JP3811723B2 - 自動扉の安全補助装置 - Google Patents

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  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の検知範囲内における人体などの物体の存在の有無により開閉される自動扉を、上記検知範囲から外れた扉の軌道上に物体が存在した場合に閉まらないようにするための安全補助装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動扉をドア通路に設置して一定の軌道に沿って開閉移動させる場合、一般に、ドア通路の屋外側および屋内側に物体の検知範囲が設定される。この検知範囲内の物体を検知する起動センサは、一般に、マット式、超音波式または焦電式などであり、前記検知範囲内に物体が進入したのを検知した時に、その出力部がオンして扉を開放するようになっている。
一方、屋外側および屋内側の両検知範囲の間であって扉の軌道に近接した箇所には、一般に光線を用いた安全補助センサが設置されている。この安全補助センサは、一般に、ドア通路の両側に立設されて扉に近接した柱状の2本の方立てに相対向して設けられた投光器と受光器とからなり、物体が遮光して受光器に受光されないことにより物体を検知する。この安全補助センサが物体を検知した場合には、起動センサの出力部がオフとなっても扉が閉まらないように保持する。例えば、扉の軌道上で人が立ち止まったような場合には、この人体が両側の検知範囲内に存在しないことから起動センサがオフ状態になるので、安全補助センサにより扉を開放状態に保持して、閉まろうとする扉が人体にぶっかったり、人体や衣服の一部が扉と方立て間、または2つの扉間に挟まれたりするのを未然に防止する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の安全補助センサは、通常、扉に対し屋外側に設置されている方立てに取り付けられるので、積雪地域では、投光器または受光器の光透過窓に雪が積もって遮光され、扉が開放状態に保持されてしまう。そこで、積雪地帯などでは、安全補助センサを屋内側に設置することになるが、その場合、方立てを利用できないので、別途安全補助センサを支持するための支柱を床に立設する必要が生じてコスト高になる上に、投,受光器が外部から視認できる露出状態に取り付けられる結果、外観を損ね、さらに、投,受光器に物や人体が当たって故障の原因になる。
【0004】
また、安全補助センサの投,受光器は、扉に対し屋外側に位置する方立てに光軸が扉の開閉方向に平行になるよう設置されるので、扉の軌道上の物体は確実に検知できない。そのため、人が扉の軌道上で止まって立ち話したような場合には、扉が閉まる可能性がある。さらに、安全補助センサの光軸は、犬や猫のような小動物や子供をも検知するために、床面から約60cm程度の比較的低い位置に設定されている。そのため、腰の曲がった老人などがゆっくりと歩行しながら通過するような場合には、上半身が扉の軌道上に位置しているにも拘わらず下半身が光線を遮らないことによって扉が閉まる可能性もある。そこで、このようなトラブルの発生を完全に防止するためには、複数の安全補助センサを上下に配設する必要が生じ、相当なコスト高になってしまう。
【0005】
ところで、自動扉の開閉面に発光装置と受光装置と複数の反射器を設けた自動扉の障害物検知装置が提案されている(特開平6-138253号公報参照)。この装置を自動扉の安全補助センサとして用いれば、一組の発光装置と受光装置を設けるのみで、光線を複数回反射させることによって複数の検知ラインを、扉の軌道に対し平行に、かつ上下方向に離間した配置で設定することができるから、低コストの構成でありながら扉の軌道上に存在する物体を確実に検知でき、自動扉の開閉面に設置することから雪などの悪影響も受けることがなくなる。
【0006】
ところが、上記公報には、一組の発光装置および受光装置と複数の反射器とを扉の開閉面に設置すれば、複数の光線を互いに平行に設定できる原理が開示されているだけで、上述の従来の種々の問題を一挙に解消できるように自動扉に設置する手段については何ら説明されていないので、結局は従来の問題を実際に解決できる手段にはなっていない。すなわち、投,受光装置の自動扉への取付箇所および取付形態、投,受光装置に対する配線、投、受光装置および反射器間の光軸の照準合わせなどの具体的な手段が一切開示されていない。特に、自動扉ではこれが開放状態となったときに開閉面の間隔が相当に大きくなるので、設置時に僅かでも光軸にずれがあると、扉の開閉時に光線が受光装置に確実に受光されず、受光装置の受光量が低減するから、検知感度が著しく低下することになる。
【0007】
そこで本発明は、自動扉への設置時の照準合わせの作業を容易化し、かつ外観上の美観を損なうことなく配線でき、扉の軌道上の物体を確実に検知できる自動扉の安全補助装置を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の構成に係る自動扉の安全補助装置は、一定の軌道に沿ってスライドして通路を開閉する2つの扉を有し、開閉面を形成する一方の扉の前部に、物体検出用の光線を発光する発光素子と、この発光素子からの光線を受光する受光素子が装着され、他方の扉の前部に、上下に離間した第1の反射面および第2の反射面を持つ光学要素が装着され、前記発光素子から出射された光線が第1の反射面で反射されて、前記第2の反射面に入射し、この第2の反射面で反射されて前記受光素子に入射するように設定されており、一方の反射面は、谷線を挟んで90°の角度で対向する反射小面の対を1つ以上有している。
【0017】
上記の自動扉の安全補助装置では、二つの反射面のうちの一方の反射面が、谷線を挟んで90°の角度で対向する反射小面の対を1つ以上有しているので、発光素子からの入射光と光学要素との相対位置が水平面回りおよび鉛直面回りの何れに少しずれても、光学要素からの出射光を入射光と同じ方向に戻すことができる。そのため、発光素子および受光素子と光学要素との相対位置を精密に位置決めする必要がなくなるとともに、扉が自動開閉動作時に少し傾いた場合にも物体を確実に検出できる。また、反射小面対の数を多くすれば、光量の損失を低減できる。さらに、扉の軌道上において上下に離間する2本の検知ラインを設定することができる。
【0018】
本発明の他の構成に係る自動扉の安全補助装置は、一定の軌道に沿ってスライドして通路を開閉する1つの扉を有し、開閉面を形成する方立てと扉の一方に、物体検出用の光線を発光する発光素子と、この発光素子からの光線を受光する受光素子が装着され、他方に、上下に離間した第1の反射面および第2の反射面を持つ光学要素が装着され、前記発光素子から出射された光線が第1の反射面で反射されて、前記第2の反射面に入射し、この第2の反射面で反射されて前記受光素子に入射するように設定されており、一方の反射面は、谷線を挟んで90°の角度で対向する反射小面の対を1つ以上有している。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましいいくつかの実施形態について図面を参照しながら詳述する。
〔第1の実施形態〕
図1(a)は本発明の第1の実施形態に係る自動扉の安全補助装置の設置箇所、例えば建物の出入口を示す正面図であり、この実施形態では最も一般的な両引き式の自動扉に適用した場合を例示してある。すなわち、図1(b)に示すように、2つのガラス扉1A,1Bが一定の軌道に沿って、上下に設けられたレール上をスライドしながら屋外と屋内とを結ぶドア通路5を開閉するようになっている。このガラス扉1A,1Bが閉じた状態で右側ガラス扉1Aの右端と左側ガラス扉1Bの左端とにオーバーラップして、方立て2,2が立設されている。これら方立て2,2は、壁の一部を形成し、ガラス扉1A,1Bと平行に配置された固定ガラス板4を保持し、ガラス扉1A,1Bとともに、屋外側に立設されている。これらガラス扉1A,1Bおよび方立て2,2の上方位置には、扉1A,1Bを開閉動作させるための駆動機構を内部に収納するエンジンルームが設けられた無目3が水平に設置されている。無目3の内部には、図示していないが、モータにより駆動される駆動プーリと、従動プーリと、この両プーリにより回送される刃形ベルトのような駆動ベルトとが設けられており、駆動ベルトに、ガラス扉1A,1Bの上端中央部から上方に延びたブラケットが固定されている。したがって、ガラス扉1A,1Bは、モータの駆動による駆動ベルトの回送に伴って軌道上を移動されるようになっている。
【0020】
ガラス扉1A,1Bは四辺がアルミニウム、ステンレスのような金属製のフレームで覆われている。両ガラス扉1A,1Bの前縁をそれぞれ形成する縦フレーム7,7は、扉の閉止位置で互いに接触してドア通路5を閉じる相対向した閉止面7b,7bを有している。図の右方のガラス扉1Aの縦フレーム7には、その閉止面7bに第1のケース8が装着され、左方のガラス扉1Bの縦フレーム7には、同じく閉止面7bに第2のケース9が装着されている。第1のケース8には、図1(a)のA部の拡大断面図である図2に示すように、発光素子10および受光素子11が上下に離間して収納されており、第2のケース9には上下に離間して第1および第2の反射ミラー12,13が収納されている。第1のケース8からは、発光素子10および受光素子11の電気配線14が縦フレーム7の内方空間7a内に引き出されている。この電気配線14は、図1(a)に示すように、内部空間7aを通って縦フレーム7の上方に導出されたのちに無目3内に導入され、ガラス扉1Aの上端に設けられた前後2つの吊り部材18,18のうちの固定ガラス板4から遠い方の吊り部材18に支持されながら、無目3内に固定されたアンプ部17まで導かれ、そのアンプ部17に接続されている。この構成の詳細については後述する。
【0021】
図2において、対応する縦フレーム7の閉止面7bにおける所定箇所を穿孔して取付用凹所19が形成されており、これら取付用凹所19に、第1および第2のケース8,9がそれぞれ嵌め込み固定されている。第1のケース8は、前面が開放された容器状のケース本体20を、縦フレーム7の凹所19に挿入して、その後壁に2〜3本のねじ21Aにより固定し、つぎに、発光素子10および受光素子11が取り付けられた取付板22を、上記ケース本体20に対し蓋をする状態に被せて2本のねじ21Bにより本体ケース20に固定し、最後に、化粧板23を取付板22における発光素子10と受光素子11との間の取付用凹所に嵌め込み固定する手順で縦フレーム7の取付用凹所19に装着されている。
【0022】
上記発光素子10としては、たとえば、赤外線発光ダイオードが用いられ、これに投光レンズ(図示せず)が組み合わされている。受光素子11としては、たとえば、フォトダイオードが用いられ、これに集光レンズ(図示せず)が組み合わされている。これら発光素子10および受光素子11は、各々の出射光軸および入射光軸が第1のケース8の長手方向に対し正確に直交方向を向くよう位置決めされて第1のケース8に取り付けられている。その取り付けは、発光素子10および受光素子11を、取付板22に一体形成された支持プレート24,27の取付孔(図示せず)に嵌め込んで固定している。
【0023】
一方、第2のケース9は、第1および第2の反射ミラー12,13を有し、前面が開放された容器状のケース本体28を、縦フレーム7の凹所19に挿入して、その凹所19に対向する内面に2〜3本のねじ21Cにより固定し、つぎに、蓋板29を、上記ケース本体28の開口部に被せて2本のねじ21Dにより本体ケース28に固定し、最後に、化粧板30を蓋板29における中央部の取付用凹所に嵌め込み固定する手順で縦フレーム7の取付用凹所19に装着されている。反射面を持つ光学要素の一種である第1および第2の反射ミラー12,13は、ケース本体28に接着剤によって貼着されている。この第1および第2の反射ミラー12,13は、第1のケース8の発光素子10および受光素子11の間隔と同一間隔の配置で、かつ縦フレーム7の長手方向に対し45°の角度であって相互に90°の角度をなす配置でケース本体28に取り付けられている。
【0024】
なお、光学要素の他の例として、上述のように個別の第1および第2の反射ミラー12,13に代えて、ケース本体28の所要個所にアルミニウム等を直接蒸着して2つの反射面を形成してもよい。さらに、上下に離間した2つの反射面を有する一体物のプリズムを用いれば、光の減衰を伴うことなく全反射させることができるので、十分な光量を確保できる。
【0025】
第1および第2の反射ミラー12,13と発光素子10および受光素子11は、上記第1のケース8の上下方向の中心点に対して上下に対称な位置に取り付けられている。同様に、第1および第2の反射ミラー12,13は、第2のケース9の上下方向の中心点に対して上下に対称な位置に取り付けられている。したがって、両側のガラス扉1A,1Bの縦フレーム7,7における閉止面7bの同一高さ位置に、ケース8,9を嵌め込むことのできる凹所19を形成して、第1および第2のケース8,9を対応する凹所19,19に嵌め込み固定すれば、図2に矢印で示すように、発光素子10から第1および第2の反射ミラー12,13を経て受光素子11に至る光線L1,L2,L3の光軸を、調節作業を要することなく高精度に位置決めできるようになっている。また、ケース8,9の幅(長手方向に対し直交方向の長さ)は縦フレーム7の対向内面間の寸法より僅かに小さく形成されており、それにより、ケース8,9は、各々の前面が縦フレーム7,7の閉止面7b,7bとほぼ面一になる状態で凹所19,19内に埋設される。
【0026】
図1で説明したように、第1のケース8から引き出された発光素子10および受光素子11の電気配線14は、縦フレーム7の内部空間7aを通ってその上端から導出されたのち、無目3の内部空間3bに収納されているアンプ部17に接続される。つぎに、この構成について、図3を参照しなしがら説明する。
【0027】
図3(a)は図1(a)のガラス扉1Aの縦フレーム7に沿ったIII-III 線で切断した無目3の切断左側面図で、同図(b)は無目3内部の吊り部材18の斜視図をそれぞれ示す。ガラス扉1A(1Bも同じ)には、図1(a)に示すように、その上部フレーム31にこれの前後両端側に位置する2つの吊り部材18が上方に延びる状態に固定され、この吊り部材18が、図3(a)に示すように、無目3における扉1A,1Bの軌道に対し平行な挿通溝3aを通って内部空間3bに挿入されている。各吊り部材18,18にはそれぞれ2個ずつのローラ32が回転自在に支持されており、この各ローラ32が、無目3の底面に無目3の長手方向に沿って設けられたガイドレール33上を転動するようになっている。したがって、扉1A,1Bは、下部が下レールに係合し、上部が、各ローラ32をガイドレール33上に乗せて吊り部材18により無目3から吊り下げられた状態で、ガイドレール33に沿って走行移動する。
【0028】
右側の扉1Aの吊り部材18,18のうち、固定ガラス板4から遠く、左側の扉1Bに近い方の吊り部材18には、無目3の内部空間3b内に導入された電気配線14を保持するための保持部材34が、上端部からローラ32側に突出するよう片持ち式に取り付けられており、無目3の内部空間3bに導入された電気配線14は、前記保持部材34に支持される。さらに、図3(b)に示すように、保持部材34の自由端部において、電気配線14の端部が柔軟なフラットケーブル37に接続され、さらに、このフラットケーブル37が、扉1Aの前側(図1(a)の左側)に一旦延ばされたのちに、折り返えされて後方に導かれ、アンプ部17に接続されている。
【0029】
したがって、扉1Aが開閉方向に走行するとき、保持部材34を介して吊り部材18に支持されたフラットケーブル37は、折り返し部が扉1Aの走行に追従して移動する。これにより、フラットケーブル37が過度のストレスによって断線するのを防止できる。
【0030】
また、発光素子10および受光素子11の電気配線14は、縦フレーム7の内部空間7aから無目3の内部空間3bに導かれていることにより、外部に露出することなく保護され、かつ外観を損ねることもない。しかも、電気配線14は、既存の部材に保持部材34を付設するのみの安価な構成でアンプ部17に接続されている。また、電気配線14は、扉1Aと一体移動する吊り部材18に保持部材34,34を介在して支持されて、扉1Aの開閉に伴い吊り部材18と一体に移動するので、配線のもつれが生じない。
【0031】
図4は、上記実施形態の電気系のブロック構成図を示し、アンプ部17は発光駆動部91と増幅回路92と信号処理部93とが共通のユニットケースに収納された構成になっている。上記発光駆動部91は、電源38から受電して発光素子10に対し給電し、発光素子10に対しパルス変調光を出力させるようパルス駆動する。一方、信号処理部93は、受光素子11から増幅回路92を経た信号を処理して物体検出信号をコントローラ39に対し出力する。すなわち、信号処理部93は、物体による遮光により受光素子11に受光されなかったときに、物体検出信号を出力する。コントローラ39は、上記の物体検出信号が入力されている場合に、扉1A,1Bの近傍に設定した検知範囲内の物体の存在を検出して物体検出信号を出力する起動スイッチ40からの入力信号に拘わらず、扉1A,1Bが開放状態を保持するようドアモータ45を制御する。
【0032】
上記の自動扉の安全補助装置では、図1の第1および第2のケース8,9を縦フレーム7,7の対応する凹所19,19に嵌め込み固定するだけで、発光素子10から第1および第2の反射ミラー12,13を経て受光素子11に至る光線L1,L2,L3の光軸が、調整作業を要することなく、高精度に位置決めされる。そのため、例えば、両側のガラス扉1A,1Bでそれぞれ取付作業を行う作業者が連絡を取りながら光軸の調整を行うといった煩雑な照準合わせが不要となる。また、一組の発光素子10と受光素子11とを有する低コストの構成でありながら、扉1A,1Bの軌道上において上下に離間する2本の検知ラインを設定することができ、軌道上に存在する物体を確実に検知できる。しかも、ケース8,9は、縦フレーム7,7における相対向する開閉面を形成する閉止面7b,7bに埋設状態に設けるので、外観を損なうことがなく、物が当たって故障が発生するといったことも生じない。
【0033】
図5および図6は第1の実施形態の各変形例を示す一部の拡大縦断面図であり、第1および第2のケース8,9の縦フレーム7への取付形態が相違する。すなわち、図5に示す第2のケース9の縦フレーム7への取付けは、縦フレーム7における凹所19に対向する後壁の内面に、固定用台47の固定部47aをねじ21Gで固着する。この固定用台47は、固定部47aと反対側にこれと平行に延びる取付片47bと、両者を接続する脚部47cとを有しており、この取付片47bに、第2のケース9のケース本体28がねじ21Eで固定され、ケース本体28の取付片47bへの固定個所に、蓋体29がねじ21Fにより固定される。なお、図示していないが、第1のケース8も同様に、縦フレーム7における凹所19に対向する内面に固定した固定用台47に取り付けられる。
【0034】
このケース8,9の取付形態では、対向内面間の寸法Dが種々に異なる縦フレーム7に対しても、縦フレーム7の対向内面間の寸法Dに適応する長さの脚部47cを有する固定用台47を固定すれば、同一のケース8,9を縦フレーム7の閉止面7bに対し面一になるよう取付けできる。
【0035】
図6に示す第2のケース9の縦フレーム7への取り付けは、固定用台48を縦フレーム7の前壁の内面にねじ21Jで固定して、一部分を凹所19に露出させる。この固定用台48に第2のケース9のケース本体28をねじ21Hで固定し、ケース本体28の固定用台48への固定個所に、蓋体29をねじ21Iで固定する。なお、図示していないが、第1のケース8も同様に、縦フレーム7における凹所19の近傍の内面に固定した固定用台48に取り付けられる。
【0036】
このケース8,9の取付形態では、対向内面間の寸法Dが種々に異なる縦フレーム7に対しても、同一の固定用台48を用いて同一のケース8,9を縦フレーム7の閉止面7bに対し面一になるよう取付けできる。ただし、この場合も、ケース8,9は、各種の縦フレームのうち対向内面間隙の最も小さな縦フレーム7に挿入できる幅に設定しておく必要がある。
【0037】
〔第2の実施形態〕
図7は本発明の第2の実施形態に係る要部の概略縦断面図を示す。この実施形態では、発光素子10および受光素子11を、それらの発光面および受光面を縦フレーム7の長手方向に向けた配置で第1のケース8内に取り付けている。発光側では、発光素子10から下方へ向け出射した発光光線L1を、投光レンズ41を介して反射ミラー42で反射させて水平方向に方向転換したのちに、ケース8から出射させるようになっている。一方、受光側では、水平方向からケース8に入射した入射光線L3を、反射ミラー43で反射させて鉛直方向に方向転換したのちに、集光レンズ44を介して受光素子11に入射させるようになっている。
【0038】
この実施形態では、第1の実施形態と同様の効果が得られるのに加えて、発光素子10および受光素子11の電気配線14を、第1のケース8の内部で折り曲げることなく、縦フレーム7の長手方向に直接引き出せる。それにより、図2に示すように電気配線14を第1のケース8内で一旦折り曲げてから長手方向に引き出す場合に比較して、第1のケース8の奥行きを小さくでき、内部空間7aの小さい縦フレーム7にも適用できるとともに、電気配線14の折り曲げによる断線の発生を確実に防止できる。なお、投光レンズ41と反射ミラー42または集光レンズ44と反射ミラー43に代えて、凸レンズ部を有する全反射形プリズムを用いてもよい。また、発光素子10と受光素子11とは、これらのうちの一方を第1の実施形態の向きに、かつ他方を第2の実施形態の向きに組み合わせて第1のケース8に取り付けこともできる。
【0039】
〔第3の実施形態〕
図8は本発明の第3の実施形態に係る自動扉の安全補助装置における要部の縦断面図を示す。この実施形態では、第1および第2の反射ミラー12,13が互いに90°の角度で一体化されて第2のケース9に収納されており、第1のケース8には、発光素子10および受光素子11が、両反射ミラー12,13の配置に対応して近接した配置で収納されている。この実施形態においても、第1および第2の実施形態と同様に、ケース8,9を縦フレーム7,7の凹所19,19に嵌め込み固定するだけで光軸が自動的、かつ正確に位置決めされるので、煩雑な照準合わせ作業が不要であり、発光素子10および受光素子11の電気配線14を、一方の扉1Aの縦フレーム7の内部空間7aのみに通してアンプ部17に接続することができ、扉1A,1Bの軌道上に検知ラインを設定できる効果を得られる。その他に、反射ミラー12,13の光軸が多少ずれても受光素子11の受光量に影響が少なく、かつ、光軸合わせが容易である利点がある。ただし、検知ラインは、出射光線L1と入射光線L3とが近接していることから、実質的に1本となる。
【0040】
〔第4の実施形態〕
図9は本発明の第4の実施形態に係る自動扉の安全補助装置に係る要部の縦断面図を示す。この実施形態では、反射ミラーは設けられておらず、第1のケース8に発光素子10のみが収納され、第2のケース8Aに受光素子11のみが収納されている。この実施形態では、発光素子10および受光素子11の電気配線14が、両方の扉1A,1Bの各々の縦フレーム7,7の内部空間7aをそれぞれ通してアンプ部17に接続される。また、検知ラインを1本しか設定できないが、第1ないし第3の実施形態と同様に、ケース8,8Aを縦フレーム7,7の凹所19,19に嵌め込み固定するだけで光軸を自動的、かつ正確に位置決めすることができ、煩雑な照準合わせ作業が不要となり、扉1A,1Bの軌道上に検知ラインを設定できる効果が得られる。この実施形態の安全補助装置を上下に離間して複数設置すれば、複数の検知ラインが設定されるので、軌道上の物体を確実に検知できるものとなる。
【0041】
〔第5の実施形態〕
図10は本発明の第5の実施形態に係る自動扉の安全補助装置を示す正面図である。第1ないし第4の実施形態では両引き式の自動扉に適用した場合を例示したが、この実施形態では片引き式の自動扉に適用した場合を示す。図2の左側の扉1Bと同様な構造を持つ扉1に対し、その開閉面を形成する縦フレーム7に凹所19を形成して、この凹所19に、図2に示した第2のケース9を嵌め込み固定する。一方、扉1と共にドア通路を形成する方立て2の閉止面2aに凹所19を形成して、この凹所19に、図2に示した第1のケース8を嵌め込み固定する。第1のケース8に収納された発光素子と受光素子の電気配線は、方立て2の内部空間を通り無目3の内部空間3bに導いてアンプ部17に接続する。したがって、扉1内の電気配線は不要となる。この片引き式の自動扉においても第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。勿論、発光素子と受光素子を含む第1のケース8を扉1に装着し、第2のケース9を方立て2に装着してもよい。
【0042】
〔第6の実施形態〕
図11は本発明の第6の実施形態に係る自動扉の安全補助装置を示す縦断面図、図12はその発光素子10部分での水平断面図である。この第6の実施形態では、特殊な反射面を用いることにより、若干の光軸のずれを許容できるとともに、ガラス扉1A,1Bが設置時または開閉動作時に傾いても、軌道上の物体を確実に検知できるようにしたものである。
【0043】
すなわち、この安全補助装置では、図13に示すように、互いに90°の角度で対向した第1および第2の反射面50,51を形成する反射ミラーが上下に離間して連結部52の両端部に一体形成された光学要素49を用いている。上方の第1の反射面50は平面の反射面で、下方の第2の反射面51は、いわゆるダハミラーであり、第1の反射面50(この例では、これを延長した仮想平面50A)に対して直交する谷線53を挟んで90°の角度で対向する第1および第2の反射小面54a,54bを有するダハ型反射面54からなる。この光学要素49は、水平な入射光L1を第1の反射面50で鉛直下方に反射させた反射光L2を2つの反射小面54a,54bのうちの一方により斜め前方へ反射させたのちに、他方により受光素子11に向け反射させて出射する。
【0044】
先ず、発光素子10および受光素子11の取り付けについて説明する。図11に示すように、発光素子10および受光素子11はそれぞれ素子基板57に取り付けられた上で、分割面58aにより二つ割りとなった保持ブロック58で挟み付けられ、その各保持ブロック58,58が所定間隔で上下に長い取付板59にそれぞれ3個ずつ(2個のみ図示)のねじ21Kにより固定されている。さらに、回路基板60が、両保持ブロック58,58に架け渡してねじ21Lにより固定され、各素子基板57,57がワイヤ61を介して回路基板60に電気的に接続されている。
【0045】
ガラス扉1A,1Bの縦フレーム7の内部には、図12に示すように、第1および第2の中間壁63,64を有する内フレーム62が嵌め込み固定されている。これら縦フレーム7および内フレーム62は、例えばアルミニウムの押出し成形により形成される。ガラス扉1A,1Bは、第1の中間壁63に接着された樹脂性緩衝材65を介在して中間壁63に押し付けられ、縦フレーム7に保持されている。図11の取付板59は、発光素子10および受光素子11を保持した保持ブロック58および回路基板60などを第2の中間壁64の挿通孔64a内に挿入させた状態で中間壁64にねじ21Mにより固定されている。前面を覆う光透過性の化粧板67は、上下方向の両端部のボス部67aを第2の中間壁64に当てがうことによって、縦フレーム7の外面(閉止面)に対し面一に位置する状態で縦フレーム7の取付用凹所19内に嵌め込まれ、ねじ21Nにより中間壁64に固定されている。なお、回路基板60に接続された電気配線14は内フレーム62内を通して上方へ導出される。また、第2の中間壁64は、図12に示すように、ゴムからなるシール部材68の取付溝64bを備えている。
【0046】
左側の扉1Bに装着される光学要素49は、図11に示すように、ケース69内に挿入して保持され、このケース69の取付フランジ部69aがねじ21Pにより化粧板70に固定されている。さらに、化粧板70は、これの両端のボス部70aを第2の中間壁64に当てがうことによって縦フレーム7の外面(閉止面)に対し面一に位置する状態で縦フレーム7の取付用凹所19内に嵌め込まれ、ねじ21Qにより第2の中間壁64に固定されている。このとき、化粧板70の一対の窓部70b、70bがそれぞれ各反射面50,51に対向する。
【0047】
この安全補助装置では、相対向する開閉面を形成する両扉1A,1Bの各縦フレーム7,7の閉止面7b,7bに同一高さ位置の取付用凹所19,19を正確に形成すれば、発光素子10および受光素子11、または光学要素49の一方に多少の位置ずれがあっても、光学要素49からの出射光L3を入射光L1と平行であって同じ方向に設定できる。すなわち、発光素子10と光学要素49とが所定の位置決め状態に取り付けられた場合には、入射光L1と出射光L3とが、図14(a)に破線で示すように、側方から見て互いに平行で、かつ、図14(b)に示すように、上方から見て互いに同一方向となる。これに対し、光学要素49が所定位置よりもX方向に回転してずれた場合には、一点鎖線で示すように、所定の位置決め状態時とは異なる方向から入射光L1が光学要素49に入射するものの、入射光L1と出射光L3とがやはり側方から見て互いに平行で、かつ上方から見て互いに同一方向となる。
【0048】
また、光学要素49が、図14(c)に実線で示す所定位置に対しY方向に傾いて二点鎖線で示す状態に傾いた場合には、入射光L1および出射光L3が所定の位置決め状態時と同一方向となる。このように、出射光L3は必ず入射光L1と同一方向に戻るので、発光素子10および受光素子11に対する光学要素49の相対位置が上記のX方向およびY方向の何れに少しずれても、受光素子11は反射光L3を受光できる。その結果、確実に物体が検出される。比較のために、両側に平面の反射面50を有する光学要素71および両側にダハミラー54からなる反射面51を有する光学要素72について、以下に説明する。
【0049】
図15(a)に示す両側に平面の反射面50を有する光学要素71では、同(b)に破線で示すように、入射光L1が所定の方向である場合に出射光L3が入射光L1と平行で、かつ同一方向となる。これに対し、入射光L1がX方向にずれると、換言すれば、光学要素71がX方向にずれると、一点鎖線で示すように、出射光L3は上方から見た場合に入射光L1と異なる方向を向いてしまい、受光素子11で受光できなくなる。
【0050】
一方、図15(c)に示す両側にダハミラー54からなる反射面51を有する光学要素72においても、同(d)に破線で示すように、入射光L1が所定の方向である場合に出射光L3が入射光L1と平行で、かつ同一方向となるが、入射光L1がX方向にずれる、つまり光学要素72がX方向にずれると、一点鎖線で示すように、出射光L3は上方から見た場合に入射光L1と異なる方向を向いてしまい、やはり受光素子11で受光できなくなる。したがって、一方が平面の反射面50で他方がダハミラー54からなる反射面51を有する光学要素49の場合のみ、発光素子10または光学要素49の相対位置がX方向およびY方向の何れに少しずれても、出射光L3が必ず入射光L1と同一方向に戻ることになる。
【0051】
なお、前記実施形態では、一体物の光学要素49を示したが、アルミニウムや銀等を表面に蒸着して反射面を形成した反射体を連結杆の両端に連結したもの用いることもできる。また、上部にダハミラーからなる第2の反射面51を、かつ下部に第1の反射面50を設ける構成としても、上述と全く同様の効果を得ることができる。
【0052】
〔第7の実施形態〕
図16は本発明の第7の実施形態の光学要素として用いる光学要素73を示し、(a)は背面図、(b)は左側面図、(c)は(b)のC−C線切断拡大図をそれぞれ示す。この光学要素73は、プリズム一体型に形成されているとともに、上部に平面の反射面74を、下部に複数のダハ型反射面54からなる第2の反射面77を有している。この光学要素73は、図11と同様の構成により縦フレーム7に取り付けられる。
【0053】
上記の光学要素73は、図11の光学要素49と同様に、発光素子10に対する光学要素73の相対位置がX方向およびY方向の何れに少しずれても、出射光L3を必ず入射光L1と同一方向に戻すことができる効果を得られるのに加えて、図11の反射ミラー50,51とは異なり、屈折により光を全反射させるプリズムになっていることにより、入射光L1を光量が減衰することなく出射光L3として戻すことができる。
【0054】
さらに、図17(a)に示すように、単一のダハ型反射面54を有する光学要素49では、各反射小面54a,54bにおける側端辺81と、先端辺82と、先端辺82に対し谷線53の先端から所定の角度θとなる二点鎖線で示す線75とで囲まれる三角形の領域Bに入射した光L20は、二点鎖線で示す出射光L30のように、各反射小面54a,54bの一方で反射したのち、他方に入射することなく、受光素子11とは異なる方向に出射してしまう無効面となる。しかも、この無効面Bは先端辺82が長いために、極めて大きい長さLを有するので、その面積が大きくなる結果、光のロスが大きい。前記領域Bを除いた反射小面、例えば領域Bを除く一方の反射小面54aに入射した光L2は、実線で示すように、他の反射小面54bでも反射されたのち、受光素子11へ向かう。
これに対し、この実施形態の光学要素73は、第2の反射面77が複数のダハ型反射面54を有しているので、そのダハ型反射面54のトータルの谷の深さが、ダハ型反射面を一つ設ける場合より浅くなることから、それだけ無効面B1の総和が小さくなる。したがって、光量のロスを効果的に抑制することができるとともに、光学要素73自体を小型化できる利点がある。
【0055】
なお、プリズム型の光学要素としては、図18に示すように、連結杆84の上下両端にプリズム85,86を1つずつ接合し、一方のプリズム85に平面の反射面74を、他方のプリズム86にダハ型反射面77をそれぞれ形成した光学要素83を用いることもできる。
【0056】
〔第8の実施形態〕
図19は本発明の第8の実施形態に係る自動扉の安全補助装置を示す概略構成図である。この実施形態では、一方(図の右方)の縦フレーム7に、第7の実施形態で用いたのと同じ光学要素73を2個配置し、他方(図の左方)の縦フレーム7に、発光素子10と受光素子1とを、上方の光学要素73の平面型反射面74と下方の光学要素73のダハ型反射面77のそれぞれに対向して配置している。さらに、発光素子10と受光素子11の間に同じ光学要素73を1個配置し、その反射面74,77のそれぞれを、上方の光学要素のダハ型反射面77と下方の光学要素73の平面型反射面74のそれぞれに対向させている。これにより、発光素子10と受光素子11とはそれぞれ単一設けるだけであるが、発光素子10からの光線をジグザグに伝播させたのち受光素子11に入射させることにより、両扉1A,1B間に、計4本の検出用の光線を設定することができる。
【0057】
前記第6〜8実施形態では、光学要素49,73を両引き式の自動扉に設けたたが、図10に示した片引き式の自動扉に設けることもできる。その場合、扉1と方立て2の一方に発光素子10および受光素子11を取り付け、他方に光学要素49または73を取り付ける。
【0058】
なお、前記各実施形態では、扉の縦フレームまたは方立ての中空部に発光素子、受光素子または光学要素を収納したが、家屋の部屋間の通路を開閉する片引き式の屋内扉の場合、縦フレームまたは方立ては中実部材(例えば木製)であることが多い。その場合、扉の周辺部のフレーム(縦フレームを含む)を除いた部分は、通常、ガラスではなく、不透明な板を2枚合わせた中空の板張りである。そこで、板張りの中空部内に発光駆動部(図4)を設け、扉の縦フレームの凹所に発光素子および受光素子を収納し、縦フレームの後部へ配線を引き出して、前記板張りの中空部内で前記発光駆動部に電気接続させることができる。
【0059】
【発明の効果】
以上のように本発明の一構成に係る自動扉の安全補助装置によれば、発光素子および受光素子が取り付けられたケースを、扉の縦フレームまたは方立てにおける所定の位置に装着するだけで、発光素子と受光素子間の光軸を正確に位置決めすることができ、煩雑な照準合わせを行うことなく簡単に設置して、扉の軌道上またはその近辺に高精度な検知ラインを設定できる。それにより、扉の軌道上の物体を確実に検知できる。また、発光素子および受光素子は、ケースに収納した状態として、開閉面を形成する扉の縦フレームまたは方立てに装着するので、積雪地域に設置した場合にも、雪の付着による誤動作が生じない。
【0060】
また、本発明の他の構成に係る自動扉の安全補助装置によれば、光学要素の二つの反射面のうちの一方の反射面が、谷線を挟んで90°の角度で対向する反射小面の対を1つ以上有するから、発光素子からの入射光と光学要素との相対位置が水平面上または鉛直面上で傾斜しても、光学要素からの出射光を入射光と同じ方向に戻すことができる。そのため、発光素子および受光素子に対する光学要素の相対位置を精密に位置決めする必要がなくなり、取付け作業性が改善されるとともに、扉が設置時または自動開閉動作時に少し傾いた場合にも物体を確実に検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施形態に係る自動扉の安全補助装置の取付箇所を示す正面図、(b)は平面図である。
【図2】図1のA部の拡大縦断面図である。
【図3】同上実施形態における電気配線の接続を示し、(a)は図1のIII-III 線に沿った無目の断面図、(b)は無目の内部の吊り部材を示す斜視図である。
【図4】同上実施形態における電気系のブロック構成図である。
【図5】同上実施形態の変形例を示す一部の拡大縦断面図である。
【図6】同上実施形態の他の変形例を示す一部の拡大縦断面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る自動扉の安全補助装置を示す要部の概略縦断面図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る自動扉の安全補助装置を示す要部の縦断面図である。
【図9】本発明の第4の実施形態に係る自動扉の安全補助装置を示す要部の縦断面図である。
【図10】本発明の第5の実施形態に係る自動扉の安全補助装置の取付箇所を示す正面図である。
【図11】本発明の第6の実施形態に係る自動扉の安全補助装置を示す縦断面図である。
【図12】同上実施形態の一部の水平断面図である。
【図13】同上実施形態の光学要素を示す斜視図である。
【図14】(a)は同上実施形態の光学要素がX方向にずれた場合の光路図、(b)は(a)の入射光と出射光の向きを上から見た光路図、(c)は光学要素がY方向にずれた場合の光路図である。
【図15】同上実施形態の光学要素を効果を説明するための比較例を示し、(a)は両側に平面の反射面を有する光学要素の光路図、(b)は(a)の入射光と出射光の向きを上から見た光路図、(c)は両側にダハ型反射面からなる反射面を有する光学要素の光路図、(D)は(C)の入射光と出射光の向きを上から見た光路図である。
【図16】本発明の第7の実施形態に係る自動扉の安全補助装置に用いる光学要素を示し、(a)は背面図、(b)は側面図、(c)は(b)のC−C線切断拡大図である。
【図17】(a)は同上実施形態の光学要素の効果を説明するための変形例としての光学要素の光路図、(b)は同上実施形態の光学要素の光路図である。
【図18】本発明の第7の実施形態における光学要素の変形例を示す側面図である。
【図19】本発明の第8の実施形態に係る自動扉の安全補助装置を示す概略正面図である。
【符号の説明】
1,1A,1B…扉、2…方立て、7…縦フレーム、7a…縦フレームの内部空間、7b…縦フレームの閉止面、8…第1のケース、9…第2のケース、10…発光素子、11…受光素子、12…第1の反射ミラー(第1の反射面、光学要素)、13…第2の反射ミラー(第2の反射面、光学要素)、14…電気配線、18…吊り部材、19…凹所、32…ローラ、33…ガイドレール、38…電源、49,73…光学要素、50…第1の反射面、52…第2の反射面、53…谷線、54a,54b…反射小面、74…第1の反射面、77…第2の反射面。

Claims (10)

  1. 互いに対向する第1と第2の閉止面7b,7bを有し、一定の軌道に沿ってスライドしてドア通路5を開閉する第1および第2の扉1A,1Bと、
    前記第1の扉1Aに装着されて上下に離間し、物体検出用の光線を発光する発光素子10およびこの発光素子10からの光線を受光する受光素子11と、前記第2の扉1Bに装着されて上下に離間し、かつ第1の扉1Aの閉止面7Bに対向する第1および第2の反射面50,51,74,77を持つ光学要素49,73とを備え、
    前記発光素子10から出射された光線が第1の反射面50,74で反射されて、前記第2の反射面51,77に入射し、この第2の反射面51,77で反射されて前記受光素子11に入射するように設定されており、
    前記第1と第2の反射面50,51,74,77の一方は、谷線53を挟んで90°の角度で対向する反射小面の対54a,54bを1つ以上有している自動扉の安全補助装置。
  2. 請求項1において、前記各扉1A,1Bの閉止面7bに、取付用の凹所19が形成され、前記発光素子10と受光素子11が第1の扉1Aの凹所19に収納され、前記光学要素49,73が第2の扉1Bの凹所に収納されている自動扉の安全補助装置。
  3. 請求項2において、前記凹所19は、前記ドア通路5に面する前記各扉1A,1Bの縦フレーム7の閉止面7bに設けられている自動扉の安全補助装置。
  4. 請求項3において、前記発光素子10および受光素子11の電気配線14が前記縦フレーム7の内部7aを通って上方に導出されている自動扉の安全補助装置。
  5. ドア通路5に面する第1の閉止面7bを有し一定の軌道に沿ってスライドしてドア通路5を開閉する1つの扉1と、ドア通路5に面する第2の閉止面2aを有する方立て2と、前記扉1と方立て2の一方に装着されて上下に離間し、物体検出用の光線を発光する発光素子10およびこの発光素子10からの光線を受光する受光素子11と、他方に装着されて上下に離間し、かつ前記第1と第2の閉止面7b,2aの一方に対向する第1および第2の反射面50,51,74,77を持つ光学要素49,73とを備え、前記発光素子10から出射された光線が第1の反射面50,74で反射されて、前記第2の反射面51,77に入射し、この第2の反射面51,77で反射されて前記受光素子11に入射するように設定されており、前記第1と第2の反射面50,51,74,77の一方は、谷線53を挟んで90°の角度で対向する反射小面の対54a,54bを1つ以上有している自動扉の安全補助装置。
  6. 請求項5において、前記扉1および方立て2に取付用の凹所19が形成され、前記発光素子10および受光素子11が前記方立て2と扉1の一方の凹所19に収納され、前記光学要素49,73が他方の凹所19に収納されている自動扉の安全補助装置。
  7. 請求項6において、前記発光素子10および受光素子11、または光学要素49,73を収納する前記凹所19は、前記扉1の縦フレーム7におけるドア通路5に面した閉止面7bに設けられている自動扉の安全補助装置。
  8. 請求項6において、前記発光素子10および受光素子11が方立て2の凹所に収納されており、発光素子10および受光素子11の電気配線14が前記方立て2の内部を通って上方に導出されている自動扉の安全補助装置。
  9. 請求項1または5において、前記発光素子10および受光素子11の電気配線14が前記扉1から上方に導出されており、前記扉1,1A,1Bの上部を支持する無目3にガイドレール33が設けられ、前記扉1,1A,1Bの上部に設けた吊り部材18に、前記ガイドレール33に沿って走行するローラ32が回転自在に支持されており、前記吊り部材18に、前記電気配線14が支持されている自動扉の安全補助装置。
  10. 請求項1または5において、前記第1と第2の反射面74,77は単一のプリズム体73に形成されている自動扉の安全補助装置。
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