JP3807005B2 - 光走査装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機あるいはレーザービームプリンタ等の画像形成装置に備えられレーザービームを走査して感光体へ画像を形成する光走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置には、レーザービームを走査して感光体ドラムに静電潜像を形成する光走査装置が備えられている。そして、保守点検や修理等のため、光走査装置を画像形成装置から取り外すことができるものがある(特開平1−195472号公報参照)。
【0003】
図15及び図16に示すように、上記の光走査装置92では、ハウジング94の側壁から軸受板96が突設されており、画像形成装置の側板に掛け渡された支持軸98に嵌め込まれている。この支持軸98には、カラー100が固着されており、軸受板96を両側から挟むようにして、支持軸98に対して光走査装置92を位置決めしている。
【0004】
一方、軸受板96の反対側に位置するハウジング94の側壁からは、支持板102が延出されている。この支持板102は、支持軸98と平行に配置された支持フレーム104の上に載置され、光走査装置92を水平に保持している。また、支持フレーム104には、先端にフック部が形成された板ばね106が取付けられており、支持板102を係止すると共に、弾性力によって軸受板96を支持軸98へ押圧している。
【0005】
ところで、光走査装置92の軽量化とコストダウンを図るため、通常、ハウジング94は合成樹脂材で成形される。このため、剛性を保つ観点から金属製とされている支持軸98と熱膨張係数が大きく異なる。
【0006】
従って、画像形成装置の作動時に、定着部、モータ、基板等の種々の熱源によりハウジング94が加熱されると、支持軸98と直交する方向の撓み変形は、板ばね106によって吸収されるとしても、支持軸98の軸方向の撓みは、軸受板96がカラー100で拘束されているため、図17に示すように、ハウジング94が太鼓状に湾曲する。
【0007】
この結果、ハウジング94内に配置されている光学部品の傾きや位置が変化し、感光体ドラム108との位置精度がずれて、精密な画像が形成されなかったり、画像が歪んだり、倍率誤差が生じたり、画像位置がズレたりする。また、最悪の場合、変調されたレーザービームの走査開始の信号を、ハウジング94内に配置された受光体が受光できなくなり、装置が作動しない事態も生じる。
【0008】
さらに、従来の光走査装置92は、熱によってハウジング94が撓み、支持軸98に対して位置ズレが生じても、簡単に調整することができなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は係る事実を考慮し、支持軸に対して回動可能とされた光走査装置が、温度変動によって撓み変形しないようにし、また、支持軸に対して位置調整可能として感光体ドラムとの位置ズレを補正できるようにすることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明では、画像形成装置の側板の間に支持軸が掛け渡されている。この支持軸は、ハウジングの側壁から突設された軸受部を貫通しており、ハウジングを支持軸を中心として回動可能とすると共に、支持軸の軸方向へスライド可能としている。このため、ハウジングが加熱され膨張しても、軸受部は支持軸に固定されていないので、支持軸の軸方向の伸びが制約されない。従って、ハウジングが太鼓状に撓み変形して、ハウジング内に配置されている光学部品の傾きや位置が変化し、画像を歪めたり、画像位置をズラしたりしない。
【0011】
一方、支持軸には、筒体が固定されており、この筒体の両端部には、ハウジングの側壁から突設された腕部材が当接して、支持軸に対してハウジングを位置決めしている。この腕部材は、ハウジングが加熱され膨張すると、筒体から離れる方向へ移動するので、ハウジングを変形させる要因とならない。
【0012】
また、画像形成装置には、側板に沿って受け材が配置されており、この受け材には、ハウジングに設けられた弾性部材が載置され、ハウジングを水平に支持している。この弾性部材は、光走査装置の自重によって受け材に圧接されているが、弾性変形してハウジングの面方向の移動を拘束しないので、熱膨張によってハウジングを変形させることがない。
【0013】
請求項2に記載の発明では、支持軸の両端が側板に回転可能に軸支されている。この支持軸の回転中心軸は、支持軸の軸線から偏心している。従って、支持軸を回転させると、支持軸は上下に偏心運動し、これに伴ってハウジングも上下に移動する。このように、支持軸の回転角度を変えることにより、光走査装置と感光体ドラムとの上下の位置ズレを補正することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明では、筒体の内周面に雌ねじ部が形成されており、この雌ねじ部が支持軸の外周面に形成した雄ねじ部と螺合している。また、筒体は、腕部材で回転不能に保持されている。従って、支持軸を回転させると、筒体を保持した腕部材が筒体と共に移動する。これによって、支持軸の軸方向に対する光走査装置の位置調整ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1〜図3には、本形態に係る光走査装置10が配置された画像形成装置12が示されている。
【0016】
光走査装置10のハウジング14は、ガラス繊維を混入した合成樹脂の箱体で所定の強度が確保され、また、熱膨張率が小さく抑えられている。このハウジング14の側壁16には、半導体レーザー18が固定されている。半導体レーザー18は、バッファメモリ20から被記録情報が印加される駆動回路22によって駆動され、画像情報に対応して変調されたレーザービームを発射する。
【0017】
この半導体レーザー18から発射されたレーザービームは、反射鏡24で反射され、ハウジング14の幅方向の中央部に取付けられたスキャナーモータで高速回転する回転多面鏡26へ入射する。入射したレーザービームは、回転多面鏡26の回転により所定角度だけ偏向反射され、ハウジング14に固定されたfθ光学系を構成するレンズ群28を通り、等速運動に変換される。そして、レーザービームは反射鏡30、32で順次反射され、感光体ドラム34の上を結像走査する。
【0018】
また、レーザービームの走査開始側には、ピックアップミラー36が設けられており、ハウジング14の側壁16に固定された光検出素子38へ導光する。この光検出素子38は、レーザービームを受光すると、タイマー回路40へ信号を出力する。タイマー回路40は、信号受領時点から所定時間経過後、バッファメモリ20へ被記録情報信号を出力し、回転多面鏡26のどの反射面にレーザービームが入射しても、感光体ドラム34の同一の位置から走査が開始されるようにする。
【0019】
さらに、感光体ドラム34に形成された静電潜像は、トナーで現像されてトナー像とされ、カセット42から搬送されてくる用紙に転写ローラ44で転写される。そして、トナー像が定着部46で用紙に定着される。
【0020】
一方、図4に示すように、ハウジング14の角部から一対の軸受体48が突設されている。この軸受体48の軸孔50には、インナーフレーム52を貫通して側板54に両端が回転可能に支持されたシャフト56が回動可能に挿入されている。これによって、図3に示すように、ハウジング14がシャフト56を中心に回動して、画像形成装置12から光走査装置10を取り出すことができる。また、ハウジング14が加熱され膨張しても、軸受体48はシャフト56に固定されていないので、シャフト56の軸方向の伸びが制約されない。従って、ハウジング14が太鼓状に撓み変形して、ハウジング14内に配置されているピックアップミラー36や反射鏡30、32の傾きや位置が変化し、画像を歪めたり、画像位置をズラしたりしない。
【0021】
さらに、図5に示すように、ハウジング14の側壁16の中央部から所定の間隔を置いて2つの腕部材58が突設している。この腕部材58は、シャフト56の上に載せられ、シャフト56の中央部にビス57で固定されたカラー60の両端部を挟むようにして当接し、シャフト56に対してハウジング14を位置決めしている。
【0022】
この腕部材58は、ハウジング14が加熱され膨張すると、カラー60から離れる方向へ移動するので、ハウジング14を変形させる要因とならない。
【0023】
また、図6及び図7に示すように、シャフト56の両端部には、小径部62が形成されている。この小径部62は、シャフト56の軸芯から偏心した位置から突出してており、側板54の軸孔64へ回転可能へ挿入され、端面にねじ込まれた座金67の嵌められたスクリュー66で固定されている。ここで、小径部62の軸心Aはシャフト56の軸芯Bから0.5mmから1.0mm程度偏心した位置にあり、シャフト56を回転させると、シャフト56は上下動する。
【0024】
これによって、シャフト56の回転角度を変えることにより、光走査装置10と感光体ドラム34との上下の位置ズレを補正することができる。
【0025】
一方、図8〜図10に示すように、画像形成装置12には、側板54に沿って受け材68が配置されている。この受け材68には、インナーフレーム52の側壁に形成された貫通口70へ挿通されたチャンネル状のタイプレート72の両端部が載置されるようになっている。このタイプレート72は、インナーフレーム52の上壁にビス74で固定されたL型の取付プレート76の先端に固着されたゴム材78で圧着されている。
【0026】
すなわち、タイプレート72は、光走査装置10の自重を受けたゴム材78によって受け材68に圧接され、光走査装置10を水平に支持している。そして、ゴム材78が弾性変形してハウジング14の面方向の移動を拘束せず、フリー状態で支持するので、熱膨張によってハウジング14内のピックアップミラー36の傾きや位置が変化し、光検出素子38で受光できなくなるという事態が生じない。なお、図11〜図13に示すように、タイプレート72に孔71を形成し、インナーフレーム52に取付けたゴム材78を、受け材68の上に直接載置するようにしてもよい。
【0027】
また、図14に示すように、内周面に雌ねじ80が0.5mmから1.0mm程度のピッチで形成されたカラー82を、シャフト56の中央部に形成された雄ねじ84に螺合させ、カラー82の両端部に形成された溝86に腕部材88の突起90を係合させるようにしてもよい。
【0028】
これによって、シャフト56を回転させると、カラー82と共に腕部材88が水平移動し、感光体ドラム34(図2参照)との位置精度の水平方向ズレを相殺できる。このため、画像が歪んだり、倍率誤差が生じたり、画像位置がズレたりすることを防止できる。
【0029】
【発明の効果】
本発明は上記構成としたので、支持軸に対して回動可能とされた光走査装置が、温度変動によって撓み変形しないようにすることができる。また、支持軸に対して光走査装置を位置調整可能として、画像の歪み、倍率誤差、画像位置のズレ等を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本形態に係る光走査装置の平面図である。
【図2】本形態に係る光走査装置のセット状態を示す側断面図である。
【図3】本形態に係る光走査装置の開放状態を示す側断面図である。
【図4】本形態に係る光走査装置の軸部を示す斜視図である。
【図5】本形態に係る光走査装置のカラーと腕部材との関係を示す斜視図である。
【図6】本形態に係る光走査装置のシャフトの軸受け部を示す断面図である。
【図7】本形態に係る光走査装置のシャフトの軸受け部を示す側面図である。
【図8】本形態に係る光走査装置の自由端側の支持構造を示す斜視図である。
【図9】本形態に係る光走査装置の自由端側の支持構造を正面から見た断面図である。
【図10】本形態に係る光走査装置の自由端側の支持構造を示す側面図である。
【図11】変形例に係る光走査装置の自由端側の支持構造を示す斜視図である。
【図12】変形例に係る光走査装置の自由端側の支持構造を正面から見た断面図である。
【図13】変形例に係る光走査装置の自由端側の支持構造を示す側面図である。
【図14】本形態に係る光走査装置の位置調整機構を示す斜視図である。
【図15】従来の光走査装置の断面図である。
【図16】従来の光走査装置の斜視図である。
【図17】従来の光走査装置が熱変形した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
48 軸受体(軸受部)
56 シャフト(支持軸)
58 腕部材
60 カラー(筒体)
62 小径部
68 受け材
78 ゴム部材(弾性部材)
80 雌ねじ部
82 カラー
84 雄ねじ部
Claims (3)
- 画像形成装置の側板の間に掛け渡された支持軸へ、光源、回転多面鏡、及び光学部品が配設されたハウジングが回動可能に支持され、前記画像形成装置に設けられた受け材に水平に載置される光走査装置において、
前記ハウジングの側壁から突設され前記支持軸が貫通し支持軸の軸方向へスライド可能な一対の軸受部と、前記支持軸に固定された筒体と、前記側壁から突設され前記筒体の両端部に当接して前記支持軸に対してハウジングを位置決めする腕部材と、前記側板に沿って配置された受け材と、前記ハウジングに設けられ前記受け材に載置されてハウジングを水平に支持する弾性部材と、を有することを特徴とする光走査装置。 - 前記側板に軸支された前記支持軸の両端の回転中心軸が支持軸の軸線から偏心していることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
- 前記筒体の内周面に雌ねじ部を形成し、前記支持軸の外周面に形成した雄ねじ部に螺合させ、前記腕部材で前記筒体を回転不能に保持したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光走査装置。
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1997
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