JP3810695B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、デジタル複写機,デジタル複合機,ファクシミリ装置等のデジタル式の画像形成装置に関し、特に画像リピート編集機能を有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上述したようなデジタル式の画像形成装置では、画像データを記憶する画像メモリ(画像記憶手段)と、画像データに基づいて用紙上に画像を形成するプリンタ(画像形成手段)と、コンタクトガラス上にセットされた原稿の画像を読み取るスキャナ(画像読取手段)と備え、それらによって通常のリピートコピー機能を実現するようにしている。
この通常のリピートコピー機能によれば、スキャナによってコンタクトガラス上の原稿の画像を読み取り、その画像データを一旦画像メモリに書き込んで保存(記憶)した後、その画像データを予め設定された部数(置数)分だけ繰り返し読み出してプリンタに順次出力し、各用紙上への画像形成を行わせることにより、複数部のコピー(コピー画像が形成された用紙)を得ることができる。
【0003】
また、上述したようなデジタル式の画像形成装置では、次のような特別のリピートコピー機能を備えたものもある。
この特別なリピートコピー機能とは、スキャナによって読み取った画像データをプリンタに出力して1枚の用紙上の異なる位置に同じ画像をリピート画像として繰り返し形成させる機能のことである。この機能により、例えば1枚の名刺のような小さな原稿画像を1枚の大きな用紙上に並べるようにして可能な限り連続して画像形成(コピー)することができる(例えば特開平8−223398号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような特別なリピートコピー(以下の説明では単に「リピートコピー」という)機能では、設定すべき変倍率や使用する用紙サイズによっては、スキャナによって読み取った画像データをプリンタに出力して1枚の用紙上の異なる位置に同じ画像をリピート画像として繰り返し形成させると、画像欠けが発生することがある。
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、リピートコピー機能利用による画像欠けの発生を回避することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、画像データを記憶する画像記憶手段と、画像データに基づいて用紙上に画像を形成する画像形成手段と、コンタクトガラス上にセットされた原稿の画像を読み取る画像読取手段と、該手段によって読み取られた画像データを上記画像記憶手段に書き込んで記憶させる画像書込手段と、上記画像記憶手段に記憶された画像データを読み出す画像読出手段と、該手段によって読み出された画像データを上記画像形成手段に出力して1枚の用紙上の異なる位置に同じ画像をリピート画像として繰り返し形成させるリピートコピーを行わせるリピートコピー手段とを有する画像形成装置において、上記の目的を達成するため、次のようにしたことを特徴とする。
【0006】
上記画像形成手段による画像形成に使用する用紙のサイズおよび向きを選択する用紙選択手段と、上記コンタクトガラス上にセットされた原稿のサイズを検出する原稿サイズ検出手段と、上記コンタクトガラス上にセットされた原稿の向きを検出する原稿方向検出手段と、上記画像書込手段による画像データの書き込み時あるいは上記画像読出手段による画像データの読み出し時に、その画像データを回転させる画像回転手段と、上記画像書込手段による画像データの書き込み時あるいは上記画像読出手段による画像データの読み出し時に、その画像データを予め設定された変倍率で変倍する画像変倍手段と、上記変倍率を設定する変倍率設定手段と、該手段によって設定された変倍率と上記原稿サイズ検出手段によって検出された原稿サイズとに基づいて上記画像変倍手段による変倍後の画像データのサイズを算出する変倍画像サイズ算出手段と、上記リピートコピー手段によるリピートコピー実行時に、上記用紙選択手段によって選択された用紙サイズおよび向きと、上記変倍画像サイズ算出手段によって算出された変倍後の画像データのサイズおよび上記原稿方向検出手段によって検出された原稿の向きとに基づいて、上記画像回転手段による画像データの回転角度を判別する回転角度判別手段とを設けている。
その回転角度判別手段は、上記画像回転手段による画像データの回転角度として、上記リピートコピー手段によるリピートコピー実行によって画像欠けが発生しない方向への画像データの回転角度を判別する手段であり、上記リピートコピー手段によるリピートコピー実行によって画像欠けが発生しない方向への画像データの回転角度を判別できなかった場合には、上記リピート画像が最も多く得られる方向への画像データの回転角度を判別する手段を備えたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図2に、この発明による画像形成装置の一実施形態であるデジタル複写機の機構部の一例を示す概略構成図である。
このデジタル複写機は、複写機本体の上部に自動原稿給送装置(以下「ADF」という)1を搭載し、側部に後処理装置であるフィニシャ100を接続している。複写機本体の手前側上面には、図3に示す操作部30を備えている。
【0009】
まず、このデジタル複写機によるコピー動作(複写動作)について説明する。
このデジタル複写機において、ADF1の原稿台2に画像面を上にして置かれた原稿束は、コピーモード時に操作部30上のプリントキー(スタートキー)34が押下されると、一番下の原稿から1枚ずつ順次給送ローラ3および給送ベルト4によって画像読取手段であるスキャナ(読み取りユニット)50のコンタクトガラス6上に給送され、所定の位置にセットされる。そのセットされた原稿は、スキャナ50によって画像が読み取られ、その読み取りが終了した後、給送ベルト4および排送ローラ5によって排出される。
【0010】
ここで、1枚の原稿画像の読み取りが終了する毎に、原稿セット検知センサ7にて原稿台2上に次の原稿があるかないかを検知し、あればその原稿を前の原稿と同様にスキャナ50のコンタクトガラス6上に給送し、以後上述と同様の動作を行う。
なお、給送ローラ3,給送ベルト4,排送ローラ5は図示しない共通のモータによって駆動される。
【0011】
第1給紙トレイ8,第2給紙トレイ9,第3給紙トレイ10に積載された転写紙(用紙)は、それぞれ第1給紙装置11,第2給紙装置12,第3給紙装置13によって給紙され、縦搬送ユニット14によって感光体ドラム15に当接する位置まで搬送される。実際には、各給紙トレイ8〜10のうちのいずれか1つが選択され、そこから転写紙が給紙される。
スキャナ50による原稿画像の読み取りによって入力された画像データ(画像情報)はそのまま、あるいは画像記憶手段を構成する後述する画像メモリに一旦記憶させた後、画像形成手段であるプリンタを構成する書き込みユニット57に送られ、その書き込みユニット57によりレーザビームとして感光体ドラム15の予め帯電された面(図示しない帯電器によって帯電される)上に書き込まれ、その部分が現像ユニット27を通過することにより、そこにトナー画像が形成される。
【0012】
そして、選択された給紙トレイ(選択されたサイズおよび向きの転写紙が収納されている給紙トレイ)から給紙された転写紙は感光体ドラム15の回転と等速で搬送ベルト(転写ベルト)16によって搬送されながら、一方の面に感光体ドラム15上のトナー画像が転写され、そのトナー画像が定着ユニット17によって熱定着される。
その後、その転写紙は片面コピーモード時には排紙ユニット18によって後処理装置であるフィニシャ100に搬送される。
このとき、例えばフェースダウン(転写紙をページ順に揃えるため画像面を下向きにする)排紙のために、一方の面にトナー画像が形成された転写紙を反転したい場合、その転写紙は排紙ユニット18により両面入紙搬送路113に搬送され、反転ユニット112でスイッチバック反転された後、反転排紙搬送路114を通ってフィニシャ100に搬送される。
【0013】
フィニシャ100では、複写機本体から送られてくる一方の面にトナー画像が形成された転写紙、つまり片面コピー済みの転写紙は、分岐偏向板101によりスタッカ搬送ローラ(通常排紙ローラ)102側又はステープラ搬送ローラ105側へ選択的に導かれる。
すなわち、分岐偏向板101が上向きに切り替えられている場合には、複写機本体からの転写紙をスタッカ搬送ローラ102およびスタッカ排紙ローラ103を経由してスタッカトレイ(通常排紙トレイ)104に排出することができる。
スタッカトレイ104は前後方向に移動可能な排紙トレイであり、原稿毎あるいは画像メモリを用いてソーティングされたコピー部毎に前後に移動し、排出される転写紙(コピー紙)を簡易的に仕分けするものである。
【0014】
分岐偏向板101が下向きに切り替えられている場合には、複写機本体から送られてくる片面コピー済みの転写紙をステープラ搬送ローラ105およびステープラ排紙ローラ107を経由してステープルトレイ108に排出することができる。
ステープルトレイ108上では、転写紙が1枚排出される毎に、その端部揃え用のジョガー(落下ストッパ)109によって揃えられ、1部のコピー完了によりステープラ106によって綴じられる。ステープラ106で綴じられた転写紙群は、自重によってステープル完了排紙トレイ(落下トレイ)110に落下して、そこに収納される。
【0015】
一方、両面コピーモード時には、一方の面にトナー画像が形成された転写紙(片面コピー済みの転写紙)は排紙ユニット18により両面入紙搬送路113に搬送され、反転ユニット112でスイッチバック反転された後、両面搬送ユニット111に送られる。
両面搬送ユニット111に送られた転写紙は、再び感光体ドラム15に作像されたトナー画像を転写するために、両面搬送ユニット111から再給紙され、再度縦搬送ユニット14によって感光体ドラム15に当接する位置まで搬送されて、他方の面にトナー画像が転写された後、定着ユニット17によってトナー画像が定着され、排紙ユニット18によってフィニシャ100に搬送され、以後上述と同様の動作が行われる。
【0016】
なお、感光体ドラム15,搬送ベルト16,定着ユニット17,排紙ユニット18,現像ユニット27は図示しないメインモータによって駆動され、各給紙装置11〜13はメインモータの駆動が各々給紙クラッチにより伝達されて駆動される。縦搬送ユニット14は、メインモータの駆動が中間クラッチによって伝達されて駆動される。また、上述した書き込みユニット57を含む画像形成処理用の各部がプリンタを構成している。
【0017】
図3は、このデジタル複写機の複写機本体に設けられた操作部30の構成例を示すレイアウト図である。
この操作部30は、液晶表示部31,テンキー32,クリア/ストップキー33,プリントキー34,モードクリアキー35,および初期設定キー36を備えている。
液晶表示部31は、液晶ディスプレイの表面にタッチパネルを備えており、機能キーやコピー部数、機械の状態等を示すメッセージ等を表示することができる。
テンキー32は、コピー部数(コピー枚数)や変倍率(コピー倍率)等の数値を入力するためのキーである。
【0018】
クリア/ストップキー33は、テンキー32によって入力された数値をクリアしたり、実行中のコピー動作(読み取り動作又は画像形成動作)をストップさせたりするためのキーである。
プリントキー34は、コピー動作の開始を指示するためのキーである。
モードクリアキー35は、設定した全てのモードの内容を取り消すためのキーである。
初期設定キー36は、機械の初期状態を任意にカスタマイズする際に使用するキーであり、この実施形態ではそのキーの押下によって液晶表示部31に初期設定メニュー画面を表示することができる。
【0019】
図4は、液晶表示部31に電源投入時に表示される操作画面の一例を示す図である。
オペレータ(ユーザ)が、液晶表示部31に表示されている操作画面中のいずれかの機能キーにタッチすることにより、その機能キーの枠内に表示されている機能(モード)が選択され、その白黒表示が反転する(図4では斜線を施して示す)。
また、機能の詳細を指定しなければならない場合(例えば変倍であれば変倍率等)は、その機能キーにタッチすることにより、詳細な機能の設定用操作画面が表示される。
液晶表示部31は、ドット表示器を使用しているため、その時の最適な表示をグラフィカルに行うことが可能である。
【0020】
図4に示す操作画面には、画像濃度の自動調整を指定(指示)するための自動濃度キー301、画像濃度を手動で調整するための手動濃度キー302,303、転写紙(転写紙のサイズおよび向き)の自動選択を指定するための自動用紙選択キー304、転写紙(転写紙のサイズおよび向き)を手動で選択するための手動用紙選択キー305〜307、変倍率(拡大/縮小倍率)を設定するための変倍キー308、コピーを一部ずつページ順にそろえる処理を実行するソートモードを設定するためのソートキー309、リピートコピー(スキャナ50によって読み取った画像データをプリンタに出力して1枚の転写紙上の異なる位置に同じ画像をリピート画像として繰り返し形成させるコピーのこと)を実行するリピートコピーモードを設定するためのリピートキー310が配置されている。
【0021】
また、スタンプや日付やページ等の印字を指定するための印字キー311、両面コピー(転写紙の表裏両面へのコピーのこと)を実行する両面モードを設定するための両面キー312が配置されている。
さらに、「コピーできます」「お待ちください」等のメッセージを表示するためのメッセージ表示部314、セット(入力)されたコピー枚数(コピー部数)を表示するためのセット枚数表示部315、コピー動作による実際のコピー枚数を表示するためのコピー枚数表示部316,設定された変倍率を表示するための倍率表示部317が配置されている。
【0022】
図5は、このデジタル複写機における制御系の構成例を示すブロック図である。なお、図5では図示を省略しているが、スキャナ50と画像処理ユニット(IPU)502とは、スキャナ50のCCDイメージセンサ54(図2)から出力される電気信号が画像処理ユニット502のA/Dコンバータ602(図1)に直接入力されるように、信号線経由で直接接続されているものとする。
メインコントローラ(MCU)501は、このデジタル複写機全体を統括的に制御する。
【0023】
メインコントローラ501には、上述した液晶表示部31およびテンキー32等からなるキー入力部37によって構成された操作部30、スキャナ50の駆動部の制御や後述する画像メモリに対する画像データの読み書き制御等を行う画像処理ユニット(IPU)502、原稿の給排送動作を行うADF1、フィニシャ100(ソータ等の他の後処理装置でもよい)などの分散制御装置が接続されている。
【0024】
その各分散制御装置とメインコントローラ501は、必要に応じて機械の状態を示す情報や動作指令のやりとりを行っている。
メインコントローラ501には、I/Oポート503経由で複写機本体を構成するプリンタ内の転写紙の搬送等に必要なメインモータおよび各種クラッチや、スキャナ50内のモータ等も接続されている。それらの制御は、メインコントローラ501によって行われる。
【0025】
次に、図2を用い、スキャナ50によって原稿の画像を読み取り、その画像データに対応する静電潜像を感光体ドラム15の表面に形成するまでの動作を説明する。なお、静電潜像とは感光体ドラム15の表面(帯電器によって帯電された面)に画像データをレーザビームによって書き込むことにより生じる電位分布のことである。
【0026】
スキャナ50は、原稿を載置するコンタクトガラス6と光学走査系とによって構成されており、光学走査系は露光ランプ51,第1ミラー52,レンズ53,CCDイメージセンサ54等で構成されている。
露光ランプ51および第1ミラー52は図示しない第1キャリッジ上に固定され、第2ミラー55および第3ミラー56は図示しない第2キャリッジ上に固定されている。
原稿の画像を読み取るときには、光路長が変わらないように、第1キャリッジと第2キャリッジとが2対1の相対速度で機械的に走査される。
光学走査系は、図示しないスキャナ駆動モータを含む駆動部によって駆動される。
【0027】
スキャナ50は、コンタクトガラス6上にセットされた原稿の画像を光学的に読み取って電気信号に変換する(原稿の画像データを読み取る)。すなわち、光学走査系の露光ランプ51によって原稿の画像面を照明し、その画像面からの反射光像を第1ミラー52,第2ミラー55,第3ミラー56,レンズ53を介してCCDイメージセンサ54の受光面に結像させ、そのCCDイメージセンサ54によって電気信号に変換する。
このとき、レンズ53およびCCDイメージセンサ54を図2の左右方向に移動させることにより、原稿の給送方向の画像読み取り倍率が変わる。つまり、予め設定された変倍率に対応してレンズ53およびCCDイメージセンサ54の左右方向の位置が設定される。
【0028】
書き込みユニット57は、レーザ出力ユニット58,結像レンズ59,ミラー60等で構成され、レーザ出力ユニット58の内部にはレーザ光源であるレーザダイオードおよびモータによって高速で定速回転するポリゴンミラー(回転多面鏡)を備えている。
レーザ出力ユニット58より照射されるレーザビームは、定速回転するポリゴンミラーで偏向され、結像レンズ59を通り、ミラー60で折り返され、感光体ドラム15の帯電面に集光されて結像される。
【0029】
すなわち、ポリゴンミラーで偏向されたレーザビームは感光体ドラム15が回転する方向と直交する方向(主走査方向)に露光走査され、図5の画像処理ユニット(IPU)502より出力される画像データ(画像信号)のライン単位の書き込みを行う。感光体ドラム15の回転速度と走査密度(記録密度)に対応する所定の周期で主走査を繰り返すことにより、感光体ドラム15の帯電面に静電潜像(静電画像)が形成される。
なお、感光体ドラム15上を走査する直前のレーザビームは図示しない同期検知センサによって検知される。そして、図示しないレーザ書込制御部が同期検知センサから出力される主走査同期信号を用い、1走査毎にレーザダイオードの点灯開始タイミングおよび画像データの入出力を行うための制御信号の生成を行う。
【0030】
図1は、このデジタル複写機における画像処理ユニット502の内部構成例を示すブロック図である。
原稿面からの反射光像(画像)はCCDイメージセンサ54によって受光され、電気信号としての画像データに変換され(光電変換され)、更にA/Dコンバータ602によってアナログ値からデジタル値(2値又は多値のデジタル信号)に変換され、量子化される。デジタル値に変換された画像データは、シェーディング補正部603によって2色分離およびシェーディング補正がなされた後、第1の画像処理部604によってフィルタ補正,変倍,色データ膨張,およびγ補正等の画像処理が施される。ここでの変倍率は、原稿の幅方向(原稿の給送方向と直交する方向)の変倍率となる。なお、第1の画像処理部604が、原稿の幅方向と給送方向の変倍率に合わせて画像データに対して変倍処理を施すこともできる。
【0031】
第2の画像処理部605は、画像データの送り先を、画像メモリコントローラ(MSU)606又は書き込みユニット57へ切り替える。画像メモリコントローラ606と第2の画像処理部605との間は、双方向に画像データを入出力可能な構成となっている。
CPU607は中央処理装置であり、画像メモリコントローラ606によって後述する画像メモリ(図7参照)に対する画像データの書き込みおよび読み出しを行わせたり、スキャナ50および書き込みユニット57の制御を行う。このCPU607には、APS(自動電源供給装置)611が接続されている。
【0032】
RAM608は読み書き可能なメモリであり、各種データを一時的に記憶する。
ROM609は読み出し専用のメモリであり、CPU607を動作させるための制御プログラムを含む各種固定データを記憶している。
なお、図1には特に明示していないが、画像処理ユニット502には、スキャナ50側から入力される画像データ以外にも、外部から供給される画像データ(例えばパーソナルコンピュータ等のデータ処理装置から出力されるデータ)も処理できるよう、複数のデータの入出力の選択を行う機能を有している。
【0033】
ここで、このデジタル複写機の制御部を構成するメインコントローラ501および画像メモリコントローラ606,CPU607,RAM608,ROM609を含む画像処理ユニット502、更にスキャナ50および操作部30により、この発明による機能(画像書込手段,画像読出手段,リピートコピー手段,リピート枚数設定手段,用紙選択手段,原稿サイズ検出手段,原稿方向検出手段,画像変倍手段,変倍率設定手段,変倍画像サイズ算出手段,および回転角度判別手段としての機能)を果たすことができる。
【0034】
図6は、図1における第2の画像処理部605の内部構成例を示すブロック図である。
この第2の画像処理部605は、スキャナマスク部701,色変換部702,色消去部703,ビット反転部704,印字合成部705,印字コア部706,ROM707,RAM708,MSU合成部709,画像データ選択部710,および画質コア部711からなる。
【0035】
第2の画像処理部605は、前段の第1の画像処理部604から画像処理された画像データを読み込む場合に、領域をマスクするスキャナマスク部701を介してモードに応じて色変換が必要な場合は、色変換処理部702で色変換処理を、色消去部703で色消去処理を、ビット反転部704で画像(ビット)反転処理を、印字合成部705でページや日付け,特殊文字等の印字合成を行い、それらの処理をが施された画像データを無条件にMSU合成部709経由で画像メモリコントローラ606にて後述する画像メモリに保存する。
印字コア部706は、ページ印字のためのページを作成したり、スタンプ文字等の文字コードを取り出して印字を作成し、印字イメージデータを発生させる装置である。
【0036】
ROM707,RAM708は、印字制御に関与しており、印字コア部706による処理を実行するためのプログラムやデータ等を記憶するメモリである。
画像データ選択部710は、スキャナマスク部701から印字合成部705までの各部による各種処理が施された画像データ(画像信号)をスルーで画質コア部711に出力するか、画像メモリコントローラ606からの画像データを画質コア部711に出力するか、MSU合成部709からの画像データ(上記各種処理が施された画像データと画像メモリコントローラ606からの画像データとを合成した画像データ)を画質コア部711に出力するかを選択する。
【0037】
図7および図8は、図6における画像メモリコントローラ606および画像メモリの構成例を示すと共に、それぞれ異なるデータの流れを示す図である。
画像メモリコントローラ606は、1次圧縮部801,1次伸張部802からなる1次圧縮/伸張部と、1次画像データの保存メモリである1次記憶装置803(バンクA804,バンクB805)と、2次圧縮/伸張部806と,大容量メモリである2次記憶装置807と、1次伸張部802によって伸張された画像データを予め設定された変倍率に合わせて変倍する(画像倍率を変更する)変倍部808と、後述する各画像データを必要に応じて回転させる画像回転部809とによって構成されている。それらへの制御データの設定はCPU607よって行われる。
【0038】
画像メモリは、1次記憶装置803および2記憶装置807からなる。
1次記憶装置803には、画像データ入力時のメモリの指定した領域へのデータ書き込み、または画像データ出力時のメモリの指定した領域からのデータ読み出しが、画像データの入力または出力時に要求されるデータ転送速度に略同期して行えるように、例えばDRAM等の高速アクセスが可能なメモリを使用する。
また、1次記憶装置803は、処理を行う画像データの大きさにより、複数のエリア(この例ではバンクA804,B805)に分割して画像データの入出力を同時に実行可能な回路(画像メモリコントローラ606とのインタフェース部)を有している。
【0039】
すなわち、1次記憶装置803の各分割エリアに対する画像データの入力(書き込み)および出力(読み出し)をそれぞれ並行して行えるように、画像メモリコントローラ606との間に書き込み用と読み出し用の2組のアドレスバスおよびデータバスからなるインタフェース部を接続している。それによって、一方の分割エリアに画像データを書き込む動作と他方の分割エリア内の画像データを読み出す動作とを並行して行うことができる。
【0040】
2次記憶装置807は、スキャナ50や外部装置(パーソナルコンピュータ等)から入力される画像データを順次蓄積して、これらの画像データの合成,ソーティング,並べ換え等の処理を行うための大容量メモリである。この2次記憶装置807においても、画像データの入力または出力時に要求されるデータ転送速度に略同期して画像データの書き込みまたは読み出しが行えるように、DRAM等の高速アクセスが可能なメモリを使用することができるが、ここではHDD(ハードディスクドライブ)を使用する。なお、HDD以外に光ディスク装置等の他の大容量メモリを使用することもできる。
【0041】
次に、画像メモリコントローラ606の動作例を説明する。
[1]画像データの入力(画像メモリへの保存)
図7において、前段の第1の画像処理部604で画像処理(画像加工)された画像データ8V1は無条件にMSU合成部709に供給され、そこで必要に応じて既に画像メモリに保存されているデータとの合成処理が行われる。
【0042】
MSU合成部709によって合成処理された画像データ8V2は、スキャナ50又は外部装置側からの画像データの入力時に画像回転の指示がある場合には、画像回転部809によって90度,180度,又は270度に回転された後、1次圧縮部801によって圧縮(可変長圧縮)処理が行われ、画像データ8V3として1次記憶装置803に書き込まれると同時に、画像データ8V4として2次圧縮/伸張部806によって更に圧縮処理が行われた後、画像データ8V5として2次記憶装置(HDD)807に書き込まれて保存される。
【0043】
[2]画像データの出力(画像メモリからの読み出し)
図8において、出力対象画像データとして指定された画像データが1次記憶装置803に記憶されている場合は、その画像データ9V3が読み出された後、1次伸張部802によって伸張処理が行われ、その伸張処理後の画像データ9V4、もしくはその画像データとスキャナ50又は外部装置側から入力される画像データとの画像合成を行った後のデータが出力される。
このとき、変倍部808によって伸張処理後の画像データ9V4に対して変倍処理を行えるようにしている。また、変倍処理後の画像データ9V4は、画像メモリからの画像データの出力時に画像回転の指示がある場合には、画像回転部809によって90度,180度,又は270度に回転される。
【0044】
MSU合成部709は、変倍部808からの画像データ9V4と、スキャナ50又は外部装置側から入力される画像データ8V1との合成処理(画像データの位相調整機能を有する)、その合成処理後の画像データの出力先の選択(画像データの出力,1次記憶装置803へのライトバック,両方の出力先への同時出力も可能)等の処理を行う。
出力対象画像データとして指定された画像データが1次記憶装置803ではなく、2次記憶装置807に記憶されている場合には、その画像データ9V1が読み出された後、2次圧縮/伸張部806によって伸張処理が行われ、画像データ9V2として1次記憶装置803に書き込まれ、以後上述の同様の出力動作が行われる。
【0045】
また、上述した印字のモードにおいて、任意のスタンプ用イメージはユーザが必要に応じて登録できるようになってている。スタンプイメージ登録モードになると、スキャナ50又は外部装置側から入力される画像データをスタンプイメージデータとして2次記憶装置807に書き込んで保存(登録)しておき、後でユーザによって必要なスタンプイメージデータが選択されると、そのスタンプイメージデータが2次記憶装置807から読み出されてMSU合成部709に送られ、スキャナ50又は外部装置側から入力される画像データに合成される。
【0046】
例えば、本来、原稿1枚に対してコピー(画像形成)枚数が1枚の場合は、あえてスキャナ50側から入力されるその原稿の画像データを画像メモリに記憶する必要はないが、要求するコピー枚数が複数枚の場合(複数部が設定された場合)には、スキャナ50によるスキャン(読み取り)動作を1枚の原稿に対して複数回行う必要がなくなること、あるいは転写紙ジャムのエラー(異常)が発生した場合でも、再度原稿に対するスキャン動作を行う必要がないことを考慮して、1度のスキャン動作によって読み込んだ画像データは無条件に画像メモリである1次記憶装置803および2次記憶装置(HDD)807に書き込んで保存するようになっている。
【0047】
以下、このように構成されたデジタル複写機の制御部によるこの発明に係わる制御について、図9および図10も参照して具体的に説明する。
図9および図10は、このデジタル複写機の制御部におけるこの発明に係わる制御を説明するための説明図である。
【0048】
ここで、このデジタル複写機の制御部のうち、画像処理ユニット502のCPU607は、メインコントローラ501経由で各原稿のサイズおよび向き(方向)を原稿セット検知センサ7(原稿サイズ検出センサとしての機能も有する)あるいはスキャナ50のコンタクトガラス6の下方に設置されている図示しない原稿サイズ検出センサを用いて検出する。なお、タテ(縦)向きの原稿とは、長手方向と給送方向とが一致する原稿をさす。ヨコ(横)向きの原稿とは、短手方向と給送方向とが一致する原稿をさす。
【0049】
また、画像処理ユニット502のCPU607は、リピートコピー(画像データをプリンタに出力して1枚の用紙上の異なる位置に同じ画像をリピート画像として繰り返し形成させるコピー)実行時に、原稿から読み取った(スキャナ50側から入力される)画像データを画像メモリコントローラ606によって画像メモリに書き込ませる時又は画像メモリから読み出させる時に、その画像データを画像メモリコントローラ606内の画像回転部809によって回転させることができる。
さらに、リピートコピー実行時に、原稿から読み取った画像データを画像メモリコントローラ606によって画像メモリに書き込ませる時又は画像メモリから読み出させる時に、その画像データを第1の画像処理部604又は画像メモリコントローラ606内の変倍部808によって変倍させることもできる。
【0050】
さらにまた、100%以外の変倍率が予め設定された場合、その変倍率と検出した原稿サイズとに基づいて変倍後の画像データのサイズを算出する。
また、リピートコピー実行時に、予め選択された用紙サイズおよび向きと、算出した変倍後の画像データのサイズおよび原稿サイズ検出センサによって検出した原稿(画像データ)の向きとに基づいて、画像回転部809による画像データの回転角度を判別する。なお、タテ向きの用紙とは、長手方向と給紙方向とが一致する用紙をさす。ヨコ向きの用紙とは、短手方向と給紙方向とが一致する用紙をさす。
【0051】
図9の(a)は、例えばA6Y(A6サイズでヨコ向き)原稿を示しており、画像処理ユニット502のCPU607は、等倍でA4T(A4サイズでタテ向き)用紙を選択してリピートコピーを実行する場合には、A6Y原稿から読み取った画像データを同図の(c)に示すように画像回転部809によって時計方向に270度回転させてプリンタにリピートコピーを実行させることにより、ぴったりサイズのリピート画像を4個得ることができる。同様に、A4Y(A4サイズでヨコ向き)転写紙を選択した場合には、A6Y原稿から読み取った画像データを画像回転部809によって回転させずにプリンタにリピートコピーを実行させることにより、同図の(d)に示すような4個のリピート画像を得ることができる。
【0052】
しかしながら、原稿が図9の(b)に示すようにA6Tであれば、選択した転写紙がA4Tの場合には、A6T原稿から読み取った画像データを画像回転部809によって回転させずにプリンタにリピートコピーを実行させることにより、ぴったりサイズのリピート画像を4個得ることができるし、A4Y転写紙を選択した場合には、A6T原稿から読み取った画像データを画像回転部809によって時計方向に90度回転させてプリンタにリピートコピーを実行させることにより、ぴったりサイズのリピート画像を4個得ることができる。
【0053】
また、原稿から読み取った画像データに対して第1の画像処理部604又は画像メモリコントローラ606内の変倍部808によって予め設定された変倍率を掛けた場合(その変倍率で変倍処理を行わせた場合)、例えば図10の(a)に示すようなA4Y原稿から読み取った画像データに対して71%の変倍率を掛けて(71%への縮小変倍処理を行わせて)、プリンタにA3Tの転写紙に対してリピートコピーを実行させる場合には、その変倍処理後の画像データを同図の(c)に示すように画像回転部809によって時計方向に270度回転させて(変倍処理前に回転処理を行わせてもよい)プリンタにリピートコピーを実行させることにより、ぴったりサイズのリピート画像を4個得ることができる。
【0054】
ただし、予め設定された変倍率が50%の場合は、上記変倍処理後の画像データを図10の(d)に示すように画像回転部809によって回転させずにプリンタにリピートコピーを実行させることにより、ぴったりサイズのリピート画像を8個得ることができる。
【0055】
原稿が図10の(b)に示すようにA4Tの場合には、A3T転写紙に対してリピートコピーを実行する場合、画像処理ユニット502のCPU607は、その原稿から読み取った画像データに対して第1の画像処理部604又は画像メモリコントローラ606内の変倍部808によって71%の変倍率を掛け、その変倍処理後の画像データを画像回転部809によって回転させずにプリンタにリピートコピーを実行させることにより、ぴったりサイズのリピート画像を4個得ることができる。A4T原稿から読み取った画像データに対して第1の画像処理部604又は画像メモリコントローラ606内の変倍部808によって50%の変倍率を掛け、その変倍処理後の画像データを同図の(d)に示すように画像回転部809によって時計方向に90度回転させて(変倍処理前に回転処理を施してもよい)プリンタにリピートコピーを実行させることによっても、ぴったりサイズのリピート画像を8個得ることができる。
【0056】
このように、画像処理ユニット502のCPU607は、リピートコピー実行時に、原稿のサイズ,向き、予め設定された変倍率、予め選択された用紙(転写紙)のサイズ,向きに応じて画像データの回転角度を変更し、その角度に画像回転部809によって画像データを回転させることにより、定型サイズの原稿,定型サイズの用紙,定型倍率の場合には、ぴったりサイズのリピート画像を画像欠けが発生することなく、最も多く得ることが可能となる。
画像データの回転角度(画像欠けが発生しない方向への画像データの回転角度)は、原稿サイズに予め設定された変倍率を掛けて画像サイズ(変倍処理後の画像データのサイズ)を割り出し(算出)し、そのサイズ,向き(原稿の向き)と用紙のサイズ,向きとに基づいて判別する。
【0057】
例えば、A系列で考えると、図10の(a)に示したように原稿サイズがA4Yで変倍率が71%である場合、変倍処理後の画像データのサイズはA5Yとなる。その画像データによるリピート画像を同図の(c)に示すA3T転写紙に対してリピートコピーする場合、つまり奇数サイズの画像データによるリピート画像を奇数サイズの用紙へリピートコピーする場合(例えばA5の画像データによるリピート画像をA3の用紙へリピートコピーする場合やA3の画像データによるリピート画像をA1の用紙へリピートコピーする場合など)、あるいは偶数サイズの画像データによるリピート画像を偶数サイズの用紙へリピートコピーする場合(例えばA6の画像データによるリピート画像をA4の用紙へリピートコピーする場合やA4の画像データによるリピート画像をA2の用紙へリピートコピーする場合など)には、その画像データの回転角度を0度と判別し、画像回転部809による回転処理を禁止させる。
【0058】
奇数サイズの画像データによるリピート画像を偶数サイズの用紙へリピートコピーする場合(例えばA5の画像データによるリピート画像をA4の用紙へリピートコピーする場合やA5の画像データによるリピート画像をA2の用紙へリピートコピーする場合など)、偶数サイズの画像データによるリピート画像を奇数サイズの用紙へリピートコピーする場合(例えばA6の画像データによるリピート画像をA5の用紙へリピートコピーする場合やA4の画像データによるリピート画像をA3の用紙へリピートコピーする場合など)には、その画像データを回転させる。画像データの向きと用紙の向きが異なる場合、つまり画像データの向きがヨコで用紙の向きがタテの場合には、その画像データの回転角度を270度と判別し、その画像データを画像回転部809によって時計方向に270度回転させ、画像データの向きがタテで用紙の向きがヨコの場合には、その画像データの回転角度を90度と判別し、その画像データを画像回転部809によって時計方向に90度回転させる。
【0059】
画像データ(原稿)の向きがタテの場合で用紙の向きもタテの場合で、且つ奇数サイズの画像データによるリピート画像を奇数サイズの用紙へリピートコピーする場合あるいは偶数サイズの画像データによるリピート画像を偶数サイズの用紙へリピートコピーする場合には、それらの画像データの回転角度を0度と判別し、画像回転部809による回転処理を禁止させる。
画像データの向きがタテの場合で用紙の向きもタテの場合で、且つ奇数サイズの画像データによるリピート画像を偶数サイズの用紙へリピートコピーする場合あるいは偶数サイズの画像データによるリピート画像を奇数サイズの用紙へリピートコピーする場合には、それらの画像データの回転角度を90度と判別し、それらの画像データを画像回転部809によって時計方向に90度回転させる。
【0060】
画像データの向きがタテの場合で用紙の向きがヨコの場合で、且つ奇数サイズの画像データによるリピート画像を奇数サイズの用紙へリピートコピーする場合あるいは偶数サイズの画像データによるリピート画像を偶数サイズの用紙へリピートコピーする場合には、それらの画像データの回転角度を90度と判別し、それらの画像データを画像回転部809によって時計方向に90度回転させる。
画像データの向きがタテの場合で用紙の向きがヨコの場合で、且つ奇数サイズの画像データによるリピート画像を偶数サイズの用紙へリピートコピーする場合あるいは偶数サイズの画像データによるリピート画像を奇数サイズの用紙へリピートコピーする場合には、それらの画像データの回転角度を0度と判別し、画像回転部809による回転処理を禁止させる。
【0061】
画像データの向きがヨコの場合で用紙の向きがタテの場合で、且つ奇数サイズの画像データによるリピート画像を奇数サイズの用紙へリピートコピーする場合あるいは偶数サイズの画像データによるリピート画像を偶数サイズの用紙へリピートコピーする場合には、それらの画像データの回転角度を270度と判別し、それらの画像データを画像回転部809によって時計方向に270度回転させる。
画像データの向きがヨコの場合で用紙の向きがタテの場合で、且つ奇数サイズの画像データによるリピート画像を偶数サイズの用紙へリピートコピーする場合あるいは偶数サイズの画像データによるリピート画像を奇数サイズの用紙へリピートコピーする場合には、それらの画像データの回転角度を0度と判別し、画像回転部809による回転処理を禁止させる。
【0062】
画像データの向きがヨコの場合で用紙の向きもヨコの場合で、且つ奇数サイズの画像データによるリピート画像を奇数サイズの用紙へリピートコピーする場合あるいは偶数サイズの画像データによるリピート画像を偶数サイズの用紙へリピートコピーする場合には、それらの画像データの回転角度を0度と判別し、画像回転部809による回転処理を禁止させる。
画像データの向きがヨコの場合で用紙の向きもヨコの場合で、且つ奇数サイズの画像データによるリピート画像を偶数サイズの用紙へリピートコピーする場合あるいは偶数サイズの画像データによるリピート画像を奇数サイズの用紙へリピートコピーする場合には、それらの画像データの回転角度を270度と判別し、それらの画像データを画像回転部809によって時計方向に270度回転させる。
【0063】
ここで、デジタル複写機において、設定可能な固定倍率の範囲も広く、25%〜400%の定型倍率では、定型原稿から定型用紙へコピーする際の変倍率は殆どカバーしてしまう。つまり、定型倍率でリピートコピーを行う場合、定型原稿を使用する場合にはその画像データを画像回転部809によって回転させることにより、画像欠けのないリピート画像を得ることが可能になる。
【0064】
上述した制御は、原稿(画像データ)および用紙が共にA系列の場合に対応するものであるが、原稿および用紙が共にB系列、原稿がA系列で用紙がB系列、原稿がB系列で用紙がA系列の場合でも同様である。
また、上述した制御は、原稿と用紙が共に定型サイズであり、変倍率も定型倍率の場合に対応するものであり、画像欠けが発生しない方向への画像データの回転角度を判別することができるが、倍率がズーム等の不定形倍率の場合、その判別ができないため、リピート画像が最も多く得られる方向への画像データの回転角度を判別し、その判別結果に従って画像データを画像回転部809によって回転させたり、画像回転部809による回転処理を禁止させる。
【0065】
すなわち、画像データ(原稿)の主走査方向(原稿の給送方向と直交する方向)のサイズ(長さ)および副走査方向(原稿の給送方向と一致する方向)のサイズのうち、長い方のサイズをm、用紙の主走査方向(用紙の給送方向と直交する方向)のサイズおよび副走査方向(用紙の給紙方向と一致する方向)のサイズのうち、長い方のサイズをnとした場合、n/mの値が100%以上141%未満の場合には、画像データの回転角度を0度と判別し、画像回転部809による回転処理を禁止させる。
【0066】
n/mの値が141%以上200%未満の場合には、画像データの回転角度を時計方向への回転角度である90度又は270度と判別し、その画像データを画像回転部809によって時計方向に90度又は270度回転させる。
n/mの値が200%以上283%未満の場合には、画像データの回転角度を0度と判別し、画像回転部809による回転処理を禁止させる。
n/mの値が283%以上400%未満の場合に、画像データの回転角度を時計方向への回転角度である90度又は270度と判別し、その画像データを画像回転部809によって時計方向に90度又は270度回転させる。
n/mの値が400%以上の場合には、画像データの回転角度を0度と判別し、画像回転部809による回転処理を禁止させる。
【0067】
上述した各n/mの値(倍率)は、原稿(画像データ)および用紙が共にA系列およびB系列の場合に対応するものであるが、原稿がA系列で用紙がB系列、原稿がB系列で用紙がA系列の場合では、その境界倍率が異なるだけで、考え方は同様である。この境界倍率と原稿の向きおよび用紙の向きによって画像データの回転角度を判別することにより、たとえぴったりサイズのリピート画像ではなく、一部のリピート画像が画像欠けとなっても、最も多くのリピート画像を得ることが可能になる。
【0068】
このように、この実施形態のデジタル複写機によれば、画像処理ユニット502のCPU607が、予め設定された変倍率と原稿サイズ検出センサによって検出した原稿サイズとに基づいて変倍後の画像データのサイズを算出し、リピートコピー実行時に、予め選択された用紙サイズおよび向きと、変倍後の画像データのサイズおよび原稿サイズ検出センサによって検出した原稿(画像データ)の向きとに基づいて、画像回転部809による画像データの回転角度を判別(決定)し、その判別結果に従って画像データを画像回転部809によって回転させたり、画像回転部809による回転処理を禁止させることにより、画像欠けのないリピート画像を得ることができる。
【0069】
この場合、画像データの回転角度として、リピートコピー実行によって画像欠けが発生しない方向への画像データの回転角度を判別すれば(その判別は原稿サイズおよび用紙サイズが定型サイズの場合に可能である)、画像欠けのないぴったりサイズのリピート画像を得ることができる。
また、画像データの回転角度として、リピートコピー実行によって画像欠けが発生しない方向への画像データの回転角度を判別できなかった場合には、リピート画像が最も多く得られる方向への画像データの回転角度を判別すれば、一部のリピート画像が画像欠けとなっても、最も多くのリピート画像を得ることが可能になる。
【0070】
以上、この発明をデジタル複写機に適用した実施形態について説明したが、この発明はこれに限らず、画像リピート編集機能を有するデジタル複合機やファクシミリ装置等の各種画像形成装置に適用し得るものである。
【0071】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の画像形成装置によれば、リピートコピー機能利用による画像欠けの発生を回避し、画像欠けのないリピート画像を得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図5の画像処理ユニット(IPU)502の内部構成例を示すブロック図である。
【図2】この発明による画像形成装置の一実施形態であるデジタル複写機の機構部の一例を示す概略構成図である。
【図3】図2に示したデジタル複写機の複写機本体に設けられた操作部30の構成例を示すレイアウト図である。
【図4】図3の液晶表示部31に電源投入時に表示される操作画面の一例を示す図である。
【図5】図2に示したデジタル複写機における制御系の構成例を示すブロック図である。
【図6】図1における第2の画像処理部605の内部構成例を示すブロック図である。
【図7】図6における画像メモリコントローラ606および画像メモリの構成例を示すと共にデータの流れの一例を示す図である。
【図8】図6における画像メモリコントローラ606および画像メモリの構成例を示すと共にデータの流れの他の例を示す図である。
【図9】図1,図5〜図8に示した制御部によるこの発明に係わる制御を説明するための説明図である。
【図10】図1,図5〜図8に示した制御部によるこの発明に係わる制御を説明するための他の説明図である。
【符号の説明】
7:原稿セット検知センサ 30:操作部
31:液晶表示部 50:スキャナ
57:書き込みユニット
501:メインコントローラ(MCU)
502:画像処理ユニット(IPU)
604:第1の画像処理部 605:第2の画像処理部
606:画像メモリコントローラ 607:CPU
608:RAM 609:ROM
801:1次圧縮部 802:1次伸張部
803:1次記憶装置 804:2次圧縮/伸張部
807:2次記憶装置 808:変倍部
809:画像回転部

Claims (1)

  1. 画像データを記憶する画像記憶手段と、画像データに基づいて用紙上に画像を形成する画像形成手段と、コンタクトガラス上にセットされた原稿の画像を読み取る画像読取手段と、該手段によって読み取られた画像データを前記画像記憶手段に書き込んで記憶させる画像書込手段と、前記画像記憶手段に記憶された画像データを読み出す画像読出手段と、該手段によって読み出された画像データを前記画像形成手段に出力して1枚の用紙上の異なる位置に同じ画像をリピート画像として繰り返し形成させるリピートコピーを行わせるリピートコピー手段とを有する画像形成装置において、
    前記画像形成手段による画像形成に使用する用紙のサイズおよび向きを選択する用紙選択手段と、
    前記コンタクトガラス上にセットされた原稿のサイズを検出する原稿サイズ検出手段と、
    前記コンタクトガラス上にセットされた原稿の向きを検出する原稿方向検出手段と、
    前記画像書込手段による画像データの書き込み時あるいは前記画像読出手段による画像データの読み出し時に、その画像データを回転させる画像回転手段と、
    前記画像書込手段による画像データの書き込み時あるいは前記画像読出手段による画像データの読み出し時に、その画像データを予め設定された変倍率で変倍する画像変倍手段と、
    前記変倍率を設定する変倍率設定手段と、
    該手段によって設定された変倍率と前記原稿サイズ検出手段によって検出された原稿サイズとに基づいて前記画像変倍手段による変倍後の画像データのサイズを算出する変倍画像サイズ算出手段と、
    前記リピートコピー手段によるリピートコピー実行時に、前記用紙選択手段によって選択された用紙サイズおよび向きと、前記変倍画像サイズ算出手段によって算出された変倍後の画像データのサイズおよび前記原稿方向検出手段によって検出された原稿の向きとに基づいて、前記画像回転手段による画像データの回転角度を判別する回転角度判別手段とを設け
    前記回転角度判別手段が、前記画像回転手段による画像データの回転角度として、前記リピートコピー手段によるリピートコピー実行によって画像欠けが発生しない方向への画像データの回転角度を判別する手段であり、前記リピートコピー手段によるリピートコピー実行によって画像欠けが発生しない方向への画像データの回転角度を判別できなかった場合には、前記リピート画像が最も多く得られる方向への画像データの回転角度を判別する手段を有することを特徴とする画像形成装置。
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