JP3801790B2 - 画像表示装置 - Google Patents

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    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/64Circuits for processing colour signals
    • H04N9/645Beam current control means

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、CRT(陰極線管)表示装置に代表される画像表示装置に関し、特に、映出される画像の画質を向上させるための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
図25は、この発明の背景となる従来の画像表示装置の内部構成を示すブロック図である。この装置150は、CRT91を有するCRT装置として構成されている。外部から入力された画像信号Pinは、増幅器92によって画像信号Pcへと増幅された後に、CRT91のカソード電極(図示を略する)へ入力される。増幅器92の入力には、抵抗素子95と容量素子94を含む直列回路と抵抗素子93との並列回路が接続されており、入力と出力との間には、抵抗素子96が介挿されている。すなわち、従来装置150は、アクティブ方式(電流フィードバック方式)のビデオ増幅回路を備えている。
【0003】
増幅器92の出力とCRT91との間には、インダクタ97と抵抗素子98の直列回路が介挿されている。増幅器92のゲインは、抵抗素子93,95,96,98の抵抗、容量素子94の容量、および、インダクタ97の誘導(インダクタンス)によって規定される。特に、容量素子94およびインダクタ97は、ゲインの高周波成分を補償する働きを成す。すなわち、容量素子94の容量、および、インダクタ97の誘導は、ゲインの周波数特性を規定する。
【0004】
CRT91には、さらに、高電圧発生部99が接続されている。高電圧発生部99は、CRT91へ高電圧を供給することにより、CRT91の内部での電子線の射出を可能にする。従来装置150は、以上のように構成されているので、画像信号Pinが表現する画像が、CRT91の前面に備わる画面へと映し出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来装置150では、画像信号Pcのゲインの周波数特性は固定されており、画像の種別などに応じて、周波数特性を任意に変えることができなかった。従来装置150において、抵抗素子95を半固定の可変抵抗へと置き換えられた形態も知られている。しかしながら、抵抗素子95の抵抗値は、電気的手段で変更することはできず、そのため、画像の種別に応じて、画像の視認性(視覚上の画質)を最適化するために周波数特性を調整することは困難であった。
【0006】
さらに、特定種類の画像が映出される画面上の特定範囲に限って、画像の種類に合致するように、周波数特性等を制御する技術は、知られていなかった。このように、従来の画像表示装置では、画像に応じた最適な画質を得ることが困難であるという問題点があった。
なお、画像用増幅器の周波数特性の制御に関する文献として、特開昭50-68221号公報、特開平2-312465号公報、および、特開平6-189161号公報が知られる。
【0007】
この発明は、従来の装置における上記した問題点を解消するためになされたもので、画面に映出される画像の視認性を、画像に応じて最適化することのできる画像表示装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1の発明の装置は、画像表示装置であって、画像信号が表現する画像を映出する画像出力部と、可変インダクタを有し、当該可変インダクタの誘導にもとづく周波数特性をもつゲインをもって、前記画像信号を増幅して前記画像出力部へ供給する増幅部と、前記画像出力部での輝度を検出する輝度検出部と、前記輝度に基づいて前記誘導を制御することによって、前記周波数特性を制御する制御部と、前記増幅部から出力される前記画像信号のパルス波形を検出する過渡特性検出部とを備える。前記制御部は、前記周波数特性を制御して、前記過渡特性検出部で検出された前記パルス波形を目標に近づける。
【0009】
第2の発明の装置では、第1の発明の画像表示装置において、前記増幅部が、前記画像信号を増幅する増幅器を、さらに有し、前記可変インダクタが、前記増幅器と前記画像出力部との間の経路に介挿されている。
【0010】
第3の発明の装置では、第1または第2の発明の画像表示装置において、前記可変インダクタが、互いに誘導結合した一次コイルと二次コイルとを含んでおり、前記一次コイルは、前記増幅器へ接続されており、前記二次コイルは、前記制御部へ接続されており、前記誘導は、前記一次コイルの誘導であり、前記制御部は、前記二次コイルにおいて、前記一次コイルに流れる電流によって励起される電流を制御することによって、前記一次コイルの誘導を制御する。
【0011】
第4の発明の装置は、第1ないし第3のいずれかの発明の画像表示装置において、前記画像信号の解像度を、前記画像の同期信号にもとづいて検出する解像度検出部を、さらに備え、前記制御部は、前記周波数特性を、前記画像信号の解像度に依存して変化させる。
【0013】
の発明の装置は、第1ないし第のいずれかの発明の画像表示装置において、前記制御部は、前記輝度検出部で検出された前記輝度にもとづいて、映出される前記画像が、ノーマル表示の二値画像であるか否か、および、リバース表示の二値画像であるか否か、を判定し、ノーマル表示の二値画像に対しては、前記ゲインの高周波成分を強め、リバース表示の二値画像に対しては、弱めるように、前記周波数特性を制御する。
【0018】
【発明の実施の形態】
<1. 実施の形態1>
はじめに、実施の形態1の画像表示装置について、説明する。
【0019】
<1-1. 構成と概略動作>
図1は、実施の形態1の画像表示装置の構成を示すブロック図である。この装置101には、画像出力部としてCRT1が備わっており、外部から入力される画像信号Pinが表現する画像が、CRT1の前面に備わる画面10へと映し出される。すなわち、装置101は、CRT装置として構成されている。
【0020】
CRT1のカソード電極(図示を略する)には、増幅部2が接続されている。電圧信号としての画像信号Pinは、この増幅部2によって増幅される。増幅されて得られた画像信号Pcは、CRT1のカソード電極(図示を略する)へ、電圧信号として入力される。増幅部2は、アクティブ方式(電流フィードバック方式)のビデオ増幅回路として構成されている。すなわち、増幅器20の入力には、抵抗素子23と容量素子22を含む直列回路と抵抗素子21との並列回路が接続されており、入力と出力との間には、抵抗素子24が介挿されている。
【0021】
増幅器20の出力とCRT1との間には、インダクタ3と出力抵抗素子11の直列回路が介挿されている。増幅部2のゲインは、抵抗素子21,23,24,11の抵抗、容量素子22の容量、および、インダクタ3の誘導(インダクタンス)によって規定される。特に、容量素子22およびインダクタ3は、ゲインの高周波成分を補償する働きを成す。すなわち、容量素子22の容量、および、インダクタ3の誘導は、ゲインの周波数特性を規定する。特に、インダクタ3の誘導は可変となっており(すなわち、インダクタ3は可変インダクタであり)、それによって、ゲインの周波数特性が、インダクタ3によって調整可能となっている。
【0022】
インダクタ3は、誘導結合した一次コイル31および二次コイル32を備えている。一次コイル31と二次コイル32は、好ましくは、磁性体を通じて誘導結合している。一次コイル31は、増幅器20の出力と出力抵抗素子11との間に介挿され、二次コイル32は、制御部4へ接続されている。制御部4は、一次コイル31を流れる電流によって誘起される二次コイル32の電流I、すなわちインダクタ3の二次電流を制御することによって、増幅部2におけるインダクタ3の等価的な誘導、すなわち、一次コイル31の誘導を制御する。それによって、増幅部2のゲインの周波数特性が制御される。
【0023】
インダクタ3として、二次電流の制御によって一次コイル31の誘導を幅広く変えることができ、寄生容量が低く高周波特性に優れるとともに、結合係数が高く、さらに、汎用品として低価格で入手できるという利点を有する、トロイダルタイプのコモンモードチョークが用いられるのが望ましい。
【0024】
制御部4には、二次コイル32に接続され、電流Iを制限する特性を有する電流調整部41、および、電流調整部41を駆動制御する駆動制御部40とが備わっている。電流調整部41における電流制限特性は、可変であり、駆動制御部40によって変更される。すなわち、電流調整部41では、異なる電流制限特性を有する2個(一般には、複数)の電流経路が並列に接続されている。これらの電流経路は、それぞれ、二次コイル32を共有する別個のループを形成する。
【0025】
一方の電流経路に、抵抗素子44が介挿されることによって、それらの電流経路の電流制限特性が、互いに異なるものとなっている。そして、これらの電流経路には、駆動制御部40が送出する制御信号に応答して開閉(オン・オフ)するスイッチ42,43が、介挿されている。スイッチ42,43には、例えば、トランジスタなどのスイッチング素子、あるいは、リレーなどが用いられる。トランジスタが用いられるときには、オン状態において飽和状態となるように、素子の選定、制御信号の値の設定などが行われる。
【0026】
駆動制御部40は、例えば、スイッチ42,43のいずれか一方を閉じる(オンする)、または、双方を開く(オフする)ことによって、3通りの電流制限特性を実現する。スイッチ42,43にトランジスタ等が用いられる場合には、駆動制御部40が送出する制御信号の電位と電流調整部41の電位との整合を図るために、二次コイル32と電流調整部41とを含む電流Iの経路の一部、例えば、二次コイル32の一端が、接地(グラウンド)電位、あるいは、一定電位に接続される。後者の場合には、図1が示すように、電源13が接続される。これによって、電流調整部41を、簡易な回路で構成することが可能となる。
【0027】
一方、CRT1には、さらに、高電圧発生部12が接続されている。高電圧発生部12は、CRT1へ高電圧を供給することにより、CRT1の内部での電子線の射出を可能にする。高電圧発生部12には、さらに、ビーム電流検出部(輝度検出部)5が接続されている。ビーム電流検出部5は、高電圧発生部12へ接続されることによって、ビーム電流Jを検出する。ビーム電流Jの検出信号は、A/D変換部14によって、デジタル形式の信号へと変換された後に、駆動制御部40へと伝達される。
【0028】
駆動制御部40は、プログラムを搭載しないハードウェアのみで構成することも可能であるが、好ましくは、プログラムにもとづいて動作するCPU(図示を略する)と、このプログラムを格納するメモリ(図示を略する)とを備える。それによって、駆動制御部40を簡単に構成することが可能となる。駆動制御部40は、CRT1の内部における電子線の電流、すなわち、ビーム電流Jにもとづいて、電流調整部41を制御する。
【0029】
なお、図示を略するが、外部からは、画像信号Pinと同時に、水平および垂直同期信号も入力され、これらの同期信号に同期して、CRT1の電子線の走査が行われる。それによって、画面10には、画像信号Pinが表現する画像が、正しく再現される。
【0030】
<1-2. 駆動制御部の動作>
図2〜図5は、一例として1画素の画像を表現するパルス状の画像信号Pinが入力された場合の駆動制御部40の動作説明図である。このようなパルス状の画像信号Pinは、例えば、二値画像において点や線(例えば、文字)を表現する。インダクタ3で規定される増幅部2の周波数特性が異なると、入力される画像信号Pinのパルス波形が同一であっても、CRT1へ入力される画像信号Pcの波形は異なる。
【0031】
図2は、白背景の中に描かれた黒文字等(リバース表示の文字・線図等の二値画像)を表現するパルス状の画像信号Pinが、周波数特性の異なる増幅部2を通過することによって得られる二通りの画像信号Pcと、それらが変換されて得られる輝度とを、例示している。高周波成分を強調する周波数特性の下で得られる画像信号Pc1では、立ち上がり、立ち下がりともに、急峻であり、ピークが高い。さらに、定常値への復帰の前に、振動(リンギング)が現れる。
【0032】
これに対して、高周波成分を弱める周波数特性の下で得られる画像信号Pc2では、立ち上がり、立ち下がりともに、緩やかであり、ピークが低い。特に、定常値への復帰までに長い時間を要する。画像信号Pc1,Pc2それぞれの、立ち上がりから低常値への復帰までの期間T1,T2(すなわち、パルスの時間幅)の間には、T1<T2の関係が成り立つ。画像信号Pcの波形は、CRT1に固有のガンマ特性(カソード電圧と輝度の関係)にもとづいて、輝度の波形へと変換される。
【0033】
画像信号Pc1は、画像信号Pc2よりも、ピークが低いために、画像信号Pc1,Pc2それぞれの輝度B1,B2は、B1<B2となる。しかしながら、輝度差(B2−B1)は、図2のガンマ特性の曲線から理解されるように、画像信号Pc1,Pc2のピークの差ほどには明瞭に現れない。すなわち、リバース表示では、高周波成分の強さが異なっても、輝度には目立つほどの差異が現れない。
【0034】
図3は、画像信号Pc1,Pc2が表現する画像(例えば、文字)を例示している。図3の例では、表現される画像は、画面10の垂直方向Vに沿った線分である。電子ビームの走査線は、水平方向Hに沿っており、図2に示したパルス状の画像信号Pc1,Pc2が、水平方向Hの同一位置に反復して現れることによって、図3の画像が画面10に映出される。
【0035】
画像信号Pc1,Pc2がそれぞれ表現する画像の幅L1,L2の間には、L1<L2の関係が現れる。この関係は、期間T1,T2の間の関係に対応しており、幅L1,L2は、それぞれ、二通りの周波数特性の下での、ビーム径に対応している。また、輝度B1,B2の間の関係を反映して、黒文字の白背景に対するコントラストは、画像信号Pc2よりも画像信号Pc1の方が幾分強くなる。しかしながら、上記したように、その差は、視覚の上で目立つほどではない。
【0036】
図4は、図2とは逆に、黒背景の中に描かれた白文字等(ノーマル表示の二値画像)を表現するパルス状の画像信号Pinが、周波数特性の異なる増幅部2を通過することによって得られる二通りの画像信号Pc3, Pc4と、それらが変換されて得られる輝度B3, B4とを、例示している。高周波成分を強調する周波数特性の下で得られる画像信号Pc3では、立ち下がり、立ち上がりともに、急峻であり、逆ピークは深い。さらに、定常値への復帰の前に、振動(リンギング)が現れる。
【0037】
これに対して、高周波成分を弱める周波数特性の下で得られる画像信号Pc4では、立ち下がり、立ち上がりともに、緩やかであり、逆ピークが浅い。また、定常値への復帰までに長い時間を要する。画像信号Pc3,Pc4それぞれの、立ち上がりから低常値への復帰までの期間T3,T4の間には、白背景の場合と同様に、T3<T4の関係が成り立つ。
【0038】
画像信号Pc3,Pc4それぞれの輝度B3,B4は、白背景の場合とは逆に、B4<B3となる。しかも、図3のガンマ特性の曲線から解るように、画像信号Pc3,Pc4の逆ピークの深さにおけるわずかな差異が、大きな輝度の差(B3−B4)をもたらす。すなわち、ノーマル表示では、高周波成分の強さが、わずかに異なっても、輝度には際だった差異が現れる。
【0039】
図5は、画像信号Pc3,Pc4が表現する画像を例示している。図5に例示する画像は、図3に例示した画像と同一である。画像信号Pc3,Pc4がそれぞれ表現する画像の幅L3, L4の間には、期間T3, T4の間の関係を反映して、白背景の場合と同様に、L3<L4の関係が現れる。また、輝度B3, B4の間の関係を反映して、白文字の黒背景に対するコントラストは、白背景の場合とは逆に、画像信号Pc3よりも画像信号Pc4の方が強くなる。しかも、上記したように、コントラストの差は、視覚の上で顕著に現れる。
【0040】
視覚上の画質の良否、すなわち、画像の視認性に関しては、以下の理由により、リバース表示では、高周波成分が弱められる周波数特性が望ましく、ノーマル表示では、逆に強められる特性が望ましい。リバース表示の場合、画像信号Pc1,Pc2の間で、コントラストには視覚上、目立つほどの差異がないのに加えて、画像信号Pc1では、幅L1が狭いために、画面10の発光すべきではない部位にも電子ビームが照射され、本来、暗部とすべき文字の部分が、視覚上、不明瞭となる。これに対して、画像信号Pc2では、幅L2が広いために、本意としない部位への電子ビームの照射を回避することができ、暗部によって表現される文字が、視覚上、明瞭となる。
【0041】
リバース表示では、さらに、CRT1に備わるアパーチャグリル(図示を略する)のグリルピッチと二値画像との干渉に由来するモアレ縞の発生を抑える上でも、高周波成分が弱められた画像信号Pc2の方が良好である。これに対して、ノーマル表示では、モアレ縞の発生の恐れがないのに加えて、画像信号Pc4よりも画像信号Pc3の方が、コントラストが目立つほどに強い。したがって、ノーマル表示では、高周波成分が強められた画像信号Pc3の方が、視認性において望ましい。
【0042】
このため、駆動制御部40は、画像がリバース表示であるときには、例えば、スイッチ42,43の双方をオフすることによって、増幅部2のゲインの高周波成分を弱める。これに対して、画像がノーマル表示であるときには、例えば、スイッチ43をオンすることによって、ゲインの高周波成分を強める。
【0043】
駆動制御部40は、さらに、画像が二値画像ではなく、例えば、動画、写真画などの多値画像であるときには、スイッチ42をオンし、それによって、さらに高周波成分を強めることも可能である。高周波成分が強調されることによって、動画、写真画には、いわゆる輪郭補正が加えられる。輪郭補正によって、動画、写真画等の輪郭が、視覚上、より明瞭となる。高周波成分の強調と輪郭補正との関係については、実施の形態2で言及する。
【0044】
駆動制御部40は、画像の種別を、ビーム電流Jにもとづいて判断する。例えば、二つの基準値が設定されており、ビーム電流Jのある期間にわたる平均値、例えば、1画面分の平均値が、低い基準値以下であれば、画像がノーマル表示の二値画像であると判定し、高い基準値以上であれば、リバース表示の二値画像であると判定する。また、例えば、平均値が低い基準値と高い基準値の間にあれば、動画等の多値画像と判定される。
【0045】
以上のように、装置101では、画像の種別にもとづいて、ゲインの周波数特性が調整されるので、画像の種別によらずに、視認性の良好な画像の映出が可能となる。しかも、ビーム電流検出部5の検出信号にもとづいて、周波数特性の制御が行われるので、画像の種別が変わっても、視認性の良好な画像が、自動的に得られる。
【0046】
さらに、誘導が可変のインダクタ3が用いられるので、ゲインの高周波成分の制御が容易であり、しかも、電気的な制御が可能である。特に、インダクタ3が、増幅器20とCRT1との間の経路に介挿されているので、従来装置150に設けられているインダクタ97を、インダクタ3へと置き換えることによって、増幅部2が出来上がる。すなわち、従来装置150における設計データ等の資源を、そのまま利用することができ、設計および製造に要するコストを節減することができる。
【0047】
また、インダクタ3が、相互インダクタンスを通じて互いに誘導結合した一次および二次コイル31,32を備えているために、増幅部2における等価的な誘導を、電流調整部41を用いて、容易に調整することが可能である。すなわち、周波数特性の電気的制御が、一層容易に行われ得る。また、電流調整部41は、スイッチ42,43のオン、オフ動作のみを通じて、電流Iを段階的に調整するので、電流調整部41の設計が容易である。また、駆動制御部40による制御も単純かつ容易である。
【0048】
<2. 実施の形態2>
図6は、実施の形態2の画像表示装置の構成を示すブロック図である。この装置102は、電流調整部41に備わる電流Iの経路が単一であって、経路に介挿されるトランジスタによって、経路の電流制限特性が連続的に可変である点において、実施の形態1の装置101(図1)とは特徴的に異なっている。図6が示すように、トランジスタとして、例えば、接合型のFET45が用いられる。FET45は、好ましくは、デプレッション型である。
【0049】
FET45のソースSおよびドレインDは、それぞれ、二次コイル32の二つの端部へと、接続されている。ソースSには電源13が、さらに接続されており、それによって、FET45がデプレッション型として動作することが可能になっている。駆動制御部40は、制御信号として、駆動電圧信号を送出する。駆動電圧信号は、FET45のゲートGに接続された抵抗素子46を通じてゲートGへ、ゲート電圧として入力される。
【0050】
図7は、FET45のゲート電圧とドレイン・ソース間抵抗の関係を示すグラフである。FET45は、負の方向に十分に大きなゲート電圧が印加されるとオフし、正の方向に十分に大きなゲート電圧が印加されるとオンする。両者の中間の範囲である非飽和領域では、ゲート電圧の正方向への増加にともなって、ドレイン・ソース間抵抗が減少する。非飽和領域の範囲は、インダクタ3の特性(例えば、巻き線数など)にも依存するので、インダクタ3の特性は、FET45が非飽和領域で動作し得るように、適切に選択される。さらに、制御信号の範囲も、FET45が常に非飽和領域で動作するように、適切に設定される。
【0051】
図8は、制御信号、画像信号Pc、および、画面10に映出される画像の関係を示す動作説明図である。実施の形態5で後述するように、単一の画面10の中に、同時に、周波数特性の異なる画像が映出されることも可能であるが、図8では、異なる時間に画面10に映出される3種の画像が、便宜上、一枚の画面10の中に描かれている。
【0052】
駆動制御部40は、ビーム電流Jの大きさにもとづいて、画像の種別を判別する。駆動制御部40は、画像が動画等であるときには、制御信号を正の方向に最も高く設定し、画像がノーマル表示の二値画像であるときには、中間の高さに設定し、画像がリバース表示の二値画像であるときには、最も低く(負の方向の最も大きく)設定する。その結果、インダクタ3の等価的な誘導、すなわち、一次コイル31の誘導は、この順序で上昇する。
【0053】
したがって、ゲインの高周波成分は、動画等に対しては最も強く、ノーマル表示の二値画像に対しては中程度となり、リバース表示の二値画像に対しては、最も弱くなる。周波数特性に関する三種の画像の間での好ましい関係は、実施の形態1で説明したとおりであり、図8の関係は、この好ましい関係に合致している。動画像等では高周波成分が特に強いために、画像信号PcにオーバシュートOSおよびアンダーシュートUSが顕著に現れる。その結果、動画等の輪郭が強調されるという輪郭補正が実現する。それによって、動画等の輪郭が鮮明となる。
【0054】
また、3段階の中間に位置するノーマル表示の二値画像に対する周波数特性は、視認性を考慮して、例えば、従来装置150における周波数特性、すなわち、標準の周波数特性に同等程度に設定される。動画像等に対しては、標準よりも高周波成分が強調され、リバース表示の二値画像に対しては、逆に弱められると良い。
【0055】
以上のように、装置102では、電流Iの単一の経路に介挿されるFET45のゲート電圧を制御することによって、ゲインの周波数特性を様々に変えることができる。また、上記では、周波数特性が3段階に変えられる例を示したが、FET45のドレイン・ソース間抵抗は、図7が示すようにゲート電圧に対して、連続に変化し得るために、電流調整部41の構成を変更することなく、周波数特性の段階数を無制限に大きくすることが可能であり、さらに、連続的に変更することも可能である。すなわち、簡単な構成で、より緻密な周波数特性の制御を実現することが可能である。
【0056】
また、図6では、電流調整部41に備わるトランジスタがFET45である例を示したが、別の種類のトランジスタであっても良く、また、非飽和状態で動作可能なトランジスタと同等の機能を果たすアクティブ素子に置き換えることも可能である。図9は、その一例を示すブロック図である。この装置103では、FET45に代えて、バイポーラ型のトランジスタ47が用いられている。
【0057】
トランジスタ47のエミッタおよびコレクタは、それぞれ、二次コイル32の二つの端部へと、接続されている。エミッタには接地電位を伝える配線、すなわち接地電位線が、さらに接続されており、それによって、トランジスタ47が動作することが可能になっている。駆動制御部40は、制御信号として、電流信号を送出する。この電流信号は、トランジスタ47のベースに接続された抵抗素子48を通じて、ベースへ、ベース電流として入力される。
【0058】
<3. 実施の形態3>
図10は、実施の形態3の画像表示装置の構成を示すブロック図である。この装置104は、電流調整部41に定電流回路が備わる点において、実施の形態2の装置102(図6)とは特徴的に異なっている。電流調整部41に備わる単一の電流Iの経路には、FET60と抵抗素子61の直列回路が介挿されている。すなわち、FET60のドレインDは二次コイル32の一端へ接続され、FET60のソースSは抵抗素子61の一端へ接続され、抵抗素子61の他端は二次コイル32の他端へと接続されている。抵抗素子61の他端には、接地電位線が、さらに接続されている。
【0059】
FET60のゲートGには演算増幅器62の出力が接続され、FET60のソースSは、演算増幅器62の反転入力へと接続されている。すなわち、電流Iに比例して抵抗素子61に発生する電圧降下が、演算増幅器62へとフィードバックされる。駆動制御部40は、電圧信号の形態で制御信号を出力し、この制御信号は、演算増幅器62の非反転入力へ入力される。
【0060】
したがって、抵抗素子61の電圧降下が一定の値となるように、言い換えると、電流Iが一定となるように、FET60のドレイン・ソース間抵抗が演算増幅器62によって調整される。一定である電流Iの値は、制御信号に依存する。したがって、制御信号によって、電流Iを、様々に、かつ、連続的に変更することが可能である。
【0061】
例えば、FET60の特性に、不均一、経時変化、および、温度変化に伴う変化等があっても、二次コイル32には、制御信号に応じた一定の大きさの電流Iが流れる。このように、装置104は、簡単な構成で、素子の特性における誤差を吸収し、精度の高い周波数特性の制御を実現する。
【0062】
<4. 実施の形態4>
図11は、実施の形態4の画像表示装置の構成を示すブロック図である。この装置105は、解像度検出部70および過渡特性検出部71が備わる点で、実施の形態1〜3の装置101〜104とは、特徴的に異なっている。図11では、電流調整部41として、装置102の電流調整部41(図6)が例示されているが、他の装置101,103,104の電流調整部41へ置き換えられてもよい。
【0063】
装置105は、使用されるときに、外部装置90へと接続される。外部装置90は、例えば、パーソナルコンピュータである。外部装置90は、画像信号Pinと同期信号Syncを、装置105へ伝送する。画像信号Pinには、3種の色成分Pin(R), Pin(G), Pin(B)が含まれ、同期信号Syncには、水平同期信号Sync(H)および垂直同期信号Sync(V)が含まれる。
【0064】
過渡特性検出部71は、画像信号Pinが増幅部2を通過することによって得られる画像信号Pcの過渡特性を検出する。解像度検出部70は、同期信号Syncにもとづいて、外部装置90が送出する画像信号Pinの解像度を検出する。駆動制御部40は、これらの検出結果にもとづいて、画像の視認性を向上するように、増幅部2のゲインの周波数特性を制御する。
【0065】
なお、同期信号Syncは、CRT1の画面10の上に電子ビームを走査させるための従来周知の装置部である同期・偏向回路(図示を略する)へも、供給される。このため、図11では、同期信号Syncが、解像度検出部70とは別の経路へ分岐して伝えられるように描かれている。
【0066】
画像信号が、1画素の画像を表現するパルス状の波形をもって入力された場合に、増幅部2のゲインの高周波成分が過度に強いときには、図12が示すように、増幅後の画像信号Pcにリンギングが現れる。その結果、画面10に映し出される画像には、図13が示すように、リンギングに対応した画像の歪が現れる。逆に、増幅部2のゲインの高周波成分が過度に弱いときには、図14が示すように、増幅後の画像信号Pcでは、定常値への収束が過度に遅延する。その結果、画面10に映し出される画像には、図15が示すように、残像が現れる。
【0067】
これに対して、周波数特性が適切に設定されたときには、図16が示すように、増幅後の画像信号Pcは、リンギングを伴わず、しかも、定常値へ適度な早さで収束する。その結果、画面10には、図17が示すように、歪も残像も伴わない適切な画像が映出される。過渡特性検出部71は、画像信号Pcのパルス波形、すなわち、過渡特性を検出する。過渡特性の検出は、例えば、画像信号Pcを、画像信号Pinのクロック周波数よりも高い周波数でサンプリングし、A/D変換することによって行われる。
【0068】
駆動制御部40は、過渡特性検出部71で得られたデジタル信号にもとづいて、過渡特性が、図16に示される目標からどれだけ変位しているかを判定し、この変位を解消するように、電流調整部41およびインダクタ3を通じて、ゲインの周波数特性を修正する。このサイクルが反復されることによって、入力される画像信号Pinの過渡特性がどのようであっても、目標とされる適切な画像信号Pcの過渡特性が得られ、画面10には図17が示すような適切な画像が映出される。すなわち、外部装置90の特性、および、外部装置90と装置105とを接続する配線の特性に依存することなく、適切な画像が映出される。
【0069】
目標とされる過渡特性は、外部装置90が出力する画像信号Pinの解像度に依存して変更されるのが、より望ましい。解像度検出部70は、この目的のために設けられる。画像信号Pinの解像度とは、画像信号Pinの一画面当たりの水平方向Hおよび垂直方向Vに沿った画素の個数(例えば、1024画素×768画素など)であり、通常において、外部装置90ごとに、その値は定まっている。
【0070】
画像信号Pinの解像度と、同期信号Syncの周期との間には、周知の簡単な関係が成り立つ。解像度検出部70は、同期信号Syncを受信し、それらの周期を算出することによって、画像信号Pinの解像度を検出する。そのためには、例えば、同期信号Syncの周期が、クロックパルスの個数へ変換され、さらに、デジタル信号処理を通じて、解像度が算出されるとよい。
【0071】
駆動制御部40は、入力された画像信号Pinの解像度に応じて、例えば、図18のグラフに示されるように、画像信号Pcの解像度、すなわち、映出される画像の解像度を制御する。増幅部2のゲインの高周波成分が強調されるほど、画像信号Pcの解像度は高くなる。したがって、図18の縦軸は、ゲインの高周波成分の強さと等価である。図18が示すように、駆動制御部40は、画像信号Pinの解像度の中で、水平解像度のみを参照すれば足りる。したがって、解像度検出部70では、水平解像度のみが検出されれば十分である。
【0072】
装置105は、画像信号Pinの最高解像度が再現性よく映出されるように設定される(直線C1)。これに対して、画像信号Pinの解像度が低ければ、それに応じて、映出される画像の解像度は低くても、視認性の上では、支障がない。例えば、画像信号Pin, Pcの間での解像度の関係は、直線C2で与えられる関係であってもよい。
【0073】
さらに、画像信号Pinの解像度とCRT1のグリルピッチとの干渉により、ある範囲にわたって、画面10にモアレ縞が出現し易いことが知られている。図18には、この範囲を、「モアレ領域」として例示している。モアレ領域の位置、および、幅は、直線C1が示す解像度の高さ(画面10に映出される電子ビームの太さ)に依存する。モアレ縞の出現を抑えるには、画像信号Pin, Pcの間での解像度の関係を変えればよい。
【0074】
そのために、例えば、直線C1の高さで決まるモアレ領域の高解像度側の端部よりも幾分高めの値が、参照解像度Rrefとして設定される。駆動制御部40は、解像度検出部70で検出された画像信号Pinの解像度が、参照解像度Rref以上であれば、画像信号Pcの解像度を、直線C1に一致するように、高い値に決定する。逆に、画像信号Pinの解像度が、参照解像度Rrefよりも低ければ、画像信号Pcの解像度が、直線C1よりも低く直線C2よりも高い、ある高さに決定される。駆動制御部40は、決定された画像信号Pcのそれぞれの解像度に対応した周波数特性を実現するように、上記した過渡特性の目標値を設定する。
【0075】
目標とされる過渡特性は、画像の種別(ノーマル表示、リバース表示など)にも依存して修正されるのが、さらに望ましい。このため、装置105では、駆動制御部40は、過渡特性検出部71および解像度検出部70の検出結果だけでなく、ビーム電流検出部5で検出されるビーム電流Jをも参照する。例えば、ノーマル表示の二値画像に対しては、高周波成分を強調するように、目標が修正され、リバース表示の二値画像に対しては、高周波成分を弱めるように、修正されるとよい。
【0076】
以上のように、装置105では、解像度検出部70、過渡特性検出部71、および、ビーム電流検出部5が備わっており、駆動制御部40は、これらが得た検出信号を参照して制御を行う。このため、画像の種別だけでなく、入力される画像信号Pinの解像度の相違、および、入力される画像信号Pinの過渡特性(パルス波形)の相違をも考慮して、総合的に視認性が最適化された画像を、自動的に映出することが可能である。
【0077】
なお、外部装置90から装置105へ入力される画像信号Pinは、RGB表色系の画像信号Pin(R,G,B)だけでなく、例えばYIQ表色系など、他の表色系の画像信号であってもよい。また、過渡特性検出部71は、3成分すべてについて、過渡特性の検出を行っても良く、代表として一成分を検出しても良い。検出対象とされる成分の個数が多いほど、より精度の高い検出が可能となる。
【0078】
また、解像度検出部70と過渡特性検出部71の中で、いずれか一方のみが備わるように、装置105を変形することも可能である。さらに、ビーム電流検出部5およびA/D変換部14を除去することも可能である。すなわち、画像の種別の相違、入力される画像信号Pinの解像度の相違、および、入力される画像信号Pinの過渡特性の相違の各々を、単独に考慮し、あるいは、任意の組み合わせによる総合的判断にもとづいて、映出される画像の視認性を最適化することが、一般に可能である。例えば、駆動制御部40は、解像度検出部70で検出された解像度のみにもとづいて、図18の関係を実現するように、周波数特性を制御することも可能である。
【0079】
さらに、図19に示すように、周波数特性を、外部から手動で変更できるように、装置105を変形することも可能である。この装置106では、過渡特性検出部71の代わりに、操作部73、可変抵抗素子74、および、A/D変換部75が備わっている。可変抵抗素子74には、例えば、正電源電位線と接地電位線とが接続されている。操作者(オペレータ)は、操作部73を操作することによって、可変抵抗素子74に発生する電圧降下を変えることができる。この電圧降下は、A/D変換部75によってデジタル信号へ変換されて、駆動制御部40へ伝えられる。
【0080】
駆動制御部40は、過渡特性検出部71による検出信号の代わりに、A/D変換部75が出力する信号を参照するとよい。その結果、解像度検出部70およびビーム電流検出部5による検出信号にもとづいて設定された周波数特性を、操作者の手動にもとづいて、シフトすることが可能となる。操作者は、例えば、画面10に映出される画像を目視しつつ、適切な過渡特性が得られるように、操作部73を操作することができる。特に、装置106のように、電流調整部41が非飽和領域で動作するFET45を備えるときには、操作者は、周波数特性を、連続的にシフトさせることが可能である。
【0081】
<5. 実施の形態5>
図20は、実施の形態5の画像表示装置の構成を示すブロック図である。この装置107は、範囲指定部8を備える点が特徴的である。駆動制御部40は、例えば、解像度検出部70およびビーム電流検出部5による検出信号、ならびに、操作部73の操作にもとづく周波数特性の制御など、実施の形態1〜4で例示した制御を、範囲指定部8が指定する全体画像の中の特定領域(例えば、小画面)に映出される画像に対して、選択的に実行する。図20は、装置106(図19)に、範囲指定部8が付加された形態を例示している。
【0082】
範囲指定部8は、画像信号Pinまたは同期信号Syncに重畳して外部装置90から伝送される位置信号を検出し、それにもとづいて、特定範囲(以下、「制御ウィンドウ」と称する)を指定する。位置信号は、制御ウィンドウの位置を表現する信号である。図21の動作説明図が示すように、画面10に映出可能な全体画像の中に設定される制御ウィンドウWに対応する位置信号Csは、例えば、同期信号Sync、または、画像信号Pinに対して、制御ウィンドウWの端部に対応する位置に重畳される。
【0083】
位置信号Csが、同期信号Syncと画像信号Pinのいずれに重畳されるか、あるいは、双方に重畳されるかは、外部装置90に依存する。位置信号Csが画像信号Pinに重畳される形態では、例えば、外部装置90がパーソナルコンピュータである場合に、ハードウェアによらずに、画像信号Pinを出力するソフトウェア(プログラム)のみで、位置信号Csを生成することができるという利点がある。
【0084】
図21は、同期信号Syncに重畳される位置信号Csが、水平同期信号Sync(H)と垂直同期信号Sync(V)の双方に重畳される例を示しているが、水平同期信号Sync(H)にのみ重畳されてもよい。また、画像信号Pinに重畳される位置信号Csは、3成分の画像信号Pin(R,G,B)のすべてに重畳されてもよく、いずれか一つ、あるいは、2成分に重畳されてもよい。一般に、位置信号Csが重畳される対象とされる信号が多いほど、位置信号Csの検出の精度が高まる。
【0085】
図22は、範囲指定部8の内部構成を示すブロック図である。画像信号Pinに重畳された位置信号Csは、位置信号抽出部81によって抽出され、同期信号Syncに重畳された位置信号Csは、位置信号抽出部84によって抽出される。画像信号Pinに位置信号Csが重畳されるときには、重畳された位置信号Csの抽出を容易化するために、望ましくは、位置信号Csが存在する部位では、画像信号Pinは消去されるか、あるいは、弱められる。その結果、画面10には、図21に示されるように、制御ウィンドウWの水平方向Hに沿った端部には、位置信号Csに対応する画像が映出される。その結果、全体画像の中での制御ウィンドウWの位置を、容易に視覚で確認することができる。
【0086】
図22に戻って、位置信号抽出部81で抽出された位置信号Csは、範囲決定部82へ送られる。範囲決定部82は、画像信号Pinの中の位置信号Csの位置を判断することによって、全体画像の中の制御ウィンドウWの位置を決定する。その結果、制御ウィンドウWの位置を指定する信号が、範囲決定部82から駆動制御部40へと送出される。
【0087】
同様に、位置信号抽出部84で抽出された位置信号Csは、範囲決定部85へ送られる。範囲決定部85は、同期信号Syncの中の位置信号Csの位置を判断することによって、全体画像の中の制御ウィンドウWの位置を決定する。その結果、制御ウィンドウWの位置を指定する信号が、範囲決定部85から駆動制御部40へと送出される。
【0088】
範囲指定部8は、このように、同期信号Syncと画像信号Pinの双方に対応した2系統の位置信号処理系を備えているので、位置信号Csを同期信号Syncと画像信号Pinのいずれに重畳する外部装置90に対しても、あるいは、双方に重畳する外部装置90に対しても、適切な処理を行い得る。駆動制御部40は、範囲決定部82,85の一方、または、双方から伝送される信号が指定する制御ウィンドウWに対して、選択的に、実施の形態1〜4で述べた様々な制御を実行する。なお、幅広い外部装置90に対応する必要がなければ、範囲指定部8は、2系統の処理系を備える必要はなく、特定の外部装置90に対応した1系統のみを備えていてもよい。
【0089】
図21に戻って、画像信号Pinに重畳される位置信号Csについて例示するように、位置信号Csは、様々なパターンを持つことが可能である。位置信号Csの画像信号Pinまたは同期信号Sync内の位置によって制御ウィンドウWの位置を表現するだけでなく、パターンを持つことによって、制御ウィンドウWの中で制御されるべき画質の種別を表現することが可能となる。制御される画質には、輪郭補正の有無などの周波数特性によって調整可能な画質だけでなく、画像の明るさ、コントラストなど、周波数特性だけでは調整できない画質が含まれてもよい。
【0090】
図21に例示されるパターンは、様々なパルス数、パルス間隔、および、パルス幅を有するパルス列であり、パルス列で表現されたバーコードに相当する。位置信号Csのパターンは、図21の例に限られない。画像信号Pinに重畳される位置信号Csのパターンは、画像信号Pinとは区別できる範囲で、任意に設定することが可能である。
【0091】
図22が示すように、範囲指定部8は、画質制御解読部83,86を、さらに備えている。これらの画質制御解読部83,86は、位置信号抽出部81,84でそれぞれ抽出された位置信号Csのパターンを解読し、制御すべき画質の種別を判定する。画質制御解読部83,86は、さらに、制御すべき画質の種別を指定する信号を、駆動制御部40へ送出する。駆動制御部40は、画質制御解読部83,86の一方、または、双方から伝送される信号が指定する画質の種別に関する制御を、制御ウィンドウWに対して実行する。
【0092】
例えば、制御ウィンドウWに対して、輪郭補正が加えられ、あるいは、画像の明るさが変更される。駆動制御部40は、電流調整部41を通じて周波数特性を制御するだけでなく、画面10に映出される画像の明るさや、コントラストを調整する装置部分である前置増幅器25に対しても、制御信号を送出する。それによって、明るさ、コントラストなど、周波数特性を通じて制御できない種別の画質に対しても、位置信号Csが表現するとおりの制御が行われる。
【0093】
実施の形態2で参照した図8では、画面10の中に3種の画像が、便宜上、並んで描かれていた。しかしながら、実施の形態5の装置107を用いれば、図8に描かれるとおりに、周波数特性がそれぞれ適切に設定された三種の画像を、同一の全体画像の中に並んで映出することも可能となる。
【0094】
以上のように、装置107では、外部装置90の指定にもとづいて、全体画像の中の制御ウィンドウWに対して、選択的に画質の制御が行われる。また、全体画像の中での制御ウィンドウWの範囲だけでなく、制御すべき画質の種別も、外部装置90によって指定可能である。これによって、映出されるべき様々な形態の画像に対して、視認性を高めるための画質の制御が、柔軟に行われ得る。
【0095】
<6. 実施の形態6>
図23は、実施の形態6の画像表示装置の構成を示すブロック図である。この装置108は、操作者の操作によって、制御ウィンドウWの位置が指定可能である点が特徴的である。すなわち、装置108は、操作者の操作にもとづいて位置信号Csを生成可能なように、操作部76、可変抵抗素子77、A/D変換部78、および、位置信号発生部79を備えている。可変抵抗素子77には、例えば、正電源電位線と接地電位線とが接続されている。
【0096】
操作者は、操作部76を操作することによって、可変抵抗素子77に発生する電圧降下を変えることができる。この電圧降下は、A/D変換部78によってデジタル信号へ変換されて、位置信号発生部79へ伝えられる。位置信号発生部79は、A/D変換部78が出力するデジタル信号にもとづいて、操作部76が指定する制御ウィンドウWの位置を表現する位置信号Csを生成する。このとき、位置信号発生部79は、外部装置90が送出する同期信号Syncを参照することにより、制御ウィンドウWの位置に対応したタイミングで位置信号Csを出力する。
【0097】
信号混合部87は、外部装置90が送出する画像信号Pinに、位置信号発生部79が出力する位置信号Csを重畳する。位置信号Csは、画像信号Pinの中の制御ウィンドウWの位置に対応した部位に重畳される。範囲指定部8は、信号混合部87が出力する信号の中から、位置信号Csを抽出し、さらに、位置信号Csが表現する制御ウィンドウWの位置を決定し、制御ウィンドウWを駆動制御部40へ指定する。範囲指定部8は、装置107の範囲指定部8(図22)の中で、位置信号抽出部81および範囲決定部82を備えておれば足りる。
【0098】
増幅部2には、画像信号Pinとともに位置信号Csが入力されるので、図24が示すように、画面10には、制御ウィンドウWの端部、例えば、左上隅と右下隅に、位置信号Csが現れる。操作者は、位置信号Csを目視することによって、制御ウィンドウWを認識することができる。したがって、操作者は、位置信号Csを目視しつつ、操作部76を操作することによって、全体画像の中の所望の位置へと制御ウィンドウWを移動させることが可能である。このように、装置108では、操作者の手動によって、全体画像に対する制御ウィンドウWの位置を、任意に指定することが可能である。
【0099】
<7. 変形例>
(1) 以上の実施の形態では、増幅部2で増幅された画像信号Pcが、CRT1のカソードに入力される例、すなわち、CRT1がカソード電圧制御型である例を示したが、言うまでもなく、CRT1はグリッド電圧制御型であってもよい。
【0100】
(2) 以上の実施の形態では、インダクタ3は、増幅器20の出力とCRT1との間の経路に介挿されていたが、増幅部2の中で、ゲインの周波数特性に影響を与える他の部位に設けられても良い。ただし、増幅器20の出力とCRT1との間の経路に介挿される形態では、実施の形態1で述べたような利点が得られる。
【0101】
(3) 相互インダクタンスで結合する複数のコイルを有するインダクタ3の代わりに、単一のコイルを有し、例えば、磁性体のコアの位置、コアのギャップの大きさなどを、電気的に調整可能なインダクタを用いても良い。ただし、インダクタ3では、実施の形態1で述べたような利点が得られる。
【0102】
(4) 図19の装置106において、解像度検出部70、過渡特性検出部71、および、ビーム電流検出部5のいずれも備わらず、代わりに、操作部73、可変抵抗素子74、および、A/D変換部75が備わるように、最も簡単な構成へと変更することも可能である。このとき、周波数特性の制御は手動でのみ行われる。操作者が画面10を目視しつつ手動操作することによって、映出される画像に対して最適な周波数特性を実現することが可能である。ただし、解像度検出部70、過渡特性検出部71、および、ビーム電流検出部5などが備わる形態では、実施の形態4で述べたような利点が得られる。
【0103】
(5) 以上の実施の形態では、画像出力部がCRTである例を示した。しかしながら、この発明では、映出される画像の周波数特性が、増幅部2に含まれる可変のインダクタによって調整可能なすべての画像出力部が使用可能である。特に、実施の形態5,6においては、周波数特性の調整が、可変のインダクタを通じて行われることを必要としない画像出力部も、広く使用可能である。
【0104】
【発明の効果】
第1の発明の装置では、増幅部のゲインの周波数特性が可変インダクタの誘導を通じて輝度に基づいて制御されるので、画像信号に適する周波数特性を容易に、かつ、電気的に設定することができ、視認性の良好な画像を得ることができる。また、画像出力部へ供給される画像信号のパルス波形が目標へ近づくように、周波数特性が制御されるので、入力された画像信号のパルス波形に関わりなく、視覚上、適した周波数特性を、自動的に実現することができる。
【0105】
第2の発明の装置では、可変インダクタが増幅器と画像出力部との間の経路に介挿されているので、従来装置のインダクタを、可変のインダクタへと置き換えることによって、増幅部が実現する。このため、従来装置における設計データ等の資源を、そのまま利用することができ、設計および製造に要するコストを節減することができる。
【0106】
第3の発明の装置では、可変インダクタが、互いに誘導結合した一次コイルと二次コイルとを含んでおり、二次コイルに流れる電流を制御することによって、一次コイルの誘導が制御されるので、周波数特性の電気的制御が、特に容易に行われ得る。
【0107】
第4の発明の装置では、入力された画像信号の解像度に応じて変わるように、周波数特性が制御されるので、入力された画像信号の解像度に、視覚上、適した周波数特性を、自動的に実現することができる。
【0109】
の発明の装置では、画像出力部へ映出される画像が二値画像であるときに、画像がノーマル表示かリバース表示かに応じて、周波数特性が適切に変更されるので、表示の種別が変わっても、視認性の良好な画像の映出が自動的に実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の装置のブロック図である。
【図2】 実施の形態1の装置の動作説明図である。
【図3】 実施の形態1の装置の動作説明図である。
【図4】 実施の形態1の装置の動作説明図である。
【図5】 実施の形態1の装置の動作説明図である。
【図6】 実施の形態2の装置のブロック図である。
【図7】 実施の形態2のFETの特性を示すグラフである。
【図8】 実施の形態2の装置の動作説明図である。
【図9】 実施の形態2の装置の別の例のブロック図である。
【図10】 実施の形態3の装置のブロック図である。
【図11】 実施の形態4の装置のブロック図である。
【図12】 実施の形態4の装置の動作説明図である。
【図13】 実施の形態4の装置の動作説明図である。
【図14】 実施の形態4の装置の動作説明図である。
【図15】 実施の形態4の装置の動作説明図である。
【図16】 実施の形態4の装置の動作説明図である。
【図17】 実施の形態4の装置の動作説明図である。
【図18】 実施の形態4の装置の動作説明図である。
【図19】 実施の形態4の装置の別の例のブロック図である。
【図20】 実施の形態5の装置のブロック図である。
【図21】 実施の形態5の装置の動作説明図である。
【図22】 実施の形態5の範囲指定部のブロック図である。
【図23】 実施の形態6の装置のブロック図である。
【図24】 実施の形態6の装置の動作説明図である。
【図25】 従来の装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 CRT(画像出力部)、2 増幅部、3 インダクタ、4 制御部、5 ビーム電流検出部(輝度検出部)、8 範囲指定部、10 画面、20 増幅器、31 一次コイル、32 二次コイル、40 駆動制御部、41 電流調整部、70 解像度検出部、71 過渡特性検出部、73 操作部、81,84 位置信号抽出部、82,85 範囲決定部、83,86 画質制御解読部、90 外部装置、I 電流、J ビーム電流、Pin, Pin(R,G,B), Pc 画像信号、Sync, Sync(H,V) 同期信号。

Claims (5)

  1. 画像信号が表現する画像を映出する画像出力部と、
    可変インダクタを有し、当該可変インダクタの誘導にもとづく周波数特性をもつゲインをもって、前記画像信号を増幅して前記画像出力部へと供給する増幅部と、
    前記画像出力部に映出される輝度を検出する輝度検出部と、
    前記輝度に基づいて前記誘導を制御することによって、前記周波数特性を制御する制御部と
    前記増幅部から出力される前記画像信号のパルス波形を検出する過渡特性検出部と
    を備え、
    前記制御部は、前記周波数特性を制御して、前記過渡特性検出部で検出された前記パルス波形を目標に近づける画像表示装置。
  2. 請求項1に記載の画像表示装置において、前記増幅部は、前記画像信号を増幅する増幅器を、さらに有し、前記可変インダクタが、前記増幅器と前記画像出力部との間の経路に介挿されている画像表示装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像表示装置において、前記可変インダクタが、互いに誘導結合した一次コイルと二次コイルとを含んでおり、前記一次コイルは、前記増幅器へ接続されており、前記二次コイルは、前記制御部へ接続されており、前記誘導は、前記一次コイルの誘導であり、前記制御部は、前記二次コイルにおいて、前記一次コイルに流れる電流によって励起される電流を制御することによって、前記一次コイルの誘導を制御する画像表示装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像表示装置において、前記画像信号の解像度を、前記画像の同期信号にもとづいて検出する解像度検出部を、さらに備え、前記制御部は、前記周波数特性を、前記画像信号の解像度に依存して変化させる画像表示装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像表示装置において、前記制御部は、前記輝度検出部で検出された前記輝度にもとづいて、映出される前記画像が、ノーマル表示の二値画像であるか否か、および、リバース表示の二値画像であるか否か、を判定し、ノーマル表示の二値画像に対しては、前記ゲインの高周波成分を強め、リバース表示の二値画像に対しては、弱めるように、前記周波数特性を制御する画像表示装置。
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