JP2004148429A - コレットチャック用コレット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】リング部17の外径をコレット本体11の最大外径よりも十分に大きくし、ノズル孔19をリング部17の外側に配し、クーラント液をチャック本体12からコレット本体11のすり割り溝15、油路18を介してノズル孔19に供給し、ノズル孔19から工具の加工点に向けて偏向して吹き付ける。これにより、大径の工具に対しても対処することができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、油孔を有しない所謂孔なし工具を用いて、工具の外周にクーラント液やミストを加工点に供給するための工作機械に用いるコレットチャック用コレットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、従来のコレットのすり割り溝からクーラント液を、回転する工具に向けて噴射した場合に、クーラント液の飛散が激しく、特に高速回転下では遠心力により加工点に殆ど供給されないことがある。
【0003】
例えば、図6の従来例のコレットにおいては、コレット本体1を別体のリング部2を介してナット3により、チャット本体4に固定し、リング部2の工具挿入孔の内周に設けた溝部5からクーラント液を工具Tに向けて噴出している。
【0004】
しかし、シャンクTaよりも刃部Tbの径が大きい工具Tの場合には、クーラント液がシャンク6aと刃部Tbとの境の肩部に衝突して周囲に飛散してしまい、工具Tの加工点への供給ができなくなってしまうこともある。
【0005】
また、本出願人は既に特開2000−246585号の発明を出願しているが、この構成ではコレット内蔵耳価値にからリング部の間に更にコレットリングを介在しているために、従来のホルダよりもレイアウト寸法が長くなってしまうという実用上の問題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、レイアウト寸法が長くなることを避けるために、図7、図8に示すようにコレット本体6の前端側に残る肉部7にノズル孔8を設けて、このノズル孔8から工具にクーラント液を噴出することがある。この場合には、工具のシャンクよりも刃部の径が大きい場合でも、刃部の外側にノズル孔8を形成することにより対応することもできる。
【0007】
しかし、これにも限度があり、更に大きな径の工具に対して同様に実施しようとしても、肉部7と工具挿入孔9の内径間に距離が少なく、刃部の径が大きな工具に対しては、その外側にノズル孔8を形成することが不可能なために、結局は大径の工具には対応できない場合がある。
【0008】
本発明の目的は、上述の問題点を解消し、工具が小径から大径までリング部の適切な位置にノズル孔を設けて、工具に切削液の供給を可能にするコレットチャック用コレットを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係るコレットチャック用コレットは、コレットチャックに装着して用いるコレットであって、中心に工具取付孔を有し複数のすり割り溝を形成し外形をテーパ状としたコレット本体と、該コレット本体の前部に一体的に付設し前記コレット本体の最大外径よりも大きな外径を有するリング部とから成り、該リング部に複数個の切削液噴射用のノズル孔を前方に向けて穿設し、前記リング部をナットを介して前記コレットチャックに連結することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は縦面図、図2はリング部の正面図を示し、コレット本体11は外側のチャック本体12に挿着可能なテーパ部13を有し、内側に工具取付孔14が形成されている。また、コレット本体11にばね性を付与すると共に、クーラント液の通路となる後端が開放された複数個のすり割り溝15が設けられており、テーパ部13の外形を縮小し内挿された工具を締め付けできるようにされている。コレット本体11の前端部には、小径部16を介してコレット本体11の最大外径よりも十分に大きい外径を持つリング部17が一体的に形成されている。
【0011】
小径部16にはすり割り溝15と連通する複数の油路18が設けられ、リング部17の正面の例えば4個所にはノズル孔19が設けられ、これらのノズル孔19は工具の加工点を向くように内側に傾斜して穿孔されている。この場合のノズル孔19のコレット本体11側の位置は、コレット本体の最大外径よりも大きくして、ノズル孔19の穿孔を容易にしている。
【0012】
リング部17の外周には環状溝20が設けられ、その外側に配置されたナット21の一端が、環状溝20内のリング又は鋼球22を介してリング部17に対し回転自在に装着されている。そして、ナット21の他端の内側にはねじが刻設されており、チャック本体12の先端部に螺合可能とされている。
【0013】
使用に際しては、コレット本体11をナット21を用いてチャック本体12に緩く螺合しておく。次に、工具をリング部17を介して工具取付孔14に十分に挿入してから、ナット21を締め付けると、コレット本体11のテーパ部13がチャック本体12のテーパ状の内径により押されて、すり割り溝15の間隙が狭くなり、工具取付孔14の内径が縮小し、コレット本体11はチャック本体12内に引き込まれると共に工具を緊締する。
【0014】
ワークに対しては、チャック本体12を回転して工具を作用させる。この際に、クーラント液はチャック本体12からコレット本体11のすり割り溝15、油路18を介してリング部17のノズル孔19に供給され、ノズル孔19から工具の加工点に向けて偏向して吹き付けられる。このとき、ナット21は袋ナット状とされて油路を閉塞しているので、クーラント液がナット21の部分から漏れ出ることはない。
【0015】
これにより、リング部17をコレット本体11と別体で製作する場合に比べて、製作コストを低く抑えられると共に、一体であるため組立精度を高めることが可能となる。
【0016】
また、リング部17の外径をコレット本体11の外径よりも十分大きくしているので、ノズル孔19をリング部17の外側方向位置に形成することにより、大径の工具に対しても対処することができる。
【0017】
ノズル孔19の向きは図1の実施の形態では、軸芯に向かう斜め孔としたが、工具形状によっては軸芯と平行でも、また工具取付孔14の内面に平行な溝としてもよい。
【0018】
図3はノズル孔19の向きを軸線に平行に形成した変形例、図4、図5はノズル19を工具シャンクが挿入される内径面に縦溝として形成した変形例であり、工具形状に合わせて使用することができる。
【0019】
なお、リング部17とナット21との間に配置される連結手段として、リング部又は鋼球22の例を示したが、例えばシール作用を兼用させるリングであってもよい。
【0020】
このように本実施例の形態では、クーラント液の供給が工具に対して確実になされるので、タップ加工、リーマ加工、エンドミル加工等への用途拡大が可能となる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るコレットチャック用コレットは、大径のリング部をコレット本体に一体に付設し、このリング部の外側位置にノズル孔を設けることにより、刃部の径が大きい工具に対しても、コレット本体内を通してチャック本体側から工具の加工点に切削液を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の縦断面図である。
【図2】リング部の正面図である。
【図3】他の実施の形態コレットの縦断面図である。
【図4】更に他の実施の形態コレットの縦断面図である。
【図5】リング部の正面図である。
【図6】従来例の縦断面図である。
【図7】他の従来例の縦断面図である。
【図8】リング部の正面図である。
【符号の説明】
11 コレット本体
12 チャック本体
13 テーパ部
14 工具取付孔
15 すり割り部
16 小径部
17 リング部
18 油路
19 ノズル孔
20 環状溝
21 ナット
22 鋼球
Claims (5)
- コレットチャックに装着して用いるコレットであって、中心に工具取付孔を有し複数のすり割り溝を形成し外形をテーパ状としたコレット本体と、該コレット本体の前部に一体的に付設し前記コレット本体の最大外径よりも大きな外径を有するリング部とから成り、該リング部に複数個の切削液噴射用のノズル孔を前方に向けて穿設し、前記リング部をナットを介して前記コレットチャックに連結することを特徴とするコレットチャック用コレット。
- 前記リング部の外周に環状溝を設け、該環状溝を挿入したリング又は鋼球を介して前記リング部に前記ナットを回転自在に連結し、前記ナットの他端を前記コレットチャックに螺合するようにした請求項1に記載のコレットチャック用コレット。
- 前記ノズル孔を前記工具の加工点に向けて斜めに形成した請求項1に記載のコレットチャック用コレット。
- 前記ノズル孔を前記工具の軸線に向けて平行に形成した請求項1に記載のコレットチャック。
- 前記ノズル孔を前記工具取付孔の内径内面に溝として軸線に平行に形成した請求項1に記載のコレットチャック用コレット。
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