JP4092991B2 - ウエザストリップの取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のドア開口周縁に沿って取付けられるウエザストリップの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車等の車両のドア開口周縁にはウエザストリップが設けられる。ウエザストリップは、ドア開口周縁のフランジに保持されるトリム部と、前記トリム部の一方の側壁から突出するよう設けられた中空状のシール部とを備えている。トリム部は断面略U字状又は略J字状をなし、その内部には金属製のインサートが埋設されている。ウエザストリップの取付に際しては、トリム部がフランジに嵌め込まれ、基本的には前記金属インサートによる緊縛力で取付状態が維持されるようになっている。そして、ドア閉時には、ドアの縁部が前記シール部と当接し、前記シール部が潰れ変形することによって、ドアとボディとの間がシールされる。
【0003】
ところで、近年、ウエザストリップの軽量化に関するニーズが高まってきている。かかるニーズに応えるべく、トリム内の金属インサートを省くことが考えられる。しかし、単にトリム内に金属インサートを設けない構成とするだけでは、ウエザストリップの取付状態を十分に維持することができない。そこで、両面接着テープを用いて、ウエザストリップを取付けることが考えられる(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−18732号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、両面接着テープを用いた場合、その分だけコストが著しく増大してしまう。また、両面接着テープを用いると、ウエザストリップを一旦所定位置に位置合わせした上で離型紙を剥がして正確な位置に接着しなければならない。このため、取付に際しての作業時間の増大を招いてしまうおそれがあった。
【0006】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、飛躍的な軽量化を図ることができ、しかも、安定した取付状態の維持及び取付作業性の飛躍的な向上を図ることのできるウエザストリップの取付構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
【0008】
手段1.車両のドア開口周縁に沿って取付けられるウエザストリップの取付構造であって、
前記ウエザストリップは、
断面略U字状又はJ字状の金属インサートレスのトリム部と、
スポンジ状又は軟質のゴム弾性を有する材料によって構成されるとともに、前記トリム部の車外側側壁から突出するように一体的に設けられ、ドア閉時にドアの周縁が押付けられる中空状のシール部とを備え、
前記トリム部が前記ドア開口周縁のフランジに嵌合保持されるよう構成するとともに、前記トリム部の車外側側壁の先端部分が、前記ドア開口周縁の前記フランジよりも車外側に設けられた係合凸部と前記フランジとに当接するとともに、それらの間に保持された状態にて係合されるよう構成し、前記係合により、少なくとも前記トリム部の車外側側壁の先端部分の車外側への移動が規制されるようにし、
前記フランジに段差部を形成するとともに、前記トリム部の車内側側壁の先端部分には係合突起を設け、該係合突起が前記段差部に係合されることで前記トリム部の抜け方向への移動が規制されるようにしたことを特徴とするウエザストリップの取付構造。
【0009】
手段1によれば、ウエザストリップは、そのトリム部が車両のドア開口周縁のフランジに嵌合保持されることで取付けられ、スポンジ状又は軟質のゴム弾性を有する材料によって構成される中空状のシール部によって、ドア閉時にドアの周縁が押付けられることで、シールされる。さて、手段1では、トリム部がフランジに嵌合保持されるのみならず、トリム部の車外側側壁の先端部分がドア開口周縁のフランジよりも車外側に設けられた係合凸部と前記フランジとに当接するとともに、それらの間に保持された状態にて係合される。このため、取付状態の安定化が図られる。また、従来設けられていたトリム部内の金属インサートが省かれているため、軽量化が図られるのは勿論のこと、両面接着テープをも用いる必要がないため、コストの増大の抑制が図られ、取付作業を容易に行うことができ、作業性の飛躍的な向上を図ることができる。
【0011】
また、係合凸部と前記フランジとの間に保持された状態での係合により、少なくとも前記トリム部の車外側側壁の先端部分の車外側への移動が規制される。このため、トリム部先端の保持力が低下しづらくなり、ウエザストリップがより一層脱落等しにくくなる。結果として、取付状態のさらなる安定化が図られる。
【0013】
また、係合凸部と前記フランジとの間に保持された状態での係合により、トリム部の抜け方向への移動も規制される。このため、ウエザストリップがより一層脱落等しにくくなり、取付状態の安定化がさらに確実に図られる。
【0015】
また、前記フランジに段差部が形成され、トリム部の車内側側壁の先端部分には、係合突起が設けられ、該係合突起が段差部に係合される。これにより、トリム部の抜け方向への移動が規制される。そのため、より一層の取付状態の安定化を図ることができる。
【0016】
手段2.前記フランジの先端部に拡径部を設けるとともに、該拡径部によって、前記トリム部の抜け方向への移動が規制されるよう構成したことを特徴とする手段1に記載のウエザストリップの取付構造。
【0017】
手段2によれば、フランジの先端部に拡径部を設けるという比較的簡単な構成でもって、トリム部の抜け方向への移動を規制することができ、ひいては取付状態の一層の安定化を図ることができる。
【0018】
手段3.前記拡径部は、前記フランジの先端部が折曲形成されることで構成されていることを特徴とする手段2に記載のウエザストリップの取付構造。
【0019】
手段3によれば、フランジ部の先端部を折曲形成することで、拡径部を比較的簡単に構成することができる。その結果、コストの増大、作業性の低下等を招いたりすることがない。
【0020】
手段4.前記フランジに係合溝を形成するとともに、前記トリム部の車内側側壁には、前記係合溝に係合されることで前記トリム部の抜け方向への移動が規制されるよう係合突起を設けたことを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載のウエザストリップの取付構造。
【0021】
手段4よれば、フランジに係合溝が形成され、トリム部の車内側側壁に設けられた係合突起が係合溝に係合されることで、トリム部の抜け方向への移動が規制される。その結果、取付状態の一層の安定化を図ることができる。
【0022】
手段5.前記トリム部の車内側側壁の先端部分には、前記フランジに対する抜け抵抗を高めるためのリップ部を設けたことを特徴とする手段1乃至4のいずれかに記載のウエザストリップの取付構造。
【0023】
手段5によれば、トリム部の車内側側壁の先端部分に設けられたリップ部がフランジに当接し、これによりフランジに対する抜け抵抗が高められる。そのため、トリム部の抜け方向への移動を一層抑制することができ、結果として、さらなる取付状態の安定化を図ることができる。
【0024】
手段6.内装部材によって、前記トリム部の抜け方向への移動が規制されるようにしたことを特徴とする手段1乃至5のいずれかに記載のウエザストリップの取付構造。
【0025】
手段6によれば、内装部材によって、トリム部の抜け方向への移動が規制される。このように、従来から用いられている内装部材を用いることで、コストの増大等を招くことなく、さらなる取付状態の安定化を図ることができる。
【0026】
手段7.前記内装部材の端縁と前記フランジとによって前記トリム部の車内側側壁が挟み込まれるよう構成したことを特徴とする手段6に記載のウエザストリップの取付構造。
【0027】
手段7によれば、内装部材の端縁とフランジとによってトリム部の車内側側壁が挟み込まれるため、トリム部が安定して支持されることとなる。結果として、より確実に取付状態の安定化を図ることができる。
【0028】
手段8.前記トリム部の両側壁を連結する連結部を覆うようにして前記内装部材を配設したことを特徴とする手段6に記載のウエザストリップの取付構造。
【0029】
手段8によれば、トリム部の両側壁を連結する連結部が内装部材によって覆われる。このため、トリム部の抜け方向への移動が内装部材によって規制されることとなり、結果として取付状態の一層の安定化を図ることができる。
【0030】
手段9.前記トリム部に意匠リップを設け、該意匠リップにて前記内装部材の端縁を覆うようにしたことを特徴とする手段6乃至8のいずれかに記載のウエザストリップの取付構造。
【0031】
手段9によれば、トリム部に設けられた意匠リップにて内装部材の端縁が覆われるため、内装部材の端縁が視認されにくくなり、結果として外観品質の向上を図ることができる。
【0032】
手段10.前記トリム部は硬質ゴムにより構成されていることを特徴とする手段1乃至9のいずれかに記載のウエザストリップの取付構造。
【0033】
手段10のように、トリム部を硬質ゴムにより構成することで、軟質材料により構成されている場合に比べて、トリム部が車両のドア開口周縁のフランジに嵌合保持される際の嵌合保持力を高めることができる。結果として、取付状態のさらなる安定化を図ることができる。
【0034】
手段11.少なくとも前記フランジをはじめとするドア開口周縁は、アルミニウムにより構成されていることを特徴とする手段1乃至10のいずれかに記載のウエザストリップの取付構造。
【0035】
手段11のように、少なくともフランジをはじめとするドア開口周縁がアルミニウムにより構成されることで、段差部や溝部等の成形を容易に行うことができる。すなわち、トリム部等の脱落等をより効果的に防止するための係合構成を比較的容易に確保することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下に、一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
【0037】
図1,2に示すように、自動車10のボディ11のうち、ドア12に対応するドア開口周縁には、ウエザストリップ14が設けられる。本実施の形態のウエザストリップ14は、ドア開口周縁全周にわたって取付けられ、押出成形法によって成形された押出成形部と、型成形法によって成形された型成形部(図2で散点模様を付した部分)とを備えている。
【0038】
図3,4に示すように、ウエザストリップ14は、トリム部15とシール部16とを備えている。トリム部15は、一対の側壁(車内側側壁17、車外側側壁18)及び両側壁17,18を連結する断面湾曲形状をなす連結部19を備えており、全体として略J字状(又は略U字状)をなしている。トリム部15は、前記ドア開口周縁に形成されたフランジ21の先端に、その凹部が嵌め込まれるようにして嵌合保持されるようになっている。なお、本実施の形態におけるフランジ21は、アウタパネル22、インナパネル23、及び、補強用のリーンフォース24が相互に重ね合わさった状態で構成されている。
【0039】
前記トリム部15は、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエン共重合)ソリッドゴムによって構成されている。また、従来内部に埋設されていた金属インサートが、本実施の形態のトリム部15には設けられていない(金属インサートレス)。さらに、トリム部15の車外側側壁18には、内側に向かって突出する複数の突起31が一体的に形成されており、これにより、フランジ21に対する保持力が高められるようになっている。また、トリム部15のうち、視認されやすい連結部19から車内側側壁17にかけて所定の着色の施された意匠層32が設けられ、これにより、外観品質の向上が図られている。
【0040】
さらに、前記シール部16は、車外側側壁18に対し設けられており、中空状をなしている。該シール部16は、EPDMスポンジゴムによって構成されている。そして、ドア12閉時には、図4に2点鎖線で示すように、シール部16が潰れ変形することで、ドア12と自動車10のボディ11との間がシールされるようになっている。
【0041】
さて、本実施の形態では、前記フランジ21よりも車外側におけるアウタパネル22には、係合凸部34が設けられている。この係合凸部34に対し、前記トリム部15の車外側側壁18先端が係合されている。かかる係合によって、ウエザストリップ14の車外側方向への移動が規制されるようになっている。
【0042】
また、前記インナパネル23の先端が折曲形成されることによって、フランジ21には段差部35が形成されている。これに対し、ウエザストリップ14のトリム部15の車内側側壁17の先端側には、リップ状の係合突起36が設けられている。そして、係合突起36が前記段差部35に係合されることにより、トリム部15の抜け方向への移動が規制されるようになっている。
【0043】
さらに、本実施の形態では、内装部材としての内装ガーニッシュ37が車内側に配設されており、該内装ガーニッシュ37の端縁が前記車内側側壁17に押付けられている。つまり、内装ガーニッシュ37の端縁とフランジ21とによってトリム部15の車内側側壁17が挟み込まれ、これにより、トリム部15の抜け方向への移動が規制されるようになっている。なお、内装ガーニッシュ37の車内側表面には前記トリム部15の意匠層32と同色の意匠層38が設けられており、一層の外観品質の向上が図られている。
【0044】
次に、上記のように構成されてなる本実施の形態の作用効果について説明する。
【0045】
本実施の形態におけるウエザストリップ14は、そのトリム部15がボディ11のドア12開口周縁のフランジ21に嵌合保持されることで取付けられる。それのみならず、トリム部15の車外側側壁18の先端部分が係合凸部34にて係合保持される。このため、トリム部15の車外側側壁18の先端部分の車外側への移動が規制され、トリム部15先端の保持力が低下しづらくなり、ウエザストリップ14の脱落を効果的に規制でき、ひいては取付状態の安定化を図ることができる。
【0046】
さらに、本実施の形態では、フランジ21の段差部35に、車内側側壁17先端側の係合突起36が係合されることで、トリム部15の抜け方向への移動が規制されている。併せて、内装ガーニッシュ37の端縁が車内側側壁17に押付けられることで、車内側側壁17が挟み込まれ、これにより、トリム部15の抜け方向への移動が規制されている。そのため、取付状態の一層の安定化を図ることができる。
【0047】
一方で、本実施の形態では、トリム部内に金属インサートが設けられていた従来技術とは異なり、金属インサートレスのトリム部15が採用されているため、ウエザストリップ14全体として飛躍的な軽量化が図られる。
【0048】
さらには、両面接着テープをも用いていないため、コストの増大の抑制が図られるとともに、取付作業を容易に行うことができる。つまり、トリム部15をフランジ21に嵌め込み、この際、車外側側壁18先端を係合凸部34に係合させ、係合突起36を段差部35に係合させ、その上で、内装ガーニッシュ37を前記位置に配設するという比較的簡易な作業で取付状態の安定化を図ることができる。その結果、作業性の飛躍的な向上を図ることができる。
【0049】
また、トリム部15を硬質ゴムにより構成することで、軟質材料により構成されている場合に比べて、フランジ21への嵌合保持力を高めることができる。結果として、取付状態のさらなる安定化を図ることができる。
【0050】
尚、上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
【0051】
(a)例えば、図5に示すような取付構造を採用することもできる。すなわち、フランジ21に対し上記実施の形態で採用したような段差部を設けることなく、車内側側壁17にリップ部41を設けることとしてもよい。この場合、リップ部41がフランジ21に当接し、このときの摩擦力によりフランジ21に対する抜け抵抗が高められる。そのため、トリム部15の抜け方向への移動を一層抑制することができ、結果として、さらなる取付状態の安定化を図ることができる。
【0052】
また、上記実施の形態では、車内側側壁17に内装ガーニッシュ37の端縁を押付けることとしているが、同図に示すように、トリム部15の連結部19(の一部又は全部)を覆うようにして内装ガーニッシュ42を配設することとしてもよい。この場合、トリム部15の抜け方向への移動が内装ガーニッシュ42の面によって規制されることとなり、結果として取付状態の一層の安定化を図ることができる。また、同図に示すようにトリム部15に意匠リップ43を設け、該意匠リップ43にて内装ガーニッシュ42の端縁部分を覆うようにしてもよい。このように構成することで、意匠リップ43にて内装ガーニッシュ43の端縁が視認されにくくなり、結果として外観品質の向上を図ることができる。
【0053】
(b)また、例えば、図6に示すような取付構造を採用することもできる。すなわち、車内側側壁17に比較的短いリップ部52を設けることとし、該リップ部52をフランジ21に当接せしめることとしてもよい。このときの摩擦力によりフランジ21に対する抜け抵抗が高められ、トリム部15の抜け方向への移動を一層抑制することができ、結果として、さらなる取付状態の安定化を図ることができる。
【0054】
さらに、同図に示すように、アウタパネル22の先端部分を折り曲げることで段差部51を設けるとともに、該段差部51に車外側側壁18の突起31を前記段差部51に係合させることとしてもよい。この場合、突起31が係合突起を構成することとなる。かかる構成とすることで、トリム部15の抜け方向への移動を一層抑制することができ、結果として、さらなる取付状態の安定化を図ることができる。
【0055】
(c)さらに、例えば、図7に示すような取付構造を採用することもできる。すなわち、トリム部15全体を内装ガーニッシュ53で覆うよう構成し、トリム部15を外部から視認できないような構成としてもよい。かかる構成を採用することで、連結部19が内装ガーニッシュ53で完全に覆われる格好となり、トリム部15の抜け方向への移動がより確実に規制されることとなるとともに、トリム部15に意匠リップ等を設けずとも、外観品質の向上を図ることができる。
【0056】
(d)併せて、例えば、図8乃至図11に示すような取付構造を採用することもできる。なお、これら各図に示す例では、アルミニウムボディが採用されており、アウタパネル62及びインナパネル63並びにフランジ61がアルミニウムで構成されている。まず、図8に示すように、アウタパネル62に、前記係合凸部34に代えて、鉤状の係合凸部64を設けることとしてもよい。かかる構成とすることで、トリム部15の車外側への移動のみならず、抜け方向への移動も規制されることとなり、より一層の取付状態の安定化を図ることができる。さらに、フランジ61に鉤状の係合溝65を設けるとともに、トリム部15の車内側側壁17には前記係合溝65に係合される係合突起66を設けることとしてもよい。かかる構成とすることで、さらに一層の取付状態の安定化を図ることができる。このように鉤状の係合凸部64や係合溝65は、アルミニウムを引き抜き成形により比較的容易に形成することができる。
【0057】
勿論、アルミニウムで構成されている場合であっても、図9に示すように、単なる凸状の係合凸部71を採用することもできる。また、同図に示すように、フランジ61に拡径部72を設けるとともに、車外側側壁17及び車外側側壁18には、前記拡径部72の両段差部に係合される係合突起73,74を設けることとしてもよい。
【0058】
さらに、図10に示すように、上記係合凸部64と同様、鉤状の係合凸部75を設けるとともに、比較的厚肉のリップ部76をフランジ61に当接せしめることとしてもよい。
【0059】
併せて、図11に示すように、フランジ61に段差部77を設けるとともに、車内側側壁17に係合突起78を設け、該係合突起78を段差部77に係合せしめることとしてもよい。
【0060】
(e)加えて、例えば、図12に示すような取付構造を採用することも可能である。すなわち、同図に示すように、アウタパネル22の先端を折曲形成することで拡径部81を形成することとしてもよい。かかる構成下、トリム部15の嵌合保持力及び突起31及びリップ部52の拡径部81への係合により、抜け方向への移動が規制されることとなり、取付状態の一層の安定化を図ることができる。
【0061】
(f)さらに、図13に示すように、自動車後部のラゲッジドア(又はバックドア)87の開口に取着されるウエザストリップ82にも具体化できる。すなわち、該ウエザストリップ82は、トリム部83とシール部84とを備えている。トリム部83は、同様に金属インサートレスのEPDMソリッドゴムによって構成され、開口周縁に位置するフランジ91に嵌合保持される。さらに、トリム部83は、車内側側壁84、車外側側壁85及び連結部86を具備し、連結部86には首部を介して、EPDMスポンジゴムよりなる中空状のシール部84が設けられている。この場合、車外側側壁85の先端がフランジ91よりも車外側のボディに設けられた係合凸部92に係合される。また、同図に示すように、内装ガーニッシュ93の端縁が車内側側壁84に押さえ付けられるような構成としてもよい。
【0062】
(g)さらにまた、図14に示すように、自動車のクォータウインドの開口に取着されるウエザストリップ94にも具体化できる。すなわち、該ウエザストリップ94は、トリム部95とシール部96とを備えている。トリム部95は、同様に金属インサートレスのEPDMソリッドゴムによって構成され、開口周縁に位置するフランジ101に嵌合保持される。さらに、トリム部95は、車内側側壁97、車外側側壁98及び連結部99を具備し、車外側側壁98に、EPDMスポンジゴムよりなる中空状のシール部96が設けられている。この場合、車外側側壁85の先端がフランジ101よりも車外側のボディに設けられた係合凸部102に係合される。また、同図に示すように、内装ガーニッシュ103の端縁が車内側側壁97に押さえ付けられるような構成としてもよい。
【0063】
(h)勿論、上記実施の形態や、別の実施の形態に記載された事項を適宜組み合わせた構造を採用してもよいことはいうまでもない。
【0064】
(i)上記実施の形態ではウエザストリップ14を構成する素材としてEPDMを例示しているが、IR(イソブレンゴム)、CR(クロロプレンゴム)等の他のゴム材料を用いてもよい。また、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)、或いは軟質のポリ塩化ビニル等のゴム状弾性を有する他の弾性材料により構成してもよい。
【0065】
(j)上記実施の形態では、ウエザストリップ14が、ドア開口の周縁全周にわたって取付けられることとしているが、必ずしも全周でなくてもよく、例えば縦方向に延びる前部及び後部、並びにこれらを接続する上部にわたって取付けられることとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態において自動車を示す部分斜視図である。
【図2】ウエザストリップを模式的に示す側面図である。
【図3】ウエザストリップを示す図2のJ−J線断面図である。
【図4】ウエザストリップの取付構造を示す断面図である。
【図5】別の実施の形態におけるウエザストリップの取付構造を示す断面図である。
【図6】別の実施の形態におけるウエザストリップの取付構造を示す断面図である。
【図7】別の実施の形態におけるウエザストリップの取付構造を示す断面図である。
【図8】別の実施の形態におけるウエザストリップの取付構造を示す断面図である。
【図9】別の実施の形態におけるウエザストリップの取付構造を示す断面図である。
【図10】別の実施の形態におけるウエザストリップの取付構造を示す断面図である。
【図11】別の実施の形態におけるウエザストリップの取付構造を示す断面図である。
【図12】別の実施の形態におけるウエザストリップの取付構造を示す断面図である。
【図13】別の実施の形態におけるウエザストリップの取付構造を示す断面図である。
【図14】別の実施の形態におけるウエザストリップの取付構造を示す断面図である。
【符号の説明】
10…車両としての自動車、11…ボディ、12…ドア、14,82,94…ウエザストリップ、15,83,95…トリム部、16,84,96…シール部、17,84,97…車内側側壁、18,85,98…車外側側壁、19,86,99…連結部、21,61,91,101…フランジ、22,62…アウタパネル、23,63…インナパネル、31…突起、34,64,71,75,92,102…係合凸部、35,77…段差部、36,66,73,74,78…係合突起、37,42,53,93,103…内装ガーニッシュ、41,52,76…リップ部、43…意匠リップ、65…係合溝、72,81…拡径部。
Claims (9)
- 車両のドア開口周縁に沿って取付けられるウエザストリップの取付構造であって、
前記ウエザストリップは、
断面略U字状又はJ字状の金属インサートレスのトリム部と、
スポンジ状又は軟質のゴム弾性を有する材料によって構成されるとともに、前記トリム部の車外側側壁から突出するように一体的に設けられ、ドア閉時にドアの周縁が押付けられる中空状のシール部とを備え、
前記トリム部が前記ドア開口周縁のフランジに嵌合保持されるよう構成するとともに、前記トリム部の車外側側壁の先端部分が、前記ドア開口周縁の前記フランジよりも車外側に設けられた係合凸部と前記フランジとに当接するとともに、それらの間に保持された状態にて係合されるよう構成し、前記係合により、少なくとも前記トリム部の車外側側壁の先端部分の車外側への移動が規制されるようにし、
前記フランジに段差部を形成するとともに、前記トリム部の車内側側壁の先端部分には係合突起を設け、該係合突起が前記段差部に係合されることで前記トリム部の抜け方向への移動が規制されるようにしたことを特徴とするウエザストリップの取付構造。 - 前記フランジの先端部に拡径部を設けるとともに、該拡径部によって、前記トリム部の抜け方向への移動が規制されるよう構成したことを特徴とする請求項1に記載のウエザストリップの取付構造。
- 前記拡径部は、前記フランジの先端部が折曲形成されることで構成されていることを特徴とする請求項2に記載のウエザストリップの取付構造。
- 前記フランジに係合溝を形成するとともに、前記トリム部の車内側側壁には、前記係合溝に係合されることで前記トリム部の抜け方向への移動が規制されるよう係合突起を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のウエザストリップの取付構造。
- 前記トリム部の車内側側壁の先端部分には、前記フランジに対する抜け抵抗を高めるためのリップ部を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のウエザストリップの取付構造。
- 内装部材によって、前記トリム部の抜け方向への移動が規制されるようにしたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のウエザストリップの取付構造。
- 前記内装部材の端縁と前記フランジとによって前記トリム部の車内側側壁が挟み込まれるよう構成したことを特徴とする請求項6に記載のウエザストリップの取付構造。
- 前記トリム部の両側壁を連結する連結部を覆うようにして前記内装部材を配設したことを特徴とする請求項6に記載のウエザストリップの取付構造。
- 前記トリム部に意匠リップを設け、該意匠リップにて前記内装部材の端縁を覆うようにしたことを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載のウエザストリップの取付構造。
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