JP3806504B2 - 蓋体の支持構造 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、蓋体を有する石油ファンヒータ等の暖房機に用いられる蓋体の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、石油ファンヒータ等の暖房機では、本体ケースが流線フォルムとなっているため、蓋体の形状も流線フォルムの本体ケースに合わせて曲面部分を有する形状となっており、平面部分が従来よりも狭くなっている。このように、平面部分の狭い蓋体に対応できる蓋体の支持構造として、例えば、特開平7ー324823号公報で開示されたものが知られている。
【0003】
この従来構造のものは、蓋体の縁部に設けられたカール部に両端の枢支部が挿入されると共に、これら両枢支部間に側軸及び主軸からなるコ字状支持部が設けられ金属線材と、この金属線材のコ字状支持部を固定保持する合成樹脂製の固定部材とを備え、この固定部材を本体ケースの開口縁部にネジ止めする構成として、平面部分の狭い蓋体であっても良好な開閉操作が行えるようにしていた。
【0004】
また、固定部材を金属板製として本体ケースの開口縁部にスポット溶接したものもあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来構成のものでは、金属線材を固定保持するための樹脂製や金属板製の固定部材を必要とするばかりでなく、固定部材を本体ケースの開口縁部にネジ止めしたり、スポット溶接するなどの面倒な作業を必要としていた。
【0006】
本発明は上述の実情に鑑みてなされたものであり、平面部分が狭い蓋体であっても、良好な開閉操作が行えるようにしつつ、部品点数の削減を図ると共に、組立作業性を向上させることが可能な蓋体の支持構造を提供できるようにすることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明では、本体ケースの開口を開閉する蓋体と、この蓋体の縁部に設けられたカール部に両端の枢支部が挿入されると共に、これら両枢支部間に側軸及び主軸からなるコ字状支持部が設けられ金属線材とを備え、前記本体ケースの開口縁部には、金属線材のコ字状支持部のコーナ部分を挿入してそのコーナ部分を保持する一対のコーナ保持用袋部と、これら一対のコーナ保持用袋部間に配置されると共にコ字状支持部の主軸の両側に配置され、その主軸を係止させてコーナ保持用袋部に挿入されたコ字状支持部の抜け止めを行う第1及び第2の抜け止め用突部とを、本体ケースに一体形成してなり、前記主軸の一側に配置された第1の抜け止め用突部は、前記コーナ保持用袋部の挿入方向に向かって高さが徐々に高くなる側面形状がクサビ型の突起で構成され、前記主軸の他側に配置された第2の抜け止め用突部は、主軸の上面に対峙する上部片が形成されている構成である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態例を図1ないし図5に基づき説明する。図において、本体ケース1の天板2のコーナ部には段落部3が設けてあり、この段落部3には給油タンク(図示せず)を本体ケース1内に出し入れする開口4が設けられ、また、天板2には、段落部3を含んで開口4を開閉する蓋体5が装着され、この蓋体5の周縁の略全周はカールされている。6、6は蓋体5の一側縁部に設けられた軸受部分となるカール部である。
【0011】
7は前記蓋体5を枢支するため金属線材であり、この金属線材7には径が約1.4mmの硬鋼線が用いられ、図に示すように、前記蓋体5のカール部6、6に挿入される両端の枢支部7A、7Aと、これら枢支部7A、7A間に左右両側軸9、9及び主軸10からなるコ字状支持部7Bとを折曲形成しているなるものである。
【0012】
また、前記開口4の縁部の段落部3には、前記金属線材7におけるコ字状支持部7Bの左右のコーナ部分ア、イをそれぞれ挿入してそれらコーナ部分ア、イを保持する一対のコーナ保持用袋部12、13と、これらコーナ保持用袋部12、13間に配置されると共にコ字状支持部7Bの主軸10の片側(図2では左側)に互いに所定間隔を存して配置され、前記主軸10を係止させてコーナ保持用袋部12、13にコーナ部分ア、イが挿入された状態のコ字状支持部7Bの抜け止め(図2において左側への移動を阻止)を行う複数の第1の抜け止め用突部14、15と、これら第1の抜け止め用突部14、15の中間に位置して配置されると共にコ字状支持部7Bの主軸10の別の片側(図2では右側)に配置され、前記主軸10の略中央を突き当てる第2の抜け止め用突部16とを、プレス加工により天板2と一体成形している。
【0013】
前記コーナ保持用袋部12、13は、平面視略三角形状を呈しており、互いに内向きの1辺側が開放されている。前記第1の抜け止め用突部14、15は、図3に示すように、コーナ保持用袋部12、13の挿入方向に向かって高さか徐々に高くなる側面形状がクサビ型の突起にて構成されている。また、前記第2の抜け止め用突部16は、図4に示すように、前記主軸10の上面に対峙する上部片16Aを有する逆L字状の切り起こし片にて構成されている。
【0014】
上記構成において、図5に示すように、金属線材7の両端の枢支部7A、7Aを予じめ蓋体5のカール部6、6に挿入して、金属線材7を蓋体5に取り付けておく。そして、蓋体5の装着時に、前記コ字状支持部7Bの左右のコーナ部分ア、イをそれぞれコーナ保持用袋部12、13に挿入させながら、主軸10が第1の抜け止め用突部14、15を乗り越えるようにすると、図3に示すように、主軸10は第1の抜け止め用突部14、15の垂直面側に係止される。次に、主軸10の中央部分を図2の2点鎖線で示すように湾曲させて第2の抜け止め用突部16の上部片16Aの下へ介挿させる。この状態で、前記主軸10は第1の抜け止め用突部14、15と第2の第2の抜け止め用突部16の両者に係止され、天板2への蓋板5の取り付けが完了したことになる。
【0015】
上述の一実施形態例によれば、天板2の開口4を開閉する蓋体5と、この蓋体5の縁部に設けられたカール部6、6に両端の枢支部7A、7Aが挿入されると共に、これら両枢支部7A、7A間に左右両側軸9、9及び主軸10からなるコ字状支持部7Bとを折曲形成してなる金属線材7とを備えており、天板2の開口4の縁部の段落部3には、前記金属線材7におけるコ字状支持部7Bの左右のコーナ部分ア、イをそれぞれ挿入してそれらコーナ部分ア、イを保持する一対のコーナ保持用袋部12、13と、これらコーナ保持用袋部12、13間に配置されると共にコ字状支持部7Bの主軸10の片側に互いに所定間隔を存して配置され、前記主軸10を係止させてコーナ保持用袋部12、13にコーナ部分ア、イが挿入された状態のコ字状支持部7Bの抜け止めを行う複数の第1の抜け止め用突部14、15と、これら第1の抜け止め用突部14、15の中間に位置して配置されると共にコ字状支持部7Bの主軸10の別の片側に配置され、前記主軸10の略中央を突き当てる第2の抜け止め用突部16とを、天板2と一体成形している構成であるから、蓋体5の枢支部分を蓋体5の幅いっぱいとする必要がなく、従来と同様に、平面部分が狭い蓋体であっても、良好な開閉操作が行えるばかりでなく、金属線材7を固定保持するための格別の固定部品が不要となり、従来必要としていた固定部品のネジ止め作業やスポット溶接作業も必要となせる。
【0016】
また、前記第1の抜け止め用突部14、15が、コーナ保持用袋部12、13の挿入方向に向かって高さか徐々に高くなる側面形状がクサビ型の突起にて構成されているので、コ字状支持部7Bの両コーナ部分ア、イをコーナ保持用袋部12、13に挿入する時に、主軸10が第1の抜け止め用突部14、15を楽に乗り越え、しかも、乗り越えた後には、主軸10の係止状態が容易に外れないようにできる。
【0017】
また、前記第2の抜け止め用突部16が、主軸10の上面に対峙する上部片16Aを設けた逆L字状の切り起こし片にて構成されているので、主軸10の持ち上がりを上部片16Aで阻止でき、そのため、主軸10の係止状態がより確実に維持され、コーナ部分ア、イがコーナ保持用袋部12、13から外れるのを確実に防止でき、特に、子供の悪戯等で金属線材7が天板2から外される心配がない。
【0022】
【発明の効果】
請求項1に記載の本発明によれば、本体ケースの開口を開閉する蓋体と、この蓋体の縁部に設けられたカール部に両端の枢支部が挿入されると共に、これら両枢支部間に側軸及び主軸からなるコ字状支持部が設けられ金属線材とを備え、前記本体ケースの開口縁部には、金属線材のコ字状支持部のコーナ部分を挿入してそのコーナ部分を保持する一対のコーナ保持用袋部と、これら一対のコーナ保持用袋部間に配置されると共にコ字状支持部の主軸の両側に配置され、その主軸を係止させてコーナ保持用袋部に挿入されたコ字状支持部の抜け止めを行う第1及び第2の抜け止め用突部とを、本体ケースに一体形成してなり、前記主軸の一側に配置された第1の抜け止め用突部は、前記コーナ保持用袋部の挿入方向に向かって高さが徐々に高くなる側面形状がクサビ型の突起で構成され、前記主軸の他側に配置された第2の抜け止め用突部は、主軸の上面に対峙する上部片が形成されている構成であるから、蓋体の枢支部分を蓋体の幅いっぱいとする必要がなく、平面部分が狭い蓋体であっても、良好な開閉操作が行えるのはもちろんのこと、金属線材を固定保持するための格別の固定部品が不要となり、そのため、固定部品のネジ止め作業やスポット溶接作業も必要となせ、部品点数の削減、組付作業性の向上が図れ、生産コストを低減できる。
【0023】
また、前記主軸の一側に配置された第1の抜け止め用突部は、前記コーナ保持用袋部の挿入方向に向かって高さが徐々に高くなる側面形状がクサビ型の突起で構成されているので、金属線材をコーナ保持用袋部に挿入する際、コ字状支持部の主軸が抜け止め用突部を楽に乗り越え、乗り越えた後には、主軸の係止状態が容易に外れないようにできる。
【0024】
さらにまた、前記主軸の他側に配置された第2の抜け止め用突部は、主軸の上面に対峙する上部片が形成されているので、主軸の持ち上がりを上部片で阻止することが可能となり、そのため、主軸の係止状態がより確実に保たれ、金属線材のコーナ保持用袋部からの外れを確実に阻止でき、特に、子供の悪戯等による金属線材の外れを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態例を示す蓋体の支持構造を用いた暖房機の要部斜視図である。
【図2】 同じく要部平面図である。
【図3】 同じく図2のA-A断面による拡大断面図である。
【図4】 同じく図2のB-B断面による拡大断面図である。
【図5】 同じく要部分解斜視図である。
【符号の説明】
1 本体ケース
3 段落部(開口縁部)
4 開口
5 蓋体
6 カール部
7 金属線材
7A 枢支部
7B コ字状支持部
9 側軸
10 主軸
12 コーナ保持用袋部
13 コーナ保持用袋部
14 第1の抜け止め用突部
15 第1の抜け止め用突部
16 第2の抜け止め用突部
16A 上部片
20 抜け止め用突部
20A 上部片
Claims (1)
- 本体ケースの開口を開閉する蓋体と、この蓋体の縁部に設けられたカール部に両端の枢支部が挿入されると共に、これら両枢支部間に側軸及び主軸からなるコ字状支持部が設けられ金属線材とを備え、
前記本体ケースの開口縁部には、金属線材のコ字状支持部のコーナ部分を挿入してそのコーナ部分を保持する一対のコーナ保持用袋部と、これら一対のコーナ保持用袋部間に配置されると共にコ字状支持部の主軸の両側に配置され、その主軸を係止させてコーナ保持用袋部に挿入されたコ字状支持部の抜け止めを行う第1及び第2の抜け止め用突部とを、本体ケースに一体形成してなり、
前記主軸の一側に配置された第1の抜け止め用突部は、前記コーナ保持用袋部の挿入方向に向かって高さが徐々に高くなる側面形状がクサビ型の突起で構成され、
前記主軸の他側に配置された第2の抜け止め用突部は、主軸の上面に対峙する上部片が形成されていることを特徴とする蓋体の支持構造。
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JPH11211239A JPH11211239A (ja) | 1999-08-06 |
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1998
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