JPH11267943A - 噴射口付き工具ホルダ - Google Patents

噴射口付き工具ホルダ

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JPH11267943A
JPH11267943A JP9077998A JP9077998A JPH11267943A JP H11267943 A JPH11267943 A JP H11267943A JP 9077998 A JP9077998 A JP 9077998A JP 9077998 A JP9077998 A JP 9077998A JP H11267943 A JPH11267943 A JP H11267943A
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JP
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outer periphery
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JP9077998A
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Hisashi Ukai
久 鵜飼
Takayuki Suzuki
孝幸 鈴木
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Enshu Ltd
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Enshu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不燃性ガスが円筒状のバリアを形成して噴出
する噴射口付き工具ホルダを提供する。 【解決手段】 主軸1の先端穴に挿入して保持する工具
ホルダであって、工具Tを掴む保持筒7の外周に固定外
筒10を配置し、上記固定外筒10には不燃性ガスGの
通路Nを穿設するとともに、この通路Nの先端に環状孔
N1を形成した不燃性ガスの噴射口付き工具ホルダH1
である。これにより、加工面の加工精度の向上と酸化防
止が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械等に取付
けられた工具刃先に、不燃性ガスやミストとの混合不燃
性ガスを円筒状のバリアを形成して噴出する噴射口付き
工具ホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、工作機械の主軸に取付けられた工
具の冷却方法は、切削液(クーラント液)をノズルから
工具先端に向けて噴射させ、工具先端の摩擦低減や温度
上昇を抑制させ、効率の良い切削と工具寿命を長くして
いる。更に、クーラント液の噴射圧で切粉のクーラント
流しを行い、切粉の排除も同時に行っている。
【0003】上記切削液(クーラント液)を使用した工
具の冷却方法では、スラッジ処理が必要であり、このス
ラッジは切削液が腐敗したものを含んでいるから、その
廃液処理を困難にする。また、切削液(クーラント液)
は、循環して再使用されるから、その液温が次第に上昇
することとなり、この液温上昇により機械各部の熱膨張
を来し、加工精度を損なう原因の1つになっている。
【0004】そこで、最近は、低温空気を工具刃先に吹
付けたクーラントレスの技術が開発されている。この空
気吹付け方式によると、スラッジ処理は不要になるもの
の、切削点の酸化が促進して、仕上面の良好な加工が行
えないという問題点がある。更に、空気吹付けによると
若干の冷却効果だけしか得られないため、切削油をオイ
ルミストとして添加して切削加工性及び酸化防止を向上
させている。
【0005】しかし、オイルミストが吹付け空気と十分
に混合されてワークの加工点に噴射されるから、ここで
の工具刃先の温度が1000℃近くにもなることと相俟
って、オイルミストを発火させるという災害の発生原因
になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、最近は低温空
気や、これにミストを混合させた低温空気の冷却手段に
替えて、不燃性ガスを加工点に噴射する方法が提案され
ている。この噴射方法は、加工点の酸化防止やオイルミ
ストによる発火の危険が防止できる利点を有している。
しかし、不燃性ガスは、その噴射ノズルの方向が正しく
加工点に噴射されて不燃性ガスの雰囲気や所定の濃度が
形成されないと、加工点の酸化や刃先の摩耗が促進し、
仕上面の良好な加工が行えないという問題点がある。
【0007】更に、噴射ノズルは、噴射ノズルの取付ス
ペースが必要であるから、ワークとの干渉が加工中に発
生してしまい、加工の継続を不可能にする。むりやり加
工を継続すると、噴射ノズルの方向を狂わせてしまい、
加工点の酸化や刃先の摩耗を促進し、仕上面の良好な加
工が行えないという問題点に進展する。また、噴射ノズ
ルは、切削工具の局所だけにしか不燃性ガス等の噴射液
を噴射できないという問題点がある。
【0008】本発明は、上記噴射ノズルによる不燃性ガ
スの噴射における問題点に鑑みてなされたもので、不燃
性ガスが円筒状のバリアを形成して噴出する噴射口付き
工具ホルダを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の噴射
口付き工具ホルダは、工具ホルダの工具を掴む保持筒の
外周に、固定外筒を配置し、この固定外筒の先端と保持
筒の外周端との隙間に環状孔を開口形成し、この環状孔
から工具を包むように不燃性ガスをワークに向けて円筒
状に噴射することを特徴とする。
【0010】本発明の請求項2の噴射口付き工具ホルダ
は、主軸の先端穴に挿入して保持する工具ホルダであっ
て、工具を掴む保持筒の外周に固定外筒を配置し、上記
固定外筒には不燃性ガスの通路を穿設するとともに、こ
の通路の先端には保持筒の外周端に開口する環状孔を形
成したことを特徴とする。
【0011】本発明の請求項3の噴射口付き工具ホルダ
は、主軸の先端穴に挿入して保持する工具ホルダであっ
て、工具を掴む保持筒の外周に固定外筒を配置し、上記
固定外筒には不燃性ガスの通路を穿設するとともに、こ
の通路の先端には工具の外周との隙間に環状孔を形成し
たことを特徴とする。
【0012】本発明の請求項4の噴射口付き工具ホルダ
は、主軸の先端穴に挿入して保持する工具ホルダであっ
て、工具を掴む保持筒の外周に固定外筒を配置し、上記
固定外筒には不燃性ガスの通路を穿設するとともに、こ
の通路の先端には環状孔を形成したことを特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1によると、工具の保持筒の外周に配置
した固定外筒には、不燃性ガスの通路を穿設するととも
に、この通路の先端に環状孔を有するから、工具の外周
を包み込みながら不燃性ガスをワークに向けて円筒状の
バリアを形成して噴射する。従って、工作機械の主軸に
装着された工具刃先の外周を、不燃性ガスで直接包み込
むとともに、不燃性ガスは刃先及びこの加工点に噴射・
供給されて、刃先及びこの加工点が空気中の酸素と触れ
ず、加工点の酸化防止が行える。
【0014】請求項2によると、工具の保持筒の外周に
配置した固定外筒には、不燃性ガスの通路を穿設すると
ともに、この通路の先端に保持筒の外周面に開口する環
状孔を有するから、工具の外周を包んで不燃性ガスをワ
ークに向けて円筒状のバリアを形成して噴射する。従っ
て、工作機械の主軸に装着された工具刃先の外周を、不
燃性ガスで均等に包み込むとともに、不燃性ガスは保持
筒の外周面から刃先及びこの加工点に噴射・供給され、
刃先及びこの加工点が空気中の酸素と触れず、加工点の
酸化防止が行える。
【0015】本発明の請求項3によると、固定外筒の先
端と保持筒の外周端との隙間の環状孔から、工具の外周
を包んで不燃性ガスをワークに向けて円筒状のバリアを
形成して噴射する。これにより、工作機械の主軸に装着
された工具刃先の外周近くを、不燃性ガスで均等に包み
込むとともに、不燃性ガスは刃先及びこの加工点に噴射
・供給されて、刃先及びこの加工点が空気中の酸素と触
れず、加工点の酸化防止が行える。
【0016】本発明の請求項4によると、工具の保持筒
の外周に配置した固定外筒には、不燃性ガスの通路を穿
設するとともに、この通路の先端には工具の外周との隙
間に環状孔を有するから、工具の外周に円筒状のバリア
を形成して直接に最接近して包んで不燃性ガスをワーク
に向けて円筒状に噴射する。
【0017】これにより、工作機械の主軸に装着された
工具刃先の外周面を、不燃性ガスで均等に包み込むとと
もに、不燃性ガスは刃先及びこの加工点に噴射・供給さ
れて、刃先及びこの加工点が空気中の酸素と触れず、加
工点の酸化防止が行える。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る不燃性ガスの
噴射口付き工具ホルダを、図面の実施形態について説明
する。先ず、図2に示す第1実施形態の不燃性ガスの噴
射口付き工具ホルダH1から説明する。工作機械1の主
軸3に装着される噴射口付き工具ホルダH1は、主軸3
のテーパ穴3Aに挿入するテーパ部5Aと、工具交換ア
ームに捕まえられるフランジ部5Bと、工具Tを掴む保
持筒7と、を有している。そして、主軸3の先端穴3A
に挿入して保持する工具ホルダH1である。
【0019】上記工具ホルダH1において、工具(刃
物)Tを掴む保持筒7の外周に、回転軸受8,9を介し
て固定外筒10を配置している。上記固定外筒10に
は、不燃性ガスGの通路Nを穿設するとともに、この通
路Nの先端には環状孔N1を形成している。この環状孔
N1の開口方向は、不燃性ガスGの噴射方向が工具(刃
物)Tの先端加工点(P)に向くように、円筒状又は円
錐状にあけられている。また、上記固定外筒10には、
その上面10Aに接続口10Bと接続管10Cとを備
え、これが主軸頭11の下面に配置した接続器13に着
脱可能に繋がれている。
【0020】即ち、接続口10Bに嵌入する接続管10
Cは、バネ15で浮上力が付与されていて、工具ホルダ
H1を主軸3の先端穴3Aに挿入時に、バネ15を圧縮
して押し下げた状態で、接続管10Cの上端口10Dが
接続器13の接続口13Aと気密に接続される。これに
より、工具ホルダH1を主軸3の先端穴3Aから引き抜
くと、接続管10Cの上端口10Dが接続器13の接続
口13Aから円滑に離れる構成になっている。
【0021】上記環状孔N1は、図1に示すように、窒
素ガス・炭酸ガス等の不燃性ガスGの供給源20に配管
21により接続されている。また、上記環状孔N1に
は、切削油タンク22内の切削油Oをミスト発生器22
Aによりオイルミスト(霧状)OMとなし、これが供給
されることもある。
【0022】尚、工作機械1の主軸3の外周には、全閉
スプラッシュガードSGが包囲されており、環状孔N1
から噴出された不燃性ガスGが外部へ洩れるのを防止す
るとともに、吸引回収器Kにより積極的に回収するよう
になっている。また、上記回転軸受8,9は、メカニカ
ルベアリングのほかに、不燃性ガスGを軸受部の隙間に
吹き込んだ流体軸受の形式としても良い。
【0023】本発明の不燃性ガスの噴射口付き工具ホル
ダは、上記のように構成されており、以下に示すような
不燃性ガスの噴射方法が実施される。上記工作機械1の
主軸3に装着された工具ホルダH1の環状孔N1には、
供給源20から不燃性ガスGが接続器13,接続管10
Cを介して供給される。この供給圧力は、5〜20kg
/cm2の範囲内において、加工ワークWや工具Tに適
合した最適圧力が供給される。また、その噴射温度も常
温から零下150℃の範囲内の適宜温度に調節されてい
る。
【0024】上記環状孔N1からの不燃性ガスGは、図
1,図2に示すように、工具(刃物)Tの刃先に向かっ
て工具(刃物)Tの外周を逆円錐状に包んで噴射され
る。これにより、加工ワークWや工具Tの加工点(P)
は、不燃性ガスGが形成する円筒状のバリアG´により
外気から遮断され、且つ不燃性ガスGの雰囲気中にあ
り、工具刃先(a)に対して環状孔N1から窒素ガス・
炭酸ガスの不燃性ガスを確実に噴射することができる。
【0025】尚、ワークWの加工領域は、図1,図2に
示すように、全閉スプラッシュカバーSGにより密閉さ
れ、環状孔N1から吹出した不燃性ガスGは吸引回収手
段Kにより積極的に回収される。これにより、使用後の
不燃性ガスGは吸引回収手段Kにより加工領域から排除
されて、作業環境や工場内を不燃性ガスで汚染すること
がない。
【0026】本発明は、上記第1実施形態に限定されな
い。例えば、図3に示す第2実施形態の噴射口付き工具
ホルダH2のように構成する。即ち、工具(刃物)Tを
掴む保持筒7の外周に、回転軸受8,9を介して固定外
筒10を配置している。上記固定外筒10には、不燃性
ガスGの通路Nを穿設するとともに、この通路Nの先端
は、保持筒7の外周面7Aに開口する。
【0027】そして、保持筒7の外周面7Aと固定外筒
10の先端孔10Eとの隙間に環状孔N2を形成してい
る。この環状孔N2の開口方向は、保持筒7の先端方向
に向けられている。これにより、不燃性ガスGの噴射方
向は、外周面7Aに沿って工具(刃物)Tの先端加工点
(P)に向く。尚、上記固定外筒10には、その上面1
0Aに接続口10Bと接続管10Cとを備え、これが主
軸頭11の下面に配置した接続器13に着脱可能に繋が
れている。その他の構成は、同一符号を付して説明を省
略する。
【0028】本発明の第2実施形態の噴射口付き工具ホ
ルダH2は、上記のように構成されており、以下に示す
ような不燃性ガスの噴射方法が実施される。
【0029】上記保持筒7の外周7Aに回転軸受8,9
を介して配置した固定外筒10には、不燃性ガスGの通
路Nを穿設するとともに、この通路の先端に保持筒の外
周面7Aに開口する環状孔N2を有するから、不燃性ガ
スは、工具の外周を包んでワークに向けて円筒状のバリ
アになって噴射する。従って、工具刃先(a)の外周
を、不燃性ガスで均等に包み込むとともに、不燃性ガス
は保持筒7の外周面7Aから刃先(a)及びこの加工点
Pに噴射・供給され、刃先及びこの加工点が空気中の酸
素と触れず、加工点の酸化防止が行える。
【0030】本発明は、図4に示す第3実施形態の噴射
口付き工具ホルダH3のように構成する。即ち、工具
(刃物)Tを掴む保持筒7の外周に、回転軸受8,9を
介して固定外筒10を配置している。上記固定外筒10
には、不燃性ガスGの通路Nを穿設するとともに、この
通路Nの先端は、保持筒7の外周端7Cに開口する。
【0031】そして、保持筒7の外周端7Cと固定外筒
10の先端孔10Eとの隙間に環状孔N3を形成してい
る。この環状孔N3の開口方向は、保持筒7の先端方向
に向けられている。これにより、不燃性ガスGの噴射方
向は、工具外周に沿って工具(刃物)Tの先端加工点
(P)に向く。尚、上記固定外筒10には、その上面1
0Aに接続口10Bと接続管10Cとを備え、これが主
軸頭11の下面に配置した接続器13に着脱可能に繋が
れている。その他の構成は、同一符号を付して説明を省
略する。
【0032】本発明の第3実施形態の噴射口付き工具ホ
ルダH3は、上記のように構成されており、以下に示す
ような不燃性ガスの噴射方法が実施される。
【0033】固定外筒10の先端と保持筒7の外周端7
Cとの隙間の環状孔N3から、刃物の外周を包んで不燃
性ガスGをワークWに向けて円筒状に噴射する。これに
より、工作機械の主軸3に装着された工具刃先(a)の
外周近くを、不燃性ガスで均等に包み込むとともに、不
燃性ガスは刃先(a)及びこの加工点(P)に噴射・供
給されて、刃先及びこの加工点が空気中の酸素と触れ
ず、加工点の酸化防止が行える。
【0034】本発明は、図5に示す第4実施形態の噴射
口付き工具ホルダH4のように構成する。即ち、工具
(刃物)Tを掴む保持筒7の外周に、回転軸受8,9を
介して固定外筒10を配置している。上記固定外筒10
には、不燃性ガスGの通路Nを穿設するとともに、この
通路Nの先端は、保持筒7の外周端7Cに開口する。
【0035】そして、保持筒7の外周端7Cを包囲する
固定外筒10は、その先端孔10Fを工具Tの外周に僅
かな隙間で嵌合し、環状孔N4を形成している。この環
状孔N4の開口方向は、工具Tの先端方向に向けられて
いる。これにより、不燃性ガスGの噴射方向は、工具外
周に沿って工具(刃物)Tの先端加工点(P)に向く。
尚、上記固定外筒10には、その上面10Aに接続口1
0Bと接続管10Cとを備え、これが主軸頭11の下面
に配置した接続器13に着脱可能に繋がれている。その
他の構成は、同一符号を付して説明を省略する。
【0036】本発明の第4実施形態の噴射口付き工具ホ
ルダH4は、上記のように構成されており、以下に示す
ような不燃性ガスの噴射方法が実施される。
【0037】刃物保持筒7の外周に回転軸受を介てし配
置した固定外筒10には、不燃性ガスGの通路Nを穿設
するとともに、この通路の先端には工具Tの外周との隙
間に環状孔N4を有するから、工具Tの外周を直接に最
接近して包んで不燃性ガスGをワークWに向けて円筒状
G´に噴射する。これにより、工作機械の主軸に装着さ
れた工具刃先(a)の外周面を、不燃性ガスで均等に包
み込むとともに、不燃性ガスGは刃先及びこの加工点
(P)に噴射・供給されて、刃先及びこの加工点が空気
中の酸素と触れず、加工点の酸化防止が行える。
【0038】
【発明の効果】請求項1によると、工具の保持筒の外周
に配置した固定外筒には、不燃性ガスの通路を穿設し、
この通路の先端に環状孔を有するから、工具の外周を包
み込みながら不燃性ガスをワークに向けて円筒状のバリ
アになって噴射し、工具刃先の外周を不燃性ガスで直接
包み込むとともに、不燃性ガスは刃先及びこの加工点に
噴射・供給され、加工点の酸化防止効果が発揮される。
【0039】請求項2によると、工具の保持筒の外周に
配置した固定外筒には、不燃性ガスの通路を穿設し、こ
の通路の先端に保持筒の外周面に開口する環状孔を有す
るから、工具の外周を包んで不燃性ガスをワークに向け
て円筒状のバリアになって噴射し、工作機械の主軸に装
着された工具刃先の外周を、不燃性ガスで均等に包み込
むとともに、不燃性ガスは保持筒の外周面から刃先及び
この加工点に噴射・供給され、加工点の酸化防止の効果
が発揮される。
【0040】請求項3によると、固定外筒の先端と保持
筒の外周端との隙間の環状孔から、刃物の外周を包んで
不燃性ガスをワークに向けて円筒状のバリアになって噴
射し、工具刃先の外周近くを、不燃性ガスで均等に包み
込むとともに、不燃性ガスは刃先及びこの加工点に噴射
・供給されて、加工点の酸化防止効果が発揮される。
【0041】請求項4によると、工具の保持筒の外周に
配置した固定外筒には、不燃性ガスの通路を穿設し、こ
の通路の先端には工具の外周との隙間に環状孔を有する
から、工具の外周を直接に最接近して包んで不燃性ガス
をワークに向けて円筒状のバリアになって噴射し、工具
刃先の外周面を、不燃性ガスで均等に包み込むととも
に、不燃性ガスは刃先及びこの加工点に噴射・供給され
て、加工点の酸化防止効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の噴射口付き工具ホルダを備えた工作機
械全体及び要部を示す正面図である。
【図2】本発明の第1実施形態の噴射口付き工具ホルダ
の断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態の噴射口付き工具ホルダ
の断面図である。
【図4】本発明の第3実施形態の噴射口付き工具ホルダ
の断面図である。
【図5】本発明の第4実施形態の噴射口付き工具ホルダ
の断面図である。
【符号の説明】 1 工作機械 3 主軸 5A テーパー部 5B フランジ部 7 保持筒 7A 外周面 7C 外周端 8,9 回転軸受 10 固定外筒 10A 上面 10B 接続口 10C 接続管 10D 上端口 10E 先端孔 11 主軸頭 13 接続器 13A 接続口 15 バネ 20 供給源 22 切削油タンク SG スプラッシュガード G 不燃性ガス K 吸引回収器 H1 噴射口付き工具ホルダ H2 噴射口付き工具ホルダ H3 噴射口付き工具ホルダ H4 噴射口付き工具ホルダ N 通路 N1 第1実施形態の環状孔 N2 第2実施形態の環状孔 N3 第3実施形態の環状孔 N4 第4実施形態の環状孔 T 工具(刃物) P 加工点 X 噴射方向 W ワーク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸の先端穴に挿入して保持する工具ホ
    ルダであって、工具を掴む保持筒の外周に固定外筒を配
    置し、上記固定外筒には不燃性ガスの通路を穿設すると
    ともに、この通路の先端には環状孔を形成したことを特
    徴とする噴射口付き工具ホルダ。
  2. 【請求項2】 主軸の先端穴に挿入して保持する工具ホ
    ルダであって、工具を掴む保持筒の外周に固定外筒を配
    置し、上記固定外筒には不燃性ガスの通路を穿設すると
    ともに、この通路の先端には保持筒の外周面に開口する
    環状孔を形成したことを特徴とする噴射口付き工具ホル
    ダ。
  3. 【請求項3】 主軸の先端穴に挿入して保持する工具ホ
    ルダであって、工具ホルダの工具を掴む保持筒の外周
    に、固定外筒を配置し、この固定外筒の先端と保持筒の
    外周端との隙間に環状孔を開口形成し、この環状孔から
    刃物を包むように不燃性ガスをワークに向けて円筒状に
    噴射することを特徴とする噴射口付き工具ホルダ。
  4. 【請求項4】 主軸の先端穴に挿入して保持する工具ホ
    ルダであって、工具を掴む保持筒の外周に固定外筒を配
    置し、上記固定外筒には不燃性ガスの通路を穿設すると
    ともに、この通路の先端には工具の外周との隙間に環状
    孔を形成したことを特徴とする噴射口付き工具ホルダ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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