JP3798205B2 - 電気部品用ソケット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体装置等の電気部品を着脱自在に保持する電気部品用ソケットに係り、特に、その電気部品の性能試験を行うために、前記電気部品の端子と前記電気部品用ソケットのコンタクトピンの接触部とを電気的に接続させるようにした電気部品用ソケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、半導体装置等の電気部品の性能試験を行うために、この電気部品の端子と測定器のプリント配線板との電気的接続を図るための電気部品用ソケットが多く用いられている。
【0003】
前記電気部品用ソケット1は、図7に示すように、前記プリント配線板上に装着されるソケット本体2を有しており、このソケット本体2には、前記電気部品の端子としての半田ボール(図示せず)に対応するように格子状に配列された複数のコンタクトピン3が配設されている。
【0004】
前記コンタクトピン3は、導電性に優れた板材からなる一対の弾性片4a,4bを有するように一体形成されており、それら各弾性片4a,4bは、弾性片4の基部5を略U字状に折曲させることにより、互いに対向するように形成されている。
【0005】
また、それら弾性片4a,4bの上端部は、電気部品の半田ボールの側面部に離接する接触部6a,6bとされており、この両接触部6a,6bで半田ボールが挟持されるようになっている。また、コンタクトピン3の下方は、1本のソルダーテール部9が形成されており、このソルダーテール部9及び基部5は、図7に示すように、ソケット本体2に形成された圧入孔10に圧入されており、そして、ソケット本体2から下方に突出したソルダーテール部9は、図示しないロケートボードを介して更に下方に突出され、図示省略のプリント配線板の各貫通孔に挿通されて半田付けされることにより接続されるようになっている。
【0006】
また、前記ソケット本体2の内側底面には、このコンタクトピン3が挿通される予圧手段としての予圧プレート11が着脱自在に配設されており、この予圧プレート11には、前記コンタクトピン3の弾性片4a,4bが挿通される挿通孔12が形成されている。
【0007】
さらに、前記予圧プレート11の上側にはスライドプレート13が左右方向(水平方向)にスライド自在に配設されており、前記スライドプレート13には、前記各コンタクトピン3の弾性片4a,4b間に介在し、前記スライドプレート13のスライドにより前記弾性片4aを押圧して弾性変形させうる押圧部14が形成されている。
【0008】
そして、この電気部品用ソケットの使用時には、このスライドプレート13を水平方向にスライドさせて前記コンタクトピン4を構成する一方の弾性片4aを前記押圧部14により押圧して弾性変形させることでその上端部を拡開させ、電気部品をトッププレート上に載せた状態で、前記スライドプレートを元の位置に戻すようにスライドさせ、コンタクトピンヘの押圧力を解除させる。これで、弾性変形することにより退避していた弾性片4aが初期位置に戻ることにより、コンタクトピンの上端部が電気部品の端子を挟持して、前記上端部に形成された接触部と前記端子とが当接して電気的に接続することとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成の電気部品用ソケットにあっては、その組立作業の際に、予め予圧プレート11の挿通孔12に挿通された状態で支持されている弾性片4a,4bの狭まる方向に押圧された前記両接触部6a,6bを、治具を用いて押し広げながら前記両弾性片4a,4b間に前記押圧部14を配設しなければならず、極めて作業が困難であった。
【0010】
そこで、本発明は、組立作業が簡単であり、しかも、その使用時にあっては、接触部が確実に電気部品の端子を挟持することができる電気部品用ソケットを提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するため、本発明に係る請求項1に記載の電気部品用ソケットは、ソケット本体に、複数のコンタクトピンが配設されており、このコンタクトピンを構成する一対の弾性片間には前記ソケット本体に対してスライド自在に配設されたスライドプレートの押圧部が配設されており、前記スライドプレートのスライドにより前記押圧部が前記弾性片を押圧して弾性変形させ、前記両弾性片の上端部に形成された接触部に電気部品の端子を離接可能とされ、前記ソケット本体には、底面に前記コンタクトピンをその上端部側から挿通するための挿通口を開口した挿通孔を形成し、該挿通孔の上端開口部には、該挿通孔に挿通されるコンタクトピンの弾性片を前記両接触部間が狭まる方向に押圧可能とされたプリロード凸部を形成した電気部品用ソケットであって、前記コンタクトピンは、その上端部を前記電気部品の端子に離接する接触部とされた一対の弾性片の基部を略U字状に折曲させることにより、互いに対向するように形成されており、前記弾性片の前記接触部と前記基部との間には、その略中間部を両弾性片を近接するように折り曲げられた近接部が形成され、さらに、前記接触部と前記近接部との間および前記近接部と前記基部との間には、その中間部をそれぞれ互いに相手側と離間する方向に折り曲げた折曲部が形成されていることを特徴とする。
【0014】
本発明によれば、コンタクトピンをソケット本体に形成された挿通孔へ挿通する際に、コンタクトピンの近接部近傍を前記プリロード凸部に位置させることで、前記接触部を拡開させた状態で押圧部をコンタクトピンの弾性片間に簡単に介在させることができ、その後、コンタクトピンをさらに挿通して前記弾性片の前記近接部と基部との間の折曲部を前記プリロード凸部に位置させて前記弾性片を前記接触部を閉じる方向に押圧することができる。
【0015】
また、請求項に係る電気部品用ソケットは、請求項に記載の電気部品用ソケットであって、前記挿通孔に前記コンタクトピンを挿通する際に、該コンタクトピンの前記近接部が前記プリロード凸部の直前に位置したとき、前記接触部は前記押圧部の直前に位置して前記弾性片間に前記押圧部の下端部を介在させるべく開く状態とされ、前記コンタクトピンの前記近接部がプリロード凸部に位置したとき、前記接触部は前記押圧部の下端部を前記弾性片間に介在させて拡開され、前記コンタクトピンの前記接触部と前記基部との間の前記折曲部が前記プリロード凸部に位置したとき、前記接触部は前記押圧部を前記弾性片間に完全に介在させ、しかも、前記プリロード凸部の押圧力により適切に挟持するように構成されていることを特徴とするものである。
【0016】
本発明によれば、前記挿通孔に挿通されるコンタクトピンの前記近接部をプリロード凸部の直前に位置させたとき、前記プリロード凸部の内側への押圧力はあまりかからないので、前記接触部は前記押圧部の直前において開き気味となり、前記コンタクトピンの前記近接部をプリロード凸部に位置させたとき、前記プリロード凸部の内側への押圧力はさらにかからずに、前記接触部は前記押圧部の下端部のみを前記弾性片間に介在させた状態で拡開させることとなり、前記コンタクトピンの前記近接部と基部との間の折曲部を前記プリロード凸部に位置させたとき、前記接触部は前記押圧部を前記弾性片間に完全に介在させた状態で、前記プリロード凸部の押圧力が前記弾性片に適切にかかることにより、前記接触部に電気部品の端子を挟持することができるものとなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1乃至図6を用いて説明する。
【0018】
電気部品用ソケット21は、プリント配線板上に装着されるソケット本体22を有しており、このソケット本体22には、電気部品の端子としての半田ボールに対応するように格子状に配列された複数のコンタクトピン23が配設される。
【0019】
コンタクトピン23は、図1乃至図4に示すように、弾性を有するとともに導電性に優れた板材からなる一対の弾性片24a,24bを有するように一体形成されており、それら各弾性片24a,24bは、弾性片24の基部25を略U字状に折曲させることにより、互いに対向するように形成されている。
【0020】
また、それら弾性片24a,24bの上端部は、電気部品の半田ボールの側面部に離接する接触部26とされており、この両接触部26a,26bで半田ボールが挟持されるようになっている。
【0021】
そして、本実施の形態においては、前記弾性片24a,24bの接触部26と基部25との間の部分は、その中間部を両弾性片24a,24bを近接するように折り曲げられた近接部27a,27bとされており、さらに、接触部26と近接部27との間および近接部27と基部25との間は、それぞれ互いに相手側と離間する方向に折り曲げられた折曲部28a,28b,29a,29bとされている。そして、折曲部28、29は、接触部26と近接部27との間に形成された折曲部28(以下、第1折曲部28という)の方が、近接部27と基部25との間に形成された折曲部29(以下、第2折曲部29という)よりも幅寸法が大きくならないようにして形成されている。
【0022】
さらに、コンタクトピン23の下方は、図1乃至図4に示すように、1本のソルダーテール部30が弾性片24の基部25の近傍部位で折曲されて、前記一対の弾性片24a,24bの中心線O1と、前記ソルダーテール部30の中心線O2とが一致するようにして形成されている。
【0023】
そして、本実施の形態においては、ソケット本体22には、ソケット本体22の底面に前記コンタクトピン23をその上端部側から挿通するための挿通口31を開口した挿通孔32が形成されており、この挿通孔32の上縁には、この挿通孔32内に弾性片24a,24bが挿通されて完全に収容された状態において弾性片24a,24bを両接触部26が狭まる方向に押圧して弾性変形させるように、その幅寸法が調整されたプリロード凸部33が形成されている。
【0024】
つまり、本実施の形態におけるソケット本体22の前記挿通孔32内では、コンタクトピン23がその弾性片24a,24b間に押圧部を介在させる所定位置に配設されたとき、前記プリロード凸部33に前記第2折曲部29が当接してコンタクトピン22の接触部26を閉ざすように構成されている。
【0025】
そして、図4に示すように、この挿通孔32内に前記弾性片24a,24bが収容された状態において、前記ソルダーテール部30はソケット本体22の挿通口31から下方に突出し、図示しないロケートボードを介して更に下方に突出され、図示省略のプリント配線板の各貫通孔に挿通されて半田付けされることにより接続されるようになっている。
【0026】
さらに、ソケット本体22の上側には上部スライドプレート35および下部スライドプレート36が、それぞれ図5において左右方向(水平方向)にスライド自在に積層されて配設されている。これらのスライドプレート35,36をスライドさせることにより、ソケット本体22に配設されたコンタクトピン23の弾性片24a,24bを弾性変形させて変位させ、あるいはその変位を解除するようになっている。
【0027】
詳述すれば、上部スライドプレート35には、図1乃至図5に示すように、各コンタクトピン23の弾性片24a,24b間に介在し、上部スライドプレート35のスライドにより弾性片24aを押圧して弾性変形させうる上部側押圧部37が形成されており、また、下部スライドプレート36には、弾性片24a,24b間に位置し、下部スライドプレート36のスライドにより弾性片24bを押圧して弾性変形させうる下部側押圧部38が形成されている。
【0028】
本実施の形態において、上部側押圧部37は上方に向かって細くなる楔形に形成されており、その下端部分を弾性片24aの内側面に当接させて作用するように構成されている。
【0029】
また、下部押圧部38は逆に下方に向かって細くなる楔形に形成されており、その上端部分を対向する前記弾性片24bの内側面に当接させて作用するように構成されている。
【0030】
そして、両押圧部37,38は、その所定位置においては、上側押圧部37の下端面と下側押圧部38の上端面とを近接させて対向させることにより断面略菱形形状となって各コンタクトピン23の弾性片24a,24b間に介在させて配設され、スライドプレート35,36をそれぞれ異なる方向にスライド移動させることにより、各押圧部37,38が夫々当接する弾性片24a,24bを押圧して弾性変形させ、前記接触部26a,26bを拡開させるように構成されている。
【0031】
そして、本実施の形態においては、この両押圧部37,38と挿通孔32およびプリロード凸部33との相互の位置関係は、図1に示すように、挿通口31から挿通された前記コンタクトピン23の前記第2折曲部29a,29bを挿通孔32内の挿通口31付近に位置させたときに、接触部26はプリロード凸部33を通過し、第1折曲部28はプリロード凸部33に位置し、さらにコンタクトピン23を挿通して近接部27がプリロード凸部33の直前に位置させたとき、図2に示すように、コンタクトピン23の接触部26は下部側押圧部38の直前に位置し、またさらに挿通して近接部27をプリロード凸部33に位置させたとき、図3に示すように接触部26は下部側押圧部38の下端をその間に介在させ、さらに前記コンタクトピン23を挿通して、完全に所定位置に収めたとき、つまり、前記プリロード凸部33の位置に第2折曲部29が位置したときには、図4に示すように、コンタクトピン23の接触部26は弾性片24a,24b間に押圧部37,38を完全に介在させて挟持する位置となるように構成されている。
【0032】
以下、更に詳しく、電気部品用ソケットを組み立てるときに、押圧部37,38をコンタクトピンの弾性片24a,24b間に配置させるまでのコンタクトピン23の接触部26の開閉動作を説明する。
【0033】
すなわち、本実施の形態においては、コンタクトピン23を挿通してコンタクトピン23の近接部27がプリロード凸部33の直前に位置させたとき、図2に示すように、コンタクトピン23の先端部に形成された接触部26は下部押圧部38の直前に位置する。このとき、プリロード凸部33の形成部分には、コンタクトピン22の近接部27の直前近傍が位置することとなり、プリロード凸部33による押圧力は弾性片24a,24bに対してほとんどかかる状態にない。よって、コンタクトピン22の接触部26はその間隔を広めにして開いている状態となっている。
【0034】
そして、さらにコンタクトピン22を挿通して近接部27をプリロード凸部33に位置させたとき、プリロード凸部33による押圧力は弾性片24a,24bに対してさらに小さくなり、図3に示すように、接触部26は下部側押圧部38の下端部を挟持するのに十分に拡開される。
【0035】
そして、コンタクトピン22を完全に所定位置に収めたとき、つまり、プリロード凸部33の位置に第2折曲部29が位置したときには、図4に示すように、コンタクトピン22の接触部26はその弾性片24a,24b間に両押圧部37,38を完全に介在させ、しかも、前記プリロード凸部33の押圧力が付与されて適切に挟持することとなる。
【0036】
そして、このコンタクトピン22を挿通孔32に挿通してから所定位置に収めるまでの間、コンタクトピン22は第2折曲部29を挿通孔32の内壁により内側に押圧されるため、その反発力により前記挿通孔32内に適切に保持されているので、作業は極めて行いやすい。
【0037】
このように、本実施の形態においては、従来の電気部品用ソケットに比較して、前記コンタクトピン23の間に押圧部37,38を介在させる作業が極めて簡単になる。
【0038】
また、本実施の形態において、ソケット本体22の上面には、図6に示すように、載置される電気部品を所定の位置に位置決めするガイド部40を各コーナー部分に形成したトッププレート41が配設され、このトッププレート41の上側には、さらに、ソケット本体22に対して上下動自在に配設され、図示省略のスプリングにより上方に付勢されると共に、ラツチ42を回動させる作動凸部(図示せず)が形成された上部操作部材43が配設されている。この上部操作部材43には、電気部品が挿通可能な大きさの開口44が形成されており、この開口44を介して電気部品が挿通されて、トッププレート41の前記ガイド部40に沿って所定位置に載置されるようになっている。
【0039】
また、ラッチ42は、ソケット本体22に対し、図示しない軸を中心に可動自在に取り付けられており、図示しない付勢ばねの付勢力により、その先端部に設けられた押え部45がトッププレート17の上面に接触する方向に付勢され、電気部品の周縁部を押さえるように構成されている。
【0040】
また、このラッチ42には、上部操作部材43の作動凸部により押圧される被押圧部(図示せず)が形成されており、上部操作部材43が下降されると、作動凸部により被押圧部が押圧されて、ラッチ43が回動して、前記押え部45が電気部品の配設位置より退避されるようになっている。
【0041】
そして、上部操作部材43とソケット本体22およびスライドプレート35,36との間には、両スライドプレート35,36を同寸法ずつ互いに異なる方向へ水平移動させるためのレバー部材46が形成されている。
【0042】
このレバー部材46は、四角形のスライドプレート35,36のスライド方向に沿う両側面部に対応して配設されており、テコの作用を有している。
【0043】
具体的には、このレバー部材46は、図5に示すように、同じ長さの第1レバー部材47と第2レバー部材48とを備えている。
【0044】
そして、この第1レバー部材47の下端部47aが、ソケット本体22および下方スライドプレート36のスライド方向に沿う側面部の一方の端部に対しそれぞれ下端連結ピン50、51にて回動自在に連結される一方、第2レバー部材48の下端部48aが、ソケット本体22および上部スライドプレート35のスライド方向に沿う側面部の一方の端部に下端連結ピン52,53にて回動自在に連結されている。
【0045】
また、これら第1,第2レバー部材47,48の上端部47b,48bが上部操作部材43にそれぞれ上端連結ピン54,55にて可動自在に連結されている。この第1リンク部材47の上端部47bと連結される部分の上部操作部材43には長孔56が設けられ、この長孔56を介して、上端連結ピン54により上部操作部材43に連結されており、第2レバー部材48の上端部48bと連結される上部操作部材43には長孔57が設けられ、この長孔57を介して、上端連結ピン55により、上部操作部材43に連結されている。
【0046】
次に、このように構成された電気部品の動作について説明する。
【0047】
電気部品を電気部品用ソケット21にセットするには、上部操作部材43を下方に押し下げる。この押圧力により、レバー部材46を介して上部スライドプレート35が図5中において左方向にスライドされ、この上部スライドプレート35の上部側押圧部37にてコンタクトピン23の弾性片24aが左方向に押圧されて弾性変形される。また下部スライドプレート36も右方向にスライドされ、この下部スライドプレート36の下部側押圧部38にてコンタクトピン23の弾性片24bが右方向に押圧されて弾性変形される。
【0048】
本実施の形態においては、このとき、上部スライドプレート35に形成された上部側押圧部37が前記弾性片24aに対し接触する位置と、下部スライドプレート36に形成された下部側押圧部38が前記弾性片34bに対し接触する位置とが略同一線上に位置することとなる。
【0049】
即ち、図5に示すように、前記上部スライドプレート35に形成された上部側押圧部37の下端辺部分が前記弾性片24aに対し接触する位置と、下部スライドプレート36に形成された下部側押圧部38の上端辺部分が前記弾性片24bに対し接触する位置は、ともに、前記コンタクトピン23の基部25からほぼ同距離とされているため、等しい力でそれぞれ接触する弾性片24a,24bを押圧することが可能となり、前記弾性片24a,24bを互いに異なる方向へ同寸法ずつ弾性変形させて、コンタクトピン23の上端部を拡開することができる。
【0050】
このように、コンタクトピン23の上端部を同寸法ずつ中心線から左右対称に拡開させることで、前記電気部品の端子としての半田ボールがコンタクトピン23の上端部の拡開された部分へ挿通されるときの位置と前記上端部の接触部26に挟持されるときの位置とのズレを極めて小さくすることが可能となり、よって、電気部品用ソケット21への電気部品の装着性を向上させることが可能となる。
【0051】
そして、このように両弾性片24a,24bに対し、等しい押圧力をかけると、前記弾性片24a,24bから前記各スライドプレート35,36に対する反発力もほぼ等しいものとなるため、前記上部操作部材43とソケット本体22との係合のバランスを保つことができ、よって、コンタクトピン23の接触部26の開閉のばらつきを防止することができる。
【0052】
また、これと同時に、上部操作部材43の作動凸部により、図6に示すラツチ42の被押圧部が押されて、付勢ばねの付勢力に抗して前記押え部45が退避位置まで変位する。
【0053】
この状態で、電気部品がトッププレート41のガイド部40にガイドされて所定位置に載置され、電気部品の各半田ボールが、各コンタクトピン23の開かれた一対の接触部26の間に、非接触状態で挿通される。
【0054】
その後、上部操作部材43の下方への押圧力を解除すると、この上部操作部材43がスプリングの付勢力で、上昇されることにより、上部スライドプレート35が第2レバー部材48を介して図5中右方向にスライドされると共に、下部スライドプレート38が第1レバー部材47を介して図5中左方向にスライドされる。このようにスライドプレート35,36がスライドされると、コンタクトピン23の各弾性片24a,24bに対する押圧力が解除され、これらの弾性片24a,24bが元の位置に復帰し、両接触部26間に半田ボールを挟持することとなる。
【0055】
これにより、電気部品の半田ボールとプリント配線板とがコンタクトピン23を介して電気的に接続されることとなる。
【0056】
一方、電気部品を装着状態から取り外すには、同様に上部操作部材43を下降させることにより、電気部品の半田ボールから一対の接触部26が離間することにより、半田ボールが一対の接触部26a,26bにて挟まれた状態から引き抜く場合よりも弱い力で簡単に電気部品を外すことが出来る。
【0057】
このようなものにあっては、両弾性片24a,24bの第2折曲部29を両接触部26が狭まる方向に押圧して弾性変形させるプリロード凸部33の幅を調整することで、弾性変形させる変位量(予圧力)を任意の値に設定することができ、半田ボールに対するコンタクトピン23の接触部26の接触圧を適切な値に設定できる。
【0058】
さらに、図1乃至図4に示すようにこのコンタクトピン23の両弾性片24a,24bは、両折曲部28,29の頂点が、挿通孔32の内壁により押圧されるようになっているため、弾性片24a,24bが平行に形成されているものと比べ、接触部26における予圧力を大きく設定することが可能となる。
【0059】
さらに、コンタクトピン23の両接触部26が閉じた状態で予圧されている場合でも、両接触部26の間に前記両押圧部37,38を介在させているため、両接触部26同士の干渉を防止できる。
【0060】
さらにまた、図1乃至図4に示すようにコンタクトピン23の一対の弾性片24a,24bは、基部25を折曲させて対向するように構成されているため、一枚の板材をプレス加工することにより、コンタクトピン23を簡単に形成することができる。
【0061】
また、コンタクトピン23は、図1乃至図4に示すように、ソルダーテール部30が基部25の近傍部位で折曲されて、両弾性片24a,24bの中心線O1と、ソルダーテール部9の中心線O2とが一致するように形成されているため、例えば自動機で電気部品を搬送して、プリント配線板上に配置された複数の電気部品用ソケット21にその電気部をセットする場合に好都合である。すなわち、両中心線O1,O2が一致しているということは、平面視において、半田ボールの配設位置とプリント配線板の貫通孔の位置とが一致していることになる。従って、プリント配線板の任意の位置を基準として、自動機にて電気部品が搬送されるように設定されている場合、プリント配線板の基準位置と貫通孔の位置関係を捉えておけば、プリント配線板と電気部品用ソケット21との位置関係を考慮する必要がなく、電気部品を電気部品用ソケット21の所定の位置に精度良くセットすることができる。
【0062】
このような利点は、コンタクトピン23が直線上のもので有れば特に主張する程のことはないが、ここでのコンタクトピン23は、一対の弾性片24a,24bが互いに対向するように基部25が折曲され、この基部25からソルダーテール部30が下方に向けて延長されているため、このソルダーテール部30を単に下方に延長したのでは、両中心線O1,O2を一致させることは出来ない。そこで、ここでは特に、基部25の近傍部位を折曲させることで両中心線O1,O2を一致させるようにしているため、上記利点が得られる。
【0063】
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、コンタクトピンをソケット本体の底面に前記コンタクトピンをその上端部側から挿通するための挿通口を開口させる挿通孔へ挿通するときに、コンタクトピンの弾性片の各部に対し、挿通孔に形成されたプリロード凸部が作用することで、両スライドプレートに形成された押圧部をコンタクトピンの弾性片間に介在させ、しかも電気部品の端子を接触部において挟持させることが確実かつ簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電気部品用ソケットのソケット本体の挿通孔にコンタクトピンを挿通した状態を示す説明図
【図2】 図1の状態からさらに深く挿通孔にコンタクトピンを挿通した状態を示す説明図
【図3】 図2の状態からさらに深く挿通孔にコンタクトピンを挿通した状態を示す説明図
【図4】 本発明の電気部品用ソケットのソケット本体の所定位置にコンタクトピンを収めた状態を示す説明図
【図5】 本実施の形態の電気部品用ソケットの構成を示す側面図
【図6】 本発明の電気部品用ソケットの平面図
【図7】 従来の電気部品用ソケットのコンタクトピンとソケット本体との関係を示す説明図
【符号の説明】
21 電気部品用ソケット
22 ソケット本体
23 コンタクトピン
24 弾性片
25 基部
26 接触部
27 近接部
28 第1折曲部
29 第2折曲部
30 ソルダーテール部
31 挿通口
32 挿通孔
33 プリロード凸部
37 (上部側)押圧部
38 (下部側)押圧部

Claims (2)

  1. ソケット本体に、複数のコンタクトピンが配設されており、このコンタクトピンを構成する一対の弾性片間には前記ソケット本体に対してスライド自在に配設されたスライドプレートの押圧部が配設されており、前記スライドプレートのスライドにより前記押圧部が前記弾性片を押圧して弾性変形させ、前記両弾性片の上端部に形成された接触部に電気部品の端子を離接可能とされ、前記ソケット本体には、底面に前記コンタクトピンをその上端部側から挿通するための挿通口を開口した挿通孔を形成し、該挿通孔の上端開口部には、該挿通孔に挿通されるコンタクトピンの弾性片を前記両接触部間が狭まる方向に押圧可能とされたプリロード凸部を形成した電気部品用ソケットであって、前記コンタクトピンは、その上端部を前記電気部品の端子に離接する接触部とされた一対の弾性片の基部を略U字状に折曲させることにより、互いに対向するように形成されており、前記弾性片の前記接触部と前記基部との間には、その略中間部を両弾性片を近接するように折り曲げられた近接部が形成され、さらに、前記接触部と前記近接部との間および前記近接部と前記基部との間には、その中間部をそれぞれ互いに相手側と離間する方向に折り曲げた折曲部が形成されていることを特徴とする電気部品用ソケット。
  2. 前記挿通孔に前記コンタクトピンを挿通する際に、該コンタクトピンの前記近接部が前記プリロード凸部の直前に位置したとき、前記接触部は前記押圧部の直前に位置して前記弾性片間に前記押圧部の下端部を介在させるべく開く状態とされ、前記コンタクトピンの前記近接部がプリロード凸部に位置したとき、前記接触部は前記押圧部の下端部のみを前記弾性片間に介在させて拡開され、前記コンタクトピンの前記近接部と前記基部との間の前記折曲部が前記プリロード凸部に位置したとき、前記接触部は前記押圧部を前記弾性片間に完全に介在させ、しかも、前記プリロード凸部の押圧力により適切に挟持するように構成されていることを特徴とする請求項に記載の電気部品用ソケット。
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