JP2002094832A - 映像信号表示装置 - Google Patents

映像信号表示装置

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JP2002094832A
JP2002094832A JP2000275992A JP2000275992A JP2002094832A JP 2002094832 A JP2002094832 A JP 2002094832A JP 2000275992 A JP2000275992 A JP 2000275992A JP 2000275992 A JP2000275992 A JP 2000275992A JP 2002094832 A JP2002094832 A JP 2002094832A
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voltage
signal
video signal
cathode current
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JP2000275992A
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Toru Asahara
透 浅原
Katsuichi Ogasawara
勝一 小笠原
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色度の安定化と、周波数特性の劣化がなくカ
ットオフ点の安定化を図った映像の表示を実現する映像
表示装置を提供すること。 【解決手段】 プリアンプ回路1から出力される映像信
号の帰線期間に直流再生基準信号とカソード電流検出用
信号を重畳する重畳回路2を新たに設け、重畳した直流
再生基準信号部分を直流再生回路7より出力されるカソ
ード電流検出電圧に応じて制御されるカットオフ電圧へ
クランプし、重畳回路2へ外部より供給可能な直流再生
基準電圧によって映像信号全体のDCレベルを可変でき
る構成とする。これにより、カットオフ電圧をずらす事
なく、カットオフ調整と独立した低輝度部でのホワイト
バランス調整が可能となり、周波数特性の劣化を生じさ
せずにカットオフ点の安定化を図る事に加え、色度の安
定化が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管のカソー
ドへ供給する直流再生電圧を制御するカットオフ調整回
路を有する陰極線管を用いた映像信号表示装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】陰極線管を用いた映像信号表示装置で
は、映像信号の黒レベルを合わせる為にカットオフ調整
が必要である。
【0003】従来の技術では、周波数特性を劣化させな
い方法として、信号経路中にカットオフ調整のためのフ
ィードバック回路を設けず、信号成分を直流成分カット
用コンデンサを介して、陰極線管のカソードへ供給し、
カソード電流検出電圧に応じた直流再生電圧を作成し、
この再生電圧を直流成分カット後の信号に対して加える
ことで、カットオフ調整を行う技術が知られており、例
えば特開平4−77082号公報に記載された自動カッ
トオフ制御回路が考案されている。
【0004】図16に従来の自動カットオフ制御回路の
ブロック図を示す。図16において、4はサンプルホー
ルド回路、5は映像出力回路、6はCRT、7は誤差増
幅器、8は直流分カット用コンデンサ、9は直流再生回
路、10は増幅回路である。次にその動作を説明する。
入力端子1には、基準パルスの挿入されたY信号が入力
され、入力端子2には、R−Y信号が入力され、両信号
とも映像出力回路5に供給される。映像出力回路5の出
力信号は、直流カット用コンデンサ8とダイオードD2
から成る直流再生回路9を通してCRT6のカソードに
供給される。
【0005】カソード電流検出抵抗R2に得られる電圧
Vkは誤差増幅器7の(−)端子に供給され、その
(+)端子に加えられている基準電圧E1と比較され
る。誤差増幅器7の誤差出力はスイッチSW1及びホー
ルド回路HOLから成るサンプルホールド回路4を通し
て増幅回路10で増幅され、直流再生信号として直流再
生回路9のダイオードD2のカソードに供給されるよう
になっている。
【0006】このダイオードD2によって、直流分カッ
ト後の信号が、増幅回路10からの直流信号レベルにク
ランプされる。カソード電流Ikが大きく、電圧Vkが
基準電圧E1より高いと、誤差増幅器7の誤差出力が負
となり、この誤差分が基準パルスの期間にサンプルホー
ルド回路4に入力され、ホールド出力は減少し、これが
増幅回路10で増幅されることにより、直流再生回路9
の直流再生レベルを上げるように動作する。その結果、
カソード電流Ikを減少させ、検出電圧Vkも下がる。
【0007】反対に、カソード電流Ikが小さくなり、
電圧Vkが基準電圧E1より低い場合は、誤差増幅器7
の誤差出力が正となり、直流再生回路9の直流再生レベ
ルを下げるように動作する。その結果、カソード電流I
kを増加させ、検出電圧Vkも上がる。この結果、Vk
とE1が等しくなるよう、回路が動作し、カソード電流
Ikが安定する。
【0008】以上のように、従来技術では、信号経路中
で一旦直流分カットを行い、カットオフ調整については
直流再生回路9で直流再生レベルを制御することにより
行い、信号分はコンデンサ8を介して直接CRT6へ供
給し、映像増幅回路の動作点変動やダイナミックレンジ
変動をなくすることで、周波数特性の劣化を生じさせず
に、カットオフ調整を可能にしカットオフ点の安定化を
図っていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の構
成では、カットオフ調整と独立して、暗い白の画面(例
えば入力レベルが35IREの白信号)で各R、G、B
信号のDCレベルを可変し、明るい白の画面(例えば入
力レベルが100IREの白信号)の色度と等しくする
事で行っている低輝度部でのホワイトバランス調整(以
下、WB_Low調整)を実施出来ないため、色度が変
動するという問題を有していた。
【0010】また、R、G、B各軸にあるカソード電流
検出抵抗の比を変えることによってWB_Low調整を
行う事は可能であるがこの場合は、カソード検出電流が
変化し、カットオフ電圧がずれてしまうという問題を有
していた。
【0011】本発明は、かかる点に鑑み、映像信号の帰
線期間に直流再生基準信号とカソード電流検出用信号を
重畳することにより、従来の効果である周波数特性の劣
化がなくカットオフ点の安定化が図れる事に加え、カッ
トオフ電圧をずらす事なく、カットオフ調整と独立した
WB_Lowの調整を可能とし、色度の安定化が実現で
きる映像表示装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、プリアンプ回路から出力される映像信号の
帰線期間に、外部より電圧の設定が可能な直流再生基準
信号と直流再生基準信号の電圧に連動したカソード電流
検出用信号を重畳する重畳回路を新たに設け、重畳した
直流再生基準信号部分を、カソードへ印加される直流再
生回路の再生電圧にクランプし、直流再生基準信号の電
圧を可変した時、カソード検出電流は一定のままで、映
像信号全体のDCレベルが可変できるように構成したも
のである。
【0013】これにより、従来の効果である周波数特性
の劣化がなくカットオフ点の安定化が図れる事に加え、
カットオフ電圧をずらす事なく、カットオフ調整と独立
したWB_Lowの調整が可能となり、色度の安定化が
図れる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、入力される映像信号のコントラスト、サブコントラ
スト、ブライト制御を行うプリアンプ回路と、前記プリ
アンプ回路から出力される映像信号の帰線期間に直流再
生基準信号とカソード電流検出用信号を重畳する重畳回
路と、前記重畳回路の出力信号を一定の増幅率で増幅す
るビデオアンプ回路と、前記ビデオアンプ回路の出力信
号中の直流成分を除去する直流成分カット用コンデンサ
と、陰極線管のカソード電流量を電圧の変化として検出
するカソード電流検出回路と、前記カソード電流検出回
路の電圧を基準電圧と比較し、誤差電圧を出力する誤差
電圧生成回路と、前記誤差電圧に応じた直流成分をカソ
ードに印加する直流再生回路と、各種タイミングパルス
を発生するタイミングパルス発生回路とを具備し、映像
信号の帰線期間に重畳された外部より設定可能な直流再
生基準電圧部を、直流再生回路の再生電圧(カットオフ
電圧)へクランプし、カットオフ電圧に対する映像信号
全体のDCレベルを外部より制御することで可能となる
WB_Low調整と、カソード電流検出用信号によって
検出されたカソード電流に応じたカットオフ調整が可能
となる。よって、色度の安定化と、周波数特性の劣化が
なくカットオフ点の安定化を図った映像表示が実現でき
る。
【0015】請求項2に記載の発明は、入力される映像
信号のコントラスト、サブコントラスト、ブライト制御
を行うプリアンプ回路と、前記プリアンプ回路から出力
される映像信号の帰線期間に直流再生基準信号とカソー
ド電流検出用信号を重畳する重畳回路と、入力される映
像信号のレベルに応じた直流再生基準電圧を前記重畳回
路へ供給する直流再生基準電圧生成回路と、前記重畳回
路の出力信号を一定の増幅率で増幅するビデオアンプ回
路と、前記ビデオアンプ回路の出力信号中の直流成分を
除去する直流成分カット用コンデンサと、陰極線管のカ
ソード電流量を電圧の変化として検出するカソード電流
検出回路と、前記カソード電流検出回路の電圧を基準電
圧と比較し、誤差電圧を出力する誤差電圧生成回路と、
前記誤差電圧に応じた直流成分をカソードに印加する直
流再生回路と、各種タイミングパルスを発生するタイミ
ングパルス発生回路とを具備し、映像信号の帰線期間に
重畳した映像信号のレベルに応じて可変する直流再生基
準電圧部を、直流再生回路の再生電圧(カットオフ電
圧)へクランプし、カットオフ電圧に対する映像信号の
DCレベルを映像信号のレベルに応じて制御することに
より可能となる映像信号のレベルに応じたWB_Low
の調整と、カソード電流検出用信号によってカソード電
流を検出したカットオフ制御が可能となる。よって、入
力レベルに対する色度トラッキングの安定化と、周波数
特性の劣化がなくカットオフ点の安定化を図った映像表
示が実現できる。
【0016】請求項3に記載の発明は、前記直流再生基
準電圧生成回路が、ブライト制御電圧に応じて直流再生
基準電圧を制御するようにしたものであり、映像信号の
帰線期間に重畳した直流再生基準電圧部を直流再生回路
の再生電圧(カットオフ電圧)へクランプし、カットオ
フ電圧に対する映像信号のDCレベルをブライト制御電
圧に応じて制御することにより、ブライト制御電圧に応
じたWB_Lowの自動調整が可能となり、ブライト可
変に対する色度トラッキングの安定化を図った映像表示
が実現できる。
【0017】請求項4に記載の発明は、前記直流再生基
準電圧生成回路が、コントラスト制御電圧に応じて直流
再生基準電圧を制御するようにしたものであり、映像信
号の帰線期間に重畳した直流再生基準電圧部を直流再生
回路の再生電圧(カットオフ電圧)へクランプし、カッ
トオフ電圧に対する映像信号のDCレベルをコントラス
ト制御電圧に応じて制御することにより、コントラスト
制御電圧に応じたWB_Lowの自動調整が可能とな
り、コントラスト可変に対する色度トラッキングの安定
化を図った映像表示が実現できる。
【0018】請求項5に記載の発明は、入力される映像
信号のコントラスト、サブコントラスト、ブライト制御
を行うプリアンプ回路と、前記プリアンプ回路から出力
される映像信号の帰線期間に直流再生基準信号とカソー
ド電流検出用信号を重畳する重畳回路と、前記重畳回路
の出力信号を一定の増幅率で増幅するビデオアンプ回路
と、前記ビデオアンプ回路の出力信号中の直流成分を除
去する直流成分カット用コンデンサと、陰極線管のカソ
ード電流量を電圧の変化として検出するカソード電流検
出回路と、前記カソード電流検出回路の電圧を基準電圧
と比較し、誤差電圧を出力する誤差電圧生成回路と、前
記誤差電圧に応じた直流成分をカソードに印加する直流
再生回路と、入力される映像信号の走査周波数を検出す
る周波数検出回路と、前記周波数検出回路からの検出信
号に応じて各種タイミングパルスを発生するタイミング
パルス発生回路とを具備し、映像信号の帰線期間に重畳
された外部より設定可能な直流再生基準電圧部を、直流
再生回路の再生電圧(カットオフ電圧)へクランプし、
カットオフ電圧に対する映像信号全体のDCレベルを外
部より制御することで可能となるWB_Low調整と、
入力される映像信号の走査周波数に対応したカソード電
流検出用信号により、走査周波数が変わっても常に一定
期間のカソード電流を検出したカットオフ制御が可能と
なり、色度の安定化と、周波数特性の劣化がなくカット
オフ点が安定するのに要する時間を走査周波数によらず
一定とした映像表示が実現できる。
【0019】以下、本発明の実施の形態について、図面
を用いて説明する。
【0020】(第1の実施の形態)図1は本発明の第1
の実施の形態における映像信号表示装置のブロック図を
示すものである。R、G、Bの三軸とも同様な回路で構
成されており、簡単のため一軸のみ示す。
【0021】図1において、1は入力される映像信号の
コントラスト制御、ブライト制御と、各R、G、B信号
の振幅を独立に可変するサブコントラスト制御を行うプ
リアンプ回路、2はプリアンプ回路1から出力される映
像信号の帰線期間に直流再生基準信号とカソード電流検
出用信号を重畳する重畳回路、3は重畳回路2の出力信
号を一定の増幅率で増幅するビデオアンプ回路、9はビ
デオアンプ回路3の出力信号中の直流成分を除去する直
流分カット用コンデンサ、10は電源電圧VCC2へ接
続された抵抗、4は陰極線管5のカソード電流量を電圧
の変化として検出するカソード電流検出回路、8はカソ
ード電流検出回路4の出力電圧を予め設定された基準電
圧と比較し、誤差電圧を出力する誤差電圧生成回路、7
は誤差電圧に応じた直流成分をカソードに印加する直流
再生回路、6は各種タイミングパルスを発生するタイミ
ングパルス発生回路である。
【0022】以上のように構成された映像信号表示装置
の動作について、まずWB_Low調整を行う場合につ
いて各部分における信号波形図である図6、7とともに
説明する。
【0023】映像信号(a)は、プリアンプ回路1へ入
力し、コントラスト制御、ブライト制御、ホワイトバラ
ンス調整用に各R、G、B信号の振幅を独立に可変する
サブコントラスト制御がなされ、タイミングパルス発生
回路6より出力される映像信号に同期したCLAMP1
(i)でペデスタルレベルを外部より与えられるブライ
ト制御電圧により設定可能な電圧へクランプされる。
【0024】プリアンプ回路1の出力信号(b)は、図
2に示した加算器2a、アナログスイッチ2b、2cで
構成される重畳回路2でタイミングパルス発生回路6よ
り出力されるHVBLK信号(j)がLowでかつIK
P信号(k)がHighの期間外部より与えられる直流
再生基準電圧にすげ替えられ、また、HVBLK信号
(j)がLowでかつIKP信号(k)がLowの期間
外部より与えられるIK電圧にすげ替えられる。
【0025】そして、図6に示したように重畳回路2の
出力信号(c)は、外部より与えられる直流再生基準電
圧の設定によって、直流再生基準電圧がペデスタルレベ
ルと等しい場合(c)、ペデスタルレベルより高い場
合(c)、ペデスタルレベルより低い場合(c)と
3通りの状態が得られる。この時、直流再生基準電圧を
変えても直流再生基準電圧に対するIK電圧は変化しな
い。
【0026】重畳回路2の出力信号(c)は、電源電圧
がVCC1のビデオアンプ回路3で一定の増幅率で増幅
される。VCC1の電圧は、カソードで必要な最大振幅
を考慮した電圧である。
【0027】ビデオアンプ回路3の出力信号(d)は、
直流分カット用コンデンサ9で直流分をカットされ、タ
イミングパルス発生回路6より出力される偏向系に同期
したCLAMP2(l)で帰線期間すげ替えられた直流
再生基準電圧部が、カソード電流検出回路4、誤差電圧
生成回路8、直流再生回路7により予め定められたカッ
トオフ電圧Vksへクランプされる。これにより、図7
に示したようにカットオフ電圧Vks一定で、重畳回路
2へ外部より与えられる直流再生基準電圧の設定によっ
て映像信号全体のDCレベルを可変でき、カットオフ調
整と独立したWB_Low調整が可能となる。この時、
カットオフ電圧VksからのIK電圧は常に一定であり
カソード検出電流は変化しない。
【0028】次にカットオフ調整について図3、4、5
とともに説明する。
【0029】図8の(1)に示したような直流再生基準
電圧部分がカットオフ電圧Vksである場合、カットオ
フ電圧からIK電圧に応じたカソード電流が図4に示し
たカソード電流検出回路4の抵抗4dに流れ、電圧降下
を生じ電圧となり出力する。
【0030】カソード電流検出回路4の出力信号gは、
図5に示した誤差電圧生成回路8に入力しアナログスイ
ッチ8cで垂直帰線期間にあるIKP信号(k)により
サンプルホールドされる。サンプルホールドされた信号
(Vi)は、オペアンプ8g、抵抗(R)8d、コンデ
ンサ(C)8fからなる積分回路へ入力する。オペアン
プ8gの出力信号をVs、基準電圧をVrefとすると
Vsは次の式で表わせる。
【0031】
【数1】
【0032】オペアンプ8gの出力信号Vsは、オペア
ンプ8l、抵抗(Rs)8i、抵抗(Rf)8kからな
る反転バッファ回路で反転される。抵抗Rs=Rfの場
合、オペアンプ8lの出力信号をVoとすると、Voは
次の式で表わせる。
【0033】
【数2】
【0034】このVoが誤差電圧生成回路8の誤差電圧
(h)となり、図3に示した直流再生回路7の抵抗7l
へ供給される。誤差電圧(h)は、電源電圧VCC2に
接続された抵抗7iに流れる電流を制御し、電流に応じ
た電圧降下を抵抗7iに生じさせる。
【0035】トランジスタ7eはタイミングパルス発生
回路6より出力される偏向系に同期したCLAMP2
(l)がHighの期間導通し、コレクタ電圧がエミッ
タ電圧とほぼ等しくなる。カソード電流検出回路4と直
流再生回路7と誤差電圧生成回路8の定数および前記基
準電圧のVrefは、前記コレクタ電圧からダイオード
7dの順方向電圧分高い電圧がカットオフ電圧Vksと
なるように予め設定されている。
【0036】以上により、ビデオアンプ回路3の出力信
号(d)は、直流分カット用コンデンサ9で直流分をカ
ットされ、帰線期間すげ替えられた直流再生基準電圧部
が、予め定められたカットオフ電圧Vks(トランジス
タ7eのコレクタ電圧からダイオード7dの順方向電圧
分高い電圧)にクランプされる。
【0037】図8の(1)に示したように直流再生基準
電圧部分がカットオフ電圧Vksである場合、カソード
電流検出回路の出力信号(g)をIKP信号(k)でサ
ンプルホールドした信号(Vi)と、基準電圧(Vre
f)は等しいので誤差電圧生成回路8の誤差電圧(h)
は一定であり、直流再生基準電圧部は、カットオフ電圧
Vksを維持する。
【0038】図8の(2)に示したように直流再生基準
電圧部分がカットオフ電圧Vksより低い場合(経時変
化によりカットオフ点が高い方へずれた場合や電源ON
からの過渡的な状態の時)カソード電流検出回路の出力
信号(g)は、基準電圧(Vref)より高くなり、カ
ソード電流検出回路の出力信号(g)をIKP信号
(k)でサンプルホールドした信号(Vi)は、基準電
圧(Vref)より高いので式2より、誤差電圧生成回
路8の誤差電圧(h)はViとVrefの差に応じて高
くなっていく。誤差電圧(h)が高くなると、図3に示
したトランジスタ7kのエミッタ電流が減少し抵抗7i
に生じる電圧降下が小さくなり、ダイオード7dのアノ
ード側の電圧が高くなって直流再生基準電圧部分が上昇
しカットオフ電圧Vksに近づいていく。
【0039】反対に、図8の(3)に示したように直流
再生基準電圧部分がカットオフ電圧Vksより高い場合
(経時変化によりカットオフ点が低い方へずれた場合や
電源ONからの過渡的な状態の時)カソード電流検出回
路の出力信号(g)は、基準電圧(Vref)より低く
なり、カソード電流検出回路の出力信号(g)をIKP
信号(k)でサンプルホールドした信号(Vi)は、基
準電圧(Vref)より低いので式2より、誤差電圧生
成回路8の誤差電圧(h)はViとVrefの差に応じ
て低くなっていく。誤差電圧(h)が低くなると、図3
に示したトランジスタ7kのエミッタ電流が増加し抵抗
7iに生じる電圧降下が大きくなり、ダイオード7dの
アノード側の電圧が低くなって直流再生基準電圧部分が
降下しカットオフ電圧Vksに近づいていく。
【0040】以上の結果、カソード電流検出回路の出力
信号(g)をIKP信号(k)でサンプルホールドした
信号(Vi)と基準電圧(Vref)が等しくなるよう
回路が動作し、直流再生基準電圧部分がカットオフ電圧
Vksとなり安定する。
【0041】(第2の実施の形態)図9は本発明の第2
の実施の形態における映像信号表示装置の構成を示すも
のである。
【0042】図9において図1の構成と異なるのは映像
信号のレベルに応じた直流再生基準電圧を生成する直流
再生基準電圧生成回路11を設け、重畳回路2へ入力で
きるようにした点である。直流再生基準電圧生成回路1
1の回路構成を図10に、説明に使用する図を図11、
12、13に示す。
【0043】WB_Low調整を実施した場合でも、特
に低輝度部分でのR、G、Bのバランスがずれることに
よって例えば、図11、12に示すように白の色度が変
動するという問題を有していた。図11、12は、低輝
度部で白が青みをおびる例で、図11に示したCIE色
度図で表わすと低輝度部で白がB方向に変動し、図12
に示した色度座標(x、y)で表わすと低輝度部でx、
yとも値が小さくなる方向である。
【0044】白が青みをおびると言う事は、カソードで
の波形は、図7のに示したようにB信号のDCがカッ
トオフ電圧に対し下がり青が強くなる方向である。これ
を改善するために、図10に示したレベル検出回路13
と映像信号aのレベルに対し、所望の電圧が得られるよ
うに設定されてある電圧発生回路14から構成される直
流再生基準電圧生成回路11を設け、図13に示したよ
うに重畳回路2に与える直流再生基準電圧を映像信号a
の30IRE付近より高くし、カソードでの波形を図7
のに示したようにB信号のDCをカットオフ電圧に対
して上がるように動作させる。この結果、青が弱くなり
色度の変動を抑えることが出来る。
【0045】なお、直流再生基準電圧生成回路11は、
ブライト制御電圧およびコントラスト制御電圧に応じて
直流再生基準信号を制御できる構成にしてもよい。
【0046】(第3の実施の形態)図14は本発明の第
3の実施の形態における映像信号表示装置の構成を示す
ものである。図14において図1の構成と異なるのは入
力される映像信号の走査周波数を検出する周波数検出回
路12を設け、周波数検出回路12からの検出信号に応
じて各種タイミングパルスを発生するようにした点であ
る。説明に使用する図を図15に示す。
【0047】例えば、タイミングパルス発生回路6から
出力されるIKP信号(k)が入力される映像信号
(a)の水平走査期間となっている場合は、図15に示
したように水平走査期間の長い映像信号の場合と短い
映像信号の場合で誤差電圧生成回路8から出力される
誤差電圧(h)の時間に対する電圧の変化が異なり、特
に電源をONしてからカットオフ電圧が安定するまでの
時間が走査周波数により異なってしまう。これを改善す
るために、入力される映像信号の走査周波数を検出する
周波数検出回路12を設け、周波数検出回路12からの
検出信号に応じて各種タイミングパルスを発生する構成
とする。
【0048】周波数検出回路12はカウンタ回路で構成
されており、基準クロック信号と比較し水平走査周波数
が検出される。周波数検出回路12からの検出信号はタ
イミングパルス発生回路6に供給され、走査周波数に応
じた各種タイミングパルスを発生する。このような構成
にすることで、入力される映像信号の水平走査周波数に
関係なく、IKP信号(k)のパルス幅を常に一定にで
きる。この結果、電源をONしてからカットオフ電圧が
安定するまでの時間を入力される映像信号の走査周波数
に関係なく一定にできる。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の実施の形態
によれば、映像信号の帰線期間に重畳した直流再生基準
信号を陰極線のカソードでカットオフ電圧にクランプ
し、カットオフ電圧に対する映像信号のDCレベルを外
部より制御することで可能となるWB_Low調整と、
カソード電流検出用信号によってカソード電流を検出し
たカットオフ制御が可能となり、色度の安定化と、周波
数特性の劣化がなくカットオフ点の安定化を図った映像
の表示ができるという有利な効果が得られる。
【0050】本発明の第2の実施の形態によれば、映像
信号の帰線期間に重畳した直流再生基準信号を陰極線の
カソードでカットオフ電圧にクランプし、カットオフ電
圧に対する映像信号のDCレベルを映像信号のレベルに
応じて制御することにより可能となる映像信号のレベル
に応じたWB_Lowの調整と、カソード電流検出用信
号によってカソード電流を検出したカットオフ制御が可
能となり、入力レベルに対する色度トラッキングの安定
化と、周波数特性の劣化がなくカットオフ点の安定化を
図った映像の表示ができるという有利な効果が得られ
る。
【0051】本発明の第3の実施の形態によれば、映像
信号の帰線期間に重畳した直流再生基準信号を陰極線の
カソードでカットオフ電圧にクランプし、カットオフ電
圧に対する映像信号のDCレベルを外部より制御するこ
とで可能となるWB_Low調整と、入力される映像信
号の走査周波数に対応したカソード電流検出用信号によ
り、走査周波数が変わっても常に一定期間のカソード電
流を検出したカットオフ制御が可能となり、色度の安定
化と、周波数特性の劣化がなくカットオフ点が安定する
のに要する時間を走査周波数によらず一定とした映像の
表示ができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による映像信号表示装置
を示す構成図
【図2】本発明の実施の形態1乃至3で用いる重畳回路
の構成例を示す図
【図3】本発明の実施の形態1乃至3で用いる直流再生
回路の構成例を示す図
【図4】本発明の実施の形態1乃至3で用いるカソード
電流検出回路の構成例を示す図
【図5】本発明の実施の形態1乃至3で用いる誤差電圧
生成回路の構成例を示す図
【図6】本発明の実施の形態1の動作を説明するための
波形図
【図7】本発明の実施の形態1の動作を説明するための
波形図
【図8】本発明の実施の形態1の動作を説明するための
波形図
【図9】本発明の実施の形態2による映像信号表示装置
を示す構成図
【図10】本発明の実施の形態2で用いる直流再生基準
電圧生成回路の構成例を示す図
【図11】本発明の実施の形態2の動作説明に使用する
【図12】本発明の実施の形態2の動作説明に使用する
【図13】本発明の実施の形態2の動作説明に使用する
【図14】本発明の実施の形態3による映像信号表示装
置を示す構成図
【図15】本発明の実施の形態3の動作説明に使用する
【図16】従来技術の映像信号表示装置の構成図
【符号の説明】
1 プリアンプ回路 2 重畳回路 3 ビデオアンプ回路 4 カソード電流検出回路 5 陰極線管 6 タイミングパルス発生回路 7 直流再生回路 8 誤差電圧生成回路 9 直流成分カット用コンデンサ 10 抵抗 11 直流再生基準電圧生成回路 12 周波数検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C021 PA13 PA45 PA62 PA96 SA12 XA02 XA42 XA48 5C058 AA01 CA06 CA12 5C066 AA03 CA08 EA08 EA17 EA19 GA01 GA05 GA32 GB07 KA09 KB05 KC16 KD06 KG01 KH05 KL09 KM12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される映像信号のコントラスト、サ
    ブコントラスト、ブライト制御を行うプリアンプ回路
    と、 前記プリアンプ回路から出力される映像信号の帰線期間
    に直流再生基準信号とカソード電流検出用信号を重畳す
    る重畳回路と、 前記重畳回路の出力信号を一定の増幅率で増幅するビデ
    オアンプ回路と、 前記ビデオアンプ回路の出力信号中の直流成分を除去す
    る直流成分カット用コンデンサと、陰極線管のカソード
    電流量を電圧の変化として検出するカソード電流検出回
    路と、 前記カソード電流検出回路の電圧を基準電圧と比較し、
    誤差電圧を出力する誤差電圧生成回路と、 前記誤差電圧に応じた直流成分をカソードに印加する直
    流再生回路と、 各種タイミングパルスを発生するタイミングパルス発生
    回路とからなることを特徴とする映像信号表示装置。
  2. 【請求項2】 入力される映像信号のコントラスト、サ
    ブコントラスト、ブライト制御を行うプリアンプ回路
    と、 前記プリアンプ回路から出力される映像信号の帰線期間
    に直流再生基準信号とカソード電流検出用信号を重畳す
    る重畳回路と、 入力される映像信号のレベルに応じた直流再生基準電圧
    を前記重畳回路へ供給する直流再生基準電圧生成回路
    と、 前記重畳回路の出力信号を一定の増幅率で増幅するビデ
    オアンプ回路と、 前記ビデオアンプ回路の出力信号中の直流成分を除去す
    る直流成分カット用コンデンサと、陰極線管のカソード
    電流量を電圧の変化として検出するカソード電流検出回
    路と、 前記カソード電流検出回路の電圧を基準電圧と比較し、
    誤差電圧を出力する誤差電圧生成回路と、 前記誤差電圧に応じた直流成分をカソードに印加する直
    流再生回路と、各種タイミングパルスを発生するタイミ
    ングパルス発生回路とからなることを特徴とする映像信
    号表示装置。
  3. 【請求項3】 直流再生基準電圧生成回路が、ブライト
    制御電圧に応じて直流再生基準信号を制御するようにし
    たことを特徴とする請求項2記載の映像信号表示装置。
  4. 【請求項4】 直流再生基準電圧生成回路が、コントラ
    スト制御電圧に応じて直流再生基準信号を制御するよう
    にしたことを特徴とする請求項2記載の映像信号表示装
    置。
  5. 【請求項5】 入力される映像信号のコントラスト、サ
    ブコントラスト、ブライト制御を行うプリアンプ回路
    と、 前記プリアンプ回路から出力される映像信号の帰線期間
    に直流再生基準信号とカソード電流検出用信号を重畳す
    る重畳回路と、 前記重畳回路の出力信号を一定の増幅率で増幅するビデ
    オアンプ回路と、 前記ビデオアンプ回路の出力信号中の直流成分を除去す
    る直流成分カット用コンデンサと、陰極線管のカソード
    電流量を電圧の変化として検出するカソード電流検出回
    路と、 前記カソード電流検出回路の電圧を基準電圧と比較し、
    誤差電圧を出力する誤差電圧生成回路と、 前記誤差電圧に応じた直流成分をカソードに印加する直
    流再生回路と、 入力される映像信号の走査周波数を検出する周波数検出
    回路と、 前記周波数検出回路からの検出信号に応じて各種タイミ
    ングパルスを発生するタイミングパルス発生回路とから
    なることを特徴とする請求項1から4記載の映像信号表
    示装置。
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