JP3064424U - 工作機械の工作回転軸装置 - Google Patents

工作機械の工作回転軸装置

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JP3064424U
JP3064424U JP1999003786U JP378699U JP3064424U JP 3064424 U JP3064424 U JP 3064424U JP 1999003786 U JP1999003786 U JP 1999003786U JP 378699 U JP378699 U JP 378699U JP 3064424 U JP3064424 U JP 3064424U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 霧状切削液の浪費や潤滑油空間J内の潤滑油
の変質等を防止する。また霧状切削液の液状化を抑制し
て、霧状切削液の噴出開始及び停止指令に対する応答性
を向上させると共に霧状切削液を刃具25先端から安定
的に噴出させる。 【解決手段】 スピンドル軸11内に切削液供給管26
を非回転状態に設け、この供給管26の前端をスピンド
ル軸11前部の中空部Tに開口させ、この中空部Tの前
端面20cから刃具25の基端部まで及ぶものとした通
路孔c1を設けた工作機械に於いて、前記切削液供給管
26をスピンドル軸11回転中心方向の一定範囲内の前
後変位自在となすと共にこの切削液供給管26を前方へ
付勢するための押圧手段31を設け、且つ、この切削液
供給管26の前端面を押圧手段31の付勢力で前記通路
孔c1の始端周壁の後端面20cに圧接させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、霧状切削液を使用するものとした工作機械の工作回転軸(主軸やス ピンドル軸)装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
工作機械による加工では被加工物や刃具の冷却及び潤滑、又は切屑の除去など のため加工部に切削液を多量に供給しているが、これによるときは切削液による 環境汚染や人体の健康への悪影響、切削液の廃油処理に伴う大きなコスト、被加 工物の過冷却による刃具寿命の低下、又は切削液過多による刃具の微細切込み加 工時の滑り磨耗などの問題があるほか、加工時に多量の切削液が切屑に付着する ため、切屑の処理や再利用のさい、これに付着した切削油を分離することが必要 となる。 これらの問題を解決するため、近年では極微量の切削液を霧状にして加工部へ 供給しながら切削する、いわゆるドライ切削を行うものとした工作機械が出現し ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本出願人は、既に、ドライ切削を行うための工作機械として次のようなものを 提案している。即ち、主軸やスピンドル軸等の工作回転軸の内方の回転中心部に 切削液供給管を非回転状態に設け、この切削液供給管の前端を工作回転軸前端部 の中空部に開口させ、この中空部の前端面から、工作回転軸先端に固定された刃 具の基端部まで及ぶものとした比較的小径の通路孔を設けた構成となされている 。 これによれば、切削液供給管が非回転状態であるため、これの内方を流れる霧 状切削液が遠心力により液状化されることはなくなり、霧状切削液が従来のもの より円滑に刃具まで到達するものとなる。
【0004】 ところが、この種の工作機械では、中空部に達した霧状切削液が部品間の隙間 を経て主軸やスピンドル軸等の先端側へ流れて大気へ多量に流出したり、或いは 主軸やスピンドル軸等の基端側へ流れて潤滑油空間内に過度に流入することが生 じるのであり、この際、切削液の大気への流出は切削液の浪費となり、また切削 液の潤滑油空間内への流入は潤滑油の性状を変化させてその潤滑性能を低下させ るのである。
【0005】 また中空部が比較的大きな径となされている場合は、この中空部に達した切削 液が幾分、液状化される現象が生じるのであり、この液状化が切削液の安定的供 給や切削液噴出作動の開始及び停止の応答性を損ねる原因をなすものとなってい る。 本考案は、斯かる問題点に対処し得るものとした工作機械の工作回転軸装置を 提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案では請求項1に記載したように、主軸やスピ ンドル軸等の工作回転軸内の回転中心部に切削液供給管を非回転状態に設け、こ の切削液供給管の前端を工作回転軸前部の中空部に開口させ、この中空部の前端 面から、工作回転軸先部に固定された刃具の基端部まで及ぶものとした比較的小 径の通路孔を設けた工作機械に於いて、前記切削液供給管を工作回転軸回転中心 方向の一定範囲内の前後変位自在となすと共にこの切削液供給管を前方へ付勢す るための押圧手段を設け、且つ、この切削液供給管の前端面を押圧手段の付勢力 で前記通路孔の始端周壁の後端面20cに圧接させた構成となす。この際、工作 機械は複数の工作回転軸を備えたものでも差し支えない。
【0007】 これによれば、切削液供給管内に供給された霧状切削液が、中空部の周面に案 内されないで切削液供給管の内孔のみに案内されて通路孔の始端まで到達するも のとなり、従って中空部の回転による遠心力で霧状切削液が液状化されることは なくなる。また切削液供給管の前端面と通路孔の始端周壁の後端面との圧接は、 切削液供給管内の霧状切削液が切削液供給管の外方側の中空部内に多量に流出す るのを阻止する。
【0008】 本考案は具体的には、次のようになす。即ち、請求項3に記載したように押圧 手段をスプリングとなし、また請求項4に記載したように通路孔の始端周壁の後 端面20cが中空部の前端面をなした構成となすのであり、このようにすれば押 圧手段が簡易に形成され、また切削液供給管の前端面と通路孔の始端周壁の後端 面との圧接構造が簡易に形成される。
【0009】 さらに請求項5に記載したように、切削液供給管の前端面と前記通路孔の始端 周壁の後端面との相対回転を潤滑するための切削液通路溝m1を設ける。この切 削液通路溝m1は切削液供給管内の霧状切削液を、切削液供給管の外方の中空部 内へ向けて幾分流出させる。この切削液通路溝m1内を流出する霧状切削液が、 切削液供給管の前端面と前記通路孔の始端周壁の後端面との相対回転を潤滑する ものとなる。
【0010】
【考案の実施の形態】
図1は本考案の一実施例に係る工作機械のスピンドル軸装置を示す側面視断面 図、図2は図1のxーx部を示す図、図3は前記スピンドル軸装置を示す側面視 断面図、図4は前記スピンドル軸装置の一部を示し、Aは断面図で、Bは後方か ら見た図である。
【0011】 これらの図に於いて、1はベッドで、2はこのベッド1の上面の案内軌道1a を介して前後方向f1、f2の作動可能に装着された移動台、そして3は移動台 2の上面に固定された多軸スピンドルヘッドである。
【0012】 多軸スピンドルヘッド3の具体的構成について説明すると、次のとおりである 。 即ち、移動台2に固定されたヘッドフレーム4を備えており、このフレーム4 の前面には後部ケースフレーム5aと前部ケースフレーム5bを具備したスピン ドル部5が設けてある。
【0013】 後部ケースフレーム5aは起立壁部6と側壁部7を有している。起立壁部6の 肉厚内には外部から霧状の切削液を供給される供給路6aが形成され、また起立 壁部6の後面には密閉室8を形成するための室壁部材8aをボルト固定されてお り、このさい供給路6aは密閉室8内と連通される。
【0014】 前部ケースフレーム5bは起立壁部9とスピンドルケース部10とからなる。 起立壁部9は後部ケースフレーム5aにボルト固定してあり、前記密閉室8の前 方個所には図3に示すようにスピンドル軸11の挿通される透孔9aが各スピン ドル軸11毎に形成されている。
【0015】 スピンドルケース部10は複数のスピンドル軸11を包囲するための方形状の 外壁部12と、これの内方で各スピンドル軸11を包囲するための中間壁部13 とからなる。
【0016】 外壁部12の前面部には各スピンドル軸11に対応した円形の透孔aが形成さ れており、各透孔aの前面にはスピンドル軸11の挿通される前端面カバー14 がボルト固定されている。
【0017】 各スピンドル軸11は前部径大部11aと後部細径部11bとからなり、透孔 aに嵌着された軸受15と透孔9aに嵌着された軸受16とで前部ケースフレー ム5b上の一定位置での回転自在に支持されている。各スピンドル軸11の中心 部の軸方向個所には直状の孔bが形成してあり、この孔bの前部は段違い状の径 大部b1、b2となされている。
【0018】 ここで、17は前端面カバー14の前面を被うためのカバー部材でスピンドル 軸11に固定されており、18は前端面カバー14の内方に嵌着されたオイルシ ールである。
【0019】 20は孔bの径大部b1の特定位置に嵌着固定された刃具保持筒部材であり、 この刃具保持筒部材20は対向した周壁前後方向部位にスリットs、sを形成さ れると共に内周面前部をテーパ孔20aとなされ、内周面後部には雌ネジ20b を形成されており、また先部外周にはテーパ孔20aに嵌入されたコレット21 を押し込むための締結ナット22の螺合される図示しない雄ネジを形成されてい る。刃具保持筒部材20の雌ネジ20bには雄ネジとなされた一対の刃具ストッ パ23a、23bが螺合されると共にこれらストッパ23a、23bの間には対 向端部をスリットs、sに係合された回り止め部材24が位置させてある。
【0020】 25はコレット21内に位置された刃具で、後端を刃具ストッパ23aの前端 に当接され後方変位を規制されている。この刃具25は締結ナット22が締め付 けられてコレット21がテーパ孔20aの奥側へ変位することにより刃具保持筒 部材20に締結状に固定されるものであり、また刃具25の固定位置は刃具スト ッパ23aを緩めた後に他の刃具ストッパ23bの位置を適当に変位させ、再び 刃具ストッパ23aを締め付けることにより前後へ変位されるものであり、この 際、回り止め部材24は刃具ストッパ23aの締め付け時に他方の刃具ストッパ 23bが共に回るのを阻止する上で寄与する。また刃具保持筒部材20、刃具ス トッパ23b、回り止め部材24、刃具ストッパ23a及び刃具25のそれぞれ の中心部の各軸方向個所には通路孔c1、c2、c3、c4、c5が形成してあ る。
【0021】 スピンドル軸11の孔bの内方にはこの孔bの径より細い直状の切削液供給管 26がスピンドル軸11と同心に設けてある。この供給管26の後端部は後部ケ ースフレーム5aの起立壁部6に設けられた孔6b内に位置され、結合部材27 やシール部材28などを介して起立壁部6に支持されると共に密閉室8内に連通 されている。
【0022】 切削液供給管26の後端部の支持構造を図4を参照してさらに詳細に説明する と、切削液供給管26の後端部26aを結合部材27に前後方向f1、f2の摺 動変位自在に挿通させると共に後端部26a周面に切欠kを形成したものとなし てある。切欠kには結合部材27にボルト固定された係合片29の先端が係合さ せてあり、この係合により、切削液供給管26の前後方向変位を一定範囲内に制 限すると同時に切削液供給管26の回転変位をも規制している。また結合部材2 7前方直近の切削液供給管26部位には止め輪30を嵌着し、この止め輪30と 結合部材27前面との間の切削液供給管26部分に圧縮スプリング31を外嵌状 に装着している。さらに結合部材27の後面側には内孔27aを形成し、この内 孔27a内に切削液供給管26の外周面と内孔27aの周面とを液密状に閉塞す るためのシール部材28が装着してある。
【0023】 切削液供給管26の前端部は図4に示すように細径部26bとなされており、 この細径部26bは径大部b2後端dと刃具保持部材20の後端面20cとの間 に存在した中空部T内に位置されると共に径大部b2周面に回転自在に支持させ るためのローラベアリングrを外嵌されている。この際、切削液供給管26の前 端部は、圧縮スプリング31の弾力により、刃具保持筒部材20の後壁に形成さ れた通路孔c1の始端周壁の後端面(刃具保持筒部材20の後端面20c)に密 状に圧接されるものとなす。
【0024】 そして切削液供給管26の前端面にはこれの周壁の内方から外方へ及ぶものと した切削液通路溝m1が形成してあり、また切削液供給管26の外周面と通路b 後部の周面との間には図3に示すようにこれらの隙間を閉塞するためのシール手 段32が設けてある。
【0025】 各スピンドル軸11は図1に示すようにヘッドフレーム4に装設された主軸駆 動モータ33で駆動されるようになされるのであって、具体的には次のようにな されている。 即ち、主軸駆動モータ33の出力軸に結合された原動軸34を、前部及び後部 ケースフレーム5a、5bで囲まれた潤滑油空間Jの内方個所に一定位置での回 転自在に設け、この原動軸34の先部に原動歯車35を形成する。一方では潤滑 油空間J内に於いて、各スピンドル軸11の後端部に従動歯車36を固定し、こ の従動歯車36と原動歯車35とを複数の中間歯車37からなる歯車列で連動連 結させる。なお、潤滑油空間J内の潤滑必要箇所はこれの内方に蓄えた潤滑油に より潤滑されるものとなす。
【0026】 このように構成した多軸スピンドルヘッド3の前方にはベッド1と一定相対配 置となした被加工物固定台38が設けてある。このさい、被加工物固定台38の 被加工物支持面38aの周囲には包囲枠部材39が固定されている。
【0027】 40は前後方向f1、f2の伸縮可能に装着されたカバー装置で、被処理物加 工時は包囲枠部材39に密状に接して被加工物wや多軸スピンドルヘッド3の前 部を下方側のみ開放された状態に包囲するものとなしてある。
【0028】 41は切屑や切削液を案内するためのホッパー形案内路でカバー装置40の下 面側を被うように配設してあり、また42はホッパー形案内路41から落下した 切削液などを適当個所へ案内するための案内面装置である。
【0029】 図3中、43は霧状の切削液を生成するための切削液霧化装置で、圧縮空気供 給管44、フィルター43a、圧力調整装置43b、霧化装置43c及び切削液 送出管45とを備えている。切削液送出管45は管路46を介して供給路6aと 連通されており、管路46途中には図示しない制御装置により適時に開閉作動さ れる電磁弁47が設けてある。
【0030】 次に上記の如く構成した本実施例品の使用例及びその作動を説明する。 移動台2を図1の位置から後方f2へ移動させ、被加工物固定台38の被加工 物支持面38aに被加工物wを固定させる。 そして主軸駆動モータ33を作動させる。これにより、このモータ33の回転 は歯車35、37、36を介して各スピンドル軸11に伝達され、各スピンドル 軸11は軸受15、16に案内されて円滑に回転する。この回転中、切削液供給 管26は係合片29と切欠kによる係止作用により非回転状態に保持される。
【0031】 一方では適時に電磁弁47が開放作動される。これにより、圧縮空気供給管4 4から供給される圧縮空気が霧化装置43c内を流動し、霧化装置43cは霧吹 き原理で霧状の切削液を生成する。
【0032】 この霧状の切削液は供給路6aを経て密閉室8内に達し、密閉室8内から各切 削液供給管26内へ供給され、これの内方を前方f1へ向け流動するものとなる 。この切削液供給管26内を流動している霧状の切削液は、切削液供給管26が 回転するものでないため、スピンドル軸11が回転してもその回転による遠心力 の作用を全く受けないのであり、従って切削液供給管26内で遠心力による液化 現象を生じず、またその構成成分の比重の差による成分分離現象を生じることも なく均等に分布された状態を保持される。
【0033】 この切削液は切削液供給管26の前端から通路孔c1に達した後、他の通路孔 c2、c3、c4、c5を経て刃具25先端から比較的均等な分布状態で噴出さ れるのである。また切削液供給管26の先端部内を通過する霧状切削液の一部は 、極微量ではあるが、切削液通路溝m1を経て切削液供給管26外方の中空部T 内へ流出する。
【0034】 この状態の下で、移動台2を前方f1へ移動させるのであり、この移動が一定 大きさに達すると、刃具25が被加工物wに達し、これを加工するものとなる。 この加工中にも、刃具25の先端から霧状の切削液が噴出されるため、たとえ刃 具25が被加工物wの深部を加工する状態となっても所要個所が効果的に潤滑さ れるものとなる。
【0035】 上記加工中には、非回転状態の切削液供給管26の前端面は中空部Tの前端面 20cに対しスピンドル軸11の回転速度と同一速度で相対回転するものとなる が、この相対回転は切削液通路溝m1を通過する霧状切削液により潤滑されるた め、大きな摩擦抵抗を発生するものとならない。また切削液供給管26の前端面 と中空部Tの前端面20cとの間から切削液供給管26内を流れる霧状切削液が 流出しようとするが、切削液供給管26の前端面と中空部Tの前端面20cとの 圧接がこの流出を効果的に阻止するものとなる。
【0036】 切削液供給管26外方の中空部T内に流出した霧状切削液は、切削液供給管2 6と孔bとの隙間を通じて潤滑油空間J内へ流入しようとするが、この流入はシ ール部材32により阻止されるのであり、また刃具保持筒部材20と径大部b1 周面との隙間から大気側へ流出するがその量は極めて少ないものである。
【0037】 上記実施例に於いて、切削液通路溝m1は切削液供給管26の前端面に設ける ことに代えて、この前端面が圧接される中空部Tの前端面20cに設けてもよい のであり、またシール部材32は、切削液供給管26外方の中空部T内に流出す る霧状切削液が極めて少ないときには省略しても差し支えないものである。
【0038】
【考案の効果】
以上の如く構成した本考案によれば、切削液供給管内の霧状切削液が中空部T 内に多量に流出するのを阻止されることから、霧状切削液が部品間隙間を経て大 気へ多量に流出したり潤滑油空間内へ過度に流入したりする従来の現象が抑制さ れるものとなり、切削液の浪費や潤滑油空間J内の潤滑油の変質等を防止できる のである。また筒部材29の内孔を通過する霧状切削液はその通路の急拡大や遠 心力の影響を低減されて液状化を抑制されるのであり、これにより霧状切削液の 噴出開始及び停止指令に対する応答性が向上すると共に刃具25先端から霧状切 削液が安定的に噴出するものとなる。
【0039】 請求項3によれば、押圧手段が簡易に形成されるものとなり、請求項4によれ ば、切削液供給管26の前端と通路孔c1の始端とを簡易に連通させることがで きる。
【0040】 請求項5によれば、切削液供給管の前端面と前記通路孔の始端周壁の後端面と の相対回転が切削液通路溝を通過する霧状切削液により効果的に潤滑されるもの となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る工作機械のスピンドル
軸装置を示す側面視断面図である。
【図2】図1のxーx部を示す図である。
【図3】前記スピンドル軸装置を示す側面視断面図であ
る。
【図4】前記スピンドル軸装置の一部を示し、Aは断面
図で、Bは後方から見た図である。
【符号の説明】
11 スピンドル軸(工作回転軸) 20c 通路孔c1の始端周壁の後端面(中空部Tの前
端面) 25 刃具 26 切削液供給管 31 圧縮スプリング(弾性部材、押圧手段) T 中空部 c1 通路孔 m1 切削液通路溝

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸やスピンドル軸等の工作回転軸内の
    回転中心部に切削液供給管を非回転状態に設け、この切
    削液供給管の前端を工作回転軸前部の中空部に開口さ
    せ、この中空部の前端面から、工作回転軸先部に固定さ
    れた刃具の基端部まで及ぶものとした比較的小径の通路
    孔を設けた工作機械に於いて、前記切削液供給管を工作
    回転軸回転中心方向の一定範囲内の前後変位自在となす
    と共にこの切削液供給管を前方へ付勢するための押圧手
    段を設け、この切削液供給管の前端面を押圧手段の付勢
    力で前記通路孔の始端周壁後端面に圧接させたことを特
    徴とする工作機械の工作回転軸装置。
  2. 【請求項2】 主軸やスピンドル軸等の工作回転軸を複
    数備え、各工作回転軸内の回転中心部に切削液供給管を
    非回転状態に設け、この切削液供給管の前端を工作回転
    軸前部の中空部に開口させ、この中空部の前端面から、
    工作回転軸先部に固定された刃具の基端部まで及ぶもの
    とした比較的小径の通路孔を設けた工作機械に於いて、
    前記切削液供給管を工作回転軸回転中心方向の一定範囲
    内の前後変位自在となすと共にこの切削液供給管を前方
    へ付勢するための押圧手段を設け、この切削液供給管の
    前端面を押圧手段の付勢力で前記通路孔の始端周壁後端
    面に圧接させたことを特徴とする工作機械の工作回転軸
    装置。
  3. 【請求項3】 押圧手段がスプリングであることを特徴
    とする請求項1記載の工作機械の工作回転軸装置。
  4. 【請求項4】 通路孔の始端周壁後端面が中空部の前端
    面であることを特徴とする請求項1又は2記載の工作機
    械の工作回転軸装置。
  5. 【請求項5】 切削液供給管の前端面と前記通路孔の始
    端周壁後端面との相対回転を円滑となすための切削液通
    路溝を設けたことを特徴とする請求項1、2又は3記載
    の工作機械の工作回転軸装置。
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