JP2830542B2 - 映像信号処理装置 - Google Patents

映像信号処理装置

Info

Publication number
JP2830542B2
JP2830542B2 JP3275181A JP27518191A JP2830542B2 JP 2830542 B2 JP2830542 B2 JP 2830542B2 JP 3275181 A JP3275181 A JP 3275181A JP 27518191 A JP27518191 A JP 27518191A JP 2830542 B2 JP2830542 B2 JP 2830542B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
video signal
signal
output
test signal
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3275181A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05115019A (ja
Inventor
健志 小沢
進 ▲つじ▼原
豊 三木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP3275181A priority Critical patent/JP2830542B2/ja
Publication of JPH05115019A publication Critical patent/JPH05115019A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2830542B2 publication Critical patent/JP2830542B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Picture Signal Circuits (AREA)
  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーテレビジョン受
像機等の映像信号を処理する映像信号処理装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の映像信号処理装置としては、例え
ば、(図15)の構成のものがある。(図15)におい
て、21はコントラスト・ブライトネス制御部、22は
映像信号の帰線期間にテスト信号を重畳する重畳部、2
3は映像信号の振幅制御と直流再生をしてCRT駆動信
号を出力する出力回路、24は前記CRT駆動信号から
帰線期間の前記テスト信号を検出する検出部、25は検
出したテスト信号から出力回路23の利得と直流再生を
制御する信号を発生する制御信号発生部である。
【0003】以上のように構成された従来の映像信号処
理装置においてその動作を説明する。コントラスト・ブ
ライトネス制御部21においては、(図10)に示すよ
うに、コントラストの制御とは映像信号の交流成分の振
幅を増幅して行われ、ブライトネスの制御とは映像信号
のペデスタルレベルに対する直流成分の増減として行わ
れる。この2種類の制御をG,B,Rの各映像信号に対
し、一様な振幅増幅と直流分の増減を行い、コントラス
トとブライトネスを制御している。重畳部22では、例
えば(図16)のように、G,B,Rの各映像信号の帰
線期間に最大出力振幅の25%の振幅の黒レベルテスト
信号と最大出力振幅の75%の振幅の白レベルテスト信
号を重畳させている。出力回路23では制御信号発生部
25からの利得制御信号に従い映像信号の振幅増幅を行
い、また制御信号発生部25からの直流再生制御信号を
受け取り黒レベルテスト信号をクランプする。
【0004】検出部24では、CRT駆動信号の帰線期
間から前記黒レベルテスト信号と,白レベルテスト信号
を検出する。制御信号発生部25では、検出部24で検
出された黒レベルと基準レベルのバイアス電圧とを比較
して、その差電圧を直流再生の制御信号として出力回路
23に出力している。また、制御信号発生部25は、検
出部24で検出された白レベルと基準レベルのドライブ
電圧とを比較し、出力回路23の利得が規定値になるよ
うに利得制御信号を発生している。すなわち、検出部2
4で検出された白レベルがドライブ電圧より大きい場合
は出力回路23の利得を下げる信号を、検出部24で検
出された白レベルがドライブ電圧より小さい場合は出力
回路23の利得を上げる信号を発生している。
【0005】以上のように帰線期間に重畳させた黒レベ
ル,白レベルのテスト信号と基準信号とが一致するよう
にフィードバックループを構成することで、CRT駆動
信号の変動を抑えて安定な映像信号処理回路としたもの
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記のよ
うな構成では、G,B,R信号のトラッキングをとるた
めにコントラスト・ブライトネス制御部21において、
交流成分の増幅と直流成分の増減をG,B,Rに対し精
度良く行わなければならない。もし、交流成分の増幅と
直流成分の増減が、G,B,Rに対し同じ比率で実行さ
れなければ、G,B,Rの輝度比が変化してコントラス
ト,ブライトネスを調整する事により表示画像の色度が
変化する事になるといったような問題を有していた。
【0007】本発明はかかる点に鑑み、精度良くかつ容
易にG,B,R信号のトラッキングを行うことを可能と
し、常に表示画像の色度が安定した映像信号処理装置を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、表示画像の明
るさとコントラストを制御するための第1,第2のテス
ト信号を発生する発生手段と、発生手段からの第1,第
2のテスト信号を映像信号の帰線期間に重畳させる重畳
手段と、重畳手段の出力の第2のテスト信号の振幅を一
定に保持する事で映像信号の振幅を制御し表示画像のコ
ントラストを制御する帰還型の利得制御手段と、利得制
御手段の出力の2つのテスト信号の重畳期間以外の帰線
期間での直流再生とを制御する帰還型の第1の直流再生
手段と、第1の直流再生手段の出力に結合し第1のテス
ト信号の期間での直流再生を制御する第2の直流再生手
段と、第2の直流再生手段の出力を負荷に供給し映像信
号によって誘起される負荷電流から第1のテスト信号を
検出し、第2の直流再生手段に帰還する電流検出手段と
で構成されている。
【0009】
【作用】本発明は前記した構成により、コントラスト,
ブライトネスの調整をテスト信号としてGBRの各映像
信号の帰線期間に取り込み、このテスト信号の変化率を
検出し帰還制御ループで監視する事で、GBR信号のト
ラッキングを精度良く制御でき、カソード電流の変化を
検出しているので、CRTの特性が変化した場合でも自
動的に対応できる。
【0010】また、増幅手段の前段で増幅手段の動作に
最適なバイアスになるように映像信号のペデスタルレベ
ルでクランプして直流再生を行い、増幅手段の後段でブ
ライトネス調整によるテスト信号をクランプして直流再
生を行う事で、増幅手段のダイナミックレンジの低減化
が図れ、この結果低消費電力化が可能であり、CRTの
駆動出力としては周波数特性が良くブライトネスの調整
範囲が広い映像信号処理装置を実現できる。
【0011】また、複数存在するサンプルホールド回路
において、互いのサンプリングパルスが重なり合わない
事で、他のサンプルホールド回路のサンプリングパルス
による雑音成分による影響を減少させ、それぞれのサン
プルホールド回路の検出精度を向上させる事ができる。
【0012】
【実施例】(図1)は本発明の第1の実施例における映
像信号処理装置のブロック図を示すものである。(図
1)において、10は映像信号の帰線期間に第1と第2
のテスト信号を重畳するための重畳部、11は映像信号
の振幅を制御する利得制御部、12は第1の直流再生
部、13はCRTの駆動信号を発生するための増幅回
路、14は第2の直流再生部、15は電流検出部、16
は増幅回路12の出力から第2のテスト信号を検出する
第1の信号発生部、17は増幅回路12の出力から映像
信号のペデスタルレベルを検出する第2の信号発生部、
18は重畳部10で重畳する第1と第2のテスト信号を
発生する発生部である。
【0013】また(図1)において、第2の直流再生部
14と電流検出部15で構成されるループを第1の帰還
制御ループ、利得制御部11と第1の直流再生部12と
増幅回路12と第1の信号発生部16で構成されるルー
プを第2の帰還制御ループ、第1の直流再生部12と増
幅回路13と第2の信号発生部17で構成されるループ
を第3の帰還制御ループとする。以上のように構成され
たこの実施例の映像信号処理装置において、以下その動
作を説明する。
【0014】発生部18では、コントラストボリューム
の調整で振幅が変化するテスト信号と、ブライトネスボ
リュームの調整で振幅が変化するテスト信号を発生して
いる。前者は映像信号の振幅を監視するためのテスト信
号であり、後者は映像信号の直流再生を監視するための
テスト信号である。以後この2つのテスト信号をそれぞ
れCTP(ONTRAST ULSE),BRP(BRIGHTNESS
ULSE)と記す。また、発生部18では、クランプパル
スやCTP,BRPの変化を検出するためのサンプリン
グパルスを発生している。
【0015】次に(図2)を用い、重畳部10の動作を
詳細に述べる。(図2)において、101は映像信号ク
ランプ回路、102はスイッチ回路、103はテスト信
号クランプ回路である。
【0016】映像信号は映像信号クランプ回路101で
ペデスタルレベルをクランプされ、テスト信号CTP,
BRPは、テスト信号クランプ回路103でクランプさ
れ、その出力はそれぞれスイッチ回路102の入力とな
る。スイッチ回路102は、スイッチコントロール信号
に従い映像信号とテスト信号を切り換えて出力する。そ
の結果、スイッチ回路102の出力は、映像信号の帰線
期間にテスト信号が重畳された信号となる。このCTP
とBRPのテスト信号は、G,B,Rの各映像信号の帰
線期間に振幅,位相共に等しく重畳される。
【0017】次に(図3)を用いて第3の帰還制御ルー
プの動作を述べる。第3の帰還制御ループは、第1の直
流再生部12において映像信号のペデスタルレベルの直
流再生を制御するフィードバッククランプループであ
る。(図3)において、12は第1の直流再生部であ
る。また170はレベルシフト回路であり、171はサ
ンプルホールド回路、172は比較器である。
【0018】増幅回路13の出力は、レベルシフト回路
170で適当な振幅にされ、サンプルホールド回路17
1に入力される。サンプルホールド回路171は、増幅
回路13の出力から水平帰線期間毎にペデスタルレベル
を検出する。比較器172は、サンプルホールド回路1
71で検出したペデスタルレベルと基準電圧VPとを比
較し、増幅回路13の出力が常に一定の直流再生になる
ように、第1の直流再生部12に対し制御電圧を出力し
ている。このとき、基準電圧VPは、増幅回路13の周
波数特性やリニアリティなどが常に最良な動作状態にな
るように選択される。その結果、増幅回路13の出力
は、第3の帰還制御ループにより水平期間毎にペデスタ
ルクランプされた映像信号となる。
【0019】次に(図4)を用いて第2の帰還制御ルー
プの動作について説明する。第2の帰還制御ループは、
利得制御部11の利得を制御するループである。(図
4)において、160はレベルシフト回路、161,1
62はサンプルホールド回路、163は減算器、164
は比較器である。
【0020】増幅回路13の出力はレベルシフト回路1
60でサンプルホールド回路161,162の入力とし
て適当なレベルに変換される。レベルシフト回路160
の出力は、サンプルホールド回路161,162に入力
され、ここで映像信号のペデスタルレベルとCTPの波
高値レベルが検出され保持される。減算器163でサン
プルホールド回路161,162の出力差が計算され
る。この出力はペデスタルレベルとCTPの波高値レベ
ルの差であるので、つまりは増幅回路13およびレベル
シフト回路160を通過した後のCTPの振幅電圧V1
となる。V1は、比較器164で利得制御の基準信号
(以後VDと記す)と比較される。
【0021】比較器164は、V1とVDを比較し、V1
>VDならば利得制御回路111の利得を下げる信号を
出力し、増幅回路13の出力を小さくする。V1<VDな
らば、比較器164は利得制御回路111の利得を上げ
る信号を出力し、増幅回路13の出力を大きくする。そ
の結果、制御部11と増幅回路13を合わせた利得は、
比較器164においてV1=VDとなるように制御され
る。
【0022】次に、第1の帰還制御ループについて(図
5)を用い説明する。第1の帰還制御ループもフィード
バッククランプのループである。(図5)において、1
4は第2の直流再生部、150は電流検出器、151は
電流−電圧変換器(以降I−V変換器と記す)、152
はサンプルホールド回路、153は比較器である。
【0023】電流検出器150は、第2の直流再生部1
4の出力をカソードに供給し、映像信号によって誘起さ
れたカソード電流を検出する。電流検出器150で検出
された電流信号は、I−V変換器151で電流信号から
電圧信号に変換される。また、サンプルホールド回路1
52では、I−V変換器151の出力からBRPによる
信号を検出し保持する。さらに、比較器153におい
て、サンプルホールド回路152の出力V2と基準信号
VBを比較して、常にV2=VBになるように第2の直流
再生部14を制御する信号を発生している。第2の直流
再生部14は、比較器153からの制御信号によりBR
Pの波高値レベルをクランプし、映像信号の直流再生を
している。その結果カソードに入力される映像信号は、
BRPによって誘起されるカソード電流が常に一定にな
る様に制御される。
【0024】以上で説明したように映像信号は、第3の
帰還制御ループにより水平期間毎にクランプされる事
で、APL(Average Picture Level)変化等による
水平サグが除去され、増幅回路が最適動作できるバイア
スに保持される。さらに、映像信号は第2の帰還制御ル
ープにより振幅が制御され、第1の帰還制御ループでB
RPの直流再生をすることによりブライトネスの調整が
行われる。ブライトネスの調整については後に述べる。
【0025】また、第3の帰還制御ループは、増幅回路
13が最良動作するように一定電位でクランプしている
ので、増幅回路13のダイナミックレンジを狭く設計で
き、回路の低電力化が図れる。また、第1の帰還制御ル
ープの制御は、カソード電流の変動を監視しているの
で、CRT特性の経時的な変化により、カソード電流が
変動するのに対しても自動的に対応し変動を抑える。
【0026】次に、ドライブ,バイアスの調整方法につ
いて述べる。CRTの特性は一般にG,B,Rで一様で
なく、(図6)で示す様に、入力信号と出力画面の明る
さの関係が異なるため、同一信号を入力しても、その画
像の明るさはG,B,Rでそれぞれ異なる。そこで、表
示画像の明るさを一様にするには、(図7)に示すよう
に映像信号系の利得,直流再生をG,B,Rでそれぞれ
違ったものに調整しなければならない。この調整がドラ
イブとバイアスの調整である。
【0027】次にまずドライブ調整の方法について述べ
る。利得制御部11と増幅回路13を合わせた利得G
は、制御部11の入力時のCTP振幅をVC,基準電圧
をVDとすれば次の(1)式となる。 G=(1/K)・(VD/ VC) (1) 但し、Kはレベルシフト回路160での降圧比である。
【0028】つまり映像信号の振幅を変化させるには、
VCかまたはVDを変化させればよい。ドライブ調整は
G,B,Rの各映像信号の振幅を個別に設定しなければ
ならない。もしドライブ調整のためにVCを用いるとす
ると、発生部18で重畳用のテスト信号CTPをG,
B,R用に3種類用意しなければならなくなり、回路規
模が大きく煩雑になる。それに比べVDは、単に直流電
圧であり、G,B,R用に3種類用意するのは容易であ
る。そこでVDをドライブ調整用電圧とすればよい。バ
イアス調整も同様である。バイアス調整も、G,B,R
で各々異なった直流再生にクランプしなければならない
が、BRPの波高値(振幅)をG,B,Rで各々異なっ
た値にするより、基準電圧VBをバイアス電圧として3
種類用意するほうが回路を単純化できる。
【0029】またこのドライブとバイアスの調整は、
G,B,Rそれぞれ異なる調整であるので、G,B,R
間における回路特性のばらつきがあるとしても、それを
吸収する事が出来る。
【0030】次にコントラスト,ブライトネスの調整原
理について述べる。まず、コントラストの調整原理につ
いて述べる。コントラストは、G,B,Rの各映像信号
の振幅を同様に変化させる必要がある。CRTを駆動す
る映像信号の振幅は(数1)の利得Gで制御されるが、
ドライブ電圧VDがG,B,Rで異なっていてもG,
B,Rで一様なVCが変化することによる利得の変化率
がG,B,Rで同じであることは(1)式から自明であ
る。そこでG,B,Rの映像信号に等しく重畳している
CTPの振幅VCを変化することで、G,B,Rの各映
像信号の振幅を同様に変化することができ、コントラス
トの調整が可能となる。
【0031】次に、ブライトネスの調整について述べ
る。(図8)で示すように、画像の輝度は、CRT駆動
信号のカットオフレベルからの電圧VCRTの約3乗に比
例する。G,B,RのBRPの波高レベルは、バイアス
調整により、カットオフレベルに一致しているので、
(図9)のように、BRPの振幅を変化させれば相対的
にカットオフレベルとの電圧が変化し、輝度が変化す
る。(図9)において、ブライトネスを上げる前と上げ
た後のG,B,RのCRT駆動信号のカットオフレベル
からの電圧をそれぞれ、VbG,VbB,VbRおよびVb
G',VbB',VbR'とすると、BRPはG,B,Rに同じ
振幅で重畳されているのでVbG'−VbG=VbB'−VbB=
VbR'−VbRとなり、輝度の変化はG,B,Rで一様と
なりブライトネスの調整ができる。
【0032】ここで、ブライトネス,バイアスの調整基
準をペデスタルレベル等でなく、BRPの波高値の電圧
にしたのは、コントラスト量が変化したとき、その変化
情報がブライトネス,バイアスの調整基準に伝達されな
い場合、階調によって色相が変化してしまうからであ
る。その説明を(図10),(図11),(図12)を
用い詳細に述べる。
【0033】BRPを重畳せず、ペデスタルレベルをバ
イアスの調整基準とした場合、コントラストとブライト
ネスの調整は、(図10)(a)(b)(c)で示され
るように行われる。(図11)は、上段(a)から下段
(b)のように、コントラストを変化させたとき、ペデ
スタルレベルを基準電位に設定すると、階段波の最終段
の階調で色相が変化する様子を表したものである。色相
は、GBRの明るさの比で決定し、その明るさの比は基
準電位からの電圧比に比例する。(図11)上段におい
て、基準電位であるクランプレベルから階段波の最終段
までの電圧比は例えば、VBG:VBB:VBR=33:2
3:13であるのに対し、下段ではその電圧比は、例え
ば、VBG':VBB':VBR'=18:13:8となり色相
が変化する。 (図12)は、BRPパルスを重畳し、
コントラスト量の変化にともない、BRPパルスの振幅
も変化した場合を示す。(図11)と異なり(図12)
では、上段から下段のように、コントラストが変化して
も、GBRそれぞれの基準電位と階段波の最終段との電
圧比は、例えば、VBG:VBB:VBR=VBG':VBB':V
BR'=13:8:3と変化せず、従って色相の変化も起
こらない。
【0034】以上のようにCTP,BRPの2つのパル
スをG,B,Rの各映像信号の帰線期間に等しく重畳
し、適時映像信号からそのパルスを検出して、G,B,
Rそれぞれのドライブ電圧,バイアス電圧で制御するこ
とで、コントラスト,ブライトネス,ドライブ,バイア
スをコントロールし、画像の階調に左右されること無く
良好なホワイトバランスが得られる。
【0035】次にサンプルホールド回路のサンプリング
パルスの位相について説明する。本実施例の構成におい
て、映像信号の利得や直流再生の変動を監視するために
複数のサンプルホールド回路がある。そのうちサンプル
ホールド回路161,171は、映像信号のペデスタル
レベルを検出するサンプルホールド回路である。この同
じレベルを検出する2つのサンプルホールド回路16
1,171のサンプリングパルスは、(図13)で示さ
れる。
【0036】(図13(a))は、映像信号を水平期間
でみた場合、(図13(b))は、CTP、(図13
(c))はサンプルホールド回路161のサンプリング
パルス、(図13(d))は、サンプルホールド回路1
71のサンプリングパルスである。(図13(c)),
(図13(d))で示すように、同じ映像信号のペデス
タルレベルを検出するサンプルホールド回路161とサ
ンプルホールド回路171のサンプリングパルスのタイ
ミングが異なる。
【0037】(図14)を用い、その理由を説明する。
理想的なサンプルホールド回路や直流再生回路であれ
ば、映像信号には(図14(a))のようにサンプリン
グパルスによるノイズは生じない。したがって、同じレ
ベルを検出する複数のサンプルホールド回路が存在して
も、それぞれのサンプリングパルスのタイミングは特に
問題にならない。しかし実際の回路では、(図14
(b)),(図14(c))のように、映像信号には、
サンプリングパルスによるノイズが重畳してしまう。さ
らに(図14(b))のように2つのペデスタルサンプ
ルパルスのタイミングが同じであれば、その位置に重畳
するノイズ成分がより増大する。
【0038】サンプルホールド回路161は、サンプル
ホールド回路162と共に、CTPの振幅を検出し、そ
れを基に、制御部11で映像信号の利得制御を行ってい
る。ノイズ成分が大きいほど、この利得制御にも大きな
誤差を生じさせる事になり、その結果、表示画像の色度
変動となる。また、利得制御と無関係なサンプルホール
ド回路171の特性が変化して、ノイズ成分が増減して
もサンプルホールド回路161の検出値が変化する事と
なり、この時も利得制御に変動が生じ、表示画像の色度
変動となる。
【0039】そこで、(図14(c))のように、2つ
のサンプリングパルスのタイミングを変え、お互いのサ
ンプルパルスが重なり合わないようにしてやれば、ノイ
ズ成分は減少し、また互いのサンプルホールド回路から
の影響をなくす事ができる。その結果、サンプルホール
ド回路の検出精度を向上させ、表示画像の色度変動を減
少させる事ができる。
【0040】以上の説明のように本実施例では、2つの
直流再生の帰還制御ループと1つの利得制御の帰還ルー
プを用い、CTP,BRPの2つのテスト信号を監視し
変動を抑える事で、GBRのトラッキングを常に良好に
保つ事が出来る。また、2つの直流再生の帰還制御ルー
プにより、APL等の信号レベルの変化による黒レベル
の変動とCRT特性の変化による黒レベルの変動の両方
の変動を抑え、良好な黒レベルを再現できる。
【0041】なお本実施例ではテレビジョン受像機の一
例であり本装置を組み込む機器を限定するものでない。
また、第3の帰還制御ループの動作を、映像信号のペデ
スタルレベルをクランプするものとして説明したが、他
のレベルを映像信号の基準レベルとして設定し、そのレ
ベルをクランプするような動作としても良い。また、増
幅回路13の利得変動がないとすれば、第2の帰還制御
ループは増幅回路13の出力からでなく、第1の直流再
生部12の出力から制御ループを構成しても同等の効果
が得られる。
【0042】また、重畳部10の動作をスイッチ回路1
02を用いた映像信号とテスト信号の切り換えによる重
畳方法で説明したが、例えば映像信号にテスト信号を加
算する方法、またはその他の方法で映像信号にテスト信
号を重畳させても良いことは言うまでもない。また、第
1の信号発生部16の動作説明において、CTPの振幅
検出に2つのサンプルホールド回路と1つの減算器を用
いて検出する方法を述べたが、それ以外の方法を用いて
CTPの振幅を検出しても良いことは言うまでもない。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、帰
線期間に利得用と直流再生用の2つのテスト信号を重畳
し、基準信号と比較することで自動的にコントラスト,
ドライブ,ブライトネス,バイアスの制御を行い、映像
信号処理系の安定化を図ると共に、階調毎のホワイトバ
ランスも常に正しくする事が出来る。
【0044】また本発明では、増幅回路の動作の最適バ
イアスを保持するためのフィードバッククランプと映像
信号のブライトネス調整のためのフィードバッククラン
プという2つの直流再生回路により、システムの総合的
な周波数特性とダイナミックレンジを良くする事が出来
る。また本発明では、カソード電流を検出して制御を行
っているので、CRT側での特性変化も検出して自動的
にその変動も抑える事が出来る。
【0045】また本発明では、複数のサンプルホールド
回路のサンプリングパルスのタイミングが重なり合わな
い様にする事で、それぞれのサンプルホールド回路の検
出精度を向上させる事ができる。また本発明では映像信
号の利得に関するコントラストとドライブの制御を同時
に行い回路構成を簡素化しているので、その実用的効果
は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における映像信号処理装
置の基本構成を示すブロック図
【図2】同実施例の重畳部における詳細な構成を示すブ
ロック図
【図3】同実施例の第3の帰還制御ループにおける詳細
な構成を示すブロック図
【図4】同実施例の第2の帰還制御ループにおける詳細
な構成を示すブロック図
【図5】同実施例の第1の帰還制御ループにおける詳細
な構成を示すブロック図
【図6】同実施例の動作説明のための入力信号と出力画
面の明るさの関係を示す説明図
【図7】同実施例の動作を説明するためのドライブとバ
イアスの説明図
【図8】同実施例の動作を説明するための映像信号の波
形図
【図9】(a)同実施例のCRT駆動信号のGBRの各
波形図 (b)(a)の状態よりブライトネスを上げた場合のC
RT駆動信号のGBRの各波形図
【図10】(a)映像信号の波形図 (b)同実施例と比較のため映像信号を(a)の状態よ
り従来の方法でコントラストを上げた場合の波形図 (c)同様にブライトネスを上げた場合の波形図
【図11】(a)ペデスタルレベルを基準とした映像信
号の波形図 (b)(a)の状態よりコントラストを下げた場合の波
形図
【図12】(a)BRPの波高値のレベルを基準とした
映像信号の波形図 (b)(a)の状態よりコントラストを下げた場合の波
形図
【図13】サンプルホールド回路の水平帰線期間におけ
る各パルスのタイミングチャート
【図14】(a)本発明のサンプルホールド回路におけ
るサンプルタイミングの説明図 (b)同サンプルタイミングの説明図 (c)同サンプルタイミングの説明図
【図15】従来の映像信号処理装置の構成を示すブロッ
ク図
【図16】従来例におけるテスト信号重畳後の映像信号
を示す波形図
【符号の説明】
10 重畳部(重畳手段) 11 利得制御部(利得制御手段) 12 第1の直流再生部(第1の直流再生手段) 13 増幅回路 14 第2の直流再生部(第2の直流再生手段) 15 電流検出部(電流検出手段) 16 第1の信号発生部 17 第2の信号発生部 18 発生部(発生手段)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−186185(JP,A) 特開 平1−252072(JP,A) 特開 平1−232881(JP,A) 実開 昭61−166662(JP,U) 実開 平1−162972(JP,U) 実開 昭50−94826(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 5/14 - 5/217

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表示画像の明るさを制御するための第1の
    テスト信号と表示画像のコントラストを制御するための
    第2のテスト信号とを発生する発生手段と、前記発生手
    段からの前記2つのテスト信号を映像信号の帰線期間に
    重畳するための重畳手段と、前記重畳手段からの出力の
    第2のテスト信号の振幅を一定に保持する事で映像信号
    の振幅を制御し、表示画像のコントラストを制御する帰
    還型の利得制御手段と、前記利得制御手段の出力の前記
    2つのテスト信号重畳期間以外の帰線期間で直流再生を
    行う帰還型の第1の直流再生手段と、前記第1の直流再
    生手段の出力に結合し前記第1のテスト信号が重畳され
    た期間で直流再生を行う第2の直流再生手段と、前記第
    2の直流再生手段からの出力を負荷に供給し、負荷に誘
    起される負荷電流から前記第1のテスト信号を検出し、
    前記第2の直流再生手段に帰還する電流検出手段とを備
    えたことを特徴とする映像信号処理装置。
  2. 【請求項2】利得制御手段と第1の直流再生手段と電流
    検出手段が、複数のサンプルホールド回路を有し、各々
    のサンプルホールド回路をコントロールするサンプリン
    グパルスのタイミングが各々重なり合わないことを特徴
    とする請求項1記載の映像信号処理装置。
JP3275181A 1991-10-23 1991-10-23 映像信号処理装置 Expired - Fee Related JP2830542B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3275181A JP2830542B2 (ja) 1991-10-23 1991-10-23 映像信号処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3275181A JP2830542B2 (ja) 1991-10-23 1991-10-23 映像信号処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05115019A JPH05115019A (ja) 1993-05-07
JP2830542B2 true JP2830542B2 (ja) 1998-12-02

Family

ID=17551806

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3275181A Expired - Fee Related JP2830542B2 (ja) 1991-10-23 1991-10-23 映像信号処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2830542B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08321970A (ja) * 1995-05-26 1996-12-03 Nec Corp テレビジョンカメラ装置の黒レベル補正回路
JP5272872B2 (ja) * 2009-04-20 2013-08-28 富士通株式会社 増幅回路、入力バイアス調整方法、及び電源電圧調整方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05115019A (ja) 1993-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR970000851B1 (ko) 영상신호처리장치
US5841486A (en) Compensation voltage generating apparatus for multipicture display and video display including the same
RU2119270C1 (ru) Устройство для воспроизведения видеосигнала
EP0467223B1 (en) Image signal average picture level detecting apparatus
JP2830542B2 (ja) 映像信号処理装置
US5808699A (en) Visual image signal processing apparatus using arithmetic operation on brightness reference signal overlaid in fly-back period of input visual image signal
US6069660A (en) Automatic black level stabilizing apparatus
US5889558A (en) Variable black level bias image display
JP4070239B2 (ja) 黒レベル設定
JP2830545B2 (ja) 映像信号処理装置
JPH0530543A (ja) 映像信号処理装置
JP3203946B2 (ja) 映像信号補正回路制御装置
JP3407677B2 (ja) 速度変調回路
JP2789498B2 (ja) ビデオカメラ
JP2970175B2 (ja) ホワイトバランス制御装置
KR920008996Y1 (ko) 휘도펄스 부가방식에 의한 휘도제어회로
KR0159817B1 (ko) 마이컴을 이용한 휘도자동보상방법
JP2877072B2 (ja) カソード電流検出回路
JPS6184971A (ja) 水平偏向装置
JPH06245100A (ja) 映像信号処理装置
JPH05115052A (ja) ピーク輝度伸長回路
JP2002094832A (ja) 映像信号表示装置
JPH0698200A (ja) 映像信号処理装置
JPH09102889A (ja) 映像信号処理装置
US20030038898A1 (en) Automatic cut-off system

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees