JP3799169B2 - 撮影システム及びアダプター装置及びレンズ装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビカメラとテレビレンズ間の電気インターフェースに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、テレビカメラとテレビレンズ間の電気インターフェースには、高性能、多機能だが高価な大型テレビカメラ及び大型テレビレンズ用の36ピンコネクタを用いた36ピンパラレル（アナログ）インターフェースと小型軽量で機動性に優れ、比較的安価なポータブルテレビカメラ及びポータブルテレビレンズ用の12ピンコネクタを用いた12ピンパラレル（アナログ）インターフェースの2種類が存在する。これらの電気インターフェースには、機能毎に一つずつのコネクタのピンに割り当てられており、例えば、テレビレンズの絞りをテレビカメラから制御するアイリスコントロール信号は、ポータブルテレビカメラ用の12ピンパラレルインターフェースでは5番ピンを使用し、大型テレビカメラ用の36ピンパラレルインターフェースでは17番ピンを使用している。
【０００３】
図4は、従来のポータブルテレビカメラとポータブルテレビレンズ間の12ピンパラレルインターフェースのブロック図である。ポータブルテレビカメラ200とポータブルテレビレンズ700間の電気インターフェースは、12ピンコネクタ500（尚ピンとしては１，３，４，５，６，７のみを示し他のピンは省略している。）で接続されている。これら電気インターフェースの主な内訳は、ポータブルテレビカメラ200からは、アイリスの作動を電動、手動のどちらで行うかを切替える機能に代表されるスイッチ入力信号と前記アイリスコントロール信号に代表されるアナログ入力信号がポータブルテレビレンズ700に入力される。また、ポータブルテレビレンズ700からは、VTR録画のON/OFFを切替える機能に代表されるスイッチ出力信号とアイリス位置信号に代表されるアナログ出力信号がポータブルテレビカメラ200に出力される。
【０００４】
次に、ポータブルテレビレンズ700の内部について説明する。
【０００５】
スイッチ入力信号は、アナログコントロール信号演算部115に入力され、スイッチの内容に応じたポータブルテレビレンズ700内の機能を動作させる。また、アナログ入力信号はアナログコントロール演算部115、モータを駆動させるドライバー回路111、そして図示しない光学系、例えばフォーカスレンズ群、ズームレンズ群、アイリス羽根、エクステンダーレンズ群などを稼動するモータ110へと順次接続されている。前記光学系には、モータ110と連動して光学系の状態を検出する位置検出器108が取り付けられており、位置検出器108からの信号がアナログ位置信号演算部109を介して、ポータブルテレビカメラ200にアナログ出力信号として出力される。ポータブルテレビレンズ700内のスイッチ119の情報もスイッチ出力信号としてポータブルテレビカメラ200にスイッチ出力として出力される。
【０００６】
近年では、ポータブルテレビカメラの性能の向上に伴い、ポータブルテレビカメラに大型テレビレンズを使用することも増えてきた。この場合には、ポータブルテレビカメラと大型テレビレンズとの間に、36ピンインターフェース−12ピンインターフェース変換アダプタを用いるのが一般的である。
【０００７】
また、バーチャルスタジオ対応や今後の更なる高性能化を実現するために、現行のパラレルインターフェースでは、これ以上の拡張及び高精度化が難しいために、近年ではテレビカメラ−テレビレンズの電気インターフェースである12ピンパラレルインターフェース、36ピンパラレルインターフェースの中にテレビカメラからテレビレンズ、及びテレビレンズからテレビカメラそれぞれ双方向のシリアル通信の機能をアサインした12ピンシリアルインターフェース、36ピンシリアルインターフェースが普及しつつある。これらシリアル通信機能を搭載したテレビレンズは、取り付けられるテレビカメラが、シリアル通信機能を搭載していればシリアルインターフェースとなり、シリアル通信機能を搭載していなければパラレルインターフェースに、シリアル通信の有無を判断基準とし自動的に切り替わるようになっている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、パラレルインターフェースにシリアル通信機能をアサインする際に、12ピンパラレルインターフェースでは、使用頻度が極端に少ない11番ピンのフォーカス位置信号ピンと未使用ピンの12番ピンにシリアル通信機能をアサインしたが、36ピンパラレルインターフェースでは、未使用ピンがないなどの理由からエクステンダー位置信号ピンとアイリスモード切替え信号ピンにシリアル通信機能をアサインしている。即ち、テレビレンズからテレビカメラへのシリアル通信機能は、12ピンシリアルインターフェースでは11番ピン、36ピンシリアルインターフェースでは8番ピンにアサインされている。そのためシリアル通信機能を搭載した大型テレビレンズをシリアル通信機能を搭載したポータブルテレビカメラで使用する際には、36ピンインターフェース−12ピンインターフェース変換アダプタで、36ピンコネクタの8番ピンを12ピンコネクタの11番ピンに接続するように変換する必要がある。しかし、12ピンパラレルインターフェースの11番ピンはフォーカスの位置信号が、36ピンパラレルインターフェースの8番ピンにはエクステンダーの位置信号がそれぞれアサインされているため、シリアル通信機能を搭載した大型テレビレンズをシリアル通信機能を搭載しないポータブルテレビカメラ即ちパラレルインターフェースで使用する際には、前記36ピンインターフェース−12ピンインターフェース変換アダプタを用いると大型テレビレンズから出力されたエクステンダーの位置信号をポータブルテレビカメラは、フォーカスの位置信号として認識してしまうなどパラレルインターフェース時に問題が生じる。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる撮影システムは、第１のレンズ装置と接続されることにより互いに通信可能である複数の端子を有するカメラと、前記カメラの複数の端子とは適合しない複数の端子を有する第２のレンズ装置とがアダプター装置を介して接続される撮影システムにおいて、前記カメラがシリアル通信対応カメラであるか否かを判断する判断手段を有し、前記アダプター装置は、前記カメラがシリアル通信対応カメラでない場合に、カメラ側第１端子とレンズ装置側第１端子とを接続して第１の情報を通信し、カメラ側第２端子とレンズ装置側第２端子とを接続して第２の情報を通信し、前記カメラがシリアル通信対応カメラである場合に、前記カメラ側第１端子と前記レンズ装置側第２端子とを接続してシリアル通信を行う端子切替手段を有することを特徴とする。
【００１９】
【発明の実施の形態】
（第1の実施の形態）
以下に図面により本発明の第1の実施の形態の説明を行う。
【００２０】
本発明の第1の実施の形態でのポータブルテレビカメラ、大型テレビレンズ間のインターフェースのブロック図の一例を図1に示す。
【００２１】
図1に示すように、100は大型テレビレンズ、200はポータブルテレビカメラ、300は大型テレビレンズ100とポータブルテレビカメラ200との接続を変換する36ピンインターフェース−12ピンインターフェース変換アダプタ、400は大型テレビレンズ100と36ピンインターフェース−12ピンインターフェース変換アダプタ300を接続する36ピンコネクタ（図では４，５，８，１２，１４，１６，１７，１８番ピンのみを示し他は省略している。）、500はポータブルテレビカメラ200と36ピンインターフェース−12ピンインターフェース変換アダプタ300を接続する12ピンコネクタ（図では１，３，５，６，７、８，９，１１，１２番のみを示す。）である。
【００２２】
次に大型テレビレンズ100の内部の構成について説明する。
【００２３】
101は焦点調節を行うフォーカスレンズ群、102は変倍調節を行うズームレンズ群、103は結像調節を行うリレーレンズ群、104は絞り調節を行うアイリス羽根、105は変倍範囲を変換するエクステンダーレンズ群であり、これらのレンズ群で大玉テレビレンズ100の光学系を構成している。
【００２４】
106はフォーカスレンズ群101の位置を検出するフォーカス位置検出器、107はフォーカス位置検出器106からの信号を演算するフォーカス位置信号演算部である。後述の構成108〜115は、アイリス部、ズーム部などに各々必要であるが、ここでは一つにまとめて説明する。)108はアイリス羽根104の絞り位置やズームレンズ群102などの位置を検出するアナログ位置検出器、109はアナログ位置検出器からの信号を演算するアナログ位置信号演算部、110はアイリス羽根104やズームレンズ群102などを稼動するモータ、111はモータ110を駆動させるドライバー回路である。112はエクステンダーレンズ群の位置を検出するためのエクステンダー位置検出器、113はエクステンダー位置検出器112からの信号を演算するエクステンダー位置信号演算部、114はポータブルテレビカメラ200からのアイリスモード切替え信号によりアイリスサーボ系のゲインを変更するアイリスサーボゲイン変換部(ズームサーボ系などでは不要)、115はポータブルテレビカメラ200からのコントロール信号を演算処理するアナログコントロール信号演算部、116、117、118はそれぞれフォーカス位置信号演算部107、アナログ位置信号演算部109、エクステンダー位置信号演算部からの信号を後述のＣＰＵ120に取り込むためのA/D変換器、119はVTR録画のON/OFFを切替える機能に代表されるスイッチ、120はシリアル通信機能を司るCPU、121は36ピンシリアルインターフェースと36ピンパラレルインターフェースを切替える36ピンインターフェース切替え部、122はシリアル通信信号の有無により接続されているポータブルテレビカメラ200がシリアルインターフェースなのかパラレルインターフェースなのかを判断し、36ピンインターフェース切替え部121を制御するインターフェース判断部である。
【００２５】
36ピンインターフェース−12ピンインターフェース変換アダプタ300の内部の構成を説明する。
【００２６】
301は12ピンシリアルインターフェースと12ピンパラレルインターフェースを切替える12ピンインターフェース切替え部、302は接続されているポータブルテレビカメラ200がシリアルインターフェースなのかパラレルインターフェースなのかを判断し、12ピンインターフェース切替え部301を制御するインターフェース判断部である。
【００２７】
上記構成において、ポータブルテレビカメラ200が12ピンシリアルインターフェース対応の場合、シリアル通信信号が12ピンコネクタ500の12番ピンから出力されてくる。このシリアル通信信号を36ピンインターフェース−12ピンインターフェース変換アダプタ300内のインターフェース判断部302で検出し、12ピンインターフェース切替え部301をシリアルインターフェースに切替える。これにより、ポータブルテレビカメラ200から出力されたシリアル通信信号は、36ピンコネクタ400の18番ピンを通過して、大型テレビレンズ100に入力される。大型テレビレンズ100内では、インターフェース判断部122によりシリアル通信信号が検出され、36ピンインターフェース切替え部121をシリアルインターフェース側に切替える。
【００２８】
ポータブルテレビカメラ200が12ピンシリアルインターフェース未対応の場合、シリアル通信信号は12ピンコネクタ500の12番ピンから出力されない。36ピンインターフェース−12ピンインターフェース変換アダプタ300内のインターフェース判断部302はシリアル通信信号を検出できないので、パラレルインターフェースと判断し、12ピンインターフェース切替え部301をパラレルインターフェース側に切替える。同様に、大型テレビレンズ100内のインターフェース判断部122でも、シリアル通信信号を検出できないので、インターフェース判断部122はパラレルインターフェースと判断し、36ピンインターフェース切替え部121をパラレルインターフェース側に切替える。
【００２９】
また、第１の実施の形態では36ピンインターフェース−12ピンインターフェース変換アダプタ300内のインターフェース判断部302にてシリアル通信信号を検出し、12ピンインターフェース切替え部301を切替えているが、12ピンインターフェース切替え部301を手動で切替えてもよい。この場合はアダプター３００の外部に切り換え部材を設けて、手動切換えを行得る様に構成される。
【００３０】
さらに、第１の実施の形態では36ピンインターフェース−12ピンインターフェース変換アダプタ300内のインターフェース判断部302にてシリアル通信信号を検出し、12ピンインターフェース切替え部301を切替えているが、これら作業をポータブルテレビカメラ200側にて行ってもよい。
【００３１】
以上説明したように、大型テレビレンズとポータブルテレビカメラの間に36ピンインターフェース−12ピンインターフェース変換アダプタにシリアル、パラレルのどちらのインターフェースなのかを判断する手段、インターフェース切替え手段を設けることにより、シリアルインターフェース対応の大型テレビレンズをポータブルテレビカメラに使用した際のシリアルインターフェース及びパラレルインターフェースの接続の不具合の解消を実現できる。
【００３２】
（第2の実施の形態）
上記第1の実施形態では、大型テレビレンズとポータブルテレビカメラの間の36ピンインターフェース−12ピンインターフェース変換アダプタに、シリアルインターフェースとパラレルインターフェースの切替え機能を持たせたが、第２の実施の形態では、大型テレビレンズ内部にインターフェースの切替え機能を持たせた構成としている。
【００３３】
以下に図面により本発明の第２の実施形態の説明を行う。
【００３４】
図２は、本発明の第2の実施の形態を示すポータブルテレビカメラ、大型テレビレンズ間のインターフェースのブロック図である。
【００３５】
図２に示すように、100は大型テレビレンズ、200はポータブルテレビカメラ、300は大型テレビレンズ100とポータブルテレビカメラ200との接続を変換する36ピンインターフェース−12ピンインターフェース変換アダプタ、400は大型テレビレンズ100と36ピンインターフェース−12ピンインターフェース変換アダプタ300を接続する36ピンコネクタで、ピンとしては４，５，８，１２，１４，１６，１７，１８，１９番ピンのみを示し他のピンは省略している。500はポータブルテレビカメラ200と36ピンインターフェース−12ピンインターフェース変換アダプタ300を接続する12ピンコネクタで、ピンとしては１，３，５，６，７，８，１１，１２番ピンのみを示し他のピンは省略している。
【００３６】
次に大型テレビレンズ100の内部の構成について説明する。
【００３７】
101〜121に関しては、第1の実施の形態と同様な構成であり、その説明を省略する。
【００３８】
123は接続されるテレビカメラに応じてシリアル通信機能のピンアサインを切替えるシリアル通信切替え部、124はシリアル通信データの有無により接続されているテレビカメラ200が12ピンシリアルインターフェース、36ピンシリアルインターフェースまたはパラレルインターフェースなのかを判断し、36ピンインターフェース切替え部121及びシリアル通信切替え部123を制御するインターフェース判断部である。
【００３９】
36ピンインターフェース−12ピンインターフェース変換アダプタ300は従来から使用している36ピンパラレルインターフェースと12ピンパラレルインターフェースの整合を取るために配線変更のみを行っているものを使用する。
【００４０】
上記構成において、ポータブルテレビカメラ200が12ピンシリアルインターフェース対応の場合、シリアル通信信号が12ピンコネクタ500の12番ピンを介して36ピンコネクタ400の19番ピンから入力されてくる。このシリアル通信信号を大型テレビレンズ100内のインターフェース判断部124で検出し、36ピンインターフェース切替え部121をシリアルインターフェース側に切替える。また、同時にインターフェース判断部124はシリアル通信号が36ピンコネクタ400の19番ピン側から入力されたことも検出し、シリアル通信切替え部123を12ピンインターフェース側に切替えシリアル通信を行う。
【００４１】
ポータブルテレビカメラ200が12ピンシリアルインターフェース未対応の場合、シリアル通信信号は12ピンコネクタ500の12番ピン、36ピンコネクタ400の19番ピンから入力されない。大型テレビレンズ100内のインターフェース判断部124はシリアル通信信号を検出できないため、パラレルインターフェースと判断し36ピンインターフェース切替え部121をパラレルインターフェース側に切替える。
【００４２】
次に、第2の実施の形態の大型テレビレンズを大型テレビカメラで使用する際のブロック図を図3に示す。
【００４３】
図3に示すように、600は大型テレビカメラである。大型テレビカメラ600、大型テレビレンズ100共に36ピンインターフェースであるために、36ピンインターフェース−12ピンインターフェース変換アダプタは不要である。
【００４４】
上記構成において、大型テレビカメラ600が36ピンシリアルインターフェース対応の場合、シリアル通信信号が36ピンコネクタ400の18番ピンから入力されてくる。このシリアル通信信号を大型テレビレンズ100内のインターフェース判断部124で検出し、36ピンインターフェース切替え部121をシリアルインターフェース側に切替える。また、同時にインターフェース判断部124はシリアル通信号が36ピンコネクタ400の18番ピン側から入力されたことも検出し、シリアル通信切替え部123を36ピンインターフェース側に切替えシリアル通信を行う。
【００４５】
大型テレビカメラ600が36ピンシリアルインターフェース未対応の場合、シリアル通信信号は36ピンコネクタ400の18番ピンから入力されない。大型テレビレンズ100内のインターフェース判断部124はシリアル通信信号を検出できないため、パラレルインターフェースと判断し36ピンインターフェース切替え部121をパラレルインターフェース側に切替える。
【００４６】
また、本第２の実施の形態では、シリアル通信信号を大型テレビレンズ100内のインターフェース判断部124で検出し、36ピンインターフェース切替え部121及びシリアル通信切替え部123を切替えているが、36ピンインターフェース切替え部121及びシリアル通信切替え部123を手動で切替えてもよい。
【００４７】
さらに、本第２の実施の形態では、シリアル通信信号を大型テレビレンズ１００内のインターフェース判断部１２４で検出し、３６ピンインターフェース切替え部１２１及びシリアル通信切替え部１２３を切替えているが、これらの作業をポータブルテレビカメラ２００側で行ってもよい。
【００４８】
以上説明したように、大型テレビレンズ内にシリアル、パラレルのどちらかのインターフェースなのか判断する手段、またシリアルインターフェース時にそれが36ピンシリアルインターフェースであるのか、12ピンシリアルインターフェースであるのかを判断する手段、そしてインターフェース切替え手段を設けることにより、シリアルインターフェース対応の大型テレビレンズをポータブルテレビカメラにに使用した際のシリアルインターフェース及びパラレルインターフェースの接続の不具合の解消を実現できる。
【００４９】
【発明の効果】
以上説明したように、各請求項では、シリアル通信機能を搭載する大型テレビレンズをポータブルテレビカメラに使用する際に、それぞれのインターフェースでピンアサインを変更する手段（切り替え手段）をアダプタ内部または、大型テレビレンズの内部または撮影システムに設けることにより、シリアルインターフェース対応大型テレビレンズのシリアルインターフェース及びパラレルインターフェースの接続の不具合の解消を実現したものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第1の実施の形態を示す、大型テレビレンズ−ポータブルテレビカメラ間のブロック図である。
【図２】本発明の第２の実施の形態を示す大型テレビレンズ−ポータブルテレビカメラ間のブロック図である。
【図３】本発明の第2の実施の形態における、大型テレビレンズ−大型テレビカメラ間のブロック図である。
【図４】従来のテレビレンズ−テレビカメラ間のブロック図である。
【符号の説明】
１００ 大型テレビレンズ
１０１ フォーカスレンズ群
１０２ ズームレンズ群
１０３ リレーレンズ群
１０４ アイリス羽根
１０５ エクステンダーレンズ群
１０６ フォーカス位置検出器
１０７ フォーカス位置信号演算部
１０８ アナログ位置検出器
１０９ アナログ位置信号演算部
１１０ モータ
１１１ ドライバー回路
１１２ エクステンダー位置検出器
１１３ エクステンダー位置信号演算部
１１４ アイリスサーボゲイン変換部
１１５ アナログコントロール信号演算部
１１６、１１７、１１８ Ａ／Ｄ変換器
１１９ スイッチ
１２０ ＣＰＵ
１２１ ３６ピンインターフェース切替え部
１２２、１２４、３０２ インターフェース判断部
１２３ シリアル通信切替え部
２００ ポータブルテレビカメラ
３００ ３６ピンインターフェース−１２ピンインターフェース変換アダプタ
３０１ １２ピンインターフェース切替え部
４００ ３６ピンコネクタ
５００ １２ピンコネクタ
６００ 大型テレビカメラ
７００ ポータブルテレビレンズ
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビカメラとテレビレンズ間の電気インターフェースに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、テレビカメラとテレビレンズ間の電気インターフェースには、高性能、多機能だが高価な大型テレビカメラ及び大型テレビレンズ用の36ピンコネクタを用いた36ピンパラレル（アナログ）インターフェースと小型軽量で機動性に優れ、比較的安価なポータブルテレビカメラ及びポータブルテレビレンズ用の12ピンコネクタを用いた12ピンパラレル（アナログ）インターフェースの2種類が存在する。これらの電気インターフェースには、機能毎に一つずつのコネクタのピンに割り当てられており、例えば、テレビレンズの絞りをテレビカメラから制御するアイリスコントロール信号は、ポータブルテレビカメラ用の12ピンパラレルインターフェースでは5番ピンを使用し、大型テレビカメラ用の36ピンパラレルインターフェースでは17番ピンを使用している。
【０００３】
図4は、従来のポータブルテレビカメラとポータブルテレビレンズ間の12ピンパラレルインターフェースのブロック図である。ポータブルテレビカメラ200とポータブルテレビレンズ700間の電気インターフェースは、12ピンコネクタ500（尚ピンとしては１，３，４，５，６，７のみを示し他のピンは省略している。）で接続されている。これら電気インターフェースの主な内訳は、ポータブルテレビカメラ200からは、アイリスの作動を電動、手動のどちらで行うかを切替える機能に代表されるスイッチ入力信号と前記アイリスコントロール信号に代表されるアナログ入力信号がポータブルテレビレンズ700に入力される。また、ポータブルテレビレンズ700からは、VTR録画のON/OFFを切替える機能に代表されるスイッチ出力信号とアイリス位置信号に代表されるアナログ出力信号がポータブルテレビカメラ200に出力される。
【０００４】
次に、ポータブルテレビレンズ700の内部について説明する。
【０００５】
スイッチ入力信号は、アナログコントロール信号演算部115に入力され、スイッチの内容に応じたポータブルテレビレンズ700内の機能を動作させる。また、アナログ入力信号はアナログコントロール演算部115、モータを駆動させるドライバー回路111、そして図示しない光学系、例えばフォーカスレンズ群、ズームレンズ群、アイリス羽根、エクステンダーレンズ群などを稼動するモータ110へと順次接続されている。前記光学系には、モータ110と連動して光学系の状態を検出する位置検出器108が取り付けられており、位置検出器108からの信号がアナログ位置信号演算部109を介して、ポータブルテレビカメラ200にアナログ出力信号として出力される。ポータブルテレビレンズ700内のスイッチ119の情報もスイッチ出力信号としてポータブルテレビカメラ200にスイッチ出力として出力される。
【０００６】
近年では、ポータブルテレビカメラの性能の向上に伴い、ポータブルテレビカメラに大型テレビレンズを使用することも増えてきた。この場合には、ポータブルテレビカメラと大型テレビレンズとの間に、36ピンインターフェース−12ピンインターフェース変換アダプタを用いるのが一般的である。
【０００７】
また、バーチャルスタジオ対応や今後の更なる高性能化を実現するために、現行のパラレルインターフェースでは、これ以上の拡張及び高精度化が難しいために、近年ではテレビカメラ−テレビレンズの電気インターフェースである12ピンパラレルインターフェース、36ピンパラレルインターフェースの中にテレビカメラからテレビレンズ、及びテレビレンズからテレビカメラそれぞれ双方向のシリアル通信の機能をアサインした12ピンシリアルインターフェース、36ピンシリアルインターフェースが普及しつつある。これらシリアル通信機能を搭載したテレビレンズは、取り付けられるテレビカメラが、シリアル通信機能を搭載していればシリアルインターフェースとなり、シリアル通信機能を搭載していなければパラレルインターフェースに、シリアル通信の有無を判断基準とし自動的に切り替わるようになっている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、パラレルインターフェースにシリアル通信機能をアサインする際に、12ピンパラレルインターフェースでは、使用頻度が極端に少ない11番ピンのフォーカス位置信号ピンと未使用ピンの12番ピンにシリアル通信機能をアサインしたが、36ピンパラレルインターフェースでは、未使用ピンがないなどの理由からエクステンダー位置信号ピンとアイリスモード切替え信号ピンにシリアル通信機能をアサインしている。即ち、テレビレンズからテレビカメラへのシリアル通信機能は、12ピンシリアルインターフェースでは11番ピン、36ピンシリアルインターフェースでは8番ピンにアサインされている。そのためシリアル通信機能を搭載した大型テレビレンズをシリアル通信機能を搭載したポータブルテレビカメラで使用する際には、36ピンインターフェース−12ピンインターフェース変換アダプタで、36ピンコネクタの8番ピンを12ピンコネクタの11番ピンに接続するように変換する必要がある。しかし、12ピンパラレルインターフェースの11番ピンはフォーカスの位置信号が、36ピンパラレルインターフェースの8番ピンにはエクステンダーの位置信号がそれぞれアサインされているため、シリアル通信機能を搭載した大型テレビレンズをシリアル通信機能を搭載しないポータブルテレビカメラ即ちパラレルインターフェースで使用する際には、前記36ピンインターフェース−12ピンインターフェース変換アダプタを用いると大型テレビレンズから出力されたエクステンダーの位置信号をポータブルテレビカメラは、フォーカスの位置信号として認識してしまうなどパラレルインターフェース時に問題が生じる。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる撮影システムは、第１のレンズ装置と接続されることにより互いに通信可能である複数の端子を有するカメラと、前記カメラの複数の端子とは適合しない複数の端子を有する第２のレンズ装置とがアダプター装置を介して接続される撮影システムにおいて、前記カメラがシリアル通信対応カメラであるか否かを判断する判断手段を有し、前記アダプター装置は、前記カメラがシリアル通信対応カメラでない場合に、カメラ側第１端子とレンズ装置側第１端子とを接続して第１の情報を通信し、カメラ側第２端子とレンズ装置側第２端子とを接続して第２の情報を通信し、前記カメラがシリアル通信対応カメラである場合に、前記カメラ側第１端子と前記レンズ装置側第２端子とを接続してシリアル通信を行う端子切替手段を有することを特徴とする。
【００１９】
【発明の実施の形態】
（第1の実施の形態）
以下に図面により本発明の第1の実施の形態の説明を行う。
【００２０】
本発明の第1の実施の形態でのポータブルテレビカメラ、大型テレビレンズ間のインターフェースのブロック図の一例を図1に示す。
【００２１】
図1に示すように、100は大型テレビレンズ、200はポータブルテレビカメラ、300は大型テレビレンズ100とポータブルテレビカメラ200との接続を変換する36ピンインターフェース−12ピンインターフェース変換アダプタ、400は大型テレビレンズ100と36ピンインターフェース−12ピンインターフェース変換アダプタ300を接続する36ピンコネクタ（図では４，５，８，１２，１４，１６，１７，１８番ピンのみを示し他は省略している。）、500はポータブルテレビカメラ200と36ピンインターフェース−12ピンインターフェース変換アダプタ300を接続する12ピンコネクタ（図では１，３，５，６，７、８，９，１１，１２番のみを示す。）である。
【００２２】
次に大型テレビレンズ100の内部の構成について説明する。
【００２３】
101は焦点調節を行うフォーカスレンズ群、102は変倍調節を行うズームレンズ群、103は結像調節を行うリレーレンズ群、104は絞り調節を行うアイリス羽根、105は変倍範囲を変換するエクステンダーレンズ群であり、これらのレンズ群で大玉テレビレンズ100の光学系を構成している。
【００２４】
106はフォーカスレンズ群101の位置を検出するフォーカス位置検出器、107はフォーカス位置検出器106からの信号を演算するフォーカス位置信号演算部である。後述の構成108〜115は、アイリス部、ズーム部などに各々必要であるが、ここでは一つにまとめて説明する。)108はアイリス羽根104の絞り位置やズームレンズ群102などの位置を検出するアナログ位置検出器、109はアナログ位置検出器からの信号を演算するアナログ位置信号演算部、110はアイリス羽根104やズームレンズ群102などを稼動するモータ、111はモータ110を駆動させるドライバー回路である。112はエクステンダーレンズ群の位置を検出するためのエクステンダー位置検出器、113はエクステンダー位置検出器112からの信号を演算するエクステンダー位置信号演算部、114はポータブルテレビカメラ200からのアイリスモード切替え信号によりアイリスサーボ系のゲインを変更するアイリスサーボゲイン変換部(ズームサーボ系などでは不要)、115はポータブルテレビカメラ200からのコントロール信号を演算処理するアナログコントロール信号演算部、116、117、118はそれぞれフォーカス位置信号演算部107、アナログ位置信号演算部109、エクステンダー位置信号演算部からの信号を後述のＣＰＵ120に取り込むためのA/D変換器、119はVTR録画のON/OFFを切替える機能に代表されるスイッチ、120はシリアル通信機能を司るCPU、121は36ピンシリアルインターフェースと36ピンパラレルインターフェースを切替える36ピンインターフェース切替え部、122はシリアル通信信号の有無により接続されているポータブルテレビカメラ200がシリアルインターフェースなのかパラレルインターフェースなのかを判断し、36ピンインターフェース切替え部121を制御するインターフェース判断部である。
【００２５】
36ピンインターフェース−12ピンインターフェース変換アダプタ300の内部の構成を説明する。
【００２６】
301は12ピンシリアルインターフェースと12ピンパラレルインターフェースを切替える12ピンインターフェース切替え部、302は接続されているポータブルテレビカメラ200がシリアルインターフェースなのかパラレルインターフェースなのかを判断し、12ピンインターフェース切替え部301を制御するインターフェース判断部である。
【００２７】
上記構成において、ポータブルテレビカメラ200が12ピンシリアルインターフェース対応の場合、シリアル通信信号が12ピンコネクタ500の12番ピンから出力されてくる。このシリアル通信信号を36ピンインターフェース−12ピンインターフェース変換アダプタ300内のインターフェース判断部302で検出し、12ピンインターフェース切替え部301をシリアルインターフェースに切替える。これにより、ポータブルテレビカメラ200から出力されたシリアル通信信号は、36ピンコネクタ400の18番ピンを通過して、大型テレビレンズ100に入力される。大型テレビレンズ100内では、インターフェース判断部122によりシリアル通信信号が検出され、36ピンインターフェース切替え部121をシリアルインターフェース側に切替える。
【００２８】
ポータブルテレビカメラ200が12ピンシリアルインターフェース未対応の場合、シリアル通信信号は12ピンコネクタ500の12番ピンから出力されない。36ピンインターフェース−12ピンインターフェース変換アダプタ300内のインターフェース判断部302はシリアル通信信号を検出できないので、パラレルインターフェースと判断し、12ピンインターフェース切替え部301をパラレルインターフェース側に切替える。同様に、大型テレビレンズ100内のインターフェース判断部122でも、シリアル通信信号を検出できないので、インターフェース判断部122はパラレルインターフェースと判断し、36ピンインターフェース切替え部121をパラレルインターフェース側に切替える。
【００２９】
また、第１の実施の形態では36ピンインターフェース−12ピンインターフェース変換アダプタ300内のインターフェース判断部302にてシリアル通信信号を検出し、12ピンインターフェース切替え部301を切替えているが、12ピンインターフェース切替え部301を手動で切替えてもよい。この場合はアダプター３００の外部に切り換え部材を設けて、手動切換えを行得る様に構成される。
【００３０】
さらに、第１の実施の形態では36ピンインターフェース−12ピンインターフェース変換アダプタ300内のインターフェース判断部302にてシリアル通信信号を検出し、12ピンインターフェース切替え部301を切替えているが、これら作業をポータブルテレビカメラ200側にて行ってもよい。
【００３１】
以上説明したように、大型テレビレンズとポータブルテレビカメラの間に36ピンインターフェース−12ピンインターフェース変換アダプタにシリアル、パラレルのどちらのインターフェースなのかを判断する手段、インターフェース切替え手段を設けることにより、シリアルインターフェース対応の大型テレビレンズをポータブルテレビカメラに使用した際のシリアルインターフェース及びパラレルインターフェースの接続の不具合の解消を実現できる。
【００３２】
（第2の実施の形態）
上記第1の実施形態では、大型テレビレンズとポータブルテレビカメラの間の36ピンインターフェース−12ピンインターフェース変換アダプタに、シリアルインターフェースとパラレルインターフェースの切替え機能を持たせたが、第２の実施の形態では、大型テレビレンズ内部にインターフェースの切替え機能を持たせた構成としている。
【００３３】
以下に図面により本発明の第２の実施形態の説明を行う。
【００３４】
図２は、本発明の第2の実施の形態を示すポータブルテレビカメラ、大型テレビレンズ間のインターフェースのブロック図である。
【００３５】
図２に示すように、100は大型テレビレンズ、200はポータブルテレビカメラ、300は大型テレビレンズ100とポータブルテレビカメラ200との接続を変換する36ピンインターフェース−12ピンインターフェース変換アダプタ、400は大型テレビレンズ100と36ピンインターフェース−12ピンインターフェース変換アダプタ300を接続する36ピンコネクタで、ピンとしては４，５，８，１２，１４，１６，１７，１８，１９番ピンのみを示し他のピンは省略している。500はポータブルテレビカメラ200と36ピンインターフェース−12ピンインターフェース変換アダプタ300を接続する12ピンコネクタで、ピンとしては１，３，５，６，７，８，１１，１２番ピンのみを示し他のピンは省略している。
【００３６】
次に大型テレビレンズ100の内部の構成について説明する。
【００３７】
101〜121に関しては、第1の実施の形態と同様な構成であり、その説明を省略する。
【００３８】
123は接続されるテレビカメラに応じてシリアル通信機能のピンアサインを切替えるシリアル通信切替え部、124はシリアル通信データの有無により接続されているテレビカメラ200が12ピンシリアルインターフェース、36ピンシリアルインターフェースまたはパラレルインターフェースなのかを判断し、36ピンインターフェース切替え部121及びシリアル通信切替え部123を制御するインターフェース判断部である。
【００３９】
36ピンインターフェース−12ピンインターフェース変換アダプタ300は従来から使用している36ピンパラレルインターフェースと12ピンパラレルインターフェースの整合を取るために配線変更のみを行っているものを使用する。
【００４０】
上記構成において、ポータブルテレビカメラ200が12ピンシリアルインターフェース対応の場合、シリアル通信信号が12ピンコネクタ500の12番ピンを介して36ピンコネクタ400の19番ピンから入力されてくる。このシリアル通信信号を大型テレビレンズ100内のインターフェース判断部124で検出し、36ピンインターフェース切替え部121をシリアルインターフェース側に切替える。また、同時にインターフェース判断部124はシリアル通信号が36ピンコネクタ400の19番ピン側から入力されたことも検出し、シリアル通信切替え部123を12ピンインターフェース側に切替えシリアル通信を行う。
【００４１】
ポータブルテレビカメラ200が12ピンシリアルインターフェース未対応の場合、シリアル通信信号は12ピンコネクタ500の12番ピン、36ピンコネクタ400の19番ピンから入力されない。大型テレビレンズ100内のインターフェース判断部124はシリアル通信信号を検出できないため、パラレルインターフェースと判断し36ピンインターフェース切替え部121をパラレルインターフェース側に切替える。
【００４２】
次に、第2の実施の形態の大型テレビレンズを大型テレビカメラで使用する際のブロック図を図3に示す。
【００４３】
図3に示すように、600は大型テレビカメラである。大型テレビカメラ600、大型テレビレンズ100共に36ピンインターフェースであるために、36ピンインターフェース−12ピンインターフェース変換アダプタは不要である。
【００４４】
上記構成において、大型テレビカメラ600が36ピンシリアルインターフェース対応の場合、シリアル通信信号が36ピンコネクタ400の18番ピンから入力されてくる。このシリアル通信信号を大型テレビレンズ100内のインターフェース判断部124で検出し、36ピンインターフェース切替え部121をシリアルインターフェース側に切替える。また、同時にインターフェース判断部124はシリアル通信号が36ピンコネクタ400の18番ピン側から入力されたことも検出し、シリアル通信切替え部123を36ピンインターフェース側に切替えシリアル通信を行う。
【００４５】
大型テレビカメラ600が36ピンシリアルインターフェース未対応の場合、シリアル通信信号は36ピンコネクタ400の18番ピンから入力されない。大型テレビレンズ100内のインターフェース判断部124はシリアル通信信号を検出できないため、パラレルインターフェースと判断し36ピンインターフェース切替え部121をパラレルインターフェース側に切替える。
【００４６】
また、本第２の実施の形態では、シリアル通信信号を大型テレビレンズ100内のインターフェース判断部124で検出し、36ピンインターフェース切替え部121及びシリアル通信切替え部123を切替えているが、36ピンインターフェース切替え部121及びシリアル通信切替え部123を手動で切替えてもよい。
【００４７】
さらに、本第２の実施の形態では、シリアル通信信号を大型テレビレンズ１００内のインターフェース判断部１２４で検出し、３６ピンインターフェース切替え部１２１及びシリアル通信切替え部１２３を切替えているが、これらの作業をポータブルテレビカメラ２００側で行ってもよい。
【００４８】
以上説明したように、大型テレビレンズ内にシリアル、パラレルのどちらかのインターフェースなのか判断する手段、またシリアルインターフェース時にそれが36ピンシリアルインターフェースであるのか、12ピンシリアルインターフェースであるのかを判断する手段、そしてインターフェース切替え手段を設けることにより、シリアルインターフェース対応の大型テレビレンズをポータブルテレビカメラにに使用した際のシリアルインターフェース及びパラレルインターフェースの接続の不具合の解消を実現できる。
【００４９】
【発明の効果】
以上説明したように、各請求項では、シリアル通信機能を搭載する大型テレビレンズをポータブルテレビカメラに使用する際に、それぞれのインターフェースでピンアサインを変更する手段（切り替え手段）をアダプタ内部または、大型テレビレンズの内部または撮影システムに設けることにより、シリアルインターフェース対応大型テレビレンズのシリアルインターフェース及びパラレルインターフェースの接続の不具合の解消を実現したものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第1の実施の形態を示す、大型テレビレンズ−ポータブルテレビカメラ間のブロック図である。
【図２】本発明の第２の実施の形態を示す大型テレビレンズ−ポータブルテレビカメラ間のブロック図である。
【図３】本発明の第2の実施の形態における、大型テレビレンズ−大型テレビカメラ間のブロック図である。
【図４】従来のテレビレンズ−テレビカメラ間のブロック図である。
【符号の説明】
１００ 大型テレビレンズ
１０１ フォーカスレンズ群
１０２ ズームレンズ群
１０３ リレーレンズ群
１０４ アイリス羽根
１０５ エクステンダーレンズ群
１０６ フォーカス位置検出器
１０７ フォーカス位置信号演算部
１０８ アナログ位置検出器
１０９ アナログ位置信号演算部
１１０ モータ
１１１ ドライバー回路
１１２ エクステンダー位置検出器
１１３ エクステンダー位置信号演算部
１１４ アイリスサーボゲイン変換部
１１５ アナログコントロール信号演算部
１１６、１１７、１１８ Ａ／Ｄ変換器
１１９ スイッチ
１２０ ＣＰＵ
１２１ ３６ピンインターフェース切替え部
１２２、１２４、３０２ インターフェース判断部
１２３ シリアル通信切替え部
２００ ポータブルテレビカメラ
３００ ３６ピンインターフェース−１２ピンインターフェース変換アダプタ
３０１ １２ピンインターフェース切替え部
４００ ３６ピンコネクタ
５００ １２ピンコネクタ
６００ 大型テレビカメラ
７００ ポータブルテレビレンズ
Claims (8)
- 第１のレンズ装置と接続されることにより互いに通信可能である複数の端子を有するカメラと、前記カメラの複数の端子とは適合しない複数の端子を有する第２のレンズ装置とがアダプター装置を介して接続される撮影システムにおいて、
前記カメラがシリアル通信対応カメラであるか否かを判断する判断手段を有し、
前記アダプター装置は、
前記カメラがシリアル通信対応カメラでない場合に、
カメラ側第１端子とレンズ装置側第１端子とを接続して第１の情報を通信し、
カメラ側第２端子とレンズ装置側第２端子とを接続して第２の情報を通信し、
前記カメラがシリアル通信対応カメラである場合に、
前記カメラ側第１端子と前記レンズ装置側第２端子とを接続してシリアル通信を行う端子切替手段を有することを特徴とする撮影システム。 - 第１のレンズ装置と接続されることにより互いに通信可能である複数の端子を有するカメラと、前記カメラの複数の端子とは適合しない複数の端子を有する第２のレンズ装置とを接続させるアダプター装置であって、
前記カメラがシリアル通信対応カメラであるか否かを判断する判断手段と、
前記カメラがシリアル通信対応カメラでない場合に、
カメラ側第１端子とレンズ装置側第１端子とを接続して第１の情報を通信し、
カメラ側第２端子とレンズ装置側第２端子とを接続して第２の情報を通信し、
前記カメラがシリアル通信対応カメラである場合に、
前記カメラ側第１端子と前記レンズ装置側第２端子とを接続してシリアル通信を行う端子切替手段を有することを特徴とするアダプター装置。 - 第１のレンズ装置と接続されることにより互いに通信可能である複数の端子を有するカメラと、前記カメラの複数の端子とは適合しない複数の端子を有する第２のレンズ装置とがアダプター装置を介して接続される撮影システムにおいて、
前記カメラがシリアル通信対応カメラであるか否かを判断する判断手段を有し、
前記アダプター装置は、
前記カメラがシリアル通信対応カメラでない場合に、
カメラ側第１端子とレンズ装置側第１端子とを接続して第１の情報を通信し、
前記カメラがシリアル通信対応カメラである場合に、
前記レンズ装置側第１端子とシリアル通信専用のカメラ側第２端子とを接続してシリアル通信を行う端子切替手段を有することを特徴とする撮影システム。 - 第１のレンズ装置と接続されることにより互いに通信可能である複数の端子を有するカメラと、前記カメラの複数の端子とは適合しない複数の端子を有する第２のレンズ装置とを接続させるアダプター装置であって、
前記カメラがシリアル通信対応カメラであるか否かを判断する判断手段と、
前記カメラがシリアル通信対応カメラでない場合に、
カメラ側第１端子とレンズ装置側第１端子とを接続して第１の情報を通信し、
前記カメラがシリアル通信対応カメラである場合に、
前記レンズ装置側第１端子とシリアル通信専用のカメラ側第２端子とを接続してシリアル通信を行う端子切替手段を有することを特徴とするアダプター装置。 - 前記第２のレンズ装置は、
前記カメラがシリアル通信対応カメラでない場合に、
前記第２のレンズ装置のパラレル通信ラインと前記レンズ装置側第２端子とを接続し、
前記カメラがシリアル通信対応カメラである場合に、
前記第２のレンズ装置のシリアル通信ラインと前記レンズ装置側第２端子とを接続する通信ライン切替手段を有することを特徴とする請求項１に記載の撮影システム。 - 第１のレンズ装置と接続されることにより互いに通信可能である複数の端子を有するカメラに対してアダプター装置を介して接続される、前記カメラの複数の端子とは適合しない複数の端子を有するレンズ装置において、
前記カメラがシリアル通信対応カメラであるか否かを判断する判断手段を有し、
前記アダプター装置は、
前記カメラがシリアル通信対応カメラでない場合に、
カメラ側第１端子とレンズ装置側第１端子とを接続して第１の情報を通信し、
カメラ側第２端子とレンズ装置側第２端子とを接続して第２の情報を通信し、
前記カメラがシリアル通信対応カメラである場合に、
前記カメラ側第１端子と前記レンズ装置側第２端子とを接続してシリアル通信を行う端子切替手段を有し、
前記レンズ装置は、
前記カメラがシリアル通信対応カメラでない場合に、
前記第レンズ装置のパラレル通信ラインと前記レンズ装置側第２端子とを接続し、
前記カメラがシリアル通信対応カメラである場合に、
前記レンズ装置のシリアル通信ラインと前記レンズ装置側第２端子とを接続する通信ライン切替手段を有することを特徴とするレンズ装置。 - 前記第２のレンズ装置は、
前記カメラがシリアル通信対応カメラでない場合に、
前記第２のレンズ装置のパラレル通信ラインと前記レンズ装置側第１端子とを接続し、
前記カメラがシリアル通信対応カメラである場合に、
前記第２のレンズ装置のシリアル通信ラインと前記レンズ装置側第１端子とを接続する通信ライン切替え手段を有することを特徴とする請求項３に記載の撮影システム。 - 第１のレンズ装置と接続されることにより互いに通信可能である複数の端子を有するカメラに対してアダプター装置を介して接続される、前記カメラの複数の端子とは適合しない複数の端子を有するレンズ装置において、
前記カメラがシリアル通信対応カメラであるか否かを判断する判断手段を有し、
前記アダプター装置は、
前記カメラがシリアル通信対応カメラでない場合に、
カメラ側第１端子とレンズ装置側第１端子とを接続して第１の情報を通信し、
前記カメラがシリアル通信対応カメラである場合に、
前記レンズ装置側第１端子とシリアル通信専用のカメラ側第２端子とを接続してシリアル通信を行う端子切替手段を有し、
前記レンズ装置は、
前記カメラがシリアル通信対応カメラでない場合に、
前記第２のレンズ装置のパラレル通信ラインと前記レンズ装置側第１端子とを接続し、
前記カメラがシリアル通信対応カメラである場合に、
前記第２のレンズ装置のシリアル通信ラインと前記レンズ装置側第１端子とを接続する通信ライン切替え手段を有することを特徴とするレンズ装置。
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