JP3798904B2 - チルトヒンジ - Google Patents

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孝幸 金子
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばビデオカメラやモニター付カメラ、その他のOA機器のディスプレー体を、装置本体に対して開閉させ、自由な位置で停止保持させて使用する際に用いて好適なチルトヒンジに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ビデオカメラやモニター付カメラ等において、記録再生用のディスプレー体やフィルムに写した複写体のモニター用ディスプレー体(以下単にディスプレー体という)を取り付けたものが公知である。これらのディスプレー体は、不使用時には邪魔にならないように、折り畳まれて装置本体に設けた収納部に収納されているが、記録再生時或はモニター時に収納部より引き起こして自由な見易い角度に調節することを要し、そのための二軸式のチルトヒンジが公知である。
【0003】
従来のチルトヒンジは、取付部材の軸受プレートに軸受けさせてディスプレー体の支持部材を兼ねる回転シャフトの大径部にスプリングワッシャーとフリクションワッシャーを用いたディスクフリクション機構を設けて、回転シャフトに取り付けたディスプレー体を任意の位置で停止保持させたり、或はダイキャスト製の凹凸のカム部と皿バネを用いてクリック停止させたりしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、その後の技術革新によって、回転シャフト内にハーネスを通してしまうことが望まれることになり、そのために回転シャフトにハーネス挿通用の挿通孔を軸芯を共通にして軸方向へ貫通させて設ける必要が生じた。すると、回転シャフトの外径が太くする必要が生じ、従来と同じ外径スペースの中へ従来のディスクフリクション機構やクリック停止機構を組み込むことが困難になったことから、この発明がなされた。
【0005】
この発明の目的は、回転シャフトの軸方向へハーネスを通すスペースを有する挿通孔を設けた上で、ディスプレー体を任意の角度で保持し、さらにクリック停止できる機構を従来と同じ外径スペースの中に収まるように工夫したチルトヒンジを提供せんとするにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するためにこの発明は、ベース部と両側部を有するベース部材と、このベース部材の両側部に互いに対向する側に所定間隔を空けて同軸に固定させ当該ベース部材と共に回転可能と成した一対の第1及び第2回転シャフトと、この第1及び第2回転シャフトへそれぞれ回転可能に取り付けた一対の取付部材と、この一対の取付部材と前記第1及び第2回転シャフトの少なくとも一方のものとの間に設けられた第1回転制御手段と、前記ベース部材のベース部に設けた軸受孔へ取り付けられたところの前記第1及び第2回転シャフトの回転方向と直交する方向へ回転可能に取り付けられた筒状の第3回転シャフトと、この第3回転シャフトへ当該第3回転シャフトが前記ベース部材より抜け出ないよう前記軸受孔を貫通して前記第1及び第2回転シャフト側へ突出した部分に固定させたストッパー部付きの固定用カラーと、前記第3回転シャフトへ共に回転するように取り付けられたディスプレー体の支持部材と、前記第3回転シャフトと前記ベース部材との間に設けられた第2回転制御手段とから成り、前記第1回転制御手段を、前記第1及び第2回転シャフトのいずれか一方に回転を拘束させつつ前記取付部材に接して設けられたフリクションワッシャーと、このフリクションワッシャーを前記取付部材側へ圧接させるスプリングワッシャーと、前記取付部材と前記フリクションワッシャーとの間に設けた前記ベース部材のクリック停止手段とを含んで構成し、前記第2回転制御手段を、前記第3回転シャフトを回動可能に挿通させて前記ベース部材に固定された位置規制用ワッシャーと、前記第3回転シャフトに回転を拘束されて設けられた前記位置規制用ワッシャーに圧接するフリクションワッシャーと、前記位置規制用ワッシャーに設けた凹部と前記フリクションワッシャーに設けた凸部から成るクリック停止手段とを含んで構成したことを特徴とする。
【0007】
その際にこの発明は、前記第1回転制御手段を、前記ベース部材に固定させた当該ベース部材と共に回転する大径部と変形小径部とを有する第1または第2回転シャフトと、この回転シャフトの大径部に接して、軸受孔を有し当該軸受孔に前記変形小径部を回転可能に軸挿させた前記取付部材の軸受プレートと、この軸受プレートに設けた凹部に接して前記変形小径部をその変形挿通孔へ軸挿係合させた前記凹部とクリック嵌合する凸部を有するクリック機能付きフリクションワッシャーと、このフリクションワッシャーに接して前記変形小径部をその挿通孔へ軸挿させたスプリングワッシャーと、このスプリングワッシャーに接して前記変形小径部を挿通係合させて設けた押圧用ワッシャーと、この押圧用ワッシャーに接して前記変形小径部の端部をかしめることによって形成させたかしめ部と、で構成することができる。
【0008】
この発明はさらに、前記かしめ部を締付ナットとすることができる。
この発明はさらに、前記第1回転制御手段を、前記ベース部材に固定させた当該ベース部材と共に回転する大径部と変形小径部とを有する第1または第2回転シャフトと、この回転シャフトの大径部に接して、軸受孔を有し当該軸受孔に前記変形小径部を回転可能に軸挿させた前記取付部材の軸受プレートと、この軸受プレートに設けた凹部に接して前記変形小径部をその変形挿通孔へ軸挿係合させた前記凹部とクリック嵌合する凸部を有するクリック機能付きフリクションワッシャーと、このフリクションワッシャーに接して前記変形小径部をその挿通孔へ軸挿させたスプリングワッシャーと、このスプリングワッシャーに接して前記変形小径部を挿通係合させて設けた押圧用ワッシャーと、この押圧用ワッシャーに接して前記変形小径部の端部をかしめることによって形成させたかしめ部と、で構成することができる。
【0009】
この発明はまた、前記第2回転制御手段を、前記第3回転シャフトをその中心部に設けた挿通孔へ挿通させて前記ベース部材の裏面に係止固定された単数又は複数の凹部を有する位置規制用ワッシャーと、前記第3回転シャフトをその中心部に設けた挿通孔へ挿通させつつ前記位置規制用ワッシャーに当接させて設けた前記凹部と嵌合する凸部を有するフリクションワッシャーとで構成し、前記第3回転シャフトが前記ベース部材の軸受孔より前記第1及び第2回転ワッシャーの側へ突出した部分にビスで固着させた固定用カラーによって前記位置規制用ワッシャーと前記フリクションワッシャーが圧接状態となるように構成すると共に、ハーネスを前記第3回転シャフトの軸方向に設けた貫通孔を介して挿通させるように構成することができる。
【0010】
そして、この発明は、前記取付部材へ前記ベース部材を回転可能かつクリック停止可能に取り付けるようにするに当り、該ベース部材を前記取付部材で両持型に支持し、一方の取付部材に第1回転制御手段を設けることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図面はこの発明の一実施の形態を示し、図1乃至図2において、Aは例えばモニター付のデジタルカメラの装置本体であり、その後部に設けた収納部aにはディスプレー体(モニター)BがチルトヒンジCを介して引き起こし可能に、かつ、引き起こした状態で回転可能に取り付けられている。このディスプレー体Bは、例えば、モニター付きのデジタルカメラが被写体を写した状態を表示することができるものであり、これによって、フィルムに写された被写体の状況が解るようになっている。
【0012】
図3乃至図9は、チルトヒンジCの構造を示す。図面によれば、指示記号1と2は取付部材であり、装置本体A内部の取付プレートb,cへビスdを用いて固着される。この取付部材1,2の間には、両持型にベース部材3が回動可能に取り付けられている。このベース部材3は一方の取付部材1へは該ベース部材3に係止固定させた第1回転シャフト4を介して単に回転可能に取り付られているのみであるが、もう一方の取付部材2へは、第1回転制御手段Dを介して、フリクション回転可能、かつ所定の回転角度においてクリック停止可能に取り付けれられている。尚、5はベース部材3の回転範囲を規制するストッパーである。
【0013】
この第1回転制御手段Dは、とくに図6、図7及び図8に示したように、次のように構成されている。ベース部材3へその取付部6aを取付ビス7を用いて係止固定した大径部6bと変形小径部6cを有する第2回転シャフト6の該変形小径部6cへ、大径部6bに接して取付部材2の軸受プレート2aを軸受孔2cを介して回転可能に軸着させ、回転シャフト6の変形小径部6cへクリック機能付きフリクションワッシャー8をその変形挿通孔8aへ該変形小径部6cを軸挿係止させ、側面を軸受プレート2aへ当接させて取り付け、さらに変形小径部6cへこのクリック機能付きフリクションワッシャー8に接して3枚の皿バネから成るスプリングワッシャー9をその各挿通孔9aへ変形小径部6cを軸挿させつつ取り付け、さらに回転シャフト6には変形挿通孔10aを設けた押え用ワッシャー10をスプリングワッシャー9に接して変形小径部6cを軸挿係止させ、この変形小径部6cの端部をかしめてかしめ部6dを設けることによって、クリック機能付きフリクションワッシャー8が軸受プレート2aへ圧接されるように構成してある。尚、皿バネは他の形状構造のスプリングワッシャーとすることができる。そして、クリック機能付きフリクションワッシャー8には複数の凸部8b,8bが設けられ、軸受プレート2aの側には軸受孔2bと連通した複数の凹部2cが設けられている。尚、この第1回転制御手段Dは、取付部材1とベース部材3との間にも設けても良い。
【0014】
次に、ベース部材3には第1及び第2回転シャフト4,6と直交する方向にディスプレー体Bの支持部材19が、第2回転制御手段Eを介して回転可能に取り付られている。この第2回転制御手段Eは、ディスプレー体の支持部材19の挿通孔19aの部分に、互いに連通させてフランジ部12aの部分をビス11で固着した軸方向に貫通孔12bを設けた筒状の第3回転シャフト12を、ベース部材3に設けた軸受孔3aへ軸受けさせ、この第3回転シャフト12を挿通孔13aへ軸挿させてクリック機能付きフリクションワッシャー13をフランジ部12aに当接係止させて設け、このクリック機能付きフリクションワッシャー13に当接させつつ、その挿通孔14aへ第3回転シャフト12を軸挿させつつ位置規制用ワッシャー14を設け、この位置規制用ワッシャー14をベース部材3に設けた係合凹部3bへ係止固定させると共に、第3回転シャフト12がベース部材3の軸受孔3aを貫通した部分にストッパー部15b付きの固定用カラー15の挿通孔15aを嵌着させてビス16で固着することにより、クリック機能付きフリクションワッシャー13と位置規制用ワッシャー14が互いに圧接摺動するように構成して成る。
【0015】
そして、クリック機能付きフリクションワッシャー13には、第3回転シャフト12のフランジ部12aに設けた係止溝12cへ係止される係止片13bを、位置規制用ワッシャー14に設けた複数の凹部14bと係合する凸部13cが形成されている。尚、17はカバーである。
【0016】
したがって、支持部材19へディスプレー体Bの端部を取り付け、図1に示したように、装置本体Aの収納部aへ収納した状態から引き起こすと、第1回転シャフト4と第2回転シャフト6が取付部材1,2に対する軸受個所を支点にベース部材3と共に回動し、ディスプレー体Bの引き起きを可能とする。ディスプレー体Bが閉成位置から90°まで開かれると、第2回転シャフト6と共に回転する第1回転制御手段Dのクリック機能付きフリクションワッシャー8の凸部8bが取付部材2の軸受プレート2aの凹部2cに落ち込むことによって、クリック停止する。
【0017】
また、ディスプレー体Bの引き起こし動作時においては、第1回転制御手段Dのクリック機能付きフリクションワッシャー8が軸受プレート2aに圧接した状態で摺動するので、そのフリクション摺動により、ディスプレー体Bを任意の位置で停止できる。
【0018】
ディスプレー体Bを引き起こした後、第3回転シャフト12の軸回りにディスプレー体Bを回転させると、第3回転シャフト12はディスプレー体Bと共にフリクション回転し、第2回転制御手段Eによって、ディスプレー体は所定の回転角度で任意に停止でき、かつ90°や70°といった予め定められた回転角度で安定的にクリック停止する。
【0019】
また、装置本体A側とディスプレーB側との間をつなぐハーネス18は、第3回転シャフト12の貫通孔12b内を通り、外部へ露出することがない。
【0020】
尚、以上の実施の形態において、皿バネは他の形状、構造のスプリングワッシャーに変えることができ、第2回転シャフト6の端部のかしめは、他の例えばナットによる締め付けに変えることができる。第1回転シャフト4と第2回転シャフト6は、これを一本の回転シャフトとすることができ、第3回転シャフト12の固定用カラー15はこれをかしめ部、或はナットとすることができる。
【0021】
図10乃至図15は、チルトヒンジの他の実施の形態を示し、指示記号21は取付部材であり、ビデオカメラ等の装置本体H内部の取付プレート22へビス等を用いて固着される。この取付部材21の一対の軸受プレート21a,21bの間には、両持型にベース部材23が第2回転シャフト24と第1回転シャフト25を介して回動可能に取り付けられている。このベース部材23の第1回転シャフト25には、第1回転制御手段Fが設けられている。尚、26はベース部材の回転範囲を規制するストッパーである。
【0022】
この第1回転制御手段Fは、次のように構成されている。ベース部材23へその取付部25aを取付ビス27を用いて係止固定した大径部25bと変形小径部25cを有する第1回転シャフト25の該変形小径部25cへ大径部25bに接して取付部材21の軸受プレート21aを軸受孔21bを介して回転可能に軸着させ、回転シャフト25の変形小径部25cへクリック機能付きフリクションワッシャー29をその変形挿通孔29aへ該変形小径部25cを軸挿係止させ、側面を軸受プレート21aへ当接させて取り付け、さらに変形小径部25cへこのクリック機能付きフリクションワッシャー29に接して3枚の皿バネから成るスプリングワッシャー30をその各挿通孔30aへ変形小径部25cを軸挿させつつ取り付け、さらに変形係止孔31aを設けたプッシュワッシャー31をスプリングワッシャー30に接して変形小径部25cを軸挿係止させ、圧入することによって、クリック機能付きフリクションワッシャー29が軸受プレート21aへ圧接されるように構成してある。尚、皿バネは他の形状構造のスプリングワッシャー29とすることができる。そして、クリック機能付きフリクションワッシャー29には複数の凸部29bが設けられ、軸受プレート21aの側には軸受孔21cと連通した凹部21dが設けられている。
【0023】
次に、ベース部材23には第1回転制御手段Fの第1回転シャフト25と直交する方向にディスプレー体Iの支持部材33が、第2回転制御手段Gを介して回転可能に取り付られている。この第2回転制御手段Gは、支持部材33より突設した軸方向に貫通孔34aを設けた筒状の第3回転シャフト34を、ベース部材23に設けた軸受孔23aへ軸受けさせ、この第3回転シャフト34をその中心部に設けた挿通孔35aへ軸挿係止させてクリック機能付きフリクションワッシャー35をフランジ部34bに当接係止させて設け、このクリック機能付きフリクションワッシャー35に当接させつつ、その挿通孔36aへ第3回転シャフト34を軸挿させつつ位置規制用ワッシャー36を設け、この位置規制ワッシャー36のストッパー部36bをベース部材23に設けた図示してない係止部へ係止固定させると共に、第3回転シャフト34がベース部材23の軸受孔23aを貫通した部分に固定用カラー37を嵌着させて該第3回転シャフト34へクリック機能付きフリクションワッシャー35と位置規制用ワッシャー36が互いに圧接摺動するように固定ビス38,38で固定させて成る。尚、37aは変形挿通孔、37bはストッパーである。
【0024】
そして、クリック機能付きフリクションワッシャー35には、第3回転シャフト34のフランジ部34bに設けた係止ピン34cへ係止される係止孔35b,35bと、位置規制用ワッシャー36に設けた複数の凹部36cと係合する凸部35cが形成されている。
【0025】
したがって、とくに図10と図11に示したように、取付部材21を例えばビデオカメラ等の装置本体H側へ取り付け、支持部材33へディスプレー体Iの端部を取り付け、装置本体Hの収納部hへ収納した状態から引き起こすと、第1回転制御手段Eの第1回転シャフト25が取付部材21の軸受プレート21a,21bに対する軸受個所を支点に該ベース部材23と共に回動し、ディスプレー体Iの引き起きを可能とし、閉成位置から90°まで開かれると、第1回転シャフト25と共に回転するクリック機能付きフリクションワッシャー29の凸部29bが軸受プレート21aの凹部21dに落ち込むことによって、クリック停止する。
【0026】
また、ディスプレー体Iの引き起こし動作時においては、クリック機能付きフリクションワッシャー29が軸受プレート21aに圧接した状態で摺動するので、そのフリクション摺動により、ディスプレー体Iを任意の位置で停止できる。
【0027】
ディスプレー体Iを引き起こした後、第3回転シャフト34の軸回りにディスプレー体Iを回転させると、該第3回転シャフト34はディスプレー体Iと共にフリクション回転し、第2回転制御手段Gによって、ディスプレー体Iは所定の回転角度で任意に停止でき、かつ90°や180°、270°といった予め定められた回転角度でクリック停止する。
【0028】
また、装置本体H側とディスプレー体I側との間をつなぐハーネス39は、第3回転シャフト34の貫通孔34a内を通り、外部へ露出することがないことは、先の実施の形態のものと同じである。
【0029】
尚、以上の実施の形態において、皿バネは他の形状、構造のスプリングワッシャーに変えることができ、第1回転シャフトの端部はかしめ部の形成、或は、他の例えばナットによる締め付けに変えることができる。第1回転シャフトと第2回転シャフトは、これを一本の回転シャフトとすることができ、第2回転シャフトの固定用カラーはこれをかしめ部の形成、或はナットとすることができる。
【0030】
【発明の効果】
この発明は以上のように構成したので、次のような効果を奏し得る。
【0031】
請求項1のように構成すると、部品点数の少ない簡単な構成でディスプレー体を、カメラやビデオ等の装置本体に対し、普段は突出しないように折り畳んでおき、必要に応じて自由な角度まで引き起こして、ディスプレー体を任意の見易い角度に調整することができ、クリック停止機能付きフリクション手段によって、その停止位置を安定的に保つことができるものである。
【0032】
請求項2のように構成すると、第1回転制御手段の構成が簡単となり、ベース部材を任意の位置で停止保持させ、所定の位置でクリック停止させることができるという効果を奏し得る。
【0033】
請求項3のように構成すると、第1回転制御手段がより強いフリクショントルクを得ることができるという効果を奏し得る。
【0034】
請求項4のように構成すると、請求項1と同じ効果を奏した上で、ディスプレー体をその軸回りに回転制御する第2回転制御手段の構成が簡単となるから、製作コストを下げることができるという効果を奏し得る。
【0035】
請求項5のように構成すると、請求項1と同じ効果を奏した上で、ハーネスを第3の回転シャフト内へ通すことにより、外部へ露出して損傷したり外観を損ってしまったりすることがないという効果を奏し得る。
【0036】
請求項6のように構成すると、ベース部材の第1回転制御手段の構成が簡単となり、製作コストを下げることができるという効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係るチルトヒンジを用いたデジタルカメラの斜視図である。
【図2】図1に示したデジタルカメラにおいて、ディスプレー体を引き起こして見た斜視図である。
【図3】 この発明に係るチルトヒンジの正面図である。
【図4】 この発明に係るチルトヒンジの側面図である。
【図5】 この発明に係るチルトヒンジの底面図である。
【図6】 この発明に係るチルトヒンジの分解斜視図である。
【図7】 この発明に係るチルトヒンジの第1回転制御手段の側の取付部材の斜視図である。
【図8】 この発明に係るチルトヒンジの第1回転制御手段のフリクションワッシャーを底面から見た斜視図である。
【図9】 この発明に係るチルトヒンジのもう一方の取付部材とベース部材の連結を説明するための分解斜視図である。
【図10】 この発明に係るチルトヒンジの他の実施の形態を示す正面図である。
【図11】 図10に示したチルトヒンジの側面図である。
【図12】 図10に示したチルトヒンジの平面図である。
【図13】 図10に示したチルトヒンジの要部の部分の分解斜視図である。
【図14】 図10に示したチルトヒンジの第1回転制御手段のフリクションワッシャーの底面図である。
【図15】 図10に示したチルトヒンジの第2回転制御手段のフリクションワッシャーの斜視図である。
【符号の説明】
A 装置本体
B ディスプレー体
C チルトヒンジ
D 第1回転制御手段
E 第2回転制御手段
F 第1回転制御手段
G 第2回転制御手段
H 装置本体
I ディスプレー体
1,2 取付部材
2a 軸受プレート
3 ベース部材
4 第1回転シャフト
6 第2回転シャフト
6a 取付部
6b 大径部
6c 変形小径部
8 フリクションワッシャー
スプリングワッシャー
12 第3回転シャフト
12a フランジ部
12b 貫通孔
12c 係止溝
13 フリクションワッシャー
14 位置規制用ワッシャー
15 固定用カラー
18 ハーネス
19 支持部材
21 取付部材
21a,21b 軸受プレート
22 取付プレート
23 ベース部材
24 第2回転シャフト
25 第1回転シャフト
29 フリクションワッシャー
30 スプリングワッシャー
31 プッシュワッシャー
33 支持部材
34 第3回転シャフト
34a 貫通孔
35 フリクションワッシャー
36 位置規制用ワッシャー
37 固定用カラー
39 ハーネス

Claims (6)

  1. ベース部と両側部を有するベース部材と、このベース部材の両側部に互いに対向する側に所定間隔を空けて同軸に固定させ当該ベース部材と共に回転可能と成した一対の第1及び第2回転シャフトと、この第1及び第2回転シャフトへそれぞれ回転可能に取り付けた一対の取付部材と、この一対の取付部材と前記第1及び第2回転シャフトの少なくとも一方のものとの間に設けられた第1回転制御手段と、前記ベース部材のベース部に設けた軸受孔へ取り付けられたところの前記第1及び第2回転シャフトの回転方向と直交する方向へ回転可能に取り付けられた筒状の第3回転シャフトと、この第3回転シャフトへ当該第3回転シャフトが前記ベース部材より抜け出ないよう前記軸受孔を貫通して前記第1及び第2回転シャフト側へ突出した部分に固定させたストッパー部付きの固定用カラーと、前記第3回転シャフトへ共に回転するように取り付けられたディスプレー体の支持部材と、前記第3回転シャフトと前記ベース部材との間に設けられた第2回転制御手段とから成り、前記第1回転制御手段を、前記第1及び第2回転シャフトのいずれか一方に回転を拘束させつつ前記取付部材に接して設けられたフリクションワッシャーと、このフリクションワッシャーを前記取付部材側へ圧接させるスプリングワッシャーと、前記取付部材と前記フリクションワッシャーとの間に設けた前記ベース部材のクリック停止手段とを含んで構成し、前記第2回転制御手段を、前記第3回転シャフトを回動可能に挿通させて前記ベース部材に固定された位置規制用ワッシャーと、前記第3回転シャフトに回転を拘束されて設けられた前記位置規制用ワッシャーに圧接するフリクションワッシャーと、前記位置規制用ワッシャーに設けた凹部と前記フリクションワッシャーに設けた凸部から成るクリック停止手段とを含んで構成したことを特徴とする、チルトヒンジ。
  2. 前記第1回転制御手段を、前記ベース部材に固定させた当該ベース部材と共に回転する大径部と変形小径部とを有する第1または第2回転シャフトと、この回転シャフトの大径部に接して、軸受孔を有し当該軸受孔に前記変形小径部を回転可能に軸挿させた前記取付部材の軸受プレートと、この軸受プレートに設けた凹部に接して前記変形小径部をその変形挿通孔へ軸挿係合させた前記凹部とクリック嵌合する凸部を有するクリック機能付きフリクションワッシャーと、このフリクションワッシャーに接して前記変形小径部をその挿通孔へ軸挿させたスプリングワッシャーと、このスプリングワッシャーに接して前記変形小径部を挿通係合させて設けた押圧用ワッシャーと、この押圧用ワッシャーに接して前記変形小径部の端部をかしめることによって形成させたかしめ部と、で構成したことを特徴とする、請求項1に記載のチルトヒンジ。
  3. 前記かしめ部を締付ナットとしたことを特徴とする、請求項2記載のチルヒンジ。
  4. 前記第2回転制御手段を、前記第3回転シャフトをその中心部に設けた挿通孔へ挿通させて前記ベース部材の裏面に係止固定された単数又は複数の凹部を有する位置規制用ワッシャーと、前記第3回転シャフトをその中心部に設けた挿通孔へ挿通させつつ前記位置規制用ワッシャーに当接させて設けた前記凹部と嵌合する凸部を有するフリクションワッシャーとで構成し、前記第3回転シャフトが前記ベース部材の軸受孔より前記第1及び第2回転ワッシャーの側へ突出した部分にビスで固着させた固定用カラーによって前記位置規制用ワッシャーと前記フリクションワッシャーが圧接状態となるように構成すると共に、ハーネスを前記第3回転シャフトの軸方向に設けた貫通孔を介して挿通させるように成したことを特徴とする、請求項1に記載のチルトヒンジ。
  5. 前記第2回転制御手段を、前記第3回転シャフトをその中心部に設けた挿通孔へ挿通させて前記ベース部材の裏面に係止固定された単数又は複数の凹部を有する位置規制用ワッシャーと、前記第3回転シャフトをその中心部に設けた挿通孔へ挿通させつつ前記位置規制用ワッシャーに当接させて設けた前記凹部と嵌合する凸部を有するフリクションワッシャーとで構成し、前記第3回転シャフトが前記ベース部材の軸受孔より前記第1及び第2回転ワッシャーの側へ突出した部分にビスで固着させた固定用カラーによって前記位置規制用ワッシャーと前記フリクションワッシャーが圧接状態となるように構成すると共に、ハーネスを前記第3回転シャフトの軸方向に設けた貫通孔を介して挿通させるように成したことを特徴とする、請求項1に記載のチルトヒンジ。
  6. 前記取付部材へ前記ベース部材を回転可能かつクリック停止可能に取り付けるようにするに当り、該ベース部材を前記取付部材で両持型に支持し、一方の取付部材に前記第1回転制御手段を設けたことを特徴とする、請求項1に記載のチルトヒンジ。
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