JP3800022B2 - 光ディスク記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光ディスク記録装置に関し、特に、書き換え可能型光ディスクに記録を行う光ディスク記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
記録型光ディスクには、追記型(Write Once)と書き換え可能型(Erasable)とがある。このうち、書き換え可能型光ディスクの上書き記録(オーバーライト)には、レーザパワーが記録パワーPwと消去パワーPeの2値で変化するレーザビームが使用される。この場合、記録パワーPwによって光ディスクの記録膜の状態が結晶状態からアモルファス状態に変化してピットが形成され、また、消去パワーPeによってアモルファス状態から結晶状態に変化して既記録ピットが消去される。
【0003】
光ディスク記録時のレーザビームの最適記録パワーPwoと最適消去パワーPeoは、光ディスクの種類、記録装置、記録速度それぞれによって異なる。従って、実際に記録を行う際の光ディスクの種類、記録装置、記録速度の組み合わせで最適記録パワーPwoと最適消去パワーPeoを設定するために、情報の記録に先立ってOPC(Optimum Power Control)と呼ばれる記録パワーキャリブレーション動作を行っている。
【0004】
従来の書き換え可能型の光ディスク記録装置におけるOPC動作について説明する。光ディスクの記録面上には、図11に示すように、各種データを記憶するためのデータエリア、レーザビームの最適記録パワーを設定するためのテスト記録領域であるPCA(Power Calibration Area)が設けられている。PCAはディスクの最内周に設けられており、テストエリアとカウントエリアとから成り、テストエリアは100個のパーティションから構成されている。また、それぞれのパーティションは15個のフレームで構成されている。1回のOPC動作ではパーティションの1つが使用され、パーティションを構成する15個のフレームに対して15段階のレーザパワーでテスト信号を記録する。このテスト信号は、基準時間幅T(Tは標準速度(1倍速)にて周波数4.32MHzの1周期で約230nsec)の3倍〜11倍の時間幅を有するパルス列からなるEFM変調された信号であり、フレームには9通りの長さのピットが記録される。
【0005】
これらフレームに対してレーザビームを照射し、光ディスクからの反射光を検出することにより、テスト信号を再生すると共に、それぞれの再生HF(高周波)信号の振幅の大きさを示す指標としての変調度mを測定する。
【0006】
m=I11/Itop …(1)
ここで、図12に示すように、I11は11Tのピット及びランド(ピットとピットの間の部分)による再生HF信号振幅、I3は3Tのピット及びランドによる再生HF信号振幅、Itopはランド部分の光反射率である。変調度mは記録パワーPwに応じて変化する。
【0007】
なお、図13に示すように、記録パワーが低い時は、再生HF信号の振幅が小さいので変調度mは小さく、記録パワーPwが大きくなるにつれて、再生HF信号の振幅が大きくなるので変調度mは大きくなる。記録パワーPwがある程度大きくなると変調度mは飽和してくる。この飽和し始めたあたりの記録パワーPwで記録した時が最もジッタやエラーが少ないので、その時の記録パワー値を最適記録パワーPwoと判定することができる。
【0008】
変調度mにより最適記録パワーPwoを決定する場合、変調度mの特性から求められる次のパラメータγを用いる方法もある。
【0009】
γ=(dm/dPw)×(Pw/m) …(2)
すなわち、パラメータγは変調度mの特性を微分したものである。光ディスクにはATIP(Absolute TimeIn Pregroove)情報としてパラメータγの目標値γtargetが予め記録されている。そこで、図6に示すように、変調度mの特性から上式によりパラメータγの特性を求め、目標値γtargetが得られる記録パワー値Ptargetを求める。また、光ディスクにはATIP情報として、Ptargetから最適記録パワーPwoを求める係数ρが予め記録されているので、この係数ρを用いて次式により最適記録パワーPwoを求めることができる。
【0010】
Pwo=ρ×Ptarget …(3)
そして、これを信号記録時の記録パワーとして設定し使用している。また、最適消去パワーPeoについては、光ディスクにATIP情報として記録されている係数ε(消去/記録パワー比)及び係数κ(低速記録用消去/記録パワー比補償係数)を用いて、最適記録パワーPwoから設定する。
【0011】
Peo=ε×Pwo …(4)
Peo=κ×ε×Pwo …(5)
【発明が解決しようとする課題】
書き換え可能型光ディスクの既にピットが形成された既記録領域に、上書き記録する場合も、未記録のテスト記録領域でOPC動作を行って設定したレーザビームの最適記録パワーPwoと最適消去パワーPeoを用いている。しかし、高い記録パワーで信号が記録された既記録領域は、ある程度高い消去パワーで消去しなければ完全に消去することはできない。
【0012】
従来、上書き時の記録特性(ジッタやブロックエラーレート等)は、元のピットの記録状態(記録の深さ)、つまり変調度mにより大きく左右されることに関して全く考慮されていなために、元のピットの記録状態によっては上書き記録の記録特性が悪化する場合があるという問題があった。また、上書き記録時の記録特性を向上させようとして、上書き記録の記録パワー及び消去パワーを高めに設定すると、ピットの記録の深さが大きくなり、光ディスクの耐久性が悪化するという問題があった。
【0013】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、上書き記録の記録特性を向上するさせると共に、光ディスクの耐久性を向上できる光ディスク記録装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、書き換え可能型の光ディスクの記録を行う光ディスク記録装置において、
上書き記録時に、前記光ディスクの既記録領域の上書き記録を行う部分を再生して既記録部変調度を測定する変調度測定手段と、
記録パワーを可変して書き換え可能型の光ディスクのテスト記録領域に記録を行い前記所定のテストエリアの再生信号から得た各記録パワーの変調度を求めるOPC動作で得た各記録パワーと変調度との関係に基づき、前記既記録部変調度に対応する既記録記録パワーを求める既記録記録パワー算出手段と、
光ディスクの種類と記録速度に応じて変調度が予め設定されたテーブルから前記光ディスクの種類と記録速度に応じた目標変調度を取得する目標変調度取得手段と、
前記目標変調度が前記既記録部変調度以上であるとき上書き記録パワーに前記既記録記録パワーを設定し、前記目標変調度が前記既記録部変調度未満であるとき上書き記録パワーに前記既記録記録パワーを低下させた値を設定する上書き記録パワー設定手段とを有し、
前記上書き記録パワーで前記光ディスクの既記録領域の上書き記録を行う。
【0015】
このように、目標変調度が既記録部変調度以上であるとき上書き記録パワーに既記録記録パワーを設定するため、OPC動作で測定される記録パワーよりも低い記録パワーが設定され、ディスク及び記録装置などの耐久性が向上し、また、目標変調度が既記録部変調度未満であるとき上書き記録パワーに既記録記録パワーを低下させた値を設定するため、記録特性を良好な状態に維持しつつ、ディスク及び記録装置などの耐久性を確保できる記録パワーに徐々に低下させていくことができる。
【0016】
請求項2に記載の発明は、書き換え可能型の光ディスクの記録を行う光ディスク記録装置において、
上書き記録時に、前記光ディスクの既記録領域の上書き記録を行う部分を再生して既記録部変調度を測定する変調度測定手段と、
記録パワーを可変して書き換え可能型の光ディスクのテスト記録領域に記録を行い前記所定のテストエリアの再生信号から得た各記録パワーの変調度を求めるOPC動作で得た各記録パワーと変調度との関係に基づき、前記既記録部変調度に対応する既記録記録パワーを求める既記録記録パワー算出手段と、
前記OPC動作で得た各記録パワーと変調度との関係に基づき、各記録パワーと変調度に基づく変調度パラメータとの関係を求める変調度パラメータ算出手段と、
前記OPC動作で得た各記録パワーと変調度との関係及び前記各記録パワーと変調度パラメータとの関係に基づいて、前記光ディスクから読み出した目標変調度パラメータに対応する目標変調度を求める目標変調度算出手段と、
前記目標変調度が前記既記録部変調度以上であるとき上書き記録パワーに前記既記録記録パワーを設定し、前記目標変調度が前記既記録部変調度未満であるとき上書き記録パワーに前記既記録記録パワーを低下させた値を設定する上書き記録パワー設定手段とを有し、
前記上書き記録パワーで前記光ディスクの既記録領域の上書き記録を行う。
【0017】
このように、OPC動作で得た各記録パワーと変調度との関係及び各記録パワーと変調度パラメータとの関係に基づいて、光ディスクから読み出した目標変調度パラメータに対応する目標変調度を求めるため、光ディスクの種類と記録速度に応じた変調度がテーブルに設定されていない場合にも適用でき、目標変調度が既記録部変調度以上であるとき上書き記録パワーに既記録記録パワーを設定するため、OPC動作で測定される記録パワーよりも低い記録パワーが設定され、ディスク及び記録装置などの耐久性が向上し、また、目標変調度が既記録部変調度未満であるとき上書き記録パワーに既記録記録パワーを低下させた値を設定するため、記録特性を良好な状態に維持しつつ、ディスク及び記録装置などの耐久性を確保できる記録パワーに徐々に低下させていくことができる。
【0018】
請求項3に記載の発明は、書き換え可能型の光ディスクの記録を行う光ディスク記録装置において、
上書き記録時に、前記光ディスクの既記録領域の上書き記録を行う部分を再生して既記録部変調度を測定する変調度測定手段と、
記録パワーを可変して書き換え可能型の光ディスクのテスト記録領域に記録を行い前記所定のテストエリアの再生信号から得た各記録パワーの変調度を求めるOPC動作で得た各記録パワーと変調度との関係に基づき、前記既記録部変調度に対応する既記録記録パワーを求める既記録記録パワー算出手段と、
前記OPC動作で得た各記録パワーと変調度との関係に基づいて、目標変調度を推定する目標変調度推定手段と、
前記目標変調度が前記既記録部変調度以上であるとき上書き記録パワーに前記既記録記録パワーを設定し、前記目標変調度が前記既記録部変調度未満であるとき上書き記録パワーに前記既記録記録パワーを低下させた値を設定する上書き記録パワー設定手段とを有する。
【0019】
このように、OPC動作で得た各記録パワーと変調度との関係に基づいて、目標変調度を推定するため、光ディスクの種類と記録速度に応じた変調度がテーブルに設定されていない場合にも適用でき、目標変調度が既記録部変調度以上であるとき上書き記録パワーに既記録記録パワーを設定するため、OPC動作で測定される記録パワーよりも低い記録パワーが設定され、ディスク及び記録装置などの耐久性が向上し、また、目標変調度が既記録部変調度未満であるとき上書き記録パワーに既記録記録パワーを低下させた値を設定するため、記録特性を良好な状態に維持しつつ、ディスク及び記録装置などの耐久性を確保できる記録パワーに徐々に低下させていくことができる。
【0020】
請求項4に記載の発明は、書き換え可能型の光ディスクの記録を行う光ディスク記録装置において、
上書き記録時に、前記光ディスクの既記録領域の上書き記録を行う部分を再生して既記録部変調度を測定する変調度測定手段と、
記録パワーを可変して書き換え可能型の光ディスクのテスト記録領域に記録を行い前記所定のテストエリアの再生信号から得た各記録パワーの変調度を求めるOPC動作で得た各記録パワーと変調度との関係に基づき、前記既記録部変調度に対応する既記録記録パワーを求める既記録記録パワー算出手段と、
光ディスクの種類と記録速度に応じて変調度が予め設定されたテーブルから前記光ディスクの種類と記録速度に応じた目標変調度を取得する目標変調度取得手段と、
前記目標変調度が前記既記録部変調度以上であるとき上書き記録パワーに前記既記録記録パワーを増大させた値を設定し、前記目標変調度が前記既記録部変調度未満であるとき上書き記録パワーに前記既記録記録パワーを低下させた値を設定する上書き記録パワー設定手段とを有し、
前記上書き記録パワーで前記光ディスクの既記録領域の上書き記録を行う。
【0021】
このように、目標変調度が既記録部変調度未満であるとき上書き記録パワーに既記録記録パワーを低下させた値を設定するため、記録特性を良好な状態に維持しつつ、ディスク及び記録装置などの耐久性を確保できる記録パワーに徐々に低下させていくことができ、目標変調度が既記録部変調度以上であるとき上書き記録パワーに既記録記録パワーを増大させた値を設定することにより、より高い記録精度の確保が期待でき、かつ、光ディスク及び記録装置などの耐久性も保つことができる。
【0022】
請求項5に記載の発明は、書き換え可能型の光ディスクの記録を行う光ディスク記録装置において、
上書き記録時に、前記光ディスクの既記録領域の上書き記録を行う部分を再生して既記録部変調度を測定する変調度測定手段と、
記録パワーを可変して書き換え可能型の光ディスクのテスト記録領域に記録を行い前記所定のテストエリアの再生信号から得た各記録パワーの変調度を求めるOPC動作で得た各記録パワーと変調度との関係に基づき、前記既記録部変調度に対応する既記録記録パワーを求める既記録記録パワー算出手段と、
前記OPC動作で得た各記録パワーと変調度との関係に基づき、各記録パワーと変調度に基づく変調度パラメータとの関係を求める変調度パラメータ算出手段と、
前記OPC動作で得た各記録パワーと変調度との関係及び前記各記録パワーと変調度パラメータとの関係に基づいて、前記光ディスクから読み出した目標変調度パラメータに対応する目標変調度を求める目標変調度算出手段と、
前記目標変調度が前記既記録部変調度以上であるとき上書き記録パワーに前記既記録記録パワーを増大させた値を設定し、前記目標変調度が前記既記録部変調度未満であるとき上書き記録パワーに前記既記録記録パワーを低下させた値を設定する上書き記録パワー設定手段とを有し、
前記上書き記録パワーで前記光ディスクの既記録領域の上書き記録を行う。
【0023】
このように、OPC動作で得た各記録パワーと変調度との関係及び各記録パワーと変調度パラメータとの関係に基づいて、光ディスクから読み出した目標変調度パラメータに対応する目標変調度を求めるため、光ディスクの種類と記録速度に応じた変調度がテーブルに設定されていない場合にも適用でき、目標変調度が既記録部変調度未満であるとき上書き記録パワーに既記録記録パワーを低下させた値を設定するため、記録特性を良好な状態に維持しつつ、ディスク及び記録装置などの耐久性を確保できる記録パワーに徐々に低下させていくことができ、目標変調度が既記録部変調度以上であるとき上書き記録パワーに既記録記録パワーを増大させた値を設定することにより、より高い記録精度の確保が期待でき、かつ、光ディスク及び記録装置などの耐久性も保つことができる。
【0024】
請求項6に記載の発明は、書き換え可能型の光ディスクの記録を行う光ディスク記録装置において、
上書き記録時に、前記光ディスクの既記録領域の上書き記録を行う部分を再生して既記録部変調度を測定する変調度測定手段と、
記録パワーを可変して書き換え可能型の光ディスクのテスト記録領域に記録を行い前記所定のテストエリアの再生信号から得た各記録パワーの変調度を求めるOPC動作で得た各記録パワーと変調度との関係に基づき、前記既記録部変調度に対応する既記録記録パワーを求める既記録記録パワー算出手段と、
前記OPC動作で得た各記録パワーと変調度との関係に基づいて、目標変調度を推定する目標変調度推定手段と、
前記目標変調度が前記既記録部変調度以上であるとき上書き記録パワーに前記既記録記録パワーを増大させた値を設定し、前記目標変調度が前記既記録部変調度未満であるとき上書き記録パワーに前記既記録記録パワーを低下させた値を設定する上書き記録パワー設定手段とを有し、
前記上書き記録パワーで前記光ディスクの既記録領域の上書き記録を行う。
【0025】
このように、OPC動作で得た各記録パワーと変調度との関係に基づいて、目標変調度を推定するため、光ディスクの種類と記録速度に応じた変調度がテーブルに設定されていない場合にも適用でき、目標変調度が既記録部変調度未満であるとき上書き記録パワーに既記録記録パワーを低下させた値を設定するため、記録特性を良好な状態に維持しつつ、ディスク及び記録装置などの耐久性を確保できる記録パワーに徐々に低下させていくことができ、目標変調度が既記録部変調度以上であるとき上書き記録パワーに既記録記録パワーを増大させた値を設定することにより、より高い記録精度の確保が期待でき、かつ、光ディスク及び記録装置などの耐久性も保つことができる。
【0026】
請求項7に記載の発明では、請求項4または5または6記載の光ディスク記録装置において、
前記上書き記録パワー設定手段は、前記目標変調度が前記既記録部変調度以上であるとき上書き記録パワーに、前記OPC動作で得た各記録パワーと変調度との関係に基づいて得られる最適記録パワーを設定する。
【0027】
このように、目標変調度が既記録部変調度以上であるとき上書き記録パワーに、最適記録パワーを設定するため、高い記録精度を確保することができ、OPC動作で測定された最適記録パワーPwoは記録しようとする光ディスク及び記録装置のその時点の組み合わせで最適と判断された記録パワーであるので、耐久性も充分確保できる。
【0028】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の光ディスク記録装置の一実施例のブロック構成図を示す。同図中、光ディスク20はスピンドルモータにより駆動され軸22を中心として回転する。CPU24は上位装置から供給される書き込み/読み出し命令に基づいてサーボ回路26に命令を供給する。サーボ回路26は上記スピンドルモータのCLV(線速度一定)サーボを行うと共に、光ピックアップ28のスレッドモータの回転制御を行って光ディスク20の所望のブロックに移動させ、かつ、光ピックアップ28のフォーカスサーボ、トラッキングサーボを行う。
【0029】
光ピックアップ28から照射されたレーザビームは、光ディスク20の記録面上で反射され、反射ビームが光ピックアップ28で検出される。光ピックアップ28で得られた再生HF信号は再生回路30に供給され、ここで増幅された再生HF信号はサーボ回路26に供給されると共に、再生回路30内でEFM復調を受けた後、ATIP信号が分離されてATIPデコーダ32に供給される。また、同期が取られた復調信号は、デコーダ34に供給されてCIRC(クロスインターリーブリードソロモン符号)デコード、エラー訂正の後、再生データとして出力される。ATIPデコーダ32はIDナンバや各種パラメータ等のATIP情報をデコードしてCPU24及びサーボ回路26に供給する。
【0030】
また、再生回路30の出力する再生信号は変調度測定回路38に供給される。変調度測定回路38は再生HF信号の変調度mを測定する。この変調度mはA/Dコンバータ40でディジタル化されてCPU24に供給される。
【0031】
CPU24は上記変調度mに基づいて記録パワー制御信号を生成し、この記録パワー制御信号はD/Aコンバータ42でアナログ化されて記録パワー制御電圧として記録回路44に供給する。エンコーダ46はCPU24の制御に基づいて、入力される記録信号をCIRC(クロスインターリーブリードソロモン符号)エンコードを行って記録回路44に供給する。
【0032】
記録回路44は、記録時にエンコーダ46から供給される信号をEFM変調し、この変調信号を記録パワー制御電圧に応じた記録パワーに制御して光ピックアップ28内のレーザダイオード(LD)に供給して駆動する。これによりレーザビームが光ディスク20に照射されて信号記録が行われる。
【0033】
なお、CPU24の内蔵メモリ(RAM)には過去OPC(記録パワーキャリブレーション)の履歴、つまり、過去に測定された最適記録パワーが記憶されている。このOPC履歴はある一定時間保持される。
【0034】
更にCPU24の内蔵メモリ(ROM)には、光ディスクの種類(IDナンバ)と、記録速度(1,2,4,10倍速)に応じたm値(目標変調度mwo)のテーブルが設定されると共に、光ディスクの種類に応じてOPCのスタートパワーとステップパワーが設定されたテーブルと、光ディスクの種類に応じてパラメータγ等が設定されている。また、動作モード指示部50からの指示入力はCPU24に供給される。
【0035】
図2及び図3は、CPU24が実行する上書き時のOPC動作の第1実施例のフローチャートを示す。この実施例はCPU24の内蔵メモリ(ROM)に装着された光ディスクのIDナンバに対応する目標変調度mwoが記憶されている場合のOPC動作である。
【0036】
図2において、ステップS10で動作モード指示部50から上書き記録を指示すると、CPU24はステップS12で既にピットが記録された既記録領域の上書き記録を開始する位置から一定長のブロックを再生する。次に、ステップS14で再生部分の変調度miniを測定する。
【0037】
次に、ステップS16で記録速度を記録コマンドの指定する値に設定し、ステップS18で光ディスク20からATIP情報として記録されているIDナンバを取得し、光ディスクの種類(メディアの種類)を判別する。次に、ステップS20でメディアの種類と記録速度に応じてm値(目標変調度mwo)が予め設定されたCPU24の内蔵メモリのテーブルをメディアの種類と記録速度とで参照して目標変調度mwoを読み込む。そして、ステップS22で記録速度に応じてCPU24の内蔵メモリのテーブルを選択し、ステップS24で記録パワーPwを、上記選択したテーブルに設定されているスタートパワーからステップパワー単位で15段階変化させて光ディスク20のテスト記録領域にテスト信号を記録する。
【0038】
次に、ステップS26で上記のテスト記録部分を再生し、ステップS28で15段階の記録パワーPw毎に変調度mを測定して図6に実線で示す特性を得る。そして、ステップS30で15段階の記録パワーPw毎の変調度mの関係(図6に実線で示す特性)から、変調度mini(ステップS14で得た値)に対応する記録パワーPiniを求める。次に、ステップS32で目標変調度mwoに対応する最適記録パワーPwoを図6に実線で示す特性から求める。
【0039】
次に、図3のステップS34に進み、変調度miniと目標変調度mwoとを比較してステップS36で両者の大小関係を判別する。ここで、mwo≧miniの場合はステップS38で記録パワーPをPiniに設定してステップS42に進む。一方、mwo<miniの場合はステップS40で記録パワーPをPini・Xに設定してステップS42に進む。なお、XはCPU24に予め設定されている1未満の値(例えば0.95)である。
【0040】
つまり、ステップS40では前回の記録時の変調度mini(図1に示す装置以外の記録装置で記録された場合もあり得る)が、図1に示す装置の目標変調度mwoより大きい場合に、今回の記録パワーPを前回の記録時の記録パワーPiniより一定割合だけ低下させている。
【0041】
次のステップS42ではOPC動作を終了する。なお、このステップにおいて、光ディスク20にATIP情報として記録されている係数ε及び係数κを用いて、(4),(5)式から最適消去パワーPeoを設定している。この後、ステップS44で上書き記録を開始する。
【0042】
このようにして、上書き記録時の記録パワーを設定することで、mwo≧miniの状態では、常に記録パワーは変調度miniとなる記録パワーPiniで上書き記録されるため、OPC動作で測定される最適記録パワーPwoよりも低い記録パワーが設定されることにより、ディスク及び記録装置などの耐久性が向上する。mwo<miniの状態では、前回の記録時の記録パワーPiniより一定割合だけ低下させているため、この状態が繰り返されることで記録パワーがOPC動作で測定される最適記録パワーPwoに近づき、記録特性を良好な状態に維持しつつ、ディスク及び記録装置などの耐久性を確保できる記録パワーに徐々に低下させていくことができる。
【0043】
なお、記録精度の確保に重点を置く場合は、mwo≧miniの状態の時、記録パワーを最適記録パワーPwoに設定しても良い。また、一連のOPC動作の内容(図6に示す特性)は、履歴としてある一定時間だけはCPU24内のメモリ(RAM)に保持される。そのため、連続して異なる領域に上書きする場合は、直前のOPCの値(図6に示す特性)を利用でき、上書き記録を行う領域の変調度miniの測定後、ステップS16〜S32をジャンプして、履歴のOPC値(図6に示す特性)と比較すればよい。
【0044】
ところで、図3の変形例を図4に示す。図4では、ステップS38の代わりに、ステップS50が実行される。このステップS50においては、記録パワーPをPini・Yに設定してステップS42に進む。なお、YはCPU24に予め設定されている1を超える値(例えば1.05)である。
【0045】
これは、記録パワーPをPiniに設定するよりは、既記録領域を再生して得た変調度miniに対応する記録パワーであるPiniより一定の割合(Y)だけ記録パワーPを高くすることにより、より高い記録精度の確保が期待でき、かつ、光ディスク及び記録装置などの耐久性も保つことができる。
【0046】
また、ステップS50が繰り返し実行されることで、記録パワーがOPC動作で測定される最適記録パワーPwoに近付き、光ディスク及び記録装置などの耐久性を確保しつつ、記録精度を充分確保できる記録パワーに徐々に近付かせて行くことができる。
【0047】
また、図3の他の変形例を図5に示す。図5では、ステップS38の代わりに、ステップS52が実行される。このステップS52においては、記録パワーPを最適記録パワーPwoに設定してステップS42に進む。この変形例は前述のように、記録精度の確保に重点を置く場合に適用されるが、もともとOPC動作で測定された最適記録パワーPwoは記録しようとする光ディスク及び記録装置のその時点の組み合わせで最適と判断された記録パワーであるので、耐久性も充分確保できる。
【0048】
図7及び図8は、CPU24が実行する上書き時のOPC動作の第2実施例のフローチャートを示す。この実施例はCPU24の内蔵メモリ(ROM)に装着された光ディスクのIDナンバに対応する目標変調度mwoが記憶されてない場合のOPC動作である。
【0049】
図7において、ステップS110で動作モード指示部50から上書き記録を指示すると、CPU24はステップS112で既にピットが記録された既記録領域の上書き記録を開始する位置から一定長のブロックを再生する。次に、ステップS114で再生部分の変調度miniを測定する。
【0050】
次に、ステップS116で記録速度を記録コマンドの指定する値に設定し、ステップS118で光ディスク20からATIP情報として記録されているIDナンバを取得し、メディア(光ディスク)の種類を判別する。次に、ステップS122で記録速度に応じてCPU24の内蔵メモリのテーブルを選択し、ステップS124で記録パワーPwを、上記選択したテーブルに設定されているスタートパワーからステップパワー単位で15段階変化させて光ディスク20のテスト記録領域にテスト信号を記録する。
【0051】
次に、ステップS126で上記のテスト記録部分を再生し、ステップS128で15段階の記録パワーPw毎に変調度mを測定して図6に実線で示す特性を得る。そして、ステップS130で15段階の記録パワーPw毎の変調度mの関係(図6に実線で示す特性)から、(2)式を用いて15段階の記録パワーPw毎のパラメータγを求める。上記の変調度mに対するパラメータγを図6に一点鎖線で示す。
【0052】
更に、ステップS131で光ディスクのATIP情報内の目標値γtargetに対応する記録パワーPtargetを、図6に一点鎖線で示すパラメータγの特性から求める。次に、ステップS132で上記のPtargetにATIP情報内の係数ρを乗算して最適記録パワーPwoを求め、ステップS134で最適記録パワーPwoに対応する変調度mwoを、図6に実線で示す変調度mの特性から求める。そして、ステップS136において、上記変調度mwoを目標変調度とする。
【0053】
次に、図8のステップS138に進み、変調度miniに対応する記録パワーPiniを、図6に実線で示す変調度mの特性から求める。そして、ステップS140に進み、変調度miniと目標変調度mwoとを比較してステップS142で両者の大小関係を判別する。ここで、mwo≧miniの場合はステップS144で記録パワーPをPiniに設定してステップS148に進む。一方、mwo<miniの場合はステップS146で記録パワーPをPini・Xに設定してステップS148に進む。なお、XはCPU24に予め設定されている1未満の値(例えば0.95)である。
【0054】
つまり、ステップS146では前回の記録時の変調度mini(図1に示す装置以外の記録装置で記録された場合もあり得る)が、図1に示す装置の目標変調度mwoより大きい場合に、今回の記録パワーPを前回の記録時の記録パワーPiniより一定割合だけ低下させている。
【0055】
次のステップS148ではOPC動作を終了する。なお、このステップにおいて、光ディスク20にATIP情報として記録されている係数ε及び係数κを用いて、(4),(5)式から最適消去パワーPeoを設定している。この後、ステップS150で上書き記録を開始する。
【0056】
この実施例においても、上書き記録時の記録パワーを設定することで、mwo≧miniの状態では、常に記録パワーは変調度miniとなる記録パワーPiniで上書き記録されるため、OPC動作で測定される最適記録パワーPwoよりも低い記録パワーが設定されることにより、ディスク及び記録装置などの耐久性が向上する。mwo<miniの状態では、前回の記録時の記録パワーPiniより一定割合だけ低下させているため、この状態が繰り返されることで記録パワーがOPC動作で測定される最適記録パワーPwoに近づき、記録特性を良好な状態に維持しつつ、ディスク及び記録装置などの耐久性を確保できる記録パワーに徐々に低下させていくことができる。
【0057】
なお、記録精度の確保に重点を置く場合は、mwo≧miniの状態の時、記録パワーを最適記録パワーPwoに設定しても良い。また、一連のOPC動作の内容(図6に示す特性)は、履歴としてある一定時間だけはCPU24内のメモリ(RAM)に保持される。そのため、連続して異なる領域に上書きする場合は、直前のOPCの値(図6に示す特性)を利用でき、上書き記録を行う領域の変調度miniの測定後、ステップS116〜S138をジャンプして、履歴のOPC値(図6に示す特性)と比較すればよい。
【0058】
ところで、図8の変形例を図9に示す。図9では、ステップS144の代わりに、ステップS160が実行される。このステップS160においては、記録パワーPをPini・Yに設定してステップS148に進む。なお、YはCPU24に予め設定されている1を超える値(例えば1.05)である。
【0059】
これは、記録パワーPをPiniに設定するよりは、既記録領域を再生して得た変調度miniに対応する記録パワーであるPiniより一定の割合(Y)だけ記録パワーPを高くすることにより、より高い記録精度の確保が期待でき、かつ、光ディスク及び記録装置などの耐久性も保つことができる。
【0060】
また、ステップS160が繰り返し実行されることで、記録パワーがOPC動作で測定される最適記録パワーPwoに近付き、光ディスク及び記録装置などの耐久性を確保しつつ、記録精度を充分確保できる記録パワーに徐々に近付かせて行くことができる。
【0061】
また、図8の他の変形例を図10に示す。図10では、ステップS144の代わりに、ステップS162が実行される。このステップS162においては、記録パワーPを最適記録パワーPwoに設定してステップS148に進む。この変形例は前述のように、記録精度の確保に重点を置く場合に適用されるが、もともとOPC動作で測定された最適記録パワーPwoは記録しようとする光ディスク及び記録装置のその時点の組み合わせで最適と判断された記録パワーであるので、耐久性も充分確保できる。
【0062】
なお、図7のステップS128で求めた図14に実線で示す特性を得たのち、ステップS130〜S134に代わる目標変調度推定手段としてのステップにおいて、図14の特性から変調度mが最大となる変調度mmaxを求め、CPU24の内蔵メモリに予め記憶されている係数Kを上記最大変調度mmaxに乗算して目標変調度mk(=mwo)を求める。ここで、係数Kは1未満の実数であり、例えば0.8程度の値である。そして、図14に実線で示す特性から目標変調度mkに対応する最適記録パワーPwoを求めても良い。
【0063】
なお、ステップS12,S14,S112,S114が請求項記載の変調度測定手段に対応し、ステップS24〜S30,S124〜S128,S138が既記録記録パワー算出手段に対応し、ステップS18,S20が目標変調度取得手段に対応し、ステップS34〜S40,S140〜S146が上書き記録パワー設定手段に対応し、ステップS130が変調度パラメータ算出手段に対応し、ステップS131〜S136が目標変調度算出手段に対応する。
【0064】
【発明の効果】
上述の如く、請求項1に記載の発明は、目標変調度が既記録部変調度以上であるとき上書き記録パワーに既記録記録パワーを設定するため、OPC動作で測定される記録パワーよりも低い記録パワーが設定され、ディスク及び記録装置などの耐久性が向上し、また、目標変調度が既記録部変調度未満であるとき上書き記録パワーに既記録記録パワーを低下させた値を設定するため、記録特性を良好な状態に維持しつつ、ディスク及び記録装置などの耐久性を確保できる記録パワーに徐々に低下させていくことができる。
【0065】
請求項2に記載の発明は、OPC動作で得た各記録パワーと変調度との関係及び各記録パワーと変調度パラメータとの関係に基づいて、光ディスクから読み出した目標変調度パラメータに対応する目標変調度を求めるため、光ディスクの種類と記録速度に応じた変調度がテーブルに設定されていない場合にも適用でき、目標変調度が既記録部変調度以上であるとき上書き記録パワーに既記録記録パワーを設定するため、OPC動作で測定される記録パワーよりも低い記録パワーが設定され、ディスク及び記録装置などの耐久性が向上し、また、目標変調度が既記録部変調度未満であるとき上書き記録パワーに既記録記録パワーを低下させた値を設定するため、記録特性を良好な状態に維持しつつ、ディスク及び記録装置などの耐久性を確保できる記録パワーに徐々に低下させていくことができる。
【0066】
請求項3に記載の発明は、OPC動作で得た各記録パワーと変調度との関係に基づいて、目標変調度を推定するため、光ディスクの種類と記録速度に応じた変調度がテーブルに設定されていない場合にも適用でき、目標変調度が既記録部変調度以上であるとき上書き記録パワーに既記録記録パワーを設定するため、OPC動作で測定される記録パワーよりも低い記録パワーが設定され、ディスク及び記録装置などの耐久性が向上し、また、目標変調度が既記録部変調度未満であるとき上書き記録パワーに既記録記録パワーを低下させた値を設定するため、記録特性を良好な状態に維持しつつ、ディスク及び記録装置などの耐久性を確保できる記録パワーに徐々に低下させていくことができる。
【0067】
請求項4に記載の発明は、目標変調度が既記録部変調度未満であるとき上書き記録パワーに既記録記録パワーを低下させた値を設定するため、記録特性を良好な状態に維持しつつ、ディスク及び記録装置などの耐久性を確保できる記録パワーに徐々に低下させていくことができ、目標変調度が既記録部変調度以上であるとき上書き記録パワーに既記録記録パワーを増大させた値を設定することにより、より高い記録精度の確保が期待でき、かつ、光ディスク及び記録装置などの耐久性も保つことができる。
【0068】
請求項5に記載の発明は、OPC動作で得た各記録パワーと変調度との関係及び各記録パワーと変調度パラメータとの関係に基づいて、光ディスクから読み出した目標変調度パラメータに対応する目標変調度を求めるため、光ディスクの種類と記録速度に応じた変調度がテーブルに設定されていない場合にも適用でき、目標変調度が既記録部変調度未満であるとき上書き記録パワーに既記録記録パワーを低下させた値を設定するため、記録特性を良好な状態に維持しつつ、ディスク及び記録装置などの耐久性を確保できる記録パワーに徐々に低下させていくことができ、目標変調度が既記録部変調度以上であるとき上書き記録パワーに既記録記録パワーを増大させた値を設定することにより、より高い記録精度の確保が期待でき、かつ、光ディスク及び記録装置などの耐久性も保つことができる。
【0069】
請求項6に記載の発明は、OPC動作で得た各記録パワーと変調度との関係に基づいて、目標変調度を推定するため、光ディスクの種類と記録速度に応じた変調度がテーブルに設定されていない場合にも適用でき、目標変調度が既記録部変調度未満であるとき上書き記録パワーに既記録記録パワーを低下させた値を設定するため、記録特性を良好な状態に維持しつつ、ディスク及び記録装置などの耐久性を確保できる記録パワーに徐々に低下させていくことができ、目標変調度が既記録部変調度以上であるとき上書き記録パワーに既記録記録パワーを増大させた値を設定することにより、より高い記録精度の確保が期待でき、かつ、光ディスク及び記録装置などの耐久性も保つことができる。
【0070】
請求項7に記載の発明では、目標変調度が既記録部変調度以上であるとき上書き記録パワーに、最適記録パワーを設定するため、高い記録精度を確保することができ、OPC動作で測定された最適記録パワーPwoは記録しようとする光ディスク及び記録装置のその時点の組み合わせで最適と判断された記録パワーであるので、耐久性も充分確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスク記録装置の一実施例のブロック構成図である。
【図2】上書き時のOPC動作の第1実施例のフローチャートである。
【図3】上書き時のOPC動作の第1実施例のフローチャートである。
【図4】上書き時のOPC動作の第1実施例の変形例のフローチャートである。
【図5】上書き時のOPC動作の第1実施例の他の変形例のフローチャートである。
【図6】テスト記録における記録パワーと変調度,γとの関係を示す図である。
【図7】上書き時のOPC動作の第2実施例のフローチャートである。
【図8】上書き時のOPC動作の第2実施例のフローチャートである。
【図9】上書き時のOPC動作の第2実施例の変形例のフローチャートである。
【図10】上書き時のOPC動作の第2実施例の他の変形例のフローチャートである。
【図11】光ディスクのテスト記録領域を説明するための図である。
【図12】変調度mを説明するための図である。
【図13】OPCにおける記録レーザパワーと変調度との関係を説明するための図である。
【図14】テスト記録における記録パワーと変調度との関係を示す図である。
【符号の説明】
20 光ディスク
22 軸
24 CPU
26 サーボ回路
28 光ピックアップ
30 再生回路
32 ATIPデコーダ
34 デコーダ
38 変調度測定回路
40 A/Dコンバータ
42 D/Aコンバータ
44 記録回路
46 エンコーダ
50 動作モード指示部

Claims (7)

  1. 書き換え可能型の光ディスクの記録を行う光ディスク記録装置において、
    上書き記録時に、前記光ディスクの既記録領域の上書き記録を行う部分を再生して既記録部変調度を測定する変調度測定手段と、
    記録パワーを可変して書き換え可能型の光ディスクのテスト記録領域に記録を行い前記所定のテストエリアの再生信号から得た各記録パワーの変調度を求めるOPC動作で得た各記録パワーと変調度との関係に基づき、前記既記録部変調度に対応する既記録記録パワーを求める既記録記録パワー算出手段と、
    光ディスクの種類と記録速度に応じて変調度が予め設定されたテーブルから前記光ディスクの種類と記録速度に応じた目標変調度を取得する目標変調度取得手段と、
    前記目標変調度が前記既記録部変調度以上であるとき上書き記録パワーに前記既記録記録パワーを設定し、前記目標変調度が前記既記録部変調度未満であるとき上書き記録パワーに前記既記録記録パワーを低下させた値を設定する上書き記録パワー設定手段とを有し、
    前記上書き記録パワーで前記光ディスクの既記録領域の上書き記録を行うことを特徴とする光ディスク記録装置。
  2. 書き換え可能型の光ディスクの記録を行う光ディスク記録装置において、
    上書き記録時に、前記光ディスクの既記録領域の上書き記録を行う部分を再生して既記録部変調度を測定する変調度測定手段と、
    記録パワーを可変して書き換え可能型の光ディスクのテスト記録領域に記録を行い前記所定のテストエリアの再生信号から得た各記録パワーの変調度を求めるOPC動作で得た各記録パワーと変調度との関係に基づき、前記既記録部変調度に対応する既記録記録パワーを求める既記録記録パワー算出手段と、
    前記OPC動作で得た各記録パワーと変調度との関係に基づき、各記録パワーと変調度に基づく変調度パラメータとの関係を求める変調度パラメータ算出手段と、
    前記OPC動作で得た各記録パワーと変調度との関係及び前記各記録パワーと変調度パラメータとの関係に基づいて、前記光ディスクから読み出した目標変調度パラメータに対応する目標変調度を求める目標変調度算出手段と、
    前記目標変調度が前記既記録部変調度以上であるとき上書き記録パワーに前記既記録記録パワーを設定し、前記目標変調度が前記既記録部変調度未満であるとき上書き記録パワーに前記既記録記録パワーを低下させた値を設定する上書き記録パワー設定手段とを有し、
    前記上書き記録パワーで前記光ディスクの既記録領域の上書き記録を行うことを特徴とする光ディスク記録装置。
  3. 書き換え可能型の光ディスクの記録を行う光ディスク記録装置において、
    上書き記録時に、前記光ディスクの既記録領域の上書き記録を行う部分を再生して既記録部変調度を測定する変調度測定手段と、
    記録パワーを可変して書き換え可能型の光ディスクのテスト記録領域に記録を行い前記所定のテストエリアの再生信号から得た各記録パワーの変調度を求めるOPC動作で得た各記録パワーと変調度との関係に基づき、前記既記録部変調度に対応する既記録記録パワーを求める既記録記録パワー算出手段と、
    前記OPC動作で得た各記録パワーと変調度との関係に基づいて、目標変調度を推定する目標変調度推定手段と、
    前記目標変調度が前記既記録部変調度以上であるとき上書き記録パワーに前記既記録記録パワーを設定し、前記目標変調度が前記既記録部変調度未満であるとき上書き記録パワーに前記既記録記録パワーを低下させた値を設定する上書き記録パワー設定手段とを有し、
    前記上書き記録パワーで前記光ディスクの既記録領域の上書き記録を行うことを特徴とする光ディスク記録装置。
  4. 書き換え可能型の光ディスクの記録を行う光ディスク記録装置において、
    上書き記録時に、前記光ディスクの既記録領域の上書き記録を行う部分を再生して既記録部変調度を測定する変調度測定手段と、
    記録パワーを可変して書き換え可能型の光ディスクのテスト記録領域に記録を行い前記所定のテストエリアの再生信号から得た各記録パワーの変調度を求めるOPC動作で得た各記録パワーと変調度との関係に基づき、前記既記録部変調度に対応する既記録記録パワーを求める既記録記録パワー算出手段と、
    光ディスクの種類と記録速度に応じて変調度が予め設定されたテーブルから前記光ディスクの種類と記録速度に応じた目標変調度を取得する目標変調度取得手段と、
    前記目標変調度が前記既記録部変調度以上であるとき上書き記録パワーに前記既記録記録パワーを増大させた値を設定し、前記目標変調度が前記既記録部変調度未満であるとき上書き記録パワーに前記既記録記録パワーを低下させた値を設定する上書き記録パワー設定手段とを有し、
    前記上書き記録パワーで前記光ディスクの既記録領域の上書き記録を行うことを特徴とする光ディスク記録装置。
  5. 書き換え可能型の光ディスクの記録を行う光ディスク記録装置において、
    上書き記録時に、前記光ディスクの既記録領域の上書き記録を行う部分を再生して既記録部変調度を測定する変調度測定手段と、
    記録パワーを可変して書き換え可能型の光ディスクのテスト記録領域に記録を行い前記所定のテストエリアの再生信号から得た各記録パワーの変調度を求めるOPC動作で得た各記録パワーと変調度との関係に基づき、前記既記録部変調度に対応する既記録記録パワーを求める既記録記録パワー算出手段と、
    前記OPC動作で得た各記録パワーと変調度との関係に基づき、各記録パワーと変調度に基づく変調度パラメータとの関係を求める変調度パラメータ算出手段と、
    前記OPC動作で得た各記録パワーと変調度との関係及び前記各記録パワーと変調度パラメータとの関係に基づいて、前記光ディスクから読み出した目標変調度パラメータに対応する目標変調度を求める目標変調度算出手段と、
    前記目標変調度が前記既記録部変調度以上であるとき上書き記録パワーに前記既記録記録パワーを増大させた値を設定し、前記目標変調度が前記既記録部変調度未満であるとき上書き記録パワーに前記既記録記録パワーを低下させた値を設定する上書き記録パワー設定手段とを有し、
    前記上書き記録パワーで前記光ディスクの既記録領域の上書き記録を行うことを特徴とする光ディスク記録装置。
  6. 書き換え可能型の光ディスクの記録を行う光ディスク記録装置において、
    上書き記録時に、前記光ディスクの既記録領域の上書き記録を行う部分を再生して既記録部変調度を測定する変調度測定手段と、
    記録パワーを可変して書き換え可能型の光ディスクのテスト記録領域に記録を行い前記所定のテストエリアの再生信号から得た各記録パワーの変調度を求めるOPC動作で得た各記録パワーと変調度との関係に基づき、前記既記録部変調度に対応する既記録記録パワーを求める既記録記録パワー算出手段と、
    前記OPC動作で得た各記録パワーと変調度との関係に基づいて、目標変調度を推定する目標変調度推定手段と、
    前記目標変調度が前記既記録部変調度以上であるとき上書き記録パワーに前記既記録記録パワーを増大させた値を設定し、前記目標変調度が前記既記録部変調度未満であるとき上書き記録パワーに前記既記録記録パワーを低下させた値を設定する上書き記録パワー設定手段とを有し、
    前記上書き記録パワーで前記光ディスクの既記録領域の上書き記録を行うことを特徴とする光ディスク記録装置。
  7. 請求項4または5または6記載の光ディスク記録装置において、
    前記上書き記録パワー設定手段は、前記目標変調度が前記既記録部変調度以上であるとき上書き記録パワーに、前記OPC動作で得た各記録パワーと変調度との関係に基づいて得られる最適記録パワーを設定することを特徴とする光ディスク記録装置。
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