JP4728543B2 - 内容物充填済軟質容器体包装物およびその製造方法 - Google Patents

内容物充填済軟質容器体包装物およびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液状ないし半固形状の収容物を収容した内容物充填済軟質容器体を包装した包装物およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、液状洗剤、シャンプー、リンス等のような液体状生活用品、マヨネーズ、ケチャップ、味噌等のような液体、流動性もしくは半固形食料品、軟膏やクリーム類のような医薬品等の液体、流動体、ないし半固形状のものを収容、輸送、保管するための容器としては、硬質合成樹脂製の有底収容容器、薄膜シート製のスタンディングパウチ等のような有底軟包装体、表面処理加工された紙などを製袋した袋体など、多くの種類のものが用いられている。
【0003】
一方、本発明者らは、プラスチックシートの両端部を長手方向に封着して上下に連通開口する筒体とし、この筒体に対して同一幅で斜めに封着された開口端部(稜辺)と、この稜辺に直交方向に封着された開口端部とを有し、斜めに封着された開口端部(稜辺)を、収容容器の底面より外方向に傾斜するように設けたところに特徴を有する収容容器を提案している(特開平11−124146号公報)。
【0004】
従来の硬質合成樹脂製の有底収容容器は、収容物を収容し得る所定空間を有する立体構造となっているため、空の状態で保管、運搬するためには相応の広い収容スペースが必要となり、収容スペース上の効率が極めて悪いという問題があった。また、収容物を取り出すためには、例えばポンプやヒンジキャップなどの吐出装置を装備させることが必要となる。さらに、廃棄時のゴミが多いという問題があった。
上述した特開平11−124146号公報に記載の収容容器は、上記のような従来の有底収容容器の問題点を解決しており十分に有効である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開平11−124146号公報に記載の収容容器は、軟質シートを使用しているため、ある程度の保形性を有するものの、容器自体軟質樹脂シートにより形成されているので、輸送、運搬時における取り扱いが容易でないという問題点を有している。
そこで、本発明の目的は、軟質樹脂シートを用いた上記のような内容物充填済軟質容器体の運搬ならびに取り出し作業が容易な包装物およびその製造方法を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するものは、以下のものである。
(1)軟質樹脂製シートからなる軟質容器内に内容物が充填された複数の内容物充填済軟質容器体と、該複数の内容物充填済軟質容器体を収納した包装箱とからなる内容物充填済軟質容器体包装物であって、前記軟質容器は、前記軟質樹脂製シートからなる筒状物の一端を融着して形成された第一融着辺と、前記第一融着辺と向かい合うとともにほぼ直交するように他端を融着して形成された交差融着辺と、前記第一融着辺側もしくは交差融着辺側に設けられた把持部とを少なくとも備え、前記内容物充填済軟質容器体は、前記交差融着辺が接地する状態にて載置したときに略三角形状の接地面および上方に頂点を有する略三角錐状の内容物充填部を備えており、前記包装箱は、該包装箱内に前記複数の内容物充填済軟質容器体を前記把持部が上方となるように収納するための起立する仕切部を備え、前記複数の内容物充填済軟質容器体が、前記把持部が上方となる状態にて前記包装箱に収納されている内容物充填済軟質容器体包装物。
【0007】
(2)軟質樹脂製シートからなる軟質容器内に内容物が充填された複数の内容物充填済軟質容器体と、該複数の内容物充填済軟質容器体を収納した包装箱とからなる内容物充填済軟質容器体包装物であって、前記軟質容器は、前記軟質樹脂製シートからなる袋状物の開口辺を該開口辺と向かい合う閉塞した対向辺に対してほぼ直交するように融着形成された交差融着辺と、該交差融着辺もしくは交差融着辺側または該交差融着辺と向かい合う対向辺もしくは対向辺側に設けられた把持部とを少なくとも備え、前記内容物充填済軟質容器体は、前記交差融着辺が接地する状態にて載置したときに略三角形状の接地面および上方に頂点を有する略三角錐状の内容物充填部を備えており、前記包装箱は、該包装箱内に前記複数の内容物充填済軟質容器体を前記把持部が上方となるように収納するための起立する仕切部を備え、前記複数の内容物充填済軟質容器体が、前記把持部が上方となる状態にて前記包装箱に収納されている内容物充填済軟質容器体包装物。
【0008】
(3)前記包装箱は、該包装箱を広げることにより形成される起立する仕切部を備えている上記(1)または(2)に記載の内容物充填済軟質容器体包装物。
(4)前記包装箱は、該包装箱内を複数の区画に区分する仕切部を備えており、かつ、該仕切部より仕切られた各収納部には2以上の内容物充填済軟質容器体が実質的に移動不能な状態にて収納されているものである上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の内容物充填済軟質容器体包装物。
【0009】
(5)軟質樹脂製シートからなる筒状物の一端を融着して形成した第一融着辺と、該第一融着辺側に設けられた把持部と、該第一融着辺と向かい合いかつ開口する他端を備える多数枚の軟質樹脂製シートの袋状物を準備する工程と、該多数枚の袋状物をセットするためのセット部と、該セット部にセットされた袋状物を該袋状物の開口する他端側において、向かい合う軟質樹脂製シートを前記第一融着辺のほぼ中央の延長線上となる部位においてかつ向かい合うように把持するとともに該袋状物の他端を開口させる袋状物把持開口機能と、該袋状物把持開口機能により広げられた袋状物内に内容物を注入する内容物注入機能と、該内容物が注入された袋状物の開口する他端部を前記第一融着辺とほぼ直交する交差融着辺が形成されるように前記袋状物の他端部を融着する袋状物他端部融着機能とを備える注入装置を用いて、前記袋状物に内容物を注入し、内容物充填済軟質容器体を作製する工程と、複数の内容物充填済軟質容器体を前記把持部が上方となるように収納するための起立する仕切部を備える包装箱を前記内容物充填済軟質容器体を収納可能な状態に準備する工程と、該包装箱に、前記複数の内容物充填済軟質容器体を前記把持部が上方となる状態に収納する工程とを備える内容物充填済軟質容器体包装物の製造方法。
【0010】
(6)上記(5)に記載の内容物充填済軟質容器体包装物の製造方法に用いられる軟質樹脂製シートの袋状物であって、該軟質樹脂製シートの袋状物は、少なくとも一端を融着して形成した第一融着辺を備える袋状物であり、かつ、該第一融着辺側に設けられた把持部と、該第一融着辺と向かい合いかつ開口し、かつ熱融着可能な他端を備え、さらに、多数枚積層されている軟質樹脂製シートの袋状物。
(7)上記(5)に記載の内容物充填済軟質容器体包装物の製造方法に用いられる包装箱であって、該包装箱は、包装可能形状に広げたときに自動的に起立し、包装箱内を複数の収納部に仕切る仕切部を備え、かつ、該仕切部により仕切られた各収納部は、2つの前記内容物充填済軟質容器体包装物を収納可能なものである内容物充填済軟質容器体包装物用包装箱。
【0011】
(8)軟質樹脂製シートからなり、一端側に位置する折り返し辺と、向かい合う側辺を融着して形成した第一融着側辺および第二融着側辺と、前記折り返し辺と向かい合いかつ開口する他端を備える多数枚の軟質樹脂製シートの袋状物を準備する工程と、該多数枚の袋状物をセットするためのセット部と、該セット部にセットされた袋状物を該袋状物の開口する他端側において、向かい合う軟質樹脂製シートを前記折り返し辺のほぼ中央の延長線上となる部位においてかつ向かい合うように把持するとともに該袋状物の他端を開口させる袋状物把持開口機能と、該袋状物把持開口機能により広げられた袋状物内に内容物を注入する内容物注入機能と、該内容物が注入された袋状物の開口する他端部を前記折り返し辺とほぼ直交する交差融着辺が形成されるように前記袋状物の他端部を融着する袋状物他端部融着機能と、該袋状物他端部融着機能により形成される交差融着辺に把持部を形成する把持部形成機能とを備える注入装置を用いて、前記袋状物に内容物を注入し、内容物充填済軟質容器体を作製する工程と、複数の内容物充填済軟質容器体を前記把持部が上方となるように収納するための起立する仕切部を備える包装箱を前記内容物充填済軟質容器体を収納可能な状態に準備する工程と、該包装箱に、前記複数の内容物充填済軟質容器体を前記把持部が上方となる状態に収納する工程とを備える内容物充填済軟質容器体包装物の製造方法。
【0012】
(9)上記(8)に記載の内容物充填済軟質容器体包装物の製造方法に用いられる軟質樹脂製シートの袋状物であって、該軟質樹脂製シートの袋状物は、軟質樹脂製シートからなり、一端側に位置する折り返し辺と、向かい合う側辺を融着して形成した第一融着側辺および第二融着側辺と、前記折り返し辺と向かい合いかつ開口する他端を備え、さらに、多数枚積層されていることを特徴とする軟質樹脂製シートの袋状物。
(10)上記(8)に記載の内容物充填済軟質容器体包装物の製造方法に用いられる包装箱であって、該包装箱は、包装可能形状に広げたときに自動的に起立し、包装箱内を複数の収納部に仕切る仕切部を備え、かつ、該仕切部により仕切られた各収納部は、2つの前記内容物充填済軟質容器体包装物を収納可能なものである内容物充填済軟質容器体包装物用包装箱。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の内容物充填済軟質容器体包装物を図面に示した実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例の内容物充填済軟質容器体包装物の上方を開放した状態の斜視図である。図2は、本発明の実施例の内容物充填済軟質容器体包装物の上方を開放した状態の平面図である。図3は、本発明の内容物充填済軟質容器体包装物に使用される包装箱の一例を示す斜視図である。図4は、本発明の内容物充填済軟質容器体包装物に使用される包装箱の一例を示す平面図である。図5は、本発明の内容物充填済軟質容器体包装物に使用される包装箱の一例を示す底面図である。図6は、本発明の内容物充填済軟質容器体包装物に使用される包装箱を畳んだ状態を示す平面図である。図7は、本発明の実施例の内容物充填済軟質容器体包装物内に収納される内容物充填済軟質容器体の斜視図である。図8は、図7に示した内容物充填済軟質容器体の右側面図である。図9は、図7に示した内容物充填済軟質容器体の底面図である。図10ないし図13は、内容物充填済軟質容器体に使用される軟質樹脂製シートの袋状物の具体例を示す図であり、図14ないし図17は、内容物充填済軟質容器体に使用される軟質樹脂製シートの袋状物に内容物を充填し開口端をシールする過程を説明するための説明図である。
【0014】
本発明の内容物充填済軟質容器体包装物1は、軟質樹脂製シート11,12からなる軟質容器5内に内容物6が充填された複数の内容物充填済軟質容器体2と、複数の内容物充填済軟質容器体2を収納した包装箱3とからなる内容物充填済軟質容器体包装物である。軟質容器5は、軟質樹脂製シート11,12からなる筒状物の一端を融着して形成された第一融着辺21と、第一融着辺21と向かい合うとともにほぼ直交するように他端を融着して形成された交差融着辺22と、第一融着辺側もしくは交差融着辺側に設けられた把持部25とを少なくとも備える。内容物充填済軟質容器体2は、交差融着辺22が接地する状態にて載置したときに略三角形状の接地面および上方に頂点を有する略三角錐状の内容物充填部を備えている。包装箱3は、包装箱内に複数の内容物充填済軟質容器体2を把持部25が上方となるように収納するための起立する仕切部(具体的には、仕切板部41a、42a、43a、44a)を備え、複数の内容物充填済軟質容器体2が、把持部25が上方となる状態にて包装箱3に収納されている。
【0015】
また、本発明の内容物充填済軟質容器体包装物1は、軟質樹脂製シート11,12からなる軟質容器内に内容物が充填された複数の内容物充填済軟質容器体2と、複数の内容物充填済軟質容器体2を収納した包装箱3とからなる内容物充填済軟質容器体包装物である。軟質容器5は、軟質樹脂製シートからなる袋状物の開口辺を向かい合う閉塞した対向辺に対してほぼ直交するように融着形成された交差融着辺と、交差融着辺もしくは交差融着辺側または交差融着辺と向かい合う対向辺もしくは対向辺側に設けられた把持部とを少なくとも備える。内容物充填済軟質容器体40は、交差融着辺22が接地する状態にて載置したときに略三角形状の接地面および上方に頂点を有する略三角錐状の内容物充填部を備えている。包装箱3は、包装箱内に複数の内容物充填済軟質容器体2を把持部25が上方となるように収納するための起立する仕切部(具体的には、仕切板部41a、42a、43a、44a)を備え、複数の内容物充填済軟質容器体2が、把持部25が上方となる状態にて包装箱3に収納されている。
【0016】
この内容物充填済軟質容器体包装物1は、図1および図2に示すように、包装箱3と、この包装箱3内に収納された複数の内容物充填済軟質容器体2とからなり、複数の内容物充填済軟質容器体2が、把持部25が上方となる状態にて包装箱3に収納されている。このため、図1に示すように、包装箱3の蓋板部を開放すると、複数の内容物充填済軟質容器体2が、把持部25が上方となる状態にて露出するので、包装箱より容器体を容易に取り出すことができ、また、包装箱は、起立する仕切部(具体的には、仕切板部41a、42a、43a、44a)を有することにより、軟質容器体が包装箱内で動くことならびに回転することを抑制し、包装箱内に収納した状態を維持する。
【0017】
包装箱3は、図3、図4、図5に示すように、4つの側板部31,32,33,34と、それぞれの側板部と折り返し部を介して連続する4つの蓋板部35,36,37,38と、4つの側板部のそれぞれと折り返し部を介して連続する4つの底板部41,42,43,44を備えている。さらに、包装箱3は、底板部と折り返し部を介して連続し、起立する仕切部(仕切板部)を備えている。この実施例の包装箱3では、図3および図4に示すように、底板部41と折り返し辺を介して連続し、包装箱3の中央付近にて起立し包装箱の長手方向に所定長延びる仕切板部41aを備える。さらに、この仕切板部41aは、折り返し部を介して連続しかつ側板部31方向に屈曲する屈曲片41bを備えている。同様に、包装箱3は、図3および図4に示すように、底板部42と折り返し辺を介して連続し、包装箱3の中央付近にて起立し包装箱の長手方向に所定長延びる仕切板部42aを備える。
【0018】
さらに、この仕切板部42aは、折り返し部を介して連続しかつ側板部33方向に屈曲する屈曲片42bを備えている。さらに、包装箱3は、図3および図4に示すように、底板部43と折り返し片を介して連続し、包装箱3の中央より側板部34側(言い換えれば、底板部43側)にて起立し包装箱の長手方向に直交して所定長延びる仕切板部43aを備える。同様に、包装箱3は、図3および図4に示すように、底板部44と折り返し辺を介して連続し、包装箱3の中央より側板部32側(言い換えれば、底板部44側)にて起立し包装箱の長手方向に直交して所定長延びる仕切板部44aを備える。さらに、仕切部44aと仕切部41aの屈曲片41bは接着部46により接着されており、仕切部43aと仕切部42aの屈曲片42bは接着部45により接着されている。
【0019】
また、図5に示すように、底板部41と底板部43は、部分的かつ底板部41の一端部が包装箱の内側となるように重なっており、底板部41と底板部44は、底板部41の他端部が包装箱の外側となるように部分的に重なっており、かつ、底板部41と底板部44は、重なる部分47において接着されている。同様に、図5に示すように、底板部42と底板部44は、部分的かつ底板部42の一端部が包装箱の内側となるように重なっており、底板部42と底板部43は、底板部42の他端部が包装箱の外側となるように部分的に重なっており、かつ、底板部42と底板部43は、重なる部分48において接着されている。仕切板部41a、42bは、包装箱が押し広げられ、箱形状となった状態において密着する。
【0020】
この包装箱3は、畳んだ状態、言い換えれば広げる前の状態では、図6に示す状態となっており、側板部を押し広げることにより、図3ないし図5に示すように、底面部が形成されるとともに、底板部より仕切板部が起立し、仕切部が形成される。
この包装箱3では、包装箱3内が、仕切部により4つに区分されており、1つの区画に2つの内容物充填済軟質容器体2を収納可能となっている。内容物充填済軟質容器体2は、図7に示す状態において安定する。しかし、この状態において包装箱に収納すると、包装箱を開封しても内容物充填済軟質容器体2の把持部が見えず、容器体の上部をつまんで容器体を取り出さなければならず、取り出し作業が困難である。本発明の包装物では、上記のように自立する仕切部により区画された1つの収納部に、少なくとも2つの内容物充填済軟質容器体2を把持部25が上方となるように、言い換えれば、内容物充填済軟質容器体2を立てた状態にて収納させることにより、容器体のもつ柔軟性によりそれぞれの内容物充填済軟質容器体2が適宜変形し把持部が上方となる状態を保持するとともに、内容物充填済軟質容器体2の包装箱3内での動きを規制する。つまり、2つの内容物充填済軟質容器体2は各収納部に実質的に移動不能の状態にて収納されている。なお、包装箱としては、上述した包装箱3のように4つに区画されたものに限定されるものではなく、自立性の仕切部により、2つ以上に区画されているのものであればどのようなものでもよい。
【0021】
そして、包装物3は、蓋板部を閉じ、封止される。具体的には、包装物3は、蓋板部36,38を先に収納した内容物充填済軟質容器体2側に折り、続いて、蓋板部35,37を同様に内容物充填済軟質容器体2側に折り、蓋板部35と蓋板部37の向かい合う端部片をテープになどにより封止することにより完成される。
本発明の包装物内に収納される内容物充填済軟質容器体2は、図7ないし図9に示すように、軟質容器5と充填された内容物からなる。軟質容器5は、軟質樹脂製シート11,12からなる筒状物7の一端を融着して形成された第一融着辺21と、第一融着辺21と向かい合うとともにほぼ直交するように他端を融着して形成された交差融着辺22と、第一融着辺側もしくは交差融着辺側に設けられた把持部25とを少なくとも備える。内容物充填済軟質容器体2は、交差融着辺22が接地する状態にて載置したときに略三角形状の接地面および上方に頂点を有する略三角錐状の内容物充填部を備えている。
【0022】
さらに、第一融着辺21は、所定の面積を備えるとともに、指などを入れることができる切り欠きを備えており、この切り欠きが把持部25を構成している。なお、把持部25は、このように融着辺に設けられた切り欠きに限定されるものではなく、融着辺にループ状物、例えば、ひもなどを取り付けたものであってもよい。さらに、把持部は、第一融着辺側でなく、交差融着辺側に設けてもよい。
【0023】
この実施例の内容物充填済軟質容器体2に用いられる軟質容器5は、2枚の軟質樹脂製シート11,12を所定幅にて融着することにより形成された第三融着辺(言い換えれば、第一融着側辺)23と第四融着辺(言い換えれば、第二融着側辺)24と、2枚の軟質樹脂製シート11,12の第三融着辺23と第四融着辺24の離間する一端部間もしくは一端部付近間を所定幅にて融着する第一融着辺21と、2枚の軟質樹脂製シート11,12の第三融着辺23と第四融着辺24の他端部もしくは他端部付近を近接させ、それぞれの軟質樹脂製シートが他方の端部の中央付近にて折り曲げられ同一の軟質樹脂製シート11,12の他方の端部もしくは端部付近が接触する状態にて2枚の軟質樹脂製シートの端部もしくは端部付近を所定幅にて融着する交差融着辺22を備える。軟質容器5は、内部に密閉された立体的収納空間を有する。
【0024】
また、言い換えれば、軟質容器5は、積層された2枚の軟質樹脂製シート11,12の向かい合う辺を所定幅にて融着することにより形成された向かい合う第三融着辺(言い換えれば、第一融着側辺)23と第四融着辺(言い換えれば、第二融着側辺)24と、積層された2枚の軟質樹脂製シート11,12の第三融着辺23と第四融着辺24の向かい合う一端部間もしくは一端部付近間を所定幅にて融着する第一融着辺21と、2枚の軟質樹脂製シート11,12の第三融着辺23と第四融着辺24の向かい合う他端部もしくは他端部付近を近接させ、それぞれのシートが他方の端部の中央付近にて折り曲げられ同一シートの他方の端部もしくは端部付近が接触する状態にて2枚のシートの端部もしくは端部付近間を所定幅にて融着する交差融着辺24を備え、内部に立体的収納空間を有している。
【0025】
この実施例で用いられる軟質容器5は、図7,図8,図9に示すように、周辺部全体が固着されているとともに、内部に収納空間を備えている。軟質容器5を形成するために、図10に示すような軟質樹脂製シートからなる筒状物7が用いられる。この実施例に用いられる袋状物は、第一融着辺21、第三融着辺(第一融着側辺)23、第四融着辺(第二融着側辺)24の3つの融着辺と1つの開口部(未融着辺、後の交差融着辺22となる辺)を備えている。そして、後述する図14および図15に示すように、未融着辺を広げて、内容物6を充填後に、広げた未融着辺をそれぞれの軟質樹脂製シート11,12を中央付近にて折り曲げ、第三融着辺23と第四融着辺24の軟質容器内側融着縁が近接するようにした後、この未融着辺を融着する。
【0026】
このため、軟質容器5は、内部に変形三角錐状もしくは正三角錐状の空間を形成するとともに、内容物6を収納する。内容物を収納した容器体2は、変形三角形状の底面を形成し安定して自立する。特に、この容器体2では、向かい合う第三融着辺23および第四融着辺24を備えているので、第三融着辺23を上にして内容物充填済軟質容器体2を載置すると、第一融着辺21の下端部から交差融着辺22の中央付近に到達する第四融着辺22がほぼ中心を通る略三角形状の接地面が形成され底面の保形性を高めている。
【0027】
さらに、容器体全体で見ると、斜め上方に延びる第三融着辺23と、第三融着辺23の上端部(一端部)から下方に延びる第一融着辺21と、第一融着辺21の下端部から第三融着辺23の下端部(他端部)付近に到達する第四融着辺24からなるほぼ連続する環状もしくは略三角形状の融着辺リングと、第三融着辺23の下端部および第四融着辺24の第三融着辺側端部が位置するとともにこの2つの融着辺に対してほぼ直交し、さらに、第一融着辺ともほぼ直交する交差融着辺22を備えている。このため、第三融着辺23を上にして内容物を充填した容器体2を載置すると、底面は第四融着辺24と交差融着辺22により保形保持され、上部は第三融着辺23と第一融着辺21により保形保持されている。このため、この容器体2は高い保形性を備えている。
【0028】
なお、容器体に用いられる袋状物としては、上述したように3つの融着辺と1つの未融着辺を持つ物が保形性の点より好適であるが、これに限定されるものではない。例えば、図11に示すように、軟質樹脂シートを折り、下側に形成される第四融着辺を備えない袋状物、また、図12に示すように、軟質樹脂シートを折り、上側に形成される第三融着辺を備えない袋状物、さらに、図13に示すように、筒状軟質樹脂シート体を用い、上側および下側に形成される第三融着辺および第四融着辺を備えない袋状物などを用いることもできる。
【0029】
さらに、本発明の内容物充填済軟質容器体包装物に包装される内容物充填済軟質容器体としては、図18ないし図20に示すような容器体を用いてもよい。
図18は、本発明の実施例の内容物充填済軟質容器体包装物内に収納される他の例の内容物充填済軟質容器体の斜視図である。図19は、図18に示した内容物充填済軟質容器体の右側面図である。図20は、図18に示した内容物充填済軟質容器体の底面図である。図21は、図18に示す内容物充填済軟質容器体に使用される軟質樹脂製シートの袋状物を示す図である。
【0030】
図21に示すように、この容器体40は、軟質樹脂製シートからなり、一端側に位置する折り返し辺41と、向かい合う側辺を融着して形成した第一融着側辺23および第二融着側辺24と、折り返し辺と向かい合いかつ開口する他端を備える多数枚の軟質樹脂製シートの袋状物47を用いて形成している。
容器体40は、図18ないし図20に示すように、軟質容器45と充填された内容物6とからなる。軟質容器45は、折り返された軟質樹脂製シート11,12からなり、樹脂製シートの折り返し辺41と、折り返し辺41と向かい合うとともにほぼ直交するように他端を融着して形成された交差融着辺22と、交差融着辺側に設けられた把持部25とを少なくとも備える。内容物充填済軟質容器体40は、交差融着辺22が接地する状態にて載置したときに略三角形状の接地面および上方に頂点を有する略三角錐状の内容物充填部を備えている。
さらに、交差融着辺22は、所定の面積を備えるとともに、指などを入れることができる切り欠きを備えており、この切り欠きが把持部25を構成している。なお、把持部25は、このように融着辺に設けられた切り欠きに限定されるものではなく、融着辺にループ状物、例えば、ひもなどを取り付けたものであってもよい。
【0031】
この実施例の内容物充填済軟質容器体40に用いられる軟質容器45は、1枚の軟質樹脂製シートを折り返し所定幅にて融着することにより形成された第一融着側辺23と第二融着側辺24と、折り返された軟質樹脂製シート11,12の第三融着辺23と第四融着辺24の離間する一端部間に位置する折り返し辺41と、折り返された軟質樹脂製シート11,12の第一融着側辺23と第二融着側辺24の他端部もしくは他端部付近を近接させ、それぞれの側の軟質樹脂製シートが他方の端部の中央付近にて折り曲げられ同一の側の軟質樹脂製シート11,12の他方の端部もしくは端部付近が接触する状態にて折り返された軟質樹脂製シートの端部もしくは端部付近を所定幅にて融着する交差融着辺22を備える。軟質容器45は、内部に密閉された立体的収納空間を有する。
【0032】
また、言い換えれば、軟質容器45は、折り返された2枚の軟質樹脂製シート11,12の向かい合う辺を所定幅にて融着することにより形成された向かい合う第一融着側辺23と第二融着側辺24と、折り返された1枚の軟質樹脂製シート11,12の第一融着側辺23と第二融着側辺24の向かい合う一端部間に位置する折り返し辺41と、折り返された1枚の軟質樹脂製シート11,12の第一融着側辺23と第二融着側辺24の向かい合う他端部もしくは他端部付近を近接させ、それぞれの側のシートが他方の端部の中央付近にて折り曲げられ同一側のシートの他方の端部もしくは端部付近が接触する状態にて折り返されたシートの端部もしくは端部付近間を所定幅にて融着する交差融着辺24を備え、内部に立体的収納空間を有している。
【0033】
この実施例で用いられる軟質容器45は、図18,図19,図20に示すように、折り返し辺を除く周辺部全体が固着されているとともに、内部に収納空間を備えている。軟質容器45を形成するために、図21に示すような軟質樹脂製シートからなり、一端側に位置する折り返し辺41と、向かい合う側辺を融着して形成した第一融着側辺23および第二融着側辺24と、折り返し辺と向かい合いかつ開口する他端を備える軟質樹脂製シートの袋状物47が用いられる。
この実施例に用いられる袋状物は、折り返し辺41、第一融着側辺23と第二融着側辺24の2つの融着辺と1つの開口部(未融着辺、後の交差融着辺22となる辺)を備えている。そして、後述する図14および図15に示すように、未融着辺を広げて、内容物6を充填後に、広げた未融着辺をそれぞれの軟質樹脂製シート11,12を中央付近にて折り曲げ、第一融着側辺23と第二融着側辺24の軟質容器内側融着縁が近接するようにした後、この未融着辺を融着する。
【0034】
このため、軟質容器45は、内部に変形三角錐状もしくは正三角錐状の空間を形成するとともに、内容物6を収納する。内容物を収納した容器体40は、変形三角形状の底面を形成し安定して自立する。特に、この容器体40では、向かい合う第一融着側辺23および第二融着側辺24を備えているので、第三融着辺23を上にして内容物充填済軟質容器体2を載置すると、折り返し辺41の下端部から交差融着辺22の中央付近に到達する第四融着辺22がほぼ中心を通る略三角形状の接地面が形成され底面の保形性を高めている。
さらに、容器体全体で見ると、斜め上方に延びる第一融着側辺23と、第一融着側辺23の上端部(一端部)から下方に延びる折り返し辺41と、折り返し辺41の下端部から第一融着側23の下端部(他端部)付近に到達する第二融着側辺24からなるほぼ連続する環状もしくは略三角形状の辺により形成されたリングと、第一融着側辺23の下端部および第二融着側辺24の第一融着側辺側端部が位置するとともにこの2つの融着辺に対してほぼ直交し、さらに、折り返し辺ともほぼ直交する交差融着辺22を備えている。このため、第三融着辺23を上にして内容物を充填した容器体2を載置すると、底面は第四融着辺24と交差融着辺22により保形保持され、上部は第三融着辺23と折り返し辺41により保形保持されている。このため、この容器体40は高い保形性を備えている。
【0035】
そして、上述したすべての実施例において、軟質樹脂シートとしては、ポリエチレンテレフタレート、延伸ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステルもしくは延伸ポリエステル、ポリエチレン、延伸ポリエチレン、ポリプロピレン、延伸ポリプロピレンなどのポリオレフィンもしくは延伸ポリオレフィン、ポリアミドなどにより形成された軟質樹脂フィルムを基材とし、これに、接着剤を介してもしくは直接ヒートシール性を向上させるためのホットメルト型接着剤層(例えば、低密度ポリエチレン、エチレンビニルアセテート)をラミネートしたもの、また、上記の軟質樹脂フィルムを基材とし、外面にガスバリヤー性を有する樹脂(例えば、ポリ塩化ビニリデン、エチレンービニルアルコール共重合体)をコーティングし、内面に接着剤を介してもしくは直接ヒートシール性を向上させるためのホットメルト型接着剤層(例えば、低密度ポリエチレン、エチレンビニルアセテート)をラミネートしたもの、また、上記の軟質樹脂フィルムを基材とし、内面に耐衝撃性(耐ピンホール性)を与えるために接着剤を介してもしくは直接耐衝撃性を有する樹脂層(例えば、延伸ポリアミド)をラミネートし、さらにこの耐衝撃性樹脂層の上に、接着剤を介してもしくは直接ヒートシール性を向上させるためのホットメルト型接着剤層(例えば、低密度ポリエチレン、エチレンビニルアセテート)をラミネートしたものなど各種のシートを使用することができる。シートは、収納される内容物により適宜選択される。
【0036】
軟質容器体2内に収納される内容物6としては、軟質容器体への充填が可能でありかつ、軟質容器体を部分的に破断した後、排出することができるものであればどのようなものでもよい。
例えば、飲料水、ジュース、醤油、ソース、油、液状洗剤、シャンプー、リンス、オイルなどの液状物、マヨネーズ、ケチャップ、味噌、クリーム、軟膏などの流動性物もしくは半固形物、塩、砂糖、小麦粉、インスタントコーヒー等のような紛状物もしくは顆粒状物など、食料品、例えば軟膏やクリーム類のような医薬品等のような液体ないし半固形状などが考えられる。
【0037】
そして、軟質容器体における各融着辺は、超音波、高周波などを用いて融着させることにより形成される。なお、融着は、接着剤を用いないことが好ましいが、接着剤を用いるものでもよい。
さらに、軟質容器体への内容物の充填は、完全充填ではなく、ある程度の空間が残留するように行うことが好ましい。このようにすることにより、保管中ならびに運搬中の温度上昇により内容物の膨張、また、搬送中における落下時などにおいて、残留内部空間が緩衝作用を発揮し、軟質容器体の破損を防止する。
【0038】
次に、本発明の内容物充填済軟質容器体包装物の製造方法について説明する。
本発明の内容物充填済軟質容器体包装物の製造方法は、軟質樹脂製シート11,12からなる筒状物7の一端を融着して形成した第一融着辺21と、この第一融着辺側に設けられた把持部25と、第一融着辺21と向かい合いかつ開口する他端を備える軟質樹脂製シートの袋状物7を多数枚準備する工程と、多数枚の袋状物7をセットするためのセット部と、セット部にセットされた袋状物7を袋状物7の開口する他端側において、向かい合う軟質樹脂製シート11,12を第一融着辺21のほぼ中央の延長線上となる部位においてかつ向かい合うように把持するとともに袋状物7の他端を開口させる袋状物把持開口機能51a、51bと、袋状物把持開口機能51a、51bにより広げられた袋状物7内に内容物6を注入する内容物注入機能52と、内容物6が注入された袋状物7の開口する他端部を第一融着辺21とほぼ直交する交差融着辺22が形成されるように袋状物の他端部を融着する袋状物他端部融着機能53,54とを備える充填装置を用いて、袋状物7に内容物6を注入し、内容物充填済軟質容器体2を作製する工程と、複数の内容物充填済軟質容器体2を把持部25が上方となるように収納するための起立する仕切部を備える包装箱3を内容物充填済軟質容器体を収納可能な状態に準備する工程と、包装箱3に、複数の内容物充填済軟質容器体2を把持部25が上方となる状態に収納する工程とを備えている。
【0039】
上記の製造方法を行うために、軟質樹脂製シート11,12からなり、一端を融着して形成した第一融着辺21と、この第一融着辺側に設けられた把持部25と、第一融着辺21と向かい合いかつ開口する他端を備える軟質樹脂製シートの袋状物7を多数枚準備する工程が行われる。軟質樹脂製シートの袋状物7としては、少なくとも一端を融着して形成した第一融着辺を備える袋状物であり、かつ、第一融着辺21側に設けられた把持部25と、第一融着辺21と向かい合いかつ開口し、かつ熱融着可能な他端を備えるものが用いられる。具体的には、図9に示し説明したもの、さらに、図10、図11、図12に示し説明したもののいずれも用いることができる。また、袋状物7では、第一融着辺21は、所定の面積を備えるとともに、指などを入れることができる切り欠きを備えており、この切り欠きが把持部25を構成している。
【0040】
また、複数の内容物充填済軟質容器体2を把持部25が上方となるように収納するための起立する仕切部を備える包装箱3を内容物充填済軟質容器体を収納可能な状態に準備する工程が行われる。本発明の内容物充填済軟質容器体包装物の製造方法に用いられる包装箱は、包装可能形状に広げたときに自動的に起立し、包装箱内を複数の収納部に仕切る仕切部を備え、かつ、仕切部により仕切られた各収納部は、2以上の内容物充填済軟質容器体包装物を収納可能なものが用いられる。
このような包装箱としては、図3ないし図6に示し、説明したものが好適に使用できる。なお、包装箱としては、上述した包装箱3のように4つに区画されたものに限定されるものではなく、自立性の仕切部により、2つ以上に区画されているのものであればどのようなものでもよい。
【0041】
そして、軟質樹脂製シートの袋状物7を多数枚準備する工程の後、多数枚の袋状物7をセットするためのセット部(図示せず)と、セット部にセットされた袋状物7を袋状物7の開口する他端側において、向かい合う軟質樹脂製シート11,12を第一融着辺21のほぼ中央の延長線上となる部位においてかつ向かい合うように把持するとともに袋状物7の他端を開口させる袋状物把持開口機能51a、51bと、袋状物把持開口機能51a、51bにより広げられた袋状物7内に内容物6を注入する内容物注入機能52と、内容物6が注入された袋状物7の開口する他端部を第一融着辺21とほぼ直交する交差融着辺22が形成されるように袋状物の他端部を融着する袋状物他端部融着機能53,54とを備える充填装置を用いて、袋状物7に内容物6を注入し、内容物充填済軟質容器体2を作製する工程が行われる。
【0042】
使用する充填装置は、図示しない多数枚の袋状物7をセットするためのセット部を備え、さらに、セット部にセットされた袋状物7は、1枚ずつ取り出され、図14に示すように、袋状物把持開口機能51a、51bにより把持され、第一融着辺21が下方となり上方が開口した状態に保持される。この状態において、袋状物7は注入ノズル52の下方に移動され、その後、図15に示すように、ノズル52が下降し、袋状物7内に侵入し、内容物は注入される。そして、所定量の内容物が注入されると、ノズル52が上昇する。そして、図16に示すように、袋状物把持開口機能51aと51bが離間する方向に移動し、袋状物7の開口部が接触する状態となり、この状態において、袋状物7の上端部は押圧板54とヒートシーラー53により押圧され、ヒートシーラーより出力される高周波、超音波もしくは熱により、開口部は融着され、交差融着辺22となる。これにより、内容物充填済軟質容器体が作製される。作製された内容物充填済軟質容器体は、袋状物把持開口機能51a、51bより取り外される。
【0043】
そして、このようにして作製された複数の内容物充填済軟質容器体2は、把持部25が上方となる状態にて包装箱3に収納される。具体的には、包装箱3の仕切部により区画された各区画には、2個ずつの内容物充填済軟質容器体2が把持部25が上方となる状態にて包装箱3に収納される。そして、包装物3は、蓋板部を閉じ、封止される。具体的には、包装物3は、蓋板部36,38を先に収納した内容物充填済軟質容器体2側に折り、続いて、蓋板部35,37を同様に内容物充填済軟質容器体2側に折り、蓋板部35と蓋板部37の向かい合う端部片をテープになどにより封止することにより完成される。
【0044】
次に、本発明の他の実施例の内容物充填済軟質容器体包装物の製造方法について、図18ないし図21および図14ないし図17を用いて説明する。
本発明の内容物充填済軟質容器体包装物の製造方法は、軟質樹脂製シート11,12からなり、一端側に位置する折り返し辺41と、向かい合う側辺を融着して形成した第一融着側辺23および第二融着側辺24と、折り返し辺41と向かい合いかつ開口する他端を備える多数枚の軟質樹脂製シートの袋状物47を準備する工程と、多数枚の袋状物をセットするためのセット部と、セット部にセットされた袋状物を該袋状物の開口する他端側において、向かい合う軟質樹脂製シートを折り返し辺のほぼ中央の延長線上となる部位においてかつ向かい合うように把持するとともに袋状物の他端を開口させる袋状物把持開口機能51a、51bと、袋状物把持開口機能51a、51bにより広げられた袋状物内に内容物を注入する内容物注入機能52と、内容物が注入された袋状物の開口する他端部を前記折り返し辺とほぼ直交する交差融着辺が形成されるように前記袋状物の他端部を融着する袋状物他端部融着機能53,54と、袋状物他端部融着機能53,54により形成される交差融着辺22に把持部を形成する把持部形成機能とを備える注入装置を用いて、袋状物47に内容物6を注入し、内容物充填済軟質容器体40を作製する工程と、複数の内容物充填済軟質容器体40を把持部25が上方となるように収納するための起立する仕切部を備える包装箱3を内容物充填済軟質容器体を収納可能な状態に準備する工程と、包装箱3に、複数の内容物充填済軟質容器体40を把持部25が上方となる状態に収納する工程とを備えている。
【0045】
上記の製造方法を行うために、軟質樹脂製シート11,12からなり、一端側に位置する折り返し辺41と、向かい合う側辺を融着して形成した第一融着側辺23および第二融着側辺24と、折り返し辺41と向かい合いかつ開口する他端を備える多数枚の軟質樹脂製シートの袋状物47を準備する工程が行われる。軟質樹脂製シートの袋状物47としては、図21に示し説明したものが用いられる。
また、複数の内容物充填済軟質容器体40を把持部25が上方となるように収納するための起立する仕切部を備える包装箱3を内容物充填済軟質容器体を収納可能な状態に準備する工程が行われる。本発明の内容物充填済軟質容器体包装物の製造方法に用いられる包装箱は、包装可能形状に広げたときに自動的に起立し、包装箱内を複数の収納部に仕切る仕切部を備え、かつ、仕切部により仕切られた各収納部は、2以上の内容物充填済軟質容器体包装物を収納可能なものが用いられる。
【0046】
このような包装箱としては、図3ないし図6に示し、説明したものが好適に使用できる。なお、包装箱としては、上述した包装箱3のように4つに区画されたものに限定されるものではなく、自立性の仕切部により、2つ以上に区画されているのものであればどのようなものでもよい。
そして、軟質樹脂製シートの袋状物47を多数枚準備する工程の後、多数枚の袋状物47をセットするためのセット部(図示せず)と、セット部にセットされた袋状物47を袋状物47の開口する他端側において、向かい合う軟質樹脂製シート11,12を折り返し辺41のほぼ中央の延長線上となる部位においてかつ向かい合うように把持するとともに袋状物47の他端を開口させる袋状物把持開口機能51a、51bと、袋状物把持開口機能51a、51bにより広げられた袋状物47内に内容物6を注入する内容物注入機能52と、内容物6が注入された袋状物47の開口する他端部を第一融着辺21とほぼ直交する交差融着辺22が形成されるように袋状物の他端部を融着する袋状物他端部融着機能53,54と、袋状物他端部融着機能により形成される交差融着辺22に把持部25を形成する把持部形成機能とを備える充填装置を用いて、袋状物47に内容物6を注入し、その後封止し、内容物充填済軟質容器体40を作製する工程が行われる。
【0047】
使用する充填装置は、図示しない多数枚の袋状物47をセットするためのセット部を備え、さらに、セット部にセットされた袋状物47は、1枚ずつ取り出され、図14に示すように、袋状物把持開口機能51a、51bにより把持され、折り返し辺41が下方となり上方が開口した状態に保持される。この状態において、袋状物47は注入ノズル52の下方に移動され、その後、図15に示すように、ノズル52が下降し、袋状物47内に侵入し、内容物は注入される。そして、所定量の内容物が注入されると、ノズル52が上昇する。そして、図16に示すように、袋状物把持開口機能51aと51bが離間する方向に移動し、袋状物47の開口部が接触する状態となり、この状態において、袋状物47の上端部は押圧板54とヒートシーラー53により押圧され、ヒートシーラーより出力される高周波、超音波もしくは熱により、開口部は融着され、交差融着辺22となる。そして、ヒートシーラ53は、把持部を形成するための突出する刃部(図示せず)を備えており、交差融着辺22の形成とともに、交差融着辺に切り欠きを形成する。これにより、内容物充填済軟質容器体40が作製される。作製された内容物充填済軟質容器体40は、袋状物把持開口機能51a、51bより取り外される。
【0048】
そして、このようにして作製された複数の内容物充填済軟質容器体40は、把持部25が上方となる状態にて包装箱3に収納される。具体的には、包装箱3の仕切部により区画された各区画には、2個ずつの内容物充填済軟質容器体40が把持部25が上方となる状態にて包装箱3に収納される。そして、包装物3は、蓋板部を閉じ、封止される。具体的には、包装物3は、蓋板部36,38を先に収納した内容物充填済軟質容器体2側に折り、続いて、蓋板部35,37を同様に内容物充填済軟質容器体2側に折り、蓋板部35と蓋板部37の向かい合う端部片をテープになどにより封止することにより完成される。
【0049】
【発明の効果】
本発明の内容物充填済軟質容器体包装物は、軟質樹脂製シートからなる軟質容器内に内容物が充填された複数の内容物充填済軟質容器体と、該複数の内容物充填済軟質容器体を収納した包装箱とからなる内容物充填済軟質容器体包装物であって、前記軟質容器は、前記軟質樹脂製シートからなる筒状物の一端を融着して形成された第一融着辺と、前記第一融着辺と向かい合うとともにほぼ直交するように他端を融着して形成された交差融着辺と、前記第一融着辺側もしくは交差融着辺側に設けられた把持部とを少なくとも備え、前記内容物充填済軟質容器体は、前記交差融着辺が接地する状態にて載置したときに略三角形状の接地面および上方に頂点を有する略三角錐状の内容物充填部を備えており、前記包装箱は、該包装箱内に前記複数の内容物充填済軟質容器体を前記把持部が上方となるように収納するための起立する仕切部を備え、前記複数の内容物充填済軟質容器体が、前記把持部が上方となる状態にて前記包装箱に収納されている。
このため、内容物充填済軟質容器体を把持部が上方となるように収納されているので、包装箱を開封した後、内容物充填済軟質容器体を容易に取り出すことができる。
【0050】
また、本発明の内容物充填済軟質容器体包装物は、軟質樹脂製シートからなる軟質容器内に内容物が充填された複数の内容物充填済軟質容器体と、該複数の内容物充填済軟質容器体を収納した包装箱とからなる内容物充填済軟質容器体包装物であって、前記軟質容器は、前記軟質樹脂製シートからなる袋状物の開口辺を向かい合う閉塞した対向辺に対してほぼ直交するように融着形成された交差融着辺と、該交差融着辺もしくは交差融着辺側または該交差融着辺と向かい合う対向辺もしくは対向辺側に設けられた把持部とを少なくとも備え、前記内容物充填済軟質容器体は、前記交差融着辺が接地する状態にて載置したときに略三角形状の接地面および上方に頂点を有する略三角錐状の内容物充填部を備えており、前記包装箱は、該包装箱内に前記複数の内容物充填済軟質容器体を前記把持部が上方となるように収納するための起立する仕切部を備え、前記複数の内容物充填済軟質容器体が、前記把持部が上方となる状態にて前記包装箱に収納されている。
このため、内容物充填済軟質容器体を把持部が上方となるように収納されているので、包装箱を開封した後、内容物充填済軟質容器体を容易に取り出すことができる。
【0051】
また、本発明の内容物充填済軟質容器体包装物の製造方法は、軟質樹脂製シートからなる筒状物の一端を融着して形成した第一融着辺と、該第一融着辺側に設けられた把持部と、該第一融着辺と向かい合いかつ開口する他端を備える多数枚の軟質樹脂製シートの袋状物を準備する工程と、該多数枚の袋状物をセットするためのセット部と、該セット部にセットされた袋状物を該袋状物の開口する他端側において、向かい合う軟質樹脂製シートを前記第一融着辺のほぼ中央の延長線上となる部位においてかつ向かい合うように把持するとともに該袋状物の他端を開口させる袋状物把持開口機能と、該袋状物把持開口機能により広げられた袋状物内に内容物を注入する内容物注入機能と、該内容物が注入された袋状物の開口する他端部を前記第一融着辺とほぼ直交する交差融着辺が形成されるように前記袋状物の他端部を融着する袋状物他端部融着機能とを備える注入装置を用いて、前記袋状物に内容物を注入し、内容物充填済軟質容器体を作製する工程と、複数の内容物充填済軟質容器体を前記把持部が上方となるように収納するための起立する仕切部を備える包装箱を前記内容物充填済軟質容器体を収納可能な状態に準備する工程と、該包装箱に、前記複数の内容物充填済軟質容器体を前記把持部が上方となる状態に収納する工程とを備えている。
このため、上述した効果を備える内容物充填済軟質容器体包装物を容易かつ確実に製造することができる。
【0052】
また、本発明の内容物充填済軟質容器体包装物の製造方法は、軟質樹脂製シートからなり、一端側に位置する折り返し辺と、向かい合う側辺を融着して形成した第一融着側辺および第二融着側辺と、前記折り返し辺と向かい合いかつ開口する他端を備える多数枚の軟質樹脂製シートの袋状物を準備する工程と、該多数枚の袋状物をセットするためのセット部と、該セット部にセットされた袋状物を該袋状物の開口する他端側において、向かい合う軟質樹脂製シートを前記折り返し辺のほぼ中央の延長線上となる部位においてかつ向かい合うように把持するとともに該袋状物の他端を開口させる袋状物把持開口機能と、該袋状物把持開口機能により広げられた袋状物内に内容物を注入する内容物注入機能と、該内容物が注入された袋状物の開口する他端部を前記折り返し辺とほぼ直交する交差融着辺が形成されるように前記袋状物の他端部を融着する袋状物他端部融着機能と、該袋状物他端部融着機能により形成される交差融着辺に把持部を形成する把持部形成機能とを備える注入装置を用いて、前記袋状物に内容物を注入し、内容物充填済軟質容器体を作製する工程と、複数の内容物充填済軟質容器体を前記把持部が上方となるように収納するための起立する仕切部を備える包装箱を前記内容物充填済軟質容器体を収納可能な状態に準備する工程と、該包装箱に、前記複数の内容物充填済軟質容器体を前記把持部が上方となる状態に収納する工程とを備えている。
このため、上述した効果を備える内容物充填済軟質容器体包装物を容易かつ確実に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例の内容物充填済軟質容器体包装物の上方を開放した状態の斜視図である。
【図2】図2は、本発明の実施例の内容物充填済軟質容器体包装物の上方を開放した状態の平面図である。
【図3】図3は、本発明の内容物充填済軟質容器体包装物に使用される包装箱の一例を示す斜視図である。
【図4】図4は、本発明の内容物充填済軟質容器体包装物に使用される包装箱の一例を示す平面図である。
【図5】図5は、本発明の内容物充填済軟質容器体包装物に使用される包装箱の一例を示す底面図である。
【図6】図6は、本発明の内容物充填済軟質容器体包装物に使用される包装箱を畳んだ状態を示す平面図である。
【図7】図7は、本発明の実施例の内容物充填済軟質容器体包装物内に収納される内容物充填済軟質容器体の斜視図である。
【図8】図8は、図7に示した内容物充填済軟質容器体の右側面図である。
【図9】図9は、図7に示した内容物充填済軟質容器体の底面図である。
【図10】図10は、内容物充填済軟質容器体に使用される軟質樹脂製シートの袋状物の具体例を示す図である。
【図11】図11は、内容物充填済軟質容器体に使用される軟質樹脂製シートの袋状物の他の具体例を示す図である。
【図12】図12は、内容物充填済軟質容器体に使用される軟質樹脂製シートの袋状物の他の具体例を示す図である。
【図13】図13は、内容物充填済軟質容器体に使用される軟質樹脂製シートの袋状物の他の具体例を示す図である。
【図14】図14は、内容物充填済軟質容器体に使用される軟質樹脂製シートの袋状物に内容物を充填し開口端をシールする過程を説明するための説明図である。
【図15】図15は、内容物充填済軟質容器体に使用される軟質樹脂製シートの袋状物に内容物を充填し開口端をシールする過程を説明するための説明図である。
【図16】図16は、内容物充填済軟質容器体に使用される軟質樹脂製シートの袋状物に内容物を充填し開口端をシールする過程を説明するための説明図である。
【図17】図17は、内容物充填済軟質容器体に使用される軟質樹脂製シートの袋状物に内容物を充填し開口端をシールする過程を説明するための説明図である。
【図18】図18は、本発明の実施例の内容物充填済軟質容器体包装物内に収納される他の例の内容物充填済軟質容器体の斜視図である。
【図19】図19は、図18に示した内容物充填済軟質容器体の右側面図である。
【図20】図20は、図18に示した内容物充填済軟質容器体の底面図である。
【図21】図21は、内容物充填済軟質容器体に使用される軟質樹脂製シートの袋状物の具体例を示す図である。
【符号の説明】
1 内容物充填済軟質容器体包装物
2 内容物充填済軟質容器体
3 包装箱
5 軟質容器
6 内容物
7 袋状物
11,12 軟質樹脂製シート
21 第一融着辺
22 交差融着辺
23 第三融着辺
24 第四融着辺
25 把持部

Claims (10)

  1. 軟質樹脂製シートからなる軟質容器内に内容物が充填された複数の内容物充填済軟質容器体と、該複数の内容物充填済軟質容器体を収納した包装箱とからなる内容物充填済軟質容器体包装物であって、
    前記軟質容器は、前記軟質樹脂製シートからなる筒状物の一端を融着して形成された第一融着辺と、前記第一融着辺と向かい合うとともにほぼ直交するように他端を融着して形成された交差融着辺と、前記第一融着辺側もしくは交差融着辺側に設けられた把持部とを少なくとも備え、前記内容物充填済軟質容器体は、前記交差融着辺が接地する状態にて載置したときに略三角形状の接地面および上方に頂点を有する略三角錐状の内容物充填部を備えており、前記包装箱は、該包装箱内に前記複数の内容物充填済軟質容器体を前記把持部が上方となるように収納するための起立する仕切部を備え、前記複数の内容物充填済軟質容器体が、前記把持部が上方となる状態にて前記包装箱に収納されていることを特徴とする内容物充填済軟質容器体包装物。
  2. 軟質樹脂製シートからなる軟質容器内に内容物が充填された複数の内容物充填済軟質容器体と、該複数の内容物充填済軟質容器体を収納した包装箱とからなる内容物充填済軟質容器体包装物であって、
    前記軟質容器は、前記軟質樹脂製シートからなる袋状物の開口辺を該開口辺と向かい合う閉塞した対向辺に対してほぼ直交するように融着形成された交差融着辺と、該交差融着辺もしくは交差融着辺側または該交差融着辺と向かい合う対向辺もしくは対向辺側に設けられた把持部とを少なくとも備え、前記内容物充填済軟質容器体は、前記交差融着辺が接地する状態にて載置したときに略三角形状の接地面および上方に頂点を有する略三角錐状の内容物充填部を備えており、前記包装箱は、該包装箱内に前記複数の内容物充填済軟質容器体を前記把持部が上方となるように収納するための起立する仕切部を備え、前記複数の内容物充填済軟質容器体が、前記把持部が上方となる状態にて前記包装箱に収納されていることを特徴とする内容物充填済軟質容器体包装物。
  3. 前記包装箱は、該包装箱を広げることにより形成される起立する仕切部を備えている請求項1または2に記載の内容物充填済軟質容器体包装物。
  4. 前記包装箱は、該包装箱内を複数の区画に区分する仕切部を備えており、かつ、該仕切部より仕切られた各収納部には2以上の内容物充填済軟質容器体が実質的に移動不能な状態にて収納されているものである請求項1ないし3のいずれかに記載の内容物充填済軟質容器体包装物。
  5. 軟質樹脂製シートからなる筒状物の一端を融着して形成した第一融着辺と、該第一融着辺側に設けられた把持部と、該第一融着辺と向かい合いかつ開口する他端を備える多数枚の軟質樹脂製シートの袋状物を準備する工程と、該多数枚の袋状物をセットするためのセット部と、該セット部にセットされた袋状物を該袋状物の開口する他端側において、向かい合う軟質樹脂製シートを前記第一融着辺のほぼ中央の延長線上となる部位においてかつ向かい合うように把持するとともに該袋状物の他端を開口させる袋状物把持開口機能と、該袋状物把持開口機能により広げられた袋状物内に内容物を注入する内容物注入機能と、該内容物が注入された袋状物の開口する他端部を前記第一融着辺とほぼ直交する交差融着辺が形成されるように前記袋状物の他端部を融着する袋状物他端部融着機能とを備える注入装置を用いて、前記袋状物に内容物を注入し、内容物充填済軟質容器体を作製する工程と、複数の内容物充填済軟質容器体を前記把持部が上方となるように収納するための起立する仕切部を備える包装箱を前記内容物充填済軟質容器体を収納可能な状態に準備する工程と、該包装箱に、前記複数の内容物充填済軟質容器体を前記把持部が上方となる状態に収納する工程とを備えることを特徴とする内容物充填済軟質容器体包装物の製造方法。
  6. 前記請求項5に記載の内容物充填済軟質容器体包装物の製造方法に用いられる軟質樹脂製シートの袋状物であって、該軟質樹脂製シートの袋状物は、少なくとも一端を融着して形成した第一融着辺を備える袋状物であり、かつ、該第一融着辺側に設けられた把持部と、該第一融着辺と向かい合いかつ開口し、かつ熱融着可能な他端を備え、さらに、多数枚積層されていることを特徴とする軟質樹脂製シートの袋状物。
  7. 前記請求項5に記載の内容物充填済軟質容器体包装物の製造方法に用いられる包装箱であって、該包装箱は、包装可能形状に広げたときに自動的に起立し、包装箱内を複数の収納部に仕切る仕切部を備え、かつ、該仕切部により仕切られた各収納部は、2つの前記内容物充填済軟質容器体包装物を収納可能なものであることを特徴とする内容物充填済軟質容器体包装物用包装箱。
  8. 軟質樹脂製シートからなり、一端側に位置する折り返し辺と、向かい合う側辺を融着して形成した第一融着側辺および第二融着側辺と、前記折り返し辺と向かい合いかつ開口する他端を備える多数枚の軟質樹脂製シートの袋状物を準備する工程と、該多数枚の袋状物をセットするためのセット部と、該セット部にセットされた袋状物を該袋状物の開口する他端側において、向かい合う軟質樹脂製シートを前記折り返し辺のほぼ中央の延長線上となる部位においてかつ向かい合うように把持するとともに該袋状物の他端を開口させる袋状物把持開口機能と、該袋状物把持開口機能により広げられた袋状物内に内容物を注入する内容物注入機能と、該内容物が注入された袋状物の開口する他端部を前記折り返し辺とほぼ直交する交差融着辺が形成されるように前記袋状物の他端部を融着する袋状物他端部融着機能と、該袋状物他端部融着機能により形成される交差融着辺に把持部を形成する把持部形成機能とを備える注入装置を用いて、前記袋状物に内容物を注入し、内容物充填済軟質容器体を作製する工程と、複数の内容物充填済軟質容器体を前記把持部が上方となるように収納するための起立する仕切部を備える包装箱を前記内容物充填済軟質容器体を収納可能な状態に準備する工程と、該包装箱に、前記複数の内容物充填済軟質容器体を前記把持部が上方となる状態に収納する工程とを備えることを特徴とする内容物充填済軟質容器体包装物の製造方法。
  9. 前記請求項8に記載の内容物充填済軟質容器体包装物の製造方法に用いられる軟質樹脂製シートの袋状物であって、該軟質樹脂製シートの袋状物は、軟質樹脂製シートからなり、一端側に位置する折り返し辺と、向かい合う側辺を融着して形成した第一融着側辺および第二融着側辺と、前記折り返し辺と向かい合いかつ開口する他端を備え、さらに、多数枚積層されていることを特徴とする軟質樹脂製シートの袋状物。
  10. 前記請求項8に記載の内容物充填済軟質容器体包装物の製造方法に用いられる包装箱であって、該包装箱は、包装可能形状に広げたときに自動的に起立し、包装箱内を複数の収納部に仕切る仕切部を備え、かつ、該仕切部により仕切られた各収納部は、2つの前記内容物充填済軟質容器体包装物を収納可能なものであることを特徴とする内容物充填済軟質容器体包装物用包装箱。
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