JP3806904B2 - 回転工具のミスト供給機構 - Google Patents

回転工具のミスト供給機構 Download PDF

Info

Publication number
JP3806904B2
JP3806904B2 JP2002260352A JP2002260352A JP3806904B2 JP 3806904 B2 JP3806904 B2 JP 3806904B2 JP 2002260352 A JP2002260352 A JP 2002260352A JP 2002260352 A JP2002260352 A JP 2002260352A JP 3806904 B2 JP3806904 B2 JP 3806904B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mist
mist supply
rotary
rotary tool
sleeve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002260352A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004098188A (ja
Inventor
強 井出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanefusa KK
Original Assignee
Kanefusa KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2002260352A priority Critical patent/JP3806904B2/ja
Application filed by Kanefusa KK filed Critical Kanefusa KK
Priority to DE60323998T priority patent/DE60323998D1/de
Priority to CN03821229.3A priority patent/CN1681621A/zh
Priority to CA002495078A priority patent/CA2495078A1/en
Priority to PCT/JP2003/006553 priority patent/WO2004022282A1/ja
Priority to AT03733065T priority patent/ATE410263T1/de
Priority to US10/526,874 priority patent/US20060094344A1/en
Priority to AU2003241773A priority patent/AU2003241773A1/en
Priority to EP03733065A priority patent/EP1541279B1/en
Publication of JP2004098188A publication Critical patent/JP2004098188A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3806904B2 publication Critical patent/JP3806904B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q11/00Accessories fitted to machine tools for keeping tools or parts of the machine in good working condition or for cooling work; Safety devices specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, machine tools
    • B23Q11/10Arrangements for cooling or lubricating tools or work
    • B23Q11/1015Arrangements for cooling or lubricating tools or work by supplying a cutting liquid through the spindle
    • B23Q11/103Rotary joints specially adapted for feeding the cutting liquid to the spindle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23DPLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23D59/00Accessories specially designed for sawing machines or sawing devices
    • B23D59/02Devices for lubricating or cooling circular saw blades
    • B23D59/025Devices for lubricating or cooling circular saw blades the lubricating or cooling medium being applied through the mounting means of the tool, e.g. the tool spindle or hub

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Sawing (AREA)
  • Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)
  • Nozzles (AREA)
  • Drilling And Boring (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、回転工具のミスト供給機構に関し、更に詳細には、丸鋸等の如く回転軸に配設した回転工具にミストを圧力下に供給し、ワーク加工中における該回転工具の冷却および/または潤滑を行ない得るように構成したミスト供給機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば丸鋸に代表される回転工具は、丸鋸盤等の切削加工装置の回転主軸に取付けられ、高速で回転させた下で使用される。この回転工具は、諸種のワークの切削加工中に、該ワークとの間に生ずる摩擦により発熱し、該回転工具の耐久性を低下させる難点がある。また往々にして、ワークにおける被切削面の仕上がりを劣化させ、更には加工に長時間を要したり、騒音を増大させたりする難点も指摘される。
【0003】
このように回転工具がワーク加工中に発熱して高温になるのを防止ないし抑制する手段として、金属や石材等の切削中に切削油を加工部位に連続供給することで、冷却および潤滑を併せて実施することが広く知られている。例えば、メタルソー19を取付けた回転軸11に、その中心軸方向に延在する切削通路29を穿設し、外部の切削液供給源27から環状の切削液通路25および複数の連絡通路31を介して、切削液を該切削通路29に導入し、更に該切削通路29に穿設されて各メタルソー19の基部に開口する切削液噴出口33から切削液を湧出させて、該メタルソー19の冷却および潤滑を行なう切削装置が知られている(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−334408号公報(第1頁、図1、図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述した切削油をワークの加工部位に供給する技術は、該ワークが金属や石材であれば問題ないが、前記ワークが木材のように比較的軟質材料からなる場合は冷却油の供給により油が滲み込んで始末に困り、また汚染の原因にもなるので採用を差し控えざるを得ない、という難点がある。そこで切削油を圧力空気と共に強制搬送して微細なミストとし、このミストを木材加工中の丸鋸の台金部分に供給するようにすれば、該台金部分の冷却と潤滑が行なわれ、しかもミストの使用量は全体として僅かであるから、ワークたる木材に及ぶ前記不都合も有効に抑制される。
【0006】
このミストを丸鋸等の回転工具に供給する機構としては、先に掲げた特許文献1に記載される構造を基本とし、これに多少の改変を施すことで充分な実用化が図られると思われる。しかし特許文献1に開示の切削装置では、回転軸の中心に軸方向に延在する通孔を開設し、この通孔をもって冷却油の主たる供給通路として機能させるようになっている。従って、前述した切削装置における回転軸に冷却・潤滑媒体の供給通路を開設する構造では、新規に製造される切削装置でなく工場等に既に据付けられて稼働中の切削装置に回転工具の冷却・潤滑機能を付帯させる際は、この回転軸の交換から始めなければならず、設置コストが増大する欠点がある。また、回転軸に冷却・潤滑媒体の供給通路を設けた切削装置であっても、該切削装置に被着されるべき回転工具の内径が回転軸の外径に合致しない場合は、取付け不能となって市販の各種回転工具の多くが使用し得なくなる、という欠点も併せて指摘される。
【0007】
【発明の目的】
この発明は、従来の回転工具の冷却・潤滑機構に内在している前述した欠点を好適に解決するべく提案されたものであって、該回転工具が取付けられる回転軸を介することなく、回転中の回転工具にミストを円滑に供給し得るようにして、既設の切削装置に簡単に冷却・潤滑機能を付与することができ、しかも回転軸の外径に合致しない内径を有する市販の各種回転工具であっても、自由に回転工具の選定使用をなし得る手段を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため本願の請求項1に係る発明は、回転軸に配設した回転工具に圧力下のミストを供給して、ワーク加工時における前記回転工具の冷却および/または潤滑を行なうようにしたミスト供給機構において、
前記回転軸に外挿した所要長のスリーブの外周、リング状の間座で挟まれた前記回転工具を配設
前記スリーブに、その内表面に凹設されて軸方向へ延在する長溝部であって、一方の端部が回転シール部に連通する複数のミスト供給通路を設け、
前記スリーブに、一方の端部が前記ミスト供給通路に夫々連通する複数のミスト供給孔を半径方向に穿設し、
前記間座に、前記ミスト供給孔の他方の端部が連通して、該供給孔から供給されるミストが前記回転工具の側へ流動するのを許容するミスト流通溝を形成し、
ミスト供給源から前記回転シール部に供給されるミストを、前記ミスト供給通路、前記ミスト供給孔および前記ミスト流通溝を介して、前記回転工具に供給するよう構成したことを特徴とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため本願の請求項2に係る発明は、回転軸に配設した回転工具に圧力下のミストを供給して、ワーク加工時における前記回転工具の冷却および/または潤滑を行なうようにしたミスト供給機構において、
前記回転軸に外挿した所要長のスリーブの外周に、リング状の間座で挟まれた前記回転工具を配設し、
前記スリーブの円筒状肉厚部に穿設されて軸方向へ延在する管状通路であって、一方の端部が回転シール部に連通すると共に他方の端部が有底部として閉鎖された複数のミスト供給通路を設け、
前記スリーブの円筒状肉厚部に、一方の端部が前記ミスト供給通路に夫々連通する複数のミスト供給孔を半径方向に穿設し、
前記間座に、前記ミスト供給孔の他方の端部が連通して、該供給孔から供給されるミストが前記回転工具の側へ流動するのを許容するミスト流通溝を形成し、
ミスト供給源から前記回転シール部に供給されるミストを、前記ミスト供給通路、前記ミスト供給孔および前記ミスト流通溝を介して、前記回転工具に供給するよう構成したことを特徴とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため本願の請求項3に係る発明は、回転軸に配設した回転工具に圧力下のミストを供給して、ワーク加工時における前記回転工具の冷却および/または潤滑を行なうようにしたミスト供給機構において、
前記回転軸に外挿した所要長のスリーブの外周に、リング状の間座で挟まれた前記回転工具を配設し、
前記スリーブに、その外表面に凹設されて軸方向へ延在する長溝部であって、一方の端部が回転シール部に連通する複数のミスト供給通路を設け、
前記間座に、前記ミスト供給通路に連通して、該ミスト供給通路から供給されるミストが前記回転工具の側へ流動するのを許容するミスト流通溝を形成し、
ミスト供給源から前記回転シール部に供給されるミストを、前記ミスト供給通路および前記ミスト流通溝を介して、前記回転工具に供給するよう構成したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る回転工具のミスト供給機構について、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。本実施例では、多数の丸鋸が回転軸の軸方向に所要間隔で配設される主として木材切断用のギャングソーを例示して説明するが、これに限定されるものでないことは勿論である。
【0010】
図1は、本発明の好適な実施例に係るミスト供給機構の縦断面図、図2は、図1に示す機構における回転シール部の拡大断面図、図3は、図2のIII−III線横断面図である。また図4は、図2に示す回転シール部からスリーブおよび回転軸を取外した状態で示す縦断面図、図5は、図4のV−V線横断面図である。
【0011】
(スリーブについて)
図1において、符号10は図示しない丸鋸盤に回転自在に枢支されて水平に延出する回転軸を示し、この回転軸10の開放端(図の右側)には縮径されたボルト部12が一体的に設けられ、該ボルト部12にナット14が螺挿されるようになっている。前記回転軸10には、該回転軸10の外径に内径を略合致させた所要長のスリーブ16が密着状態で外挿され軸方向に延在している。
【0012】
前記スリーブ16は所要の肉厚を有する円筒状の中空金属体として構成され、該スリーブ16の一端部(図1の左側)は所要直径のフランジ16aに一体成形されている。そして前記スリーブ16を回転軸10に外挿した際に、そのフランジ16aは該回転軸10の拡大段部10aに当接して左側への位置規制がなされ、また該スリーブ16の右側の開放端は前記ボルト部12に螺挿したナット14の締め上げにより右側への位置規制がなされている。従って前記回転軸10とスリーブ16は、図示しない回転駆動源の駆動により一体的に回転し得るようになっている。
【0013】
図1において、前記スリーブ16の外周には所要数の丸鋸18および所要厚みを有するリング状間座20が交互に配設され、その最も右側に位置する間座20は、該スリーブ16に回転自在に外挿した回転シール部22により軸方向への位置規制がなされている。この回転シール部22は、図2および図4に関して後述する如く、内側回転筒体24および外側固定筒体26とから基本的に構成されている。そして前記内側固定筒体24の右端を、リング状間座27を介して前記スリーブ16の右側外周部に螺切した雄ネジ部16bに螺挿したリング状ナット28で締め付けることで、該内側固定筒体24の軸方向の位置規制がなされている。なお、図1における符号30はスリーブ16の外周長手方向に沿設したキーを示し、このキー30により前記丸鋸18および間座20の周方向への廻り止めが図られている。
【0014】
図1、図2および図6に示すように、前記スリーブ16の外周面で、かつ前記回転シール部22が対応的に外挿される部位には、所要幅で所要深さに設定した外部環状溝32が形成されると共に、該スリーブ16の内周面でかつ前記外部環状溝32に対応する部位に、同じく所要幅で所要深さに設定した内部環状溝34が形成されている。なお、図2および図3から判明する如く、前記スリーブ16には、外部環状溝32および内部環状溝34を連通する通孔36が90°の中心角で総計4つ穿設されている。この通孔36は、前記回転シール部22から到来するミストをスリーブ16の内周に形成した長溝38(後述)へ供給するためのものであり、その穿設数は勿論4つに限定されるものではない。
【0015】
図6および図3に示す如く、前記スリーブ16の内周には長溝38が4本(図示例において)形成されて軸方向に延在している。すなわち長溝38の一方の端部は、スリーブ16の内部環状溝34でかつ前記通孔36の開設部位と対応した個所に連通的に臨むと共に、他方の端部は、図1に示す如く、該スリーブ16における中空部の左端から若干内側に位置する部位で終端している。また図3に示す如く、各長溝38は中心角90°で総計4つ設けられ、その始端は前記内部環状溝34に連通的に開放している。
【0016】
更に、前記スリーブ16における前記丸鋸18および間座20を外挿した位置には、該スリーブ16の外周面と前記長溝38とを連通する小径のミスト供給孔40が所定間隔で半径方向に穿設されている(図1参照)。このミスト供給孔40は、図7に示す如く、前記間座20の配設部位に開孔するようになっている。また間座20には、ミスト供給孔40から到来したミストが丸鋸18の側へ流動するのを許容するミスト流通溝20aが、例えばU字形またはL字形に形成されている。なお、丸鋸18と接しない間座20に関しては、前記ミスト流通溝20aを基本的に設ける必要がない。
【0017】
(回転シール部について)
前記回転シール部22は、図示しない外部のミスト供給源からパイプを介して圧力的に供給されるミストを、前記回転軸10と共に高速で回転しているスリーブ16を介して、前記丸鋸18の台金部分へ供給する機能を果たすものである。すなわち回転シール部22は、図2、図4および図6に示す如く、一端部にフランジ42を備えると共に他端にリング状蓋体43が被着された内側回転筒体24と、この内側回転筒体24の外周に環状の軸受44を介して外挿した外側固定筒体26とから基本的に構成される。この外側固定筒体26は、図示しない手段により外部の固定部位に取付けられて、回転不能になっている。従って前記内側回転筒体24は、前記軸受44の存在下に、外側固定筒体26に対して自由に回転し得るようになっている。前記内側回転筒体24の内径は、前記スリーブ16の外径に略合致するよう設定されており、該スリーブ16に該内側回転筒体24を外挿した後に、前記リング状間座27を介して前記リング状ナット28を締め上げることで両部材16,24は一体的に回転し得るものである。
【0018】
図4に殊に詳細に示す如く、前記内側回転筒体24の外周面と前記外側固定筒体26の内周面には、両側を前記軸受44,44により囲まれた所要高さの環状空隙Sが形成されており、この環状空隙Sは更に左右2つの環状シール体46,46により内部画成されている。また図4に示す如く、外側固定筒体26には、前記ミスト供給源にパイプ(何れも図示せず)を介して連通するニップル48が接続され、該ニップル48の下端部は前記環状空隙Sに開口している。更に前記内側回転筒体24には、同じく図4に示す如く、周方向に所要間隔(図5の実施例では30°の中心角)で12個のミスト通過孔50が穿設されている。従って、図示しないミスト供給源から圧力下に供給されたミストは、前記ニップル48を介して前記外側固定筒体26と内側回転筒体24との間に画成された環状空隙Sに到来し、次いで内側回転筒体24に周方向に穿設した多数のミスト通過孔50(図示例では12個)を通過する。
【0019】
ところで、前記回転シール部22をスリーブ16に設ける位置は、図2および図3に示すように、前記内側回転筒体24の周方向に穿設した多数のミスト通過孔50が、該スリーブ16の外周に周設した外部環状溝32に対応的に臨む関係となる位置が予め選定される。このような位置としておくことで、前記ミスト通過孔50を通過したミストは、図6に矢印で示す如く、前記外部環状溝32→通孔36→内部環状溝34→長溝38→ミスト供給孔の順で供給されることが諒解されよう。
【0020】
(実施例の作用)
次に、実施例に係るミスト供給機構の作用について説明する。図1に関して先に述べた如く、前記スリーブ16の外周には丸鋸18および間座20が交互に外挿され、最も右側に位置する間座20は、前記回転シール部22を構成する内側回転筒体24のフランジ42の左開放端に押し当てられている。また、回転シール部22は、スリーブ16の雄ネジ部16bに螺挿したリング状ナット28により軸方向内方へ締め付けられて、該スリーブ16と共に一体的に回転し得るようになっている。更に、回転軸10に外挿されたスリーブ16は、該回転軸10のボルト部12に螺挿したナット14の締め上げにより、該回転軸10に固定されて一体的に回転し得るようになっている。
【0021】
前記回転シール部22の外側固定筒体26は、前述の如く、図示しない手段により外部の固定部位に回転不能に固定されている。従って、前記回転軸10を回転させると、前記スリーブ16および回転シール部22を構成する内側回転筒体24は該回転軸10と共に回転する。なおミスト供給源では、例えば潤滑油に加圧空気を混合させて圧力を伴なったミストを作り出し、これをパイプ(図示せず)を介して前記外側固定筒体26に設けたニップル48に供給する。
【0022】
前記の如く圧力下にニップル48に供給されたミストは、先に説明した如く、環状空隙S→ミスト通過孔50→外部環状溝32→通孔36→内部環状溝34→長溝38→ミスト供給孔40の順で流動する。図7に示す如く、前記間座20の端面にはU字形またはL字形をなすミスト流通溝20aが凹設されているので、前記ミスト供給孔40からスリーブ16の外周面に流出したミストは、このL字形のミスト流通溝20aを通過して丸鋸18の台金部分まで到来する。このとき丸鋸18は、回転軸10と共に高速で回転しているから、その遠心力により前記ミストは該丸鋸18の半径方向に拡散され、ワークと丸鋸18との間の摩擦による発熱を冷却すると共に潤滑を効率的に達成する。
【0023】
(別実施例について)
図8は、本発明の別の実施例を示す縦断面図であって、回転軸10に外挿されて一体的に回転するスリーブ16には、その肉厚部に軸方向に延在するミスト供給用長孔52が穿設され、該長孔52の左側端部はプラグ54により閉塞されている。また長孔52の右側端部は、前記回転軸10の右側に設けた回転シール部22に連通するミスト供給路56と連通している。更に長孔52には、図7に示したと同様のミスト供給孔40が軸方向に所要数穿設されている。
【0024】
図9は、本発明の更に別の実施例を示す縦断面図であって、この例ではスリーブ16の外周面に長手軸方向に延在する長溝38が形成されている。そして前記長溝38は、前記スリーブ16の外周に配設した回転シール部22のミスト供給路56に連通している。また、前記長溝38は、間座20に設けた前記ミスト流通溝20aにも連通している。この場合のミスト流通溝20aは、半径方向にのみ存在すれば足りる。
すなわち図1〜図7に示した実施例では、ミストを供給する手段として長溝38がスリーブ16の内周面に軸方向に延在するよう形成されていたが、図8の実施例では、ミスト供給用長孔52がスリーブ16の肉厚部に軸方向に穿設され、また図9の実施例では、スリーブ16の外周面に軸方向に延在するよう形成されている。
【0025】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明に係る回転工具のミスト供給機構によれば、丸鋸等の回転工具が取付けられる回転軸を介することなく、回転中の該回転工具にミストを円滑に供給し得るものである。すなわち回転軸にミスト供給孔を開設するのでなく、該回転軸に外挿されるスリーブにミスト供給孔を設けるものであるので、既設の切削装置における回転軸に簡単に冷却・潤滑機能を付与することができる。しかも回転軸の外径に合致しない内径を有する市販の各種回転工具であっても、自由に回転工具の選定並びに使用をなし得る、という有益な効果も奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係る回転工具のミスト供給機構の縦断面図である。
【図2】図1に示す機構における回転シール部の拡大断面図である。
【図3】図2のIII−III線横断面図である。
【図4】図2に示す回転シール部から、スリーブおよび回転軸を取外した状態で示す縦断面図である。
【図5】図4のV−V線横断面図である。
【図6】実施例に係るミスト供給機構の一部を切欠いた要部拡大斜視図である。
【図7】図1の一点鎖線で囲んだ部分の拡大図である。
【図8】本発明の別の実施例に係るミスト供給機構の縦断面図である。
【図9】本発明の更に別の実施例に係るミスト供給機構の縦断面図である。
【符号の説明】
10 回転軸 12 ボルト部 14 ナット
16 スリーブ 16a フランジ 16b 雄ネジ部
20 間座 20a ミスト流通溝 22 回転シール部
24 内側回転筒体 26 外側固定筒体 27 リング状間座
28 リング状ナット 30 キー 32 外部環状溝
34 内部環状溝 36 通孔 38 長溝
40 ミスト供給孔 42 フランジ 43 リング状蓋体
44 軸受 46 環状シール体 48 ニップル
50 ミスト通過孔 52 ミスト供給用長孔 54 プラグ
56 ミスト供給路

Claims (4)

  1. 回転軸(10)に配設した回転工具(18)に圧力下のミストを供給して、ワーク加工時における前記回転工具(18)の冷却および/または潤滑を行なうようにしたミスト供給機構において、
    前記回転軸(10)に外挿した所要長のスリーブ(16)の外周、リング状の間座 (20) で挟まれた前記回転工具(18)を配設
    前記スリーブ(16)に、その内表面に凹設されて軸方向へ延在する長溝部であって、一方の端部が回転シール部 (22) に連通する複数のミスト供給通路(38)を設け、
    前記スリーブ (16) に、一方の端部が前記ミスト供給通路 (38) に夫々連通する複数のミスト供給孔 (40) を半径方向に穿設し、
    前記間座 (20) に、前記ミスト供給孔 (40) の他方の端部が連通して、該供給孔 (40) から供給されるミストが前記回転工具 (18) の側へ流動するのを許容するミスト流通溝 (20a) を形成し、
    ミスト供給源から前記回転シール部 (22) に供給されるミストを、前記ミスト供給通路 (38) 、前記ミスト供給孔 (40) および前記ミスト流通溝 (20a) を介して、前記回転工具(18)に供給するよう構成したことを特徴とする回転工具のミスト供給機構。
  2. 回転軸 (10) に配設した回転工具 (18) に圧力下のミストを供給して、ワーク加工時における前記回転工具 (18) の冷却および/または潤滑を行なうようにしたミスト供給機構において、
    前記回転軸 (10) に外挿した所要長のスリーブ (16) の外周に、リング状の間座 (20) で挟まれた前記回転工具 (18) を配設し、
    前記スリーブ (16) の円筒状肉厚部に穿設されて軸方向へ延在する管状通路であって、一方の端部が回転シール部 (22) に連通すると共に他方の端部が有底部として閉鎖された複数のミスト供給通路 (52) を設け、
    前記スリーブ (16) の円筒状肉厚部に、一方の端部が前記ミスト供給通路 (52) に夫々連通する複数のミスト供給孔 (40) を半径方向に穿設し、
    前記間座 (20) に、前記ミスト供給孔 (40) の他方の端部が連通して、該供給孔 (40) から供給されるミストが前記回転工具 (18) の側へ流動するのを許容するミスト流通溝 (20a) を形成し、
    ミスト供給源から前記回転シール部 (22) に供給されるミストを、前記ミスト供給通路 (52) 、前記ミスト供給孔 (40) および前記ミスト流通溝 (20a) を介して、前記回転工具 (18) に供給するよう構成したことを特徴とする回転工具のミスト供給機構。
  3. 回転軸 (10) に配設した回転工具 (18) に圧力下のミストを供給して、ワーク加工時における前記回転工具 (18) の冷却および/または潤滑を行なうようにしたミスト供給機構において、
    前記回転軸 (10) に外挿した所要長のスリーブ (16) の外周に、リング状の間座 (20) で挟まれた前記回転工具 (18) を配設し、
    前記スリーブ (16) に、その外表面に凹設されて軸方向へ延在する長溝部であって、一方の端部が回転シール部 (22) に連通する複数のミスト供給通路 (38) を設け、
    前記間座 (20) に、前記ミスト供給通路 (38) に連通して、該ミスト供給通路 (38) から供給されるミストが前記回転工具 (18) の側へ流動するのを許容するミスト流通溝 (20a) を形成し、
    ミスト供給源から前記回転シール部 (22) に供給されるミストを、前記ミスト供給通路 (38) および前記ミスト流通溝 (20a) を介して、前記回転工具 (18) に供給するよう構成したことを特徴とする回転工具のミスト供給機構。
  4. 前記ミスト流通溝 (20a) は、間座 (20) の内周面において軸方向に延在する溝および間座 (20) の回転工具 (18) と対向する側面において半径方向に延在する溝とで構成されて、内周面に形成される溝に前記ミスト供給孔 (40) の他方の端部が連通している請求項1または2記載の回転工具のミスト供給機構。
JP2002260352A 2002-09-05 2002-09-05 回転工具のミスト供給機構 Expired - Fee Related JP3806904B2 (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002260352A JP3806904B2 (ja) 2002-09-05 2002-09-05 回転工具のミスト供給機構
CN03821229.3A CN1681621A (zh) 2002-09-05 2003-05-26 旋转工具的油雾供给机构
CA002495078A CA2495078A1 (en) 2002-09-05 2003-05-26 Mist feeding mechanism of rotary tool
PCT/JP2003/006553 WO2004022282A1 (ja) 2002-09-05 2003-05-26 回転工具のミスト供給機構
DE60323998T DE60323998D1 (de) 2002-09-05 2003-05-26 Nebelzuführungsmechanismus eines drehwerkzeugs
AT03733065T ATE410263T1 (de) 2002-09-05 2003-05-26 Nebelzuführungsmechanismus eines drehwerkzeugs
US10/526,874 US20060094344A1 (en) 2002-09-05 2003-05-26 Mist supply mechanism for rotary tool
AU2003241773A AU2003241773A1 (en) 2002-09-05 2003-05-26 Mist feeding mechanism of rotary tool
EP03733065A EP1541279B1 (en) 2002-09-05 2003-05-26 Mist feeding mechanism of rotary tool

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002260352A JP3806904B2 (ja) 2002-09-05 2002-09-05 回転工具のミスト供給機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004098188A JP2004098188A (ja) 2004-04-02
JP3806904B2 true JP3806904B2 (ja) 2006-08-09

Family

ID=31973093

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002260352A Expired - Fee Related JP3806904B2 (ja) 2002-09-05 2002-09-05 回転工具のミスト供給機構

Country Status (9)

Country Link
US (1) US20060094344A1 (ja)
EP (1) EP1541279B1 (ja)
JP (1) JP3806904B2 (ja)
CN (1) CN1681621A (ja)
AT (1) ATE410263T1 (ja)
AU (1) AU2003241773A1 (ja)
CA (1) CA2495078A1 (ja)
DE (1) DE60323998D1 (ja)
WO (1) WO2004022282A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5419596B2 (ja) 2009-09-02 2014-02-19 兼房株式会社 回転工具のための流体供給機構
IL204235A (en) * 2010-03-02 2013-04-30 Iscar Ltd Variable cooling distribution for milling with elongated release canal
JP5889330B2 (ja) * 2010-12-21 2016-03-22 ビエロマティーク ロイツェ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテルハフツング ウント カンパニー コマンディートゲゼルシャフトbielomatik Leuze GmbH+ Co. KG 回転式フィードスルー
JP5139562B2 (ja) * 2011-06-24 2013-02-06 ファナック株式会社 回転軸にスリーブを高精度に取り付け可能な電動機
FR2997878B1 (fr) 2012-11-13 2017-12-22 Mitis Systeme d'etancheite pour porte-outil
CN103143769A (zh) * 2013-01-11 2013-06-12 徐成 一种锯片安装轴和锯片式切割机
CN112720059B (zh) * 2021-02-02 2022-05-24 广东创能精密机械有限公司 一种数控车床的主轴增稳润滑结构

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1975452A (en) * 1932-11-23 1934-10-02 Francis S Farley Manufacture of ground wood pulp and grinding stone therefor
US2198282A (en) * 1938-04-08 1940-04-23 Elisha W Hall Abrading or polishing tool
US2182952A (en) * 1938-04-30 1939-12-12 Hanson Van Winkle Munning Co Air conditioned buffing and polishing system
US2378070A (en) * 1944-02-12 1945-06-12 Tabor Mfg Co Cooling means for abrasive cutters
US2658316A (en) * 1950-09-08 1953-11-10 Joseph R Davies Method and apparatus for cooling buffs and polishing wheels
US3240243A (en) * 1961-07-27 1966-03-15 Alexander J Golick Mist lubricated ripsawing method and mechanisms
ZA801174B (en) * 1979-03-09 1981-02-25 De Beers Ind Diamond Circular saws
JPS57173418A (en) * 1981-04-20 1982-10-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd Cutting machine
US4870946A (en) * 1987-05-07 1989-10-03 Longco, Inc. Fluid-cooled apparatus for cutting concrete material and the like
JPH11267943A (ja) * 1998-03-19 1999-10-05 Enshu Ltd 噴射口付き工具ホルダ
JP2001259961A (ja) * 2000-03-15 2001-09-25 Disco Abrasive Syst Ltd 加工装置

Also Published As

Publication number Publication date
ATE410263T1 (de) 2008-10-15
JP2004098188A (ja) 2004-04-02
AU2003241773A1 (en) 2004-03-29
DE60323998D1 (de) 2008-11-20
WO2004022282A1 (ja) 2004-03-18
CA2495078A1 (en) 2004-03-18
US20060094344A1 (en) 2006-05-04
EP1541279A1 (en) 2005-06-15
EP1541279A4 (en) 2007-03-21
EP1541279B1 (en) 2008-10-08
CN1681621A (zh) 2005-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5419596B2 (ja) 回転工具のための流体供給機構
US8128323B2 (en) Driven tool assembly
JP4948943B2 (ja) 潤滑構造を備えた回転工具タレット
JP3806904B2 (ja) 回転工具のミスト供給機構
US20200271210A1 (en) Planet gear support shaft, method for manufacturing planet gear support shaft, and planetary gear unit
JP2506999Y2 (ja) 円筒ころ軸受
JP6487329B2 (ja) 工具把持装置のための封止システム
JP3448732B2 (ja) 送りねじの冷却装置
JP2011106493A (ja) 転がり軸受装置
JP2010090993A (ja) 軸受ユニット
US7300234B2 (en) Power transmission with bead drive
JP2008240946A (ja) 転がり軸受の潤滑装置
KR20190021711A (ko) 오일에어 윤활구조가 구비된 공작기계용 공구대
KR102293989B1 (ko) 차동기어박스 절삭장치
JP2022178040A (ja) 回転テーブル装置
JP2008019903A (ja) 円すいころ軸受の潤滑構造
JPS5926422B2 (ja) 穿孔装置
JP2003287056A (ja) 湿式多板クラッチ
JP4088221B2 (ja) 増減速部付ドリルユニット
JP3064424U (ja) 工作機械の工作回転軸装置
JP3734938B2 (ja) 溝加工装置
WO2018181033A1 (ja) 軸受装置の冷却構造
JPH05261603A (ja) 回転体支持装置
JP2007170425A (ja) 給脂構造
JP2004106126A (ja) 加工工具ホルダ

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060310

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060404

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060502

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120526

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150526

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees