JP5419596B2 - 回転工具のための流体供給機構 - Google Patents

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Description

この発明は、回転工具のための流体供給機構に関し、更に詳細には、切削加工装置の回転軸に取付ける回転工具のボス部の厚みが、外周に歯部を有する台金部の厚みよりも大きいものに対して、ワーク加工時にも適切に潤滑油等の流体を供給可能で、該回転工具の良好な冷却および/または潤滑をなし得る流体供給機構に関するものである。
丸鋸等の回転工具は、丸鋸盤等の回転軸に取付けられて高速で回転されるが、ワーク切削中に摩擦熱により該回転工具の温度が異常上昇し、台金部や歯部が折損したり、歪んだりして寿命が低下する不都合を生ずる。そこでワーク加工中に、回転工具に対して
潤滑油や水等の流体を供給して、潤滑および/または冷却を行うようになっている。しかし回転工具に直接潤滑油等を浴びせて供給すると、潤滑効果や冷却効果は大きくなるが、加工中のワークが油で汚損したり、大量の流体を消費して不経済であったりする。
そこで回転工具が装着される回転軸から、潤滑油等の流体を空気圧下に送って、該回転工具を挟み固定する間座の流体通路を介して流体を該回転工具に供給する技術が実用化されている。これならば、少量の潤滑油等の流体を供給し得るため使用量も少なくてワークの汚損も最低限で済み、しかも潤滑能・冷却能の低下は小さいため大変有効である。
特開2004−98188号公報
本発明は、特許文献1に示す発明の構成を基本的に有しながら、該文献1では潤滑および冷却効果が充分に得られなかったボス部の肉厚な回転工具に対して、極めて有効な流体供給機構に関するものである。従って、本発明を理解する上で、特許文献1の発明の構成を知ることが有効と考えられるので、以下に図13〜図21を参照して、該文献1の発明をボス部の肉厚な回転工具に適用した場合を説明する。なお回転工具としては、丸鋸10を例示するが、これに限定されるものでないことは勿論である。
図13は、一般的な丸鋸10の平面図であって、円板状で全体に等厚の台金12の中心に、丸鋸装置(図示せず)の回転軸上のスリーブに装着する所要直径の円孔14が開設されている。この台金12の外周にはチップが接合された歯部16が周方向に所要ピッチで設けられている。なお円孔14に、直径方向に対設されている角形の切欠は、丸鋸10を回転軸に装着されたスリーブに定位置で固定するキー(何れも図示せず)を挿入するためのキー溝18である。この丸鋸10は、図14の側面図に示す如く、台金12が等しい厚みになっているので、等厚型台金という。
図15は、本発明の流体供給機構に使用される丸鋸10であって、回転軸を挿入するボス部20の厚みが、その外周に存在する台金12の厚みよりも大きく設定されている(図16参照)。このようにボス部20の厚みが大きいと、ワークの重切削に耐えるので、対象ワークの種類によっては大変有用である。本発明では、これをボス厚型台金の丸鋸(またはボス厚の丸鋸)10と言う。
次に、図15に示したボス厚型台金の丸鋸10を、特許文献1に示す流体供給機構に使用した場合につき、図17および図18を参照して説明する。丸鋸装置の回転軸22には所要長のスリーブ24が装着され、このスリーブ24に、前記丸鋸10が円孔14を介して装着されている。またスリーブ24には所要数のリング状間座26が装着されて、前記丸鋸10のボス部20を両側から挟み固定するようになっている。
なお丸鋸10は、間座26の厚みに依存した間隔で、スリーブ24の外周に軸方向へ複数枚取付けられて、所謂ギャングソーを構成するが、一枚の丸鋸10だけであってもよいことは勿論である。また丸鋸10と間座26とスリーブ24とは、前記丸鋸10の円孔14に形成したキー溝18に所要長の角形キー28を強制的に挿入することで、何れも周方向の定位置に固定される。
このスリーブ24と間座26には、潤滑油や冷却水等の流体を含む空気を圧力下に供給することで、丸鋸10の回転時に台金12へ該流体が供給される機構が設けられている。すなわち図20に示す如く、スリーブ24の内周には、例えば60°の中心角で所定間隔離間させて、6条の溝状通路30が軸方向に形成されている。また該スリーブ24の外周には、前記溝状通路30と半径方向に連通する通孔32が所定間隔で設けられ、この通孔32は、後述する間座26の内周面に形成した通路34に対応的に連通するようになっている。なお、図20で、スリーブ24の外周に軸方向に沿い形成した2条の角溝状のキー溝36は、前記キー28が挿入されるものである。
図19に示すように、前記リング状間座26の内周面には、例えば周方向に中心角60°の所定間隔で、軸方向へ6条の通路34(前述)が形成されている。また該間座26の両側面には、前記夫々の通路34と連通的に対応する溝部38が設けられている(図示例では6条)。そして夫々の溝部38の半径方向の先端は、間座26の外周面に開放している。なお間座26の内周面には、直径方向に対向する2つの位置に、前記スリーブ24のキー溝36と対応的に合致するキー溝40が形成してある。
前述した構成に係るスリーブ24および間座26を使用して、図13に示す等厚型台金の丸鋸10を、図21のように組み付ける。すなわち丸鋸10をスリーブ24に所要枚数だけ装着し、該スリーブ24のキー溝36,丸鋸10のキー溝18および間座26のキー溝40を対応的に整列させて、これらに前記キー28を強制的に差し込むことで、スリーブ24,丸鋸10および間座26の定位置決めが図られる。また、スリーブ24の通孔32と間座26の通路34とが対応的に連通する。
そして図21において、スリーブ24の一方の軸端から溝状通路30へ、例えば潤滑油を含む空気を圧送機構(図示せず)を使用して圧送すると、該潤滑油を含む空気は通路30→スリーブ24の通孔32→間座26の通路34→該間座26の溝部38を介して、丸鋸10の台金12へ供給される。このとき丸鋸10は高速で回転しているので、間座26の溝部38から潤滑油は遠心力でミスト状になって台金12の末端まで拡散的に供給され、これにより丸鋸10の台金12は有効に潤滑および冷却がなされる。
前述したように、特許文献1のミスト供給機構によれば、図13および図14に示した等厚型台金の丸鋸10に対しては、非常に有効に潤滑油等の流体供給をなし得る。しかし、図15および図16で述べたボス厚型台金の丸鋸10では、図18から判明するように、間座26の溝部38は台金12から離間して開放することになる。このため、溝部38からの潤滑油は、丸鋸10の台金12から離れた位置に放出されてしまい、木材等のワーク42を切削する際に、歯部16や台金12への流体供給が効果的に行われないという難点がある。
このため、潤滑油等による台金12への潤滑および/または冷却を充分な効果があるものとするには、例えば潤滑剤を多く含む高濃度の流体を採用しなければならず、潤滑剤のコスト増大や作業環境を悪化させる等の負の影響が大きくなる欠点があった。
ボス厚型台金の丸鋸を使用する場合に、潤滑剤の配合濃度を高める必要がなく、コストや環境に負の影響を与えることなく、良好な流体供給を行って、丸鋸の潤滑および/または冷却をなし得る流体供給機構を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本発明に係る回転工具のための流体供給機構は、回転軸の外周面上に直接またはスリーブを介して装着される所要数の間座と、該回転軸に前記間座と同様に装着されて該間座により両側を挟み固定される回転工具とからなり、
前記回転軸または前記スリーブに形成した流体供給用の通路に連通する前記間座の流体供給用の通路を、該間座の内周面側から外周方向へ延ばすとともに該通路の終端部を前記間座の半径方向外方に形成し、外部から前記回転軸または前記スリーブに形成した流体供給用の通路を介して流体を圧送し、
前記間座の流体供給用の通路の前記終端部から前記回転工具に該流体を供給して、ワーク加工時における回転工具の冷却および/または潤滑を行うようにした回転工具のための流体供給機構において、
前記間座の流体供給用の通路の半径方向外方における終端部を、該間座の外周縁の手前に位置させ
前記間座の流体供給用の通路は、前記間座の内部に内周面側から外周方向へ延ばした管状孔に形成された連通孔であり、該連通孔の終端部は前記間座の外周縁の手前に開口していることを特徴とする。
また、前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の別の発明に係る回転工具のための流体供給機構は、回転軸の外周面上に直接またはスリーブを介して装着される所要数の間座と、該回転軸に前記間座と同様に装着されて該間座により両側を挟み固定される回転工具とからなり、
前記回転軸または前記スリーブに形成した流体供給用の通路に連通する前記間座の流体供給用の通路を、該間座の内周面側から外周方向へ延ばすとともに該通路の終端部を前記間座の半径方向外方に形成し、外部から前記回転軸または前記スリーブに形成した流体供給用の通路を介して流体を圧送し、
前記間座の流体供給用の通路の前記終端部から前記回転工具に該流体を供給して、ワーク加工時における回転工具の冷却および/または潤滑を行うようにした回転工具のための流体供給機構において、
前記間座の流体供給用の通路の半径方向外方における終端部を、該間座の外周縁の手前に位置させ、
前記回転工具には、前記間座により両側から挟まれるボス部が該ボス部の半径方向外側に存在する台金の部分より肉厚に設定されていることを特徴とする。
なお、ここで間座とは広義に把握されるべきものであって、回転工具を挟み固定する円盤状部品を広く指称し、回転工具を片面で支持する所謂フランジも含まれる。また、流体とはミストや液滴を混入した気体、あるいは液体そのものを指称する。
ボス厚型台金の丸鋸に対しても、間座を交換するだけで、特許文献1に開示された従来の流体供給機構をそのまま利用することができ、コストや作業環境への負の影響を回避できる。なお、ボス厚型台金の丸鋸は、等厚型台金の丸鋸より歯部付近の剛性は向上するので、歯厚を小さくすることができる。従って切削動力、切削屑、粉塵が低減し、ワークの歩留まり向上が期待できる。
本発明の実施例1に係る流体供給機構の半体横断平面図である。 本発明の実施例1に係る流体供給機構の半体縦断側面図である。 本発明の実施例2に係る流体供給機構の半体横断平面図である。 本発明の実施例2に係る流体供給機構の半体縦断側面図である。 本発明の実施例3に係る流体供給機構の半体横断平面図である。 本発明の実施例3に係る流体供給機構の半体縦断側面図である。 本発明の実施例4に使用する間座の斜視図である。 本発明の実施例4に使用する回転軸の要部の斜視図である。 本発明の実施例4に係る流体供給機構の半体縦断側面図である。 本発明の実施例5に使用する間座の斜視図である。 本発明の実施例5に使用する回転軸の要部の斜視図である。 本発明の実施例5に係る流体供給機構の半体縦断側面図である。 台金が等厚な丸鋸の平面図である。 図13の丸鋸の縦断側面図である。 ボス厚型の台金を使用した丸鋸の平面図である。 図15の丸鋸の縦断側面図である。 従来の流体供給機構をボス厚型台金の丸鋸に使用した場合の半体横断平面図である。 図17の流体供給機構の半体縦断側面図である。 従来の流体供給機構に使用される間座の斜視図である。 従来の流体供給機構に使用されるスリーブの斜視図である。 従来の流体供給機構を等厚型台金の丸鋸に使用した場合の半体縦断側面図である。
次に本発明に係る回転工具のための流体供給機構につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら説明する。なお、本発明は、前述した如く、図16に示すボス厚型台金を採用した丸鋸10への使用を前提としている。また流体供給機構の基本的な構成は、図17〜図21で説明した通りであるので、対応の部材については既出の符号と同一の符号を付し、本発明に特有の構成についてのみ重点的に述べることにする。
図1は、本発明の実施例1に係る流体供給機構の半体横断平面図であり、図2は、同機構の半体縦断側面図である。本実施例の間座26の直径は、丸鋸10のボス部20の直径よりも僅かに大きく設定してある。そして間座26の両側面に形成した溝部38の半径方向における外方の終端部38aは、該間座26の外周縁の手前で、かつ前記丸鋸10のボス部20の外径を超える位置に留めるようにしてある。すなわち溝部38の終端部38aは、間座26の外周部を超えて開放するものではないが、丸鋸10におけるボス部20の外部直径を超えて開放している。また溝部38の終端部38aは斜めにカーブさせて、丸鋸10の両側を前記間座26で挟み固定した際に、該終端部38aを丸鋸10の台金12に指向させてある。
このように構成したことで、例えば潤滑油を含む空気が圧送されると、該空気は溝部38の終端部38aにより台金12に向けて案内され、丸鋸10の高速回転により潤滑油が有効に台金12へ供給される。すなわち図18に関して説明したような流体の有効供給ができない、という欠陥が解消される。
図3は、本発明の実施例2に係る流体供給機構の半体横断平面図であり、図4は、同機構の半体縦断側面図である。本実施例の間座26の直径は、丸鋸10のボス部20の直径と略等しいか、または僅かに小さく設定してある。また、肉厚ボス部20の外周には、溝部38の終端部38aと対応する位置に半径方向へ入り込む窪み44を設けている。そして間座26の両側面に形成した溝部38の半径方向における外方の終端部38aは、該間座26の外周縁の手前で留めてある。すなわち溝部38の終端部38aは、間座26の外周部を超えて開放するものではないが、丸鋸10のボス部20の外周に設けた前記窪み44の位置に開放している。また溝部38の終端部38aを斜めにカーブさせて、丸鋸10の両側を間座26で挟み固定した際に、該終端部38aから放出される流体が丸鋸10の窪み44に連なる台金12に指向するようにしている。これにより、例えば潤滑油を含む空気が圧送されると、溝部38の終端部38aにより台金12に向けて案内され、丸鋸10の高速回転により潤滑油が有効に台金12へ供給される。
図5は、本発明の実施例3に係る流体供給機構の半体横断平面図であり、図6は、同機構の半体縦断側面図である。本実施例では、間座26と丸鋸10のボス部20との大きさの関係および間座26に形成される溝部38の形状は、実施例2の場合と同じである。但し、ボス部20には、実施例2に示した窪み44は形成されていない。
また、丸鋸10の台金12には、ボス部20の外周より僅かに内方を起点として、半径方向外方へ所要長だけ延びるスリット46が台金12を貫通して形成してある。このスリット46の数は、間座26に形成される溝部38の数と一致させてあり、本実施例では6本である。そして間座26における溝部38の終端部38aは、前記スリット46の起点(開始端)に対応的に一致させてある。これにより溝部38を圧送された潤滑油を含む空気は、その終端部38aから丸鋸10のスリット46に向けて潤滑油が供給され、これにより台金12の潤滑および/または冷却が効果的に達成される。なお本実施例は、ボス厚型台金の丸鋸10のみならず、等厚型台金の丸鋸10にも応用できる。
図7〜図9は、先の実施例1〜3とは異なり、スリーブを必要とすることなく、回転軸22から間座26への流体供給がなされる機構に関するものである。図8の回転軸22は、例えば丸鋸盤に設けられており、この回転軸22に図示しない流体圧送装置が連結されて、潤滑油等の流体を該回転軸22へ圧送し得るようになっている。
すなわち回転軸22の中心には、軸方向に延びる所要径の流体通路52が形成されている。この流体通路52は、回転軸22の一端において閉塞して、所謂ブラインドホールになっている。また流体通路52の開放端は、前記流体圧送装置に、例えばロータリーシールジョイントを介して連結されるようになっている。また回転軸22には、前記流体通路52と半径方向に連通して、該回転軸22の外周に開口する連通孔58が開設されている。この場合、回転軸22の外周には、例えば中心角60°で軸方向に延在する縦溝56が6本形成され、夫々の縦溝56に前記連通孔58が開口するようになっている。なお、図8において符号54は、後述する間座26のキー溝40とを整合させて丸鋸10を前記キー28により位置決め固定するキー溝である。
次に図7に示す間座26は、図1および図2の実施例1の間座と基本的な構造が共通しているが、この実施例1の間座26が備える内面に軸方向へ形成した通路34は有していない。すなわち間座26の両側面には、例えば周方向に中心角60°の所定間隔でキー溝36が形成されている。但し、前記溝部38の半径方向における外方の終端部38aは、該間座26の外周縁の手前で、かつ前述した丸鋸10のボス部20の外径を超える位置に留めるようにしてある。従って、この溝部38の終端部38aの構成は、実施例1の間座26に示したところと同じである。
前述した回転軸22に前記間座26を使用して、ボス厚丸鋸10を取り付けた状態を図9に示す。すなわち回転軸22に、間座26,ボス厚丸鋸10,間座26,ボス厚丸鋸10・・・を順次装着して、これら間座26により丸鋸10を両側から挟み固定することで取り付けされる。なお、回転軸22のキー溝54,間座26のキー溝40および丸鋸10のキー溝18を軸方向に整列させて、キー28を挿し込むことにより、図9に示すように回転軸22の連通孔58および間座26の溝部38が連通的に整列する。
そして前記回転軸22の流体通路52へ流体、例えば潤滑油を流体圧送装置(図示せず)により圧力下に供給すると、該潤滑油は回転軸22の流体通路52→連通孔58→縦溝56→間座26の溝部38を経て、丸鋸10の台金12へ供給される。なお、間座26の溝部38は、該間座26で丸鋸10を挟み固定した際に、該丸鋸10のボス部20により塞がれるが、前述の如く、溝部38の終端部38aは前記ボス部20の外径を超える位置に存在しているから、圧送された潤滑油は前記終端部38aから有効に丸鋸10の台金12へ供給されるため、該丸鋸10の潤滑または/および冷却が有効になされるものである。
図10〜図12は、実施例4と同じく、スリーブを必要としない流体供給機構に関するものである。本実施例に使用する回転軸22(図11)は、実施例4の図8に示す実施例と同じ構成であるので、その説明は省略する。間座26は、図10および図11に示す通りである。
すなわち間座26は、その内周面に開口して半径方向に延在する第1の連通孔60aと、該間座26の両側面または片側面に開口し、かつ間座内部で前記第1の連通孔60aに交差的に連通する第2の連通孔60bとを有している。そして、これら第1の連通孔60aおよび第2の連通孔60bにより流体供給通路60を構成している。なお、第1の連通孔60aおよび第2の連通孔60bは、例えば間座26の周方向に中心角60°の所定間隔で6本形成される。従って第1の連通孔60aおよび第2の連通孔60bからなる流体供給通路60は、図12に示すように、間座26の内部でT字形あるいはL字形をなしている。
この場合も、間座26の両側面または片側面に開口する第2の連通孔60bの終端部60cは、該間座26の外周縁の手前に位置している。また前記終端部60cは、前記ボス厚丸鋸10のボス部20の外周縁に臨むか、またはその外周縁を超えた個所に位置していることが好ましい。
このように構成することで、第5実施例において回転軸22に間座26および丸鋸10を順次装着して軸端のナットなどで固定すると、図12の断面図に示す構成となる。すなわち流体として、例えば潤滑油を回転軸22の流体通路52へ圧送すると、潤滑油は連通孔58→縦溝56→間座26の第1連通孔60a→第2連通孔60bを経て、丸鋸10の台金12へ供給される。
10 丸鋸
12 台金
14 円孔
16 歯部
18 キー溝
20 ボス部
22 回転軸
24 スリーブ
26 間座
28 キー
30 溝状通路
32 通孔
34 通路
36 キー溝
38 溝部
38a 終端部
40 キー溝
42 ワーク(木材)
44 窪み
46 スリット
52 流体通路
54 キー溝
56 縦溝
58 連通孔
60 流体供給通路
60a 第1連通孔
60b 第2連通孔
60c 終端部

Claims (5)

  1. 回転軸(22)の外周面上に直接またはスリーブ(24)を介して装着される所要数の間座(26)と、該回転軸に前記間座と同様に装着されて該間座(26)により両側を挟み固定される回転工具(10)とからなり、
    前記回転軸(22)または前記スリーブ(24)に形成した流体供給用の通路(30,32,52,58)に連通する前記間座(26)の流体供給用の通路(60)を、該間座(26)の内周面側から外周方向へ延ばすとともに該通路(60)の終端部を前記間座(26)の半径方向外方に形成し、外部から前記回転軸(22)または前記スリーブ(24)に形成した流体供給用の通路(30,32,52,58)を介して流体を圧送し、
    前記間座(26)の流体供給用の通路(60)の前記終端部から前記回転工具(10)に該流体を供給して、ワーク加工時における回転工具(10)の冷却および/または潤滑を行うようにした回転工具のための流体供給機構において、
    前記間座(26)の流体供給用の通路(60)の半径方向外方における終端部(60c)を、該間座(26)の外周縁の手前に位置させ
    前記間座(26)の流体供給用の通路(60)は、前記間座(26)の内部に内周面側から外周方向へ延ばした管状孔に形成された連通孔(60)であり、該連通孔(60)の終端部(60c)は前記間座(26)の外周縁の手前に開口している
    ことを特徴とする回転工具のための流体供給機構。
  2. 回転軸(22)の外周面上に直接またはスリーブ(24)を介して装着される所要数の間座(26)と、該回転軸に前記間座と同様に装着されて該間座(26)により両側を挟み固定される回転工具(10)とからなり、
    前記回転軸(22)または前記スリーブ(24)に形成した流体供給用の通路(30,32,52,58)に連通する前記間座(26)の流体供給用の通路(38,60)を、該間座(26)の内周面側から外周方向へ延ばすとともに該通路(38,60)の終端部を前記間座(26)の半径方向外方に形成し、外部から前記回転軸(22)または前記スリーブ(24)に形成した流体供給用の通路(30,32,52,58)を介して流体を圧送し、
    前記間座(26)の流体供給用の通路(38,60)の前記終端部から前記回転工具(10)に該流体を供給して、ワーク加工時における回転工具(10)の冷却および/または潤滑を行うようにした回転工具のための流体供給機構において、
    前記間座(26)の流体供給用の通路(38,60)の半径方向外方における終端部(38a,60c)を、該間座(26)の外周縁の手前に位置させ、
    前記回転工具(10)には、前記間座(26)により両側から挟まれるボス部(20)が該ボス部(20)の半径方向外側に存在する台金(12)の部分より肉厚に設定されている
    ことを特徴とする回転工具のための流体供給機構。
  3. 前記間座(26)の外部直径は、前記回転工具(10)のボス部(20)の外部直径より大きく設定してあることを特徴とする請求項記載の回転工具のための流体供給機構。
  4. 前記回転工具(10)のボス部(20)の外周には、前記間座(26)の流体供給用の通路(38,60)の終端部(38a,60c)と対応する部位に半径方向内側に向かう切欠き状の窪み(44)が形成されていることを特徴とする請求項記載の回転工具のための流体供給機構。
  5. 前記回転工具(10)の台金(12)には、前記間座(26)の流体供給用の通路(38,60)の終端部(38a,60c)と対応する部位を起点とし外周方向へ延びる所要長のスリット(46)が形成されていることを特徴とする請求項記載の回転工具のための流体供給機構。
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