JP2006012339A - 光ディスク装置およびレーザパワー設定方法 - Google Patents

光ディスク装置およびレーザパワー設定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006012339A
JP2006012339A JP2004190489A JP2004190489A JP2006012339A JP 2006012339 A JP2006012339 A JP 2006012339A JP 2004190489 A JP2004190489 A JP 2004190489A JP 2004190489 A JP2004190489 A JP 2004190489A JP 2006012339 A JP2006012339 A JP 2006012339A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
laser power
recording
asymmetry
laser
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004190489A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Mamiya
昇 間宮
Takanori Kishida
孝範 岸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2004190489A priority Critical patent/JP2006012339A/ja
Publication of JP2006012339A publication Critical patent/JP2006012339A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Head (AREA)

Abstract

【課題】 アナログ回路を必要とせず、且つ、処理の高速化を図れるレーザパワー設定手法ならびにそれを搭載した光ディスク装置を提供する。
【解決手段】 上記アシンメトリ検出回路113は、ビタビ復号回路111から入力される期待値リストをもとに、8番目の期待値(8)の信号レベルE8と中央の期待値(4)の信号レベルE4の差と、中央の期待値(4)の信号レベルE4と0番目の期待値(0)の信号レベルE0の差を検出する。そして、これら2つの差をさらに減算することにより、アシンメトリのズレ(偏り)の方向および大きさを表す値(アシンメトリ値)を取得する。図3の場合のアシンメトリ値A1は、A1=(E8−E4)−(E4−E0)= 3.3−4.7 = −1.4となる。コントローラ116は、取得したアシンメトリ値から近似直線を算出し、近似直線上において目標値を与えるレーザパワーを記録パワーに設定する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、レーザ光を用いてディスク上に情報を記録再生する光ディスク装置に関し、特に、記録レーザパワーを調整する際に用いて好適なものである。
CD−R(Compact Disc - Recordable)やDVD−R(Digital Versatile Disc - Recordable)等のディスクに記録再生を行う光ディスク装置においては、予め設定されたレーザパワー調整エリアに試し書きを行って、記録レーザパワーを最適パワーに設定する処理が行われる。かかるパワー設定は、通常、β法に従って行われる(特許文献1)。すなわち、レーザパワー調整エリアに所定パワーにて試し書きを行い、その再生RF信号(アシンメトリ)からβ値を求め、このβ値と、当該ディスクにて要求される目標β値とを比較して、記録レーザパワーを設定する。
図10にβ値の算出方法を示す。図示の如く、β値は、基準電位Irefに対するアシンメトリの振幅値Itop、Ibtmから、β=(Itop+Ibtm)/(Itop−Ibtm)を演算して求められる。記録レーザパワーの設定は、たとえば、異なるレーザパワーにて試し書きを行ってβ値を複数取得し、これらβ値を直線近似したときに目標β値を与えるレーザパワーを求め、求めたレーザパワーを記録レーザパワーに設定する方法にて行われる。
特開2002−260230号公報
上記において、β値は、たとえば図11に示すアナログ回路にて測定取得される。すなわち、C結合したRF信号に対して、基準電位をIrefとして、ピークホールド回路(P/H)およびボトムホールド回路(B/H)によりItop、Ibtmを求め、求めたItop、Ibtmからマイコン(μ−com)にてβ=(Itop+Ibtm)/(Itop−Ibtm)を演算して、β値を取得する。
しかし、この場合には、図11に示すようなアナログ回路が別途必要となる。また、アナログ回路では処理の高速化に限界があるとの問題がある。
そこで、本発明は、アナログ回路を必要とせず、且つ、処理の高速化を図れるレーザパワー設定手法ならびにそれを搭載した光ディスク装置を提供することを課題とする。
本発明は、光ディスク装置とレーザパワー設定方法の2局面から把握できる。
まず、光ディスク装置に係る発明は、レーザ光を用いてディスク上に情報を記録再生する光ディスク装置において、所定サンプリングタイミングにおける再生信号の振幅値データを取得する振幅値データ取得手段と、該振幅値データ取得手段にて取得された振幅値データから振幅値の分布状態を検出し、その検出結果に基づいて記録レーザパワーを設定するレーザパワー設定手段とを有することを特徴とする。
ここで、前記レーザパワー設定手段は、振幅値レンジに対する振幅値分布の偏りを検出し、該検出結果をもとに前記記録レーザパワーを設定するよう構成することができる。
さらに、この構成において、前記レーザパワー設定手段は、前記偏りの方向および大きさに応じた値を算出し、該値と目標値とを比較して前記記録レーザパワーを設定するよう構成することができる。
より具体的には、前記レーザパワー設定手段は、異なる数種のレーザパワーで記録した記録箇所を再生して取得した前記値から記録パワーと前記値の関係を示す近似特性を算出し、該近似特性にて前記値の目標値となるレーザパワーを記録パワーとして取得するよう構成することができる。
なお、当該光ディスク装置がビタビ復号手段を備える場合には、ビタビ復号手段にて設定された期待値をもとに、前記振幅値の分布状態を検出するよう、前記レーザパワー設定手段を構成することもできる。この場合、既に存在するビタビ復号手段の期待値をそのまま振幅値の分布状態の検出に用いることができるので、構成ないし処理の簡素化を図ることができる。
また、レーザパワー設定方法に係る発明は、再生信号をA/D変換して取り込んだ振幅値データから、所定サンプリングタイミングにおける振幅値の分布状態を検出し、検出した分布状態に基づいて記録レーザパワーを設定することを特徴とする。
また、再生信号をA/D変換して取り込んだ振幅値データから、所定サンプリングタイミングにおける振幅値の分布状態を検出し、振幅値レンジに対する振幅値分布の偏りに応じて前記記録レーザパワーを設定することを特徴とする。
かかるレーザパワー設定方法では、前記偏りの方向および大きさに応じた値を算出し、該値と目標値とを比較して前記記録レーザパワーを設定するようにすることができる。
より具体的には、異なる数種のレーザパワーで記録した記録箇所を再生して取得した前記値から記録パワーと前記値の関係を示す近似特性を算出し、該近似特性にて前記値の目標値となるレーザパワーを記録パワーとして取得するようにすることができる。
本発明に係るレーザパワー設定方法をビタビ復号手段を有する光ディスク装置に適用する場合には、ビタビ復号手段にて設定される期待値の分布状態に基づき記録レーザパワーを設定するものとすることができる。
このとき、記録レーザパワーの設定は、期待値レンジに対する期待値分布の偏りをもとに行うようにすることができる。さらに、前記偏りの方向および大きさに応じた値を算出し、該値と目標値とを比較して前記記録レーザパワーを設定するようにすることができる。
より具体的には、異なる数種のレーザパワーで記録した記録箇所を再生して取得した前記値から記録パワーと前記値の関係を示す近似特性を算出し、該近似特性にて前記値の目標値となるレーザパワーを記録パワーとして取得するようにすることができる。
これらの発明では、既に存在するビタビ復号手段からの期待値をそのまま振幅値の分布状態の検出に用いることができるので、処理の簡略化を図ることができる。
本発明によれば、アナログ回路が不要となり、また、記録レーザパワーの設定処理を円滑かつ高速化することができる。さらに、当該光ディスク装置がビタビ復号手段を備える場合には、既に存在するビタビ復号手段の期待値をそのまま振幅値の分布状態の検出に用いることができるので、光ディスク装置の構成の簡素化およびレーザパワー設定処理の簡略化を図ることができる。
本発明の特徴は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。但し、以下の実施の形態は、本発明の一つの実施形態であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以下の実施の形態に記載されたものに制限されるものではない。
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。なお、本実施の形態は、青紫レーザ光を用いた高密度DVD−R(HD−DVD−R)の記録再生装置に本発明を適用したものである。
図1に、実施の形態に係る光ディスク装置の構成を示す。
図示の如く、光ディスク装置は、エンコーダ101と、変調回路102と、レーザ駆動回路103と、レーザパワー調整回路104と、光ピックアップ105と、信号増幅回路106と、A/D変換回路107と、オフセット調整回路108と、PLL109と、イコライザ110と、ビタビ復号回路111と、デコーダ112と、アシンメトリ検出回路113と、サーボ回路114と、ADIP再生回路115と、コントローラ116とから構成されている。
エンコーダ101は、入力された記録データに対し誤り訂正符号の付加等のエンコード処理を施し、変調回路102へと出力する。変調回路102は、入力された記録データに所定の変調を施し、さらに記録信号を生成してレーザ駆動回路103に出力する。レーザ駆動回路103は、記録時には変調回路102からの記録信号に応じた駆動信号を半導体レーザ105aに出力し、再生時には一定強度のレーザ光を出射するための駆動信号を半導体レーザ105aに出力する。ここで、レーザパワーは、レーザパワー調整回路104によって調整・設定されたパワーに設定される。
レーザパワー調整回路104は、記録および再生時のレーザパワーを初期設定するとともに、設定したレーザパワーを、コントローラ116から供給される調整値に応じて適宜調整し、これをレーザ駆動回路103に供給する。なお、レーザパワーの設定処理については後って詳述する。
光ピックアップ105は、半導体レーザ105aおよび光検出器105bを備え、レーザ光をディスク上に収束させることにより、ディスクに対するデータの書き込み/読み出しを行う。なお、光ピックアップ105は、この他、ディスクに対するレーザ光の照射状態を調整するための対物レンズアクチュエータと、半導体レーザ105aから出射されたレーザ光を対物レンズに導き、且つ、ディスク100からの反射光を光検出器105bに導くための光学系等を備えている。
信号増幅回路106は、光検出器105bから受信した信号を増幅および演算処理して各種信号を生成し、これを対応する回路に出力する。
A/D変換回路107は、信号増幅回路106から入力された再生RF信号をA/D変換して振幅値データを出力する。オフセット調整回路108は、ビタビ復号回路111からの期待値リストをもとにアシンメトリのオフセットを検出し、オフセットを解消するよう振幅値データを補正する。なお、オフセット検出処理については、追って詳述する。
PLL(デジタルPLL)109は、A/D変換回路107のサンプルタイミングと再生データのサンプルタイミングの位相ずれを補償し、適正タイミングの振幅値データを出力する。イコライザ110は、PLL109から入力される振幅値データに対し波形等化処理を施す。ビタビ復号回路111は、イコライザ110から入力される振幅値データをもとに期待値を設定し、設定した期待値をもとにビタビ復号処理を施す。デコーダ112は、ビタビ復号されたデータに対し誤り訂正等のデコード処理を施し、後段回路に出力する。
アシンメトリ検出回路113は、ビタビ復号回路111から入力される期待値リストをもとにアシンメトリのズレ(偏り)を検出し、ズレの方向および大きさを表す値(アシンメトリ値)をコントローラ116に出力する。なお、アシンメトリのズレの検出処理ないしアシンメトリ値の算出処理については、追って詳述する。
サーボ回路114は、信号増幅回路106から入力されたフォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号からフォーカスサーボ信号およびトラッキングサーボ信号を生成し、光ピックアップ105の対物レンズアクチュエータに出力する。また、信号増幅回路106から入力されたウォブル信号からモータサーボ信号を生成し、ディスク駆動モータに出力する。
ADIP再生回路115は、信号増幅回路106から入力されたウォブル信号からアドレス情報および各種コントロール情報を再生し、これらをコントローラ116に出力する。
なお、ディスク100上に形成されているグルーブは、径方向に蛇行(ウォブル)しており、このウォブルによってアドレス情報が保持されている。すなわち、ADIP(Address in pre-groove)と呼ばれる位相変調区間が、単調蛇行区間中に一定周期で挿入されており、かかる位相変調区間をビームが走査するとき、その反射光強度の変化からグルーブ上のアドレス情報が読み取られ再生される。また、リードイン領域のADIPには、当該ディスクに対する種々の制御データが位相変調によって記録されている。この中には、当該ディスクを製造したディスク製造業者の識別情報(マニュファクチャID)等が含まれている。
コントローラ116は、内蔵メモリに各種データを格納するとともに、あらかじめ設定されたプログラムに従って、各部を制御する。
図2〜図4に、ビタビ復号回路111から取得される期待値リストとそのときのアシンメトリの状態を示す。
図2は、適正な記録レーザパワーにて記録を行った場合の状態を示す図である。図示の如く、この場合には、期待値リスト中に含まれるそれぞれの期待値は均等間隔に分布し、また、中央の期待値(4)の信号レベルE4は、アシンメトリの信号レンジの中央値(L0)に略一致する。したがって、8番目の期待値(8)の信号レベルE8と中央の期待値(4)の信号レベルE4の差と、中央の期待値(4)の信号レベルE4と0番目の期待値(0)の信号レベルE0の差は等しくなる。
図3は、パワー不足のレーザ光にて記録を行った場合の状態を示す図である。図示の如く、この場合には、期待値リスト中に含まれるそれぞれの期待値は信号レベルが高いほど密となるよう分布している。したがって、8番目の期待値(8)の信号レベルE8と中央の期待値(4)の信号レベルE4の差は、中央の期待値(4)の信号レベルE4と0番目の期待値(0)の信号レベルE0の差よりも小さくなる。また、中央の期待値(4)の信号レベルE4は、アシンメトリの信号レンジの中央値(L0)よりも大きくなっている。
図4は、パワー過剰のレーザ光にて記録を行った場合の状態を示す図である。図示の如く、この場合には、期待値リスト中に含まれるそれぞれの期待値は信号レベルが低いほど密となるよう分布している。したがって、8番目の期待値(8)の信号レベルE8と中央の期待値(4)の信号レベルE4の差は、中央の期待値(4)の信号レベルE4と0番目の期待値(0)の信号レベルE0の差よりも大きくなる。また、中央の期待値(4)の信号レベルE4は、アシンメトリの信号レンジの中央値(L0)よりも小さくなっている。
上記オフセット調整回路108は、ビタビ復号回路111から入力される期待値リストをもとに、中央の期待値(4)の信号レベルE4と、アシンメトリの信号レンジの中央値(L0)の差を検出する。そして、この差(大きさ、正負)をもとにアシンメトリのオフセットを検出し、このオフセットを解消するよう振幅値データを補正する。
上記アシンメトリ検出回路113は、ビタビ復号回路111から入力される期待値リストをもとに、8番目の期待値(8)の信号レベルE8と中央の期待値(4)の信号レベルE4の差と、中央の期待値(4)の信号レベルE4と0番目の期待値(0)の信号レベルE0の差を検出する。そして、これら2つの差をさらに減算することにより、アシンメトリのズレ(偏り)の方向および大きさを表す値(アシンメトリ値)を取得する。
図3の場合のアシンメトリ値A1は、
A1=(E8−E4)−(E4−E0)= 3.3−4.7 = −1.4
となる。また、図4の場合のアシンメトリ値A2は、
A2=(E8−E4)−(E4−E0)= 4.6−3.4 = 1.2
となる。
コントローラ116は、取得したアシンメトリ値から近似直線を算出し、近似直線上において目標値を与えるレーザパワーを記録パワーに設定する。
図5に、かかるレーザパワーの設定手法を示す。ここで、アシンメトリ値AとレーザパワーPの直線近似式の傾きをa、切片をPbとすると、P=aA+Pbが成り立つ。ここで、傾きa、切片Pbはそれぞれ、
a=(Pw2−Pw1)/(A2−A1)…(1)
Pb=Pw2−A2*a …(2)
となる。
上記図3および図4の場合における記録レーザパワーPw1、Pw2をそれぞれ12mW、15mWとすると、式(1)(2)から、
Pb=15−{(15−12)/(1.2+1.4)}≒13.4mw
となる。ここで、アシンメトリ値の目標値が0の場合には、記録レーザパワーはPbに設定される。0以外の値が目標値とされる場合には、上記式(1)(2)をもとに傾きaと切片Pbを求めた後、P=aA+Pbに目標値となるアシンメトリ値を代入する。これにより、記録レーザパワーの設定値が取得される。
図6に、記録レーザパワー設定時の処理フローを示す。
記録レーザパワーの設定処理が開始されると、コントローラ116は、まず、光ピックアップ105をレーザパワー調整エリアにアクセスさせ、当該エリアに記録レーザパワーPw1、Pw2にて試し書きを行わせる(S101)。そして、試し書きを行った箇所を再生し、このときにビタビ復号回路111に設定された期待値リストをアシンメトリ検出回路113に取得させる(S102)。これを受けて、アシンメトリ検出回路113は、上記の如くして、記録レーザパワーPw1にて試し書きを行ったときのアシンメトリ値A1と、記録レーザパワーPw2にて試し書きを行ったときのアシンメトリ値A2をそれぞれ取得し、これをコントローラ116に出力する(S103)。
コントローラ116は、入力されたアシンメトリ値A1、A2をもとに、上記図5に示す如くして近似直線P=aA+Pbを求め、これに目標値となるアシンメトリ値を代入してパワーP0を算出する(S104)。そして、算出したパワーP0にて再度試し書きを行い(S105)、これを再生したときのエラーレートをモニタする。なお、エラーレートは、デコーダ112からコントローラ116に入力される。
コントローラ116は、入力されたエラーレートが閾値Es未満であるかを判別し(S106)、閾値未満であれば、S104にて算出したパワーP0を記録レーザパワーとして設定する。他方、閾値以上であれば、S101に戻り、再度、レーザパワーの設定処理をやり直す。
以上、本実施の形態によれば、レーザパワーの設定回路としてピークホールド回路やボトムホールド回路等のアナログ回路を配する必要がなく、デジタル処理にて迅速かつ円滑に記録レーザパワーを設定することができる。加えて、本実施の形態によれば、予め再生系として準備されている回路(A/D変換回路107〜ビタビ復号回路111)をそのままレーザパワーの設定処理用として用いることができるので、回路構成の簡素化と処理ルーチンの簡略化を図ることができる。
なお、上記では、ビタビ復号回路111にて設定された期待値リストをもとにアシンメトリのズレを検出するようにしたが、イコライザ110によって波形等化された振幅値データを用いてアシンメトリのズレを検出することもできる。ずなわち、図7〜図9に示す如く、イコライザ110から出力される振幅値データから記録マーク長に応じた振幅値分布を取得し、取得した振幅値分布が信号レベルの高低何れに偏っているかに応じて、レーザパワーの不足、過剰を検出するようにすることもできる。
たとえば、各ピークのうち、0番目、4番目、8番目のピーク(0)、ピーク(4)、ピーク(8)をもとに、上記期待値の場合と同様、ピーク(8)の信号レベルE8とピーク(4)の信号レベルE4の差と、ピーク(4)の信号レベルE4とピーク(0)の信号レベルE0の差を検出し、さらに、これら2つの差を減算することによって、アシンメトリのズレ(偏り)の方向および大きさを表す値(アシンメトリ値)を取得するようにする。
この他、PLL109から出力される振幅値データを用いて振幅値分布を取得し、これをもとに同様にして、アシンメトリ値を取得するようにすることもでき、さらには、A/D変換回路107から出力される振幅値データを用いて、アシンメトリ値を取得するようにすることもできる。
また、アシンメトリ値の算出方法は、実施の形態に記載された方法に制限されるものではなく、アシンメトリのズレ(偏り)が検出できるものであれば、適宜、他の方法を用いることもできる。
また、アシンメトリ値の目標値はゼロ以外の値とすることもできる。アシンメトリ値の目標値は、信号処理的にはゼロが望ましいが、ディスク性能や特性によっては、多少アシンメトリがずれていた方がS/Nが高く、結果的にエラーの減少につながる場合がある。たとえば、アシンメトリがゼロになる記録パワーよりも少し高いパワーで記録した方がS/Nが良くなる場合がある。このような点を考慮して、アシンメトリ値の目標値をゼロ以外の値に設定するようにしても良い。
なお、アシンメトリ値の目標値がディスク毎に設定される場合には、ディスク固有のパラメータとして、目標値を、ディスクのリードイン領域等に予め記録・保持しておく。記録レーザパワー設定時には、リードイン領域から目標値を読み出し、これをもとに、記録レーザパワーの設定を行うようにする。この他、マニュファクチャIDと目標アシンメトリ値とを対応付けたテーブルをコントローラに保持しておき、ディスクのリードイン領域(ADIP)から取得したマニュファクチャIDと当該テーブルとを比較して、対応する目標アシンメトリ値を取得するようにしても良い。
また、本発明は、HD−DVD−Rの記録再生装置に限らず、他の光ディスク装置にも適宜適用可能なものである。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
実施の形態に係る光ディスク装置の構成を示す図 期待値とアシンメトリの状態(パワー適正時)を示す図 期待値とアシンメトリの状態(パワー不足時)を示す図 期待値とアシンメトリの状態(パワー過剰時)を示す図 実施の形態に係る記録レーザパワーの設定方法を説明する図 実施の形態に係る記録レーザパワーの設定処理を示すフロー図 振幅値分布とアシンメトリの状態(パワー適正時)を示す図 振幅値分布とアシンメトリの状態(パワー不足時)を示す図 振幅値分布とアシンメトリの状態(パワー過剰時)を示す図 従来例に係るβ値の算出方法を示す図 従来例に係るβ値の取得回路を示す図
符号の説明
103 レーザ駆動回路
104 レーザパワー調整回路
111 ビタビ復号回路
113 アシンメトリ検出回路
116 コントローラ

Claims (13)

  1. レーザ光を用いてディスク上に情報を記録再生する光ディスク装置において、
    所定サンプリングタイミングにおける再生信号の振幅値データを取得する振幅値データ取得手段と、
    該振幅値データ取得手段にて取得された振幅値データから振幅値の分布状態を検出し、その検出結果に基づいて記録レーザパワーを設定するレーザパワー設定手段とを有する、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 請求項1において、
    前記レーザパワー設定手段は、振幅値レンジに対する振幅値分布の偏りを検出し、該検出結果をもとに前記記録レーザパワーを設定する、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  3. 請求項2において、
    前記レーザパワー設定手段は、前記偏りの方向および大きさに応じた値を算出し、該値と目標値とを比較して前記記録レーザパワーを設定する、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  4. 請求項3において、
    前記レーザパワー設定手段は、異なる数種のレーザパワーで記録した記録箇所を再生して取得した前記値から記録パワーと前記値の関係を示す近似特性を算出し、該近似特性にて前記値の目標値となるレーザパワーを記録パワーとして取得する、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  5. 請求項1乃至4の何れかにおいて、
    前記レーザパワー設定手段は、ビタビ復号手段にて設定された期待値をもとに、前記振幅値の分布状態を検出する、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  6. 再生信号をA/D変換して取り込んだ振幅値データから、所定サンプリングタイミングにおける振幅値の分布状態を検出し、検出した分布状態に基づいて記録レーザパワーを設定することを特徴とするレーザパワー設定方法。
  7. 再生信号をA/D変換して取り込んだ振幅値データから、所定サンプリングタイミングにおける振幅値の分布状態を検出し、振幅値レンジに対する振幅値分布の偏りに応じて前記記録レーザパワーを設定することを特徴とするレーザパワー設定方法。
  8. 請求項7において、
    前記偏りの方向および大きさに応じた値を算出し、該値と目標値とを比較して前記記録レーザパワーを設定することを特徴とするレーザパワー設定方法。
  9. 請求項8において、
    異なる数種のレーザパワーで記録した記録箇所を再生して取得した前記値から記録パワーと前記値の関係を示す近似特性を算出し、該近似特性にて前記値の目標値となるレーザパワーを記録パワーとして取得することを特徴とするレーザパワー設定方法。
  10. ビタビ復号手段にて設定される期待値の分布状態に基づき記録レーザパワーを設定することを特徴とするレーザパワー設定方法。
  11. 請求項10において、
    期待値レンジに対する期待値分布の偏りに応じて前記記録レーザパワーを設定することを特徴とするレーザパワー設定方法。
  12. 請求項11において、
    前記偏りの方向および大きさに応じた値を算出し、該値と目標値とを比較して前記記録レーザパワーを設定することを特徴とするレーザパワー設定方法。
  13. 請求項12において、
    異なる数種のレーザパワーで記録した記録箇所を再生して取得した前記値から記録パワーと前記値の関係を示す近似特性を算出し、該近似特性にて前記値の目標値となるレーザパワーを記録パワーとして取得することを特徴とするレーザパワー設定方法。
JP2004190489A 2004-06-28 2004-06-28 光ディスク装置およびレーザパワー設定方法 Pending JP2006012339A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004190489A JP2006012339A (ja) 2004-06-28 2004-06-28 光ディスク装置およびレーザパワー設定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004190489A JP2006012339A (ja) 2004-06-28 2004-06-28 光ディスク装置およびレーザパワー設定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006012339A true JP2006012339A (ja) 2006-01-12

Family

ID=35779392

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004190489A Pending JP2006012339A (ja) 2004-06-28 2004-06-28 光ディスク装置およびレーザパワー設定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006012339A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7768880B2 (en) Reproducing apparatus, and method of adjusting spherical aberration correction and focus bias
US7545709B2 (en) Optical disk apparatus having servo parameter setting unit
US7428198B2 (en) Optical disc device
JP3902595B2 (ja) レーザパワー調整方法および光記録再生装置
JP3636093B2 (ja) 光ディスク装置
KR100697173B1 (ko) 광 디스크 기록 재생 장치의 레이저 출력 신호의 파형 보정
US7327651B2 (en) Optical disc device
US20050195724A1 (en) Optical disk device
US8085629B2 (en) Optical focus error offset to reduce radial to vertical crosstalk
JP2008112514A (ja) 光ディスク装置および光ディスク記録方法
JP2006012339A (ja) 光ディスク装置およびレーザパワー設定方法
US20040105357A1 (en) Recording and reproduction apparatus
JP4077283B2 (ja) 光ディスク装置
US20070030772A1 (en) Optical disc apparatus
JP4218596B2 (ja) 光ディスク装置
JP2007207294A (ja) 光ディスク装置、フォーカスオフセット調整方法
JP4725538B2 (ja) 光ディスク装置
US20090296548A1 (en) Method for measuring and optimizing radial to vertical crosstalk
JP2008181575A (ja) ディスク装置
JP4044918B2 (ja) 光ディスク記録装置および記録方法
JP4660078B2 (ja) 光ディスク装置
JP2008300005A (ja) 光ディスク装置及びその制御方法
JP2006012222A (ja) 光ディスク装置
JP2007293957A (ja) 光ディスク表面の垂直軸と対物レンズの光軸との傾き角調整方法及び光ディスク装置並びにプログラム
JP2007200381A (ja) 光ディスク装置運転方法および光ディスク装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080303

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080325

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080826

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090106