JP3800886B2 - 復号装置、受信装置および復号方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、1つの受信周波数内に複数の映像・音声等のディジタルデータ(以下、「ディジタル情報信号」という)と、各ディジタル情報信号およびその変調方式等の情報を伝送するためのTMCCとが多重送信される放送を受信するディジタル放送受信方法およびその方法を用いたディジタル放送受信端末装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、日本BSディジタルの伝送符号化方式(電気通信技術審議会、郵政省による)においては、それぞれのBSチャネルは複数のMPEG−TSを扱うことができ、またTSごとに変調方式の切り替えが可能であり、各変調方式の組み合わせや各TSで送られてくる情報量などを柔軟に変更できるようにするため、複数のディジタル情報信号を一定の間隔単位で処理できるフレーム構造を用い、フレームにTMCC情報を時分割多重している。
【0003】
受信端末装置では、送信されたフレームの同期信号からフレーム同期を確立し、フレームに時分割多重されたディジタル情報信号とTMCCを分離し、TMCC情報を復調してこの情報に基づきディジタル情報信号である各TS信号の復調・復号を行い、視聴者が希望するTSを選択してサービスデコードを行っている。
【0004】
図17は例えば、映像情報メディア学会誌(Vol.52 No.11 1998 P.1557)に示されたBSディジタル放送におけるフレーム信号処理の構成を示す図である。図において、100は同期バイトを除くMPEG−TSデータ、101は誤り訂正用パリティデータであり、102はTSデータとパリティデータで構成されるスロットである。103はフレーム同期信号、104はTMCC情報、105は後同期信号、106〜113はフレーム1〜8であり、114はスーパーフレームである。
【0005】
図18は上記BSディジタル放送の受信端末装置における電源投入時から各ディジタル情報信号およびその変調方式等の情報を伝送するための伝送方式制御信号(以下、「TMCC」(Transmission and Multiplexing Configuration Control)という)であるTMCC情報を復号するまでのフローチャートである。
【0006】
次に動作について説明する。BSディジタル放送方式の特徴である変調方式の切り替えや複数TSの伝送等を柔軟に行うためには、扱う情報ビットストリームを一定の長さに区切る必要がある。図17におけるBSディジタル方式においては、スロット102、フレーム106およびスーパーフレーム114の3周期で信号処理を行っている。フレーム106は48個のスロット102で構成され、スーパーフレーム106は8個のフレームから構成される。各スロット102の先頭バイトはMPEG−TSの同期バイトが固定値(47Hex)であるため、伝送路符号化ではこの部分をユニークワードであるフレーム同期信号103、後同期信号105,TMCC情報104に置き換え、これらの48バイトデータを各フレームの先頭にまとめて送出する。その後、先頭バイトを除くフレーム内の203×48バイトのスロット信号を順次送出する。TMCC情報104は1フレーム106あたり8バイトずつ、その前後にそれぞれ2バイトのフレーム同期信号103、105が付加される。1スーパーフレーム114につき、8×8=64バイトのTMCC情報104が送出され、この内16バイトは誤り訂正用のパリティバイトであり、残りの48バイトがTMCCの情報量となる。
【0007】
TMCC情報104は、複数TSにおけるスロット制御や変調方式に関する制御情報を伝送する信号であり、受信端末装置において電源投入時や選局時には必ず捕捉して伝送信号全体の制御情報を解読しなければならない信号であり、受信中は常時監視する必要のある信号である。TMCC情報104によって伝送される制御情報は、上記TMCC情報104が伝送される際に多重されていたスーパーフレーム114の次の次に伝送されるスーパーフレームに多重されているTSの伝送制御に関するものである。
【0008】
次に、BSディジタル放送の受信端末装置におけるTMCC情報受信の手順を図18によって説明する。受信端末装置では、まず受信データ列の中からフレーム同期信号103,105を検出し(f100)、検出フレーム同期信号103,105によってフレーム同期を確立する(f101)。さらに、フレーム同期信号103,105の値によってスーパーフレームの先頭を検出し(f102)、スーパーフレーム同期を確立する(f103)。この後、フレーム同期信号103に続く8バイトのTMCC情報104を分離し(f104)、スーパーフレーム114ごとに64バイトのTMCCパケットを組立てる(f105)。TMCCパケットはTMCC復号器により48バイトのTMCCが復号される(f106)。復号TMCCに基づき、スーパーフレーム114内のスロット制御、変調方式に関する制御を行い(f107)、伝送される複数TSの中からユーザの希望するTSを選択してサービスデコードを行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
BSディジタル放送方式においては、TMCC情報104がスーパーフレーム114内に時分割多重されており、このため受信端末装置においてスーパーフレーム114ごとのTMCCパケットを組立てるためには、まずスーパーフレーム同期を確立する必要がある。
【0010】
BSディジタル放送の受信端末装置においてスーパーフレーム同期を確立するには、フレーム同期信号103を検出してフレーム同期を確立し、その後にフレーム同期信号103の内容によってスーパーフレーム同期を確立しなければならない。同期の確立は通常、同期信号を数回連続検出したことによって行われ、一度のみの同期信号検出で同期を確立することはない。このため、フレーム同期確立およびスーパーフレーム同期の確立には、最低でも2スーパーフレーム時間が必要となる。
【0011】
スーパーフレーム同期の確立により、伝送フレームに多重されるTMCC情報104の多重タイミングが明らかになり、上記TMCCパケットの組立てが可能となる。このTMCC情報104は、このTMCC情報104が多重されているスーパーフレーム114の次の次に伝送されるスーパーフレームに多重されているディジタル情報信号の伝送制御に関する情報であるので、ディジタル情報信号に対する伝送制御が開始されるのはスーパーフレーム同期確立よりさらに2スーパーフレーム後となる。
【0012】
以上説明したように、BSディジタル放送受信端末装置は、電源投入時または選局時の直後、復調処理がロックした後、伝送制御が開始されるまでには最低4スーパーフレーム時間が必要となる。BSディジタル放送方式における1スーパーフレーム時間は約10msec程度であり、電源投入および選局時の直後、1sec程度の伝送制御を行うことができない待ち時間が発生し、伝送制御が行われない期間は、伝送される複数TSの中からユーザの希望するTSを選択することができず、受像機に映像が出力されるまでに時間がかかるという問題点がある。
【0013】
さらに、BSディジタル放送方式は複数の変調方式の切り替えが可能であり、受信端末装置の復調部はTMCC情報により各受信スロット102の復調方式を制御するが、TMCC情報による伝送制御が開始されるまでの期間は一定の変調方式で変調されたTMCC情報と同じ方式によってのみ受信信号を復調し、この期間は全ての受信スロット102を同一方式によって復調する。各スロット102はTMCC変調方式とは異なる方式で変調されている場合が多く、受信信号を異なる変調方式によって復調する期間が長くなると受信端末装置復調部の動作が不安定に陥り、一旦確立されたフレーム同期がはずれる可能性があり、いつまでたっても正常な伝送制御がかからないという問題が発生する。
【0014】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、1つの受信周波数内に複数のディジタル情報信号と、各ディジタル情報信号およびその変調方式等の情報を伝送するためのTMCC情報とが多重送信されるディジタル放送システムにおいて、TMCC情報による伝送制御開始までの時間を短縮するディジタル放送受信方法およびこの受信方法を用いたディジタル放送受信端末装置を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るディジタル放送受信方法は、1つの受信周波数内に複数の映像・音声などのディジタル情報信号パケットと、各ディジタル情報信号およびその変調方式等の情報を伝送するための伝送多重方式制御信号(TMCC)パケットを複数に分割した分割TMCCパケットとを伝送フレームに多重して変調し伝送するディジタル放送方式の放送を受信して復調した信号から受信伝送フレームの同期を確立するフレーム同期手段と、上記受信伝送フレームに多重されたディジタル情報信号パケットと分割TMCCパケットを分離したのちに分離された分割TMCCパケットからTMCCパケットを組立てるTMCC組立て手段と、上記組立てられたTMCCパケットを復号するTMCC復号手段と、上記復号したTMCCパケットデータにより受信したディジタル情報信号パケットの変調方式等の伝送制御を行う伝送制御手段とを備えたディジタル放送受信端末装置において、電源投入時または選局時等の直後のフレーム同期未確立期間に、ディジタル情報信号パケットと分割TMCCパケットの分離、TMCCパケットの組立ておよび復号を行い、フレーム同期が確立した後に受信ディジタル情報信号に対する伝送制御を開始させるようにしたものである。
上記構成によれば、フレーム同期が確立する前にTMCCパケットの組立て、フレーム同期が確立した後にTMCCパケットの復号を行って伝送制御を開始するので、電源投入時や選局時等の伝送制御がかからない時間を短縮することができ、復調手段による復調処理を早期に安定化させ、フレーム同期はずれ等の誤動作を防止することができ、またシステムが短時間で安定化し、出力情報信号を映像装置等に送出開始するまでの時間が短くなる。
【0016】
また、フレーム同期の未確立期間に、ディジタル情報信号パケットと分割TMCCパケットの分離およびTMCCパケットの組立てと復号を行い、TMCCパケットの復号が正しく行われた後に受信ディジタル情報信号に対する伝送制御を開始させるようにしたものである。
上記構成によれば、電源投入時や選局時等の伝送制御がかからない時間を短縮し、復調手段による復調処理が早期に安定化しフレーム同期はずれ等の誤動作を防止することができ、またシステムが短時間で安定化し、出力情報信号を映像装置等に送出開始するまでの時間が短くなる。
【0017】
また、フレーム同期の未確立期間に、ディジタル情報信号パケットと分割TMCCパケットの分離およびTMCCパケットの組立てと復号を行い、TMCCパケットの復号が正しく行われた後にフレーム同期を強制的に確立させるようにしたものである。
上記構成によれば、電源投入時や選局時等の伝送制御がかからない時間を短縮、フレーム同期を確実な条件で早期に確立し、復調手段による復調処理が早期に安定化しフレーム同期はずれ等の誤動作を防止することができ、またシステムが短時間で安定化し、出力情報信号を映像装置等に送出開始するまでの時間が短くなる。
【0018】
また、フレーム同期の未確立期間に、ディジタル情報信号パケットと分割TMCCパケットを分離し、かつTMCCパケットの組立てと復号を少なくとも一回以上繰り返し、TMCCパケットの復号が正しく行われた後にTMCCパケットの組立てを完了し、受信ディジタル情報信号に対する伝送制御を開始させるようにしたものである。
上記構成によれば、電源投入時や選局時等の伝送制御がかからない時間を短縮し、復調手段による復調処理が早期に安定化しフレーム同期はずれ等の誤動作を防止することができ、またシステムが短時間で安定化し、出力情報信号を映像装置等に送出開始するまでの時間が短くなる。
【0019】
また、フレーム同期の未確立期間に、ディジタル情報信号パケットと分割TMCCパケットを分離し、かつTMCCパケットにおける各分割TMCCパケットの位置を移動させながらTMCCパケットの組立てと復号を繰り返し、TMCCパケットの復号が正しく行われた後にTMCCパケットの組立てを完了しフレーム同期を強制的に確立させるようにしたものである。
上記構成によれば、電源投入時や選局時等の伝送制御がかからない時間を短縮、フレーム同期を確実な条件で早期に確立し、復調手段による復調処理が早期に安定化しフレーム同期はずれ等の誤動作を防止することができ、またシステムが短時間で安定化し、出力情報信号を映像装置等に送出開始するまでの時間が短くなる。
【0020】
また、フレーム同期の未確立期間に、TMCCパケットにおける各分割TMCCパケットの位置をシフトさせながらTMCCパケットを組立てるTMCC組立て手段において、少なくとも一組以上のTMCCパケット組立てメモリを有し、各TMCCパケット組立てメモリによって各分割TMCCパケットの位置が異なる複数のTMCCパケットを組立てるようにしたものである。
上記構成によれば、TMCCパケットを構成する分割TMCCの組立て順を変えた全組み合わせのTMCCパケットを簡単に組立てることが短時間ででき、システムの処理速度を上げることができる。
【0021】
また、この発明に係るディジタル放送受信端末装置は、電源投入時または選局時等の直後のフレーム同期未確立期間に、受信伝送フレームに多重されたディジタル情報信号パケットと分割TMCCパケットを分離し、この分離された分割TMCCパケットからTMCCパケットを組立てるTMCC組立て手段と、組立てられたTMCCパケットを復号するTMCC復号手段と、復号したTMCCパケットデータにより受信ディジタル情報信号パケットの変調方式等の伝送制御を行う伝送制御手段とを備え、フレーム同期が確立した後に受信ディジタル情報信号に対する伝送制御を開始させるようにしたものである。
上記構成によれば、電源投入時または選局時等に、出力情報信号を映像装置等に送出開始するまでの時間が短くなる。
【0022】
また、電源投入時または選局時等の直後のフレーム同期未確立期間に、受信伝送フレームに多重されたディジタル情報信号パケットと分割TMCCパケットを分離し、この分離された分割TMCCパケットからTMCCパケットを組立てるTMCC組立て手段と、組立てられたTMCCパケットを復号するTMCC復号手段と、上記復号したTMCCパケットデータにより受信ディジタル情報信号パケットの変調方式等の伝送制御を行う伝送制御手段とを備え、TMCCパケットの組立てと復号を少なくとも一回以上繰り返し、TMCCパケットの復号が正しく行われた後にTMCCパケットの組立てを完了し、受信ディジタル情報信号に対する伝送制御を開始させるようにしたものである。
上記構成によれば、電源投入時または選局時等に、出力情報信号を映像装置等に送出開始するまでの時間が短くなる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、この発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1であるディジタル放送受信端末装置を示す図である。図において、1はディジタル放送受信端末が受信するディジタル放送の受信信号、2は受信信号1を復調する復調手段、3は復調手段2で復調した復調信号11からフレーム同期信号を検出してフレーム同期を確立するフレーム同期手段、4は復調信号11で構成される伝送フレームに多重されている分割TMCCパケット14とディジタル情報信号パケット13を分離する信号分離手段、5は信号分離手段4で分離された分割TMCCパケット14からTMCCパケット15を組立てるTMCC組立て手段、6はTMCC組立て手段で組立てたTMCCパケットを復号するTMCC復号手段、8は信号分利手段4で分離したディジタル情報信号パケット13を復号する信号復号手段、9は復号手段8で復号したディジタル情報信号パケットの内ユーザが希望するパケットを選択して出力する信号選択手段、10は信号選択手段9で選択出力される出力情報信号であり、7はTMCC復号手段6で復号されたTMCCパケットによって復調手段2、フレーム同期手段3、信号復号手段8および信号選択手段9での処理を制御する伝送制御手段、16は伝送制御手段7から出力される伝送制御信号、12はフレーム同期手段3から出力されるフレーム同期信号、17はフレーム同期手段3から出力されるフレーム同期確立信号である。
【0024】
図2はTMCC組立て手段5によって組立てられるTMCCパケットの一例を示した図である。図において、14dはTMCC組立て手段5が最も前に受信した分割TMCCパケットであり、14cは14dの次に受信した分割TMCCパケット、14bは14cの次に受信した分割TMCCパケットであり、14aは14bの次に最も新しく受信した分割TMCCパケットである。15a、15b、15c、および15dはTMCC組立て手段5で組立てられたTMCCパケットである。
【0025】
次に実施の形態1の動作について説明する。1つの受信周波数内に複数のディジタル情報信号パケットと、各ディジタル情報信号およびその変調方式等の情報を伝送するためのTMCCパケットを伝送フレームに時分割多重して伝送するディジタル放送方式におけるディジタル放送受信端末が受信する受信信号1は、まず復調手段2で復調される。上記ディジタル放送方式が複数の変調方式を扱う場合、電源投入時または選局時等において復調手段2は特定の復調方式に固定して復調処理を行う。復調手段2が特定の復調方式で復調する信号は、フレーム同期をとるためのフレーム同期信号、伝送制御情報を伝送するためのTMCCデータ等であり、この復調信号11をフレーム同期手段3および信号分離手段4に出力する。
【0026】
フレーム同期手段3は、復調信号11を受信すると復調信号11のデータ列の中からユニークワードであるフレーム同期信号12の検出を行う。フレーム同期信号12を一定の時間間隔で複数回連続して検出すると、フレーム同期手段3はフレーム同期が確立したとしてフレーム同期確立信号17を出力する。
【0027】
信号分離手段4は、復調信号11およびフレーム同期信号12を受信するとフレーム同期信号12の受信タイミングから多重のタイミングを検出し、復調信号11が構成する伝送フレームに多重されたディジタル情報信号パケット13と分割TMCCパケット14を分離して出力する。
【0028】
TMCC組立て手段5は、分割TMCCパケット14とフレーム同期信号12を受信するとフレーム同期信号12の受信タイミングから分割TMCCパケット受信のタイミングを検出し、分割TMCCパケット14を順次メモリに蓄積することによりTMCCパケット15の組立てを行う(図2参照)。TMCCパケット15における先頭の分割TMCC14パケットは、フレーム同期が確立するとフレーム同期確立信号17のタイミングにより検出されるが、フレーム同期が未確立の期間にはどの分割TMCCパケット14がTMCCパケット15の先頭であるかは不明の状態である。電源投入時または選局時等の直後においてはフレーム同期が未確立であるので、この期間には入力される分割TMCCパケット14を順次メモリに入力してゆき、メモリが溢れた場合は最古の分割TMCCパケット14を破棄して新しい分割TMCCパケット14をメモリに蓄積する。
【0029】
TMCC組立て手段5は、フレーム同期手段3においてフレーム同期が確立し、フレーム同期確立信号17がTMCC組立て手段5に通知されるとTMCCパケット15における先頭の分割TMCCパケット14を検出し、先頭の分割TMCCパケット14から順にメモリに蓄積したデータをTMCCパケット15として出力する。
【0030】
TMCC復号手段6は、TMCCパケット15を受信するとTMCCパケット15の復号を行い、TMCCデータを伝送制御手段7に出力する。
【0031】
伝送制御手段7は、TMCCデータを受信するとディジタル情報信号パケット13の復調方式および復号条件等を制御するための伝送制御信号16を出力する。
【0032】
復調手段2、信号復号手段8および信号選択手段9は、伝送制御信号16が通知されるとディジタル情報信号パケット13の復調方式、復号方式等を制御して出力情報信号10を復調、復号する。
【0033】
次に、電源投入時直後のフレーム同期未確立期間からTMCCによる伝送制御が開始されるまでの処理の内容を、図3のフレーム同期未確立期間にTMCCデータ組立てを行う実施の形態1のフローチャートに従って説明する。
【0034】
フレーム同期手段3によってフレーム同期信号12が検出されると(f0)、信号分離手段4はディジタル情報信号パケット13と分割TMCCパケット14を分離し(f1)、分離された分割TMCCパケット14を蓄積してTMCC組立て手段5がTMCCパケット15を組立てる(f2)。フレーム同期手段3によりフレーム同期が確立されフレーム同期確立信号17が出力されると(f3)、TMCC復号手段6が組立てられたTMCCパケット15を復号し(f4)、復号されたTMCCデータによって伝送制御手段7が伝送制御を開始する(f5)。フレーム同期手段3によるフレーム同期が確立されない期間は、TMCC組立て手段5がTMCCパケット15の組立てを続行する。
【0035】
以上のように、フレーム同期が確立する前にTMCCパケット15の組立て、フレーム同期が確立した後にTMCCパケットの復号を行って伝送制御を開始するので、フレーム同期が確立した後にTMCCパケット15を組立てる場合に比較すると、電源投入時や選局時等の伝送制御がかからない時間を短縮することができる。
【0036】
また、伝送制御が早期にかかることにより、復調手段2による復調処理を早期に安定化させ、フレーム同期はずれ等の誤動作を防止することができる。
【0037】
実施の形態2.
例えば、従来の技術で述べたBSディジタル放送方式においては、伝送フレームはディジタル情報信号パケットであるスロットと、48個のスロットから構成されるフレームと、8個のフレームから構成されるスーパーフレームと、フレームごとに時分割多重されるTMCCとによって構成されている。TMCCはフレームごとに8バイトずつ多重されており、1スーパーフレームで64バイトのTMCCパケットを構成する。
【0038】
この様なフレームとスーパーフレームの2重フレームによって伝送フレームが構成されている場合では、フレーム同期が確立した後にTMCCパケット15の組立てを行い、スーパーフレーム同期が確立した後にTMCCパケットの復号を行い、伝送制御を開始するようにする。
【0039】
電源投入時直後のフレーム同期未確立期間からTMCCによる伝送制御が開始されるまでの処理の内容を、図4のフレーム同期未確立期間にTMCCデータ組立てを行う実施の形態2のフローチャートに従って説明する。
【0040】
フレーム同期手段3によってフレーム同期信号12が検出され(f10)、フレーム同期が確立されると(f11)、信号分離手段4はディジタル情報信号パケット13と分割TMCCパケット14を分離し(f12)、分離された分割TMCCパケット14を蓄積してTMCC組立て手段5がTMCCパケット15を組立てる(f13)。フレーム同期手段3によりスーパーフレーム同期が確立されフレーム同期確立信号17が出力されると(f14)、TMCC復号手段6が組立てられたTMCCパケット15を復号し(f15)、復号されたTMCCデータによって伝送制御手段7が伝送制御を開始する(f16)。フレーム同期手段3によるフレーム同期が確立されない期間は、TMCC組立て手段5がTMCCパケット15の組立てを続行する。
【0041】
以上のように、スーパーフレーム同期が確立する前にTMCCパケット15の組立てを行い、スーパーフレーム同期が確立した後にTMCCパケットの復号を行って伝送制御を開始するので、スーパーフレーム同期が確立した後にTMCCパケット15を組立てる場合に比較すると、電源投入時や選局時等の伝送制御がかからない時間を短縮することができ、出力情報信号を映像装置に送出開始するまでの時間が短くなる。
【0042】
また、伝送制御が早期にかかることにより、復調手段2による復調処理を早期に安定化させ、フレーム同期はずれ等の誤動作を防止することができる。さらに、BSディジタル方式のような1スーパーフレーム時間が長い方式の場合においては、時間短縮の効果が大きい。
【0043】
実施の形態3.
上記実施の形態1においては、フレーム同期が確立した後にTMCC組立て手段5によって組立てられたTMCCパケット15を復号して復号されたTMCCによって伝送制御を開始したが、この実施の形態3では、TMCC組立て手段5が新しい分割TMCCパケット14を受信するごとに、最新の分割TMCCパケット14のデータをTMCCパケットの先頭の分割TMCCパケットとし、以前に受信した分割TMCCパケットをシフトしてTMCCパケット15を組立て、このTMCCパケットをTMCC復号手段6によって復号し、復号の正常終了の成否を監視し、復号の正常終了を検出すると伝送制御を開始する。
【0044】
TMCC復号手段6においてTMCCパケットの復号が正常に終了することは、組立てられたTMCCパケットが正常なパケットであったことを意味する。よって、TMCCの復号が正常に終了すれば、フレーム同期の確立を待たずにTMCCパケット15における先頭の分割TMCCパケットを確定してTMCCパケットの組立てを完了し、伝送制御を開始する。
【0045】
次に、電源投入時直後のフレーム同期未確立期間からTMCCによる伝送制御が開始されるまでの処理の内容を、図5のフレーム同期未確立期間にTMCCデータ組立てを行う実施の形態3のフローチャートに従って説明する。
【0046】
フレーム同期手段3によってフレーム同期信号12が検出されると(f20)、信号分離手段4はディジタル情報信号パケット13と分割TMCCパケット14を分離し(f21)、分離された分割TMCCパケット14を蓄積してTMCC組立て手段5がTMCCパケット15を組立てる(f22)。組立てたTMCCパケットをTMCC復号手段6によって復号し(f23)、復号の正常終了の成否を監視する(f24)。TMCCパケットの復号が正常に終了しなかった場合にはTMCCパケット組立て処理(f22)に戻り、新しい分割TMCCパケット14の受信を待ってTMCCパケットの組立てを続行し、TMCCパケットの復号が正常終了すると、復号されたTMCCデータによって伝送制御手段が伝送制御を開始する(f25)。
【0047】
以上のように、フレーム同期が確立する前にTMCCパケット15の組立てと復号を行い、TMCCパケットの復号が正常に終了した後にTMCCによる伝送制御を開始するので、フレーム同期が確立した後にTMCCパケット15を組立てる場合に比較すると電源投入時や選局時等の伝送制御がかからない時間を短縮することができ、出力情報信号を映像装置に送出開始するまでの時間が短くなる。
【0048】
さらに、実施の形態1に比較しても、フレーム同期信号12の検出からフレーム同期が確立するまでに時間を要する場合には、より伝送制御までの時間を短縮することができる。
【0049】
実施の形態4.
上記実施の形態3においては、復号の正常終了を検出すると伝送制御を開始するが、この実施の形態4では、さらにフレーム同期を強制的に確立させる。
【0050】
TMCC復号手段6においてTMCCパケットの復号が正常に終了することは、組立てられたTMCCパケットが正常なパケットであったことを意味する。よって、TMCCパケットの復号が正常に終了すれば、フレーム同期の確立を待たずにTMCCパケット15における先頭の分割TMCCパケットを確定でき、さらにフレームの同期タイミングも確定して、フレーム同期を確立させる。
【0051】
次に、電源投入時直後のフレーム同期未確立期間からTMCCによる伝送制御が開始されるまでの処理の内容を、図6のフレーム同期未確立期間にTMCCデータ組立てを行う実施の形態4のフローチャートに従って説明する。
【0052】
フレーム同期手段3によってフレーム同期信号12が検出されると(f30)、信号分離手段4はディジタル情報信号パケット13と分割TMCCパケット14を分離し(f31)、分離された分割TMCCパケット14を蓄積してTMCC組立て手段5がTMCCパケット15を組立てる(f32)。組立てたTMCCパケットをTMCC復号手段6によって復号し(f33)、復号の正常終了の成否を監視する(f34)。TMCCパケットの復号が正常に終了しなかった場合にはTMCCパケット組立て処理(f32)に戻り、新しい分割TMCCパケット14の受信を待ってTMCCパケットの組立てを続行する。一方、TMCCパケットの復号が正常終了すると、フレーム同期のタイミングを確定してフレーム同期を確立させ(f35)、復号されたTMCCデータによって伝送制御手段が伝送制御を開始する(f36)。
【0053】
以上のように、フレーム同期が確立する前にTMCCパケット15の組立てと復号を行い、TMCCパケットの復号が正常に終了した後にフレーム同期の確立を行い、TMCCによる伝送制御を開始するので、フレーム同期が確立した後にTMCCパケット15を組立てる場合に比較すると、電源投入時や選局時等の伝送制御がかからない時間を短縮することができ、出力情報信号を映像装置に送出開始するまでの時間が短くなる。
【0054】
さらに、TMCCパケットの復号が正常終了することは、フレーム同期信号12を検出して行うフレーム同期確立により確実な同期条件を与えることになるので、実際にはフレーム同期位置でないところでの誤フレーム同期確立の可能性を抑えることができる。
【0055】
実施の形態5.
上記実施の形態3においては、TMCC組立て手段5が新しい分割TMCCパケット14を受信するごとに、最新の分割TMCCパケット14のデータをTMCCパケットの先頭の分割TMCCパケットとし以前に受信した分割TMCCパケットをシフトしてTMCCパケット15を組立てて復号するが、この実施の形態5では、新しい分割TMCCパケット14を受信すると、その受信分割TMCCパケットのTMCCパケットにおける位置を先頭から最後まで順にシフトさせ、それに伴い以前に受信した分割TMCCパケットを順にシフトさせた複数のTMCCパケットを組立て、組立てた複数のTMCCパケットをそれぞれ復号する。
【0056】
TMCC組立て手段5が分割TMCCパケットをシフトさせて組立てるTMCCパケット15の例を、簡単のためTMCCパケットが4個の分割TMCCパケットによって構成される場合について、図2のTMCCパケットにおける分割TMCCパケットの位置をシフトさせて組立てる複数のTMCCパケットの例に従って説明する。
【0057】
15aは、新しく受信した分割TMCCパケット14aをTMCCパケットの先頭に配置したTMCCパケットであり、この新しく受信した分割TMCCパケット14aを後方にシフトし、最も以前に受信した分割TMCCパケット14dをTMCCパケットの先頭の位置に配して組立てられたのがTMCCパケット15bである。同様に、シフトを繰り返してTMCCパケット15c、TMCCパケット15dを組立て、それぞれのTMCCパケットをTMCC復号手段6に送信する。
【0058】
次に、電源投入時直後のフレーム同期未確立期間からTMCCによる伝送制御が開始されるまでの処理の内容を、図7のフレーム同期未確立期間にTMCCデータ組立てを行う実施の形態5のフローチャートに従って説明する。
【0059】
フレーム同期手段3によってフレーム同期信号12が検出されると(f50)、信号分離手段4はディジタル情報信号パケット13と分割TMCCパケット14を分離し(f51)、分離された分割TMCCパケット14を蓄積してTMCC組立て手段5がTMCCパケット15を組立てる(f52)。組立てたTMCCパケットをTMCC復号手段6によって復号し(f53)、復号の正常終了の成否を監視する(f54)。TMCCパケットの復号が正常に終了しなかった場合には、TMCCパケット15内の分割TMCCパケット14の位置を1分割TMCCパケット分シフトし(f56)、TMCCパケット15の最後の位置にあった分割TMCCパケットを先頭に移動させたTMCCパケット15を組立てる(f57)。このTMCCパケット15を復号し(f53)、復号の正常終了の成否を監視する処理を繰り返す(f54)。TMCCパケット15を構成する全分割TMCC数回のシフトを行っても、TMCCパケットの復号が正常終了しなかった場合はTMCCパケット組立て処理(f52)に戻り、新しい分割TMCCパケット14の受信を待ってTMCCパケットの組立てを続行する。一方、TMCCパケットの復号が正常終了すると、復号されたTMCCデータによって伝送制御手段7が伝送制御を開始する(f55)。
【0060】
TMCC情報は、伝送中は常に変動する情報ではなく、ほとんどの場合、複数のフレームにわたって同じ内容であることが考えられる。このため、電源投入時等に最初に受信した分割TMCCパケット14aがTMCCパケット15における最初の分割TMCCパケットでなく、かつTMCCパケット15の内容が数フレームにわたって同じ内容であった場合、TMCCパケット15を構成する全ての分割TMCCパケットが受信終了しても、分割TMCCパケットの組み合わせ順が異なるために正しいTMCCパケットが構成できず、さらに数分割TMCCパケットを継続して受信した後でなければ、組立てが完了しないという状態が発生する。
【0061】
TMCCパケットにおける受信分割TMCCパケットの組み合わせ順を変えてTMCCパケットを組立てることにより、TMCCパケット15を構成する全ての分割TMCCパケットが受信終了した後に正しいTMCCパケットを組立てることが可能になり、新しく受信した分割TMCCパケット14が常にTMCCパケット15の先頭に配置される実施の形態3に比較して、正常なTMCCパケットが組立てられるまでの時間および伝送制御が開始されるまでの時間をさらに短縮することができる。
【0062】
実施の形態6.
上記実施の形態5においては、復号の正常終了を検出すると伝送制御を開始するが、この実施の形態6では、さらにフレーム同期を強制的に確立させる。
【0063】
TMCC復号手段6においてTMCCパケットの復号が正常に終了することは、組立てられたTMCCパケットが正常なパケットであったことを意味する。よって、TMCCパケットの復号が正常に終了すれば、フレーム同期の確立を待たずにTMCCパケット15における先頭の分割TMCCパケットを確定することができ、さらにフレームの同期タイミングも確定して、フレーム同期を確立させる。
【0064】
次に、電源投入時直後のフレーム同期未確立期間からTMCCによる伝送制御が開始されるまでの処理の内容を、図8のフレーム同期未確立期間にTMCCデータ組立てを行う実施の形態5のフローチャートに従って説明する。
【0065】
フレーム同期手段3によってフレーム同期信号12が検出されると(f60)、信号分離手段4はディジタル情報信号パケット13と分割TMCCパケット14を分離し(f61)、分離された分割TMCCパケット14を蓄積してTMCC組立て手段5がTMCCパケット15を組立てる(f62)。組立てたTMCCパケットをTMCC復号手段6によって復号し(f63)、復号の正常終了の成否を監視する(f64)。TMCCパケットの復号が正常に終了しなかった場合には、TMCCパケット15内の分割TMCCパケット14の位置を1分割TMCCパケット分シフトし(f67)、TMCCパケット15の最後の位置にあった分割TMCCパケットを先頭に移動させたTMCCパケット15を組立てる(f67)。このTMCCパケット15を復号し(f63)、復号の正常終了の成否を監視する処理を繰り返す(f64)。TMCCパケット15を構成する全分割TMCC数回のシフトを行っても、TMCCパケットの復号が正常終了しなかった場合は、TMCCパケット組立て処理(f62)に戻り、新しい分割TMCCパケット14の受信を待ってTMCCパケットの組立てを続行し、TMCCパケットの復号が正常終了すると、フレーム同期のタイミングを確定してフレーム同期を確立させ(f65)、復号されたTMCCデータによって伝送制御手段7が伝送制御を開始する(f66)。
【0066】
TMCCパケットにおける受信分割TMCCパケットの組み合わせ順を変えてTMCCパケットを組立てることにより、TMCCパケット15を構成する全ての分割TMCCパケットが受信終了した後に正しいTMCCパケットを組立てることが可能になり、新しく受信した分割TMCCパケット14が常にTMCCパケット15の先頭に配置される実施の形態4に比較して、正常なTMCCパケットが組立てられるまでの時間およびフレーム同期が確立するまでの時間、伝送制御が開始されるまでの時間をさらに短縮することができる。
【0067】
実施の形態7.
上記実施の形態1では、電源投入時または選局時等のフレーム同期未確立時においてTMCCパケットの組立ておよび復号を行うことで、伝送制御が開始されるまでの時間を短縮するようにしたものであるが、次に実施の形態6におけるTMCC組立て手段5に構成されるTMCC組立てメモリの実施形態を示す。
【0068】
図9は、TMCC組立て手段5に構成されるメモリ構成の一例の図である。同図において20〜23はTMCC組立てメモリである。また、図10〜図13は、TMCC組立てメモリ20〜23に分割TMCCパケット14が蓄積されてTMCCパケット15が組立てられる様子を示した図である。
【0069】
次に、動作について説明する。TMCC組立て手段5はTMCCパケット15を構成する分割TMCC14の全数と同数組のTMCC組立てメモリを持ち、受信した分割TMCCパケット14をそれぞれのTMCC組立てメモリに蓄積する。図10〜図13には、例としてTMCCパケットが4個の分割TMCCパケットで構成される場合について示している。この場合、TMCC組立て手段5は4組のTMCC組立てメモリ20〜23を持つ。
【0070】
TMCC組立て手段5が受信した分割TMCCパケット14を4組のTMCC組立てメモリ20〜23に、各メモリの書き込みアドレスポインタを1つずつずらして蓄積する。図11は最初に受信したNO.1の分割TMCCパケット14を各TMCC組立てメモリ20〜23に蓄積した様子を示しており、蓄積された分割TMCCパケット14のアドレスポインタの位置は各メモリで全て異なる。
【0071】
次にTMCC組立て手段が受信するNO.2の分割TMCCパケットは、最初に受信したTMCC分割TMCCパケットの次のアドレスに蓄積する。この様子を図12に示す。
【0072】
さらに、TMCC組立て手段5が受信する分割TMCCパケット14を順に各TMCC組立てメモリ20〜23に蓄積していく。図13はTMCCパケット15を構成する4個の分割TMCCパケット14が全て蓄積された様子を示す。
TMCC組立てメモリ20〜23に蓄積したデータを同じアドレスポインタから読み出して、4個のTMCCパケットを組立てる。
【0073】
さらに、各TMCC組立てメモリ20〜23に全ての分割TMCCパケットが蓄積された後に次の分割TMCCパケット14を受信した場合には、各TMCC組立てメモリに、最前に書き込まれたNO.1のアドレスポインタに戻って、そのアドレスポインタに新しく受信した分割TMCCパケット14を蓄積し、以後、同じ動作を繰り返す。
【0074】
以上のように、TMCC組立てメモリ20〜23に異なるアドレスポインタで書き込んだ分割TMCCパケット14を同じアドレスポインタから読み出しているので、TMCCパケット15を構成する分割TMCC14の組立て順を変えた全組み合わせのTMCCパケットを簡単に組立てることができる。
【0075】
また、それぞれの組立てメモリ20〜23のデータを同時に出力して送信すれば、1組のTMCCパケット15を組立てて送信する場合と同じ時間で、複数のTMCCパケット15を組立てて送信することができる。
【0076】
実施の形態8.
実施の形態3では、TMCC組立て手段5に複数組のTMCC組立てメモリ20〜23を構成してTMCCパケット15を組立てたが、この実施の形態8では、一組の組立てメモリ20のみで、複数のTMCCパケット15を組立てる。
【0077】
図14は、TMCC組立て手段5に構成されるメモリ構成の一例の図である。図15および図16は、図14に構成されるTMCC組立てメモリ20に分割TMCCパケット14が蓄積されてTMCCパケット15が組立てられる様子を示した図である。
【0078】
次に、動作について説明する。図14〜図16には、例としてTMCCパケットが4個の分割TMCCパケットで構成される場合について示した。TMCC組立て手段5は、一組のTMCC組立てメモリ20を持ち、このTMCC組立てメモり20に受信した分割TMCCパケット14を順に蓄積する。
【0079】
TMCCパケット15を構成する4個の分割TMCCパケットをTMCC組立てメモリ20に蓄積すると、あるアドレスポインタからTMCC組立てメモリ20に蓄積されたデータを読み出して、TMCCパケット15を組立てる。この様子を図15に示す。
【0080】
次に、読み出し開始のアドレスポインタを変えてTMCC組立てメモリ20から蓄積されたデータを読み出し、TMCCパケット15を組立てる。この様子を図16に示す。
【0081】
以上のように、TMCC組立てメモり20の読み出し開始のアドレスポインタを変更することにより、TMCCパケット15を構成する分割TMCCパケット14の組立て順を変えたTMCCパケットを容易に組立てることができ、少ないメモリでTMCCパケットの組立てることができる。
【0082】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように構成されているので、以下のような効果を奏する。
【0083】
この発明に係るディジタル放送受信方法は、フレーム同期が確立する前にTMCCパケット15の組立て、フレーム同期が確立した後にTMCCパケットの復号を行って伝送制御を開始するので、電源投入時や選局時等の伝送制御がかからない時間を短縮することができ、復調手段による復調処理を早期に安定化させ、フレーム同期はずれ等の誤動作を防止することができ、またシステムが短時間で安定化し、出力情報信号を映像装置等に送出開始するまでの時間が短くなるという効果がある。
【0084】
また、この発明に係るディジタル放送受信端末装置は、フレーム同期の未確立期間に、TMCCパケットにおける各分割TMCCパケットの位置をシフトさせながらTMCCパケットを組立てるTMCC組立て手段において、1組のTMCCパケット組立てメモリを有し、このTMCCパケット組立てメモリに蓄積されたデータから、各分割TMCCパケットの位置をシフトさせたTMCCパケットを複数パケット組立てるようにしたものであるから、電源投入時または選局時等に、出力情報信号を映像装置等に送出開始するまでの時間が短くなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1であるディジタル放送受信端末装置を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1および3におけるTMCC組立て手段によって組立てられるTMCCパケットの一例を示した図である。
【図3】 実施の形態1におけるフレーム同期未確立期間にTMCCデータ組立てを行う動作を示すフローチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態2におけるフレーム同期未確立期間にTMCCデータ組立てを行う動作を示すフローチャートである。
【図5】 この発明の実施の形態3におけるフレーム同期未確立期間にTMCCデータ組立てを行う動作を示すフローチャートである。
【図6】 この発明の実施の形態4におけるフレーム同期未確立期間にTMCCデータ組立てを行う動作を示すフローチャートである。
【図7】 この発明の実施の形態5におけるフレーム同期未確立期間にTMCCデータ組立てを行う動作を示すフローチャートである。
【図8】 この発明の実施の形態6におけるフレーム同期未確立期間にTMCCデータ組立てを行う動作を示すフローチャートである。
【図9】 この発明の実施の形態7のTMCC組立てメモリの構成の一例を示した図である。
【図10】 実施の形態7のTMCC組立てメモリに蓄積される分割TMCCパケットの一例を示した図である。
【図11】 実施の形態7のTMCC組立てメモリに蓄積される分割TMCCパケットの一例を示した図である。
【図12】 実施の形態7のTMCC組立てメモリに蓄積される分割TMCCパケットの一例を示した図である。
【図13】 実施の形態7のTMCC組立てメモリに蓄積される分割TMCCパケットの一例を示した図である。
【図14】 この発明の実施の形態8のTMCC組立てメモリの構成の一例を示した図である。
【図15】 実施の形態8のTMCC組立てメモリに蓄積される分割TMCCパケットの一例を示した図である。
【図16】 実施の形態8のTMCC組立てメモリに蓄積される分割TMCCパケットの一例を示した図である。
【図17】 従来のBSディジタル放送におけるフレーム信号処理の構成を示す図である。
【図18】 従来のBSディジタル放送の受信端末装置における電源投入時からTMCC情報を復号するまでのフローチャートである。
【符号の説明】
1 受信データ、2 復調手段、3 フレーム同期手段、4 信号分離手段、5 TMCC組立て手段、6 TMCC復号手段、7 伝送制御手段、8 信号復号手段、9 信号選択手段、10 出力情報信号、11 復調信号、12 フレーム同期信号、13 ディジタル情報信号パケット、14,14a〜14d 分割TMCCパケット、15,15a〜15d TMCCパケット、16 伝送制御信号、17 フレーム同期確立信号、20〜23 TMCC組立てメモリ。
Claims (11)
- 映像データもしくは音声データに対応する情報パケット、当該情報パケットの制御情報に対応する制御情報パケット、および、前記情報パケットもしくは前記制御情報パケットの復号を行なう際に同期を確立するための同期信号パケットが時分割多重された入力信号に基づいて、前記制御情報を復号する復号装置であって、
前記同期信号パケットに基づいて、同期を確立する同期手段と、
該同期手段において同期が確立されるまでの間、前記制御情報パケットを蓄積して前記制御情報パケットの組立てを行い、前記同期が確立された後に、前記組立てた制御情報パケットを出力する制御情報蓄積手段と、
該制御情報蓄積手段から出力された前記組立てた制御情報パケットを復号する制御情報復号手段とを備える復号装置。 - 映像データもしくは音声データに対応する情報パケット、当該情報パケットの制御情報に対応する制御情報パケット、および、前記情報パケットもしくは前記制御情報パケットの復号を行なう際に同期を確立するための同期信号パケットが時分割多重された第1のフレームを複数含んで構成されるスーパーフレームに対応する入力信号に基づいて、前記制御情報を復号する復号装置であって、
前記同期信号パケットに基づいて、同期を確立する同期手段と、
該同期手段において前記第1のフレームに対応する同期が確立された後に前記制御情報パケットを蓄積する制御情報蓄積手段と、
前記同期手段において前記スーパーフレームに対応する同期が確立された後に前記制御情報蓄積手段に蓄積された制御情報パケットを復号する制御情報復号手段とを備える復号装置。 - 映像データもしくは音声データに対応する情報パケット、当該情報パケットの制御情報に対応する制御情報パケット、および、前記情報パケットもしくは前記制御情報パケットの復号を行なう際に同期を確立するための同期信号パケットが時分割多重された入力信号に基づいて、前記制御情報を復号する復号装置であって、
前記制御情報パケットを蓄積する制御情報蓄積手段と、
該制御情報蓄積手段に蓄積された前記制御情報パケットを復号して、復号処理の成否を検出する制御情報復号手段とを備え、
前記制御情報蓄積手段は、前記制御情報復号手段において前記復号処理が成功しなかった旨が検出された場合、入力された最新の前記制御情報パケットが、当該制御情報蓄積手段に蓄積された制御情報パケットにおいて先頭のパケットとなるように前記制御情報パケットを蓄積することを特徴とする復号装置。 - 映像データもしくは音声データに対応する情報パケット、当該情報パケットの制御情報に対応する制御情報パケット、および、前記情報パケットもしくは前記制御情報パケットの復号を行なう際に同期を確立するための同期信号パケットが時分割多重された入力信号に基づいて、前記制御情報を復号する復号装置であって、
前記制御情報パケットを蓄積する制御情報蓄積手段と、
該制御情報蓄積手段に蓄積された前記制御情報パケットを復号して、復号処理の成否を検出する制御情報復号手段とを備え、
前記制御情報蓄積手段は、前記制御情報復号手段において前記復号処理が成功しなかった旨が検出された場合、最新の前記制御情報パケットを、当該制御情報蓄積手段に蓄積された制御情報パケットにおける先頭位置から後方へと順次シフトし、
前記制御情報復号手段は、前記シフトの度に前記復号および前記検出を行なうように構成されてなる復号装置。 - 前記制御情報復号手段において、前記復号処理が成功した旨が検出された場合に、前記同期信号パケットに基づいて、同期を確立する同期手段を更に備える請求項3または4に記載の復号装置。
- 前記制御情報蓄積手段は、
前記制御情報を構成する前記制御情報パケット全てを格納可能なメモリを、前記制御情報を構成する前記制御情報パケットの全数個分有し、
入力された前記制御情報パケットの書き込みを、前記メモリ毎に異なるアドレスポインタで行なうことによって、前記制御情報に対応する複数種類のパケット列を組み立て可能に構成されてなる請求項1ないし5のいずれかに記載の復号装置。 - 前記制御情報蓄積手段は、
前記制御情報を構成する前記制御情報パケット全てを格納可能なメモリを有し、
当該制御情報蓄積手段に蓄積された前記制御情報パケットの読み出し時におけるアドレスポインタを変更することによって、前記制御情報に対応する複数種類のパケット列を組み立て可能に構成されてなる請求項1ないし5のいずれかに記載の復号装置。 - 請求項1ないし7のいずれかに記載の復号装置を備える受信装置。
- 映像データもしくは音声データに対応する情報パケット、当該情報パケットの制御情報に対応する制御情報パケット、および、前記情報パケットもしくは前記制御情報パケットの復号を行なう際に同期を確立するための同期信号パケットが時分割多重された入力信号に基づいて、前記制御情報を復号する復号方法であって、
前記制御情報パケットを蓄積する制御情報蓄積ステップと、
該制御情報蓄積ステップに蓄積された前記制御情報パケットを復号して、復号処理の成否を検出する制御情報復号ステップとを含み、
前記制御情報蓄積ステップにおいて、前記制御情報復号ステップにおいて前記復号処理が成功しなかった旨が検出された場合、入力された最新の前記制御情報パケットが、当該制御情報蓄積ステップにおいて蓄積された制御情報パケットにおいて先頭のパケットとなるように前記制御情報パケットを蓄積することを特徴とする復号方法。 - 映像データもしくは音声データに対応する情報パケット、当該情報パケットの制御情報に対応する制御情報パケット、および、前記情報パケットもしくは前記制御情報パケットの復号を行なう際に同期を確立するための同期信号パケットが時分割多重された入力信号に基づいて、前記制御情報を復号する復号方法であって、
前記制御情報パケットを蓄積手段に蓄積する制御情報蓄積ステップと、
前記蓄積手段に蓄積された前記制御情報パケットを復号して、復号処理の成否を検出する制御情報復号ステップとを含み、
前記制御情報蓄積ステップにおいて、前記制御情報復号ステップにおいて前記復号処理が成功しなかった旨が検出された場合、最新の前記制御情報パケットを、前記蓄積手段に蓄積された制御情報パケットにおける先頭位置から後方へと順次シフトし、
前記制御情報復号ステップにおいて、前記シフトの度に前記復号および前記検出を行なうことを特徴とする復号方法。 - 前記制御情報復号ステップにおいて、前記復号処理が成功した旨が検出された場合に、前記同期信号パケットに基づいて、同期を確立する同期ステップを更に含む請求項9または10に記載の復号方法。
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