JP3587948B2 - アスファルトプラントのドライヤ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アスファルトプラントのドライヤ(骨材乾燥装置)に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、アスファルトプラントのドライヤとしては、主に円筒傾斜回転ドラム式のものが使用されている。
従来一般に知られている円筒傾斜回転ドラム式のドライヤの基本構造を図4に示す。ここで示すドライヤは、若干傾斜するように配設されたドラム20の内周面に、長さ方向がドラム20の軸線方向に沿う骨材かき揚げ板(フライト)21,…が、周方向に間隔をあけて複数設けられたものである。
このドライヤでは、乾燥加熱される骨材Cは、ドラム20の回転で、かき揚げ板21,…によってかき揚げられ、滝状の膜Aになって落ちながら、伝熱面積を増してドラムの出口側から送られる熱風と熱交換され、ドラム20の入口側から出口側へ移動する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記した従来の円筒傾斜回転ドラム式のドライヤにあっては、次の欠点があった。
すなわち、ドラム20内の骨材10は、かき揚げ板21,…の先端部から自重により落下しながら滝状の膜Aを形成するものであるが、この滝状の膜A,…一つ一つが比較的大きくかつ本数も少ないことから、径及び長さが限られたドラム1内では、骨材の熱交換面積を広くとることができず、結局、熱効率が悪いという問題があった。
【0004】
このような問題に対処する方法として、かき揚げ板21の本数を増やすことも考えられるが、この場合、ドラム20の骨材入口側のかき揚げ板取付部分に骨材中の細粒分が付着してしまうという別の問題が発生する。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、骨材の熱交換面積を広くとって乾燥加熱効率を向上させることができるアスファルトプラントのドライヤを提供することを目的とする。
【0006】
【議題を解決するための手段】
本発明は、上記のような点に鑑みたもので、請求項1記載のアスファルトプラントのドライヤは、円筒回転傾斜式ドラムの内周面にドラムの軸線方向に沿ってドラムの入口側から出口側にわたって適宜の間隔をおいて複数段のかき揚げ板を、ドラムの半径方向に沿う縦板部とドラムの接線方向に平行な横板部との断面L字型状として周設したアスファルトプラントのドライヤであって、上記ドラムの入口側から2段目および3段目のかき揚げ板の横板部の縦板部との接合近傍のかき揚げ板の長手方向にそって形成したスリットによりドラムの長手方向の略中央部分に骨材を落下可能としたことを特徴としている。また、請求項2記載のアスファルトプラントのドライヤは、ドラムの入口側から2段目のかき揚げ板の横板部のドラム中央側の端部にスリットを形成し、ドラムの入口側から3段目のかき揚げ板の横板部の左右両端部や中央部にスリットを形成してドラムの長手方向の略中央部分に骨材を落下可能としたことを特徴としている。さらに、請求項3記載のアスファルトプラントのドライヤは、スリットの幅寸法は骨材最大粒径より大に設定されていることを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は実施形態のドライヤ1の側断面図である。このドライヤ1は、円筒回転傾斜式のドラム2を有する。ドラム2は、入口6側から出口7側に僅かに下り傾斜するよう配設され、回転駆動機構4によって回転駆動される。出口7側には、ドラム2内に熱風を導入するバーナ5が配設されている。また、入口6側には、新たな骨材10をドラム2内に供給する骨材供給コンベヤ9と、循環骨材を投入するシュート8が設けられている。
【0008】
ドラム2の内周には、入口6側から出口7側に向かって間隔をおいて複数段のかき揚げ板3(3A,…、3B,…、3C,…、3D,…、3E,…)が設けられている。かき揚げ板3(3A,…、3B,…、3C,…、3D,…、3E,…)は、ドラム2の周方向にも間隔をあけて複数配列されており、しかも、その長さ方向がドラム2の軸線方向に沿うように配列されている。
【0009】
また、図3に示すように、かき揚げ板3(3A,…、3B,…、3C,…、3D,…、3E,…)は、ドラム2の半径方向に沿う縦板部11とドラム2の接線方向に平行な横板部12を有する断面L字状に形成されている。入口6側から2段目及び3段目のかき揚げ板3B,…、3C,…の横板部12には、図2に示すように、縦板部11との接合部近傍にスリット13がかき揚げ板3の長手方向に沿うように形成されている。
【0010】
ここで、入口6側から2段目の周方向一つ置きのかき揚げ板3B,…には、スリット13が横板部12のドラム2中央側の端部に形成されている。また、入口6側から3段目の周方向一つ置きのかき揚げ板3C,…には、スリット13が横板部12の左右両端部に形成され、また、それら左右両端部にスリット13が形成されるかき揚げ板3C,…の間に配されるかき揚げ板3C,…には、スリット13が横板部12の中央部に形成されている。
さらに、それらスリット13の幅寸法は骨材最大粒径より大きな値に設定されている。
【0011】
この実施形態のドライヤ1は、上述のようにかき揚げ板3B,…、3C,…の横板部12にスリット13を設けたことにより、図3に示すように、ドラム2が回転するときに、かき揚げ板3,…によってかき揚げられる骨材10は、スリット13と横板部12の先端の両部分からそれぞれ滝状の膜Bを形成しながら落下する。すなわち、あたかもかき揚げ板3,…の数が倍に増したかのように骨材10が落下することとなるので骨材の熱交換面積が増加し、しかも、かき揚げ板3による上昇中の前半部分である程度の量の骨材10が落下することから骨材10のドラム滞留時間も延びることとなる。これらの結果、ドライヤの乾燥加熱作用が高まり、むら無く、均一に骨材10を乾燥加熱することができる。
【0012】
また、この実施形態のドライヤでは、かき揚げ板3の横板部12にスリット13を形成するに当たり、入口6側から2段目及び3段目に位置するかき揚げ板3に形成し、乾燥効率の優れたドラムの略中央部分で骨材の落下頻度を高くしているので、トータル的にみてより一層良好な乾燥加熱効率が得られる。
なお、本発明は、新材用ドライヤばかりでなく、再生用ドライヤにも適用できる。
【0013】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、ドラムの入口側から2段目および3段目のかき揚げ板の横板部の縦板部との接合近傍のかき揚げ板の長手方向にそって形成したスリットによりドラムの長手方向の略中央部分に骨材を落下可能としたことによって、乾燥効率の優れたドラムの略中央部分で骨材の落下頻度が高くなり、トータル的にみてより良好な乾燥加熱効率が得られ、かき揚げ板を増すことなく、ドラム内での骨材の落下頻度を高くできるので、骨材の熱交換面積を増加させることができ、しかも、骨材のドラム内滞留時間を延ばすことも可能となるので、ドライヤの乾燥加熱作用が高まり、むら無く、均一に骨材を乾燥加熱させることができる。
【0014】
また、請求項2の発明のように、ドラムの入口側から2段目のかき揚げ板の横板部のドラム中央側の端部にスリットを形成し、ドラムの入口側から3段目のかき揚げ板の横板部の左右両端部や中央部にスリットを形成してドラムの長手方向の略中央部分に骨材を落下可能としたことによって、上記したようにドラムの略中央部分で骨材の落下頻度が高くなり、トータル的にみてより良好な乾燥加熱効率が得られる。
【0015】
さらに、請求項3の発明のように、スリットの幅寸法を骨材最大粒径より大に設定すれば、小粒径から大粒径の骨材全域に渡って、乾燥加熱作用を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のドライヤの概略構成を示す断面図である。
【図2】図1のドライヤの内部を説明する展開図である。
【図3】図1のドライヤの作用を説明する断面図である。
【図4】従来のドライヤの問題を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 ドライヤ 2 ドラム
3(3A,3B,3C,3D,3E) かき揚げ板
6 入口 7 出口
11 縦板部 12 横板部
13 スリット

Claims (3)

  1. 円筒回転傾斜式ドラムの内周面にドラムの軸線方向に沿ってドラムの入口側から出口側にわたって適宜の間隔をおいて複数段のかき揚げ板を、ドラムの半径方向に沿う縦板部とドラムの接線方向に平行な横板部との断面L字型状として周設したアスファルトプラントのドライヤであって、
    上記ドラムの入口側から2段目および3段目のかき揚げ板の横板部の縦板部との接合近傍のかき揚げ板の長手方向にそって形成したスリットによりドラムの長手方向の略中央部分に骨材を落下可能としたことを特徴とするアスファルトプラントのドライヤ。
  2. ドラムの入口側から2段目のかき揚げ板の横板部のドラム中央側の端部にスリットを形成し、ドラムの入口側から3段目のかき揚げ板の横板部の左右両端部や中央部にスリットを形成してドラムの長手方向の略中央部分に骨材を落下可能としたことを特徴とする請求項1に記載のアスファルトプラントのドライヤ。
  3. スリットの幅寸法は骨材最大粒径より大に設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載のアスファルトプラントのドライヤ。
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