JP3407677B2 - 速度変調回路 - Google Patents

速度変調回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受像
機等における速度変調回路に係わるものであり、特に色
解像度補正効果を持つ速度変調回路に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビ画像においては、輝度の高い部分
でブラウン管のビーム電流が増加するため、ビームのス
ポットサイズが大きくなり鮮鋭度が低下してしまう。そ
こで、この鮮鋭度の低下を補正する方法として、速度変
調回路を用いる方法がある。図4は従来例の速度変調回
路を示すブロック図、図5は速度変調の基本動作を説明
するための波形図であり、併せて説明する。
【0003】図4において、図5(a)に示す波形の輝度
信号が入力し、映像信号処理回路3及び微分回路1へ供
給されている。映像信号処理回路3は、この輝度信号に
各種信号処理を行い、別途入力している色差信号と合成
して、原色信号R,G,Bを得て、ブラウン管(CRT)へ
供給し、映像が表示される。微分回路1は、輝度信号を
微分し、図5(b)に示す波形の微分信号を得て、増幅回
路2へ供給している。増幅回路2は、この微分信号を増
幅して、補助偏向コイル5へ供給して微分信号に相当す
る電流を流し、図5(c)に示す波形の重畳偏向磁界を発
生させる。
【0004】ブラウン管(CRT)には、水平偏向コイル
4及び補助偏向コイル5が装着されており、これにより
ブラウン管の偏向磁場は、時間に対してリニアに変化す
る水平偏向コイル4による磁場と、補助偏向コイル5に
より生ずる磁場の重ね合わされた磁場になる。このた
め、輝度信号の立ち上がりと立ち下がりの時間で偏向掃
引にわずかな停滞が起きる。
【0005】ビーム電流の走査速度は図5(d)に示す如
く、図5(c)に示す重畳偏向磁界の微分波形となり、A
の部分では走査速度は速く、Bの部分では遅くなる。従
って、ブラウン管に表示される速度変調後の輝度信号
は、図5(e)に示す如く、輪郭部にプリシュート、オー
バーシュートがつき鮮鋭度が向上しており、又、白部分
の面積が狭く、黒部分の面積が広くなりビームスポット
サイズの増大も抑えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】NTSC方式において
は周知の如く、輝度信号は広帯域であるが、色差信号は
帯域制限されて伝送されるので狭帯域ある。受信側で再
生される原色信号は周知の如く、R信号、G信号、B信号
であるが、以下説明上これらを代表して原色信号C信号
とする。そこで、色差信号(R−Y)、(B−Y)等は、色
差信号(C−Y)と記して以下説明する。
【0007】輝度信号Yは、低域成分YL、高域成分YH
を含んでいるが、色差信号はその低域成分(C−Y)Lし
か伝送されず、高域成分(C−Y)Hは無い。そこで、得
られる原色信号Cは、次式となる。 C=YL+(C−Y)L+YH ……(1) 再生される原色信号Cの高域成分は、輝度信号の高域成
分YHのみとなり、色についての情報がなくなってしま
うために、原色信号Cの色解像度が劣化してしまう。
【0008】従来の速度変調回路では、その補正量は輝
度信号の変化量、即ち微分信号に依存するので、ビーム
電流増加によるビームスポットサイズの増大を抑えた
り、鮮鋭度向上のための輪郭補正としての効果はある
が、NTSC方式によって送信側で失われた色解像度を
改善するような効果は全くないという欠点があった。本
発明は、前記課題を解決するためになされたものであ
り、速度変調の補正量を色差信号のレベルによって変化
させることで、高彩度な部分の映像の画質改善を図るこ
とができる速度変調回路を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、(1) 少なくとも1つ以上の色差信号のレベルを
検出する色差信号レベル検出回路と、輝度信号を微分す
る微分回路と、前記微分回路の出力信号を入力し、前記
色差信号のレベルに応じて、レベルが大きければ増幅度
を大に、レベルが小さければ増幅度を小に増幅して出力
する増幅可変回路と、ブラウン管に装着され、前記増幅
可変回路の出力信号を入力し、補助偏向磁界を生成する
ことによりブラウン管電子ビームの速度変調を行う補助
偏向コイルとを備えたことを特徴とする速度変調回路を
提供し、(2) 少なくとも1つ以上の色差信号のレベル
を検出する色差信号レベル検出回路と、輝度信号を入力
し、前記色差信号のレベルに応じて、レベルが大きけれ
ば輝度信号の増幅度を大に、レベルが小さければ増幅度
を小に増幅して出力する輝度信号振幅可変回路と、前記
輝度信号振幅可変回路の出力信号を微分する微分回路
と、前記微分回路の出力信号を入力し、増幅して出力す
る増幅回路と、ブラウン管に装着され、前記増幅回路の
出力信号を入力し、補助偏向磁界を生成することにより
ブラウン管電子ビームの速度変調を行う補助偏向コイル
とを備えたことを特徴とする速度変調回路を提供するも
のである。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施例を示
すブロック図である。図4に示す従来例と同一部分には
同一符号を付し、その説明を省略する。図1において、
色差信号レベル検出回路6は、入力する色差信号を別途
入力するクランプパルスでクランプし、色差信号レベル
を検出し、増幅可変回路7へ供給している。増幅可変回
路7は、色差信号のレベルに応じて、レベルが大きけれ
ば増幅度を大に、レベルが小さければ増幅度を小に増幅
して出力する。色差信号のレベルが大きい場合には、高
域成分の劣化が大きいと判断し、補助偏向コイル5に流
れる電流を増加させることで重畳偏向磁界を変化させ
て、その結果ビーム電流の走査速度を変化させて色差信
号レベルの大きい所では速度変調効果を強くするように
動作させるものである。
【0011】又、図3は色差信号レベル検出回路の具体
例を示す回路図である。図3において、色差信号は入力
端子INから入力し、コンデンサーC1により直流成分
がカットされ、そこで入力端子INから入力されるフラ
イバックパルスなどを利用したクランプパルスによっ
て、水平ブランキング期間に色差信号レベル=0の電圧
が電圧源E1となるようにクランプされる。トランジス
タT1に入力される色差信号のレベルが0となる電位
と,トランジスタT2のベース電位は同じになる。
【0012】色差信号が負となる部分ではトランジスタ
T2はONできず、出力端子OUTには抵抗R3,R4に
より決まる一定の電圧が出力される。一方、色差信号が
正となる部分ではトランジスタT2はONして、抵抗R
2、R3、R4と色差信号レベルにより決まる電圧が出
力される。よって、色差信号レベルに応じた電圧が出力
端子OUTから出力されることになる。なお出力信号のゲ
インはR2の定数により任意に選ぶことができる。又、
図1の増幅可変回路7は、単なる振幅制御ではなく、リ
ミッタのような最大振幅を制御する方法でも実現可能で
あることは勿論である。
【0013】図2は本発明の第2の実施例を示すブロッ
ク図である。図4及び図1と同一部分には同一符号を付
し、その説明を省略する。図2において、色差信号レベ
ル検出回路6は、入力する色差信号を別途入力するクラ
ンプパルスでクランプし、色差信号レベルを検出し、輝
度信号振幅可変回路8へ供給している。輝度信号振幅可
変回路8は、その増幅度は原則として1以上であり、色
差信号のレベルに応じて、レベルが大きければ輝度信号
の増幅度を大に、レベルが小さければ輝度信号の増幅度
を小に増幅して出力する。色差信号のレベルが大きい場
合には、入力する輝度信号の増幅度を大にして、微分回
路1へ供給している。微分回路1の出力である微分波形
が変化し、その結果ビーム電流の走査速度を変化させて
色差信号レベルの大きい所では速度変調効果を強くする
ように動作させるものである。
【0014】図1及び図2どちらの例においても、結果
として色差信号レベルに合わせて、速度変調効果を変化
させることで色解像度が改善することになる。図1にお
けるの増幅可変回路7及び図2における輝度信号振幅可
変回路8は、いずれも、例えば電子ボリュームのような
交流信号の出力振幅を外部からの制御信号によって制御
する既存の回路などで実現することができるので詳細な
説明は省略する。なお、実施例では任意の色差信号のい
ずれか一つのレベルを検出する方法について説明した
が、例えば、同様の回路を複数個使用して複数の色差信
号のレベルに適応した速度変調制御を行うことも可能で
あることは勿論である。
【0015】
【発明の効果】本発明の速度変調回路は、速度変調の補
正量を色差信号のレベルによって変化させることで、高
彩度な部分の映像の画質改善を図ることができるという
極めて優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の第2の実施例を示すブロック図であ
る。
【図3】色差信号レベル検出回路の具体例を示す回路図
である。
【図4】従来例を示すブロック図である。
【図5】速度変調の基本動作を説明するための波形図で
ある。
【符号の説明】
1 微分回路 2 増幅回路 3 映像信号処理回路 4 水平偏向コイル 5 補助偏向コイル 6 色差信号レベル検出回路 7 増幅可変回路 8 輝度信号振幅可変回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1つ以上の色差信号のレベルを
    検出する色差信号レベル検出回路と、 輝度信号を微分する微分回路と、 前記微分回路の出力信号を入力し、前記色差信号のレベ
    ルに応じて、レベルが大きければ増幅度を大に、レベル
    が小さければ増幅度を小に増幅して出力する増幅可変回
    路と、 ブラウン管に装着され、前記増幅可変回路の出力信号を
    入力し、補助偏向磁界を生成することによりブラウン管
    電子ビームの速度変調を行う補助偏向コイルとを備えた
    ことを特徴とする速度変調回路。
  2. 【請求項2】少なくとも1つ以上の色差信号のレベルを
    検出する色差信号レベル検出回路と、 輝度信号を入力し、前記色差信号のレベルに応じて、レ
    ベルが大きければ輝度信号の増幅度を大に、レベルが小
    さければ増幅度を小に増幅して出力する輝度信号振幅可
    変回路と、 前記輝度信号振幅可変回路の出力信号を微分する微分回
    路と、 前記微分回路の出力信号を入力し、増幅して出力する増
    幅回路と、 ブラウン管に装着され、前記増幅回路の出力信号を入力
    し、補助偏向磁界を生成することによりブラウン管電子
    ビームの速度変調を行う補助偏向コイルとを備えたこと
    を特徴とする速度変調回路。
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