JP3797175B2 - ウエザーストリップの取付構造 - Google Patents

ウエザーストリップの取付構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のドア開口周縁に設けられるウエザーストリップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車等の車両のドア開口周縁には、例えば、EPDM等のゴム材料よりなるウエザーストリップが設けられる。図5に示すように、ウエザーストリップ41は、ドア開口周縁のフランジ42に対し嵌め込まれることによって保持される断面略U字形のトリム部43と、前記トリム部43から突出して設けられる中空状のシール部44とを備えている。トリム部43の内部にはU字形状を保持するための金属製のインサート45が埋設されている。また、トリム部43の側壁の内面には、内側に向かって延びる保持リップ部46が一体形成されている。ウエザーストリップ41の取付に際しては、トリム部43がフランジ42に対して嵌め込まれ、前記保持リップ部46による弾性力に基づいて取付状態が維持されるようになっている。そして、ドア閉時には、ドアの縁部が前記シール部44と当接し、前記シール部44が潰れ変形することで、ドアとドア開口周縁(ボディ)との間がシールされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、取付けられる側のフランジ42の厚みは、部位によって相違することがある。この場合、一般的には前記トリム部43の断面形状が常に一定であるため、フランジ42の厚みが大きい部位に対しては、嵌め込み時の応力(挿入荷重)が大きくなり、取付けに際しての作業性の悪化を招いてしまう。一方、フランジ42の厚みが小さい部位においては、保持リップ部46の弾性力が小さく、ウエザーストリップ41がフランジ42から脱落しやすくなってしまうという不具合が生じる。
【0004】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、取付け時における作業性の悪化を防止し、脱落防止を図ることのできるウエザーストリップの取付構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記目的を達成し得る特徴的手段について以下に説明する。また、各手段につき、特徴的な作用及び効果を必要に応じて記載する。
【0006】
手段1.車両のドア開口周縁のフランジに沿って当接される基部と、
前記基部から突出して設けられ、ドア閉時にドアの周縁が押付けられる中空状又はリップ状のシール部とを備えたウエザーストリップの取付構造であって、
前記基部に保持部材を設けるとともに、
前記フランジに形成された取付孔に前記保持部材を嵌め込むことで、前記ウエザーストリップを前記フランジに固定するものであり、
前記フランジは2枚以上のパネルを重ね合わせることにより構成され、
前記パネルのうちの特定のパネルに対し、前記取付孔が形成され、
前記特定のパネル以外のパネルには、前記取付孔に対応する部位に前記取付孔よりも大径の孔、または、大きな幅を有する切り欠きが形成されていることを特徴とするウエザーストリップの取付構造。
【0007】
上記手段1によれば、車両のドア開口周縁のフランジに沿ってその側面に当接される基部と、この基部から略垂直方向に突出した中空状又はリップ状のシール部に対し、ドア閉時にドアの周縁が押付けられることで、車両のドア開口周縁とドア間がシールされる。また、かかるウエザーストリップの基部には保持部材が設けられ、該保持部材がフランジに形成された取付孔にその軸部が貫通して嵌め込まれることで、ウエザーストリップがフランジに確実に係止固定される。このとき、フランジの厚みが部位によって相違するような場合であっても、トリム部がフランジに嵌め込まれる構成となっていた従来技術とは異なり、保持部材が取付孔に嵌め込まれることでウエザーストリップが取付けられる。従って、保持部材及び取付孔周りのパネルの厚み等を適切に設定することで、取付作業性が悪化してしまうといった事態が防止される。しかも、保持部材によるフランジに対しての横方向からの組み付けであり、かつ、保持部材の軸部がフランジを貫通しているので、従来技術のようなウエザーストリップのトリム部がフランジから脱落してしまうといった事態は生じない。さらに、保持部材の取付孔への係止によって、ウエザーストリップをフランジの所定位置に確実に取付けられるため、所定位置からフランジの幅方向または長手方向へ移動してしまうといった不具合が防止される。
【0009】
また、上記手段によれば、2枚以上のパネルを重ね合わせたフランジにおいて、特定のパネルに対して取付孔を形成するため、取付孔周りのパネルの厚みはいずれの部位においても一定の厚みを有することとなる。従って、たとえパネルの枚数が相違することでフランジの厚みが部位によって相違する場合であっても、常に一定の力で保持部材をパネルに係止させることができ、保持部材の取付に際しての作業性の向上を図ることができる。また、特定のパネル以外のパネルには、取付孔に対応する部位に取付孔よりも大径の孔、または、大きな幅を有する切り欠きが形成されているため、保持部材を取付孔に嵌め込む際に、取付孔が特定のパネル以外のパネルによって、塞がれてしまったり、保持部材が特定のパネル以外のパネルに干渉して嵌め込みに支障が生じたりするといった事態を防止できる。尚、前記特定のパネルは、「1枚であること」としてもよいし、「複数枚であること」としてもよい。複数枚の場合は、取付孔を開けた後でパネルを重ね合わせる際に、取付孔の位置を厳密に合わせた状態で、パネルを重ねることで、取付孔の形状を一定にできる。また、1枚の場合は、重ね合わせ位置を厳密に合わせずとも、他のパネルによって取付孔が塞がれてしまうという事態を防止できる。従って、パネルの重ね合わせ精度をそれほど高くする必要がなく、パネルの製造効率の向上を図ることができる。さらに、取付孔が形成される特定のパネルでは、その板厚が常に一定であるため、保持部材が複数箇所で必要であっても、全て同じ大きさの保持部材を用いることができる。
【0010】
手段.前記取付孔の形成される特定のパネルは、基部に当接するパネルであることを特徴とする手段に記載のウエザーストリップの取付構造。
【0011】
上記手段によれば、基部に当接するパネルに取付孔が形成されるため、手段と同様に保持部材の長さ(形状)をフランジの厚みに合わせて変更する必要がない。従って、手段の場合と同様に形状の異なる補助部材を採用することによるわずらわしさや、保持部材を複数種類準備することによるコスト増を抑制することができる。また、基部とパネルとの間に別のパネルの大径の孔が介在しないので取付状態のより一層の安定化を図ることができる。
【0012】
手段.前記保持部材は、前記ウエザーストリップの長手方向に沿って複数設けられていることを特徴とする手段1又は2に記載のウエザーストリップの取付構造。
【0013】
上記手段によれば、ウエザーストリップの長手方向に沿って設けられた複数の保持部材が、所定の取付孔に取付けられる。このため、ウエザーストリップがフランジの所定位置に確実に取付けられ、所定位置からフランジの長手方向へ移動してしまうといった不具合は生じない。
【0014】
手段.前記基部は、略平板形状をなしていることを特徴とする手段1乃至のいずれかに記載のウエザーストリップの取付構造。
【0015】
上記手段によれば、従来のようなフランジに嵌め込んで取付ける構成をしたトリム部のような断面略U字形状でなく、基部は略平板形状をなしフランジの一方の壁面にのみ対応しているため、ウエザーストリップの体積を小さく形成できる。その結果、ウエザーストリップ全体の軽量化を図ることができる。
【0016】
手段.前記基部には前記フランジ先端側から前記シール部とは逆方向に延びるカバーリップが連結されており、前記基部と前記カバーリップとの連結部分近傍に連結部分の変形を抑制するための支持部を設けたことを特徴とする手段に記載のウエザーストリップの取付構造。
【0017】
上記手段によれば、基部のフランジ先端側からシール部とは逆方向に延びるカバーリップによって、内装品等の端部が覆われ、外観品質の見栄え向上が図られる。また、基部とカバーリップとの連結部分近傍に支持部が設けられることで、連結部分の変形が抑制され、カバーリップが前記内装品等から浮き上がり見栄えが悪化してしまうといった不具合の抑制を図ることができる。
【0018】
手段.前記ウエザーストリップは、前記フランジの先端を収容可能な凹部を備えることを特徴とする手段1乃至のいずれかに記載のウエザーストリップの取付構造。
【0019】
上記手段によれば、ウエザーストリップには、フランジの先端を収容可能な凹部が形成されているため、取付に際しては凹部にフランジの先端が収容されることで、ウエザーストリップのフランジに対する位置決めを容易に行うことができ、しかも取付後においてはさらなる取付状態の安定化を図ることができる。
【0020】
手段.前記ウエザーストリップは、熱可塑性エラストマー及びその発泡体のうち少なくとも一方により形成されていることを特徴とする手段1乃至のいずれかに記載のウエザーストリップの取付構造。
【0021】
上記手段によれば、ウエザーストリップが熱可塑性エラストマー及びその発泡体のうち少なくとも一方により形成されているため、ゴム材料により構成されていた従来技術とは異なり、加硫のための加硫工程が必要なく、製造に際しての工程増、コスト増を抑制できる。また、ゴム材料に比して比重が軽いため、一層の軽量化を図ることができ、しかも、リサイクルを容易に行うことができる。
【0022】
手段.前記基部はインサートレス構造を有していることを特徴とする手段1乃至のいずれかに記載のウエザーストリップの取付構造。
【0023】
上記手段によれば、基部がインサートレス構造を有しているため、インサートを有する場合に比べて、確実に軽量化を図ることができる。また、リサイクル性の向上を図ることができる。
【0024】
手段9.前記フランジは、部位に応じて、厚みが相違していることを特徴とする手段1乃至のいずれかに記載のウエザーストリップの取付構造。
【0025】
上記手段のように、部位に応じて、フランジの厚みが相違している場合でも、確実に上記各作用効果が奏される。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に、一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
【0027】
図2に示すように、本実施の形態におけるウエザーストリップ1は、自動車2の側方のドア3に対応するボディ側のドア開口4周縁に装着されている。また、ウエザーストリップ1は、押出成形法によって成形されており、図3に示すような断面構造を有している。
【0028】
まず、かかるウエザーストリップ1の断面構造について説明すると、ウエザーストリップ1は、ドア開口4周縁に設けられたフランジ5に沿って略平板形状をなす基部8を備えている。基部8は、オレフィン系熱可塑性エラストマーであるTPOのソリッド材料よりなり、車内側壁面に複数の保持リップ部9を具備している。また、基部8の車外側壁面には、発泡TPOからなる中空状のシール部10が設けられている。ドア3閉時には、このシール部10が潰れ変形することで、ドア3と自動車2のボディとの間がシールされるようになっている。
【0029】
さらに、基部8には、フランジ5の先端側から車内側へと延びるカバーリップ11が連結されており、基部8とカバーリップ11とは全体として断面略J字形状をなしている。また、カバーリップ11もまた、TPOのソリッド材料よりなり、その先端部分が天井やガーニッシュ等の内装品12の端部を覆うようになっている。
【0030】
併せて、カバーリップ11と基部8との連結部近傍、すなわち、フランジ5の先端側に対応する部分には、補助部15が設けられている。補助部15は、支持部16と把持リップ部17とを備えている。また、補助部15と基部8とによって前記フランジ5の先端を収容する凹部18が形成されている。該凹部18にフランジ5の先端が引っ掛けられ、ウエザーストリップ1のフランジ5に対する位置決めが可能となっている。この補助部15は硬質TPOのソリッド材料によって構成されており、カバーリップ11よりも剛性が高くなっている。これにより、カバーリップ11と基部8との連結部分の変形が抑制され、カバーリップ11が内装品12から浮き上がり見栄えが悪化するといった不具合が抑制されるようになっている。特に、ドア開口4周縁のコーナー対応部において、ウエザーストリップ1を曲げた時にこの変形抑制効果が高い。
【0031】
次に、ウエザーストリップ1の全体構造について説明する。図4に示すように、基部8には該ウエザーストリップ1の長手方向に沿ってほぼ一定間隔L(例えば、100mmピッチ)毎に、複数の孔20が形成されている。各孔20には、保持部材としてのクリップ21が設置されている。クリップ21は、PA6(6ポリアミド)により形成されており、基底部22と該基底部22から略垂直に突出する軸部23とを備えている。軸部23には、該軸部23の外周方向に延びる鍔状のフィン24が一体形成されている。また、フィン24よりも先端側(基底部22の逆端側)の軸部23には、一対の係止部25,26が一体形成されている。両係止部25,26は、前記軸部23から、フィン24側に向かって斜めに突出するように翼状に形成されている。かかるクリップ21は、前記基部8の孔20を弾性変形させつつ基底部22を押し込ませ、基底部22とフィン24とで基部8を挟持させることで、取付けられている。
【0032】
さて、上記ウエザーストリップ1は、図1に示すように、クリップ21がフランジ5に対し係止固定されることで、取付けらている。より詳しく説明すると、フランジ5は、インナパネル31及びアウタパネル32を備えており、基本的にはこれら両パネル31,32の周縁部が接合されることによって形成されている。但し、本実施の形態では、各部位によってフランジ5の厚みが相違するようになっている。例えば、図1(a)に示すように、インナパネル31及びアウタパネル32のみが相互に接合されている部位もあれば、図1(b),(c)に示すように、強度を高めるべく板状のリーンフォース33,34が両パネル31,32間に設けられることによってフランジ5が形成されている部位もある。つまり、1枚のリーンフォース33のみが設置されている部位もあれば、2枚のリーンフォース33,34が設置されている部位もある。
【0033】
これに対し、本実施の形態では、前記アウタパネル32には、クリップ21を取付けるための取付孔35が形成されている。また、フランジ5のうち、アウタパネル32を除いたインナパネル31やリーンフォース33、34には、取付孔35に対応する位置に該取付孔35よりも充分に大きな大径孔36,37,38がそれぞれ形成されている。
【0034】
このようなフランジ5にクリップ21を係止固定させる際には、前記補助部15をフランジ5の先端に引っ掛けた状態で、アウタパネル32の車外壁面側からクリップ21の軸部23を取付孔35に横方向から挿入させる。すると、両係止部25,26が一旦内側に弾性変形し、軸部23が取付孔35に挿入された状態にあっては、係止部25,26が自身の弾力性によって復元され、広げられる。このとき、インナパネル31やリーンフォース33、34には、大径孔36,37,38が形成されているため、係止部25,26の復元が干渉されることはない。また、前記広げられた係止部25,26の先端とフィン24とによってアウタパネル32が挟持されることとなり、これによって、クリップ21がフランジ5に係止固定される。そして、各取付孔35にクリップ21が係止固定されることで、ウエザーストリップ1がフランジ5に沿って装着される。
【0035】
以上詳述したように、本実施の形態では、クリップ21を取付孔35に係止させることでウエザーストリップ1を取付けることとした。このため、ウエザーストリップ1を確実にフランジ5に固定でき、ウエザーストリップ1がフランジ5から脱落するといった事態を防止できる。
【0036】
特に本実施の形態では、大径孔36,37,38を形成することによってクリップ21の取付けられる側を1枚のアウタパネル32のみとしたため、断面略U字形状のトリム部をフランジに嵌め込むことで取付けていた従来技術とは異なり、フランジ5の厚みに関係なく、常に同じ大きさのクリップ21を用いることができ、かつ常に同じ挿入力で組付けることができる。その結果、取付に際し作業性の向上を図ることができる。
【0037】
しかも、取付孔35をインナパネル33ではなく、基部8の当接するアウタパネル32に形成したため、クリップ21の係止部25,26先端と、フィン24との距離が、常にほぼアウタパネル32の厚み分となり変化することがない。従って、どの部位においてもクリップ21の軸部23の長さを常に一定として差し支えなく、いずれの部位においても共通のクリップ21を用いることができる。そのため、軸部23の長さの相違するクリップを採用することによるわずらわしさや、コスト増を抑制することができる。
【0038】
また、クリップ21によって、ウエザーストリップ1をフランジ5の所定位置に確実に取付けられるため、所定位置からフランジ5の幅方向または長手方向へ移動してしまうといった不具合が防止される。
【0039】
さらに、本実施の形態では、基部8内に従来のようなインサートを設けていないため、コストの低減を図ることができる。また、基部8を車外側のフランジ5のみに対応する平板形状としたため、前記インサートレス構造とも相まって、従来に比べ著しい軽量化を図ることができる。また、材質として従来のゴム材料よりも比重の軽いTPOを用いているため、より一層の軽量化を図ることができる。
【0040】
併せて、材質として、クリップ21を除いてすべての部材をオレフィン系材料で統一しているため、製造工程において従来のような加硫の必要がなく安価に製造でき、また、リサイクルを容易に行うことができる。さらに、クリップ21を容易にウエザーストリップ1から取り外すことができるため、より一層リサイクル性の向上を図ることができる。
【0041】
尚、上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
【0042】
(a)上記実施の形態では、(サイドフロント)ドア3に対応するボディ側のドア開口4周縁に設けられるウエザーストリップ1について具体化しているが、リアドア、バックドア、ラッゲージドア(トランクリッド)、ルーフドア(スライディングルーフパネル)等の他のドアの開口周縁に設けられるウエザーストリップについて適用することも可能である。
【0043】
(b)ウエザーストリップ1にクリップ21を必ずしも一定間隔で設けなくてもよい。例えば、ドア開口4周縁が曲線を描く部位では、クリップ21の間隔を狭く設定し、前記周縁が略直線を描く部位では、クリップ21の間隔を広く設定してもよい。
【0044】
(c)フランジ5にウエザーストリップ1を取付けるにあたり、クリップ21で係止固定させることに加えて、補助的に両面テープ等で接着させてもよい。例えば、ドア開口4周縁が曲線を描く部位では、クリップ21で固定させ、前記周縁が略直線を描く部位では、基部8のアウタパネル32が当接する部位に両面テープを設け、これによって両者8,32を接着させるようにしてもよい。
【0045】
(d)上記実施の形態では、クリップ21の材質としてPA6を採用しているが、TPOや他のTPE(熱可塑性エラストマー)やPP(ポリプロピレン)等の他の樹脂材料を採用してもよい。さらに、TPOを採用すれば、クリップ21を外すことなく、ウエザーストリップ1をクリップ21ごとリサイクルすることができ、一層リサイクル性の向上が図られる。また、ウエザーストリップ1の材質としては、TPOに限られるものではなく、従来と同様にEPDM等のゴム材料を用いてもよい。
【0046】
(e)また、クリップ21とウエザーストリップ1とが互いに溶着可能な素材で構成されている場合には、クリップ21の基底部22をウエザーストリップ1の基部8に溶着し、両者1,21を一体化させてもよい。
【0047】
(f)クリップ21の形状としては、必ずしも上記実施の形態に限定されるものではなく、例えば、係止部25,26の数を3本以上に増加させたり、フィン24を省略したりしてもよい。また、クリップ21に代えてブラインドリベット等を採用してもよい。
【0048】
(g)上記実施の形態では、基部8に保持リップ部9を具備しているが、保持リップ部9を省略しても差し支えない。
【0049】
(h)大径孔36,37,38に代えて、切り欠き部を形成することとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b),(c)は部位において相違するウエザーストリップの取付構造を示す断面図である。
【図2】自動車を示す斜視図である。
【図3】一実施の形態におけるウエザーストリップを示す断面図である。
【図4】ウエザーストリップとクリップの関係を示す斜視図である。
【図5】従来のウエザーストリップの取付構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1…ウエザーストリップ、2…自動車、3…ドア、4…ドア開口、5…フランジ、8…基部、10…シール部、11…カバーリップ、16…支持部、18…凹部、21…保持部材としてのクリップ、35…取付孔、36,37,38…大径孔。

Claims (7)

  1. 車両のドア開口周縁のフランジに沿って当接される基部と、
    前記基部から突出して設けられ、ドア閉時にドアの周縁が押付けられる中空状又はリップ状のシール部とを備えたウエザーストリップの取付構造であって、
    前記基部に保持部材を設けるとともに、
    前記フランジに形成された取付孔に前記保持部材を嵌め込むことで、前記ウエザーストリップを前記フランジに固定するものであり、
    前記フランジは2枚以上のパネルを重ね合わせることにより構成され、
    前記パネルのうちの特定のパネルに対し、前記取付孔が形成され、
    前記特定のパネル以外のパネルには、前記取付孔に対応する部位に前記取付孔よりも大径の孔、または、大きな幅を有する切り欠きが形成されていることを特徴とするウエザーストリップの取付構造。
  2. 前記取付孔の形成される特定のパネルは、基部に当接するパネルであることを特徴とする請求項に記載のウエザーストリップの取付構造。
  3. 前記保持部材は、前記ウエザーストリップの長手方向に沿って複数設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のウエザーストリップの取付構造。
  4. 前記基部は、略平板形状をなしていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のウエザーストリップの取付構造。
  5. 前記基部には前記フランジ先端側から前記シール部とは逆方向に延びるカバーリップが連結されており、
    前記基部と前記カバーリップとの連結部分近傍に連結部分の変形を抑制するための支持部を設けたことを特徴とする請求項に記載のウエザーストリップの取付構造。
  6. 前記ウエザーストリップは、前記フランジの先端を収容可能な凹部を備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のウエザーストリップの取付構造。
  7. 前記ウエザーストリップは、熱可塑性エラストマー及びその発泡体のうち少なくとも一方により形成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のウエザーストリップの取付構造。
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