JP4088221B2 - 増減速部付ドリルユニット - Google Patents

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Description

本発明は、金属および合成樹脂、木材等の非金属の被加工物に対して、電気モータで回転される工具(ドリルやタップ、リーマなど)により加工を行う増減速部付ドリルユニットに関する。
従来、穴あけ加工機械として使用されるドリルユニットは、図6に示すような構成のユニットが知られている。図6は、従来のドリルユニット20の断面図である。
図6に示すように、このドリルユニット20は、主軸22の先端部にドリル、タップ、リーマ等の回転工具を把持する3つ爪チャック24を装着した主軸部Sと、主軸22の基端にスピンドルギア29が設けられ、ドリブンギア32から回転駆動力を受け、主軸22の先端の回転工具に回転を伝える増減速部Gと、主軸22に回転駆動力を伝達するために増減速部Gに接続されたモータ37を有するモータ部Mと、主軸部Sを先端側にして回転自在に収納し、増減速部Gとモータ部Mとを固定して収納した筒状の主軸ケース21、スピンドルケース33、ジョイント34、モータケース35及びターミナルホルダ42を連ねたハウジングとで構成されている。
図7は、ドリルユニット20の先端部の拡大断面図である。図7に示すように、主軸ケース21の中にベアリング23(図6参照)が嵌入され、ベアリング23とベアリング23との間には間座が挟持され、ベアリング23とベアリング23(図6参照)とのスパンを広げることで、切削力に対する踏ん張りを強めながら、主軸22はベアリング23、23で回転自在に軸支されている。また、ベアリング23の内輪23aは、ナット24により主軸22に固定され、ベアリング23の外輪23bは、ナット25により軸方向が固定されている。さらに、ドリルユニット20へのクーラント液の浸入対策として、Vリング26を装着されてクーラント液の浸入を防止し、切り屑の直撃を防止するためにカバーに代わるスリンガ27が主軸22に嵌め込まれている。
しかしながら、Vリング26は、接触形であるため、接触部での摩擦熱により、主軸22が暖まり、膨張して先端部が伸び、ドリル加工では全く問題にはならないが、エンドミル加工では主軸22の伸びによりエンドミル加工に支障を起すという問題があった。
また、図8は、従来のドリルユニット20の冷却乾燥空気の流通経路について説明した拡大断面図である。
図8に示すように、ジョイント34の長手方向の中央部には、冷却乾燥空気を供給する供給口34aが設けられており、ターミナルホルダ42の端面には排出口34hが設けられている。供給口34aには空圧ホース接続用のジョイント(図示せず)が螺着され、空圧ホースはジョイントの接続部に嵌入されている。冷却乾燥空気供給源(図示せず)から冷却乾燥空気を供給し、空圧ホースを介して供給される。
冷却乾燥空気の経路について、太線の矢印を参照して説明する。供給口34aから供給された冷却乾燥空気は、ジョイント34の側面に穿設された横穴34bを通り、ステータ(固定子)37の巻き線の間34cを通り、モータ37のステータ37bとロータ37aとの隙間34dを通り、モータ37から発生した熱を回収して、34e、34f、34gを経由してターミナルホルダ42の端面に設けた排出口34hより暖気として排出される。このように、乾燥した冷却空気(ドライエア)を通すことにより、ステータ37bの熱を外に排除することができることから、モータ部の温度上昇を回避できるため、長時間運転が可能である。
特開2001−093120号([0002][0014]〜[0024]、図1、図2、図4、図5)
しかしながら、図8に示すように、従来のドリルユニット20では、冷却乾燥空気がモータ部以外の、増減速部Gのギアやベアリングなどに流れた場合、冷却乾燥空気は、細線の矢印の経路aのように回遊して潤滑用グリースを吹き飛ばしてしまい、ギア(歯車)やベアリングを潤滑レス状態にして早期に破損させるという問題があった。そのために、定期的に分解してグリースを給油しなければならないという問題があった。
また、従来のドリルユニット20では、従来、金属、木材および合成樹脂等の大型から中型の被加工物に穴あけやネジ立て等の加工作業をする場合、比較的簡単にかつ安価に製作できる穴あけ加工機械として、穴あけ加工ユニット20が使用されている。
また、図6に示すように、従来のドリルユニット20は前進・後退自在に摺動させる機能がないため、図示しない穴あけ加工機械のような、例えば被加工物に対向して受け台に垂直に設けられた取り付け板に配置された複数の穴あけ加工ユニットの他に、受け台を前後方向(Z軸)に前進・後退自在に摺動させるガイドレールと、一端が受け台の下部に設けたナットに螺合され、他端がモータ軸に連結されたボールネジと、ボールネジを回転させるための回転駆動力を供給するサーボモータから構成される駆動装置が必要であった。
そこで、本発明は、前記問題点を解決するために創案されたもので、Vリングのような接触型のシールがなく、モータ部の冷却を行うとともに、歯車による増減速部やベアリングの潤滑も行い、主軸先端部においては、水や切粉の浸入を防止する増減速部付ドリルユニットを提供するとともに、前進・後退自在に摺動させる駆動装置を不要とする増減速部付ドリルユニットを提供することを課題とする。
請求項1記載の発明は、前記課題を解決するために創案された増減速部付ドリルユニットであって、主軸の先端にドリル、エンドミル等の回転工具を装着する主軸部と、前記主軸部に連結された歯車による増速、減速を行う増減速部と、前記増減速部を介して、前記主軸部に回転駆動力を伝達するモータ部と、前記主軸部、前記増減速部および前記モータ部を収容した筒状のクイルと、前記クイルの後部に連結され、前記クイルを進退自在に前進、後退させるピストンとシリンダとが配設されたピストン部と、前記クイルをガイドするハウジングと、からなる増減速部付ドリルユニットであって
前記クイルの外周に筒状のハウジングおよびカバーを設け、前記ハウジングと、このハウジングの外側に設けた前記カバーと2重構造に配設し、前記カバーの後端部より供給されたオイルミストエアを前記モータの外周に設けられた逃がし部に通し、さらに、オイルミストエアを各ベアリングのボールと内外輪との隙間と、前記増減速部の歯車同士の歯面隙間を通すと共に、前記主軸先端の隙間からオイルミストエアを噴射させることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、オイルミストエアをモータ部に通し、モータ部の冷却を行うとともに、増減速部の歯面やベアリングのボールの潤滑も行い、さらに、主軸先端部においては、オイルミストエアが噴射して水や切粉の浸入を防止することができる。また、オイルミストエアの噴射により水や切粉の浸入を防止することができることから、Vリングのような接触型のシールが不要になり、摩擦熱による温度上昇もない増減速部付ドリルユニットを提供することができる。さらに、クイルの後部に連結されたピストンによって、クイルを進退自在に移動できることから、前進・後退自在に摺動させる駆動装置を不要とすることができ、複数のドリルユニットの組み合わせであっても、それぞれの工具に合わせてタイミングを図ることができる。
また、ハウジングを2重構造にしたことにより、オイルミストエアをモータ部の回りにオイルミストエアを通してモータ部の冷却を行うとともに、増減速部の歯車の歯面やベアリングのボールと転動溝との潤滑を行い、さらに、主軸先端部においては、オイルミストエアが噴射して水や切粉の浸入を防止することができる増減速部付ドリルユニットを提供することができる。
請求項1に記載の発明によれば、オイルミストエアをモータ部に通し、モータ部の冷却を行うとともに、増減速部の歯面やベアリングのボールの潤滑も行い、さらに、主軸先端部においては、オイルミストエアが噴射して水や切粉の浸入を防止することができる。また、オイルミストエアの噴射により水や切粉の浸入を防止することができることから、Vリングのような接触型のシールが不要になり、摩擦熱による温度上昇もない増減速部付ドリルユニットを提供することができ、さらに、クイルの後部に連結されたピストンによって、クイルを進退自在に移動できることから、前進・後退自在に摺動させる駆動装置を不要とすることができる。
また、ハウジングを2重構造にしたことにより、オイルミストエアをモータ部の回りにオイルミストエアを通してモータ部の冷却を行うとともに、増減速部の歯車の歯面やベアリングのボールと転動溝との潤滑を行い、さらに、主軸先端部においては、オイルミストエアが噴射して水や切粉の浸入を防止することができる増減速部付ドリルユニットを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、全体を示し、図1(a)は、後退位置を示す本発明の増減速部付ドリルユニット10の断面図であり、図1(b)は、前進位置を示す本発明の増減速部付ドリルユニット10aの断面図である。図2(a)、(b)は、後退位置を示す図1(a)を拡大した拡大断面図である。
図1(a)、(b)に示すように、増減速部付ドリルユニット10は、主軸1の先端にドリル、エンドミル等の回転工具を3つ爪チャック24によって把持して装着する主軸部Sと、主軸部Sを先端側にして回転自在に収容した筒状のクイル2と、クイル2内の先端側に収容され、主軸部Sの主軸1の後端に連結された太陽歯車8aと、遊星歯車9a、9a、内歯歯車9b等による遊星歯車装置、つまり、増速、減速を行う増減速部Gと、クイル2内の後端(図の右)側に収納され、主軸1に回転駆動力を伝達するモータ15を有するモータ部Mと、クイル2の後部に連結され、クイル2を進退自在に前進、後退させるシリンダ4と、ピストン5とが配設されたピストン部Pと、クイル2をガイドするハウジング6と、から構成されている。
図2(a)、(b)に示すように、ハウジング6の外周に筒状のカバー7を設け、ハウジング6を2重構造とし、カバー7の後端に配設したエンドカバー18より供給されたオイルミストエアをシリンダ4の外周に設けられた逃がし部7dを通し、モータ15の外周に設けられたクイル2の2eに通してモータ15を冷却する。さらに、オイルミストエアによってベアリング3A、3B、3Cのボールと転動溝(図示せず)との隙間を通すことにより、ボールと転動溝の潤滑をする。また、増減速部Gの太陽歯車(ピニオンギア)8a、遊星歯車9a、9a、内歯歯車9bの歯面の隙間を通すことにより、歯面の潤滑をすると共に、主軸のカバー13と外ナット12bとラビリンス構造を有し、かつ外ナット12bの端面に溝12cを設けて隙間を配設した先端部隙間Eから切粉の侵入防止とクーラント水の浸入防止のために内圧をかけて大気中に噴射させる。その結果、Vリングのような接触するシールが不要になり、モータ部の冷却を行うとともに、増減速部Gやベアリングの潤滑も行い、主軸先端部においては、水や切粉の浸入を防止する増減速部付ドリルユニット10を提供することができる。
以下、本発明に係る増減速部付ドリルユニット10、10aを詳細に説明する。
図2(a)に示すように、主軸部Sは、主軸1と3つ爪チャック24(図1参照)から構成されている。主軸1は、前部と後部にベアリング3A、3A、3Bによって回転自在に軸支されている。主軸1の後部には、2つの溝が設けられている。
図5は、図2に示すD−D線の拡大断面図である。図5に示すように、溝の中央には2つのピン1a、1aがそれぞれ遊星歯車9a、9aの穴に挿通されて嵌入され、両端支持された状態になっており、遊星歯車9a、9aは、それぞれこの溝幅に対して遊嵌されて回転自在に配設されている。また、遊星歯車9a、9aは、シャフト8の先端に刻設された太陽歯車8aと噛み合い、さらに、クイル2の先端の内周には、内歯歯車9bが配設され、クイル2とは半月キー2kによって一体となっている。内歯歯車9bは、主軸1の前部と後部に配置されたベアリング3A、3Bの外輪3b(図2(a)参照)によって挟持され、先端面には複数の溝が設けられた外ナット12bによって螺着されており、ベアリング3の内輪3aは、内ナット12aによって螺着されている。そして、先端部を覆うカバー13が主軸1に螺入されている。外ナット12bの先端面にはラビリンス構造を有し、さらに複数の溝が設けられ、この溝を通って、先端部隙間Eから大気中にオイルミストエアが噴射される。
増減速部Gは、主軸部Sとモータ部Mとの間に配設されている(図1参照)。増減速部Gは、主軸1の後部に設けられた遊星歯車9a、9aとクイル2の内周に嵌着された内歯歯車9bと、モータ15に連結されたシャフト8の太陽歯車8aとから構成されている。
シャフト8はベアリング3C、3Cによって回転自在に軸支されている。シャフト8の先端には太陽歯車8aが刻設され、2つの遊星歯車9a、9aと噛み合う。シャフト8の後端部8bには窪みが形成され、樹脂材によるジョイント16が嵌入されてピン17によって固定されている。さらにジョイント16の端面に設けられた係合溝には、モータ軸15aの先端が2面削ぎに形成され嵌合されている。このように、モータ軸15aとシャフト8はジョイント16によって連結され、シャフト8の太陽(ピニオン)歯車8aと遊星歯車9a、9aが噛み合い、さらに遊星歯車9a、9aが内歯歯車9bに噛み合うことによって、歯車による増速、減速がなされ、主軸1に所望の回転が伝達される。
モータ部Mは、モータ15とプラグ15bとから構成され、モータ15はクイル2内に配置されたビルトインモータである。モータ15は、回転しないクイル2の内周面に嵌着されたステータ(図示せず)と、モータ軸15aの外周に嵌着されたロータによって構成される。モータ軸15aを回転させるための磁界を発生させるステータ(固定子)は、クイル2内に焼き嵌め等により嵌着されており、磁界により回転するロータ(回転子)は、モータ軸15aに嵌着され、図示しないベアリングによって回転自在に軸支され、プラグ15bによってリード線15cがモータ15の後端に接続されている。
ピストン部Pは、シリンダ4とピストン5との組み合わせにより、クイル2を進退自在に前進、後退させる。図2(a)は、ピストン5を後退させ、クイル2を引っ込めた切削に入る前の待機状態を示している。したがって、主軸1の回転は停止状態であり、これから回転が開始されるか、後退してこの待機状態となりこれから回転が停止となる場合もある。シリンダ4は、ハウジング6の後端部に設けられ、カバー7に覆われ、シリンダ4の後端は、エンドカバー18に支持され固定されている。ピストン5は、クイル2の後端に螺設された雌ネジに螺入され、中央の穴にはプラグ15bのリード線15cが挿通されており、シリンダ4の内周面を摺動自在に往復動する。
ここで、本発明のオイルミストエアの経路を説明する。
図2(b)に示すように、ハウジング6を支持するブロック14には、テーパネジ14bを有する供給口14aが設けられ、図示しない管継手およびオイルミストエア供給装置から配管されたパイプが接続されている。オイルミストエアの経路は、ブロック14の穿孔14cを通り、エンドカバー18とスリーブ18aの穿孔18b、18cを通り、シリンダ4の外周とカバー7との間に設けられた溝7cを通り、シリンダ4の外周に設けられたカバー7の逃がし部7dに通り、ハウジング6の穿孔6cと、シリンダ4とクイル2とによって形成した逃がし部6dを通り、クイル2の穿孔2cを通り、クイル2の内周面に設けられた逃がし部2dを通ってモータ部Mのモータ15を冷却する。
そして、図2(a)に矢印にて示すように、クイル2の溝2eを通って穿孔8cを通り、増減速部Gを構成するベアリング3C、3Bの転動溝とボールを潤滑しながら隙間3c、3cを通り、太陽歯車8aと遊星歯車9a、9aとが噛み合う歯面の隙間(図示せず)、または遊星歯車9a、9aと内歯歯車9bとが噛み合う歯面の隙間(図示せず)を通り、さらにベアリング3A、3Aの隙間3eを通ってベアリング3A、3Aの転動溝とボールの潤滑を行い、外ナット12bの溝12cを通り、先端部隙間Eより大気中に排出される。
本発明の特徴は、モータ部Mの冷却と、ベアリング、増減速部Gの歯車の潤滑と、ベアリングへの水の浸入を防ぐことを同時に行う方法である。このオイルミストエアは、オイルエアとは異なり、圧縮空気によりオイルを霧状にしたもので、圧力は0.5MPaである。これにより、潤滑オイルが霧状になって、常にベアリングおよび歯車に送られるため、油の劣化寿命の心配がなく、メンテナンスフリーとなる、また、空気を事前にクーラーを通して冷却し、冷却したオイルミストエアとすることにより、モータの熱を吸収し、低温のエアがちょうど常温となって、ベアリングおよび歯車に送られるため、主軸1の熱膨張による伸びも抑えることができる。
つぎに、図3(a)、(b)、図4は、クイル2を前進させた状態を示す図1(b)を拡大した拡大断面図である。図4に示すように、エンドカバー18の端面にテーパネジ18fが形成されたオイルミストエアの供給口18eが設けられ、図示しない管継手およびパイプが配管されている。ピストンロッド5aはピストン5と一体になっており、その貫通穴にモータ15用の動力線であるリード線15cが通っている。
図3(b)に示すように、ピストン部Pのピストン5は、図示しないオイルミストエア供給装置から0.5MPaで霧状のオイルミストが混入されたエアとして供給されている。そして、モータが回転し、供給されたオイルミストエアによって、ピストン5の端面に圧力が加えられると、ピストン5が図示しないスピードコントローラによって早走り速度で前進し、さらに切削速度に減速してクイル2を前進させ、クイル2の先端部に配設した主軸部に装着した工具によって切削する。かつクイル2内のモータ部Mを冷却する。
一方、図4に示すように、ピストン部Pの後部のエンドカバー18を保持するブロック14には、テーパネジ14bが形成された供給口14aが設けられ、図示しない管継手およびオイルミストエア供給装置から配管されたパイプが接続されている。オイルミストエアの経路は、前記した通り、クイル2が前進した場合であっても同様である。
つまり、図4に示すように、ブロック14の穿孔14cを通り、エンドカバー18とスリーブ18aの穿孔18b、18cを通り、シリンダ4の外周とカバー7との間に設けられた溝7cを通り、カバー7の逃がし部7dに通り、ハウジング6の穿孔6cと、ハウジング6の内周面に形成した逃がし部6dを通り、クイル2の穿孔2cを通り、クイル2の内周面に設けられた逃がし部2dを通ってモータ部Mのモータ15を冷却する。
そして、図3(a)に矢印にて示すように、クイル2の溝2eを通って穿孔8cを通り、増減速部Gを構成するベアリング3C、3Bの転動溝とボールを潤滑しながら隙間3c、3cを通り、太陽歯車8aと遊星歯車9a、9aとが噛み合う歯面の隙間(図示せず)、または遊星歯車9a、9aと内歯歯車9bとが噛み合う歯面の隙間(図示せず)を通り、さらにベアリング3A、3Aの隙間3eを通ってベアリング3A、3Aの転動溝とボールの潤滑を行い、外ナット12bの溝12cを通り、先端部隙間Eより大気中に排出される。
なお、本発明はその技術思想の範囲内で種々の改造、変更が可能である。例えば、増減速部Gの増減速機構は、遊星歯車機構としたが、それ以外の増減速機構であってもよいし、クイルの移動は、ピストン以外の駆動機構であっても構わない。
また、オイルミストエアのオイルは、環境にやさしい潤滑油が望ましい。
全体を示し、(a)は後退位置を示し、本発明の増減速部付ドリルユニットの断面図であり、(b)は前進位置を示し、本発明の増減速部付ドリルユニットの断面図である。 図1(a)を拡大した拡大断面図である。 図1(b)を拡大した拡大断面図である。 図1(b)の後端部を拡大した拡大断面図である。 図2に示すD−D線の拡大断面図である。 従来の穴あけ加工ユニットの断面図である。 従来の穴あけ加工ユニットの先端部の拡大断面図である。 従来の穴あけ加工ユニットの冷却乾燥空気の流通経路について説明した拡大断面図である。
符号の説明
1 主軸
2 クイル
2c、6c、8c、14c、18b、18c 穿孔
2d、6d、7d 逃がし部
2e、7c 溝
3A、3B、3C ベアリング
3c、3d、3e 隙間
4 シリンダ
5 ピストン
5a ピストンロッド
6 ハウジング
7 カバー
8 シャフト
8a 太陽歯車
8b 後端部
9a 遊星歯車
9b 内歯歯車
10、10a 増減速部付ドリルユニット
12a 内ナット
12b 外ナット
12c 溝
13 カバー
14 ブロック
14a、18e 供給口
14b、18f テーパネジ
15 モータ
15a モータ軸
15b プラグ
15c リード線
16 ジョイント
17 カバー
18 エンドカバー
18a スリーブ
S 主軸部
G 増減速部
M モータ部
P ピストン部
E 先端部隙間

Claims (1)

  1. 主軸の先端にドリル、エンドミル等の回転工具を装着する主軸部と、前記主軸部に連結された歯車による増速、減速を行う増減速部と、前記増減速部を介して、前記主軸部に回転駆動力を伝達するモータ部と、前記主軸部、前記増減速部および前記モータ部を収容した筒状のクイルと、前記クイルの後部に連結され、前記クイルを進退自在に前進、後退させるピストンとシリンダとが配設されたピストン部と、前記クイルをガイドするハウジングと、からなる増減速部付ドリルユニットであって
    前記クイルの外周に筒状のハウジングおよびカバーを設け、前記ハウジングと、このハウジングの外側に設けた前記カバーと2重構造に配設し、前記カバーの後端部より供給されたオイルミストエアを前記モータの外周に設けられた逃がし部に通し、さらに、オイルミストエアを各ベアリングのボールと内外輪との隙間と、前記増減速部の歯車同士の歯面隙間を通すと共に、前記主軸先端の隙間からオイルミストエアを噴射させることを特徴とする増減速部付ドリルユニット。
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