JP3800572B2 - 物入れ装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、物入れ袋内に小物を収納する物入れ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、鉄道車両、自動車、航空機、船舶又は劇場などに設置される座席の背面や、その他の取付面に上記形式の物入れ装置を取付け、ここに雑誌や新聞紙などの小物を収納できるようにしている。このような物入れ装置に小物を収納するときは、その物入れ袋の上部を手で手前に引いて当該上部を開き、ここから物入れ袋内に小物を入れる。物入れ袋内の物を廃棄するときも、一方の手で物入れ袋上部を引いてここを開き、その上部から他方の手を入れ、収納した小物を取り出すのであるが、このような作業は、時に大変煩雑なものとなる。例えば、鉄道車両内の各座席に取付けられた物入れ装置から小物を取り出す作業は、専門の清掃作業者により行われるが、このとき作業者は、各物入れ毎に、上述した作業を行わなければならず、その全作業を完了するのに多大な時間と手間を必要とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した新規な認識に基づきなされたものであって、その目的とするところは、従来と同様に簡単に物入れ袋内に小物を入れることができると共に、これを廃棄するときも極く簡単な操作でその小物を物入れ袋から取り出せるようにした物入れ装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、取付面に対向した状態で互いに上下方向に離間して配置され、かつその長手方向各一端側が取付面に対して固定されていると共に、その各他端側が取付面に対して移動可能に支持され、各一端側と各他端側との間の長手方向中央部が取付面に対してフリー状態となっている第1及び第2の可撓性部材と、第1及び第2の可撓性部材に取付けられた物入れ袋と、第1及び第2の可撓性部材の各他端側をその各一端側に接近する向きに移動させ、当該第1及び第2の可撓性部材の長手方向中央部を前記取付面から離間する向きに湾曲変形させるためのスライド部材とを具備して成る物入れ装置を提案する(請求項1)。
【0005】
その際、互いに水平方向に離間して配置され、かつ前記取付面に対して固定された第1及び第2のスペーサを具備し、その第1のスペーサに前記第1及び第2の可撓性部材の各一端側が固定され、かつ第2のスペーサに、前記スライド部材が、第1及び第2の可撓性部材の一端側に対して接近又は離間する方向に移動可能に支持されていて、上側の第1の可撓性部材は、取付面から離間し、下側の第2の可撓性部材は取付面に当接していると有利である(請求項2)。
【0006】
さらに、上記各構成において、前記第1及び第2の可撓性部材が板ばねより成ると特に有利である(請求項3)。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
【0008】
図1は、鉄道車両の客室内に配置された座席のシートバック1を示し、このシートバック1は、図示していないシートバックフレーム及びクッション材と、これらのまわりを覆う表皮材2と、その背面側に設けられていて、ねじ3によって上記シートバックフレームに固定された背面ボード4とを有している。この背面ボード4に物入れ装置5が装着され、図示した座席よりも後方に位置する図示していない座席に着座した乗客によってその物入れ装置5が使用される。
【0009】
図2は上記物入れ装置5の正面図、図3はその右側面図、図4はその平面図、さらに図5はその一部の要素を破断して示した分解斜視図である。
【0010】
ここに示した物入れ装置5は、上下方向に互いに離間して位置する第1及び第2の可撓性部材6,6Aと、これらの可撓性部材6,6Aに取付けられた物入れ袋7を有し、図示した例では両可撓性部材6,6Aが板ばねによって構成されている。乗客がこの物入れ装置5の物入れ袋7に、図示していない雑誌や新聞紙などの小物を入れるときは、上側の第1の可撓性部材6を図1及び図4に鎖線で示すように手前側に引いてこれを湾曲変形させ、物入れ袋7の上部を開き、ここから物入れ袋7内に小物を収容する。このとき、下側の第2の可撓性部材6Aは、図1に実線で示すように変形せず、背面ボード4に形成された膨隆部4Aより成る取付面に当接したままである。このため物入れ袋7内に入れられた小物は、その物入れ袋内に支障なく収納される。
【0011】
物入れ袋7内の小物を廃棄するときは、後に詳しく説明するように、第1及び第2の可撓性部材6,6Aを共に図1に鎖線で示すように湾曲変形させ、物入れ袋7の下部を開き、ここから内部の小物を下方に落下させる。
【0012】
以上が物入れ装置5の概略構成であるが、以下にその詳細を明らかにする。
【0013】
物入れ装置5は、互いに水平方向に離間して配置された剛体より成る第1及び第2のスペーサ8,8Aを有し、これらのスペーサ8,8Aは、互いに平行に位置していると共に、上下方向に長く延びていて、それぞれねじ9,9Aによって、前述のシートバックフレームに固定されている。この例では、シートバック1の背面ボード4が物入れ装置5の取付面を構成するが、この背面ボード4はシートバックフレームに固定されているので、第1及び第2のスペーサ8,8Aは、物入れ装置5の取付面、すなわち背面ボード4に対しても固定される。
【0014】
一方、前述の第1及び第2の可撓性部材6,6Aは、背面ボード4によって構成された取付面に対向した状態で互いに平行に延びており、本例の可撓性部材6,6Aは、細長いばね材を2つ折りにした板ばねにより構成されている。第1及び第2の可撓性部材6,6Aの一端側10,10Aは、第1の連結片11によって連結されている。その際、上側の第1の可撓性部材6の一端側10と第1の連結片11の上部は、第1のスペーサ8に前述のねじ9によって固定され、下側の第2の可撓性部材6Aの一端側10Aと第1の連結片11の下部も、前述のねじ9によって第1のスペーサ8に固定されている。このようにして、第1のスペーサ8に第1及び第2の可撓性部材6,6Aの各一端側10,10Aが固定され、これによって第1及び第2の可撓性部材6,6Aの長手方向各一端側10,10Aが、背面ボード4より成る取付面に対して固定される。
【0015】
第1及び第2の可撓性部材6,6Aの他端側12,12Aも、第2の連結片11Aによって連結されていて、両可撓性部材6,6Aと両連結片11,11Aとに、物入れ袋7の縁部が例えば接着剤によって一体に取付けられている。このように、連結片11,11Aは、物入れ袋7の縁部を係止するためのものである。また第2の連結片11Aは、例えばゴムシート、ゴムひも又は軟質合成樹脂シートなどの弾性材ないしは可撓性材料より成り、第1の連結片11は、剛体、弾性材又は可撓性材料のいずれから構成されていてもよい。物入れ袋7は、布、樹脂シートなどの適宜な可撓性材料により構成され、図示した例では可撓性を有する網体より成る物入れ袋7が使用されている。
【0016】
第2のスペーサ8Aには、前述のねじ9Aによって、剛体より成るホルダ13が固定され、当該ホルダ13も背面ボード4より成る取付面に対して固定されている。ホルダ13の上部と下部は、互いに対向する向きに曲折形成され、ここに上下のガイド溝14,14Aが形成され、かかるガイド溝14,14Aには、スライド部材15の上部と下部、及び前述の第1及び第2の可撓性部材6,6Aの各他端側12,12Aが、それぞれ当該可撓性部材6,6Aの一端側10,10Aに対して接近又は離間する方向に移動可能に保持されている。
【0017】
上述のようにして、スライド部材15は、ホルダ13を介して、第2のスペーサ8Aに、第1及び第2の可撓性部材6,6Aの一端側10,10Aに対して接近又は離間する方向に移動可能に支持されている。同様に、第1及び第2の可撓性部材6,6Aの各他端側12,12Aが、背面ボード4より成る取付面に対して、その一端側10,10Aに対して接近又は離間する方向に移動可能に支持されている。しかも、第1及び第2の可撓性部材6,6Aの各一端側10,10Aと各他端側12,12Aとの間の長手方向中央部25,25Aは、背面ボード4より成る取付面に対してフリー状態となっている。その際、湾曲変形していないときの上側の第1の可撓性部材6は、背面ボード4より成る取付面から、わずかな間隔をあけて離間し、同じく湾曲変形していない下側の第2の可撓性部材6Aは、背面ボード4の膨隆部4Aより成る取付面に当接している。
【0018】
スライド部材15は、剛体により構成されていて、板材より成る基部16と、その基部16に固着された取手17を有している。基部16の上部と下部には、ピン18,18Aより成る加圧片がそれぞれ突設され、その各ピン18,18Aは、第1及び第2の可撓性部材6,6Aの各他端側12,12Aに穿設された長孔19,19Aにそれぞれ摺動自在に嵌合している。各長孔19,19Aは、第1及び第2の可撓性部材6,6Aの長手方向、すなわち水平方向に長く延びている。第1及び第2の可撓性部材6,6Aが湾曲変形していない状態で、各ピン18,18Aは、各可撓性部材6,6Aの一端側10,10Aに近い方の長孔端部20,20Aに当接している。
【0019】
また、第2のスペーサ8Aとホルダ13には、ねじ21,21Aによって上下一対の円筒状のストッパ22,22Aがそれぞれ固定され、これらのストッパ22,22Aは、スライド部材15に形成された上下の各切欠23,23Aにそれぞれ相対摺動自在に嵌合している。
【0020】
物入れ袋7に小物を収容するときは、前述のように、図1に示した座席の後方の座席に着座した乗客が上側の第1の可撓性部材6を手前側、すなわち背面ボード4から後方に離間する向きに引く。これによって、第1の可撓性部材6の他端側12がその一端側10に近づく向きに移動する。しかも、その一端側10は背面ボード4に対して固定されているので、第1の可撓性部材6は、図1及び図4に鎖線で示すように、その長手方向中央部25が背面ボード4から離間する向きに湾曲変形する。このとき、スライド部材15が作動することはなく、これに突設されたピン18が第1の可撓性部材6に形成された長孔19に対して相対的に摺動し、第1の可撓性部材6の他端側12は支障なく移動する。
【0021】
上述のようにして物入れ袋7の上部が開くので、後方座席の乗客は、その開放した上部の口から新聞紙などの小物を物入れ袋7内に収容することができる。このとき、第2の連結片11Aは軟質な弾性ないしは可撓性材料より成るので、第1の可撓性部材6の他端側12が作動しても、第2の連結片11Aは変形するだけで、第1の可撓性部材6の動きを第2の可撓性部材6Aに伝えることはない。よって、第2の可撓性部材6Aの他端側12Aが作動することはない。このように、下側の第2の可撓性部材6Aは変形せず、背面ボード4の膨隆部4Aに当接したままであるため、物入れ袋7内の小物が下方に落下することはない。乗客が第1の可撓性部材6から手を離せば、その可撓性部材6は板ばねより成るため、その弾性によって当該可撓性部材6は自動的に元の状態に戻り、物入れ袋内の小物を保持する。
【0022】
ここで、清掃作業者が物入れ袋7内の小物を取り出すときは、スライド部材15の取手17を手で掴んで、これを第1及び第2の可撓性部材6,6Aの一端側10,10Aに接近する向き(図2の矢印P方向)に移動させる。ストッパ22,22Aが、スライド部材15に形成された切欠23,23Aの端部24,24Aに当ったところでスライド部材15は停止する。
【0023】
この動作により、スライド部材15に突設された上下のピン18,18Aが、第1及び第2の可撓性部材6,6Aに形成された長孔19,19Aの端部20,20Aを加圧し、しかも第1及び第2の可撓性部材6,6Aの一端側10,10Aは背面ボード4に対して固定されているので、先にも説明したように、第1及び第2の可撓性部材6,6Aの長手方向中央部25,25Aが、図1及び図4に鎖線で示す如く、背面ボード4から離間する向きに湾曲変形し、物入れ袋7の上部と下部が開く。このため、その下部の開口から物入れ袋内の小物を下方に落下させ、或いはこの下部開口から物入れ袋7内の小物を容易に取り出すことができる。
【0024】
このように、スライド部材15は、第1及び第2の可撓性部材6,6Aの各他端側12,12Aをその各一端側10,10Aに接近する向きに移動させ、第1及び第2の可撓性部材6,6Aの長手方向中央部25,25Aを背面ボード4より成る取付面から離間する向きに湾曲変形させる用をなす。
【0025】
物入れ袋内の小物を下部開口から取り出した後、スライド部材15から手を離せば、板ばねより成る可撓性部材6,6Aの弾性によって、その可撓性材料6,6Aとスライド部材15は元の状態に復帰する。
【0026】
上述のように、本例の物入れ装置5は、背面ボード4より成る取付面に対向した状態で互いに上下方向に離間して配置され、かつその長手方向各一端側10,10Aが取付面に対して固定されていると共に、その各他端側12,12Aが取付面に対して移動可能に支持され、各一端側10,10Aと各他端側12,12Aとの間の長手方向中央部25,25Aが取付面に対してフリー状態となっている第1及び第2の可撓性部材6,6Aと、第1及び第2の可撓性部材6,6Aに取付けられた物入れ袋7と、第1及び第2の可撓性部材6,6Aの各他端側12,12Aをその各一端側10,10Aに接近する向きに移動させ、当該第1及び第2の可撓性部材6,6Aの長手方向中央部25,25Aを取付面から離間する向きに湾曲変形させるためのスライド部材15とを具備しており、かかる構成により、従来と全く同様に、物入れ袋7に小物を入れることができ、しかもその小物をワンタッチ操作で物入れ袋7から取り出すことができる。客室内に多数の物入れ装置5が設けられていても、短時間でその清掃作業を行うことができる。
【0027】
また図示した物入れ装置5においては、互いに水平方向に離間して配置され、かつ取付面に対して固定された第1及び第2のスペーサ8,8Aを具備し、その第1のスペーサ8に第1及び第2の可撓性部材6,6Aの各一端側10,10Aが固定され、かつ第2のスペーサ8Aに、スライド部材15が、第1及び第2の可撓性部材6,6Aの一端側10,10Aに対して接近又は離間する方向に移動可能に支持されていて、上側の第1の可撓性部材6は、取付面から離間し、下側の第2の可撓性部材6Aは取付面に当接している。このように、第1及び第2のスペーサ8,8Aを背面ボード4より成る取付面に対して固定することによって、変形していないときの第1の可撓性部材6の長手方向中央部を取付面から所定の間隔をあけて対置させている。これにより、乗客は、上側の第1の可撓性部材6に容易に指を掛け、これを手前側に引くことができる。このとき、下側の可撓性部材6Aは取付面に接触しているので、前述の如く、物入れ袋7に収容された小物が下方に落下することを阻止できる。
【0028】
さらに、本例の物入れ装置5は、取付面に対して固定されていて、スライド部材15の上部と下部、及び第1及び第2の可撓性部材6,6Aの各他端側12,12Aを、当該可撓性部材6,6Aの一端側10,10Aに対して接近又は離間する方向に移動可能に保持するホルダ13を具備しているので、第1及び第2の可撓性部材6,6Aの他端側12,12Aとスライド部材15を、簡単な構成によって確実に取付面に対して移動可能に保持することができる。
【0029】
また第1及び第2の可撓性部材6,6Aは、ゴム、軟質合成樹脂、又は皮革などの適宜な可撓性材料によって構成することもできるが、これらの第1及び第2の可撓性部材6,6Aを、弾性部材、特に図示した例のように板ばねにより構成すると、スライド部材15を作動させて可撓性部材6,6Aを湾曲変形させた後、スライド部材15から手を離せば、その可撓性部材6,6Aの弾性によって、当該可撓性部材6,6Aとスライド部材15を自動的に初期状態に戻すことができ、スライド部材15を手で初期位置に戻す操作を不要なものにすることができる。
【0030】
本発明は、鉄道車両の客室内に配置された座席に限らず、その他のいずれの個所に設けられる物入れ装置にも適用できるものである。
【0031】
【発明の効果】
請求項1に記載の物入れ装置によれば、従来と全く同様に、物入れ袋に小物を入れることができ、しかもその小物をワンタッチ操作で物入れ袋から取り出すことができる。多数の物入れ装置が設けられていても、短時間でその清掃作業を行うことができる。
【0032】
請求項2に記載の物入れ装置によれば、第1及び第2のスペーサを取付面に対して固定することによって、変形していないときの第1の可撓性部材の長手方向中央部を取付面から所定の間隔をあけて対置させることができ、これにより、上側の第1の可撓性部材に容易に指を掛け、これを手前側に引くことができる。このとき、下側の可撓性部材は取付面に接触しているので、物入れ袋に収容された小物が下方に落下することを阻止できる。
【0033】
請求項3に記載の物入れ装置によれば、スライド部材を作動させて可撓性部材を湾曲変形させた後、スライド部材から手を離せば、その可撓性部材の弾性によって、当該可撓性部材とスライド部材を自動的に初期状態に戻すことができ、スライド部材を手で初期位置に戻す操作は不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】物入れ装置が取付けられたシートバックを示す斜視図である。
【図2】物入れ装置の正面図である。
【図3】図2の右側面図である。
【図4】図2の平面図である。
【図5】物入れ装置の分解斜視図である。
【符号の説明】
6 第1の可撓性部材
6A 第2の可撓性部材
7 物入れ袋
8 第1のスペーサ
8A 第2のスペーサ
10 一端側
10A 一端側
12 他端側
12A 他端側
15 スライド部材
25 中央部
25A 中央部
【発明の属する技術分野】
本発明は、物入れ袋内に小物を収納する物入れ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、鉄道車両、自動車、航空機、船舶又は劇場などに設置される座席の背面や、その他の取付面に上記形式の物入れ装置を取付け、ここに雑誌や新聞紙などの小物を収納できるようにしている。このような物入れ装置に小物を収納するときは、その物入れ袋の上部を手で手前に引いて当該上部を開き、ここから物入れ袋内に小物を入れる。物入れ袋内の物を廃棄するときも、一方の手で物入れ袋上部を引いてここを開き、その上部から他方の手を入れ、収納した小物を取り出すのであるが、このような作業は、時に大変煩雑なものとなる。例えば、鉄道車両内の各座席に取付けられた物入れ装置から小物を取り出す作業は、専門の清掃作業者により行われるが、このとき作業者は、各物入れ毎に、上述した作業を行わなければならず、その全作業を完了するのに多大な時間と手間を必要とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した新規な認識に基づきなされたものであって、その目的とするところは、従来と同様に簡単に物入れ袋内に小物を入れることができると共に、これを廃棄するときも極く簡単な操作でその小物を物入れ袋から取り出せるようにした物入れ装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、取付面に対向した状態で互いに上下方向に離間して配置され、かつその長手方向各一端側が取付面に対して固定されていると共に、その各他端側が取付面に対して移動可能に支持され、各一端側と各他端側との間の長手方向中央部が取付面に対してフリー状態となっている第1及び第2の可撓性部材と、第1及び第2の可撓性部材に取付けられた物入れ袋と、第1及び第2の可撓性部材の各他端側をその各一端側に接近する向きに移動させ、当該第1及び第2の可撓性部材の長手方向中央部を前記取付面から離間する向きに湾曲変形させるためのスライド部材とを具備して成る物入れ装置を提案する(請求項1)。
【0005】
その際、互いに水平方向に離間して配置され、かつ前記取付面に対して固定された第1及び第2のスペーサを具備し、その第1のスペーサに前記第1及び第2の可撓性部材の各一端側が固定され、かつ第2のスペーサに、前記スライド部材が、第1及び第2の可撓性部材の一端側に対して接近又は離間する方向に移動可能に支持されていて、上側の第1の可撓性部材は、取付面から離間し、下側の第2の可撓性部材は取付面に当接していると有利である(請求項2)。
【0006】
さらに、上記各構成において、前記第1及び第2の可撓性部材が板ばねより成ると特に有利である(請求項3)。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
【0008】
図1は、鉄道車両の客室内に配置された座席のシートバック1を示し、このシートバック1は、図示していないシートバックフレーム及びクッション材と、これらのまわりを覆う表皮材2と、その背面側に設けられていて、ねじ3によって上記シートバックフレームに固定された背面ボード4とを有している。この背面ボード4に物入れ装置5が装着され、図示した座席よりも後方に位置する図示していない座席に着座した乗客によってその物入れ装置5が使用される。
【0009】
図2は上記物入れ装置5の正面図、図3はその右側面図、図4はその平面図、さらに図5はその一部の要素を破断して示した分解斜視図である。
【0010】
ここに示した物入れ装置5は、上下方向に互いに離間して位置する第1及び第2の可撓性部材6,6Aと、これらの可撓性部材6,6Aに取付けられた物入れ袋7を有し、図示した例では両可撓性部材6,6Aが板ばねによって構成されている。乗客がこの物入れ装置5の物入れ袋7に、図示していない雑誌や新聞紙などの小物を入れるときは、上側の第1の可撓性部材6を図1及び図4に鎖線で示すように手前側に引いてこれを湾曲変形させ、物入れ袋7の上部を開き、ここから物入れ袋7内に小物を収容する。このとき、下側の第2の可撓性部材6Aは、図1に実線で示すように変形せず、背面ボード4に形成された膨隆部4Aより成る取付面に当接したままである。このため物入れ袋7内に入れられた小物は、その物入れ袋内に支障なく収納される。
【0011】
物入れ袋7内の小物を廃棄するときは、後に詳しく説明するように、第1及び第2の可撓性部材6,6Aを共に図1に鎖線で示すように湾曲変形させ、物入れ袋7の下部を開き、ここから内部の小物を下方に落下させる。
【0012】
以上が物入れ装置5の概略構成であるが、以下にその詳細を明らかにする。
【0013】
物入れ装置5は、互いに水平方向に離間して配置された剛体より成る第1及び第2のスペーサ8,8Aを有し、これらのスペーサ8,8Aは、互いに平行に位置していると共に、上下方向に長く延びていて、それぞれねじ9,9Aによって、前述のシートバックフレームに固定されている。この例では、シートバック1の背面ボード4が物入れ装置5の取付面を構成するが、この背面ボード4はシートバックフレームに固定されているので、第1及び第2のスペーサ8,8Aは、物入れ装置5の取付面、すなわち背面ボード4に対しても固定される。
【0014】
一方、前述の第1及び第2の可撓性部材6,6Aは、背面ボード4によって構成された取付面に対向した状態で互いに平行に延びており、本例の可撓性部材6,6Aは、細長いばね材を2つ折りにした板ばねにより構成されている。第1及び第2の可撓性部材6,6Aの一端側10,10Aは、第1の連結片11によって連結されている。その際、上側の第1の可撓性部材6の一端側10と第1の連結片11の上部は、第1のスペーサ8に前述のねじ9によって固定され、下側の第2の可撓性部材6Aの一端側10Aと第1の連結片11の下部も、前述のねじ9によって第1のスペーサ8に固定されている。このようにして、第1のスペーサ8に第1及び第2の可撓性部材6,6Aの各一端側10,10Aが固定され、これによって第1及び第2の可撓性部材6,6Aの長手方向各一端側10,10Aが、背面ボード4より成る取付面に対して固定される。
【0015】
第1及び第2の可撓性部材6,6Aの他端側12,12Aも、第2の連結片11Aによって連結されていて、両可撓性部材6,6Aと両連結片11,11Aとに、物入れ袋7の縁部が例えば接着剤によって一体に取付けられている。このように、連結片11,11Aは、物入れ袋7の縁部を係止するためのものである。また第2の連結片11Aは、例えばゴムシート、ゴムひも又は軟質合成樹脂シートなどの弾性材ないしは可撓性材料より成り、第1の連結片11は、剛体、弾性材又は可撓性材料のいずれから構成されていてもよい。物入れ袋7は、布、樹脂シートなどの適宜な可撓性材料により構成され、図示した例では可撓性を有する網体より成る物入れ袋7が使用されている。
【0016】
第2のスペーサ8Aには、前述のねじ9Aによって、剛体より成るホルダ13が固定され、当該ホルダ13も背面ボード4より成る取付面に対して固定されている。ホルダ13の上部と下部は、互いに対向する向きに曲折形成され、ここに上下のガイド溝14,14Aが形成され、かかるガイド溝14,14Aには、スライド部材15の上部と下部、及び前述の第1及び第2の可撓性部材6,6Aの各他端側12,12Aが、それぞれ当該可撓性部材6,6Aの一端側10,10Aに対して接近又は離間する方向に移動可能に保持されている。
【0017】
上述のようにして、スライド部材15は、ホルダ13を介して、第2のスペーサ8Aに、第1及び第2の可撓性部材6,6Aの一端側10,10Aに対して接近又は離間する方向に移動可能に支持されている。同様に、第1及び第2の可撓性部材6,6Aの各他端側12,12Aが、背面ボード4より成る取付面に対して、その一端側10,10Aに対して接近又は離間する方向に移動可能に支持されている。しかも、第1及び第2の可撓性部材6,6Aの各一端側10,10Aと各他端側12,12Aとの間の長手方向中央部25,25Aは、背面ボード4より成る取付面に対してフリー状態となっている。その際、湾曲変形していないときの上側の第1の可撓性部材6は、背面ボード4より成る取付面から、わずかな間隔をあけて離間し、同じく湾曲変形していない下側の第2の可撓性部材6Aは、背面ボード4の膨隆部4Aより成る取付面に当接している。
【0018】
スライド部材15は、剛体により構成されていて、板材より成る基部16と、その基部16に固着された取手17を有している。基部16の上部と下部には、ピン18,18Aより成る加圧片がそれぞれ突設され、その各ピン18,18Aは、第1及び第2の可撓性部材6,6Aの各他端側12,12Aに穿設された長孔19,19Aにそれぞれ摺動自在に嵌合している。各長孔19,19Aは、第1及び第2の可撓性部材6,6Aの長手方向、すなわち水平方向に長く延びている。第1及び第2の可撓性部材6,6Aが湾曲変形していない状態で、各ピン18,18Aは、各可撓性部材6,6Aの一端側10,10Aに近い方の長孔端部20,20Aに当接している。
【0019】
また、第2のスペーサ8Aとホルダ13には、ねじ21,21Aによって上下一対の円筒状のストッパ22,22Aがそれぞれ固定され、これらのストッパ22,22Aは、スライド部材15に形成された上下の各切欠23,23Aにそれぞれ相対摺動自在に嵌合している。
【0020】
物入れ袋7に小物を収容するときは、前述のように、図1に示した座席の後方の座席に着座した乗客が上側の第1の可撓性部材6を手前側、すなわち背面ボード4から後方に離間する向きに引く。これによって、第1の可撓性部材6の他端側12がその一端側10に近づく向きに移動する。しかも、その一端側10は背面ボード4に対して固定されているので、第1の可撓性部材6は、図1及び図4に鎖線で示すように、その長手方向中央部25が背面ボード4から離間する向きに湾曲変形する。このとき、スライド部材15が作動することはなく、これに突設されたピン18が第1の可撓性部材6に形成された長孔19に対して相対的に摺動し、第1の可撓性部材6の他端側12は支障なく移動する。
【0021】
上述のようにして物入れ袋7の上部が開くので、後方座席の乗客は、その開放した上部の口から新聞紙などの小物を物入れ袋7内に収容することができる。このとき、第2の連結片11Aは軟質な弾性ないしは可撓性材料より成るので、第1の可撓性部材6の他端側12が作動しても、第2の連結片11Aは変形するだけで、第1の可撓性部材6の動きを第2の可撓性部材6Aに伝えることはない。よって、第2の可撓性部材6Aの他端側12Aが作動することはない。このように、下側の第2の可撓性部材6Aは変形せず、背面ボード4の膨隆部4Aに当接したままであるため、物入れ袋7内の小物が下方に落下することはない。乗客が第1の可撓性部材6から手を離せば、その可撓性部材6は板ばねより成るため、その弾性によって当該可撓性部材6は自動的に元の状態に戻り、物入れ袋内の小物を保持する。
【0022】
ここで、清掃作業者が物入れ袋7内の小物を取り出すときは、スライド部材15の取手17を手で掴んで、これを第1及び第2の可撓性部材6,6Aの一端側10,10Aに接近する向き(図2の矢印P方向)に移動させる。ストッパ22,22Aが、スライド部材15に形成された切欠23,23Aの端部24,24Aに当ったところでスライド部材15は停止する。
【0023】
この動作により、スライド部材15に突設された上下のピン18,18Aが、第1及び第2の可撓性部材6,6Aに形成された長孔19,19Aの端部20,20Aを加圧し、しかも第1及び第2の可撓性部材6,6Aの一端側10,10Aは背面ボード4に対して固定されているので、先にも説明したように、第1及び第2の可撓性部材6,6Aの長手方向中央部25,25Aが、図1及び図4に鎖線で示す如く、背面ボード4から離間する向きに湾曲変形し、物入れ袋7の上部と下部が開く。このため、その下部の開口から物入れ袋内の小物を下方に落下させ、或いはこの下部開口から物入れ袋7内の小物を容易に取り出すことができる。
【0024】
このように、スライド部材15は、第1及び第2の可撓性部材6,6Aの各他端側12,12Aをその各一端側10,10Aに接近する向きに移動させ、第1及び第2の可撓性部材6,6Aの長手方向中央部25,25Aを背面ボード4より成る取付面から離間する向きに湾曲変形させる用をなす。
【0025】
物入れ袋内の小物を下部開口から取り出した後、スライド部材15から手を離せば、板ばねより成る可撓性部材6,6Aの弾性によって、その可撓性材料6,6Aとスライド部材15は元の状態に復帰する。
【0026】
上述のように、本例の物入れ装置5は、背面ボード4より成る取付面に対向した状態で互いに上下方向に離間して配置され、かつその長手方向各一端側10,10Aが取付面に対して固定されていると共に、その各他端側12,12Aが取付面に対して移動可能に支持され、各一端側10,10Aと各他端側12,12Aとの間の長手方向中央部25,25Aが取付面に対してフリー状態となっている第1及び第2の可撓性部材6,6Aと、第1及び第2の可撓性部材6,6Aに取付けられた物入れ袋7と、第1及び第2の可撓性部材6,6Aの各他端側12,12Aをその各一端側10,10Aに接近する向きに移動させ、当該第1及び第2の可撓性部材6,6Aの長手方向中央部25,25Aを取付面から離間する向きに湾曲変形させるためのスライド部材15とを具備しており、かかる構成により、従来と全く同様に、物入れ袋7に小物を入れることができ、しかもその小物をワンタッチ操作で物入れ袋7から取り出すことができる。客室内に多数の物入れ装置5が設けられていても、短時間でその清掃作業を行うことができる。
【0027】
また図示した物入れ装置5においては、互いに水平方向に離間して配置され、かつ取付面に対して固定された第1及び第2のスペーサ8,8Aを具備し、その第1のスペーサ8に第1及び第2の可撓性部材6,6Aの各一端側10,10Aが固定され、かつ第2のスペーサ8Aに、スライド部材15が、第1及び第2の可撓性部材6,6Aの一端側10,10Aに対して接近又は離間する方向に移動可能に支持されていて、上側の第1の可撓性部材6は、取付面から離間し、下側の第2の可撓性部材6Aは取付面に当接している。このように、第1及び第2のスペーサ8,8Aを背面ボード4より成る取付面に対して固定することによって、変形していないときの第1の可撓性部材6の長手方向中央部を取付面から所定の間隔をあけて対置させている。これにより、乗客は、上側の第1の可撓性部材6に容易に指を掛け、これを手前側に引くことができる。このとき、下側の可撓性部材6Aは取付面に接触しているので、前述の如く、物入れ袋7に収容された小物が下方に落下することを阻止できる。
【0028】
さらに、本例の物入れ装置5は、取付面に対して固定されていて、スライド部材15の上部と下部、及び第1及び第2の可撓性部材6,6Aの各他端側12,12Aを、当該可撓性部材6,6Aの一端側10,10Aに対して接近又は離間する方向に移動可能に保持するホルダ13を具備しているので、第1及び第2の可撓性部材6,6Aの他端側12,12Aとスライド部材15を、簡単な構成によって確実に取付面に対して移動可能に保持することができる。
【0029】
また第1及び第2の可撓性部材6,6Aは、ゴム、軟質合成樹脂、又は皮革などの適宜な可撓性材料によって構成することもできるが、これらの第1及び第2の可撓性部材6,6Aを、弾性部材、特に図示した例のように板ばねにより構成すると、スライド部材15を作動させて可撓性部材6,6Aを湾曲変形させた後、スライド部材15から手を離せば、その可撓性部材6,6Aの弾性によって、当該可撓性部材6,6Aとスライド部材15を自動的に初期状態に戻すことができ、スライド部材15を手で初期位置に戻す操作を不要なものにすることができる。
【0030】
本発明は、鉄道車両の客室内に配置された座席に限らず、その他のいずれの個所に設けられる物入れ装置にも適用できるものである。
【0031】
【発明の効果】
請求項1に記載の物入れ装置によれば、従来と全く同様に、物入れ袋に小物を入れることができ、しかもその小物をワンタッチ操作で物入れ袋から取り出すことができる。多数の物入れ装置が設けられていても、短時間でその清掃作業を行うことができる。
【0032】
請求項2に記載の物入れ装置によれば、第1及び第2のスペーサを取付面に対して固定することによって、変形していないときの第1の可撓性部材の長手方向中央部を取付面から所定の間隔をあけて対置させることができ、これにより、上側の第1の可撓性部材に容易に指を掛け、これを手前側に引くことができる。このとき、下側の可撓性部材は取付面に接触しているので、物入れ袋に収容された小物が下方に落下することを阻止できる。
【0033】
請求項3に記載の物入れ装置によれば、スライド部材を作動させて可撓性部材を湾曲変形させた後、スライド部材から手を離せば、その可撓性部材の弾性によって、当該可撓性部材とスライド部材を自動的に初期状態に戻すことができ、スライド部材を手で初期位置に戻す操作は不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】物入れ装置が取付けられたシートバックを示す斜視図である。
【図2】物入れ装置の正面図である。
【図3】図2の右側面図である。
【図4】図2の平面図である。
【図5】物入れ装置の分解斜視図である。
【符号の説明】
6 第1の可撓性部材
6A 第2の可撓性部材
7 物入れ袋
8 第1のスペーサ
8A 第2のスペーサ
10 一端側
10A 一端側
12 他端側
12A 他端側
15 スライド部材
25 中央部
25A 中央部
Claims (3)
- 取付面に対向した状態で互いに上下方向に離間して配置され、かつその長手方向各一端側が取付面に対して固定されていると共に、その各他端側が取付面に対して移動可能に支持され、各一端側と各他端側との間の長手方向中央部が取付面に対してフリー状態となっている第1及び第2の可撓性部材と、第1及び第2の可撓性部材に取付けられた物入れ袋と、第1及び第2の可撓性部材の各他端側をその各一端側に接近する向きに移動させ、当該第1及び第2の可撓性部材の長手方向中央部を前記取付面から離間する向きに湾曲変形させるためのスライド部材とを具備して成る物入れ装置。
- 互いに水平方向に離間して配置され、かつ前記取付面に対して固定された第1及び第2のスペーサを具備し、その第1のスペーサに前記第1及び第2の可撓性部材の各一端側が固定され、かつ第2のスペーサに、前記スライド部材が、第1及び第2の可撓性部材の一端側に対して接近又は離間する方向に移動可能に支持されていて、上側の第1の可撓性部材は、取付面から離間し、下側の第2の可撓性部材は取付面に当接している請求項1に記載の物入れ装置。
- 前記第1及び第2の可撓性部材が板ばねより成る請求項1又は2に記載の物入れ装置。
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