JP3902595B2 - レーザパワー調整方法および光記録再生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザパワー調整方法および光記録再生装置に関し、特に、記録媒体のγ値に基づいて記録レーザパワーを調整するものに用いて好適なものである。
現在、CD−ROMやDVD−ROMなどの再生専用メディアの他、CD−RWやDVD−RWなどの書き換え型メディア、あるいは、CD−R、DVD―R、DVD+Rなどの追記型メディア等、様々な光記録メディアが商品化され普及している。これらの光記録メディアは、メディア種別毎に、記録再生時に用いる最適レーザパワーが相違しており、さらに、同一種別であっても、製造メーカ毎等、個々のメディア毎に最適レーザパワーが相違している。よって、光記録メディアに記録・再生を行うドライブ装置には、個々のメディアに応じて、記録再生時のレーザパワーを最適値に調整するための構成が配備されている。
これらの光記録メディアのうち、CD−RWやDVD+RWは、γ値による記録レーザパワーの調整法(γ法)を用いることが、それぞれの規格書中に記載されている。かかる調整法は、試し書きの際に検出した反射光強度の変調度と、当該メディアに予め設定されている目標γ値に基づいて、記録レーザパワーを最適値に調整するものである。
また、DVD+RWの規格書には、γ法のうち、特に、リニアフィット法を用いることが推奨されている。かかるリニアフィット法は、まず、試し書きの際に設定した数種の記録レーザパワーPwnと、レーザパワーPwnにて試し書きを行ったときの反射光強度の変調度m(Pwn)から、Sn=m(Pwn)×Pwnを求め、次に、求めたSnとPwnの関係特性を直線近似したときに変調度が零となるレーザパワーPwth1を求め、さらに、求めたPwth1と当該メディアの目標γ値から、Pw=Pwth×(1+1/γ)を演算することにより、最適レーザパワーPwを求めるものである。かかるリニアフィット法は、SnとPwnの関係特性に直線近似式が成立することを前提とするものである。
2002年1月22日、株式会社トリケップス発行、「WHITE SERIES No.218 DVD+RW/R」、P111〜P113(4.2 OPC(Optimum Write Power Control)手法)
しかしながら、本願発明者がSnとPwnの関係特性を実際に測定してみたところ、それぞれの測定点は直線状には並ばず、やや蛇行することが分かった。したがって、Snを2、3個程度求めたのみでは直線近似を正確に行うことはできず、かなりの数の試し書きとSnの演算を繰り返さなければ、精度のよいレーザパワーを求めることはできないことが分かった。ところが、試し書きを多数回繰り返すと、その分、レーザパワー調整時の処理負担が増大し、また、レーザパワー調整に長時間を要することとなる。製品化においては、2〜3回程度の試し書きで、レーザパワー調整を精度よく行えるようにすることが求められる。
そこで、本発明は、少ない回数の試し書きでも比較的精度よくレーザパワーを調整できるレーザパワー調整方法および光記録再生装置を提供することを課題とする。
本願発明者は、変調度m(Pwn)にレーザワパーPwnの2乗を乗算してSnを求めると、SnとPwnの関係特性をさらに乱れなく直線近似できることを発見した。そして、この近似直線において変調度が零となるレーザパワーPwth2から最適レーザパワーを求める手法を新たに見出した。これにより、少ない回数の試し書きでも比較的精度よくレーザパワー調整を行えるようになった。
なお、本願では、本発明の特徴が以下のように抽出されている。
請求項1の発明は、試し書き領域に試し書きを行ってレーザパワーの強度調整を行うレーザパワー調整方法であって、試し書きの際に設定した複数種類のレーザパワーPwnと、それぞれのレーザパワーPwnに対する反射光強度の変調度m(Pwn)から、レーザパワー毎にSn=m(Pwn)×Pwnを求めるステップと、SnとPwnの関係特性を線形近似したときに変調度が零となるレーザパワーPwthを求めるステップと、レーザパワーPwthに基づいて最適レーザパワーを求めるステップとを有することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のレーザパワー調整方法において、前記最適レーザパワーは、当該記録媒体の目標γ値を用いて、Pw=Pwth×{1+1/(γ+1)}を算出することにより求めることを特徴とする。
請求項3の発明は、記録媒体にレーザ光を照射して情報を記録再生する光記録再生装置において、当該記録媒体の目標γ値を取得する手段と、記録時のレーザパワーを調整するレーザパワー調整手段とを備え、前記レーザパワー調整手段は、複数種類のレーザパワーPwnにて前記記録媒体に試し書きを行う手段と、試し書きの際に設定されたそれぞれのPwnについて反射光強度の変調度m(Pwn)を求め、求めた変調度m(Pwn)から、Sn=m(Pwn)×Pwnを求める手段と、前記SnとPwnの関係特性を線形近似したときに変調度が零となるレーザパワーPwthを求める手段と、前記レーザパワーPwthに基づいて最適レーザパワーを求める手段とを有することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3に記載の光記録再生装置において、前記最適レーザパワーは、当該記録媒体の目標γ値を用いて、Pw=Pwth×{1+1/(γ+1)}を算出することにより求めることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項3または4に記載の光記録再生装置において、前記目標γ値は、当該記録媒体に記録されている制御情報を再生することにより取得することを特徴とする。
上記において、変調度m(Pwn)は、通常、試し書きを行った後に試し書きエリアを再生し、このときの反射レーザ光の強度を検出して求められる。ただし、変調度を正確に求めることができれば、試し書きの際に記録媒体から反射されるレーザ光の強度を検出して求めるようにしても良い。
なお、「変調度」とは、非記録マーク領域からの反射光強度をP0、記録マーク領域からの反射光強度をP1としたとき、(P0−P1)/P0で与えられるものである。
なお、γ値は、以下に示す関係式を満たすことが知られている。
γ={dm(Pw)/dPw}×{Pw/m(Pw)} …(1)
上記非特許文献1に記載のリニアフィット法は、上記のとおり、次の関係式が成立することを前提としている。
m(Pw)×Pw=M×(Pw−Pwth) …(2)
ここで、Mは、Pw=∞としたときの変調度m(Pw)の収束値である。
上記非特許文献1に記載のリニアフィット法は、式(1)と式(2)から最適レーザパワーPwを求めるものである。すなわち、式(2)を式(1)に代入することにより、次式が得られる。
γ=Pwth/(Pw−Pwth) …(3)
この式(3)をPwについて変形して、上記リニアフィット法による最適レーザパワーPwが次式として求められる。
Pw=Pwth×(1+1/γ) …(4)
これに対し、本願発明者は、上記式(2)が成立するとの前提を覆し、これに代えて、次式が成立することを実測結果から見出した。
m(Pw)×Pw=M×(Pw−Pwth) …(5)
この式(5)を式(1)に代入することにより、次式が得られる。
γ={2Pwth−Pw}/(Pw−Pwth) …(6)
この式(6)をPwについて変形して、上記請求項2および4に記載の最適レーザパワーPwが次式として求められる。
Pw=Pwth×{1+1/(γ+1)} …(7)
本発明の特徴は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。但し、以下の実施の形態は、あくまでも、本発明の一つの実施形態であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以下の実施の形態に記載されたものに制限されるものではない。
本発明によれば、上記リニアフィット法において用いたSn=m(Pwn)×Pwnに代えて、Sn=m(Pwn)×Pwnを用いて直線近似することにより、直線近似の乱れを解消することができる。もって、少ない回数の試し書きでも比較的精度よくレーザパワーを調整することができる。
本発明にて奏される作用効果は、以下に示す実施の形態の説明により、さらに明瞭に理解されよう。
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。
まず、図1に実施の形態に係るディスク(DVD+RW)の構成を示す。図示の如く、ディスク100は、その径方向に、リードイン領域、データ領域、リードアウト領域にエリア分割されている。さらに、リードイン領域とリードアウト領域は種々のゾーンに区分されており、このうち、インナーディスクドライブゾーンおよびアウターディスクドライブゾーンを用いて、レーザパワー調整(OPC:Optimum Write Power Control)が行われる。
また、ディスク100には、内周から外周に向かって螺旋状のグルーブが形成されており、このグルーブに対してデータが記録される。ここで、グルーブは、径方向に蛇行(ウォブル)しており、かかるウォブルは、ADIP(Address in pre-groove)と呼ばれる位相変調区間が、単調蛇行区間に一定周期で挿入されるようにして形成されている。かかる位相変調区間をビームが走査するときに、グルーブ上のアドレスが読み取られ再生される。また、リードイン領域のADIPには、当該ディスクに対する種々の制御データが位相変調によって記録されており、その中に、当該ディスクに対して与えられるべき目標γ値が含まれている。
図2に、実施の形態に係る光ディスク装置の構成を示す。
図示の如く、光ディスク装置は、ECCエンコーダ101と、変調回路102と、レーザ駆動回路103と、レーザパワー調整回路104と、光ピックアップ105と、信号増幅回路106と、復調回路107と、ECCデコーダ108と、サーボ回路109と、ADIP再生回路110と、コントローラ111から構成されている。
ECCエンコーダ101は、入力された記録データに誤り訂正符号を付加し、変調回路102へと出力する。変調回路102は、入力された記録データに所定の変調を施し、さらに記録信号を生成してレーザ駆動回路103に出力する。レーザ駆動回路103は、記録時には変調回路102からの記録信号に応じた駆動信号を半導体レーザ105aに出力し、再生時には単一強度のレーザ光を出射するための駆動信号を半導体レーザ105aに出力する。ここで、レーザパワーは、レーザパワー調整回路104によって調整・設定されたレーザパワーに設定される。
レーザパワー調整回路104は、試し書きの際に検出される再生RF信号の強度から変調度m(Pwn)を算出するとともに、算出した変調度m(Pwn)と当該ディスクの目標γ値に基づいてレーザパワーを最適値に調整・設定する。なお、レーザパワーの調整処理については、追って詳述する。
光ピックアップ105は、半導体レーザ105aおよび光検出器105bを備え、レーザ光をグルーブ上に収束させることにより、ディスクに対するデータの書き込み/読み出しを行う。なお、かかる光ピックアップ105は、この他、グルーブに対するレーザ光の収束位置を調整するための対物レンズアクチュエータと、半導体レーザ105aから出射されたレーザ光を対物レンズに導き、且つ、ディスク100からの反射光を光検出器105bに導くための光学系等を備えている。
信号増幅回路106は、光検出器105bから受信した信号を増幅および演算処理して各種信号を生成し、これを対応する回路に出力する。復調回路107は、信号増幅回路106から入力された再生RF信号を復調して再生データを生成し、ECCデコーダ108に出力する。ECCデコーダ108は、復調回路107から入力された再生データに誤り訂正を施し、後段回路に出力する。
サーボ回路109は、信号増幅回路106から入力されたフォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号からフォーカスサーボ信号およびトラッキングサーボ信号を生成し、光ピックアップ105の対物レンズアクチュエータに出力する。さらに、信号増幅回路106から入力されたウォブル信号からモータサーボ信号を生成し、ディスク駆動モータに出力する。
ADIP再生回路110は、信号増幅回路106から入力されたウォブル信号からアドレスデータおよび各種コントロールデータを再生し、コントローラ111に出力する。コントローラ111は、内蔵メモリに格納されたプログラムに従って、各部を制御する。
ディスク100が光ディスク装置に装着されると、リードイン領域のADIPに記録されている各種制御データが読み取られ、コントローラ111に記憶される。その後、記録指令が入力されると、リードイン領域のインナーディスクドライブゾーンまたはリードアウト領域のアウターディスクドライブ領域に試し書きがなされ、さらに試し書きがなされた領域を再生することにより、当該記録時の最適レーザパワーPwが設定される。
図3に、本実施の形態に係る最適レーザパワーPwの設定処理を示す。
レーザパワーの調整処理が開始されると、上記何れかのディスクドライブゾーン(テストゾーン)に、レーザパワーPw1で所定のデータを書き込む(S101)。そして、書き込んだデータを再生し、このときの再生RF信号の強度から変調度m1を算出する(S102)。さらに、算出した変調度m1とレーザパワーPw1からS1=m1×Pw1を算出する(S103)。
同様に、当該ディスクドライブゾーン(テストゾーン)に、レーザパワーPw2(Pw2≠Pw1)で所定のデータを書き込む(S104)。そして、書き込んだデータを再生し、このときの再生RF信号の強度から変調度m2を算出する(S105)。さらに、算出した変調度m2とレーザパワーPw2からS2=m2×Pw2を算出する(S106)。
しかる後、算出したS1、S2から近似直線を求め、近似直線の値がゼロになるレーザパワーPwth2を算出する(S107)。そして、算出したPwth2と、当該ディスクに設定された目標γ値から、Pw=Pwth2×{1+1/(γ+1)}を算出し、これを最適レーザパワーに設定する(S108)。なお、目標γ値は、レーザパワー調整時に、コントローラ111からレーザパワー調整回路104に供給される。かかる目標γ値は、上記の如く、ディスク装着時に、当該ディスクのリードイン領域のADIPから読み取り再生され、コントローラ111に記憶されている。
次に、上記リニアフィット法によるレーザパワー調整方法と比較しながら、本実施の形態に係るレーザパワー調整方法の技術的効果について実証する。
<実証例1>
本実証例は、製造メーカAのDVD+RWディスクをサンプルディスクとして、変調度m(Pwn)、積算値Sn=m(Pwn)×Pwn(リニアフィット法)、積算値Sn=m(Pwn)×Pwn(本実施例)を実測・算出し、これをもとに最適レーザパワーPwを算出したものである。
図4に、かかる場合の実測・算出結果を数値として示す。図5は、求めた変調度m(Pwn)をグラフ化したもの、図6は、求めた積算値Sn=m(Pwn)×Pwn(リニアフィット法)をグラフ化したもの、図7は、求めた積算値Sn=m(Pwn)×Pwn(本実施例)をグラフ化したものである。
図6に示す如く、積算値Sn=m(Pwn)×Pwn(リニアフィット法)では、積算値Snのプロットが、近似直線(y=147.09x−1632.1)上を蛇行していることが分かる。このため、たとえば、16(mw)〜20(mw)のレンジのレーザパワーにて試し書きを行った場合と、20(mw)〜24(mw)のレンジのレーザパワーにて試し書きを行った場合とでは、近似直線の傾きが大きく相違し、それぞれの場合に取得されるPwth1に大きな差異が生じる。つまり、従来のリニアフィット法では、どのレンジのレーザパワーにて試し書きを行うかによってPwth1が大きく相違する。したがって、これをもとに算出されるレーザパワーPwも、試し書き時に設定されるレーザパワーPwnに大きく影響を受けることとなる。
なお、図6中、右下点線囲み内の数値は、当該ディスクに設定された目標γ値(当該ディスクのADIPから取得)と、上記リニアフィット法に従って算出したPwth1および最適レーザパワーPwを示すものである。
これに対し、本実施形態に係るレーザパワー調整方法では、図7に示す如く、積算値Snのプロットが、近似直線(y=4132.1x−55751)上に、略ばらつきなく整列されている。このため、何れのレンジのレーザパワーにて試し書きを行ったとしても、近似曲線の傾きはほぼ同じとなり、その結果、常にほぼ同一のPwth2を取得することができる。よって、これをもとに算出されるレーザパワーPwも、試し書き時にどのようなレーザパワーPwnを用いるかに関係なく、ほぼ同一の値を持つこととなる。
このように、本実施の形態では、試し書き時に如何なるレーザパワーが設定されようとも、円滑に、最適レーザパワーを設定することができる。また、積算値Snのプロットが、近似直線上に、略ばらつきなく整列されることから、上記実施の形態における構成例のように、2点の積算値Snのみからでも、適正な近似曲線を取得することができ、よって、少ない試し書き回数によっても適正なレーザパワーを設定することができる。
なお、図7中、右下点線囲み内の数値は、当該ディスクに設定された目標γ値(当該ディスクのADIPから取得)と、実施の形態に従って算出したPwth2および最適レーザパワーPwを示すものである。
<実証例2>
本実証例は、上記製造メーカAとは異なる製造メーカBのDVD+RWディスクをサンプルディスクとして、変調度m(Pwn)、積算値Sn=m(Pwn)×Pwn(リニアフィット法)、積算値Sn=m(Pwn)×Pwn(本実施例)を実測・算出し、これをもとに最適レーザパワーPwを算出したものである。
図8に、かかる場合の実測・算出結果を数値として示す。図9は、求めた変調度m(Pwn)をグラフ化したもの、図10は、求めた積算値Sn=m(Pwn)×Pwn(リニアフィット法)をグラフ化したもの、図11は、求めた積算値Sn=m(Pwn)×Pwn(本実施例)をグラフ化したものである。
図10に示す如く、積算値Sn=m(Pwn)×Pwn(リニアフィット法)では、積算値Snのプロットが、近似直線(y=139.96x−1036.9)上を蛇行していることが分かる。このため、たとえば、11(mw)〜15(mw)のレンジのレーザパワーにて試し書きを行った場合と、15(mw)〜19(mw)のレンジのレーザパワーにて試し書きを行った場合とでは、近似直線の傾きが大きく相違し、それぞれの場合に取得されるPwth1に大きな差異が生じる。つまり、従来のリニアフィット法では、どのレンジのレーザパワーにて試し書きを行うかによってPwth1が大きく相違する。したがって、これをもとに算出されるレーザパワーPwも、試し書き時に設定されるレーザパワーPwnに大きく影響を受けることとなる。
なお、図10中、右下点線囲み内の数値は、当該ディスクに設定された目標γ値(当該ディスクのADIPから取得)と、上記リニアフィット法に従って算出したPwth1および最適レーザパワーPwを示すものである。
これに対し、本実施形態に係るレーザパワー調整方法では、図11に示す如く、積算値Snのプロットが、近似直線(y=3155.1x−30661)上に、略ばらつきなく整列されている。このため、何れのレンジのレーザパワーにて試し書きを行ったとしても、近似曲線の傾きはほぼ同じとなり、その結果、常にほぼ同一のPwth2を取得することができる。よって、これをもとに算出されるレーザパワーPwも、試し書き時にどのようなレーザパワーPwnを用いるかに関係なく、ほぼ同一の値を持つこととなる。
このように、本実施の形態では、試し書き時に如何なるレーザパワーが設定されようとも、円滑に、最適レーザパワーを設定することができる。また、積算値Snのプロットが、近似直線上に、略ばらつきなく整列されることから、上記実施の形態における構成例のように、2点の積算値Snのみからでも、適正な近似曲線を取得することができ、よって、少ない試し書き回数によっても適正なレーザパワーを設定することができる。
なお、図11中、右下点線囲み内の数値は、当該ディスクに設定された目標γ値(当該ディスクのADIPから取得)と、実施の形態に従って算出したPwth2および最適レーザパワーPwを示すものである。
なお、図6および図7の点線囲み内の数値、あるいは、図6および図7の点線囲み内の数値に示す如く、本実施の形態に従って設定された最適レーザパワーPwは、上記リニアフィット法に従って設定された最適レーザパワーPwに比べ、8%程度大きな値となっている。ただし、このようにレーザパワーPwが相違しても、当該ディスクに対し、円滑且つ適正に記録再生を行えることが、発明者による記録再生特性の検証から確認されている。
以上の如く、本実施の形態によれば、少ない試し書き回数にて円滑且つ適正に最適レーザパワーを設定することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、他に種々の変更が可能であることは言うまでもない。
たとえば、上記実施の形態では、試し書き回数を2回としたが、2回以上の試し書き回数であれば、特に回数を限定するものではない。
また、上記実施の形態では、試し書きを行う毎に再生を行って変調度等を算出するようにしたが、まず、レーザパワーを変えながら試し書きを行い、次に、それぞれの試し書きを再生して変調度等を算出するようにしても良い。
さらに、本発明は、DVD+RWに限らず、CD−RW等の他の媒体に記録再生を行うドライブ装置に適用することも可能である。
なお、上記実施の形態に示す如くして求めた最適レーザパワーを、さらに、実験的ないし統計的傾向から微調整するようにしても良い。たとえば、図6および図7、あるいは、図10および図11の点線囲み内の数値に示す如く、本実施の形態における最適レーザパワーPwは、上記リニアフィット法における最適レーザパワーPwに比べ、8%程度大きな値となっていることから、本実施の形態における最適レーザパワーPwをさらに数%小さく調整するようにしても良い。
本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
実施の形態に係る光ディスクの構成を示す図 実施の形態に係る光ディスク装置の構成を示す図 実施の形態に係るレーザパワー調整処理を示すフローチャート 検証例1における測定結果および算出結果を示す図 検証例1における変調度の算出結果を示す図 検証例1における積算値Sn=m(Pw)×Pwの算出結果を示す図 検証例1における積算値Sn=m(Pw)×Pwの算出結果を示す図 検証例2における測定結果および算出結果を示す図 検証例2における変調度の算出結果を示す図 検証例2における積算値Sn=m(Pw)×Pwの算出結果を示す図 検証例2における積算値Sn=m(Pw)×Pwの算出結果を示す図
符号の説明
103 レーザ駆動回路
104 レーザパワー調整回路
105 光ピックアップ
106 信号増幅回路
110 ADIP再生回路

Claims (5)

  1. 試し書き領域に試し書きを行ってレーザパワーの強度調整を行うレーザパワー調整方法であって、
    試し書きの際に設定した複数種類のレーザパワーPwnと、それぞれのレーザパワーPwnに対する反射光強度の変調度m(Pwn)から、レーザパワー毎にSn=m(Pwn)×Pwnを求めるステップと、
    SnとPwnの関係特性を線形近似したときに変調度が零となるレーザパワーPwthを求めるステップと、
    レーザパワーPwthに基づいて最適レーザパワーを求めるステップと、
    を有することを特徴とするレーザパワー調整方法。
  2. 請求項1において、
    前記最適レーザパワーは、当該記録媒体の目標γ値を用いて、
    Pw=Pwth×{1+1/(γ+1)}
    を算出することにより求める、
    ことを特徴とするレーザパワー調整方法。
  3. 記録媒体にレーザ光を照射して情報を記録再生する光記録再生装置において、
    当該記録媒体の目標γ値を取得する手段と、
    記録時のレーザパワーを調整するレーザパワー調整手段とを備え、
    前記レーザパワー調整手段は、
    複数種類のレーザパワーPwnにて前記記録媒体に試し書きを行う手段と、
    試し書きの際に設定されたそれぞれのPwnについて反射光強度の変調度m(Pwn)を求め、求めた変調度m(Pwn)から、Sn=m(Pwn)×Pwnを求める手段と、
    前記SnとPwnの関係特性を線形近似したときに変調度が零となるレーザパワーPwthを求める手段と、
    前記レーザパワーPwthに基づいて最適レーザパワーを求める手段とを有する、
    ことを特徴とする光記録再生装置。
  4. 請求項3において、
    前記最適レーザパワーは、当該記録媒体の目標γ値を用いて、
    Pw=Pwth×{1+1/(γ+1)}
    を算出することにより求める、
    ことを特徴とする光記録再生装置。
  5. 請求項3または4において、
    前記目標γ値は、当該記録媒体に記録されている制御情報を再生することにより取得する、
    ことを特徴とする光記録再生装置。
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