JP3809797B2 - 乾燥装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、被乾燥物を巻き上げつつ、伝熱面に押し付けて乾燥させる乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知の通り、液状、流動状又は半流動状或いは粉末状、粒状等の乾燥すべき被乾燥物を乾燥させる乾燥装置が種々ある。
【0003】
その一例として、本出願人は先に実開平3−19501号公報、実開平5−64692号公報等で示した乾燥装置を提案した。即ち、被乾燥物を投入する内部が円筒形状の乾燥槽と、伝熱手段からの熱を被乾燥物に伝える乾燥槽内壁面の伝熱面と、上記乾燥槽の周囲に位置し、上記伝熱面に熱を伝える伝熱手段と、上記乾燥槽内に回転可能に配設され、上面が被乾燥物を載せて上昇せしめるよう平坦面と成された垂直螺旋回転羽根の一枚より成る乾燥装置である。
【0004】
つまり、上記乾燥装置内には、上記乾燥槽内に重力方向に沿って配設された回転軸と、この回転軸の周りに位置する1枚の垂直螺旋回転羽根と、一端が回転軸に、他端が垂直螺旋回転羽根に固定され、後述する被乾燥物落下空間を通る固定用腕部とが配設されている。そして、上記垂直螺旋回転羽根の内周端と回転軸との間に垂直螺旋回転羽根の上部に至った被乾燥物が落下する被乾燥物落下空間が画成されていると共に、上記垂直螺旋回転羽根の外周端と伝熱面との間に被乾燥物を伝熱面に接触せしめ得るようなクリアランスを有する。
【0005】
そして上記垂直螺旋回転羽根を有する乾燥装置を用いたときの被乾燥物の動作に着目すると、上記被乾燥物は一枚の垂直螺旋回転羽根に載って下から上に順次螺旋状に上昇し、最上部に達すると下へ落下し、再び元に戻って螺旋状に上昇するという循環を繰り返す。そして、上記上昇過程で遠心力によって伝熱面に押し付けられ乾燥されるものである。
【0006】
また、乾燥装置ではないが、被処理物の水分を除去するという点では共通する実公昭55(1980)−7824号公報に示された脱水装置が提案されている。
【0007】
この脱水装置は、下部に入口を有しかつ上部に出口を有する円筒形状の処理槽(ケーシング)内に、入口と出口とを連絡する筒状フィルターを設け、この筒状フィルター内には、その上下方向全域にわたり、被処理物を外方へはじきながら上方に移送する複数個の羽根車を、筒状フィルターに対向させて外向きに取り付けて構成されている。上記各羽根車の回転方向前側縁(外端縁ではない)は、外側方にいくに従って順次回転方向後方側に位置すべく円弧状に湾曲させた、構造上の特徴を有している。
【0008】
この脱水装置の場合、被処理物は、入口を通して処理槽内に供給され、筒状フィルター内で回転する羽根車群の羽根車による移送作用を受けて上向きに順次移送されつつ、羽根車により万遍なく外向きにはじかれて筒状フィルターへ衝突を繰り返す。被処理物に含まれている水分は筒状フィルターへの衝突時の衝撃力によって除去されるものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術において、垂直螺旋回転羽根を備えた乾燥装置は、次の点に於て幾つかの解決すべき点を有する。即ち、▲1▼上記被乾燥物は、一枚で上から下まで連なっている垂直螺旋回転羽根上に載って伝熱面に押し付けられながら上昇してゆく。所が、上記被乾燥物が粘性の強い被乾燥物等であったりした場合、この被乾燥物がいったん一枚の垂直螺旋回転羽根や伝熱面のある部分に付着したりすると、一枚の垂直螺旋回転羽根以外に搬送路がないので、上記付着部分で渋滞が生じそこから団子状に拡大して上下の羽根の間が詰まる恐れがあった。この為、上記被乾燥物の上昇がせき止められ、循環が行われなくなり、以って乾燥が良好に進まない危険性が大きかった。
【0010】
また、▲2▼上記垂直螺旋回転羽根が一枚で上から下まで連結して螺旋状を成して伸びていることにより、垂直螺旋回転羽根と伝熱面の間のクリアランスは上から下まで存在し上記クリアランスに、いったん被乾燥物に混じった異物がカミ込むと、異物の逃げ場がなく上記垂直螺旋回転羽根が良好に回転しなくなるおそれがあった。
【0011】
また、▲3▼上記被乾燥物を上昇させるには、たった一枚の垂直螺旋回転羽根によって上昇させる。この為、上記乾燥槽内の底部に位置する被乾燥物の全量に比して上昇する被乾燥物の量が少なく、早期に被乾燥物を伝熱面に接触させることが難しいと共に、底部に被乾燥物が溜った状態が続き易く、乾燥効率を向上させることが難しかった。
【0012】
また、▲4▼上記垂直螺旋回転羽根は、各上下の羽根の間に螺旋のピッチに応じた間隔を有するものであるが、上記被乾燥物を遠心力によって伝熱面に押し付けたときも、各上下の羽根の間の伝熱面の内使用されない伝熱面部分が生じ易かった。この為、伝熱面の全面積に比して使用されない、つまり被乾燥物が接触しない面積が比較的大きく、伝熱面全面を有効に活用していなかった。
【0013】
更に、▲5▼上記被乾燥物は、下から上へ順次螺旋状に上昇させて、最上部に達した後落下させ、再び上昇させる。この間に上記伝熱面から被乾燥物に熱を与えて乾燥させる。そこで、上記被乾燥物を効率良く乾燥させる為に、上記垂直螺旋回転羽根には種々の被乾燥物に合わせた最良の回転速度がある。ここでもし、上記垂直螺旋回転羽根を被乾燥物の乾燥効率が最も良い回転速度を超えて高速にすると、上記被乾燥物が良好に螺旋に沿って上昇しなくなり、結果乾燥効率も悪くなる。即ち、上記種々の被乾燥物を最も効率良く乾燥させようとした場合、上記垂直螺旋回転羽根の回転速度の調節は欠かせないものであり、逆にこの調節が面倒なものであった。
【0014】
一方、複数個の羽根車を筒状フィルターに対向させた構成の脱水装置は、羽根車によって被処理物を筒状フィルターに向ってはじいて、フィルターと衝突する際の衝撃力を利用するものであったので、被処理物を伝熱面に接触させて加熱し、そして乾燥するという場合には利用し難いものであった。
【0015】
従って、本発明の目的とする所は、▲1▼粘性が強い被乾燥物等を乾燥させた場合でも、被乾燥物が羽根や伝熱面に付着して、被乾燥物の停滞を招く危険性が小さく、▲2▼羽根と伝熱面との間のクリアランスに被乾燥物に混じった異物がカミ込んでも、その逃げを容易に図り易くし、▲3▼乾燥槽底部に位置する被乾燥物の全量に比して上昇する被乾燥物量を多くし、以って乾燥効率を向上させ、更に▲4▼上下の羽根の間の伝熱面全面を有効に活用し、▲5▼回転する羽根の面倒な回転速度の調節がなく被乾燥物を効率良く乾燥せしめる技術を提供するにある。
【0016】
【課題を解決する為の手段】
上記目的を解決する為に、本発明は次の技術的手段を有する。即ち、実施形態に対応する添付図面中の符号を用いてこれを説明すると、請求項1の発明は、被乾燥物3を投入する内部が円筒形状の乾燥槽4と、伝熱手段からの熱を被乾燥物3に伝える乾燥槽4の円筒形状の内壁面の伝熱面2と、上記乾燥槽4の周囲に位置し、上記伝熱面2に熱を伝える伝熱手段と、上記乾燥槽4内に重力方向に沿って配設された回転軸5bに連結されていることにより回転可能に配設された複数枚の基羽根5aであって、それぞれが平面で見て360度の円周範囲内の長さに定められた複数枚の基羽根5aから成る乾燥装置に於て、
上記各基羽根5aは上記伝熱面2に沿って細長形状に形成された平坦面8を有し、この伝熱面2に沿って細長形状の平坦面8の外周端10aと上記伝熱面2との間に、各基羽根5aの回転を許容する為のクリアランスUが形成されるように、上記伝熱面2に沿って細長形状の平坦面8の外周端10aは上記伝熱面2の円筒形状に沿った弧状に形成されていると共に、上記平坦面8は、その回転方向Rと逆方向に向ってその一端部18から他端部19に向って斜め上方に伸びるように形成されて成り、
かつ、上記クリアランスUが、上記回転方向Rと逆方向に向って次第に広くなるようにされてなり、
各基羽根5aの回転中、被乾燥物3は、各基羽根5aの上記平坦面8による一端部18側から他端部19側へ被乾燥物3を移動せしめる作用と遠心力による伝熱面2側への押し付け作用により各基羽根5aごとに上方へ巻き上げられつつ伝熱面2へ押しつけられて乾燥せしめられることを特徴とする乾燥装置である。
【0017】
請求項2の発明は、上記基羽根5aは、上記一端部18が上記回転軸5bから放射状に延びるかき取り板20に連続しており、そして、このかき取り板20の最外端部から上記回転方向Rに向かって、上記乾燥槽4の底板4cに略平行となって対向する突部21が設けられている請求項1に記載の乾燥装置である。
【0018】
請求項3の発明は、被乾燥物3を投入する内部が円筒形状の乾燥槽4と、伝熱手段からの熱を被乾燥物3に伝える乾燥槽4の円筒形状の内壁面の伝熱面2と、上記乾燥槽4の周囲に位置し、上記伝熱面2に熱を伝える伝熱手段と、上記乾燥槽4内に重力方向に沿って配設された回転軸5bに連結されていることにより回転可能に配設された複数枚の基羽根5aであって、それぞれが平面から見て360度の円周範囲内の長さに定められた複数枚の基羽根5aから成る乾燥装置に於て、
上記各基羽根5aは上記伝熱面2に沿って細長形状に形成された平坦面8を有し、この伝熱面2に沿って細長形状の平坦面8の外周端10aと上記伝熱面2との間に、各基羽根5aの回転を許容する為のクリアランスUが形成されるように、上記伝熱面2に沿って細長形状の平坦面8の外周端10aは上記伝熱面2の円筒形状に沿った弧状に形成されていると共に、上記平坦面8は、その回転方向Rと逆方向に向ってその一端部18から他端部19に向って斜め上方に伸びるように形成されて成り、
かつ、上記クリアランスUが、上記回転方向Rと逆方向に向って次第に広くなるようにされてなり、
また、上記各基羽根5aは、上記一端部18が上記回転軸5bから放射状に延びるかき取り板20に連続しており、そして、このかき取り板20の最外端部から上記回転方向Rに向かって、上記乾燥槽4の底板4cに略平行となって対向する突部21が設けられており、
各基羽根5aの回転中、被乾燥物3は、各基羽根5aの上記平坦面8による一端部18側から他端部19側へ被乾燥物3を移動せしめる作用と遠心力による伝熱面2側への押し付け作用により各基羽根5aごとに上方へ巻き上げられつつ伝熱面2へ押しつけられて乾燥せしめられることを特徴とする乾燥装置である。
【0019】
請求項4の発明は、上記複数枚の基羽根5aの上側に、更に別の複数枚の基羽根50aが上記回転軸5bの重力方向に沿って間隔を置いて少なくとも1段、配設されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の乾燥装置である。
【0020】
請求項5の発明は、少なくとも1段、配設されている上記別の複数枚の基羽根50aの弧状に形成された平端面58の長さが、最下段に配設された上記複数枚の基羽根5aの弧状に形成された平端面8の長さに比べて短く形成されている請求項4に記載の乾燥装置である。
【0021】
請求項6の発明は、少なくとも1段、配設されている上記別の複数枚の基羽根50aの弧状に形成された平端面58の位置が、最下段に配設された上記複数枚の基羽根5aの弧状に形成された平端面8の位置に対して、回転方向Rでずらして配置されている請求項4または5に記載の乾燥装置である。
【0022】
【作用】
上記のように構成される本発明によると、▲1▼上記複数の基羽根5aの回転により、基羽根5aごと基羽根5aの伝熱面2に沿って細長形状の平坦面8によって、被乾燥物3を巻き上げつつ、伝熱面2に押し付けて乾燥させるので、粘性の強い被乾燥物3等であったりしても、基羽根5aや伝熱面2に付着しにくく、例え付着しても上記被乾燥物3を複数の各基羽根5aによって、伝熱面2全面に渡って全体的に巻上上昇させるので、被乾燥物3が停滞することがない。
【0023】
また、▲2▼複数の基羽根5a各々は、平面から見て360度の円周範囲内の長さしか有さず、独立しているので、各基羽根5aの平坦面8の外周端10aと伝熱面2との間のクリアランスUも、複数の基羽根5a間に連結して連なっていず非連結なので、仮に上記異物がクリアランスUにカミ込んでも、直ちに逃げ、もってカミ込みが継続しない。
【0024】
また、▲3▼上記複数枚の基羽根5aにより、上記乾燥槽4内底部に位置した被乾燥物3を、複数枚の基羽根5a各々ごとに巻上上昇させることができるから、上記乾燥槽4内底部に位置する被乾燥物3の全量に比して上昇する被乾燥物3の量が多く、早期に被乾燥物3を伝熱面2に接触させ易い。
【0025】
また、▲4▼上記各基羽根5aにより、上記被乾燥物3を巻き上げつつ、伝熱面2に押し付け、後から巻き上げる被乾燥物3で先に巻き上げた被乾燥物3を上方へ押し、上記被乾燥物3を連続して上昇させることによって、上記被乾燥物3が伝熱面2全面に渡って上昇し、上記伝熱面2全面を使用して被乾燥物3を乾燥させることができる。
【0026】
また、▲5▼上記基羽根5aを回転させることで上記被乾燥物3を巻き上げつつ伝熱面2に押し付けて乾燥させることにより、上記基羽根5aの回転速度を上げることで被乾燥物2をより強く伝熱面2に押し付けることができる。これにより、上記被乾燥物3が伝熱面に沿ってより巻き上がり、上記伝熱面2全面に渡って薄膜状に拡がり、被乾燥物3に熱が伝わり易い。
【0027】
更に、▲6▼特に上記クリアランスUが回転方向Rと逆方向に向って次第に広くなるようにすることで、異物がクリアランスUにカミ込まないようにし、たとえカミ込んだとしても回転巻上羽根の回転に対する抵抗を小さくできる。
【0028】
また、▲7▼基羽根5aの一端部18を回転軸5bから放射状に延びるかき取り板20に連続させ、そして、かき取り板20の最外端部に、乾燥槽の底板4cと対向する突部21を設けることによって、乾燥槽4内底部に位置した被乾燥物を基羽根5a上にすくい上げる機能が向上し、底部に停滞する被乾燥物3の量を少なくできる。
【0029】
【発明の実施の形態】
次に添付図面に従い本発明の実施形態を詳述する。図1から図10までは第1の実施形態の乾燥装置1である。図において、4は円筒形状の乾燥槽であり、円筒状の内壁面が伝熱手段からの熱を被乾燥物3に伝える伝熱面2と成っている。上記伝熱手段は、上記乾燥槽4の周囲に形成したジャケット6と、このジャケット6に連なり、ジャケット6内に蒸気7を送り込むボイラー(図示せず)とを備える。上記ジャケット6には、蒸気7をジャケット6内に導く蒸気流入部11と、蒸気7をジャケット6外に排出する蒸気排出部12とが設けられている。
【0030】
また、上記乾燥槽4の底部4aの壁面には、被乾燥物供給管13が連設されていて、被乾燥物投入槽(図示せず)からの被乾燥物3を供給スクリュー14によって乾燥槽4内の底部4aに供給する。また、上部4b壁面には、乾燥物導出管15が連設されていて、乾燥槽4内で乾燥させながら上昇させた被乾燥物3を導出スクリュー16によって乾燥槽4外の乾燥物蓄積槽(図示せず)に導き出す。
【0031】
次に、上記乾燥槽4の底部4aには、複数の基羽根5aが設置されている。この複数の基羽根5aの全体をここでは回転巻上羽根5として示してあるが、それは、乾燥槽4の底部4aの外側に取り付けたモータ17に連設しており、このモータ17によって回転軸5bを中心として回転可能となっている。
【0032】
次に、図2〜図8に詳細に図示した、上記複数の基羽根5aに着目する。上記、複数枚の基羽根5aは、この例では3枚の基羽根5aから成る。それぞの基羽根5aは同一形状であり、上記各基羽根5aは、図4のように、それぞれが平面から見て360度の円周範囲内の長さに定められている。そして複数枚の各基羽根5aは被乾燥物の一方から他方への移動の為の一端部18と他端部19を有する。そしてこの一端部18と他端部19間に形成されていて、上記伝熱面2に沿って弧状に延びる細長形状の平坦面8を有する。加えて上記伝熱面2に沿って細長形状の平坦面8の外周端10aと上記伝熱面2との間に、各基羽根5aの回転を許容する為のクリアランスUが形成されるように、上記伝熱面2に沿って細長形状の平坦面8の外周端10aは上記伝熱面2の円筒形状に沿った弧状に形成されているものである。
【0033】
この弧状形状は、図2、4に表れているように、上記一端部18における回転軸5bの中心から外周端10aまでの距離L1に対して、上記他端部19における回転軸5bの中心から外周端10aまでの距離L2が小さくされている。したがって、上記クリアランスUは、基羽根5aの回転方向Rと逆方向に向って次第に広くなるようにされている。
【0034】
更に上記平坦面8は、その回転方向Rと逆方向に向って一端部18から他端部19に向って斜め上方に伸びるように形成されて成り、各基羽根5aの回転中、被乾燥物は各基羽根5aの一端部18側から他端部19側へ移動せしめられる作用と伝熱面2側への遠心力の作用により各基羽根5aごとに各基羽根5aの上方へ巻き上げられ且つ伝熱面2へ押し付けられるよう構成されている。
【0035】
更に、上記基羽根5aは平面から見て360度の円周範囲内の長さを有するということは、その一端部18から他端部19までの回転中心点を中心とする角度は360度以下であるが、上記基羽根5aの一端部18は、上記回転軸5bに固定されたかき取り板20に連続している。つまり、基羽根5aの一端部18は、かき取り板20によって支持されている。
【0036】
上記かき取り板20は、上記平端面8の傾斜に合わせて斜めに設けられて、乾燥槽4の底板4cとは、図5に示されているように、角度を成している。そして、このかき取り板20の、回転方向Rに向いている側縁20aはテーパー縁に形成されて、上記底板4cに対向している。
【0037】
このかき取り板20は、回転軸5bから上記平端面8の外周端10aまで延びている。つまり、かき取り板20の外端部は、機能的にはかき取り板20であって、かつ、平坦面8の一端部18でもある。このかき取り板20の最外端部から、回転方向Rに向かって突部21が連設されている。弧状に形成されている平端面8の延長方向に向いている。
【0038】
突部21は、略直角三角形の形状をしており、その斜辺21aが、かき取り板20の上記側縁20aに連続するようにされ、そして、テーパー縁とされている(図6)。この突部21は、上記乾燥槽4の底板4cと略平行となるように、かき取り板20から屈曲して突出している。
【0039】
尚、上記ジャケット6とボイラーとから成る伝熱手段の他の例として、ジャケット6とジャケット6内に収容した熱媒体と、ジャケット6外周に配設した電気ヒーターとから成る伝熱手段が考えられる。即ち、電気ヒーターからの熱を熱媒体を介して伝熱面2に伝えるものである。また、その他の例として、乾燥槽4外周に配設した電気ヒーターから成る伝熱手段が考えられ、上記電気ヒーターの熱を伝熱面2に伝える。
【0040】
次に、上記乾燥装置1の動作について説明する。先ず、上記被乾燥物供給管13内の供給スクリュー14を駆動して被乾燥物投入槽から乾燥槽4内に被乾燥物3を投入する。そして、上記モータ17を駆動し、上記回転巻上羽根5の各基羽根5aを回転方向Rの方向に連続回転させる。同時に上記ボイラーを駆動し、ジャケット6内に蒸気7を導き、伝熱面2を熱する。
【0041】
上記回転巻上羽根5の基羽根5aのR方向への回転により、上記被乾燥物3が基羽根5aごとに、その一端部18から基羽根5aの平坦面8上に載り基羽根5aに沿って他端部19側へ移動していく。各基羽根5aが伝熱面2に沿って細長形状であり、平坦面8が一端部18から他端部19に向って斜め上方に伸びているので、このとき、上記被乾燥物3には上方へ向かわせしめられる作用が働き、 この結果、被乾燥物3は乾燥槽4内の空間Aにおいて巻き上げられると共に、巻き上げられつつ遠心力Pによって伝熱面2に押し付けられる(図7,8参照)。
【0042】
これを、より詳述すると、被乾燥物3に巻上作用を与え且つ伝熱面2に遠心力Pによって押し付け作用を与える各基羽根5aの平坦面8は、伝熱面2に沿って細長形状であり、且つその平坦面8の外周端10aは伝熱面2に沿って弧状に形成されているから、単に被乾燥物3に衝撃をあたえるのではなく、上記被乾燥物3への巻上作用と伝熱面2への押し付け作用を効果的に行うものである。そして、一つの連続した羽根によって被乾燥物が乾燥装置内で上昇移動せしめられるわけではなく、複数枚の基羽根5aの各々によって被乾燥物3は個別に上方へ巻き上げられ且つ伝熱面2へ押し付けられる。この為、粘性の強い被乾燥物3等であっても伝熱面2に付着することがなく、伝熱面2上の特定箇所に被乾燥物が滞留せしめられることがない。また複数の基羽根5aの各々は平面からみて360度の円周範囲内の長さしか有さず独立しているので、上記各基羽根5aの平坦面8の外周端10aと伝熱面2との間の上記クリアランスUも全羽根全体に連結していないから、被乾燥物3中の異物がクリアランスにカミ込んだとしても、直ちに逃げ、カミ込みが継続しない。
【0043】
特に、上記クリアランスUは、この場合、基羽根5aの回転方向Rと逆方向に向って次第に広くしてあるので、異物がカミ込まないようにする点で効果的であり、したがって、基羽根5aの回転抵抗が異物のカミ込みによって増すようなことも避け、円滑な運転を継続して行うことが可能である。
【0044】
また、上記複数枚の基羽根5aにより、上記乾燥槽4内底部に位置した被乾燥物3を複数枚の基羽根5a各々ごとに巻上上昇させることができるから、上記乾燥槽4内底部に位置する被乾燥物3の全量に比して上昇する被乾燥物3の量が多く、早期に被乾燥物3を伝熱面2に接触させ易い。乾燥槽4内底部の被乾燥物3は、かき取り板20ですくい上げられて平坦面8上へと移動するが、かき取り板20の最外端部に突部21を設けると、底部外周にある被乾燥物3を中心方向に寄せ集めながらかき取り板20ですくい上げることができる。したがって、かき取り板20ですくい上げる被乾燥物3の量を一層多くし、より早期に被乾燥物3を伝熱面2に接触させることができる。加えて、乾燥槽4内の底部外周にある被乾燥物3が上記突部21で中心方向へ逐次寄せられるので、基羽根5aの外周端10aと伝熱面2の間のクリアランスUに異物がカミ込む機会が減少する。このように、突部21には二重の作用があるものである。
【0045】
また、上記各基羽根5aにより、上記被乾燥物3を巻き上げつつ、伝熱面2に押し付け、後から巻き上げる被乾燥物3で先に巻き上げた被乾燥物3を上方へ押し、上記被乾燥物3を連続して上昇させることによって、上記被乾燥物3が伝熱面2全面に渡って上昇し、上記伝熱面2全面を使用して被乾燥物3を乾燥させることができる。加えて上記基羽根5aを回転させることで上記被乾燥物3を巻上げつつ伝熱面2に押し付けて乾燥させることにより、上記基羽根5aの回転速度を上げることで被乾燥物3をより強く伝熱面2に押し付けることができる。これにより、上記被乾燥物3が伝熱面に沿ってより巻き上がり、上記伝熱面2の全面に渡って薄膜状に拡がり、被乾燥物3に熱が伝わり易い。
【0046】
上記伝熱面2に押し付けられた被乾燥物3は、一側で上記伝熱面2に接触する面を有すると共に、他側で乾燥槽4内の空間Aの空気と接触する蒸発面Fを有する(図8)。そして、上記伝熱面2に接触した被乾燥物3は、伝熱面2からの熱によりその場である程度の水分蒸発が起こる。上記伝熱面2接触時の水分蒸発によって含水率が低くなった被乾燥物3は、含水率の高い被乾燥物3と入れ換わるようにして上記蒸発面Fに移動する。蒸発面Fに移動した被乾燥物3は、空間Aの空気にさらされることで更に水分蒸発が進む。
【0047】
上記被乾燥物3は、伝熱面2側から蒸発面Fへ移動すると同時に、上記の各基羽根5aによる巻き上げにより、後から巻き上げる被乾燥物3が先に巻き上げた被乾燥物3を断続的に押し、上記被乾燥物3は伝熱面2に沿って上昇していく。つまり、上記被乾燥物3は、伝熱面2から蒸発面Fへの移動を行いつつ、伝熱面2に沿って巻き上がり、上昇してゆく。
【0048】
次に、上記各基羽根5aの近傍の被乾燥物3の流れを側面からみた場合ついて説明する。上記基羽根5aが回転したとき、上記被乾燥物3は、それぞれの基羽根5aによって巻き上げられ、結果被乾燥物3が巻き上げられる状態となる。このときに、上記複数枚の基羽根5aの内の2枚の基羽根5a近傍の被乾燥物3の動きに着目する。
【0049】
即ち、2枚の基羽根5aのうち、回転方向Rの上流側に位置する基羽根5a上部に位置する被乾燥物3は、この上流側の基羽根5aから斜め上方に飛び出たとき、その重さによって下方に向かおうとする。一方、下流側に位置する基羽根5a上部に位置する被乾燥物3は、この下流側の基羽根5aから斜め上方に飛び出ようとしている。即ち、上記2つの被乾燥物3の流れが重なる部分が生じ重なった部分で乱流となる。
【0050】
この乱流領域では、被乾燥物3の流れが激しく、同時に伝熱面2への接触速度が速くなる。そして、上記回転巻上羽根5の基羽根5aの回転数及び回転速度を増すほど上記乱流領域の発生回数が増える。また、上記基羽根5aの枚数を増やすことにより、発生箇所が増え、被乾燥物3の伝熱面2への接触速度が速くなる。
【0051】
つまり、上記乱流領域を形成することにより、上記被乾燥物3は、巻き上げ時の回転によるある接触速度をもった接触に加えて、乱流によるある接触速度をもった接触が伝熱面2に対して行われ、双方の接触による相乗効果でより被乾燥物3が伝熱面2に接触し易く、伝熱面2から熱が被乾燥物3に伝わり易い。
【0052】
上記伝熱面2に沿って上昇し、乾燥した被乾燥物3は、導出スクリュー16を駆動して被乾燥物導出管15内に導き、乾燥槽4外の乾燥物蓄積槽に運ぶことができる。
【0053】
上記被乾燥物3を乾燥槽4内に供給し、乾燥槽4内で乾燥させた後、乾燥物を得る作業に於ては、上記被乾燥物4の供給を区切って、間欠的に乾燥物を得るようにしても良いし、また上記被乾燥物3を連続的に供給すると共に、乾燥物を連続的に回収して、連続的に乾燥物を得るようにしても良い。また、上記回転巻上羽根5を構成した基羽根5aは、上記実施形態のように3枚に限られるものではなく、2枚或は4枚以上で構成することもできる。
【0054】
次に、図9〜図12を参照して第2の実施形態を説明する。この実施形態では、回転軸5bの下部に、上記と同様に3枚の基羽根5aで構成した回転巻上羽根5が設けられていると共に、その上部に、それぞれ3枚の基羽根50aで構成した回転巻上羽根50が2段に設けられて多段構成とされている。伝熱面2、乾燥槽4、ジャケット6等の他の構成は上記第1の実施形態と同様に構成されるもので、図においては伝熱面2、乾燥槽4およびジャケット6のみを鎖線で示してある。
【0055】
回転軸5bの上部に2段で設けた回転巻上羽根50の基羽根50aが、図10〜図12のように構成されている。即ち、各基羽根50aは、図10のように、それぞれが平面からみて360度の円周範囲内の長さであり、そして、下段の3枚の基羽根5aに比べて短い長さに定められている。
【0056】
各基羽根50aは、被乾燥物3の一方から他方への移動のための一端部68と他端部69とを有し、そして、この間に形成されていて、伝熱面2に沿って弧状に延びる細長形状の平坦面58を有している。この平坦面58の外周端60aも、上記伝熱面2との間に、基羽根50aの回転を許容するためのクリアランスUが形成されるように弧状に形成されている。この基羽根50aの場合、回転軸5bの中心から一端部68の外周端60aまでの距離と、回転軸5bの中心から他端部69の外周端60aまでの距離は同一とされ、伝熱面2との間では一定のクリアランスUが形成されるようにしてある。上記基羽根50aの一端部68は、回転軸5bから放射方向に延びる水平腕板70に連続しており、水平腕板70によって一端部68が支持されている。
【0057】
上記平端面58も、回転方向Rと逆方向に一端部68から他端部69に向って斜め上方に延びるように形成され、各基羽根50aの回転によっても、被乾燥物3は、各基羽根50の一端部68から他端部69側へ移動せしめられる作用と伝熱面2側への遠心力の作用により、各基羽根50a毎に、上方へ巻き上げられ且つ伝熱面2へ押し付けられるように構成されている。
【0058】
下段の回転巻上羽根5を構成した基羽根5aの位置に対して、その上の段、即ち2段目の回転巻上羽根50を構成した基羽根50aの位置、並びに、2段目の回転巻上羽根50を構成した基羽根50aの位置に対して、その上の段、即ち3段目の回転巻上羽根50を構成した基羽根50aの位置は、それぞれ、回転方向Rにおいて一定の角度関係をもってずらして配置されている。つまり、下の段の基羽根5a若しくは50aで巻き上げられて斜め上方に上昇する被乾燥物3が、上の段の回転してくる基羽根50aの下面で押さえられることがなく、上の段の基羽根50aの一端部68でタイミング良くすくい上げられるようにしてある。基羽根50aの回転方向Rにおける長さが、最下段の基羽根5aの長さに比べて短くしてあるので、上記の一定の角度関係でずらして配置する設定が容易であり、また、適切な位置での配置が可能である。
【0059】
この第2の実施形態の乾燥装置においては、乾燥槽4の底部の被乾燥物が、先ず最下段の回転巻上羽根5で巻き上げられて、伝熱面2へ押し付けられつつ上昇し、続いて2段目、3段目の回転巻上羽根50で次々と巻き上げられ且つ伝熱面2へ押し付けられる。2段目、3段目の回転巻上羽根50で被乾燥物3に上昇力と遠心力を補充することができるので、乾燥槽4の高さを高くすることができる。伝熱面2の面積が大きくなるので、乾燥の処理能力を増大することができるものである。
【0060】
尚、上記第2の実施形態では、下部の回転巻上羽根5の上方に、別の回転巻上羽根50を2段に設けたが、この別の回転巻上羽根50は、1段もしくは3段以上として配設する構成とすることもできる。
【0061】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明は複数の基羽根各々により、被乾燥物を巻き上げつつ、伝熱面に押し付け、伝熱面から蒸発面に移動させつつ、伝熱面に沿って連続して上昇させていくことができ、これにより、上記被乾燥物は上昇するに従い含水率が低くなり、乾燥槽上部で乾燥物を得ることができるものであるが、特に各基羽根ごとに被乾燥物を巻き上げつつ、伝熱面に押し付けて乾燥させるので、粘性の強い被乾燥物等であったりしても羽根や伝熱面に付着しにくく、例え付着しても被乾燥物を伝熱面全面に渡って全体的に上昇させているので、被乾燥物が停滞することがない。而も被乾燥物に巻上作用を与え且つ伝熱面に遠心力によって押し付け作用を与える各基羽根の平坦面は、伝熱面に沿って細長形状であり、且つ一端部から他端部に向って斜め上方に伸びているから、単に被乾燥物に衝撃を与えるのではなく、上記被乾燥物への巻上作用と伝熱面への押し付け作用を効果的に行うものである。
【0062】
また、複数の基羽根の各々は平面からみて360度の円周範囲内の長さしか有さず独立しているので、上記各基羽根の平坦面の外周端と伝熱面との間の上記クリアランスも全羽根全体に連続していないから、被乾燥物中の異物がクリアランスにカミ込むこともない。特に、クリアランスを基羽根の回転方向と逆方向に向って次第に広くすると、この異物のカミ込み防止に効果的である。
【0063】
また、上記複数枚の基羽根により、上記乾燥槽内底部に位置した被乾燥物を複数枚の基羽根で上昇させることができ、上記乾燥槽内底部に位置する被乾燥物の全量に比して上昇する被乾燥物の量が多くなり、早期に被乾燥物を伝熱面に接触させ易く、以って乾燥効率を向上させ易い。
【0064】
基羽根の一端部が連続するかき取り板の最外端部から回転方向に向かって、乾燥槽の底板に略平行となって対向する突部を設ける構成は、乾燥槽内底部に位置する被乾燥物のすくい上げに効果的で、上記の上昇する被乾燥物の量の増大をより一層図ることができ、しかも、乾燥槽内底部の外周に位置する被乾燥物を回転軸のある中心方向へ寄せるので、上記カミ込みの防止にも寄与することができる。
【0065】
また、複数の基羽根により、上記被乾燥物を巻き上げつつ、伝熱面に押し付け、後から巻き上げる被乾燥物で先に巻き上げた被乾燥物を上方へ押し、上記被乾燥物を連続して上昇させることによって、上記被乾燥物が伝熱面全面に渡って上昇し、上記伝熱面全面を使用して被乾燥物を乾燥させることができ、以って伝熱面全面を有効に活用することができる。
【0066】
加えて、複数の基羽根を回転させることで、上記被乾燥物を巻き上げつつ、伝熱面に押し付けて乾燥させるので、基羽根の回転速度を上げることで被乾燥物をより強く伝熱面に押し付けることができる。これにより、上記被乾燥物が伝熱面に沿ってより上昇し、上記伝熱面全面に渡って薄膜状に拡がり、被乾燥物に熱が伝わり易く、乾燥効率も向上する。
【0067】
また、複数の基羽根を間隔を置いて多段と成すことにより、上述の各種効果を多段の全領域にわたってよりよく発揮し、乾燥の処理能力を増大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の乾燥装置の一部縦断側面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の回転巻上羽根の平面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態の回転巻上羽根の側面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態の基羽根の平面図である。
【図5】図4のA−A線に沿って示した断面図である。
【図6】図4のB−B線に沿って示した断面図である。
【図7】本発明の第1の実施形態の乾燥装置の使用状態を示した図である。
【図8】本発明の第1の実施形態の乾燥装置の使用時の被乾燥物の様子を示した拡大図である。
【図9】本発明の第2の実施形態の乾燥装置の多段に構成した回転巻上羽根の側面図である。
【図10】同じく第2の実施形態の2段目または3段目の回転巻上羽根の平面図である。
【図11】同じく第2の実施形態の2段目または3段目の回転巻上羽根を構成した基羽根の拡大平面図である。
【図12】同じく第2の実施形態の2段目または3段目の回転巻上羽根を構成した基羽根の拡大正面図である。
【符号の説明】
1 乾燥装置
2 伝熱面
3 被乾燥物
4 乾燥槽
5、50 回転巻上羽根
5a、50a 基羽根
5b 回転軸
8、58 平坦面
10a、60a 外周端
18、68 平坦面の一端部
19、69 平坦面の他端部
20 かき取り板
21 突部
U クリアランス
R 基羽根の回転方向
A 空間
F 蒸発面

Claims (6)

  1. 被乾燥物3を投入する内部が円筒形状の乾燥槽4と、伝熱手段からの熱を被乾燥物3に伝える乾燥槽4の円筒形状の内壁面の伝熱面2と、上記乾燥槽4の周囲に位置し、上記伝熱面2に熱を伝える伝熱手段と、上記乾燥槽4内に重力方向に沿って配設された回転軸5bに連結されていることにより回転可能に配設された複数枚の基羽根5aであって、それぞれが平面から見て360度の円周範囲内の長さに定められた複数枚の基羽根5aから成る乾燥装置に於て、上記各基羽根5aは上記伝熱面2に沿って細長形状に形成された平坦面8を有し、この伝熱面2に沿って細長形状の平坦面8の外周端10aと上記伝熱面2との間に、各基羽根5aの回転を許容する為のクリアランスUが形成されるように、上記伝熱面2に沿って細長形状の平坦面8の外周端10aは上記伝熱面2の円筒形状に沿った弧状に形成されていると共に、上記平坦面8は、その回転方向Rと逆方向に向ってその一端部18から他端部19に向って斜め上方に伸びるように形成されて成り、
    かつ、上記クリアランスUが、上記回転方向Rと逆方向に向って次第に広くなるようにされてなり、
    各基羽根5aの回転中、被乾燥物3は、各基羽根5aの上記平坦面8による一端部18側から他端部19側へ被乾燥物3を移動せしめる作用と遠心力による伝熱面2側への押し付け作用により各基羽根5aごとに上方へ巻き上げられつつ伝熱面2へ押しつけられて乾燥せしめられることを特徴とする乾燥装置。
  2. 上記各基羽根5aは、上記一端部18が上記回転軸5bから放射状に延びるかき取り板20に連続しており、そして、このかき取り板20の最外端部から上記回転方向Rに向かって、上記乾燥槽4の底板4cに略平行となって対向する突部21が設けられている請求項1に記載の乾燥装置。
  3. 被乾燥物3を投入する内部が円筒形状の乾燥槽4と、伝熱手段からの熱を被乾燥物3に伝える乾燥槽4の円筒形状の内壁面の伝熱面2と、上記乾燥槽4の周囲に位置し、上記伝熱面2に熱を伝える伝熱手段と、上記乾燥槽4内に重力方向に沿って配設された回転軸5bに連結されていることにより回転可能に配設された複数枚の基羽根5aであって、それぞれが平面から見て360度の円周範囲内の長さに定められた複数枚の基羽根5aから成る乾燥装置に於て、上記各基羽根5aは上記伝熱面2に沿って細長形状に形成された平坦面8を有し、この伝熱面2に沿って細長形状の平坦面8の外周端10aと上記伝熱面2との間に、各基羽根5aの回転を許容する為のクリアランスUが形成されるように、上記伝熱面2に沿って細長形状の平坦面8の外周端10aは上記伝熱面2の円筒形状に沿った弧状に形成されていると共に、上記平坦面8は、その回転方向Rと逆方向に向ってその一端部18から他端部19に向って斜め上方に伸びるように形成されて成り、
    かつ、上記クリアランスUが、上記回転方向Rと逆方向に向って次第に広くなるようにされてなり、
    また、上記各基羽根5aは、上記一端部18が上記回転軸5bから放射状に延びるかき取り板20に連続しており、そして、このかき取り板20の最外端部から上記回転方向Rに向かって、上記乾燥槽4の底板4cに略平行となって対向する突部21が設けられており、
    各基羽根5aの回転中、被乾燥物3は、各基羽根5aの上記平坦面8による一端部18側から他端部19側へ被乾燥物3を移動せしめる作用と遠心力による伝熱面2側への押し付け作用により各基羽根5aごとに上方へ巻き上げられつつ伝熱面2へ押しつけられて乾燥せしめられることを特徴とする乾燥装置。
  4. 上記複数枚の基羽根5aの上側に、更に別の複数枚の基羽根50aが上記回転軸5bの重力方向に沿って間隔を置いて少なくとも1段、配設されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の乾燥装置。
  5. 少なくとも1段、配設されている上記別の複数枚の基羽根50aの弧状に形成された平端面58の長さが、最下段に配設された上記複数枚の基羽根5aの弧状に形成された平端面8の長さに比べて短く形成されている請求項4に記載の乾燥装置。
  6. 少なくとも1段、配設されている上記別の複数枚の基羽根50aの弧状に形成された平端面58の位置が、最下段に配設された上記複数枚の基羽根5aの弧状に形成された平端面8の位置に対して、回転方向Rでずらして配置されている請求項4または5に記載の乾燥装置。
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