JP3803110B1 - ウイッグ固定装置。 - Google Patents

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Abstract

【課題】
各メーカーによって微妙に相異する嵌合筒の内径に適合すると共に、ウイッグ内筒には、より強力な固着力を付与することが可能な汎用性ある、ウイッグ固定装置を提供する。
【解決手段】
挿着支持部11の縦溝14内に掛支されたL字状フック40を、ボルト螺合部12に螺合された回動ボルト20を右回転すると環状細径部20aが斜め上方に移動する(矢印P)に伴い、L字状フック40の下端部40eを押し上げ、L字状フック40は、掛支ボルト50を支点として傾動し、図2における二点鎖線で示すように、フック40上端の尖鋭部40aは、縦溝14の外方に突出(P1)する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ウイッグ固定装置に係り、より詳しくは、美容・理容における整髪技術等を習得するために使用されるウイッグを固定するためのウイッグ固定装置に関する。
美容・理容における整髪技術等を習得するために使用されるウイッグの嵌合筒は、一般的に可撓性合成樹脂又は硬質ゴム等を素材として制作されるが、その内径は、ウイッグ製造メーカーにより又は男女別により相異することが多々あり、ウイッグ使用に際しては、その内径に適合すると思われる裁頭円錐形状の挿着具ないし支持具を選択して挿着し、整髪技術等を習得していた。しかし各種ウイッグ毎に挿着具ないし支持具を用意するのは極めて不便かつ不経済であり、またその選択と取付作業は煩瑣で、かつ修習生の諸動作により、ウイッグが支持具より脱出・脱落して破損することもあり、これを防止するために、若干の提案がなされている。
例えば、特開平9−276043(特許文献1)に開示されているのは、支持体の支持ヘッドは互いに離接可能な半体部と分割体とでなり、半体部および分割体の夫々の下部に相対向させて切欠段部が具備され、半体部の下部に切欠段部から締付ボルトを挿通可能なネジ挿通穴および締付ボルトの先端部に螺合されるナットが具備され、且つ分割体の下部に締付ボルトの基部側が螺合されると共に半体部の割愛部分の底面部に対し分割体の対向する下端面が離間されることを特徴としている。
また、実開平6−1507(特許文献2)に開示されているのは、支持体の支持ヘッドは互いに離接可能な一体部と分離体とでなり、係止ピンの一端側が一体部の基部近傍に結合されると共に他端側が分離体の基部近傍に遊合され、且つ分離体に対し係止ピンの装着位置より上位で、先端が一端部に当接した押圧ネジが螺合されてなることを特徴としている。
上述の特許文献1及び特許文献2に開示された従来技術は、いずれも支持体の支持ヘッドは互いに離接可能な半体部(一体部)と分割体(分離体)とでなり、締付ボルト又は押圧ネジの螺入により、支持ヘッドの頂部を拡大して、支持ヘッドと整髪練習用の人形首(ウイッグ)の受凹溝(受凹部)とを緊密に固定できるとしている。
しかしながら、特許文献1及び特許文献2共に、支持ヘッドの半体部(一体部)又は分割体(分離体)の頂部が拡大して受凹溝(受凹部)に押圧しているので、点接触することになり、その緊接力は弱く、そのため修習生等の反復動作等でガタツキが起きたり、特に、毛髪を上方に引き上げる力によってウイッグが支持ヘッドから抜出・脱落するといった不都合も発生している。
特開平9−276043号公報 実開平6−15070号公報
本発明は、上記の特許文献1及び特許文献2を含む、従来技術の問題点に鑑み、鋭意研究した結果、完成されたもので、その課題は、ウイッグ製造メーカーによって相異する嵌合筒の内径寸法に適合することが可能(寸法適合性・寸法汎用性がある)で、毛髪を上方に引き上げる力等によってウイッグに上向きの力が加わることによって、ウィッグが支持ヘッドから抜出・脱落する不都合を防止することが可能で、ウイッグ製造メーカーによって相異する嵌合筒の内径寸法に起因してウイッグのガタツキを防止することが可能なウイッグ固定装置を提供することにある。
なお、ウイッグ製造メーカーによって相異する嵌合筒の内径寸法とは、例えば、図5において、d1、d2を表す。図5の(イ)は、嵌合筒の内径寸法d1が大きいため挿着支持部11を嵌合筒の奥まで挿入することができるのに対して、図5の(ロ)は、嵌合筒の内径寸法d2が小さいため挿着支持部11を嵌合筒の奥まで挿入することができず、嵌合筒の奥に空間ができ、嵌合筒の入口部でウィッグ嵌合筒の内径面と挿着支持部11とを嵌合すること(充分な接触面積をとることができない)になるので、ウイッグのガタツキ等の原因になる。
上記の課題を解決するための請求項1に記載の第1発明は、美容・理容における整髪技術等を習得するために使用されるウイッグを固定するための固定装置であって、裁頭円錐形状の挿着支持部と、ボルト螺合部と、該ボルト螺合部の下方に延設された頸部とからなる、取付杆と、前記取付杆のボルト螺合部に螺着される回動ボルトと、前記挿着支持部内に水平状に螺着される掛支ボルトと、当該掛支ボルトを介して軸支される側面視略L字状フックと、(前記取付杆の頸部下端に螺着される球状体と、前記球状体の上周面一部を残して被覆する支承ケーシングと、)からなることを特徴としている。
請求項2に記載の第2の発明は、請求項1に記載の第1発明にあって、前記取付杆には、挿着支持部の頂部からボルト螺合部にかけて横断面視コ字状縦溝を形成していることを特徴としている。
請求項3に記載の第3の発明は、請求項1記載〜請求項2に記載の発明にあって、前記取付杆のボルト螺合部は、半球状であることを特徴としている。
請求項4に記載の第4の発明は、請求項1記載〜請求項3の何れかに記載の発明にあって、前記取付杆のボルト螺合部には、雌ねじが下方から上方に傾斜して螺設されていることを特徴としている。
請求項5に記載の第5の発明は、請求項1記載〜請求項4の何れかに記載の発明にあって、前記ボルト螺合部における雌ねじの傾斜角度が、水平面に対して、約25°〜35°であることを特徴としている。
請求項6に記載の第6の発明は、請求項1記載〜請求項5の何れかに記載の発明にあって、前記回動ボルトの先端部には環状細径部が形成されると共に、後端部にはボルトの軸径より大とした握持部が形成されていることを特徴としている。
請求項7に記載の第7の発明は、請求項1記載〜請求項6の何れかに記載の発明にあって、前記L字状フックの上端部には尖鋭部を形成し、前記掛支ボルト装着部位から下端部両側はテーパー状とされていることを特徴としている。
請求項8に記載の第8の発明は、請求項1記載〜請求項7の何れかに記載の発明にあって、前記L字状フック上端の尖鋭部が嘴状であることを特徴としている。
本発明に係る、ウイッグ固定装置は以下の効果を奏する。即ち請求項1に記載の第1の発明によれば、取付杆は、挿着支持部、ボルト螺合部及び頸部からなり、ボルト螺合部には回動ボルトが螺着され、頸部下端には球状体が螺着され、側面視略L字状フックは、挿着支持部内に水平状に螺着される掛支ボルトを介して軸支されているという特徴的な構成により、本発明の課題を達成して、以下のような効果を奏した。
(1)ウイッグ製造メーカーによって相異する嵌合筒の内径寸法に適合することが可能(寸法適合性・寸法汎用性がある)なウイッグ固定装置を提供することができた。
図5の(イ)は、嵌合筒の内径寸法d1が大きいため挿着支持部11を嵌合筒の奥まで挿入することができるのに対して、図5の(ロ)は、嵌合筒の内径寸法d2が小さいため挿着支持部11を嵌合筒の奥まで挿入することができず、嵌合筒の奥に空間ができ、嵌合筒の入口部でウィッグ嵌合筒の内径面と挿着支持部11とを嵌合すること(充分な接触面積をとることができない)になるので、ウイッグのガタツキ等の原因になる。なお、ウイッグ製造メーカーによって相異する嵌合筒の内径寸法とは、例えば、図5において、d1、d2を表す。
しかし、本発明の構成によれば、挿着支持部11をウィッグ嵌合筒の内径面に接触させる支持構造によって、当該接触位置は、嵌合筒の内径寸法d1、d2が変わっても不変で(図5の(イ)、(ロ)を参照)、安定して、本ウイッグ固定装置によって、ウイッグをガタツキを防止して、かつ安定して、強固に支持することができるので、ウイッグ製造メーカーによって相異する嵌合筒の内径寸法に適合することが可能(寸法適合性・寸法汎用性がある)なウイッグ固定装置を提供することができた。
(2)、毛髪を上方に引き上げる力等によってウイッグに上向きの力が加わることによって、ウィッグが支持ヘッドから抜出・脱落する不都合を防止することが可能なウイッグ固定装置を提供することができた。
本発明によれば、L字状フックが可撓性合成樹脂又は硬質ゴム等からなるウイッグ嵌合筒の内部へ鋭く、食込んで固着されるので、整髪技術の習得における修習生が、毛髪を上方に引き上げる力等によってウイッグに上向きの力が加わった場合でも、食込んだL字状フックことによって、ウイッグの抜出・脱落等の不都合を確実に防止できる。
(3)ウイッグ製造メーカーによって相異する嵌合筒の内径寸法に起因してウイッグのガタツキを防止することが可能なウイッグ固定装置を提供することができた。
図5の(イ)は、嵌合筒の内径寸法d1が大きいため挿着支持部11を嵌合筒の奥まで挿入することができるのに対して、図5の(ロ)は、嵌合筒の内径寸法d2が小さいため挿着支持部11を嵌合筒の奥まで挿入することができず、嵌合筒の奥に空間ができ、嵌合筒の入口部でウィッグ嵌合筒の内径面と挿着支持部11とを嵌合すること(充分な接触面積をとることができない)になるので、ウイッグのガタツキ等の原因になる。なお、ウイッグ製造メーカーによって相異する嵌合筒の内径寸法とは、例えば、図5において、d1、d2を表す。
しかし、本発明の構成によれば、挿着支持部11がウィッグ嵌合筒の内径面に食込む位置は、嵌合筒の内径寸法d1、d2が変わっても不変で(図5の(イ)、(ロ)を参照)、安定して、本ウイッグ固定装置によって、ウイッグをガタツキを防止して、かつ安定して、強固に支持することができる。
本発明の特徴的構成は、前記取付杆のボルト螺合部に螺着される回動ボルトと、前記挿着支持部内に水平状に螺着される掛支ボルトと、当該掛支ボルトを介して軸支される側面視略L字状フックである。
上記構成では、梃子の原理により、側面視略L字状フックの下端部に回動ボルトにより力を加えて、L字状フックの先端部をウイッグ嵌合筒の内径面に接触させて(食込ませて)、ウイッグを支持するものであるが、従来の発想では、当業者が本発明に想到することは容易ではなかった。
すなわち、L字状フックの構成は、ウイッグ支持力を伝達するのには、本発明者は、ウイッグに作用する力は人間に作用する力であり、極力弱い力を掛けるようにしているので、予想される程の大きなウイッグ支持力は必要でなく、ウイッグ製造メーカーによって相異する嵌合筒の内径寸法に適合することが可能(寸法適合性・寸法汎用性がある)であれば(接触点又は接触面が位置的に確実に取れれば、接触面圧は小さくても、確実にウイッグを支持することが可能である。)、梃子の原理における腕の長さの原則に反したとしても、ウイッグを必要充分に支持すウイッグ固定装置を提供することができることに発明者は気づいた。
ウイッグ支持を強固にするためには、ウイッグに大きな力を伝える必要があると着想するのが通常であり、本願発明のように、L字状フックが小さくて成華奢な構成であり、また、一般には、L字状フック貫通孔からL字状フック上部までの距離が、L字状フック貫通孔からL字状フックまでの距離より大きいので、ウイッグ支持を強固にするために、ウイッグに大きな力を伝えることができないので、本発明は採用し難く、本発明想到のための阻害要因となっていたということができよう。
課題を解決するための第2の発明によれば、取付杆には、挿着支持部の頂部からボルト螺合部にかけて横断面視コ字状縦溝が形成されているので、挿着支持部内に掛支ボルトを介して軸支されるL字状フックの取付作業が、簡便かつ容易に遂行される。
課題を解決するための第3の発明によれば、取付杆のボルト螺合部は、半球状であるから、螺合部容積を大きくすることでき、回動ボルトの外径を大とすることができ、操作性を良くすると共に安定した螺合ができる。
課題を解決するための第4の発明及び第5の発明によれば、前記取付杆のボルト螺合部には、雌ねじが下方から上方に傾斜して螺設され、その傾斜角度は水平面に対して、約25°〜35°であるから、L字状フックのウイッグ嵌合筒への固着、解放作業が円滑にできる。
課題を解決するための第6の発明によれば、回動ボルトの先端部には環状細径部が形成されると共に、後端部にはボルトの軸径より大とした握持部が形成されているので、環状細径部周面にL字状フックのテーパー状下端部が摺接するように当接し、握持部の回動による回動ボルトの傾斜動によって、L字状フックのウイッグ嵌合筒への固着、解放作業が円滑にできる。
課題を解決するための第7及び第8の発明によれば、L字状フックの上端部には尖鋭部を形成し、掛支ボルト装着部位から下端部はテーパー状とされ、またフック上端の尖鋭部は嘴状であるから、尖鋭部が可撓性合成樹脂又は硬質ゴム等からなるウイッグ嵌合筒の内部へ鋭く、食込んで固着されるので、整髪技術の習得における修習生のあらゆる動作にもウイッグのガタツキや脱出・脱落等を確実に防止できる。
以下、本発明に係る、ウイッグ固定装置の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る、ウイッグ固定装置における構成部材を分離して示す分解斜視図、図2は、同構成部材を組み立てた状態の縦断面図、図3は、ボルト螺合部の拡大断面図、図4は、図2における4−4線拡大断面図、図5(イ)、(ロ)は、L字状フックをウイッグ嵌合筒に固着した状態を示す拡大断面図である。
図1ないし図2に示すように、本発明に係る、ウイッグ固定装置1は、取付杆10、回動ボルト20、球状体30、L字状フック40、掛支ボルト50及び支承ケーシング60を主な構成部材としている。
取付杆10は、裁頭円錐形状の挿着支持部11、略半球状のボルト螺合部12及び頸部13からなっている。挿着支持部11には、横断面視コ字状の縦溝14が挿着支持部11の頂部11aからボルト螺合部12との交差部12aに達するように設けられ、これにより交差部12aは開口部が形成されている(図3参照)。また縦溝14を直角に横断するように、一方の周壁11bから他方の周壁11cに向けて貫通孔11dと雌ねじ部11eが穿設、螺設されている。ボルト螺合部12には、図1〜図3に示すように、下方から雌ねじ12bが螺設され、その傾斜角度θは、約25°〜35°とされ、好ましいのは約30°である。挿着支持部11の頸部13の略下半分には雄ねじ13aが螺設されていると共に、水平状の貫通孔13bが穿設されている。該頸部13の雄ねじ13aは、球状体30の雌ねじ部30aに螺着され、球状体30の挿通孔30bと貫通孔13bにはローレットピン31が挿着され、回動自在とされている。
回動ボルト20の先端部には、環状細径部20aが形成されると共に後端部にはボルトの軸径より大とした握持部20bが形成されている。なお環状細径部20aの最先端部20cは、少なくとも、ボルト螺合部12の雌ねじ12bの内径よりも小とされている。握持部20bに装着されている周回リング20dは、握持部20bを回動する際の滑り止めである。
L字状フック40は、図示するように英文字Lを倒立させたような形状で、その上端部には嘴状の尖鋭部40aが形成され、その下方には掛支ボルト50を挿通するための水平状貫通孔40bが穿設されている。また貫通孔40bから下方に向けての両側部40c、40d及び下端部40eは、いずれもテーパー状に形成されている。
掛支ボルト50は、図1及び図4に示すように、先端部に雄ねじ50aが螺設され、挿着支持部11の縦溝14を横断し、L字状フック40を回動自在に掛支するものである。
支承ケーシング60は、取付杆10の頸部13に螺合された球状体30の上周面30bの一部を残して被覆するように、上周縁60aが窄むように形成され、球状体30に挿通された、ローレットピン31を介して取付杆10の頸部13がその角度を変位自在に回動するように支承する。また支承ケーシング60の下端周壁には支柱Sを取り付けるための雌ねじ60bが螺設され、取付ボルト61により、支柱Sに固着される。なお60cは、球状体30の挿通孔30cと貫通孔13bにローレットピン31を挿着するための切欠部である。
次に、本考案に係るウイッグ固定装置1を構成する、各部材の組立手順について説明する。先ず、L字状フック40を挿着支持部11の縦溝14内に挿入した後、該L字状フック40の貫通孔40bに掛支ボルト50の先端部(雄ねじ50a)を挿通し、これをドライバー(図示しない)等で挿着支持部11の雌ねじ部11eに螺着すれば、L字状フック40は、図4に示すように、縦溝14の下方部位で掛支ボルト50に掛支される。
次に、回動ボルト20の握持部20bを把持し、その最先端部20cを挿着支持部11のボルト螺合部12の雌ねじ12b内に挿入した後、握持部20bを連続して右回転すれば、回動ボルト20はボルト螺合部12の雌ねじ12b内b内を斜め上方に向かって徐々に進入し、最先端部20cは、L字状フック40の下端部40eに摺接しながら環状細径部20aに接合する。
続いて、球状体30を支承ケーシング60の下方開口部60dから上周縁60aに向けて押し上げた後、挿着支持部11の頸部13の雄ねじ13aを球状体30の雌ねじ部30aに螺合し、球状体30の挿通孔30cと挿着支持部11の頸部13の貫通孔13bを接合させ、両挿通孔30cと貫通孔13b内に、支承ケーシング60の切欠部60cからローレットピン31を挿着して、各部材の組立作業は終了する。なお引き続き、図1及び図2に示すように、取付杆10、回動ボルト20、球状体30、L字状フック40及び掛支ボルト50等の部材が一体化されたウイッグ固定装置は、支承ケーシング60に保持された状態で取付ボルト61により、支柱パイプS等に固着される。
図2及び図5(イ)、(ロ)を参照して本発明に係る、ウイッグ固定装置1の使用態様について説明する。図2に示すように、ウイッグ固定装置の不使用時は、L字状フック40は、挿着支持部11の縦溝14内に略垂直状態に立設している。ウイッグ固定装置を使用する時は、回動ボルト20を右回転させると、環状細径部20aが斜め上方に移動する(矢印P)に伴い、L字状フック40の下端部40eを押し上げるので、L字状フック40は、掛支ボルト50を支点として傾動し、図2における二点鎖線で示すように、フック40上端の尖鋭部40aは、縦溝14の外方に突出(P1)する。
図5(イ)は、ウイッグWの嵌合筒内径d1と挿着支持部11の外径が略等しい時におけるL字状フック40の固着状態を示し、図5(ロ)は、ウイッグWの嵌合筒内径d2が挿着支持部11の外径が小である時の固着状態を示している。図5(イ)、(ロ)の両図で明らかなように、ウイッグWの嵌合筒内径寸法が多少相異していても、L字状フック40の尖鋭部40aは、ウイッグWの嵌合筒内部にくい込む状態で固着され、美容・理容の習得技術の訓練等における修習生の各種動作で、ウイッグWが取付杆10から抜出・脱落等の不測事態(不都合)が起きることを防止することができる。
取付杆10をウイッグWから解放するには、図2及び図5(イ)、(ロ)に示す回動ボルト20を左回転させると、環状細径部20aが斜め下方に移動する(矢印R)に伴い、L字状フック40の下端部40eを引き下げるので、L字状フック40は、掛支ボルト50を支点として右側に傾動し、図2における実線で示すように、挿着支持部11の縦溝14内に略垂直に立設した状態に保持される。
は、本発明に係る、ウイッグ固定装置における構成部材を分離して示す分解斜視図である。 は、同構成部材を組み立てた状態の縦断面図である。 は、ボルト螺合部の拡大断面図である。 は、図2における4−4線拡大断面図である。 (イ)、(ロ)は、L字状フックをウイッグ嵌合筒に固着した状態を示す拡大断面図である。
符号の説明
W ウイッグ
1 ウイッグ固定装置
10 取付杆
20 回動ボルト
30 球状体
40 L字状フック
50 掛支ボルト
60 支承ケーシング
11 挿着支持部
11a 頂部
11d 貫通孔
11e 雌ねじ
12 ボルト螺合部
12a 交差部
12b 雌ねじ
13 頸部
13a 雌ねじ
13b 貫通孔
14 縦溝
20a 環状細径部
20b 握持部
20c 最先端部
30a 雌ねじ
30c 挿通孔
40a 尖鋭部
40b 貫通孔
40c、40d テーパー
40e 下端部
θ 傾斜角度



Claims (8)

  1. 美容・理容における整髪技術等を習得するために使用されるウイッグを固定するための固定装置であって、
    裁頭円錐形状の挿着支持部と、ボルト螺合部と、該ボルト螺合部の下方に延設された頸部とからなる、取付杆と、
    前記取付杆のボルト螺合部に螺着される回動ボルトと、
    前記挿着支持部内に水平状に螺着される掛支ボルトと、
    当該掛支ボルトを介して軸支される側面視略L字状フックと、
    からなることを特徴とする、ウイッグ固定装置。
  2. 前記取付杆には、挿着支持部の頂部からボルト螺合部にかけて横断面視コ字状縦溝を形成していることを特徴とする、請求項1に記載のウイッグ固定装置。
  3. 前記取付杆のボルト螺合部が、半球状であることを特徴とする、請求項1〜請求項2の何れかに記載のウイッグ固定装置。
  4. 前記取付杆のボルト螺合部には、雌ねじが下方から上方に傾斜して螺設されていることを特徴とする、請求項1〜請求項3の何れかに記載のウイッグ固定装置。
  5. 前記ボルト螺合部における雌ねじの傾斜角度が、水平面に対して、約25°〜35°であることを特徴とする、請求項1〜請求項4の何れかに記載のウイッグ固定装置。
  6. 前記回動ボルトの先端部には環状細径部が形成されると共に、後端部にはボルトの軸径より大とした握持部が形成されていることを特徴とする、請求項1〜請求項5の何れかに記載のウイッグ固定装置。
  7. 前記L字状フックの上端部には尖鋭部を形成し、前記掛支ボルト装着部位から下端部両側はテーパー状とされていることを特徴とする、請求項1〜請求項6の何れかに記載のウイッグ固定装置。
  8. 前記L字状フック上端の尖鋭部が嘴状であることを特徴とする、請求項1〜請求項7の何れかに記載のウイッグ固定装置。

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