JP4025824B2 - 測距装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、測距対象の物体から放射される赤外線などの光束を受光して物体までの距離を測定する光学式の受動型測距センサを用いた測距装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
受動型測距センサは、図9に示すようなモジュールとして市販されている。この受動型測距センサ1は、図9(a)に示すように、測距対象の物体2から放射される可視光線、赤外線などの光束を、セパレータレンズ3によってセンサ部4に配設したCCDラインセンサまたはホトセンサアレイなどの一対のセンサアレイ4a,4bに分けて合焦させ、両センサアレイ4a,4bにおける光束の合焦位置の相関を演算し、その演算結果から三角測量の原理に基づき物体2までの距離を算出するようになっている。この受動型測距センサ1は、特開平9-264741号公報に開示されているように、壁面などに沿って自動走行する自律走行車に搭載して壁面までの距離を測定したり、無人搬送ロボットに搭載して測定距離の変化から進行方向の障害物の有無を検知したり、あるいは、図10(a)に示すように、両開きタイプの自動ドア7の縦フレーム8内に設置して、二枚の自動ドア7間の接近距離の測定または二枚の自動ドア7の間に物体などの物体が存在しているか否かの検知を行うなどの用途に用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の受動型測距センサ1は、図9(b)に示すように、測距対象物体2までの距離が所定値(一般に30〜60cm)以下になると、セパレータレンズ3を透過した光束がセンサアレイ4a,4bの外側で結像するために、距離を測定することができない。そのため、自律走行車や無人搬送ロボットに搭載する場合には、測距センサ1に対し測定不能距離を考慮した距離だけ離間した位置に反射ミラーを配置し、反射ミラーに入光した光束の光路を自律走行車などの内部において変更することにより、自律走行車などに近接する物体2までの距離を測定できるようにしている。しかし、測距センサ1と反射ミラーとは、自律走行車の内部において大きな距離だけ離して配置することになるので、測距システム全体を小型化できない。
【0004】
一方、自動ドア7のガラス扉9の前端部に固定された縦フレーム8内に設ける場合には、図10(a)に示すように、ガラス扉9などが存在するために測距センサ1を入光窓10から後方に十分離間した位置に配置することができず、縦フレーム8の開閉面を形成する前面8aの近傍箇所に距離測定不能領域つまり物体などの検知不能領域kが生じてしまう。そこで、図10(b)に示すように、入光窓10の対向位置に反射ミラー11を配置し、入光窓10から入光した光束の光路を縦フレーム8に平行になるよう変更し、反射ミラー11から離れた位置に測距センサ1を配置して、測距センサ1から入光窓10までの距離を大きくとることが考えられる。しかし、測距センサ1と反射ミラー11との煩雑な光軸調整を必要とするため、測距システムの施工が困難となる。
【0005】
また、近い距離をも測定できるようにするために、センサアレイ4a,4bを長くしたり、セパレータレンズ3の焦点距離を短くしてレンズ3とセンサアレイ4a,4bとの距離を短くすることが考えられる。しかし、センサアレイ4a,4bを長くすると、測距センサ1が大型化する。一方、セパレータレンズ3の焦点距離を短くすると、センサアレイ4a,4bの両端での収差が発生して、測定距離の誤差が増大する原因となる。
【0006】
そこで、本発明は、小型化した形状としながらも極めて近接した物体までの距離をも正確に測定することができ、煩雑な光軸調整を要することなく容易に組み立てできる測距装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本発明の測距装置は、物体までの距離を測定する受動型測距センサと、反射面を有し、この反射面と平行な中心軸に対して回転対称に配置された同一形状の一対のミラーケースとを備え、一方の前記ミラーケースの入光部より入光した光束が前記両ミラーケースの相対向する反射面で複数回反射して他方の前記ミラーケースの入光部を介して前記測距センサに合焦するように設定されている。
【0008】
この測距装置は、入光部より入光した光束が一対のミラーケースの相対向する反射面で複数回反射したのちに測距センサに合焦するようになっているので、複数回の反射を繰り返す各光路の合計を受動型測距センサの測定不能距離と同程度に設定すれば、測距装置の近傍に測定不能領域が存在しなくなって近接する物体までの距離をも正確に測定できる。また、一対のミラーケースは、小さな形状として各々の反射面同士が近接する配置で組み合わせても、相対向する反射面の間に複数の光路が連続的に形成されて、その光路の合計で測距センサまでの距離をかせぐことができるから、装置全体を小型化できる。さらに、反射面を有する同一形状のミラーケースを一対有しているから、この両ミラーケースを回転対称に配置することにより、各々の反射面が正確な平行配置となり、煩雑な光軸調整が不要となるから、製作が容易となる。
【0009】
本発明において、さらに、前記測距センサを収納したセンサーケースを有し、このセンサーケースに前記両ミラーケースが接合されている構成とすることができる。これにより、測距センサを収納したセンサケースに一対のミラーケースを接合することにより、両ミラーケースの各反射面と測距センサとの位置決めを容易、且つ正確に行える。
【0010】
さらに、本発明において、前記両ミラーケース同士がその接合縁部で接合されている構成とすることができる。この構成によれば、同一形状の一対のミラーケースの各々の接合縁部を直接に接合するので、両ミラーケースの各々の反射面間の位置決めを容易、且つ正確に行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら詳述する。
〔第1実施形態〕
図1は本発明の第1実施形態に係る測距装置12Aを示す縦断面図を示し、この実施形態では、建物の出入口の無目13に取り付けて、自動ドア7を通過する物体または自動ドア7の近傍で立ち止まった物体などの物体2までの距離を測定する場合を例示してある。なお、無目13は、その内部に自動ドア7を開閉動作させるための駆動機構を収納するエンジンルームが設けられるもので、自動ドア7の上方位置においてその開閉方向に向け水平に設置されている。
【0012】
この測距装置12Aは、内面の一部に反射面17が形成された同一形状の一対のミラーケース14,14と、既存の測距センサ1を収納したセンサーケース18の三部材を相互に組み合わせて、全体としてほぼ直方体の箱形状になっている。同一形状の両ミラーケース14,14は、互いに回転対称に配置、つまり点Pに対して180°回転した点対称に配置されて、各々の接合縁部19で互いに接合されているとともに、各々の一側部でセンサケース18に接合されている。
【0013】
ミラーケース14は、図2(a)の平面図、(b)の正面図、(c)の左側面図に示すような形状を有している。すなわち、このミラーケース14は、背板部20、底板部21、両側板部22,23および前板部24が合成樹脂により一体成形されて、底板部21の対向面側に背板部20と両側板部22,23の各上部端面で囲まれた開口27を有するほぼ直方体の容器形状になっているとともに、前板部24が背板部20と平行で、かつ背板部20のほぼ半分の高さに設定されて、背板部20の対向面側に、図2(c)に示す小開口28が設けられている。背板部20と両側板部22,23の各々の上部端面は、背板部20に直交する一つの面上に位置するように形成されて、図2(a)に示すコ字形状に連続する接合縁部19を形成している。一方、底板部21は、図2(c)に示すように、接合縁部19に対し背板部20から前板部24に向け所定の下り勾配に傾斜しており、この底板部21の内面には、アルミニウムの蒸着により反射面17が形成されている。
【0014】
上記ミラーケース14には、複数の位置決め係合手段が設けられている。すなわち、図2(a)に示すコ字形状の接合縁部19には、両側板部22,23における前端近傍位置に係合凸部29とこの係合凸部29が嵌まり込むことのできる形状の係合凹部30とが近接して形成され、両側板部22,23と背板部20との各連設部分にまたがって平面L字状の係合凹部31が、背板部20の中央部に直線状の係合凹部32がそれぞれ形成されている。さらに、図2(b)に示す両側板部22,23の前端面および前板部24の下端中央部には、直線状の係合凹部33が各々設けられているとともに、両側板部22,23と前板部24との各前端面の連設部分にまたがってL字状の係合凹部37が形成されている。
【0015】
図3はセンサーケース18の斜視図を示す。センサケース18は、背板部38、両側板部39,40および天板部41が合成樹脂により一体成形されて、下方(図3の前方)と前方(図3の上方)とに開口を有する直方体形のケース形状になっている。両側板部39,40は、ミラーケース14の両側板部22,23と同一の間隔に配置されている。背板部38と両側板部39,40にまたがるコ字形状に連続する各々の端面は、両側板部39,40の前端面39a,40aと直交する一つの面に形成されて、ミラーケース14の接合縁部19に正確に突き合わせることのできる接合縁部42になっている。
【0016】
背板部38の内面中央には、既存の測距センサ1を嵌め込んで挟持固定するための二枚の支持板43,44が天板部41から連続して立設されている。両支持板43,44の対向面には、測距センサ1の両側面の各2個ずつの係合突起47をスライドしながら挿入させるための位置決め溝48が設けられている。さらに、背板部38の内面における両支持板43,44の中間位置には、測距センサ1の一面の2個の位置決めピン49(図1)を挿入させるための位置決め孔50が形成されている。また、天板部41における両支持板43,44の間の部分には、測距センサ1のフレキシブルな配線シート51を外部に導き出すための切欠き52が形成されている。
【0017】
上記センサケース18のミラーケース14に対する係合手段としては、両側板部39,40と背板部38との各連結部分の端面に、ミラーケース14の各L字状の係合凹部31,31にそれぞれ嵌まり込むことのできる係合凸部53,53が形成され、さらに、背板部38の端面中央部に、ミラーケース14の直線状の係合凹部32に嵌まり込むことのできる係合凸部54がそれぞれ形成されている。また、両側板部39,40と天板部41との各連結部分の端面に、ミラーケース14の各L字状の係合凹部37,37にそれぞれ嵌まり込むことのできる係合凸部57,57が形成されている。さらに、両側板部39,40の外面には、測距装置12Aを所要箇所にねじで固定するための取付片56,56が一体に突設されている。
【0018】
つぎに、前記測距装置12Aの組み立て手順について説明する。まず、センサケース18には、図3に矢印で示すように、測距センサ1の左右計4個の係合突起47を対応する位置決め溝48に各々スライドさせながら一対の支持板43,44間に嵌め込み、かつ測距センサ1の2個の位置決めピン49,49(図1)を背板部38の位置決め孔50,50に挿入させることにより、測距センサ1を位置決めする。この状態で測距センサ1の配線シート51を切欠き52を介して外部に導出しておく。
【0019】
続いて、上方に配置すべきミラーケース14を図2(c)の状態に対し上下逆に位置させて、図4に示すように、この上部のミラーケース14とセンサケース18とを接合する。すなわち、センサケース18は、上述のように取り付けた測距センサ1の外側面に、図3に示すセパレータレンズ3以外からの入光を阻止するスポンジからなる遮光カバー61を当てがった状態で、2個のL字状の係合凸部57,57を、図4の上部ミラーケース14の係合凹部37,37に嵌め込むことにより相互に位置決めして、両側板部39,40、天板部41および両支持板43,44の各々の端面を上部ミラーケース14の両側板部22,23の各端面および前板部24の外面に突き合わせて接着剤で接合する。
【0020】
このとき、センサケース18の接合縁部42と上部ミラーケース14の接合縁部19とは同一平面上に位置して、この両接合縁部42,19が下部のミラーケース14の接合縁部19に接合されることになる。また、測距センサ1は、遮光カバー61を介してミラーケース14の前板部24により押し付けられて、センサケース18の両支持板43,44と背板部38で囲まれた収納部に固定される。このときの僅かな寸法誤差はスポンジからなる遮光カバー61の変形により吸収される。配線シート51は、切欠き52と前板部24とで形成されるスリットに挿通された状態に保持される。
【0021】
さらに、上述のように接合したセンサケース18と上部ミラーケース14とを下部ミラーケース14に接合する。両ミラーケース14,14は、各々の2個の係合凸部29,29をそれぞれ対向側の係合凹部30,30に嵌め込むことにより、相互に位置決めして互いの接合縁部19,19を突き合わせて接着剤で貼着する。これと同時に、センサケース18は、2個のL字状の係合凸部53,53および直線状の係合凸部54をそれぞれ下方のミラーケース14の係合凹部31,31および係合凹部32に嵌め込むことにより、係合縁部42を下方のミラーケース14の接合縁部19に突き合わせて接着剤で接合する。
【0022】
同一形状の一対のミラーケース14,14は、各々の係合縁部19,19を互いに直接的に接合することによって、図1に示す点Pに対し回転対称に配置され、両ミラーケース14,14における接合縁部19に対し傾斜している各々の底板部21,21の反射面17,17は、互いに正確な平行配置に自動的に対向する。このように組み合わせた両ミラーケース14,14には、上部のミラーケース14の開口27の一部により、真下から光が入射される第1の入光部59が形成される。この測距装置12Aは、カバーケース62内にこれの入光窓63に入光部59を位置合わせして収納され、センサケース18の一対の取付片56,56を介してねじ(図示せず)によりカバーケース62に固定され、さらに、カバーケース62を別のねじ(図示せず)により無目13の外側面に取り付ける。なお、カバーケース62には、測定距離に応じて種々の制御を行うための制御基板(図示せず)も収納される。
【0023】
つぎに、前記測距装置12Aの動作について説明する。この実施形態では、タッチセンサ68への接触により開放動作を行う自動ドア7の安全用センサ装置としての用途に用いる場合を例示してある。勿論、タッチセンサ68の代わりに、赤外線センサによって無接触で物体を検知して開閉動作を行う自動ドアにも用いることができる。物体などの物体2が自動ドア7の近傍に存在せずに自動ドア7が閉じている場合は、床面から放射された光束Lが入射窓63および入光部59を通って真下から測距装置12内に入光して、両ミラーケース14,14の相対向する反射面17,17で複数回(この実施形態では4回)反射したのちに、測距センサ1のセパレータレンズ3によりセンサ部4に合焦され、測距装置12から床面までの距離が測定される。
【0024】
ここで、自動ドア7に近接した物体がタッチセンサ68に接触して自動ドア7が開放動作した場合、この物体の上端である頭部から放射された光束Lが入光部59を通って真下から測距装置12A内に入光して、測距装置12Aから物体の頭部までの距離が測定される。このように、測距装置12Aは、測定距離が短くなることにより、自動ドア7の近傍における物体などの物体2の存在を検知するとともに、自動ドア7が閉じる動作を禁止するための信号を出力する。それにより、開いた自動ドア7の間で物体が立ち話をしているような場合には、測距装置12Aの短い測定距離に基づき自動ドア7の閉じる動作を禁止して、物体などの物体2が自動ドア7間に挟まれるのを確実に防止する。
【0025】
この測距装置12Aでは、相対向する二つの反射面17間で光束Lを4回反射させる光路の合計を、既存の測距センサ1の測定不能距離にほぼ等しく設定している。したがって、装置全体を小型化しながらも、装置の近接位置までの距離の測定を行うことができる。これを達成するためには、入光部59から入光する光束Lに対し傾斜した配置で相対向する二つの反射面17,17を正確に平行に配置する必要があるが、この測距装置12Aでは、同一形状の一対のミラーケース14,14の各々の係合縁部19,19を互いに直接接合することによって回転対称の配置に組み立てることができるので、反射面17,17を互いに正確な平行配置に自動的に対向させることができる。したがって、煩雑な光軸調整が一切不要となり、製作が極めて容易である。
【0026】
〔第2実施形態〕
図5は第2実施形態の測距装置12Bを示す縦断面図を示し、同図において、図1ないし図4と同一若しくは同等のものには同一の符号を付してあり、第1実施形態の測距装置12Aと同一の構成に対し屈折プリズム69を付設した点においてのみ相違する。この実施形態では、第1実施形態では使用しなかった下部ミラーケース14のL字状の係合凹部37と上部ミラーケース14のL字状の係合凹部31および直線状の係合凹部32を利用して、これら凹部37,31,32に屈折プリズム69に設けた係合凸部70,71を嵌め込んで屈折プリズム69を取り付けてある。
【0027】
この測距装置12Bは、これが取り付けられた無目13、つまり自動ドア7の前方側の斜め下方からの光束Lを屈折プリズム69により屈折させて、入光部59に対し真下から入光させるものであり、その他の測距動作は第1実施形態と同様である。したがって、この測距装置12Bは、自動ドア7に向かって進行してくる物体などの物体2までの距離を測定して、その測定距離が所定値以下になったときに自動ドア7を開放動作させる信号を出力する自動開閉用スイッチとしての用途に用いれる。つまり、第1実施形態のタッチセンサ68を備えない自動ドア7の開閉動作用のスイッチとして用いられる。この場合、測定距離が徐々に小さくなる場合には自動ドア7をゆっくりと開放動作させ、測定距離が急激に小さくなる場合には自動ドア7を急速に開放動作させるように制御することが可能であり、自動ドア7の開閉動作を測定距離に応じて適切に行える利点がある。
【0028】
〔第3実施形態〕
図6は、自動ドア7の縦フレーム8内に測距装置12Cを組み込んだ第3実施形態の縦断面図を示す。同図において、図1ないし図5と同一若しくは同等のものには同一の符号を付してあり、第1実施形態と同一の構成に対し反射ミラー体72を付設した点においてのみ相違する。この反射ミラー体72は、第2の入光部60に対向して開口され、前方からの光束Lを第2の入光部60に向け入光させる入光窓73と、第2の入光部60に入光する光束Lを真上の第1の入光部59に向け反射することのできる45°に傾斜した反射面74とを有している。反射面74はアルミニウムの蒸着により形成されている。反射ミラー体72は、第1実施形態では使用しなかった下部ミラーケース14のL字状の係合凹部37と上部ミラーケース14のL字状の係合凹部31および直線状の係合凹部32に、自体に設けた係合凸部77,78を嵌め込んで取り付けてある。
【0029】
この測距装置12Cは、自動ドア7の縦フレーム8の開閉面に設けた入光口79に入光窓73を合致するよう位置決めして縦フレーム8の内部に配置され、ミラーケース14の外側に一体形成された取付片(図示せず)に設けられたねじ孔に、縦フレーム8の外方から固定ねじ80をねじ込むことにより、縦フレーム8に取り付けられている。物体などの物体2を検知して自動ドア7を開閉動作させるための自動開閉スイッチは、無目13または天井などに取り付けられている。この測距装置は、これが取り付けられた自動ドア7に対向する他の自動ドア7の縦フレーム8の開閉面に対する距離を測定して、以下のような制御を行うものである。
【0030】
すなわち、第1の用途としては、安全用スイッチとして用いる。別の自動開閉スイッチが接近する人体2を検知して自動ドア7を開放させたのちに、人体2が開放している自動ドア7の間で立ち止まった場合には、例えば、受動型の自動開閉スイッチが受光量の変化がなくなることによりオフ状態となる。このとき、測距装置12Cは、人体2までの距離を測定して測定距離が急激に短くなったことを検知することにより、自動ドア7が閉じるのを禁止する信号を出力する。それにより、人体2が自動ドア7の間に挟まれるのを未然に防止する。
【0031】
第2の用途としては、別の自動開閉スイッチによる自動ドア7の開度を調整する制御に用いる。自動開閉スイッチが人体2を検知して自動ドアが開放動作するときには、測距装置12Cが対向する自動ドア7に対する離間距離を測定するが、この測定距離が所定値以上になった状態が所定時間以上継続したとき、自動ドア7が開放しているにも拘わらず人体2が立ち止まったりして自動ドア7に向かって進行していないと見做し、自動ドア7の無駄な開放動作を停止する。また、自動開閉スイッチがオフして自動ドア7が閉じる場合には、測距装置12Cの測定距離が所定値に達するまで自動ドア7の閉じる動作を高速で行わせ、測定距離12Cが所定値に達した時点から自動ドア7の閉じる動作を低速で行わせる。これにより、冷暖房時における自動ドア7の無駄な開放時間を可及的に防止できるとともに、自動ドア7を低速で閉じさせて自動ドア7の損傷劣化などを防止できる。
【0032】
第3の用途しては、別の自動開閉スイッチのオフにより自動ドア7を閉じる場合において、測距装置12Cの測定距離が徐々に小さく変化するときに自動ドア7の間に人体2が存在しないと見做して自動ドア7の閉じる動作を継続する。一方、自動ドア7を閉じる途中において測距装置12Cの測定距離が急激に短くなったときには、自動ドア7間に人体2が進入したと見做して、自動ドア7を開放動作に切り換えるようにする。
【0033】
なお、この第3実施形態の変形例として、片開き式自動ドアの場合、測距装置12Cを自動ドア7の縦フレーム8に配置して、固定壁の一部を形成する方立てまでの距離を測定してもよいし、逆に方立てに測距装置12Cを配置して、開閉動作する自動ドア7までの距離を測定するようにしてもよい。
【0034】
〔第4実施形態〕
図7および図8は第4実施形態の測距装置12Dを示す。この測距装置12Dは、自動ドア7のガラス扉9の前端縁に固定された縦フレーム8内に配設され、自動ドア7に対し近接する人体2までの距離を測定するものであり、図7(a)は自動ドア7の対面側から見た切断正面図、同(b)は(a)のB−B線断面図をそれぞれ示す。この測距装置12Dにおいても同一形状の一対のミラーケース14,14とセンサーケース18とを組み合わせた構成になっているが、このミラーケース14とセンサケース18は、上記の各測距装置12A〜12Cのものに対して縦横の寸法関係が若干相違するだけで、同等の形状および機能を有している。
【0035】
一対のミラーケース14,14には、図8の分解斜視図に示すような構成の反射ミラー体81が接合されている。この反射ミラー体81は、ミラー部材82に側壁部材83が接合されて、ミラー部材82の平面コ字形状の枠部84と側壁部材83とで囲まれた入光部87が一面側に設けられている。ミラー部材82の内部には、図7(b)に示す入光部87から入光した光束Lを直交方向に向け反射させることのできる傾斜面にアルミニウムを蒸着して反射面88が形成されている。この反射ミラー体81は、図8に示す2個のL字状の係合凸部89,89を図7(a)に示す上部ミラーケース14の係合凹部31,31に嵌め込み、直線状の係合凸部90を係合凹部32に嵌め込んで、上部ミラーケース14に接合され、かつ2個のL字状の係合凸部91を下部ミラーケース14の係合凹部37に嵌め込んで、下部ミラーケース14に接合されている。
【0036】
また、この測距装置12Dでは、前述の各測距装置12A〜12Cにおける測距センサ1の一対の支持板43,44(図3)に代えて、図7(b)に示すように、測距センサ1のセンサケース18の両側板部39,40から各々2個ずつ取付リブ94を一体に突設し、各取付リブ94に設けた係合溝に測距センサ1の係合突起47を嵌め込むことにより、測距センサ1をセンサケース18に取り付けている。測距装置12Dは、図7(b)に示すように、縦フレーム8における開閉方向に平行な対面8bに開設された入光窓94に入光部87を合致させた状態で、固定ねじ93により固定されて、縦フレーム8内に取り付けられている。
【0037】
前記測距装置12Dは、接触型のタッチセンサまたは無接触型の赤外線センサを設けない自動ドア7に設置されて、自動ドア7に向かって近接する人体2までの距離を測定し、その測定距離が所定値以下に達したとき、自動ドア7を開放させるための信号を出力する。
【0038】
なお、上記各実施形態の測距装置12A〜12Dは、人体のような物体までの距離を測定して自動ドア7の開閉動作を制御する用途に限らず、例えば工場や倉庫内で自動走行する無人搬送ロボットなどに搭載して、壁面までの距離の測定や測定距離の急激な変化から走行方向前方における障害物の有無を検知するような用途にも利用することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上のように、本発明の測距装置によれば、入光部より入光した光束が一対のミラーケースの相対向する反射面で複数回反射したのちに測距センサに合焦するようになっているので、複数回の反射を繰り返す各光路の合計を受動型測距センサの測定不能距離と同程度に設定することにより、近傍領域に距離の測定不能領域が存在しなくなって極めて近接する物体までの距離をも正確に測定できる。また、一対のミラーケースは、小さな形状として各々の反射面を近接する配置で組み合わせても、相対向する反射面の間に複数の光路が連続的に形成されて、その光路の合計で測距センサまでの距離をかせぐことができるから、装置全体を小型化できる。さらに、反射面を有する同一形状の一対のミラーケースを回転対称に配置するでけで、この両ミラーケースを各々の反射面が正確な平行配置となるよう組み合わせることができ、煩雑な光軸調整が不要となって製作が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の測距装置を示す縦断面図である。
【図2】同上実施形態におけるミラーケースを示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図である。
【図3】同上実施形態におけるセンサケースおよびこれに収納される測距センサおよび遮光カバーの斜視図である。
【図4】同上実施形態の測距装置の分解斜視図である。
【図5】本発明の第2実施形態の測距装置を示す縦断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態の測距装置を示す縦断面図である。
【図7】本発明の第4実施形態の測距装置を示し、(a)は切断正面図、(b)は(a)のB−B線断面図である。
【図8】同上実施形態における反射ミラー体を示す分解斜視図である。
【図9】本発明に用いる測距センサを示し、(a)は正常な距離測定状態を示す正面図、(b)は測定不能な近距離からの光束の入光を示す正面図である。
【図10】(a)は測距センサを自動ドアの縦フレームに配設状態の斜視図、(b)は測距センサを近傍に測定不能領域がないように自動ドアの縦フレームに配設した状態の斜視図である。
【符号の説明】
1…受動型測距センサ、2…物体、12A〜12D…測距装置、14…ミラーケース、17…反射面、18…センサケース、19…接合縁部、59,60…入光部、L…光束。

Claims (3)

  1. 物体までの距離を測定する受動型測距センサと、反射面を有し、この反射面と平行な中心軸に対して回転対称に配置された同一形状の一対のミラーケースとを備え、
    一方の前記ミラーケースの入光部より入光した光束が前記両ミラーケースの相対向する反射面で複数回反射して他方の前記ミラーケースの入光部を介して前記測距センサに合焦するように設定されている測距装置。
  2. 請求項1において、さらに、前記測距センサを収納したセンサーケースを有し、このセンサーケースに前記両ミラーケースが接合されている測距装置。
  3. 請求項1または2において、前記両ミラーケース同士がその接合縁部で接合されている測距装置。
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