JP3799009B2 - 内容物を収納した軟質容器体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液状ないし半固状の収容物を収容した軟質容器体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、液状洗剤、シャンプー、リンス等のような液体状生活用品、マヨネーズ、ケチャップ、味噌等のような液体、流動性もしくは半固形食料品、軟膏やクリーム類のような医薬品等の液体、流動体、ないし半固状のものを収容、輸送、保管するための容器としては、軟質樹脂製シートを2枚重ねて、また、一枚の軟質樹脂製シートを折り重ねて融着して袋状に作製した軟質容器体が用いられている。そして、これらの軟質容器体を開封する方法としては、切断したい部分の両側辺のうち片側辺に形成された開封用切込を用いて片側辺側から手で切断することにより行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、開封操作の際、重ねられた軟質樹脂製シートを思いどおりの軌道に沿って切断することは容易ではなく、例えば、重ねられた軟質樹脂製シートの片面が切断したい軌道から大きく外れて切断され、切り口が揃わず内容物を注ぎにくかったり、また、開封口が大きくなりすぎてしまうこと等の問題があった。したがって、従来、重ねられた軟質樹脂製シートを想定した思い通りの軌道で切断するためには鋏等を用いて切断しなければならなかった。
そこで、本発明は、上記問題点を解決するものであり、切断想定部分において確実かつ容易に切断可能な軟質容器体を提供するものである。
【0004】
また、本発明者らは、プラスチックシートの両端部を長手方向に封着して上下に連通開口する筒体とし、この筒体に対して同一幅で斜めに封着された開口端部(稜辺)と、この稜辺に直交方向に封着された開口端部とを有し、斜めに封着された開口端部(稜辺)を、収容容器の底面より外方向に傾斜するように設けたところに特徴を有する収容容器を提案している[特許文献1(特開平11−124146号公報)]。
従来の硬質合成樹脂製の有底収容容器は、収容物を収容し得る所定空間を有する立体構造となっているため、空の状態で保管、運搬するためには相応の広い収容スペースが必要となり、収容スペース上の効率が極めて悪いという問題があった。また、収容物を取り出すためには、例えばポンプやヒンジキャップなどの吐出装置を装備させることが必要となる。さらに、廃棄時のゴミが多いという問題があった。
【0005】
特許文献1(特開平11−124146号公報)に記載の収容容器は、上記のような従来の有底収容容器の問題点を解決しており十分に有効である。
しかし、特許文献1に記載の収容容器は、軟質シートを使用しているため、ある程度の保形性を有するものの、容器自体軟質樹脂シートにより形成されているので、収納する内容物によっては、立設する辺(上記の稜辺)の途中において折れ曲がることがあり、容器を開封後であるこの折れ曲がりにより、内容物が流出するおそれがあった。
そこで、本発明は、上記問題点を解決するものであり、高い保形性を有する軟質容器体を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するものは、以下のものである。
(1) 軟質樹脂製シートからなり、内部に密閉された立体的収納空間を形成する軟質容器と、該軟質容器内に収納された内容物とからなり、内容物を収納した状態において載置可能な軟質容器体であって、前記軟質容器は、積層された2枚の軟質樹脂製シートの向かい合う辺を所定幅にて融着することにより形成された向かい合う第一融着辺と第三融着辺と、前記積層された2枚の軟質樹脂製シートの前記第一融着辺と前記第三融着辺の向かい合う一端部間もしくは一端部付近間を所定幅にて融着する第二融着辺と、前記2枚の軟質樹脂製シートの前記第一融着辺と第三融着辺の向かい合う他端部もしくは他端部付近を近接させ、それぞれの軟質樹脂製シートが他方の端部の中央付近にて折り曲げられ同一の軟質樹脂製シートの他方の端部もしくは端部付近が接触する状態にて前記2枚の軟質樹脂製シートの端部もしくは端部付近間を所定幅にて融着する第四融着辺を備え、前記軟質容器体全体で見ると、斜め上方に延びる前記第一融着辺と、前記第一融着辺の上端部から下方に延びる前記第二融着辺と、前記第二融着辺の下端部から前記第一融着辺の下端部付近に到達する第三融着辺からなるほぼ連続する環状もしくは略三角形状の融着辺リングを有するものであり、かつ、前記軟質容器体は、載置した状態において上方に位置する少なくとも1つの角部を備えるとともに、該角部において前記第一融着辺および第二融着辺が交差するものであり、かつ、底面は前記第三融着辺と前記第四融着辺により保形保持され、上部は前記第一融着辺と前記第二融着辺により保形保持されるものであり、さらに、前記軟質容器の前記第二融着辺の下端部分は、該下端部分の上部より幅が小さくなっているとともに、該下端部分の上部は該下端部分より前方に突出した幅広部分となっており、かつ、該幅広部分には、搬送および排出作業に指を通すための切欠部が形成されていることを特徴とする内容物を収納した軟質容器体。
(2)前記軟質容器体は、該軟質容器体を載置したとき、前記第二融着辺の前記幅広部分の下端が支点となりその上部の立設状態が保持される形態となっている(1)に記載の軟質容器体。
(3)前記第一融着辺及び前記第二融着辺は、前記角部の交差部より異なる長さ離間した位置に形成された軟質容器開封用切込を有し、該軟質容器開封用切込は、前記角部を開封することにより形成された切り口の下側部分が該切り口の上側部分より、前方に向かって突出する位置に配置されている(1)または(2)に記載の軟質容器体。
(4)前記軟質容器開封用切込は、前記角部を開封することにより形成された切り口が前方に向かって斜め下方に傾斜する位置に配置されている(3)に記載の軟質容器体。
(5) 前記軟質容器は、前記第一融着辺と前記第二融着辺とが交差する角部付近において、前記第一融着辺に形成された切込と前記第二融着辺に形成された切込の間の前記軟質容器が切断される部分に沿って形成された脆弱部を有している(3)または(4)に記載の内容物を収納した軟質容器体。
(6) 前記第一融着辺及び前記第二融着辺は、前記角部の交差部よりほぼ同一長さ離間した位置もしくは前記角部付近を前記第一融着辺と前記第二融着辺が重なるように折り曲げた時に重なり合う位置に形成された軟質容器開封用切込を有する(1)または(2)に記載の軟質容器体。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の内容物を収納した軟質容器体を図面に示した実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の実施例の斜視図である。図2は、図1に示した軟質容器体の底面図である。図3は、図1に示した軟質容器の角部付近の一実施例の拡大図である。図4は、軟質容器に使用される軟質樹脂製シートの構造を説明するための説明図である。図5は、図1に示した軟質容器体に使用される軟質容器を説明するための説明図である。図6は、図1に示した軟質容器体における第四融着辺の形成過程を説明するための説明図である。
【0015】
本発明の実施例の内容物を収納した軟質容器体1は、軟質樹脂製シート11,12からなり、内部に密閉された立体的収納空間4を形成する軟質容器2と、軟質容器2内に収納された内容物3とからなる。軟質容器2は、少なくとも1つの角部30を備えるとともに、角部30において交差する第一融着部21および第二融着部22を備え、さらに、第一融着部21及び第二融着部22は、角部30の交差部26よりほぼ同一長さ離間した位置もしくは角部30付近を第一融着部21と第二融着部22が重なるように折り曲げた時に重なり合う位置に形成された軟質容器開封用切込31,32を有する。
【0016】
また、本発明の軟質容器体1は、軟質樹脂製シート11,12からなり、内部に密閉された立体的収納空間4を形成する軟質容器2と、軟質容器2内に収納された内容物3とからなり、内容物3を収納した状態で載置可能である。軟質容器2は、載置した状態において上方に位置する少なくとも1つの角部30を備えるとともに、角部30において交差する第一融着部21および第二融着部22を備え、さらに、第一融着部21及び第二融着部22は、角部30の交差部26よりほぼ同一長さ離間した位置もしくは角部30付近を第一融着部21と第二融着部22が重なるように折り曲げた時に重なり合う位置に形成された軟質容器開封用切込31,32を有する。
【0017】
軟質容器2は、重ね合わされた軟質樹脂製シート11,12を所定幅にて融着することにより形成された第一融着辺21と端部において第一融着辺21と交差する第二融着辺22を少なくとも備える内部に密閉された立体的収納空間4を有するものであり、第一融着部21は第一融着辺21により形成され、第二融着部22は第二融着辺22により形成されている。
また、軟質容器2は、積層された2枚の軟質樹脂製シート11,12の向かい合う辺を所定幅にて融着することにより形成された向かい合う第一融着辺21と第三融着辺23と、積層された2枚の軟質樹脂製シート11,12の第一融着辺21と第三融着辺22の向かい合う一端部間もしくは一端部付近間を所定幅にて融着する第二融着辺22と、2枚の軟質樹脂製シート11,12の第一融着辺21と第三融着辺23の向かい合う他端部もしくは他端部付近を近接させ、それぞれの軟質樹脂製シート11,12が他方の端部の中央付近にて折り曲げられ同一の軟質樹脂製シート11,12の他方の端部もしくは端部付近が接触する状態にて2枚の軟質樹脂製シート11,12の端部もしくは端部付近間を所定幅にて融着する第四融着辺24を備え、第一融着部21は第一融着辺21により形成され、第二融着部22は第二融着辺22により形成されている。
【0018】
そこで、図1,図2に示す実施例の軟質容器体を説明する。軟質容器体1は、軟質容器2とその中に収納された内容物3とからなる。この実施例においては、第一融着部、第二融着部は、それぞれ第一融着辺、第二融着辺であるため、以下、第一融着部、第二融着部を、第一融着辺、第二融着辺として説明する。
軟質容器2は、図1に示すように周辺部全体が固着されているとともに、内部に収納空間を備えている。軟質容器2は、図5に示す状態では、積層された2枚の軟質樹脂製シート11,12の向かい合う辺を所定幅にて融着することにより形成された向かい合う第一融着辺21と第三融着辺23と、第一融着辺21と第三融着辺23の向かい合う一端部間もしくは一端部付近間を所定幅にて融着する第二融着辺22とを有している。つまり、軟質容器2は、図5に示す状態では、積層した2枚の軟質樹脂製シート11,12を平面状態において3つの辺を融着し、後の第四融着辺となる一端が開口する(言い換えれば、未融着辺となっている)袋状のものである。
【0019】
そして、図6に示すように、未融着辺を広げて、内容物3を充填後に、広げた未融着辺をそれぞれの軟質樹脂製シート11,12を中央付近にて折り曲げ、第一融着辺21の内側融着縁21aと第三融着辺23の内側融着縁23aが近接するようにした後、この未融着辺を融着する。
このため、軟質容器2は、内部に変形三角錐状もしくは正三角錐状の空間が形成するとともに、内容物3を収納する。軟質容器体1は、内容物を収納した状態において載置可能であり、変形三角形状の底面を形成し安定して自立する。特に、この発明の軟質容器体1では、向かい合う第一融着辺21および第三融着辺23を備えているので、第一融着辺21を上にして内容物3を充填した軟質容器体1を載置すると、第二融着辺22の下端部から第四融着辺24の中央付近に到達する第三融着辺23がほぼ中心を通る略三角形状の接地面が形成され底面の保形性を高めている。
【0020】
さらに、軟質容器体全体で見ると、斜め上方に延びる第一融着辺21と、第一融着辺21の上端部(一端部)から下方に延びる第二融着辺22と、第二融着辺22の下端部から第一融着辺21の下端部(他端部)付近に到達する第三融着辺23からなるほぼ連続する環状もしくは略三角形状の融着辺リングと、第一融着辺21の下端部および第二融着辺22の第一融着辺側端部が位置するとともにこの2つの融着辺に対してほぼ直交し、さらに、第三融着辺23ともほぼ直交する第四融着辺24を備えている。このため、第一融着辺21を上にして内容物を充填した軟質容器体1を載置すると、底面は第三融着辺23と第四融着辺24により保形保持され、上部は第一融着辺21と第二融着辺22により保形保持されている。このため、この容器体1は高い保形性を備えている。
【0021】
さらに、軟質容器体1の第二融着辺22の内側融着縁は、図5に示すように、第一融着辺21および第三融着辺23に対して斜めとなっていることが好ましい。このようにすることにより、第一融着辺21と第二融着辺22の交差部26付近、言い換えれば、第一融着辺21の一端部と第二融着辺22の上部付近に形成される角部を他の角部より急激に縮径する円錐状空間とすることができ、この角部を切断することにより、内容物3を排出容易な排出口を容易に形成することができる。
さらに、第二融着辺22の下側部分(図1の下側)は、他の融着辺より幅を広く形成するとともに、搬送および排出作業に利用される切欠部28を備えていることが好ましい。このような切欠部28に指を通すことにより、軟質容器体を容易に運搬することができるとともに、内容物の排出作業も容易となる。
【0022】
また、図1,図3に示すように第一融着辺21及び第二融着辺22は、角部30の交差部26よりほぼ同一長さ離間した位置もしくは角部30付近を第一融着辺21と第二融着辺22が重なるように折り曲げた時に重なり合う位置に形成された軟質容器開封用切込31,32を有する。軟質容器開封用切込31,32は、図10,図11,図12に示すように、第一融着辺21と第二融着辺22を重なるように折り曲げた状態で、軟質容器2、特に軟質容器2の第一融着辺21と第二融着辺22とが交差する角部30付近を開封する際に使用されるものである。
【0023】
軟質容器開封用切込31,32は、角部30付近の第一融着辺21と第二融着辺22にそれぞれ一つ形成されている。
この実施例において、切込31,32は、図3に示すように、交差部26よりほぼ同一長さ離間した位置であり、かつ第一融着辺21と第二融着辺22とにより形成される頂点を二分する線36に対して第一融着辺21と第二融着辺22を折り重ねた場合ほぼ重なるような位置に形成されている。また、角部30付近の先端形状は、丸みを帯びるように形成されている。切込31,32は、軟質容器の大きさ(容量)によって相違するが、切込31,32を二分する直線と側辺4a,4bとの交点と、交差部26(側片4aと側片4bとの交点、以下同様)との距離L1が、5〜50mmとなる位置に形成されていることが好ましい。特に、内容物3の粘度が低粘度の場合には、距離L1が、5〜30mm、特に、10〜20mmとなる位置に形成されていることが好ましい。また、内容物3の粘度が高粘度の場合には、距離L1が、10〜50mm、特に、15〜40mmとなる位置に形成されていることが好ましい。ここでいう、低粘度とは、1Pa・S程度未満のものであり、高粘度とは、1Pa・S程度以上のものと考える。なお、切込31,32は、第一融着辺21と第二融着辺22とを二分する線36よりずらして折り重ねた場合ほぼ重なるような位置に形成されていてもよい。この場合、切込の交差部26からの距離は異なるものとなる。
【0024】
切込31,32は、第一融着辺21と第二融着辺22の縁端側部分を略三角形状に切り欠くことにより形成されている。切込形状は、この実施例のような略三角形状に限られず、半楕円形状、半円形状等であってもよい。また、切込31,32の先端31a,32bは、図3に示すように、立体的収納空間4の側辺4a,4bに対して直交する方向に向かって形成されている。
また、軟質容器2は、図1,図3に示すように、第一融着辺21と第二融着辺22とが交差する角部30付近において、第一融着辺21に形成された切込31と第二融着辺22に形成された切込32の間の軟質容器2が切断される部分に沿って形成されている脆弱部33を備えている。脆弱部33は、多層構造の軟質樹脂製シート11,12の少なくとも一つの層に形成されたミシン目状スリット33であり、かつ軟質樹脂製シート11,12は少なくとも一つのスリット33を備えない層を有している。
【0025】
この実施例において、軟質容器2を構成する軟質樹脂製シート11,12は、図4に示すように、外層11a(12a)、中間層11b(12b)、内層11c(12c)からなる3層構造に形成されており、ミシン目状スリット33は、外層11a(12a)、中間層11b(12b)にのみ設けられている。また、ミシン目状スリット33は、軟質樹脂製シート11,12それぞれに設けられ、図1,図3に示すように、立体的収納空間4の側辺4aと直交する方向に第一融着辺21に形成され切込31の先端31aから二分する線36まで延びるスリット部分33aと、立体的収納空間4bと直交する方向に第二融着辺22に形成され切込32の先端32aから二分する線36付近までのびスリット部分33aと二分する線36付近において交わるスリット部分33bからなる。言い換えると、この実施例のスリット部分33は、図10,図11,図12に示すように、角部30付近が切断される部分に沿って形成されている。このような構成により、角部30付近を開封する前に内容物が漏れ出すことなく角部30付近を容易に開封することができる。
【0026】
ミシン目状スリット33cは、図4に示すように、軟質樹脂製シート11,12の外層11a(12a)と中間層11b(12b)を断続的に切断することにより形成されている。ミシン目状スリット33cは、一定間隔おきに一定距離切断されていることが好ましい。なお、ミシン目状スリットは、軟質樹脂製シート11,12の外層11a,12aのみに設けられていてもよい。また、この実施例のミシン目状スリット33は、切込31の先端31aから切込32の先端32aまで連続して形成されているが、これに限られるものではなく、切込31の先端31aから二分する線36側に少し離れた位置から切込32の先端32aから二分する線36側に少し離れた位置まで軟質容器2が切断される部分に沿って連続して形成されていてもよい。また、ミシン目状スリットは、切込31の先端31aから切込32の先端32aまで二分する線36付近を除いて形成されているものであってもよい。
【0027】
また、軟質容器の第一融着辺と第二融着辺とが交差する角部付近の形状は、以下のようなものであってもよい。
図7は、図1に示した軟質容器の第一融着辺と第二融着辺とが交差する角部付近の拡大図である。
第一融着辺21及び第二融着辺22は、角部37の交差部26よりほぼ同一長さ離間した位置もしくは角部37付近を第一融着辺21と第二融着辺22が重なるように折り曲げた時に重なり合う位置に形成された軟質容器開封用切込38,39を有する。
軟質容器開封用切込38,39の先端38a,39aは、図7に示すように、第一融着辺21と第二融着辺22を二分する線36に対して直交する方向に向かって形成されている。切込38,39の先端の向きをこのようにすると、図15に示すように、軟質容器2の角部37付近を開封した際、切口35a,35bが直線状となる。
【0028】
軟質容器開封用切込38,39は、図7に示すように、角部37付近の第一融着辺21及び第二融着辺22にそれぞれ一つ形成されている。
この実施例において、切込38,39は、図7に示すように、交差部26よりほぼ同一長さ離間した位置であり、かつ第一融着辺21と第二融着辺22の第一融着辺21と第二融着辺22とにより形成される頂点を二分する線36に対して第一融着辺21と第二融着辺22を折り重ねた場合ほぼ重なるような位置に形成されている。また、角部37付近の先端形状は、丸みを帯びるように形成されている。切込38,39は、切込38,39を二分する直線と側辺4a,4bとの交点と、交差部26との距離L2が、5〜50mmとなる位置に形成されていることが好ましい。特に、内容物3の粘度が低粘度の場合には、距離L2が、5〜30mm、特に、10〜20mmとなる位置に形成されていることが好ましい。また、内容物3の粘度が高粘度の場合には、距離L2が、10〜50mm、特に、15〜40mmとなる位置に形成されていることが好ましい。ここでいう、低粘度とは、1Pa・S程度未満のものであり、高粘度とは、1Pa・S程度以上のものと考える。なお、切込38,39は、第一融着辺21と第二融着辺22とを二部する線36よりずらして折り重ねた場合にほぼ重なるような位置に形成されていてもよい。この場合、切込の交差部からの距離は異なるものとなる。
【0029】
切込38,39は、第一融着辺21と第二融着辺22の縁端側部分を略三角形状に切り欠くことにより形成されている。切込形状は、この実施例のような略三角形状に限られず、半楕円形状、半円形状等であってもよい。
また、軟質容器2は、図7に示すように、第一融着辺21と第二融着辺22とが交差する角部37付近において、第一融着辺21に形成された切込38と第二融着辺22に形成された切込39の間の軟質容器2が切断される部分に沿って形成されている脆弱部40を備えている。脆弱部40は、図4に示すように、脆弱部33と同様にミシン目状スリット40であり、外層11a(12a)、中間層11b(12b)にのみ設けられている。ミシン目状スリット40の形状としては、脆弱部33と同様であることが好ましい。
【0030】
この実施例において、ミシン目状スリット40は、軟質樹脂製シート11,12それぞれに設けられ、図7,図13,図14,図15に示すように、二分する線36と直交する方向に第一融着辺21に形成された切込38の先端38aから第二融着辺22に形成された切込39の先端39aまで直線状に延びている。なお、上述したものに限られず、ミシン目状スリット40は、切込38の先端38aから二分する線36側に少し離れた位置から切込39の先端39aから二分する線36側に少し離れた位置まで軟質容器2が切断される部分に沿って連続して形成されていてもよい。また、ミシン目状スリットは、切込38の先端38a付近及び切込39の先端39a付近のみに形成されていてもよい。
【0031】
また、軟質容器2の角部付近の形状は、以下のようなものであってもよい。図8は、図1に示した軟質容器の第一融着辺と第二融着辺とが交差する角部付近の拡大図である。
第一融着辺21及び第二融着辺22は、角部41の交差部26よりほぼ同一長さ離間した位置もしくは角部41付近を第一融着辺21と第二融着辺22が重なるように折り曲げた時に重なり合う位置に形成された軟質容器開封用切込42,43を有する。軟質容器開封用切込42,43は、角部41付近の第一融着辺21及び第二融着辺22にそれぞれ複数個形成されている。
【0032】
この実施例において、二分する線36に対して向かい合う切込42,43は、図8に示すように、交差部26より同一長さ離間した位置であり、かつ第一融着辺21と第二融着辺22の二分する線36に対して第一融着辺21と第二融着辺22を折り重ねた場合ほぼ重なるような位置に形成されている。切込42,43は、図8に示すように、角部41付近の第一融着辺21と第二融着辺22の縁端側部分に一定間隔おきに形成されている。隣接する切込を二分する線と側辺4a,4bとの交点同士の距離L3は、5〜10mm程度であることが好ましい。なお、切込42,43は、第一融着辺21と第二融着辺22とを二分する線36よりずらして折り重ねた場合ほぼ重なるような位置に形成されていてもよい。この場合、切込の交差部からの距離は異なるものとなる。
【0033】
切込42,43は、第一融着辺21と第二融着辺22の縁端側部分を三角形状に切り欠くことにより形成されている。なお、切込形状は、三角形状に限られず、半楕円形状、半円形状等であってもよい。また、切込42,43の先端42a,43aは、図8に示すように、立体的収納空間4の側辺4a,4bに対して直交する方向に向かって形成されている。また、角部41付近の先端形状は、丸みをおびるように形成されている。
また、この実施例において、切込42,43は、一定間隔おきに設けられているが、これに限られるものではなく、例えば、切込の間隔が、第一融着辺と第三融着辺との交差部から立体的収納空間に沿って、規則的に広くもしくは狭くなっていくものでもあってもよい。また、切込は、規則的な間隔で設けられていなくてもよい。
【0034】
また、軟質容器2は、図8に示すように、第一融着辺21と第二融着辺22とが交差する角部41付近において、第一融着辺21に形成された切込42と第二融着辺22に形成された切込43の間の軟質容器2が切断される部分に沿って形成されている脆弱部44を備えている。この実施例において、脆弱部44は、軟質樹脂製シート11,12の二分する線36に対して対応する切込42と切込43の間毎に形成されている。脆弱部44は、図4に示すように脆弱部33と同様に、ミシン目状スリット44であり、外層11a(12a)、中間層11b(12b)にのみ設けられている。ミシン目状スリット44の形状としては、図4に示すように、脆弱部33と同様であることが好ましい。
ミシン目状スリット44は、軟質樹脂製シート11,12それぞれに設けられ、図8に示すように、立体的収納空間4の側辺4aと直交する方向に第一融着辺21に形成された切込42の先端42aから二分する線36まで延びるスリット部分44aと、立体的収納空間4bと直交する方向に第二融着辺22に形成された切込43の先端43aから二分する線36付近までのびスリット部分44aと交わるスリット部分44bからなる。
【0035】
この実施例において、ミシン目状スリット44は、軟質樹脂製シート11,12それぞれに設けられ、図8,図16,図17,図18に示すように、二分する線36と直交する方向に第一融着辺21に形成された切込42の先端42aから第二融着辺22に形成された切込43の先端43aまで直線状に延びている。なお、上述したものに限られず、切込42の先端42aから二分する線36側に少し離れた位置から切込43の先端43aから二分する線36側に少し離れた位置まで軟質容器2が切断される部分に沿って連続して形成されていてもよい。また、ミシン目状スリットは、切込42の先端42a付近及び切込43の先端43a付近にのみ形成されているものであってもよい。
【0036】
また、軟質容器の第一融着辺と第二融着辺とが交差する角部付近の形状は、以下のようなものであってもよい。図9は、図1に示した軟質容器の第一融着辺と第二融着辺とが交差する角部付近の拡大図である。
第一融着辺21及び第二融着辺22は、角部45の交差部26よりほぼ同一長さ離間した位置もしくは角部45付近を第一融着辺21と第二融着辺22が重なるように折り曲げた時に重なり合う位置に形成された軟質容器開封用切込46,47を有する。軟質容器開封用切込46,47は、角部45付近の第一融着辺21及び第二融着辺22にそれぞれ複数個形成されている。
【0037】
具体的に、切込46、47は、角部45付近の第一融着辺21及び第二融着辺22の縁端側形状をほぼ同一径の略半円形状48,49が連続する形状とすることにより作製されている。切込46は、第一融着辺21の隣接する半円形状48aと半円形状48b間に形成され、切込47は、第二融着辺22の隣接する半円形状49aと半円形状49b間に形成されている。このように第一融着辺21と第二融着辺22の縁端側形状を作製することにより第一融着辺21及び第二融着辺22の縁端側には、切込46,47が連続して形成されるものとなる。また、第一融着辺21と第二融着辺22とが交差する角部45は略円状に形成されている。また、半円形状48,49は、立体的収納空間4の側辺4a,4bに沿って平行に形成されている。また、軟質容器開封用切込46,47は、第一融着辺21と第二融着辺22との交差部26よりほぼ同一長さ離間しており、かつ二分する線36に対して角部45付近の第一融着辺21と第二融着辺22が重なるように折り曲げた時に重なり合う位置に形成されている。半円形状の径は、5〜10mm程度であることが好ましい。
【0038】
また、切込46,47は、角部45付近の第一融着辺21と第二融着辺22の縁端側形状を略三角形状、略半楕円形状等が連続する形状に作製することにより作製されていてもよい。このような形状に縁端側形状を作製しても、第一融着辺21と第二融着辺22には連続して切込が形成される。各半円形状48,49は、開封操作の際、担持しやすいようにある程度大きく作製されていることが好ましい。また、この実施例において、切込46,47の先端46a,47aは、立体的収納空間4の側辺4a、4bに対して直交する方向に向かって形成されている。このため、角部付近を切断すると切口が図18に示すようなものとなる。
【0039】
また、各半円形状は、全て同じ径でなくてもよい。例えば、第一融着辺と第三融着辺との交差部から立体的収納空間に沿って径が大きくなるように、もしくは径が小さくなるように形成されていてもよい。また、軟質容器開封用切込は、交差部から立体的収納空間に沿って、ランダムな径の半円形状が連続することにより形成されていてもよい。なお、本発明の実施例では、軟質容器開封用切込は、角部45付近にのみ形成されているが、角部45付近より下側まで形成されていてもよい。なお、切込46,47は、第一融着辺21と第二融着辺22とを二分する線36よりずらして折り重ねた場合ほぼ重なるような位置に形成されていてもよい。この場合、切込の交差部からの距離は異なるものとなる。
【0040】
また、軟質容器2は、図9に示すように、第一融着辺21と第二融着辺22とが交差する角部45付近において、第一融着辺21に形成された切込46と第二融着辺22に形成された切込47の間の軟質容器2が切断される部分に沿って形成されている脆弱部50を備えている。この実施例において、脆弱部50は、軟質樹脂製シート11,12の二分する線36に対して対応する切込46と切込47の間毎に形成されている。脆弱部50は、図4に示すように脆弱部33と同様にミシン目状スリット50であり、外層11a(12a)、中間層11b(12b)にのみ設けられている。ミシン目状スリット50の形状としては、脆弱部33と同様であることが好ましい。ミシン目状スリット50は、軟質樹脂製シート11,12それぞれに設けられ、図9に示すように、立体的収納空間4の側辺4aと直交する方向に第一融着辺21に形成された切込46の先端46aから二分する線36まで延びるスリット部分50aと、立体的収納空間4bと直交する方向に第二融着辺22に形成された切込47の先端47aから二分する線36付近までのびスリット部分50aと二分する線36付近において交わるスリット部分50bからなる。
【0041】
なお、上述したものに限らず、切込46の先端46aから二分する線36側に少し離れた位置から切込47の先端47aから二分する線36側に少し離れた位置まで軟質容器2が切断される部分に沿って連続して形成されていてもよい。また、ミシン目状スリットは、切込46の先端46a付近及び切込47の先端47a付近にのみ形成されているものであってもよい。
以上、角部付近に軟質容器開封用切込及び脆弱部の両方を有する軟質容器について説明したが、角部付近に軟質容器開封用切込のみ有している軟質容器であってもよい。
【0042】
次に、角部30付近に軟質容器開封用切込31,32及び脆弱部33を有する軟質容器体1の開封操作について説明する。図10は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。図11は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。図12は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。
【0043】
まず、図10に示すように、第一融着辺21と第二融着辺22を二分する線36に対して角部30付近の第一融着辺21と第二融着辺22を折り重ねると第一融着辺21に形成された切込31と第二融着辺22に形成された切込32がほぼ重なる状態となる。
この状態において、切込31,32の両側を手で担持して、図11に示すように立体的収納空間4の側辺4a,4bと直交する向き(ミシン目状スリット33a,33b方向)に切断する。
この際、重ねられた切込31の先端形成部31bと切込32の先端形成部32bとが接触し合い互いに切断の際の支点となるため軟質容器2を容易に切断することができる。また、第一融着辺21と第二融着辺22を折り重ねて切断するため切断距離が短く済み、切口が切断想定部分から大きくはずれることがない。また、切込31と切込32との間の切断切断される部分に沿って脆弱部33が形成されているため、さらに切断容易なものとなっている。
【0044】
図11に示すように、第一融着辺21と第二融着辺22を折り重ねた状態の軟質容器2の切り口34a,34bは、立体的収納空間4の側辺4a、4bに対して直交する直線形状となっている。また、重ねられた軟質樹脂製シート11,12は、ほぼ同じ直線形状の切り口34a、34bとなっている。図12に示すように第一融着辺21と第二融着辺22を広げた状態では、切り口34a,34bの形状は、立体的収納空間4の側辺4a,4bに直交する直線が二分する線36付近で交わる形状となっている。
次に、角部37付近に軟質容器開封用切込38,39及び脆弱部40を有する軟質容器体1の開封操作について説明する。図13は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。図14は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。図15は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。
【0045】
まず、図13に示すように、第一融着辺21と第二融着辺22とを二分する線36に対して角部37付近の第一融着辺21と第二融着辺22を折り重ねると、第一融着辺21に形成された切込38と第二融着辺22に形成された切込39がほぼ重なる状態となる。
この状態において、切込38,39の両側を手で担持して、図14に示すように立体的収納空間4の側辺4a,4bと直交する向き(スリット部分40a,40b方向)に切断する。
この際、重ねられた切込38の先端形成部38bと切込39の先端形成部39bとが接触し合い互いに切断の際の支点となるため軟質容器2の角部37付近を容易に切断することができる。また、第一融着辺21と第二融着辺22を折り重ねて切断するため切断距離が短く済み、切断したい部分から大きくはずれることがない。また、切込38と切込39との間の切断される部分に沿って脆弱部40が形成されているため、さらに切断容易なものとなっている。
【0046】
図14に示すように、第一融着辺21と第二融着辺22を折り重ねた状態の軟質容器2の切り口35a,35bは、二分する線36に対して直交する直線状となっている。また、重ねられた軟質樹脂製シート11,12は、ほぼ同じ直線形状の切り口35a、35bとなっている。また、図15に示す第一融着辺21と第二融着辺22を広げた状態では、切り口35a,35bの形状は、第一融着辺21と第二融着辺22との二分する線36に対して直交する直線形状となっている。
【0047】
次に、角部41付近に軟質容器開封用切込42,43及び脆弱部44を有する軟質容器体1の開封操作について説明する。図16は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。図17は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。図18は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。
まず、図16に示すように、第一融着辺21と第二融着辺22との二分する線に対して角部41付近の第一融着辺21と第二融着辺22を折り重ねると、第一融着辺21と第二融着辺22の対向する複数の略三角形状の切込42,43がほぼ重なる状態となる。
【0048】
この状態において、切断したい切込42,43部分の両側を担持して、図17に示すように二分する線36に直交する方向(スリット部分44a,44b)方向に切断する。
この際、重ねられた切込42の先端形成部42bと切込43の先端形成部43bとが接触し合い互いに切断の際の支点となるため軟質容器2の角部41付近を容易に切断することができる。また、第一融着辺21と第二融着辺22を折り重ねて切断するため切断距離が短く済み、切断したい部分から大きくはずれることがない。また、切込42と切込43との間の切断される部分に沿って脆弱部44が形成されているため、さらに切断容易なものとなっている。
【0049】
図17に示すように、第一融着辺21と第二融着辺22を折り重ねた状態の軟質容器2の切り口52a,52bは、立体的収納空間4の側辺4a、4bに対して直交する直線形状となっている。また、重ねられた軟質樹脂製シート11,12は、ほぼ同じ直線形状の切り口52a、52bとなっている。また、図18に示すように第一融着辺21と第二融着辺22を広げた状態では、切り口52a,52bの形状は、立体的収納空間4の側辺4a,4bに直交する直線が二分する線36付近で交わる形状となっている。
なお、角部45付近に軟質容器開封用切込46,47及び脆弱部50を有する軟質容器体1の開封操作は、上述した角部41付近に軟質容器開封用切込42,43及び脆弱部44を有する軟質容器体1の開封操作と同様であるため説明を省略する。以上のように軟質容器開封用切込及び脆弱部を有することにより、角部付近を折り曲げて切断することができ、かつ、軟質容器を切断想定部分にて容易に切断することができる。
【0050】
次に、図19ないし図24に示す実施例の内容物を収納した軟質容器体について説明する。図19は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の他の実施例の斜視図である。図20は、図19に示した軟質容器体の底面図である。図21は、図19に示した軟質容器の角部付近の拡大図である。図22は、図19に示した軟質容器体に使用される軟質容器を説明するための説明図である。図23は、図22に示した軟質容器体における第三融着辺の形成過程を説明するための説明図である。
【0051】
この実施例の内容物を収納した軟質容器体60の基本構成は、上述した軟質容器体1と同じであり、相違は、上述した実施例の軟質容器体1が二枚の軟質樹脂シートを用いているのに対して、この実施例は、1枚の軟質樹脂シートを折り返したものを用いている点のみである。
本発明の内容物を収納した軟質容器体60は、軟質樹脂製シート63,64からなり、内部に密閉された立体的収納空間4を形成する軟質容器62と、軟質容器62内に収納された内容物3とからなる。軟質容器62は、少なくとも1つの角部65を備えるとともに、角部65において交差する第一融着部21および第二融着部22を備え、さらに、第一融着部21及び第二融着部22は、角部65の交差部26よりほぼ同一長さ離間した位置もしくは角部65付近を第一融着部21と第二融着部22が重なるように折り曲げた時に重なり合う位置に形成された軟質容器開封用切込66,67を有する。
【0052】
また、軟質容器体60は、軟質樹脂製シート63,64からなり、内部に密閉された立体的収納空間4を形成する軟質容器62と、軟質容器62内に収納された内容物3とからなり、内容物3を収納した状態において載置可能である。軟質容器62は、載置した状態において上方に位置する少なくとも1つの角部65を備えるとともに、角部65において交差する第一融着部21および第二融着部22を備え、さらに、第一融着部21及び第二融着部22は、角部65の交差部26よりほぼ同一長さ離間した位置もしくは角部65付近を第一融着部21と第二融着部22が重なるように折り曲げた時に重なり合う位置に形成された軟質容器開封用切込66,67を有する。
【0053】
また、軟質容器62は、下方にて折り返した1枚の軟質樹脂製シート63,64の上部側を所定幅にて融着することにより形成された第一融着辺21と、下方にて折り返された折り返し辺27と、第一融着辺21と折り返し辺27の向かい合う一端部間もしくは一端部付近間を所定幅にて融着する第二融着辺22と、第二融着辺22と向かい合うそれぞれの側の軟質樹脂製シート63,64の端部をシートの中央付近にて折り曲げ、同じ側の軟質樹脂製シート63,64の端部もしくは端部付近が接触する状態にて軟質樹脂製シート63,64の端部もしくは端部付近を所定幅にて融着する第三融着辺23を備え、第一融着部21は第一融着辺21により形成され、第二融着部22は第二融着辺22により形成されている。なお、この実施例において第一融着部、第二融着部を、それぞれ第一融着辺と第二融着辺として説明する。
【0054】
軟質容器62は、図19ないし図21に示すように、折り返し辺27を除く周辺部が固着されているとともに、内部に収納空間を備えている。また、図22に示す状態にておいて、軟質容器62は、下方にて折り畳まれた軟質樹脂製シート63,64により作製され、折り返し辺27と軟質樹脂製シート63,64の上部側を所定幅にて融着することにより形成された第一融着辺21と第一融着辺21と折り返し辺27の向かい合う一端部間を所定幅にて融着することにより形成された第二融着辺22とを有し、後の第三融着辺23となる第二融着辺22と向かい合う端が開口する袋状物である。
そして、図23に示すように、未融着辺を広げて、内容物3を充填後に、広げた未融着辺をそれぞれの側の軟質樹脂製シート63,64を中央付近にて折り曲げ、第一融着辺21の内側融着辺21aと折り返し辺27が近接するようにした後、この未融着辺を融着する。
【0055】
このため、軟質容器62は、内部に変形三角錐状もしくは正三角錐状の空間を形成するとともに、内容物3を収納する。内容物を収納した軟質容器体60は、変形三角形状の底面を形成し安定して自立する。特に、この発明の軟質容器体60では、第一融着辺21および第二融着辺22を備えているので、第一融着辺21を上にして内容物3を充填した軟質容器体60を載置すると、第二融着辺22の下端部から第三融着辺23の中央付近に到達する折り返し辺27がほぼ中心を通る略三角形状の接地面が形成され底面の保形性を高めている。
さらに、軟質容器体全体で見ると、斜め上方に延びる第一融着辺21と、第一融着辺21の上端部(一端部)から下方に延びる第二融着辺22と、第一融着辺21の下端部とほぼ直交する第三融着辺23を備えている。このため、第一融着辺21を上にして内容物を充填した軟質容器体60を載置すると、上部は、第一融着辺21と第二融着辺22により保形保持され、底面は、第三融着辺23により保形保持されている。
【0056】
さらに、軟質容器体1の第二融着辺22の内側融着縁は、図22に示すように、第一融着辺21および折り返し辺27に対して斜めとなっていることが好ましい。このようにすることにより、第一融着辺21と第二融着辺22の交差部付近、言い換えれば、第一融着辺21の一端部と第二融着辺22の上部付近に形成される角部65を他の角部より急激に縮径する円錐状空間とすることができ、この角部を切断することにより、内容物3を排出容易な排出口を容易に形成することができる。
さらに、第二融着辺22の折り返し辺27側部分は、他の融着辺より幅を広く形成するとともに、搬送および排出作業に利用される切欠部28を備えていることが好ましい。このような切欠部28に指を通すことにより、軟質容器体を容易に運搬することができるとともに、内容物の排出作業も容易となる。
【0057】
また、図19,図21に示すように第一融着辺21及び第二融着辺22は、角部65の交差部26よりほぼ同一長さ離間した位置もしくは角部65付近を第一融着辺21と第二融着辺22が重なるように折り曲げた時に重なり合う位置に形成された軟質容器開封用切込66,67を有する。軟質容器開封用切込66,67は、上述した軟質容器開封切込31,32と同様に軟質容器62を開封する際に使用されるものである。
軟質容器開封用切込66,67は、角部65付近の第一融着辺21と第二融着辺22にそれぞれ一つ形成されている。
【0058】
この実施例において、切込66,67は、図21に示すように、交差部26よりほぼ同一長さ離間した位置であり、かつ第一融着辺21と第二融着辺22を二分する線36に対して第一融着辺21と第二融着辺22を折り重ねた場合ほぼ重なるような位置に形成されている。また、角部65付近の先端形状は、丸みを帯びるように形成されている。切込66,67は、切込66,67を二分する直線と側片4a,4bとの交点と、交差部26との距離L4が、5〜50mmとなる位置に形成されていることが好ましい。特に、内容物3の粘度が低粘度の場合には、距離L4が、5〜30mm、特に、10〜20mmとなる位置に形成されていることが好ましい。また、内容物3の粘度が高粘度の場合には、距離L4が、10〜50mm、特に、15〜40mmとなる位置に形成されていることが好ましい。ここでいう、低粘度とは、1Pa・S程度未満のものであり、高粘度とは、1Pa・S程度以上のものと考える。なお、切込66,67は、第一融着辺21と第二融着辺22とを二分する線36よりずらして折り重ねた場合ほぼ重なるような位置に形成されていてもよい。この場合、切込の交差部からの距離は異なるものとなる。
【0059】
切込66,67は、第一融着辺21と第二融着辺22の縁端側部分を略三角形状に切り欠くことにより形成されている。切込の形状としては、半楕円形状、半円形状等であってもよい。切込66,67の先端は、図21に示すように、立体的収納空間4の側辺に対して直交する方向に向かうように形成されている。
また、軟質容器62は、図21に示すように、第一融着辺21と第二融着辺22とが交差する角部65付近において、第一融着辺21に形成された切込66と第二融着辺22に形成された切込67の間の軟質容器62が切断される部分に沿って形成されている脆弱部68を備えている。脆弱部68は、図4に示すように、脆弱部33と同様にミシン目状スリット68であり、外層63a(64a)、中間層63b(64b)にのみ設けられている。ミシン目状スリット68の形状としては、脆弱部33と同様であることが好ましい。
【0060】
ミシン目状スリット68は、軟質樹脂製シート63,64それぞれに設けられ、図21に示すように、立体的収納空間4の側辺4aと直交する方向に第一融着辺21に形成された切込66の先端66aから二分する線36まで延びるスリット部分68aと、立体的収納空間4bと直交する方向に第二融着辺22に形成された切込67の先端67aから二分する線36付近までのびスリット部分68aと二分する線36付近において交わるスリット部分68bからなる。なお、上述したものに限られず、ミシン目状スリット68は、切込66の先端66aから二分する線36側に少し離れた位置から切込67の先端67aから二分する線36側に少し離れた位置まで軟質容器62が切断される部分に沿って連続して形成されていてもよい。また、ミシン目状スリット68は、切込66の先端66a付近及び切込67の先端67a付近にのみ形成されていてもよい。
【0061】
なお、切込及び脆弱部としては、この実施例において説明したものに限られず、軟質容器体1において説明したものであってもよい。
なお、軟質容器体60の角部65付近に形成される軟質容器開封用切込及び脆弱部としては、上述した軟質容器体1に形成された軟質容器開封用切込及び脆弱部と同様の構成をしているものであってもよい。
【0062】
次に、角部65付近に軟質容器開封用切込66,67及び脆弱部68を有する軟質容器体60の開封操作について説明する。なお、軟質容器体60の角部65付近の形状と、軟質容器体1の角部30付近の形状は同じであるため、上述した図10,図11,図12を用いて説明する。
まず、図10に示すように、第一融着辺21と第二融着辺22との二分する線36に対して角部65付近の第一融着辺21と第二融着辺22を折り重ねると第一融着辺21に形成された切込66と第二融着辺22に形成された切込67がほぼ重なる状態となる。
【0063】
この状態において、切込66,67の両側を手で担持して、図11のように立体的収納空間4の側辺4a,4bと直交する向き(スリット部分68a,68b方向)に切断する。
この際、重ねられた切込66の先端形成部66bと切込67の先端形成部67bとが接触し合い互いに切断の際の支点となるため軟質容器2の角部65付近を容易に切断することができる。また、第一融着辺21と第二融着辺22を折り重ねて切断するため切断距離が短く済み、切断したい部分から大きくはずれることがない。また、切込66と切込67との間の切断される部分に脆弱部68が形成されているため、さらに切断容易なものとなっている。
【0064】
図11に示すように、第一融着辺21と第二融着辺22を折り重ねた状態の軟質容器2の切り口34a,34bは、立体的収納空間4の側辺4a、4bに対して直交する直線形状となっている。また、折り畳まれた軟質樹脂製シート63,64は、ほぼ同じ直線形状の切り口34a、34bとなっている。また、図12に示すように第一融着辺21と第二融着辺22を広げた状態では、切り口34a,34bの形状は、立体的収納空間4の側辺4a,4bに直交する直線が二分する線36付近で交わる形状となっている。
以上のように軟質容器開封用切込及び脆弱部を有することにより、角部付近を折り曲げて切断することができ、かつ、軟質容器を切断想定部分にて容易に切断することができる。
【0065】
次に、図24ないし図32に示す実施例の内容物を収納した軟質容器体を説明する。図24は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の他の実施例の斜視図である。図25は、図24に示した軟質容器体の底面図である。図26は、図24に示した軟質容器体の角部付近の拡大図である。図27は、図24に示した軟質容器体に使用される軟質容器を説明するための説明図である。図28は、図24に示した軟質容器体に使用される軟質容器を説明するための説明図である。図29は、図24に示した軟質容器体における第三融着辺の形成過程を説明するための説明図である。
【0066】
この実施例の内容物を収納した軟質容器体70の基本構成は、上述した軟質容器体1と同じであり、相違は、上述した実施例の軟質容器体1が二枚の軟質樹脂シートを用いているのに対して、この実施例は、1枚の軟質樹脂製シートを折り返したものを用いている点のみである。
本発明の内容物を収納した軟質容器体70は、軟質樹脂製シートからなり、内部に密閉された立体的収納空間4を形成する軟質容器72と、軟質容器72内に収納された内容物3とからなる。軟質容器72は、少なくとも1つの角部75を備えるとともに、角部75において交差する第一融着部21および第二融着部22を備え、さらに、第一融着部21及び第二融着部22は、角部75の交差部26よりほぼ同一長さ離間した位置もしくは角部75付近を第一融着部21と第二融着部22が重なるように折り曲げた時に重なり合う位置に形成された軟質容器開封用切込76,77を有する。
【0067】
また、軟質容器体70は、軟質樹脂製シート73,74からなり、内部に密閉された立体的収納空間4を形成する軟質容器72と、軟質容器72内に収納された内容物3とからなり、内容物3を収納した状態において載置可能である。軟質容器72は、載置した状態において上方に位置する少なくとも1つの角部75を備えるとともに、角部75において交差する第一融着部21および第二融着部22を備え、さらに、第一融着部21及び第二融着部22は、角部75の交差部26よりほぼ同一長さ離間した位置もしくは角部75付近を第一融着部21と第二融着部22が重なるように折り曲げた時に重なり合う位置に形成された軟質容器開封用切込76,77を有する。
【0068】
軟質容器72は、側方にて折り返した1枚の軟質樹脂製シート73,74の上部側を所定幅にて融着することにより形成された第一融着辺21と下部側を所定幅にて融着することにより形成された第三融着辺23と、軟質樹脂製シート73,74の第一融着辺21と第三融着辺23の離間する一端部間に位置する折り返し辺25と、折り返し辺25と向かい合うそれぞれの側の軟質樹脂製シート73,74の端部をシートの中央付近にて折り曲げ、同じ側の軟質樹脂製シート73,74の端部もしくは端部付近が接触する状態にて軟質樹脂製シート73,74の端部もしくは端部付近を所定幅にて融着する第四融着辺24を備え、第一融着部21は第一融着辺21により形成され、第二融着部22は折り返し辺25と第一融着辺21との交差部26もしくは交差部26付近から第三融着辺23側に向かって折り返し辺25を所定幅かつ所定長融着することにより形成されている。
【0069】
そこで、図24ないし図26に示す実施例の内容物を収納した軟質容器体を用いて説明する。
上述と同様に、内容物を収納した軟質容器体70は、軟質容器72とその中に収納された内容物3とからなる。なお、この実施例においては、第一融着部21を第一融着辺21として説明する。
軟質容器体70は、図24ないし図25に示すように折り返し辺25の交差部付近以外の部分を除く周辺部が固着されているとともに、内部に収納空間を備えている。また、図27に示す状態において、軟質容器72は、左側方にて折り返された軟質樹脂製シート73,74により作製され、軟質樹脂製シート73,74の上部側を所定幅にて融着することにより形成された第一融着辺21と下部側を所定幅にて融着することにより形成された第三融着辺23と、折り返し辺25の第一融着辺21と折り返し辺25の交差部26付近を所定幅かつ所定長融着することにより形成された第二融着部22を有し、後に第四融着辺24が形成される折り返し辺25と向かい合う端が開口する(言い換えれば、未融着辺となっている)袋状物である。
【0070】
また、軟質容器を形成するために用いられる袋状物としては、上述したものに限られるものでなく、例えば、図28に示す袋状物82のように、上部側の第1融着辺21の長さが下部側の第三融着辺23より長いものであってもよい。特に、図28に示すものでは、第三融着辺23の折り返し辺25側の端部が、第一融着辺21の折り返し辺側端部より、開口端(言い換えれば、第四融着辺側)側に位置するものとなっている。この袋状物82では、折り返し辺25が負の傾きを持つような形態となる。さらに、袋状物82としては、上部側である第1融着辺21の長さが下部側である第三融着辺23より短く、第一融着辺21の折り返し辺25側の端部が、第三融着辺23の折り返し辺側端部より、開口端(言い換えれば、第四融着辺側)に位置するものであってもよい。この袋状物82では、折り返し辺25が正の傾きを持つような形態となる。
そして、図29に示すように、未融着辺を広げて、内容物3を充填後に、広げた未融着辺をそれぞれのシートを中央付近にて折り曲げ、第一融着辺21と第三融着辺23の内側融着縁が近接するようにした後、この未融着辺を融着する。
【0071】
このため、軟質容器72は、内部に変形三角錐状もしくは正三角錐状の空間を形成するとともに、内容物3を収納する。内容物を収納した軟質容器体70は、変形三角形状の底面を形成し安定して自立する。特に、この発明の軟質容器体では、向かい合う第一融着辺21および第三融着辺23を備えているので、第一融着辺21を上にして内容物を充填した軟質容器体70を載置すると、折り返し辺25の下端部から第四融着辺24の中央付近に到達する第三融着辺23がほぼ中心を通る略三角形状の接地面が形成され底面の保形性を高めている。
さらに、図24,図27,図28に示すように、第一融着辺21の上部を除く部分を他の融着辺より幅を広く形成するとともに、搬送および排出作業に利用される切欠部28を備えていることが好ましい。このような切欠部28に指を通すことにより、軟質容器体を容易に運搬することができるとともに、内容物の排出作業も容易となる。
【0072】
また、図24,図26に示すように第一融着辺21及び第二融着部22は、角部75の交差部26よりほぼ同一長さ離間した位置もしくは角部75付近を第一融着辺21と第二融着部22が重なるように折り曲げた時に重なり合う位置に形成された軟質容器開封用切込76,77を有する。軟質容器開封用切込76,77は、上述した軟質容器開封切込76,77と同様に軟質容器72を開封する際に使用されるものである。
軟質容器開封用切込76,77は、角部75付近の第一融着辺21と第二融着部22にそれぞれ一つ形成されている。
【0073】
この実施例において、切込76,77は、図26に示すように、交差部26よりほぼ同一長さ離間した位置であり、かつ第一融着辺21と第二融着部22を二分する線36に対して第一融着辺21と第二融着部22を折り重ねた場合ほぼ重なるような位置に形成されている。また、角部75付近の先端形状は、丸みを帯びるように形成されている。切込76,77は、切込76,77を二分する直線と側片4a,4bとの交点と、交差部26との距離L5が、5〜50mmとなる位置に形成されていることが好ましい。特に、内容物3の粘度が低粘度の場合には、距離L5が、5〜30mm、特に、10〜20mmとなる位置に形成されていることが好ましい。また、内容物3の粘度が高粘度の場合には、距離L5が、10〜50mm、特に、15〜40mmとなる位置に形成されていることが好ましい。ここでいう、低粘度とは、1Pa・S程度未満のものであり、高粘度とは、1Pa・S程度以上のものと考える。なお、切込76,77は、第一融着辺21と第二融着部22とを二分する線36よりずらして折り重ねた場合ほぼ重なるような位置に形成されていてもよい。この場合、切込の交差部からの距離は異なるものとなる。
【0074】
切込76,77は、第一融着辺21と第二融着部22の縁端側部分を略三角形状に切り欠くことにより形成されている。切込形状は、この実施例のような略三角形状に限られず、半楕円形状、半円形状等であってもよい。切込76,77の先端は、図26に示すように、立体的収納空間4の側辺に対して直交する方向に向かうように形成されている。
また、軟質容器72は、図26に示すように、第一融着辺21と第二融着部22とが交差する角部75付近において、第一融着辺21に形成された切込76と第二融着部22に形成された切込77の間の軟質容器72が切断される部分に沿って形成されている脆弱部78を備えている。脆弱部78は、図4に示すように、脆弱部33と同様にミシン目状スリット78であり、ミシン目状スリット78は、外層73a(74a)、中間層73b(74b)にのみ設けられている。ミシン目状スリット78の形状としては、脆弱部33と同様であることが好ましい。
【0075】
ミシン目状スリット78は、軟質樹脂製シート73,74それぞれに設けられ、図26に示すように、立体的収納空間4の側辺4aと直交する方向に第一融着辺21に形成された切込76の先端76aから二分する線36まで延びるスリット部分78aと、立体的収納空間4bと直交する方向に第二融着部22に形成された切込77の先端77aから二分する線36付近までのびスリット部分78aと二分する線36付近において交わるスリット部分78bからなる。なお、上述したものに限られず、ミシン目状スリット78は、切込76の先端76aから二分する線36側に少し離れた位置から切込77の先端77aから二分する線36側に少し離れた位置まで軟質容器72が切断される部分に沿って連続して形成されていてもよい。また、ミシン目状スリット78は、切込76の先端76aから切込77の先端77aまで二分する線36付近を除いて形成されているものであってもよい。
【0076】
なお、切込及び脆弱部としては、この実施例において説明したものに限られず、軟質容器体1において説明したものであってもよい。
なお、軟質容器体70の角部75付近に形成される軟質容器開封用切込及び脆弱部としては、上述した軟質容器体1に形成された軟質容器開封用切込及び脆弱部と同様の構成をしているものであってもよい。
【0077】
次に、角部65付近に軟質容器開封用切込66,67及び脆弱部68を有する軟質容器体60の開封操作について説明する。なお、軟質容器体60の角部65付近の形状と、軟質容器体1の角部30付近の形状は同じであるため、上述した図10,図11,図12を用いて説明する。
まず、図10に示すように、第一融着辺21と第二融着辺22との二分する線36に対して角部65付近の第一融着辺21と第二融着辺22を折り重ねると第一融着辺21に形成された切込66と第二融着辺22に形成された切込67がほぼ重なる状態となる。
【0078】
この状態において、切込66,67の両側を手で担持して、図11のように立体的収納空間4の側辺4a,4bと直交する向き(スリット部分68a,68b方向)に切断する。
この際、重ねられた切込66の先端形成部66bと切込67の先端形成部67bとが接触し合い互いに切断の際の支点となるため軟質容器2の角部65付近を容易に切断することができる。また、第一融着辺21と第二融着辺22を折り重ねて切断するため切断距離が短く済み、切断したい部分から大きくはずれることがない。また、切込66と切込67との間の切断される部分に脆弱部68が形成されているため、さらに切断容易なものとなっている。
【0079】
図11に示すように、第一融着辺21と第二融着辺22を折り重ねた状態の軟質容器2の切り口34a,34bは、立体的収納空間4の側辺4a、4bに対して直交する直線形状となっている。また、重ねられた軟質樹脂製シート63,64は、ほぼ同じ直線形状の切り口34a、34bとなっている。また、図12に示すように第一融着辺21と第二融着辺22を広げた状態では、切り口34a,34bの形状は、立体的収納空間4の側辺4a,4bに直交する直線が二分する線36付近で交わる形状となっている。
以上のように軟質容器開封用切込及び脆弱部を有することにより、角部付近を折り曲げて切断することができ、かつ、角部付近を切断想定部分においいて容易に切断することができる。
【0080】
次に、角部75付近に軟質容器開封用切込76,77及び脆弱部79を有する軟質容器体70の開封操作について説明する。図30は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。図31は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。図32は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。
まず、図30に示すように、第一融着辺21と第二融着部22との二分する線36に対して角部75付近の第一融着辺21と第二融着部22を折り重ねると第一融着辺21に形成された切込76と第二融着部22に形成された切込77がほぼ重なる状態となる。
【0081】
この状態において、切込76,77の両側を手で担持して、図31のように立体的収納空間4の側辺4a,4bと直交する向き(スリット部分78a,78b方向)に切断する。
この際、重ねられた切込76の先端形成部76bと切込77の先端形成部77bとが接触し合い互いに切断の際の支点となるため軟質容器72の角部75付近を容易に切断することができる。また、第一融着辺21と第二融着部22を折り重ねて切断するため切断距離が短く済み、切断したい部分から大きくはずれることがない。また、切込76と切込77との間の軟質容器が切断される部分に脆弱部79が形成されているため、さらに切断容易なものとなっている。
【0082】
図31に示すように、第一融着辺21と第二融着部22を折り重ねた状態の軟質容器72の切り口80a,80bは、立体的収納空間4の側辺4a、4bに対して直交する直線形状となっている。また、重ねられた軟質樹脂製シート73,74は、ほぼ同じ直線形状の切り口80a、80bとなっている。また、図32に示すように第一融着辺21と第二融着部22を広げた状態では、切り口80a,80bの形状は、立体的収納空間4の側辺4a,4bに直交する直線が二分する線36付近で交わる形状となっている。
以上のように軟質容器開封用切込及び脆弱部を有することにより、角部付近を折り曲げて切断することができ、かつ、軟質容器を切断想定部分にて容易に切断することができる。
【0083】
次に、図33ないし図37に示す実施例の内容物を収納した軟質容器体を説明する。図33は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の他の実施例の斜視図である。図34は、図33に示した軟質容器体の底面図である。図35は、図33に示した軟質容器体の角部付近の拡大図である。図36は、図33に示した軟質容器体に使用される軟質容器を説明するための説明図である。図37は、図33に示した軟質容器体における第二融着辺の形成過程を説明するための説明図である。
【0084】
本発明の内容物を収納した軟質容器体90は、軟質樹脂製シート93,94からなり、内部に密閉された立体的収納空間4を形成する軟質容器92と、軟質容器92内に収納された内容物3とからなる。軟質容器92は、少なくとも1つの角部95を備えるとともに、角部95において交差する第一融着部22および第二融着部21を備え、さらに、第一融着部22及び第二融着部21は、角部95の交差部26よりほぼ同一長さ離間した位置もしくは角部95付近を第一融着部22と第二融着部21が重なるように折り曲げた時に重なり合う位置に形成された軟質容器開封用切込96,97を有する。
【0085】
また、軟質容器体90は、軟質樹脂製シート93,94からなり、内部に密閉された立体的収納空間4を形成する軟質容器92と、軟質容器92内に収納された内容物3とからなり、内容物3を収納した状態において載置可能である。軟質容器92は、載置した状態において上方に位置する少なくとも1つの角部95を備えるとともに、角部95において交差する第一融着部22および第二融着部21を備え、さらに、第一融着部22及び第二融着部21は、角部95の交差部26よりほぼ同一長さ離間した位置もしくは角部95付近を第一融着部22と第二融着部21が重なるように折り曲げた時に重なり合う位置に形成された軟質容器開封用切込96,97を有する。
また、軟質容器92は、軟質樹脂製チューブの一端側開口部(図示せず)を封止する第一融着辺22と、他端側開口部91を第一融着辺22とほぼ直交するよう封止する第二融着辺23を備え、第一融着部22は第一融着辺22により形成され、第二融着部21は第一融着辺22の一端より第二融着辺23側に向かって軟質樹脂製チューブを所定幅かつ所定長融着することにより形成されている。
【0086】
具体的に、軟質容器92は、図33ないし図36に示すように、軟質樹脂製チューブの上側及び下側を折り曲げることにより形成された上側折り曲げ辺99a及び下側折り曲げ辺99bと、軟質樹脂製チューブの一端側開口部(図示せず)を所定幅にて融着することにより形成されている第一融着辺22と、他端側開口部91を第一融着辺22とほぼ直交するように所定幅にて融着することにより形成されている第二融着辺23と、第一融着辺22の上端より第二融着辺23側に向かって軟質樹脂製チューブを所定幅かつ所定長融着することにより形成されている第二融着部21を備えている。
そして、図36に示す状態において、軟質容器92は、チューブ状の軟質樹脂製シート93,94により作製され、上側及び下側にて折り曲げられ平面状体となった軟質樹脂製チューブの左側開口部(図示せず)を封止することにより形成された第一融着辺22と、第一融着辺22の上端から右側開口部に向かって所定長形成された第二融着部21を有し、後の第二融着辺23となる第一融着辺22と向かい合う端が開口する袋状物である。
【0087】
そして、図37に示すように、未融着辺を広げて、内容物3を充填後に、広げた未融着辺を軟質樹脂製シート93,94を中央付近にて折り曲げ、上側折り曲げ辺99aと下側折り曲げ辺99bが近接するようにした後、この未融着辺を融着する。
このため、軟質容器92は、内部に変形三角錐状もしくは正三角錐状の空間を形成するとともに、内容物3を収納する。内容物を収納した軟質容器体90は、変形三角形状の底面を形成し安定して自立する。特に、この発明の軟質容器体90では、第一融着辺22および第二融着部21を備えているので、第二融着部21を上にして内容物3を充填した軟質容器体90を載置すると、第一融着辺22の下端部から第二融着辺23の中央付近に到達する下側折り曲げ辺99bがほぼ中心を通る略三角形状の接地面が形成され底面の保形性を高めている。
【0088】
また、軟質容器体90の第一融着辺22の内側融着縁は、図36に示すように、上側折り曲げ辺99aおよび下側折り曲げ辺99bに対して斜めとなっていることが好ましい。このようにすることにより、第一融着辺22と第二融着部21の交差部付近、言い換えれば、第一融着辺22と第二融着部21により形成される角部を他の角部より急激に縮径する円錐状空間とすることができ、この角部を切断することにより、内容物3を排出容易な排出口を容易に形成することができる。
さらに、第一融着辺22の下側折り曲げ辺99b側部分は、他の融着辺より幅を広く形成するとともに、搬送および排出作業に利用される切欠部28を備えていることが好ましい。このような切欠部28に指を通すことにより、軟質容器体を容易に運搬することができるとともに、内容物の排出作業も容易となる。
【0089】
また、図33,図35に示すように第一融着辺22及び第二融着部21は、角部95の交差部26よりほぼ同一長さ離間した位置もしくは角部95付近を第一融着辺22と第二融着部21が重なるように折り曲げた時に重なり合う位置に形成された軟質容器開封用切込96,97を有する。軟質容器開封用切込96,97は、上述した軟質容器開封切込96,97と同様に軟質容器92を開封する際に使用されるものである。
軟質容器開封用切込96,97は、角部95付近の第一融着辺22と第二融着部21にそれぞれ一つ形成されている。
【0090】
この実施例において、切込96,97は、図35に示すように、交差部26よりほぼ同一長さ離間した位置であり、かつ第一融着辺22と第二融着部21を二分する線36に対して第一融着辺22と第二融着部21を折り重ねた場合ほぼ重なるような位置に形成されている。また、角部95付近の先端形状は、丸みを帯びるように形成されている。切込96,97は、切込96,97を二分する直線と側片4a,4bとの交点と、交差部26との距離L6が、5〜50mmとなる位置に形成されていることが好ましい。特に、内容物3の粘度が低粘度の場合には、距離L6が、5〜30mm、特に、10〜20mmとなる位置に形成されていることが好ましい。また、内容物3の粘度が高粘度の場合には、距離L6が、10〜50mm、特に、15〜40mmとなる位置に形成されていることが好ましい。ここでいう、低粘度とは、1Pa・S程度未満のものであり、高粘度とは、1Pa・S程度以上のものと考える。
なお、切込96,97は、第一融着辺22と第二融着部21とを二分する線36よりずらして折り重ねた場合ほぼ重なるような位置に形成されていてもよい。この場合、切込の交差部からの距離は異なるものとなる。
【0091】
切込96,97は、第二融着部21と第一融着辺22の縁端側部分を略三角形状に切り欠くことにより形成されている。切込形状は、この実施例のような略三角形状に限られず、半楕円形状、半円形状等であってもよい。切込96,97の先端は、図35に示すように、立体的収納空間4の側辺に対して直交する方向に向かうように形成されている。
また、軟質容器92は、図35に示すように、第一融着辺22と第二融着部21とが交差する角部95付近において、第一融着辺22に形成された切込97と第二融着部21に形成された切込96の間の軟質容器92が切断される部分に沿って形成されている脆弱部98を備えている。脆弱部98は、図4に示すように、脆弱部33と同様にミシン目状スリット98であり、外層93a(94a)、中間層93b(94b)にのみ設けられている。ミシン目状スリット98の形状としては、脆弱部33と同様であることが好ましい。
【0092】
ミシン目状スリット98は、軟質樹脂製シート93,94それぞれに設けられ、図35に示すように、立体的収納空間4の側辺4aと直交する方向に第二融着部21に形成された切込96の先端96aから二分する線36まで延びるスリット部分98aと、立体的収納空間4bと直交する方向に第一融着辺22に形成された切込97の先端97aから二分する線36付近までのびスリット部分98aと二分する線36付近において交わるスリット部分98bからなる。なお、上述したものに限られず、ミシン目状スリット98は、切込96の先端96aから二分する線36側に少し離れた位置から切込97の先端97aから二分する線36側に少し離れた位置まで軟質容器92が切断される部分に沿って連続して形成されていてもよい。また、ミシン目状スリット98は、切込96の先端96a付近及び切込97の先端97a付近のみに形成されていてもよい。なお、切込及び脆弱部としては、この実施例において説明したものに限られず、軟質容器体1において説明したものであってもよい。
以上、角部付近に軟質容器開封用切込及び脆弱部の両方を有する軟質容器について説明したが、角部付近に軟質容器開封用切込のみ有している軟質容器であってもよい。
【0093】
次に、角部95付近に軟質容器開封用切込96,97及び脆弱部98を有する軟質容器体90の開封操作について説明する。角部95付近の構成は、上述した角部30とほぼ同じであるため、上述した図10ないし図12を用いて軟質容器体90の開封操作について説明する。
まず、図10に示すように、第一融着辺22と第二融着部21を二分する線36に対して角部95付近の第一融着辺22と第二融着部21を折り重ねると第一融着辺22に形成された切込97と第二融着部21に形成された切込96がほぼ重なる状態となる。
【0094】
この状態において、切込96,97の両側を手で担持して、図11に示すように立体的収納空間4の側辺4a,4bと直交する向き(スリット部分98a,98b方向)に切断する。
この際、重ねられた切込96の先端形成部96bと切込97の先端形成部97bとが接触し合い互いに切断の際の支点となるため軟質容器2を容易に切断することができる。また、第一融着辺22と第二融着部21を折り重ねて切断するため切断距離が短く済み、切断したい部分から大きくはずれることがない。また、切込96と切込97との間の切断される部分に沿って脆弱部98が形成されているため、さらに切断容易なものとなっている。
【0095】
図11に示すように、第一融着辺22と第二融着部21を折り重ねた状態の軟質容器92の切り口34a,34bは、立体的収納空間4の側辺4a、4bに対して直交する直線形状となっている。また、重ねられた軟質樹脂製シート93,94は、ほぼ同じ直線形状の切り口34a、34bとなっている。図12に示すように第一融着辺22と第二融着部21を広げた状態では、切り口34a,34bの形状は、立体的収納空間4の側辺4a,4bに直交する直線が二分する線36付近で交わる形状となっている。
また、本発明の軟質容器としては、図38に示すようなスタンディングパウチ型容器100であってもよい。また、スタンディングパウチ型容器としては開封される角部が他の部分と比較して突出するように作製されているものであってもよい。
【0096】
そして、上述したすべての実施例において、軟質樹脂フィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート、延伸ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステルもしくは延伸ポリエステル、ポリエチレン、延伸ポリエチレン、ポリプロピレン、延伸ポリプロピレンなどのポリオレフィンもしくは延伸ポリオレフィン、ポリアミドなどにより形成された軟質樹脂フィルムを基材とし、これに、接着剤を介してもしくは直接ヒートシール性を向上させるためのホットメルト型接着剤層(例えば、低密度ポリエチレン、エチレンビニルアセテート)をラミネートしたもの、また、上記の軟質樹脂フィルムを基材とし、外面にガスバリヤー性を有する樹脂(例えば、ポリ塩化ビニリデン、エチレン−ビニルアルコール共重合体)をコーティングし、内面に接着剤を介してもしくは直接ヒートシール性を向上させるためのホットメルト型接着剤層(例えば、低密度ポリエチレン、エチレンビニルアセテート)をラミネートしたもの、また、上記の軟質樹脂フィルムを基材とし、内面に耐衝撃性(耐ピンホール性)を与えるために接着剤を介してもしくは直接耐衝撃性を有する樹脂層(例えば、延伸ポリアミド)をラミネートし、さらにこの耐衝撃性樹脂層の上に、接着剤を介してもしくは直接ヒートシール性を向上させるためのホットメルト型接着剤層(例えば、低密度ポリエチレン、エチレンビニルアセテート)をラミネートしたものなど各種のフィルムを使用することができる。フィルムは、収納される内容物により適宜選択される。
【0097】
軟質樹脂製シートが、上述したように3層構造の場合は、内容物と接触する内層には、水蒸気透過性の低いポリエチレン等を使用することが好ましく、中間層には、アルミ蒸着層等を使用することが好ましく、外層には、耐摩耗性及び耐衝撃性の高いナイロン等を使用することが好ましく、特に、内層がポリエチレン層、中間層がアルミ蒸着層、外層がナイロン層であることが好ましい。3層構造の軟質樹脂製シートの製造方法としては、まず、軟質樹脂製シートの外層と中間層の積層シートを作製して所定位置にミシン目構造を設けた後、内層を形成することにより作製される。
【0098】
本発明の軟質容器体内に収納される内容物3としては、軟質容器体への充填が可能でありかつ、軟質容器体を部分的に破断した後、排出することができるものであればどのようなものでもよい。
例えば、飲料水、ジュース、醤油、ソース、油、液状洗剤、シャンプー、リンス、オイルなどの液状物、マヨネーズ、ケチャップ、味噌、クリーム、軟膏などの流動性物もしくは半固形物、塩、砂糖、小麦粉、インスタントコーヒー等のような紛状物もしくは顆粒状物など、食料品、例えば軟膏やクリーム類のような医薬品等のような液体ないし半固状などが考えられる。
【0099】
そして、軟質容器体における各融着辺は、超音波、高周波などを用いて融着させることにより形成される。なお、融着は、加熱によるものが好ましいが、接着剤を用いるものでもよい。
さらに、軟質容器体への内容物の充填は、完全充填ではなく、ある程度の空間が残留するように行うことが好ましい。このようにすることにより、保管中ならびに運搬中の温度上昇により内容物の膨張、また、搬送中における落下時などにおいて、残留内部空間が緩衝作用を発揮し、軟質容器体の破損を防止する。
【0100】
次に、図39または図40に示す実施例の内容物を収納した軟質容器体について説明する。図39は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の他の実施例の斜視図である。図40は、図39に示した軟質容器の角部付近の拡大図である。
本発明の内容物を収納する軟質容器体110は、軟質樹脂製シート11,12からなり、内部に密閉された立体的収納空間を形成する軟質容器111と、軟質容器111内に収納された内容物3とからなる内容物3を収納した軟質容器体110であって、軟質容器111は、少なくとも1つの角部115を備えるとともに、角部115において交差する第一融着部21および第二融着部22を備え、さらに、第一融着部21及び第二融着部22は、角部115の交差部26より異なる長さ離間した位置に形成された軟質容器開封用切込112,113を有し、軟質容器開封用切込は、前記角部を開封することにより形成された切り口(注ぎ口)の下側部分が該切り口の上側部分より、前方に向かって突出する位置に配置されている。
【0101】
また、本発明の軟質容器体110は、軟質樹脂製シート11,12からなり、内部に密閉された立体的収納空間4を形成する軟質容器111と、軟質容器111内に収納された内容物3とからなり、内容物3を収納した状態において載置可能な軟質容器体111であって、軟質容器111は、載置した状態において上方に位置する少なくとも1つの角部115を備えるとともに、角部115において交差する第一融着部21および第二融着部22を備え、さらに、第一融着部21及び第二融着部22は、角部115の交差部26より異なる長さ離間した位置に形成された軟質容器開封用切込112,113を有し、軟質容器開封用切込112,113は、角部115を開封することにより形成された切り口(注ぎ口)119a,119bの下側部分が切り口(注ぎ口)119a,119bの上側部分より、前方に向かって突出する位置に配置されている。
本発明の軟質容器体110は、軟質容器体1と基本構成が同じであり、第一融着辺21と第二融着辺22とが交差する角部115付近の形状と、第二融着辺22の下端部分の形状のみ異なっている。以下、相違点を中心に説明する。
【0102】
軟質容器体110は、図39に示すように、軟質容器111とその中に収納された内容物3とからなる。軟質容器111の角部115付近の形状と第二融着辺の22の形状以外の構成は、軟質容器体1の軟質容器2の構成と同じであるため説明を省略する。また、内容物3としては上述したとおりである。また、この実施例においては、第一融着部、第二融着部は、それぞれ第一融着辺、第二融着辺であるため、以下、第一融着部、第二融着部を、第一融着辺、第二融着辺として説明する。
【0103】
この実施例の軟質容器開封用切込112,113は、図40に示すように、角部115を開封することにより形成された切り口(注ぎ口)119a,119bが前方に向かって斜め下方に傾斜する位置に形成されている。軟質容器開封用切込112,113は、角部115付近の第一融着辺21と第二融着辺22にそれぞれ一つずつ形成されている。軟質容器開封用切込112,113は、第一融着辺21に形成された第一の切込112と、第二融着辺22に形成され、第一の切込112より交差部26から遠い位置に形成された第二の切込113を有している。実施例において、第一融着辺21は、切り口(注ぎ口)119a,119bの下側部分となり、第二融着辺22は切り口119a,119bの上側部分となる。このため、第一の切込112と第二の切込113を用いて角部115を開封すると、切り口119a,119bは、図45に示すように、切り口119a,119bの前方に向かって斜め下方(第一融着辺21側)に傾斜する直線形状となる。切り口119a,119bがこのような形状であれば、注ぎ口119a,119bの開口径が大きくなるため、高粘度の内容物3を容易に排出することができる。また、このような構成により、内容物3の排出状況を確認しながら注ぐことができるため排出量を調整しやすくなる。
【0104】
また、軟質容器開封用切込112,113は、図40に示すように、対向するように形成されている。この実施例の第一の切込112と第二の切込113は、先端112aと先端113aとを結ぶ直線117(後述する脆弱部)が第一の切込112と第二の切込113を二分するような向きに配置されている。これにより、第一の切込112と第二の切込113を用いて角部115を切断すれば、直線117に沿って角部115を切断しやすくなる。なお、第一の切込112と第二の切込113は、互いに対向していなくてもよい。例えば、第一の切込152と第二の切込153は、図42に示すように、第一の切込152を2分する線157aと第二の切込153を2分する線157bとが折り返し線158付近で交差するような向きに配置されていてもよい。この実施例の第一の切込152と第二の切込153を用いて角部160を開封すれば、第一の切込を2分する線157aと、第二の切込を2分する線157bが折り返し線158付近で交差するような切り口形状となる(図42に示す点線形状)。
【0105】
第一の切込112と第二の切込113は、直線117(第一の切込112と第二の切込113を2分する線)が第二融着辺22に対して、下方に25〜50°程度傾斜する向きに配置されていることが好ましい。第一の切込112は、交差部26と、直線117と側辺4aとの交点との距離L7が5〜15mmとなる位置に形成されていることが好ましい。また、第二の切込113は、交差部26と、直線117と側辺4bとの交点との距離L8が、15〜25mmとなる位置に形成されていることが好ましい。
第一の切込112は、第一融着辺21の縁端側部分を略三角形状に切り欠くことにより形成されている。なお、第一の切込112の形状は、半楕円形状、半円形状等であってもよい。第二の切込113は、第二融着辺22の縁端側部分を、交差部26側に形成され、図40に示す角部115に対してほぼ水平に形成された直線と、直線より第三融着辺23側に形成された円弧等の曲線とからなる形状に切り欠くことにより形成されている。なお、第二の切込113は、略三角形状、半楕円形状、半円形状等であってもよい。また、軟質容器開封用切込112,113は、角部115付近の第一融着辺21及び第二融着辺22にそれぞれ複数個形成されていてもよい。
【0106】
また、軟質容器111は、図40に示すように、第一融着辺21と第二融着辺22とが交差する角部115付近において、第一融着辺21に形成された切込112と第二融着辺22に形成された切込113の間の軟質容器111が切断される部分に沿って形成されている脆弱部117を備えている。脆弱部117は、図4に示すように、脆弱部33と同様にミシン目状スリット117であり、外層11a(12a)、中間層11b(12b)にのみ設けられている。ミシン目状スリット117の形状としては、脆弱部33と同様であることが好ましい。
【0107】
この実施例において、ミシン目状スリット117は、軟質樹脂製シート11,12それぞれに設けられ、図40,図43,図44,図45に示すように、第一の切込112の先端112aから第二の切込113の先端113aまで直線形状に延びている。なお、上述したものに限定されず、ミシン目状スリット117は、切込112の先端112aから切込113の先端113aまでのすべてに形成されず、切込112の先端112aから折り返し線118側に少し離れた位置から切込113の先端113aから折り返し線118側に少し離れた位置まで軟質容器111が切断される部分に沿って連続して形成されていてもよい。また、ミシン目状スリットは、切込112の先端112a付近及び切込113の先端113a付近のみに形成され、折り返し線118付近に形成されていなくてもよい。
【0108】
また、軟質容器111の第二融着辺22の下端部分22aは、図39,図41に示すように、下端部分22aの上部より幅が小さくなっているとともに、下端部分22aの上部は下端部分より前方に突出した形態となっている。実施例では、第二融着辺22の下側部分22aには、他の融着辺より幅広な幅広部分が形成され、幅広部分の下側部分(第二融着辺22の下端部分22a)は、第二融着辺22の幅広部分より上側部分と同程度の幅に形成されている。また、第二融着辺22の幅広部分の下端は、図41に示すように、第三融着辺23に対してほぼ平行に形成されていることが好ましい。これにより、軟質容器体110を載置したとき、第二融着辺22が幅広部分の下端が支点となりその上部の立設状態が保持される。言い換えると、軟質容器体110の上部が前方に倒れお辞儀をするような状態となることを防止するため、角部を破断することにより形成された開口部が下方を向くことを抑制できる。このため、角部に形成された開口部からの内容物の流出を防止する。
【0109】
また、幅広部分には、搬送および排出作業に利用される切欠部28が形成されている。このような切欠部28に指を通すことにより、軟質容器体を容易に運搬することができるとともに、内容物の排出作業も容易となる。
また、軟質容器体1,60,90の第二融着辺22の下端部分も、下端部分の上部より幅が小さくなっているとともに、下端部分の上部は下端部分より前方に突出した形態となっていてもよい。
以上、角部付近に軟質容器開封用切込及び脆弱部の両方を有する軟質容器について説明したが、角部付近に軟質容器開封用切込のみ有している軟質容器であってもよい。
【0110】
次に、角部115付近に軟質容器開封用切込112,113及び脆弱部117を有する軟質容器体110の開封操作について説明する。図43は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。図44は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。図45は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。
まず、図43に示すように、角部115を第一の切込112と第二の切込113が重なるように折り重ねる。この状態において、角部115は、第一融着辺21と第二融着辺22が交差するように第二融着辺22が第一融着辺21側に折り重ねられている。
この状態で、重ねられた第一の切込112と第二の切込113の両側を手で担持して、図44に示すように、角部115の折り返し線118に対して、ほぼ直交するように切断する。いいかえると、第一の切込112の先端112aと第二の切込113の先端113a結ぶ直線117(第一の切込112と第二の切込113を2分する直線)に沿って切断する。
【0111】
この際、重ねられた第一の切込112の先端形成部112bと第二の切込113の先端形成部113bとが接触し合い互いに切断の際の支点となるため軟質容器111の角部115付近を容易に切断することができる。また、第一融着辺21と第二融着辺22を折り重ねて切断するため切断距離が短く済み、切断したい部分から大きくはずれることがない。また、第一の切込112と第二の切込113との間の切断される部分に脆弱部117が形成されているため、切断がさらに容易なものとなっている。
図44に示すように、第一融着辺21と第二融着辺22を折り重ねた状態の軟質容器111の切り口119a,119bは、折り返し線118にほぼ直交する直線形状となっている。また、折り畳まれた軟質容器樹脂製シート11,12は、ほぼ同じ直線形状の切り口となっている。また、図45に示すように、第一融着辺21と第二融着辺22を広げた状態では、切り口119a,119bの形状は、第一の切込112の先端112aと第二の切込113の先端113aとを結んだ前方に向かって第一融着辺21側に傾斜する直線形状となっている。
以上のように軟質容器開封用切込及び脆弱部を有することにより、角部付近を折り曲げて切断することができ、かつ、軟質容器を切断想定部分にて容易に切断することができる。
【0112】
次に、図46または図47に示す実施例の内容物を収納した軟質容器体について説明する。図46は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の他の実施例の斜視図である。図47は、図46に示した軟質容器の角部付近の拡大図である。
本発明の軟質容器体120は、軟質容器体60と基本構成が同じであり、第一融着辺21と第二融着辺22とが交差する角部125付近の形状と、第二融着辺22の下端部分の形状のみ異なっている。以下、相違点を中心に説明する。
本発明の内容物を収納する軟質容器体120は、軟質樹脂製シート63,64からなり、内部に密閉された立体的収納空間を形成する軟質容器121と、軟質容器121内に収納された内容物3とからなる内容物3を収納した軟質容器体120であって、軟質容器121は、少なくとも1つの角部125を備えるとともに、角部125において交差する第一融着部21および第二融着部22を備え、さらに、第一融着部21及び第二融着部22は、角部125の交差部26より異なる長さ離間した位置に形成された軟質容器開封用切込122,123を有し、軟質容器開封用切込は、前記角部を開封することにより形成された切り口(注ぎ口)の下側部分が該切り口の上側部分より、前方に向かって突出する位置に配置されている。
【0113】
また、本発明の軟質容器体120は、軟質樹脂製シート63,64からなり、内部に密閉された立体的収納空間4を形成する軟質容器121と、軟質容器121内に収納された内容物3とからなり、内容物3を収納した状態において載置可能な軟質容器体121であって、軟質容器121は、載置した状態において上方に位置する少なくとも1つの角部125を備えるとともに、角部125において交差する第一融着部21および第二融着部22を備え、さらに、第一融着部21及び第二融着部22は、角部125の交差部26より異なる長さ離間した位置に形成された軟質容器開封用切込122,123を有し、軟質容器開封用切込122,123は、角部125を開封することにより形成された切り口(注ぎ口)129a,129bの下側部分が切り口(注ぎ口)129a,129bの上側部分より、前方に向かって突出する位置に配置されている。
【0114】
また、軟質容器121は、下方にて折り返した1枚の軟質樹脂製シート63,64の上部側を所定幅にて融着することにより形成された第一融着辺21と、下方にて折り返された折り返し辺27と、第一融着辺21と折り返し辺27の向かい合う一端部間もしくは一端部付近間を所定幅にて融着する第二融着辺22と、第二融着辺22と向かい合うそれぞれの側の軟質樹脂製シート63,64の端部をシートの中央付近にて折り曲げ、同じ側の軟質樹脂製シート63,64の端部もしくは端部付近が接触する状態にて軟質樹脂製シート63,64の端部もしくは端部付近を所定幅にて融着する第三融着辺23を備え、第一融着部21は第一融着辺21により形成され、第二融着部22は第二融着辺22により形成されている。なお、この実施例において第一融着部、第二融着部を、それぞれ第一融着辺と第二融着辺として説明する。
【0115】
軟質容器体120は、図46に示すように、軟質容器121とその中に収納された内容物3とからなる。軟質容器121の角部125付近の形状と第二融着辺22以外の構成は、軟質容器体60の軟質容器62の構成と同じであるため説明を省略する。また、内容物3は上述したとおりである。
第一融着部21及び第二融着部22は、図47に示すように、角部125の交差部26より異なる長さ離間した位置に形成された軟質容器開封用切込122,123を有し、軟質容器開封用切込122,123は、角部125を開封することにより形成された切り口(注ぎ口)129a,129bの下側部分が切り口(注ぎ口)129a,129bの上側部分より、前方に向かって突出する位置に形成されている。
【0116】
この実施例の軟質容器開封用切込122,123は、角部125を開封することにより形成された切り口(注ぎ口)129a,129bが前方に向かって斜め下方に傾斜する位置に形成されている。軟質容器開封用切込122,123は、角部125付近の第一融着辺21と第二融着辺22にそれぞれ一つずつ形成されている。軟質容器開封用切込122,123は、図47に示すように、第一融着辺21に形成された第一の切込122と、第二融着辺22に形成され、第一の切込122より交差部26から遠い位置に形成された第二の切込123を有している。実施例において、第一融着辺21は、切り口(注ぎ口)129a,129bの下側部分となり、第二融着辺22は切り口129a,129bの上側部分となる。このため、第一の切込122と第二の切込123を用いて角部125を開封すると、切り口129a,129bは、図45に示すように、切り口129a,129bの前方に向かって斜め下方(第一融着辺21側)に傾斜する直線形状となる。切り口129a,129bがこのような形状であれば、注ぎ口129a,129bの開口径が大きくなるため、高粘度の内容物3を容易に排出することができる。また、このような構成により、内容物3の排出状況を確認しながら注ぐことができるため排出量を調整しやすくなる。
【0117】
また、軟質容器開封用切込122,123は、図47に示すように、対向するように形成されている。この実施例の第一の切込122と第二の切込123は、先端122aと先端123aとを結ぶ直線127(後述する脆弱部)が第一の切込122と第二の切込123を二分するような向きに配置されている。これにより、第一の切込122と第二の切込123を用いて角部125を切断すれば、直線127に沿って角部125を切断しやすくなる。なお、第一の切込122と第二の切込123は、互いに対向していなくてもよい。例えば、第一の切込152と第二の切込153は、図42に示すように、第一の切込152を2分する線157aと第二の切込153を2分する線157bとが折り返し線158付近で交差するような向きに配置されていてもよい。この実施例の第一の切込152と第二の切込153を用いて角部160を開封すれば、第一の切込を2分する線157aと、第二の切込を2分する線157bが折り返し線158付近で交差するような切り口形状となる(図42に示す点線形状)。
【0118】
第一の切込122と第二の切込123は、直線127(第一の切込122と第二の切込123を2分する線)が第二融着辺22に対して、下方に25〜50°程度傾斜する向きに配置されている。第一の切込122は、交差部26と、直線127と側辺4aとの交点との距離L9が、5〜15mmとなる位置に形成されていることが好ましい。また、第二の切込123は、交差部26と、直線127と側辺4bとの交点との距離L10が、15〜25mmとなる位置に形成されていることが好ましい。
第一の切込122は、第一融着辺21の縁端側部分を略三角形状に切り欠くことにより形成されている。なお、第一の切込122の形状は、半楕円形状、半円形状等であってもよい。第二の切込123は、第二融着辺22の縁端側部分を、交差部26側に形成され、図47に示す角部125に対してほぼ水平に形成された直線と、直線より折り返し辺27側に形成された円弧等の曲線とからなる形状に切り欠くことにより形成されている。なお、第二の切込123は、略三角形状、半楕円形状、半円形状等であってもよい。また、軟質容器開封用切込122,123は、角部125付近の第一融着辺21及び第二融着辺22にそれぞれ複数個形成されていてもよい。
【0119】
また、軟質容器121は、図47に示すように、第一融着辺21と第二融着辺22とが交差する角部125付近において、第一融着辺21に形成された切込122と第二融着辺22に形成された切込123の間の軟質容器121が切断される部分に沿って形成されている脆弱部127を備えている。脆弱部127は、図4に示すように、脆弱部33と同様にミシン目状スリット127であり、外層63a(64a)、中間層63b(64b)にのみ設けられている。ミシン目状スリット127の形状としては、脆弱部33と同様であることが好ましい。
この実施例において、ミシン目状スリット127は、軟質樹脂製シート63,64にそれぞれに設けられ、図47,図43,図44,図45に示すように、第一の切込122の先端122aから第二の切込123の先端123aまで直線形状に延びている。なお、上述したものに限定されず、ミシン目状スリット127は、切込122の先端122aから切込123の先端123aまですべてに、切込122の先端122aから折り返し線128側に少し離れた位置から切込123の先端123aから折り返し線128側に少し離れた位置まで軟質容器121が切断される部分に沿って連続して形成されていてもよい。また、ミシン目状スリットは、切込122の先端122a付近及び切込123の先端123a付近のみに形成され、折り返し線128付近に形成されていなくてもよい。
【0120】
また、軟質容器体120の角部125付近に形成される軟質容器開封用切込及び脆弱部としては、上述した軟質容器体110に形成された軟質容器開封用切込及び脆弱部と同様の構成をしているものであってもよい。
以上、角部付近に軟質容器開封用切込及び脆弱部の両方を有する軟質容器について説明したが、角部付近に軟質容器開封用切込のみ有している軟質容器であってもよい。
また、軟質容器121の第二融着辺22の下端部分22aは、図46,図48に示すように、下端部分22aの上部より幅が小さくなっているとともに、下端部分22aの上部は下端部分より前方に突出した形態となっている。実施例では、第二融着辺22の下側部分22aには、他の融着辺より幅広な幅広部分が形成され、幅広部分の下側部分(第二融着辺22の下端部分22a)は、第二融着辺22の幅広部分より上側部分と同程度の幅に形成されている。また、第二融着辺22の幅広部分の下端は、図48に示すように、折り返し辺27に対してほぼ平行に形成されていることが好ましい。これにより、軟質容器体120を載置したとき、第二融着辺22が幅広部分の下端を中心に折れ曲がり、第二融着辺22全体が折れ曲がることがないため、軟質容器体120の形状が保持される。言い換えると、軟質容器体120の上部が下側に折れ曲がらないため、軟質容器体120の形状が保持される。また、幅広部分には、搬送および排出作業に利用される切欠部28が形成されている。このような切欠部28に指を通すことにより、軟質容器体を容易に運搬することができるとともに、内容物の排出作業も容易となる。
【0121】
次に、角部125付近に軟質容器開封用切込122,123及び脆弱部127を有する軟質容器体120の開封操作について説明する。なお、軟質容器体120の角部125付近の形状と、軟質容器体110の角部115付近の形状は同じであるため、上述した図43,図44,図45を用いて説明する。
まず、図43に示すように、角部125を第一の切込122と第二の切込123が重なるように折り重ねる。この状態において、角部125は、第一融着辺21と第二融着辺22が交差するように第二融着辺22を第一融着辺21側に折り重ねられている。
この状態で、第一の切込122と第二の切込123の両側を手で担持して、図44に示すように、角部125の折り返し線128に対して、ほぼ直交するように切断する。言い換えると、第一の切込122の先端122aと第二の切込123の先端123a結ぶ直線127(第一の切込122と第二の切込123を2分する直線)に沿って切断する。
【0122】
この際、重ねられた第一の切込122の先端形成部122bと第二の切込123の先端形成部123bとが接触し合い互いに切断の際の支点となるため軟質容器121の角部125付近を容易に切断することができる。また、第一融着辺21と、第二融着辺22を折り重ねて切断するため切断距離が短く済み、切断したい部分から大きくはずれることがない。また、第一の切込121と第二の切込122との間の切断される部分に脆弱部127が形成されているため、さらに切断容易なものとなっている。
図44に示すように、第一融着辺21と第二融着辺22を折り重ねた状態の軟質容器121の切り口129a,129bは、折り返し線128にほぼ直交する直線形状となっている。また、折り畳まれた軟質容器樹脂製シート63,64は、ほぼ同じ直線形状の切り口となっている。また、図45に示すように、第一融着辺21と第二融着辺22を広げた状態では、切り口129a,129bの形状は、第一の切込122の先端122aと第二の切込123の先端123aとを結んだ直線形状となっている。
以上のように軟質容器開封用切込及び脆弱部を有することにより、角部付近を折り曲げて切断することができ、かつ、軟質容器を切断想定部分にて容易に切断することができる。
【0123】
次に、図49または図50に示す実施例の内容物を収納した軟質容器体について説明する。図49は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の他の実施例の斜視図である。図50は、図49に示した軟質容器の角部付近の拡大図である。
本発明の軟質容器体130は、軟質容器体70と基本構成が同じであり、第一融着辺21と第二融着辺22とが交差する角部135付近の形状のみ異なっている。以下、相違点を中心に説明する。
本発明の内容物を収納する軟質容器体130は、軟質樹脂製シート73,74からなり、内部に密閉された立体的収納空間を形成する軟質容器131と、軟質容器131内に収納された内容物3とからなる内容物3を収納した軟質容器体130であって、軟質容器131は、少なくとも1つの角部135を備えるとともに、角部135において交差する第一融着部21および第二融着部22を備え、さらに、第一融着部21及び第二融着部22は、角部135の交差部26より異なる長さ離間した位置に形成された軟質容器開封用切込132,133を有し、軟質容器開封用切込132,133は、角部135を開封することにより形成された切り口(注ぎ口)139a,139bの下側部分が切り口139a,139bの上側部分より、前方に向かって突出する位置に配置されている。
【0124】
また、本発明の軟質容器体130は、軟質樹脂製シート73,74からなり、内部に密閉された立体的収納空間4を形成する軟質容器131と、軟質容器131内に収納された内容物3とからなり、内容物3を収納した状態において載置可能な軟質容器体131であって、軟質容器131は、載置した状態において上方に位置する少なくとも1つの角部135を備えるとともに、角部135において交差する第一融着部21および第二融着部22を備え、さらに、第一融着部21及び第二融着部22は、角部135の交差部26より異なる長さ離間した位置に形成された軟質容器開封用切込132,133を有し、軟質容器開封用切込132,133は、角部135を開封することにより形成された切り口(注ぎ口)139a,139bの下側部分が切り口(注ぎ口)139a,139bの上側部分より、前方に向かって突出する位置に配置されている。
【0125】
軟質容器72は、側方にて折り返した1枚の軟質樹脂製シート73,74の上部側を所定幅にて融着することにより形成された第一融着辺21と下部側を所定幅にて融着することにより形成された第三融着辺23と、軟質樹脂製シート73,74の第一融着辺21と第三融着辺23の離間する一端部間に位置する折り返し辺25と、折り返し辺25と向かい合うそれぞれの側の軟質樹脂製シート73,74の端部をシートの中央付近にて折り曲げ、同じ側の軟質樹脂製シート73,74の端部もしくは端部付近が接触する状態にて軟質樹脂製シート73,74の端部もしくは端部付近を所定幅にて融着する第四融着辺24を備え、第一融着部21は第一融着辺21により形成され、第二融着部22は折り返し辺25と第一融着辺21との交差部26もしくは交差部26付近から第三融着辺23側に向かって折り返し辺25を所定幅かつ所定長融着することにより形成されている。
【0126】
軟質容器体130は、図49に示すように、軟質容器131とその中に収納された内容物3とからなる。軟質容器131の角部135付近の形状以外の構成は、軟質容器体70の軟質容器72の構成と同じであるため説明を省略する。また、内容物3は上述したとおりである。
第一融着部21及び第二融着部22は、角部135の交差部26より異なる長さ離間した位置に形成された軟質容器開封用切込132,133を有し、軟質容器開封用切込132,133は、角部135を開封することにより形成された注ぎ口(切り口)139a,139bの下側部分が注ぎ口(切り口)139a,139bの上側部分より、前方に向かって突出する位置に形成されている。
【0127】
この実施例の軟質容器開封用切込132,133は、図50に示すように、角部135を開封することにより形成された注ぎ口(切り口)139a,139bが前方に向かって下方に傾斜する位置に形成されている。軟質容器開封用切込132,133は、角部135付近の第一融着辺21と第二融着部22にそれぞれ一つずつ形成されている。この実施例において、軟質容器開封用切込132,133は、図50に示すように、第一融着辺21に形成された第一の切込132と、第二融着部22に形成され、第一の切込132より交差部26から近い位置に形成された第二の切込133を有している。このため、第一の切込132と第二の切込133を用いて角部135を開封すると、図50に示すように、切り口(注ぎ口)139a,139bが、切り口139a,139bの前方に向かって斜め下方(第二融着部22側)に傾斜する直線形状となる。切り口139a,139bがこのような形状であれば、注ぎ口139a,139bの開口径が大きくなるため、高粘度の内容物3を容易に排出することができる。また、このような構成により、内容物3の排出状況を確認しながら注ぐことができるため排出量を調整しやすくなる。
【0128】
また、軟質容器開封用切込132,133は、図50に示すように、対向するように形成されている。この実施例の第一の切込132と第二の切込133が重なるように第一融着辺21と第二融着部22を重ねた状態で、角部135を切断すれば、直線137(第一の切込132と第二の切込133を2分する直線)に沿って角部135を切断しやすくなる。なお、第一の切込132と、第二の切込133は、互いに対向していなくてもよい。例えば、第一の切込152と、第二の切込153は、図42に示すように、第一の切込152を2分する線157aと第二の切込153を2分する線157bとが折り返し線158付近で交差するような向きに形成されていてもよい。この実施例の第一の切込152と第二の切込152を用いて角部160を開封すれば、第一の切込152を2分する線と、第二の切込153を2分する線が折り返し線158付近で交差するような切り口形状となる(図42に示す点線形状)。
【0129】
第一の切込132と第二の切込133は、直線137(第一の切込132と第二の切込133を2分する線)が第一融着辺21に対して、下方に25〜50°程度傾斜する向きに形成されている。第一の切込132は、交差部26と、直線137と側辺4aとの交点との距離L11が15〜25mmとなる位置に形成されていることが好ましい。また、第二の切込133は、交差部26と、直線137と側辺4bとの交点との距離L12が、5〜15mmとなる位置に形成されていることが好ましい。
第一の切込132は、第一融着辺21の縁端側部分を、交差部26側に形成された直線と、直線より第四融着辺24側に形成された略円弧からなる形状に切り欠くことにより形成されている。第一の切込は、略三角形状、半楕円形状、半円形状等であってもよい。第二の切込133は、第二融着部22の縁端側部分を略三角形状に切り欠くことにより形成されている。第二の切込132の形状は、半楕円形状、半円形状等であってもよい。また、軟質容器開封用切込132,133は、角部135付近の第一融着辺21及び第二融着部22にそれぞれ複数個形成されていてもよい。
【0130】
また、軟質容器は、図50に示すように、第一融着辺21と第二融着部22とが交差する角部135付近において、第一融着辺21に形成された切込132と第二融着部22に形成された切込133の間の軟質容器131が切断される部分に沿って形成されている脆弱部137を備えている。脆弱部137は、図4に示すように、脆弱部33と同様にミシン目状スリット137であり、外層73a(74a)、中間層73b(74b)にのみ設けられている。ミシン目状スリット137の形状としては、脆弱部33と同様であることが好ましい。
この実施例において、ミシン目状スリット137は、軟質樹脂製シート73,74それぞれに設けられ、図50,図51,図52,図53に示すように、第一の切込132の先端132aから第二の切込133の先端133aまで直線形状に延びている。なお、上述したものに限定されず、ミシン目状スリットは、切込132の先端132aから切込133の先端133aまですべてに形成されず、切込132の先端132aから折り返し線138側に少し離れた位置から切込133の先端133aから折り返し線138側に少し離れた位置まで軟質容器131が切断される部分に沿って連続して形成されていてもよい。また、ミシン目状スリットは、切込132の先端132a付近及び切込133の先端133a付近のみに形成され、折り返し線138付近に形成されていなくてもよい。
【0131】
また、軟質容器体130の角部135付近に形成される軟質容器開封用切込及び脆弱部としては、上述した軟質容器体110に形成された軟質容器開封用切込及び脆弱部と同様の構成をしているものであってもよい。
以上、角部付近に軟質容器開封用切込及び脆弱部の両方を有する軟質容器について説明したが、角部付近に軟質容器開封用切込のみ有している軟質容器であってもよい。
次に、角部135付近に軟質容器開封用切込132,133及び脆弱部137を有する軟質容器体の開封操作について説明する。図51は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。図52は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。図53は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。
まず、図51に示すように、角部135を第一の切込132と第二の切込133が重なるように折り重ねる。この状態において、角部135は、第一融着辺21と第二融着辺22が交差するように第二融着部22を第一融着辺21側に折り重ねられている。
【0132】
この状態で、第一の切込132と第二の切込133の両側を手で担持して、図52に示すように、角部135の折り返し線138に対して、ほぼ直交するように切断する。言い換えると、第一の切込132の先端と132aと第二の切込133の先端133a結ぶ直線137(第一の切込132と第二の切込133を2分する直線)に沿って切断する。
この際、重ねられた第一の切込132の先端形成部132bと第二の切込1
33の先端形成部133bとが接触し合い互いに切断の際の支点となるため軟質容器72の角部135付近を容易に切断することができる。また、第一融着辺21と、第二融着部22を折り重ねて切断するため切断距離が短く済み、切断したい部分から大きくはずれることがない。また、第一の切込132と第二の切込133との間の切断される部分に脆弱部137が形成されているため、さらに切断容易なものとなっている。
【0133】
図52に示すように、第一融着辺21と第二融着部22を折り重ねた状態の軟質容器の切り口139a,139bは、折り返し線138にほぼ直交する直線形状となっている。また、折り畳まれた軟質容器樹脂製シート73,74は、ほぼ同じ直線形状の切り口となっている。また、図53に示すように、第一融着辺21と第二融着部22を広げた状態では、切り口139a,139bの形状は、第一の切込132の先端132aと第二の切込133の先端133aとを結んだ直線形状となっている。
以上のように軟質容器開封用切込及び脆弱部を有することにより、角部付近を折り曲げて切断することができ、かつ、軟質容器を切断想定部分にて容易に切断することができる。
【0134】
次に、図54または図55に示す実施例の内容物を収納した軟質容器体について説明する。図54は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の他の実施例の斜視図である。図55は、図54に示した軟質容器の角部付近の拡大図である。
本発明の軟質容器体140は、軟質容器体90と基本構成が同じであり、第一融着辺22と第二融着部21とが交差する角部145付近の形状と、第一融着辺22の下端部分の形状のみ異なっている。以下、相違点を中心に説明する。
本発明の内容物を収納する軟質容器体140は、軟質樹脂製シート93,94からなり、内部に密閉された立体的収納空間を形成する軟質容器141と、軟質容器141内に収納された内容物3とからなる内容物3を収納した軟質容器体140であって、軟質容器141は、少なくとも1つの角部145を備えるとともに、角部145において交差する第一融着部22および第二融着部21を備え、さらに、第一融着部22及び第二融着部21は、角部145の交差部26より異なる長さ離間した位置に形成された軟質容器開封用切込142,143を有し、軟質容器開封用切込142,143は、角部145を開封することにより形成された切り口(注ぎ口)149a,149bの下側部分が切り口149a,149bの上側部分より、前方に向かって突出する位置に配置されている。
【0135】
また、本発明の軟質容器体140は、軟質樹脂製シート93,94からなり、内部に密閉された立体的収納空間4を形成する軟質容器141と、軟質容器141内に収納された内容物3とからなり、内容物3を収納した状態において載置可能な軟質容器体141であって、軟質容器141は、載置した状態において上方に位置する少なくとも1つの角部145を備えるとともに、角部145において交差する第一融着部22および第二融着部21を備え、さらに、第一融着部22及び第二融着部21は、角部145の交差部26より異なる長さ離間した位置に形成された軟質容器開封用切込142,143を有し、軟質容器開封用切込142,143は、角部145を開封することにより形成された切り口(注ぎ口)149a,149bの下側部分が切り口(注ぎ口)149a,149bの上側部分より、前方に向かって突出する位置に配置されている。
また、軟質容器142は、軟質樹脂製チューブの一端側開口部(図示せず)を封止する第一融着辺22と、他端側開口部91を第一融着辺22とほぼ直交するよう封止する第二融着辺23を備え、第一融着部22は第一融着辺22により形成され、第二融着部21は第一融着辺22の一端より第二融着辺23側に向かって軟質樹脂製チューブを所定幅かつ所定長融着することにより形成されている。
【0136】
軟質容器体140は、図54に示すように、軟質容器141とその中に収納された内容物3とからなる。軟質容器141の角部145付近の形状と第一融着辺22の形状以外の構成は、軟質容器体140の軟質容器141の構成と同じであるため説明を省略する。また、内容物3は上述したとおりである。
第二融着部21及び第一融着部22は、角部145の交差部26より異なる長さ離間した位置に形成された軟質容器開封用切込142,143を有し、軟質容器開封用切込142,143は、角部145を開封することにより形成された注ぎ口(切り口)149a,149bの下側部分が注ぎ口(切り口)149a,149bの上側部分より、前方に向かって突出する位置に形成されている。
【0137】
この実施例の軟質容器開封用切込142,143は、角部145を開封することにより形成された注ぎ口(切り口)149a,149bが前方に向かって下方に傾斜する位置に形成されている。軟質容器開封用切込142,143は、145付近の第一融着角部145付近の第二融着部21と第一融着辺22にそれぞれ一つずつ形成されている。この実施例において、軟質容器開封用切込142,143は、図55に示すように、第二融着部21に形成された第一の切込142と、第一融着辺22に形成され、第一の切込142より交差部26から遠い位置に形成された第二の切込143を有している。実施例において、第一融着辺22は、切り口(注ぎ口)149a,149bの上側部分となり、第二融着部21は、切り口149a,149bの下側部分となる。このため、第一の切込142と第二の切込143を用いて角部145を開封すると、図45に示すように、切り口149a,149bが、切り口149a,149bの前方に向かって斜め下方(第二融着部21側)に傾斜する直線形状となる。切り口149a,149bがこのような形状であれば、注ぎ口149a,149bの開口径が大きくなるので、高粘度の内容物3を容易に排出することができる。また、このような構成により、内容物3の排出状況を確認しながら注ぐことができるため排出量を調整しやすくなる。
【0138】
また、軟質容器開封用切込142,143は、図55に示すように、対向するように形成されている。この実施例の第一の切込142と第二の切込143が重なるように第二融着部21と第一融着辺22を重ねた状態で、角部145を切断すれば、直線147(後述する脆弱部、第一の切込142と第二の切込143を2分する直線)に沿って角部145を切断しやすくなる。なお、第一の切込142と、第二の切込143は、互いに対向していなくてもよい。例えば、第一の切込152と、第二の切込153は、図42に示すように、第一の切込152を2分する線157aと第二の切込153を2分する線157bとが折り返し線158付近で交差するような向きに形成されていてもよい。この実施例の第一の切込152と第二の切込153を用いて角部160を開封すれば、第一の切込152を2分する線157aと、第二の切込153を2分する線157bが折り返し線158付近で交差するような切り口形状となる(図42に示す点線形状)。
第一の切込142と第二の切込143は、直線147(第一の切込142と第二の切込143を2分する線)が第一融着辺22に対して、下方に20〜50°程度傾斜する向きに形成されている。第一の切込142は、交差部26と、直線147と側辺4aとの交点との距離L13が5〜15mmとなる位置に形成されていることが好ましい。また、第二の切込143は、交差部26と、第一の切込142の先端142aと第二の切込143の先端143aを結ぶ直線147と側辺4bとの交点との距離L14が、15〜25mmとなる位置に形成されていることが好ましい。
【0139】
第一の切込142は、第二融着部21の縁端側部分を略三角形状に切り欠くことにより形成されている。第一の切込の142形状は、半楕円形状、半円形状等であってもよい。第二の切込143は、第一融着辺22の縁端側部分を、交差部26側に形成され、図55に示す角部145に対してほぼ水平に形成された直線と、直線より下側折り曲げ辺99b側に形成された略円弧からなる形状に切り欠くことにより形成されている。第二の切込は、略三角形状、半楕円形状、半円形状等であってもよい。また、軟質容器開封用切込142,143は、角部145付近の第一融着辺21及び第二融着辺22にそれぞれ複数個形成されていてもよい。
また、軟質容器は、図55に示すように、第二融着部21と第一融着辺22とが交差する角部145付近において、第二融着部21に形成された切込142と第一融着辺22に形成された切込143の間の軟質容器141が切断される部分に沿って形成されている脆弱部147を備えている。脆弱部147は、図4に示すように、脆弱部33と同様にミシン目状スリット147であり、外層93a(94a)、中間層93b(94b)にのみ設けられている。ミシン目状スリット147の形状としては、脆弱部33と同様であることが好ましい。
【0140】
この実施例において、ミシン目状スリット147は、軟質樹脂製シート93,94それぞれに設けられ、図55,図43,図44,図45に示すように、第一の切込142の先端142aから第二の切込143の先端143aまで直線形状に延びている。なお、上述したものに限定されず、ミシン目状スリット147は、切込142の先端142aから切込143の先端143aまですべてに形成されず、切込142の先端142aから折り返し線148側に少し離れた位置から切込143の先端143aから折り返し線148側に少し離れた位置まで軟質容器141が切断される部分に沿って連続して形成されていてもよい。また、ミシン目状スリットは、切込142の先端142a付近及び切込143の先端143a付近のみに形成され、折り返し線148付近に形成されていなくてもよい。
以上、角部付近に軟質容器開封用切込及び脆弱部の両方を有する軟質容器について説明したが、角部付近に軟質容器開封用切込のみ有している軟質容器であってもよい。
【0141】
また、軟質容器141の第一融着辺22の下端部分22aは、図54,図56に示すように、下端部分22aの上部より幅が小さくなっているとともに、下端部分22aの上部は下端部分より前方に突出した形態となっている。実施例では、第一融着辺22の下側部分22aには、他の融着辺より幅広な幅広部分が形成され、幅広部分の下側部分(第一融着辺22の下端部分22a)は、第一融着辺22の幅広部分より上側部分と同程度の幅に形成されている。また、第一融着辺22の幅広部分の下端は、図54に示すように、下側折り曲げ辺99bに対してほぼ平行に形成されていることが好ましい。これにより、軟質容器体140を載置したとき、第一融着辺22が幅広部分の下端を中心に折れ曲がり、第一融着辺22全体が折れ曲がることがないため、軟質容器体110の形状が保持される。言い換えると、軟質容器体140の上部が下側に折れ曲がらないため、軟質容器体140の形状が保持される。また、幅広部分には、搬送および排出作業に利用される切欠部28が形成されている。このような切欠部28に指を通すことにより、軟質容器体を容易に運搬することができるとともに、内容物の排出作業も容易となる。
【0142】
次に、角部145付近に軟質容器開封用切込142,143及び脆弱部147を有する軟質容器体の開封操作について説明する。図43は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。図44は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。図45は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。
まず、図43に示すように、角部145を第一の切込142と第二の切込143が重なるように折り重ねる。この状態において、角部145は、第二融着部21と第一融着辺22が交差するように、第一融着辺22を第二融着部21側に折り重ねている。
この状態で、第一の切込142と第二の切込143の両側を手で担持して、図44に示すように、角部145の折り返し線148に対して、ほぼ直交するように切断する。言い換えると、第一の切込142の先端と142aと第二の切込143の先端143a結ぶ直線147(第一の切込142と第二の切込143を2分する直線)に沿って切断する。
【0143】
この際、重ねられた第一の切込142の先端形成部142bと第二の切込143の先端形成部143bとが接触し合い互いに切断の際の支点となるため軟質容器92の角部145付近を容易に切断することができる。また、第二融着部21と、第一融着辺22を折り重ねて切断するため切断距離が短く済み、切断したい部分から大きくはずれることがない。また、第一の切込142と第二の切込143との間の切断される部分に脆弱部147が形成されているため、さらに切断容易なものとなっている。
図44に示すように、第二融着部21と第一融着辺22を折り重ねた状態の軟質容器の切り口149a,149bは、折り返し線148にほぼ直交する直線形状となっている。また、折り畳まれた軟質容器樹脂製シート93,94は、ほぼ同じ直線形状の切り口となっている。また、図45に示すように、第二融着部21と第一融着辺22を広げた状態では、切り口149a,149bの形状は、第一の切込142の先端142aと第二の切込143の先端143aとを結んだ直線形状となっている。
【0144】
以上のように軟質容器開封用切込及び脆弱部を有することにより、角部付近を折り曲げて切断することができ、かつ、軟質容器を切断想定部分にて容易に切断することができる。
また、角部の交差部より異なる長さ離間した位置に形成された軟質容器開封用切込を有しているタイプの軟質容器体の軟質容器は、図38に示すようなスタンディングパウチ型容器であってもよい。また、スタンディングパウチ型容器としては開封される角部が他の部分と比較して突出するように作製されているものであってもよい。
【0145】
【発明の効果】
本発明は、軟質樹脂製シートからなり、内部に密閉された立体的収納空間を形成する軟質容器と、該軟質容器内に収納された内容物とからなる内容物を収納した軟質容器体であって、前記軟質容器は、少なくとも1つの角部を備えるとともに、該角部において交差する第一融着部および第二融着部を備え、さらに、該第一融着部及び第二融着部は、前記角部の交差部よりほぼ同一長さ離間した位置もしくは前記角部付近を前記第一融着部と前記第二融着部が重なるように折り曲げた時に重なり合う位置に形成された軟質容器開封用切込を有する。
【0146】
また、本発明は、軟質樹脂製シートからなり、内部に密閉された立体的収納空間を形成する軟質容器と、該軟質容器内に収納された内容物とからなり、内容物を収納した状態において載置可能な軟質容器体であって、前記軟質容器は、載置した状態において上方に位置する少なくとも1つの角部を備えるとともに、該角部において交差する第一融着部および第二融着部を備え、さらに、該第一融着部及び第二融着部は、前記角部の交差部よりほぼ同一長さ離間した位置もしくは前記角部付近を前記第一融着部と前記第二融着部が重なるように折り曲げた時に重なり合う位置に形成された軟質容器開封用切込を有する。
このため、本発明の軟質容器体は、切断想定部分において、容易にかつ確実に切断することができる。
【0147】
また、本発明は、軟質樹脂製シートからなり、内部に密閉された立体的収納空間を形成する軟質容器と、該軟質容器内に収納された内容物とからなり、内容物を収納した状態において載置可能な軟質容器体であって、前記軟質容器は、載置した状態において上方に位置する少なくとも1つの角部を備えるとともに、該角部において交差する第一融着部および第二融着部を備え、さらに、前記第一融着部及び前記第二融着部は、前記角部の交差部より異なる長さ離間した位置に形成された軟質容器開封用切込を有し、該軟質容器開封用切込は、前記角部を開封することにより形成された切り口の下側部分が該切り口の上側部分より、前方に向かって突出する位置に配置されている。
このため、本発明の軟質容器体は、切断想定部分において、容易にかつ確実に切断することができる。
【0148】
また、本発明は、軟質樹脂製シートからなり、内部に密閉された立体的収納空間を形成する軟質容器と、該軟質容器内に収納された内容物とからなり、内容物を収納した状態において載置可能な軟質容器体であって、前記軟質容器は、重ね合わされた軟質樹脂製シートを所定幅にて融着することにより形成された第一融着辺と端部において前記第一融着辺と交差する第二融着辺を少なくとも備える内部に密閉された立体的収納空間を有するものであり、かつ、載置した状態において上方に位置する少なくとも1つの角部を備えるとともに、該角部において前記第一融着辺および第二融着辺が交差するものであり、さらに、前記軟質容器の前記第二融着辺の下端部分は、該下端部分の上部より幅が小さくなっているとともに、該下端部分の上部は該下端部分より前方に突出した形態となっている。
このため、軟質容器体を載置したとき、第二融着辺が幅広部分の下端が支点となりその上部の立設状態が保持される。言い換えると、軟質容器体の上部が前方に倒れお辞儀をするような状態となることを防止するため、角部を破断することにより形成された開口部が下方を向くことを抑制できる。このため、角部に形成された開口部からの内容物の流出を防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の実施例の斜視図である。
【図2】図2は、図1に示した軟質容器体の底面図である。
【図3】図3は、図1に示した軟質容器の角部付近の一実施例の拡大図である。
【図4】図4は、軟質容器に使用される軟質樹脂製シートの構造を説明するための説明図である。
【図5】図5は、図1に示した軟質容器体に使用される軟質容器を説明するための説明図である。
【図6】図6は、図1に示した軟質容器体における第四融着辺の形成過程を説明するための説明図である。
【図7】図7は、図1に示した軟質容器の角部付近の他の実施例の拡大図である。
【図8】図8は、図1に示した軟質容器の角部付近の他の実施例の拡大図である。
【図9】図9は、図1に示した軟質容器の角部付近の他の実施例の拡大図である。
【図10】図10は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。
【図11】図11は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。
【図12】図12は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。
【図13】図13は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。
【図14】図14は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。
【図15】図15は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。
【図16】図16は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。
【図17】図17は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。
【図18】図18は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。
【図19】図19は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の他の実施例の斜視図である。
【図20】図20は、図19に示した軟質容器体の底面図である。
【図21】図21は、図19に示した軟質容器の角部付近の拡大図である。
【図22】図22は、図19に示した軟質容器体に使用される軟質容器を説明するための説明図である。
【図23】図23は、図19に示した軟質容器体における第三融着辺の形成過程を説明するための説明図である。
【図24】図24は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の他の実施例の斜視図である。
【図25】図25は、図24に示した軟質容器体の底面図である。
【図26】図26は、図24に示した軟質容器体の角部付近の拡大図である。
【図27】図27は、図24に示した軟質容器体に使用される軟質容器を説明するための説明図である。
【図28】図28は、図24に示した軟質容器体に使用される軟質容器を説明するための説明図である。
【図29】図29は、図24に示した軟質容器体における第三融着辺の形成過程を説明するための説明図である。
【図30】図30は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。
【図31】図31は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。
【図32】図32は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。
【図33】図33は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の他の実施例の斜視図である。
【図34】図34は、図33に示した軟質容器体の底面図である。
【図35】図35は、図33に示した軟質容器体の角部付近の拡大図である。
【図36】図36は、図33に示した軟質容器体に使用される軟質容器を説明するための説明図である。
【図37】図37は、図33に示した軟質容器体における第二融着辺の形成過程を説明するための説明図である。
【図38】図38は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の他の実施例の斜視図である。
【図39】図39は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の他の実施例の斜視図である。
【図40】図40は、図39に示した軟質容器の角部付近の拡大図である。
【図41】図41は、図39に示した軟質容器体に使用される軟質容器を説明するための説明図である。
【図42】図42は、図39に示した軟質容器の角部付近の拡大図である。
【図43】図43は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。
【図44】図44は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。
【図45】図45は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。
【図46】図46は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の他の実施例の斜視図である。
【図47】図47は、図46に示した軟質容器の角部付近の拡大図である。
【図48】図48は、図46に示した軟質容器体に使用される軟質容器を説明するための説明図である。
【図49】図49は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の他の実施例の斜視図である。
【図50】図50は、図49に示した軟質容器の角部付近の拡大図である。
【図51】図51は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。
【図52】図52は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。
【図53】図53は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の開封操作を説明するための説明図である。
【図54】図54は、本発明の内容物を収納した軟質容器体の他の実施例の斜視図である。
【図55】図55は、図54に示した軟質容器の角部付近の拡大図である。
【図56】図56は、図54に示した軟質容器体に使用される軟質容器を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 内容物を収納した軟質容器体
2 軟質容器
3 内容物
4 立体的収納空間
11,12 軟質樹脂製シート
21 第一融着部
22 第二融着部
30 立体的収納空間の角部付近
31,32 軟質容器開封用切込
33 軟質容器切断用ミシン目構造
Claims (6)
- 軟質樹脂製シートからなり、内部に密閉された立体的収納空間を形成する軟質容器と、該軟質容器内に収納された内容物とからなり、内容物を収納した状態において載置可能な軟質容器体であって、前記軟質容器は、積層された2枚の軟質樹脂製シートの向かい合う辺を所定幅にて融着することにより形成された向かい合う第一融着辺と第三融着辺と、前記積層された2枚の軟質樹脂製シートの前記第一融着辺と前記第三融着辺の向かい合う一端部間もしくは一端部付近間を所定幅にて融着する第二融着辺と、前記2枚の軟質樹脂製シートの前記第一融着辺と第三融着辺の向かい合う他端部もしくは他端部付近を近接させ、それぞれの軟質樹脂製シートが他方の端部の中央付近にて折り曲げられ同一の軟質樹脂製シートの他方の端部もしくは端部付近が接触する状態にて前記2枚の軟質樹脂製シートの端部もしくは端部付近間を所定幅にて融着する第四融着辺を備え、前記軟質容器体全体で見ると、斜め上方に延びる前記第一融着辺と、前記第一融着辺の上端部から下方に延びる前記第二融着辺と、前記第二融着辺の下端部から前記第一融着辺の下端部付近に到達する第三融着辺からなるほぼ連続する環状もしくは略三角形状の融着辺リングを有するものであり、かつ、前記軟質容器体は、載置した状態において上方に位置する少なくとも1つの角部を備えるとともに、該角部において前記第一融着辺および第二融着辺が交差するものであり、かつ、底面は前記第三融着辺と前記第四融着辺により保形保持され、上部は前記第一融着辺と前記第二融着辺により保形保持されるものであり、さらに、前記軟質容器の前記第二融着辺の下端部分は、該下端部分の上部より幅が小さくなっているとともに、該下端部分の上部は該下端部分より前方に突出した幅広部分となっており、かつ、該幅広部分には、搬送および排出作業に指を通すための切欠部が形成されていることを特徴とする内容物を収納した軟質容器体。
- 前記軟質容器体は、該軟質容器体を載置したとき、前記第二融着辺の前記幅広部分の下端が支点となりその上部の立設状態が保持される形態となっている請求項1に記載の軟質容器体。
- 前記第一融着辺及び前記第二融着辺は、前記角部の交差部より異なる長さ離間した位置に形成された軟質容器開封用切込を有し、該軟質容器開封用切込は、前記角部を開封することにより形成された切り口の下側部分が該切り口の上側部分より、前方に向かって突出する位置に配置されている請求項1または2に記載の軟質容器体。
- 前記軟質容器開封用切込は、前記角部を開封することにより形成された切り口が前方に向かって斜め下方に傾斜する位置に配置されている請求項3に記載の軟質容器体。
- 前記軟質容器は、前記第一融着辺と前記第二融着辺とが交差する角部付近において、前記第一融着辺に形成された切込と前記第二融着辺に形成された切込の間の前記軟質容器が切断される部分に沿って形成された脆弱部を有している請求項3または4に記載の内容物を収納した軟質容器体。
- 前記第一融着辺及び前記第二融着辺は、前記角部の交差部よりほぼ同一長さ離間した位置もしくは前記角部付近を前記第一融着辺と前記第二融着辺が重なるように折り曲げた時に重なり合う位置に形成された軟質容器開封用切込を有する請求項1または2に記載の軟質容器体。
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