JP2001203053A - 電気部品用ソケット - Google Patents

電気部品用ソケット

Info

Publication number
JP2001203053A
JP2001203053A JP2000009850A JP2000009850A JP2001203053A JP 2001203053 A JP2001203053 A JP 2001203053A JP 2000009850 A JP2000009850 A JP 2000009850A JP 2000009850 A JP2000009850 A JP 2000009850A JP 2001203053 A JP2001203053 A JP 2001203053A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
socket
preload
contact pin
pressing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000009850A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3798205B2 (ja
Inventor
Masami Fukunaga
正美 福永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Enplas Corp
Original Assignee
Enplas Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Enplas Corp filed Critical Enplas Corp
Priority to JP2000009850A priority Critical patent/JP3798205B2/ja
Publication of JP2001203053A publication Critical patent/JP2001203053A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3798205B2 publication Critical patent/JP3798205B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)
  • Measuring Leads Or Probes (AREA)
  • Connecting Device With Holders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立作業が簡単であり、しかも、その使用時
にあっては、接触部が確実に電気部品の端子を挟持する
ことができる電気部品用ソケットを提供すること。 【解決手段】 ソケット本体22の底面にコンタクト
ピン32をその上端部側から挿通するための挿通口31
を開口した挿通孔32を形成し、該挿通孔32の上端開
口部に、該挿通孔32に挿通されるコンタクトピン32
の弾性片24a,24bをその上端部に形成された両接
触部26a,26b間が狭まる方向に押圧可能とされた
プリロード凸部33を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置等の
電気部品を着脱自在に保持する電気部品用ソケットに係
り、特に、その電気部品の性能試験を行うために、前記
電気部品の端子と前記電気部品用ソケットのコンタクト
ピンの接触部とを電気的に接続させるようにした電気部
品用ソケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、半導体装置等の電気部品の性
能試験を行うために、この電気部品の端子と測定器のプ
リント配線板との電気的接続を図るための電気部品用ソ
ケットが多く用いられている。
【0003】前記電気部品用ソケット1は、図7に示す
ように、前記プリント配線板上に装着されるソケット本
体2を有しており、このソケット本体2には、前記電気
部品の端子としての半田ボール(図示せず)に対応する
ように格子状に配列された複数のコンタクトピン3が配
設されている。
【0004】前記コンタクトピン3は、導電性に優れた
板材からなる一対の弾性片4a,4bを有するように一
体形成されており、それら各弾性片4a,4bは、弾性
片4の基部5を略U字状に折曲させることにより、互い
に対向するように形成されている。
【0005】また、それら弾性片4a,4bの上端部
は、電気部品の半田ボールの側面部に離接する接触部6
a,6bとされており、この両接触部6a,6bで半田
ボールが挟持されるようになっている。また、コンタク
トピン3の下方は、1本のソルダーテール部9が形成さ
れており、このソルダーテール部9及び基部5は、図7
に示すように、ソケット本体2に形成された圧入孔10
に圧入されており、そして、ソケット本体2から下方に
突出したソルダーテール部9は、図示しないロケートボ
ードを介して更に下方に突出され、図示省略のプリント
配線板の各貫通孔に挿通されて半田付けされることによ
り接続されるようになっている。
【0006】また、前記ソケット本体2の内側底面に
は、このコンタクトピン3が挿通される予圧手段として
の予圧プレート11が着脱自在に配設されており、この
予圧プレート11には、前記コンタクトピン3の弾性片
4a,4bが挿通される挿通孔12が形成されている。
【0007】さらに、前記予圧プレート11の上側には
スライドプレート13が左右方向(水平方向)にスライ
ド自在に配設されており、前記スライドプレート13に
は、前記各コンタクトピン3の弾性片4a,4b間に介
在し、前記スライドプレート13のスライドにより前記
弾性片4aを押圧して弾性変形させうる押圧部14が形
成されている。
【0008】そして、この電気部品用ソケットの使用時
には、このスライドプレート13を水平方向にスライド
させて前記コンタクトピン4を構成する一方の弾性片4
aを前記押圧部14により押圧して弾性変形させること
でその上端部を拡開させ、電気部品をトッププレート上
に載せた状態で、前記スライドプレートを元の位置に戻
すようにスライドさせ、コンタクトピンヘの押圧力を解
除させる。これで、弾性変形することにより退避してい
た弾性片4aが初期位置に戻ることにより、コンタクト
ピンの上端部が電気部品の端子を挟持して、前記上端部
に形成された接触部と前記端子とが当接して電気的に接
続することとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成の電気部品用ソケットにあっては、その組立作
業の際に、予め予圧プレート11の挿通孔12に挿通さ
れた状態で支持されている弾性片4a,4bの狭まる方
向に押圧された前記両接触部6a,6bを、治具を用い
て押し広げながら前記両弾性片4a,4b間に前記押圧
部14を配設しなければならず、極めて作業が困難であ
った。
【0010】そこで、本発明は、組立作業が簡単であ
り、しかも、その使用時にあっては、接触部が確実に電
気部品の端子を挟持することができる電気部品用ソケッ
トを提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため、本発明に係る請求項1に記載の電気部品用ソケッ
トは、ソケット本体に、複数のコンタクトピンが配設さ
れており、このコンタクトピンを構成する一対の弾性片
間には前記ソケット本体に対してスライド自在に配設さ
れたスライドプレートの押圧部が配設されており、前記
スライドプレートのスライドにより前記押圧部が前記弾
性片を押圧して弾性変形させ、前記両弾性片の上端部に
形成された接触部に電気部品の端子を離接可能とされた
電気部品用ソケットであって、前記ソケット本体には、
底面に前記コンタクトピンをその上端部側から挿通する
ための挿通口を開口した挿通孔を形成し、該挿通孔の上
端開口部には、該挿通孔に挿通されるコンタクトピンの
弾性片を前記両接触部間が狭まる方向に押圧可能とされ
たプリロード凸部を形成したことを特徴とするものであ
る。
【0012】本発明によれば、コンタクトピンをソケッ
ト本体の底面側から挿通孔へ挿通させることができる。
【0013】また、請求項2に係る電気部品用ソケット
は、請求項1に記載の電気部品用ソケットであって、前
記コンタクトピンは、その上端部を前記電気部品の端子
に離接する接触部とされた一対の弾性片の基部を略U字
状に折曲させることにより、互いに対向するように形成
されており、前記弾性片の前記接触部と前記基部との間
には、その略中間部を両弾性片を近接するように折り曲
げられた近接部が形成され、さらに、前記接触部と前記
近接部との間および前記近接部と前記基部との間には、
その中間部をそれぞれ互いに相手側と離間する方向に折
り曲げた折曲部が形成されていることを特徴とするもの
である。
【0014】本発明によれば、コンタクトピンをソケッ
ト本体に形成された挿通孔へ挿通する際に、コンタクト
ピンの近接部近傍を前記プリロード凸部に位置させるこ
とで、前記接触部を拡開させた状態で押圧部をコンタク
トピンの弾性片間に簡単に介在させることができ、その
後、コンタクトピンをさらに挿通して前記弾性片の前記
近接部と基部との間の折曲部を前記プリロード凸部に位
置させて前記弾性片を前記接触部を閉じる方向に押圧す
ることができる。
【0015】また、請求項3に係る電気部品用ソケット
は、請求項2に記載の電気部品用ソケットであって、前
記挿通孔に前記コンタクトピンを挿通する際に、該コン
タクトピンの前記近接部が前記プリロード凸部の直前に
位置したとき、前記接触部は前記押圧部の直前に位置し
て前記弾性片間に前記押圧部の下端部を介在させるべく
開く状態とされ、前記コンタクトピンの前記近接部がプ
リロード凸部に位置したとき、前記接触部は前記押圧部
の下端部を前記弾性片間に介在させて拡開され、前記コ
ンタクトピンの前記接触部と前記基部との間の前記折曲
部が前記プリロード凸部に位置したとき、前記接触部は
前記押圧部を前記弾性片間に完全に介在させ、しかも、
前記プリロード凸部の押圧力により適切に挟持するよう
に構成されていることを特徴とするものである。
【0016】本発明によれば、前記挿通孔に挿通される
コンタクトピンの前記近接部をプリロード凸部の直前に
位置させたとき、前記プリロード凸部の内側への押圧力
はあまりかからないので、前記接触部は前記押圧部の直
前において開き気味となり、前記コンタクトピンの前記
近接部をプリロード凸部に位置させたとき、前記プリロ
ード凸部の内側への押圧力はさらにかからずに、前記接
触部は前記押圧部の下端部のみを前記弾性片間に介在さ
せた状態で拡開させることとなり、前記コンタクトピン
の前記近接部と基部との間の折曲部を前記プリロード凸
部に位置させたとき、前記接触部は前記押圧部を前記弾
性片間に完全に介在させた状態で、前記プリロード凸部
の押圧力が前記弾性片に適切にかかることにより、前記
接触部に電気部品の端子を挟持することができるものと
なる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
乃至図6を用いて説明する。
【0018】電気部品用ソケット21は、プリント配線
板上に装着されるソケット本体22を有しており、この
ソケット本体22には、電気部品の端子としての半田ボ
ールに対応するように格子状に配列された複数のコンタ
クトピン23が配設される。
【0019】コンタクトピン23は、図1乃至図4に示
すように、弾性を有するとともに導電性に優れた板材か
らなる一対の弾性片24a,24bを有するように一体
形成されており、それら各弾性片24a,24bは、弾
性片24の基部25を略U字状に折曲させることによ
り、互いに対向するように形成されている。
【0020】また、それら弾性片24a,24bの上端
部は、電気部品の半田ボールの側面部に離接する接触部
26とされており、この両接触部26a,26bで半田
ボールが挟持されるようになっている。
【0021】そして、本実施の形態においては、前記弾
性片24a,24bの接触部26と基部25との間の部
分は、その中間部を両弾性片24a,24bを近接する
ように折り曲げられた近接部27a,27bとされてお
り、さらに、接触部26と近接部27との間および近接
部27と基部25との間は、それぞれ互いに相手側と離
間する方向に折り曲げられた折曲部28a,28b,2
9a,29bとされている。そして、折曲部28、29
は、接触部26と近接部27との間に形成された折曲部
28(以下、第1折曲部28という)の方が、近接部2
7と基部25との間に形成された折曲部29(以下、第
2折曲部29という)よりも幅寸法が大きくならないよ
うにして形成されている。
【0022】さらに、コンタクトピン23の下方は、図
1乃至図4に示すように、1本のソルダーテール部30
が弾性片24の基部25の近傍部位で折曲されて、前記
一対の弾性片24a,24bの中心線O1と、前記ソル
ダーテール部30の中心線O2とが一致するようにして
形成されている。
【0023】そして、本実施の形態においては、ソケッ
ト本体22には、ソケット本体22の底面に前記コンタ
クトピン23をその上端部側から挿通するための挿通口
31を開口した挿通孔32が形成されており、この挿通
孔32の上縁には、この挿通孔32内に弾性片24a,
24bが挿通されて完全に収容された状態において弾性
片24a,24bを両接触部26が狭まる方向に押圧し
て弾性変形させるように、その幅寸法が調整されたプリ
ロード凸部33が形成されている。
【0024】つまり、本実施の形態におけるソケット本
体22の前記挿通孔32内では、コンタクトピン23が
その弾性片24a,24b間に押圧部を介在させる所定
位置に配設されたとき、前記プリロード凸部33に前記
第2折曲部29が当接してコンタクトピン22の接触部
26を閉ざすように構成されている。
【0025】そして、図4に示すように、この挿通孔3
2内に前記弾性片24a,24bが収容された状態にお
いて、前記ソルダーテール部30はソケット本体22の
挿通口31から下方に突出し、図示しないロケートボー
ドを介して更に下方に突出され、図示省略のプリント配
線板の各貫通孔に挿通されて半田付けされることにより
接続されるようになっている。
【0026】さらに、ソケット本体22の上側には上部
スライドプレート35および下部スライドプレート36
が、それぞれ図5において左右方向(水平方向)にスラ
イド自在に積層されて配設されている。これらのスライ
ドプレート35,36をスライドさせることにより、ソ
ケット本体22に配設されたコンタクトピン23の弾性
片24a,24bを弾性変形させて変位させ、あるいは
その変位を解除するようになっている。
【0027】詳述すれば、上部スライドプレート35に
は、図1乃至図5に示すように、各コンタクトピン23
の弾性片24a,24b間に介在し、上部スライドプレ
ート35のスライドにより弾性片24aを押圧して弾性
変形させうる上部側押圧部37が形成されており、ま
た、下部スライドプレート36には、弾性片24a,2
4b間に位置し、下部スライドプレート36のスライド
により弾性片24bを押圧して弾性変形させうる下部側
押圧部38が形成されている。
【0028】本実施の形態において、上部側押圧部37
は上方に向かって細くなる楔形に形成されており、その
下端部分を弾性片24aの内側面に当接させて作用する
ように構成されている。
【0029】また、下部押圧部38は逆に下方に向かっ
て細くなる楔形に形成されており、その上端部分を対向
する前記弾性片24bの内側面に当接させて作用するよ
うに構成されている。
【0030】そして、両押圧部37,38は、その所定
位置においては、上側押圧部37の下端面と下側押圧部
38の上端面とを近接させて対向させることにより断面
略菱形形状となって各コンタクトピン23の弾性片24
a,24b間に介在させて配設され、スライドプレート
35,36をそれぞれ異なる方向にスライド移動させる
ことにより、各押圧部37,38が夫々当接する弾性片
24a,24bを押圧して弾性変形させ、前記接触部2
6a,26bを拡開させるように構成されている。
【0031】そして、本実施の形態においては、この両
押圧部37,38と挿通孔32およびプリロード凸部3
3との相互の位置関係は、図1に示すように、挿通口3
1から挿通された前記コンタクトピン23の前記第2折
曲部29a,29bを挿通孔32内の挿通口31付近に
位置させたときに、接触部26はプリロード凸部33を
通過し、第1折曲部28はプリロード凸部33に位置
し、さらにコンタクトピン23を挿通して近接部27が
プリロード凸部33の直前に位置させたとき、図2に示
すように、コンタクトピン23の接触部26は下部側押
圧部38の直前に位置し、またさらに挿通して近接部2
7をプリロード凸部33に位置させたとき、図3に示す
ように接触部26は下部側押圧部38の下端をその間に
介在させ、さらに前記コンタクトピン23を挿通して、
完全に所定位置に収めたとき、つまり、前記プリロード
凸部33の位置に第2折曲部29が位置したときには、
図4に示すように、コンタクトピン23の接触部26は
弾性片24a,24b間に押圧部37,38を完全に介
在させて挟持する位置となるように構成されている。
【0032】以下、更に詳しく、電気部品用ソケットを
組み立てるときに、押圧部37,38をコンタクトピン
の弾性片24a,24b間に配置させるまでのコンタク
トピン23の接触部26の開閉動作を説明する。
【0033】すなわち、本実施の形態においては、コン
タクトピン23を挿通してコンタクトピン23の近接部
27がプリロード凸部33の直前に位置させたとき、図
2に示すように、コンタクトピン23の先端部に形成さ
れた接触部26は下部押圧部38の直前に位置する。こ
のとき、プリロード凸部33の形成部分には、コンタク
トピン22の近接部27の直前近傍が位置することとな
り、プリロード凸部33による押圧力は弾性片24a,
24bに対してほとんどかかる状態にない。よって、コ
ンタクトピン22の接触部26はその間隔を広めにして
開いている状態となっている。
【0034】そして、さらにコンタクトピン22を挿通
して近接部27をプリロード凸部33に位置させたと
き、プリロード凸部33による押圧力は弾性片24a,
24bに対してさらに小さくなり、図3に示すように、
接触部26は下部側押圧部38の下端部を挟持するのに
十分に拡開される。
【0035】そして、コンタクトピン22を完全に所定
位置に収めたとき、つまり、プリロード凸部33の位置
に第2折曲部29が位置したときには、図4に示すよう
に、コンタクトピン22の接触部26はその弾性片24
a,24b間に両押圧部37,38を完全に介在させ、
しかも、前記プリロード凸部33の押圧力が付与されて
適切に挟持することとなる。
【0036】そして、このコンタクトピン22を挿通孔
32に挿通してから所定位置に収めるまでの間、コンタ
クトピン22は第2折曲部29を挿通孔32の内壁によ
り内側に押圧されるため、その反発力により前記挿通孔
32内に適切に保持されているので、作業は極めて行い
やすい。
【0037】このように、本実施の形態においては、従
来の電気部品用ソケットに比較して、前記コンタクトピ
ン23の間に押圧部37,38を介在させる作業が極め
て簡単になる。
【0038】また、本実施の形態において、ソケット本
体22の上面には、図6に示すように、載置される電気
部品を所定の位置に位置決めするガイド部40を各コー
ナー部分に形成したトッププレート41が配設され、こ
のトッププレート41の上側には、さらに、ソケット本
体22に対して上下動自在に配設され、図示省略のスプ
リングにより上方に付勢されると共に、ラツチ42を回
動させる作動凸部(図示せず)が形成された上部操作部
材43が配設されている。この上部操作部材43には、
電気部品が挿通可能な大きさの開口44が形成されてお
り、この開口44を介して電気部品が挿通されて、トッ
ププレート41の前記ガイド部40に沿って所定位置に
載置されるようになっている。
【0039】また、ラッチ42は、ソケット本体22に
対し、図示しない軸を中心に可動自在に取り付けられて
おり、図示しない付勢ばねの付勢力により、その先端部
に設けられた押え部45がトッププレート17の上面に
接触する方向に付勢され、電気部品の周縁部を押さえる
ように構成されている。
【0040】また、このラッチ42には、上部操作部材
43の作動凸部により押圧される被押圧部(図示せず)
が形成されており、上部操作部材43が下降されると、
作動凸部により被押圧部が押圧されて、ラッチ43が回
動して、前記押え部45が電気部品の配設位置より退避
されるようになっている。
【0041】そして、上部操作部材43とソケット本体
22およびスライドプレート35,36との間には、両
スライドプレート35,36を同寸法ずつ互いに異なる
方向へ水平移動させるためのレバー部材46が形成され
ている。
【0042】このレバー部材46は、四角形のスライド
プレート35,36のスライド方向に沿う両側面部に対
応して配設されており、テコの作用を有している。
【0043】具体的には、このレバー部材46は、図5
に示すように、同じ長さの第1レバー部材47と第2レ
バー部材48とを備えている。
【0044】そして、この第1レバー部材47の下端部
47aが、ソケット本体22および下方スライドプレー
ト36のスライド方向に沿う側面部の一方の端部に対し
それぞれ下端連結ピン50、51にて回動自在に連結さ
れる一方、第2レバー部材48の下端部48aが、ソケ
ット本体22および上部スライドプレート35のスライ
ド方向に沿う側面部の一方の端部に下端連結ピン52,
53にて回動自在に連結されている。
【0045】また、これら第1,第2レバー部材47,
48の上端部47b,48bが上部操作部材43にそれ
ぞれ上端連結ピン54,55にて可動自在に連結されて
いる。この第1リンク部材47の上端部47bと連結さ
れる部分の上部操作部材43には長孔56が設けられ、
この長孔56を介して、上端連結ピン54により上部操
作部材43に連結されており、第2レバー部材48の上
端部48bと連結される上部操作部材43には長孔57
が設けられ、この長孔57を介して、上端連結ピン55
により、上部操作部材43に連結されている。
【0046】次に、このように構成された電気部品の動
作について説明する。
【0047】電気部品を電気部品用ソケット21にセッ
トするには、上部操作部材43を下方に押し下げる。こ
の押圧力により、レバー部材46を介して上部スライド
プレート35が図5中において左方向にスライドされ、
この上部スライドプレート35の上部側押圧部37にて
コンタクトピン23の弾性片24aが左方向に押圧され
て弾性変形される。また下部スライドプレート36も右
方向にスライドされ、この下部スライドプレート36の
下部側押圧部38にてコンタクトピン23の弾性片24
bが右方向に押圧されて弾性変形される。
【0048】本実施の形態においては、このとき、上部
スライドプレート35に形成された上部側押圧部37が
前記弾性片24aに対し接触する位置と、下部スライド
プレート36に形成された下部側押圧部38が前記弾性
片34bに対し接触する位置とが略同一線上に位置する
こととなる。
【0049】即ち、図5に示すように、前記上部スライ
ドプレート35に形成された上部側押圧部37の下端辺
部分が前記弾性片24aに対し接触する位置と、下部ス
ライドプレート36に形成された下部側押圧部38の上
端辺部分が前記弾性片24bに対し接触する位置は、と
もに、前記コンタクトピン23の基部25からほぼ同距
離とされているため、等しい力でそれぞれ接触する弾性
片24a,24bを押圧することが可能となり、前記弾
性片24a,24bを互いに異なる方向へ同寸法ずつ弾
性変形させて、コンタクトピン23の上端部を拡開する
ことができる。
【0050】このように、コンタクトピン23の上端部
を同寸法ずつ中心線から左右対称に拡開させることで、
前記電気部品の端子としての半田ボールがコンタクトピ
ン23の上端部の拡開された部分へ挿通されるときの位
置と前記上端部の接触部26に挟持されるときの位置と
のズレを極めて小さくすることが可能となり、よって、
電気部品用ソケット21への電気部品の装着性を向上さ
せることが可能となる。
【0051】そして、このように両弾性片24a,24
bに対し、等しい押圧力をかけると、前記弾性片24
a,24bから前記各スライドプレート35,36に対
する反発力もほぼ等しいものとなるため、前記上部操作
部材43とソケット本体22との係合のバランスを保つ
ことができ、よって、コンタクトピン23の接触部26
の開閉のばらつきを防止することができる。
【0052】また、これと同時に、上部操作部材43の
作動凸部により、図6に示すラツチ42の被押圧部が押
されて、付勢ばねの付勢力に抗して前記押え部45が退
避位置まで変位する。
【0053】この状態で、電気部品がトッププレート4
1のガイド部40にガイドされて所定位置に載置され、
電気部品の各半田ボールが、各コンタクトピン23の開
かれた一対の接触部26の間に、非接触状態で挿通され
る。
【0054】その後、上部操作部材43の下方への押圧
力を解除すると、この上部操作部材43がスプリングの
付勢力で、上昇されることにより、上部スライドプレー
ト35が第2レバー部材48を介して図5中右方向にス
ライドされると共に、下部スライドプレート38が第1
レバー部材47を介して図5中左方向にスライドされ
る。このようにスライドプレート35,36がスライド
されると、コンタクトピン23の各弾性片24a,24
bに対する押圧力が解除され、これらの弾性片24a,
24bが元の位置に復帰し、両接触部26間に半田ボー
ルを挟持することとなる。
【0055】これにより、電気部品の半田ボールとプリ
ント配線板とがコンタクトピン23を介して電気的に接
続されることとなる。
【0056】一方、電気部品を装着状態から取り外すに
は、同様に上部操作部材43を下降させることにより、
電気部品の半田ボールから一対の接触部26が離間する
ことにより、半田ボールが一対の接触部26a,26b
にて挟まれた状態から引き抜く場合よりも弱い力で簡単
に電気部品を外すことが出来る。
【0057】このようなものにあっては、両弾性片24
a,24bの第2折曲部29を両接触部26が狭まる方
向に押圧して弾性変形させるプリロード凸部33の幅を
調整することで、弾性変形させる変位量(予圧力)を任
意の値に設定することができ、半田ボールに対するコン
タクトピン23の接触部26の接触圧を適切な値に設定
できる。
【0058】さらに、図1乃至図4に示すようにこのコ
ンタクトピン23の両弾性片24a,24bは、両折曲
部28,29の頂点が、挿通孔32の内壁により押圧さ
れるようになっているため、弾性片24a,24bが平
行に形成されているものと比べ、接触部26における予
圧力を大きく設定することが可能となる。
【0059】さらに、コンタクトピン23の両接触部2
6が閉じた状態で予圧されている場合でも、両接触部2
6の間に前記両押圧部37,38を介在させているた
め、両接触部26同士の干渉を防止できる。
【0060】さらにまた、図1乃至図4に示すようにコ
ンタクトピン23の一対の弾性片24a,24bは、基
部25を折曲させて対向するように構成されているた
め、一枚の板材をプレス加工することにより、コンタク
トピン23を簡単に形成することができる。
【0061】また、コンタクトピン23は、図1乃至図
4に示すように、ソルダーテール部30が基部25の近
傍部位で折曲されて、両弾性片24a,24bの中心線
O1と、ソルダーテール部9の中心線O2とが一致する
ように形成されているため、例えば自動機で電気部品を
搬送して、プリント配線板上に配置された複数の電気部
品用ソケット21にその電気部をセットする場合に好都
合である。すなわち、両中心線O1,O2が一致してい
るということは、平面視において、半田ボールの配設位
置とプリント配線板の貫通孔の位置とが一致しているこ
とになる。従って、プリント配線板の任意の位置を基準
として、自動機にて電気部品が搬送されるように設定さ
れている場合、プリント配線板の基準位置と貫通孔の位
置関係を捉えておけば、プリント配線板と電気部品用ソ
ケット21との位置関係を考慮する必要がなく、電気部
品を電気部品用ソケット21の所定の位置に精度良くセ
ットすることができる。
【0062】このような利点は、コンタクトピン23が
直線上のもので有れば特に主張する程のことはないが、
ここでのコンタクトピン23は、一対の弾性片24a,
24bが互いに対向するように基部25が折曲され、こ
の基部25からソルダーテール部30が下方に向けて延
長されているため、このソルダーテール部30を単に下
方に延長したのでは、両中心線O1,O2を一致させる
ことは出来ない。そこで、ここでは特に、基部25の近
傍部位を折曲させることで両中心線O1,O2を一致さ
せるようにしているため、上記利点が得られる。
【0063】なお、本発明は、前述した実施の形態に限
定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能
である。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、コ
ンタクトピンをソケット本体の底面に前記コンタクトピ
ンをその上端部側から挿通するための挿通口を開口させ
る挿通孔へ挿通するときに、コンタクトピンの弾性片の
各部に対し、挿通孔に形成されたプリロード凸部が作用
することで、両スライドプレートに形成された押圧部を
コンタクトピンの弾性片間に介在させ、しかも電気部品
の端子を接触部において挟持させることが確実かつ簡単
にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電気部品用ソケットのソケット本体
の挿通孔にコンタクトピンを挿通した状態を示す説明図
【図2】 図1の状態からさらに深く挿通孔にコンタク
トピンを挿通した状態を示す説明図
【図3】 図2の状態からさらに深く挿通孔にコンタク
トピンを挿通した状態を示す説明図
【図4】 本発明の電気部品用ソケットのソケット本体
の所定位置にコンタクトピンを収めた状態を示す説明図
【図5】 本実施の形態の電気部品用ソケットの構成を
示す側面図
【図6】 本発明の電気部品用ソケットの平面図
【図7】 従来の電気部品用ソケットのコンタクトピン
とソケット本体との関係を示す説明図
【符号の説明】
21 電気部品用ソケット 22 ソケット本体 23 コンタクトピン 24 弾性片 25 基部 26 接触部 27 近接部 28 第1折曲部 29 第2折曲部 30 ソルダーテール部 31 挿通口 32 挿通孔 33 プリロード凸部 37 (上部側)押圧部 38 (下部側)押圧部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソケット本体に、複数のコンタクトピン
    が配設されており、このコンタクトピンを構成する一対
    の弾性片間には前記ソケット本体に対してスライド自在
    に配設されたスライドプレートの押圧部が配設されてお
    り、前記スライドプレートのスライドにより前記押圧部
    が前記弾性片を押圧して弾性変形させ、前記両弾性片の
    上端部に形成された接触部に電気部品の端子を離接可能
    とされた電気部品用ソケットであって、前記ソケット本
    体には、底面に前記コンタクトピンをその上端部側から
    挿通するための挿通口を開口した挿通孔を形成し、該挿
    通孔の上端開口部には、該挿通孔に挿通されるコンタク
    トピンの弾性片を前記両接触部間が狭まる方向に押圧可
    能とされたプリロード凸部を形成したことを特徴とする
    電気部品用ソケット。
  2. 【請求項2】 前記コンタクトピンは、その上端部を前
    記電気部品の端子に離接する接触部とされた一対の弾性
    片の基部を略U字状に折曲させることにより、互いに対
    向するように形成されており、前記弾性片の前記接触部
    と前記基部との間には、その略中間部を両弾性片を近接
    するように折り曲げられた近接部が形成され、さらに、
    前記接触部と前記近接部との間および前記近接部と前記
    基部との間には、その中間部をそれぞれ互いに相手側と
    離間する方向に折り曲げた折曲部が形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の電気部品用ソケット。
  3. 【請求項3】 前記挿通孔に前記コンタクトピンを挿通
    する際に、該コンタクトピンの前記近接部が前記プリロ
    ード凸部の直前に位置したとき、前記接触部は前記押圧
    部の直前に位置して前記弾性片間に前記押圧部の下端部
    を介在させるべく開く状態とされ、 前記コンタクトピンの前記近接部がプリロード凸部に位
    置したとき、前記接触部は前記押圧部の下端部のみを前
    記弾性片間に介在させて拡開され、 前記コンタクトピンの前記近接部と前記基部との間の前
    記折曲部が前記プリロード凸部に位置したとき、前記接
    触部は前記押圧部を前記弾性片間に完全に介在させ、し
    かも、前記プリロード凸部の押圧力により適切に挟持す
    るように構成されていることを特徴とする請求項2に記
    載の電気部品用ソケット。
JP2000009850A 2000-01-19 2000-01-19 電気部品用ソケット Expired - Fee Related JP3798205B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000009850A JP3798205B2 (ja) 2000-01-19 2000-01-19 電気部品用ソケット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000009850A JP3798205B2 (ja) 2000-01-19 2000-01-19 電気部品用ソケット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001203053A true JP2001203053A (ja) 2001-07-27
JP3798205B2 JP3798205B2 (ja) 2006-07-19

Family

ID=18537949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000009850A Expired - Fee Related JP3798205B2 (ja) 2000-01-19 2000-01-19 電気部品用ソケット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3798205B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005345443A (ja) * 2004-06-07 2005-12-15 Japan Electronic Materials Corp プローブカード用接続ピンおよびそれを用いたプローブカード
KR100956469B1 (ko) 2007-12-07 2010-05-10 지에 츄앙 일렉트로닉 캄퍼니, 리미티드 접촉단자
KR20190035797A (ko) * 2016-09-21 2019-04-03 오므론 가부시키가이샤 프로브 핀 및 검사 유닛
JP7465028B1 (ja) 2023-10-03 2024-04-10 株式会社Sdk 半導体装置用コンタクトソケット

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005345443A (ja) * 2004-06-07 2005-12-15 Japan Electronic Materials Corp プローブカード用接続ピンおよびそれを用いたプローブカード
KR100956469B1 (ko) 2007-12-07 2010-05-10 지에 츄앙 일렉트로닉 캄퍼니, 리미티드 접촉단자
KR20190035797A (ko) * 2016-09-21 2019-04-03 오므론 가부시키가이샤 프로브 핀 및 검사 유닛
KR102152230B1 (ko) 2016-09-21 2020-09-04 오므론 가부시키가이샤 프로브 핀 및 검사 유닛
JP7465028B1 (ja) 2023-10-03 2024-04-10 株式会社Sdk 半導体装置用コンタクトソケット

Also Published As

Publication number Publication date
JP3798205B2 (ja) 2006-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4087012B2 (ja) 電気部品用ソケット
JP3619413B2 (ja) 電気部品用ソケット
US5807127A (en) Electric connecting apparatus
US6899558B2 (en) Socket for electrical parts
JP4138305B2 (ja) 電気部品用ソケット
JP3676523B2 (ja) コンタクトピン及び電気的接続装置
US6371783B1 (en) Socket for electrical parts and method of assembling the same
JP3755718B2 (ja) 電気部品用ソケット
JP2000340324A (ja) 電気部品用ソケット
JP2001203053A (ja) 電気部品用ソケット
US6428337B2 (en) Socket for electrical parts
JP4180906B2 (ja) コンタクトピン,コンタクトピン成形方法及び電気部品用ソケット
JP2001043947A (ja) 電気部品用ソケット
JP3730020B2 (ja) 電気部品用ソケット
JP3822074B2 (ja) 電気部品用ソケット
JP4925911B2 (ja) 電気部品用ソケット
JP2004296155A (ja) 電気部品用ソケット
JP3717674B2 (ja) 電気部品用ソケット
JP3773661B2 (ja) 電気部品用ソケット及びその組立方法
JP2002008805A (ja) 半導体パッケージ用ソケットおよび回路モジュール
JPH1126123A (ja) 電気部品用ソケット
JP4229256B2 (ja) 電気部品用ソケット
JP5628608B2 (ja) コネクタ
JP3696459B2 (ja) 電気部品用ソケット
JPH06333656A (ja) 電子部品用ソケット

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060317

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060418

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060419

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060317

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120428

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees