JP3796917B2 - 電動サッシ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する利用分野】
本発明は、電動サッシに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の電動サッシ、例えば、特開昭63−14978号公報に開示されたものにおいては、引き違い式の1対の障子がモータにより駆動される駆動機構により、開閉されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した電動サッシは、1対の障子が同時に開閉されるため、一方の障子を開けたくない場合、例えば、一方の障子がコンロの前面に位置する場合、採用することが出来ない。
【0004】
それ故に、本発明は、かかる事情に鑑み、一方の障子を駆動機構から解放できるようにした電動サッシを提供することを、技術的課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決するために請求項1記載の発明において講じた技術的手段は、内部に開口が画成される矩形の枠体、前記開口を開閉するために前記枠体内に引き違い式に移動可能に装架された第1障子および第2障子:第1シュー、第2シューおよびモータを備え、伝達機構を介して伝えられた前記モータの回転トルクにより、前記第1シューおよび前記第2シューが、夫々、前記第1障子および前記第2障子と平行に且つ同一方向に移動するようにした駆動機構:前記第1シューと前記第1障子の所定の部位とを手動操作で係脱する第1係脱機構:ならびに前記第2シューと前記第2障子の所定の部位とを手動操作で係脱する第2係脱機構を備えた電動サッシを構成したことである。
【0006】
しかも、請求項1記載の電動サッシにおいて、前記第1係脱機構は前記第1障子の下枠に枢支された第1レバーに植設された第1ピンと前記第1シューに形成されて前記第1ピンと係脱する上方開口の切り欠きとからなり、前記第2係脱機構は前記第2障子の下枠に枢支された第2レバーに植設された第2ピンと前記第2シューに形成されて前記第2ピンと係脱する上方開口の切り欠きとからなるようにしたことである。
【0007】
上記技術的課題を解決するために請求項記載の発明において講じた技術的手段は、請求項2記載の電動サッシにおいて、前記第1レバーと前記第1障子の下枠との間に介設された第1ターンオーバスプリングにより、前記第1ピンの係脱の各位置が保持され、前記第2レバーと前記第2障子の下枠との間に介設された第2ターンオーバスプリングにより、前記第2ピンの係脱の各位置が保持されるようにしたことである。
【0008】
上記技術的課題を解決するために請求項記載の発明において講じた技術的手段は、請求項記載の電動サッシにおいて、前記第1係脱機構の第1レバーおよび前記第2係脱機構の第2レバーの内の少なくとも一方と、これに対応する障子の下枠との間にスペーサーが介装させたことである。
【0009】
上記技術的課題を解決するために請求項記載の発明において講じた技術的手段は、請求項記載の電動サッシにおいて、前記第1係脱機構の第1ピンが前記第1シューシューの切り欠きと非係合であるとき、前記第1ピンを、前記枠体から延出するレバーと係合するようにしたことである。
【0010】
上記技術的課題を解決するために請求項記載の発明において講じた技術的手段は、請求項1記載の電動サッシにおいて、前記伝達機構にクラッチ機構を設け、前記第1シューおよび前記第2シューの何れかに過負荷が作用したときに、前記クラッチ機構によりすべりが発生し、前記第1シューおよび前記第2シューへの所定値以上のトルク伝達を制限するようにしたことである。
【0011】
上記技術的課題を解決するために請求項記載の発明において講じた技術的手段は、請求項1記載の電動サッシにおいて、前記第1障子の縦枠および前記縦枠に対応する前記第2障子の縦枠に夫々フックを設け、前記第1障子および前記第2障子が閉じ位置にあるときに、前記縦枠を相互に引き寄せるようにしたことである。
【0012】
上記技術的課題を解決するために請求項記載の発明において講じた技術的手段は、請求項記載の電動サッシにおいて、前記第1レバーと前記第1障子との間に介設された第1ターンオーバスプリングにより付勢された前記第1ピンが、前記第1障子の閉方向過程において、前記第1シューシューのカム面方向に乗りあげた後に、前記切り欠きと係合するようにしたことである。
【0013】
上記技術的課題を解決するために請求項記載の発明において講じた技術的手段は、請求項1記載の電動サッシにおいて、前記第1係脱機構は前記第1障子の下枠に枢支された第1レバーに植設された第1ピンと前記第1シューに枢支され且つバネにより前記第1障子の閉方向に付勢されて前記第1シュー上の所定位置に保持される保持部材と前記保持部材に形成されて前記第1ピンと係脱する上方開口の切り欠きとからなり、前記第2係脱機構は前記第2障子の下枠に枢支された第2レバーに植設された第2ピンと前記第2シューに枢支され且つバネにより前記第2障子の閉方向に付勢されて前記第2シュー上の所定位置に保持される保持部材と前記保持部材に形成されて前記第2ピンと係脱する上方開口の切り欠きとからなるようにしたことである。
【0014】
上記技術的課題を解決するために請求項記載の発明において講じた技術的手段は、請求項記載の電動サッシにおいて、前記第1障子が閉位置にあるとき前記枠体の第1側に固定されて前記第1障子が屋外側から開方向に偏移されようとしたときに前記第1保持部材の回動を阻止する第1固定部材および前記第2障子が閉位置にあるとき前記枠体の第2側に固定されて前記第2障子が屋外側から開方向に偏移されようとしたときに前記第2保持部材の回動を阻止する第2固定部材を備えるようにしたことである。
【0015】
上記技術的課題を解決するために請求項1記載の発明において講じた技術的手段は、請求項において、前記第1固定部材および前記第2固定部材は、夫々、前記第1シューおよび前記第2シューのストッパを兼ねているようにしたことである。
【0016】
上記技術的課題を解決するために請求項11記載の発明において講じた技術的手段は、請求項において、前記枠体側から前記第1係脱機構側に延在する固定部および前記固定部の先端部にスプリングを介して装架された可動部とからなるレバーを備え、前記第1係脱機構が前記第障子の閉位置に対応する位置にあるとき、前記第1ピンが前記第1切り欠きから離脱するとき前記第1ピンが前記可動部を前記スプリングの付勢力に抗して押し上げ、その後、前記スプリングの付勢力により原位置に復帰した可動部上に前記第1ピンが支持されるようにしたことである。
上記技術的課題を解決するために請求項1記載の発明において講じた技術的手段は、請求項1において、前記第1係脱機構は前記第1障子の下枠に固定された第1本体部、前記第1本体部に沿って設けられた固定突起および脱着可能突起との間に画成された第1溝ならびに前記第1シュー側から前記第1溝内に延在する第1ピンを備え、前記第2係脱機構は前記第2障子の下枠に固定された第2本体部、前記第2本体部に沿って設けられた固定突起および脱着可能突起との間に画成された第2溝ならびに前記第2シュー側から前記第2溝内に延在する第1ピンを備えるようにしたことである。
【0017】
【作用および効果】
上記した第1の構成においては、第1係脱機構(第2係脱機構)をして第1障子(第2障子)とモータにより駆動される駆動機構の第1シュー(第2シュー)との間の係脱関係を適宜選択し、第1障子(第2障子)の移動を手動でも電動でも思いのまま行うことができる。
【0018】
しかも、上記した第の構成においては、第1係脱機構(第2係脱機構)の主要な構成要件をピンとなし、このピンが対応するシューに形成された上方開口の切り欠きと係脱するようにしているので、第1係脱機構(第2係脱機構)の構成を簡単にすることができる。そして、ピンは切り欠きに沿って偏移可能なので、障子の立て付けの悪さにも対応できる。
【0019】
上記した第の構成においては、第1係脱機構(第2係脱機構)のピンをターンスプリングを用いて係脱の各位置に確実に保持できるようにしたので、作動の完全性を確保できる。
【0020】
上記した第の構成においては、第1障子(第2障子)の枠の変更に伴う第1障子(第2障子)と対応するシューとの間の距離の変動は、スペーサを取り替えるだけで対応できる。また、スペーサをストッパとして使うことができる。
【0021】
上記した第の構成においては、第2障子のみを電動操作する場合の第1障子の枠体への固定を図ることにより、第1障子が室外から開かれることがないようにすることができる。
【0022】
上記した第の構成においては、第1障子(第2障子)が電動操作で移動中に過負荷が作用した場合に第1障子(第2障子)が停止するので、その毀損や第1障子(第2障子)と枠体との間に挟まれた身体の一部の損傷を予防することができる。
【0023】
上記した第の構成においては、第1障子の縦枠と第2障子の縦枠とが密着することにより両者間の気密性が保たれ、従来のようなクレッセントを廃止することができる。
【0024】
上記した第の構成においては、第1レバーと第1障子との間に介設された第1ターンオーバスプリングにより付勢された第1ピンが、第1障子の閉方向過程において、第1シューシューのカム面方向に乗りあげた後に、前記切り欠きと係合するようにしたので、第1障子の全閉と同時に、第1障子が自動的にロックされることになる。
【0025】
上記した第の構成においては、第1シュー(第2シュー)が第1障子(第2障子)と一体的に閉じ方向に移動中に第1障子(第2障子)と枠体との間に障害物が存在した場合、例えば、身体の一部が挟まれた場合、停止しようとする第1障子側の第1ピン(第2障子側の第2ピン)と移動し続ける第1シュー側の第1保持部材(第2シュー側の第2保持部材)との係合が、第1保持部材(第2保持部材)が回動することにより解除され、結局、第1障子(第2障子)が停止して身体の一部への挟圧が加わることがない。
【0026】
上記した第の構成においては、第1固定部材(第2固定部材)が閉位置にある第1障子(第2障子)を不動ならしめるので、第1障子(第2障子)が屋外から開放されることがない。
【0027】
上記した第1の構成においては、第1固定部材(第2固定部材)は第1シュー(第2シュー)のストッパを兼ねているので、全体として、部品点数の減少に寄与できる。
【0028】
上記した第1の構成においては、第1ピンは、第1障子を動かさずして、上方に偏移してレバーにて支持されるので、第1シューと第1障子との連係を容易に遮断することができ、操作の簡易化を図ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る電動サッシの実施形態を添付図面にもとづいて、詳細に説明する。
【0030】
図1ないし図4において、矩形の枠体10は、右側の縦枠11、左側の縦枠12、右側の縦枠11の上端部と左側の縦枠12の上端部とを連結する上側の横枠13および右側の縦枠11の下端部と左側の縦枠12の下端部とを連結する下側の横枠14を備える。かように構成された枠体10は、内部に、開口15が画成される。しかして、枠体10の開口15を開閉するために、周知のように、枠体10内には、引き違い式に、第1障子16および第2障子17が移動可能に装架されている。
【0031】
枠体10の室内側(図1ないし図4の手前側)には、第1障子16および/または第2障子17を自動的に開閉する駆動装置20が配設けられている。駆動装置20は、枠体10の下側の横枠14と平行に延在する基板21を備える。基板21には、互いに平行をなす第1溝22および第2溝23が形成されており、第1溝22(第2溝23)には、第1シュー24(第2シュー25)が滑動可能に装架されている。
【0032】
第1シュー24(第2シュー25)は、第1ギャードケーブル26A(第2ギャードケーブル26B)と一体的に連結されている。しかして、第1ギャードケーブル26Aおよび第2ギャードケーブル26Bの双方は、両者間に配設されたギャー27と噛合しており、ギャー27は、クラッチ機構28を介して、電動モータ29と連結されている。かくして、電動モータ29が一方向(他方向)に回転した場合、第1シュー24と第2シュー25とは近接するように(離反するように)移動することになる。
【0033】
第1障子16の下枠16aには第1係脱機構30が装架されており、この第1係脱機構30により、第1障子16と第1シュー24との間の係脱関係が司られるようになっている。すなわち、図1および図3に示されるように、第1障子16の下枠16aには、第1係脱機構30の基体31が1対のピン32(一方のみ図示)により固定されている。基体31には、レバー33の軸部33aが枢支されており、図3に示す状態においては、レバー33の従動部33bに植設されたピン34が、第1シュー24に形成された上方開口の切り欠き部24a内に位置している。
【0034】
また、図2に示すように、第2障子17の下枠17aには、第2係脱機構40の基体41が1対のピン(図示略)により固定されている。基体41には、レバー43の軸部43aが枢支されており、図1および図2に示す状態においては、レバー43の従動部43bに植設されたピン44が、第2シュー25に形成された上方開口の切り欠き部25a内に位置している。第2係脱機構40は、第1係脱機構30と同じような構成を備え且つ同じような作用を営むが、構成・作用の点において、両者は対称となっている。図2から明らかように、基体41と第2障子17の下枠17aとの間にスペーサ45が介装されている。スペーサ45の厚みを適宜変更することにより、第2シュー25と第2障子17の下枠17aとの間の距離の変化に対応することができるようになっている。
【0035】
この状態で、第1シュー24と第2シュー25とが近接方向に駆動されると、つまり、第1シュー24および第2シュー25が、夫々、左方向および右方向に移動すると、図5に示されるように、第1シュー24および第2シュー25が、夫々、第1障子16および第2障子17と一体的に移動する。かくして、第1障子16および第2障子17が、自動的に開かれる。なお、第1障子16および第2障子17の停止位置は、使用者が作動スイッチを離した時点で決定される。また、左方向へ移動中の第1障子16の左側の縦枠16bが、右方向へ移動中の第2障子17と一体のスペーサ45と係合すると、第1障子16は更なる左方向への移動が阻止される。この阻止は、過負荷としてクラッチ機構28に作用するが、かような過負荷が生じた場合、クラッチ機構28にすべりが発生するようになっており、更なるトルク伝達が抑制されている。尚、かような作用を営むクラッチ機構28は、既に周知のものとなっている。また、過負荷は、第1障子16(第2障子17)と枠体10との間に物体や身体の一部が挟まれた場合においても惹起されるが、このような場合も、同様なトルク伝達の抑制がなされる。
【0036】
レバー33の従動部33bに植設されたピン34と第1シュー24に形成された上方開口の切り欠き部24aとの係合は、図3に明瞭に理解されるように、基体31とレバー33との間に介設されたターンオーバスプリング37により維持されている。しかして、レバー33の操作部33cを反時計方向に所定の角度だけ回動させると、図4に示されるように、ピン34は第1シュー24の切り欠き部24aから排出ないし抜き出されて、第1シュー24のカム面24b上に位置するようになる。その後、レバー33の操作部33cを、更に反時計方向に回動させると、ターンオーバスプリング37の作用により、図6に示される、ピン34は第1シュー24のカム面24bから離れた位置に保持されるようになっている。この状態が齎された後、第2障子17を静止させたまま、第1障子16を、手動操作で、左方向に移動させて開くことができる。また、図8に示すように、第1障子16を静止させたまま、第2障子17のみを、電動操作で、左方向に移動させて開閉することができる。
【0037】
尚、手動操作で第1障子16を閉じた後に、再度、図3に示されるような状態に復帰させるためには、2つの方法がある。一の方法は、再度、手動操作で第1障子16を閉じて、図6に示される状態を実現した後に、レバー33の操作部33cを少しだけ時計方向に付勢し、後はターンオーバスプリング37の作用により、レバー33を時計方向に付勢させるようにすることである。他の方法は、手動操作で第1障子16を閉じる前に、レバー33の操作部33cを時計方向に付勢して、ターンオーバスプリング37の作用により、ピン34を第1シュー24のカム面24bに対向させておく。しかる後に、第1障子16を閉じて、その過程で、図7に示されるように、ピン34を第1シュー24のカム面24bに乗りあげさせた後に、ピン34を第1シュー24の切り欠き部24a内に落と込ませても良い。
【0038】
図9に示すように、第1障子16の左側の縦枠16bの外端面と第2障子17の右側の縦枠17bの内端面との間には、気密保持機構60が設けられている。すなわち、第1障子16の左側の縦枠16bの外端面には、先端部が下方に延在するようにL字型に形成されたフック61が固定されている。また、第2障子17の右側の縦枠17bの内端面には、フック61と係合するフック62が形成されている。この係合により、第1障子16の左側の縦枠16bを室外方向(図9の左側方向)に、第2障子17の右側の縦枠17bとを室内方向(図9の右側方向)に、夫々引き寄せられて、第1障子16の左側の縦枠16bと第2障子17の右側の縦枠17との間の気密性が確保されるようになっている。尚、第1障子16および/または第2障子17の閉位置への復帰時にフック61とフック62とが円滑に係合するように、フック62の先端部が曲面をなす先細り状となっている。
【0039】
図10にロック機構70を示す。図8に示すように、第1障子16を静止させたまま、第2障子17のみを、電動操作で開閉する場合、第1障子16は、手動で移動できる状態にある。特に、コンロおよびシンクの前に、夫々、第1障子16および第2障子17が位置する場合、かような形態がとられる。この場合、室外から第1障子16が開かれる虞があるので、ロック機構70が設けられている。すなわち、枠体10の右側の縦枠11にはアーム71が固定されており、このアーム71は左方向に突出している。レバー71の先端部には、上方開口の切り欠き72が形成されており、この切り欠き72は、第1障子16が全閉時の第1シュー24の切り欠き部24aと略同一の鉛直線上に位置するようになっている。そして、ピン34が切り欠き72内に係合することにより、第1障子16は枠体10の右側の縦枠11にロックされることになる。
【0040】
図10に示される状態がいかにして齎されるかを説明する。ピン34は最初は第1シュー24の切り欠き部24a内に位置している。この状態から、モータ29を駆動して第1シュー24を若干左方向に移動させて、第1障子16を開放する。そこで、レバー33を反時計方向に回動させてピン34を第1シュー24の切り欠き部24から排出させた後に、レバー33をその位置を保持させながら、第1障子16を右方向に移動させて閉じると、ピン34がカム72に乗りあげた後にガイドされて、切り欠き72と係合する。かくして、図10に示す状態が実現する。
【0041】
図11および図12には、改良された第1係脱機構30が示される。第1障子の下枠に固定された基体31には、第1レバー33が枢支されている。第1レバー33に植設された第1ピン34は、第1障子16が全閉位置にある場合(図11)、ターンオーバスプリング37の作用により、保持部材241に形成された上方開口の切り欠き241aと係合している。しかして、保持部材241は第1シュー24に枢支されており、且つ、バネ242により、常時時計方向に付勢されているが、図11に示される状態下、保持部材241のアーム部241bは、第1シュー24の上面と固定部材250の突出部250aとの間に挟まれるようになっている。この挟持された状態が保持される限り、第1障子が屋外から開放されんとして基体31が左方向に付勢されても、保持部材240の回動が阻止されて、第1ピン34と切り欠き241aとの係合が維持される。かくして、第1障子の屋外からの開放が阻止され、防犯上、優れた効果を奏する。
【0042】
また、第1シュー24が第1障子と一体的に閉じ方向に移動中の第1障子と枠体との間に障害物が存在した場合、例えば、身体の一部が挟まれた場合、停止しようとする第1障子の第1ピン34と移動し続ける第1シュー24側の第1保持部材240の切り欠き240aとの係合が、図12に示されるように、第1保持部材240が反時計方向に回動することにより解除され、結局、第1障子が停止して身体の一部への挟圧が加わることがない。
【0043】
図13ないし図16において示されるロック機構70は、図10のロック機構の改良に係るものである。図13および図14において、枠体10側から第1係脱機構30にはレバー71の固定部71aが延在している。固定部71aの先端部には、スプリング80を介して可動部71bが装架されている。図13および図14が示す状態つまり第1障子16が閉位置にあるとき、レバー33を反時計方向に回動すると、第1ピン34が第1切り欠き24aから離脱し、第1ピン34が可動部70bをスプリング80の付勢力に抗して押し上げる(図15)。その後、更にレバー33を反時計方向に回動すると、スプリング80の付勢力により可動部70bが原位置に復帰し(図16)、そして、可動部70b上に第1ピン34が支持される(図17)。しかして、図16に示される状態は、ターンオーバスプリング37の作用により維持されるが、この下においては、第1係脱機構30は、第1障子16を第1シュー24から解放しているので、第1障子16を屋内側・屋外側から自由に手動で開閉することができる。また、図17に示す状態の下においては、第1障子16は第1シュー24から解放されると共に枠体10側の固定のレバー70に連結されているので、第1障子16はロック状態となり、図示されない第2障子の開閉に影響されずに、閉状態が保持される。
【0044】
図18に示されるように、第1障子16の下枠16aには基体31が固定されており、基体31には、その延在位に沿って、固定突起91および脱着可能突起92が設けられている。しかして、その間に画成された第1溝93には第1シュー24側から突出する第1ピン34が係合している。図19に示されるように、脱着可能突起92は、基体31に対してフック係合となっている。かような第1障子16は自動開閉される。
【0045】
図20に示されるように、第2障子17の下枠17aにはスペーサ45を介して基体41が固定されており、基体41には、固定突起91が設けられている。基体41は、基体31から脱着可能突起92を除去したものを対称的に設置したものである。しかして、基体41の固定突起91には、第2シュー25側から突出する第2ピン44が係合している。かような第2障子17はロックされた状態に保持され、屋内側・屋外側からの開放が阻止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電動サッシの正面図である。
【図2】第2係脱機構の近傍を示す斜視図
【図3】第1係脱機構の係合状態を示す正面図である。
【図4】第1係脱機構の非係合状態となった直後の正面図である。
【図5】第1障子および第2障子が開かれた状態を示す正面図である。
【図6】第1ピンが第1シューカムから離れた状態を示す図である。
【図7】第1ピンが第1シューカムの上にある状態を示す図である。
【図8】第2障子のみを電動操作して開いた状態を示す正面図である。
【図9】第1障子の縦枠と対応する第2障子の縦枠とが引き寄せられた状態を示す斜視図である。
【図10】第2障子のみを電動操作する際に第1障子を枠体に固定する状態を示す正面図である。
【図11】図3に示す第1係脱機構の改良例を示す側面図である。
【図12】図11に示す第1係脱機構の作動説明図である。
【図13】図10に示す構成の変形例を示す図である。
【図14】図13に示す構成において第1ピンが第1シュー側の切り欠きと係合している状態を示す図である。
【図15】図13に示す構成において第1ピンがレバーの可動部を持ち上げている状態を示す図である。
【図16】図13に示す構成において第1ピンがレバーの可動部より上側に位置している状態を示す図である。
【図17】図13に示す構成において第1ピンがレバーの可動部と係合している状態を示す図である。
【図18】第1係合機構の簡素化された例を示す斜視図である。
【図19】図18に示される装置に使用される基体に分解斜視図である。
【図20】第2係合機構の簡素化された例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 枠体
16 第1障子
17 第2障子
24 第1シュー
24a 切り欠き
25 第2シュー
25a 切り欠き
26A 第1ワイヤ(伝達機構)
26B 第2ワイヤ(伝達機構)
27 ギャー(伝達機構)
28 クラッチ機構
29 モータ
30 第1係脱機構30
33 レバー(第1レバー)
34 ピン(第1ピン)
37 ターンオーバスプリング(第1ターンオーバスプリング)
40 第2係脱機構
43 レバー(第2レバー)
44 ピン(第2ピン)
47 ターンオーバスプリング(第2ターンオーバスプリング)

Claims (12)

  1. 内部に開口が画成される矩形の枠体:前記開口を開閉するために前記枠体内に引き違い式に移動可能に装架された第1障子および第2障子:第1シュー、第2シューおよびモータを備え、伝達機構を介して伝えられた前記モータの回転トルクにより、前記第1シューおよび前記第2シューが、夫々、前記第1障子および前記第2障子と平行に且つ同一方向に移動するようにした駆動機構:前記第1シューと前記第1障子の所定の部位とを手動操作で係脱する第1係脱機構:ならびに前記第2シューと前記第2障子の所定の部位とを手動操作で係脱する第2係脱機構を備え、前記第1係脱機構は前記第1障子の下枠に枢支された第1レバーに植設された第1ピンと前記第1シューに形成されて前記第1ピンと係脱する上方開口の切り欠きとからなり、前記第2係脱機構は前記第2障子の下枠に枢支された第2レバーに植設された第2ピンと前記第2シューに形成されて前記第2ピンと係脱する上方開口の切り欠きとからなる、電動サッシ。
  2. 前記第1レバーと前記第1障子との間に介設された第1ターンオーバスプリングにより、前記第1ピンの係脱の各位置が保持され、前記第2レバーと前記第2障子との間に介設された第2ターンオーバスプリングにより、前記第2ピンの係脱の各位置が保持されるようにした、請求項1記載の電動サッシ。
  3. 前記第1係脱機構の第1レバーおよび前記第2係脱機構の第2レバーの内の少なくとも一方と、これに対応する障子の下枠との間にスペーサーが介装されている、請求項記載の電動サッシ。
  4. 前記第1係脱機構の第1ピンが前記第1シューシューの切り欠きと非係合であるとき、前記第1ピンを、前記枠体から延出するレバーと係合するようにした、請求項1記載の電動サッシ。
  5. 前記伝達機構にクラッチ機構を設け、前記第1シューおよび前記第2シューの何れかに過負荷が作用したときに、前記クラッチ機構によりすべりが発生し、前記第1シューおよび前記第2シューへの所定値以上のトルク伝達を制限するようにした、請求項1記載の電動サッシ。
  6. 前記第1障子の縦枠および前記縦枠に対応する前記第2障子の縦枠に夫々フックを設け、前記第1障子および前記第2障子が閉じ位置にあるときに、前記縦枠を相互に引き寄せるようにした、請求項1記載の電動サッシ。
  7. 前記第1レバーと前記第1障子との間に介設された第1ターンオーバスプリングにより付勢された前記第1ピンが、前記第1障子の閉方向過程において、前記第1シューシューのカム面方向に乗りあげた後に、前記切り欠きと係合するようにした、請求項記載の電動サッシ。
  8. 前記第1係脱機構は前記第1障子の下枠に枢支された第1レバーに植設された第1ピンと前記第1シューに枢支され且つバネにより前記第1障子の閉方向に付勢されて前記第1シュー上の所定位置に保持される保持部材と前記保持部材に形成されて前記第1ピンと係脱する上方開口の切り欠きとからなり、前記第2係脱機構は前記第2障子の下枠に枢支された第2レバーに植設された第2ピンと前記第2シューに枢支され且つバネにより前記第2障子の閉方向に付勢されて前記第2シュー上の所定位置に保持される保持部材と前記保持部材に形成されて前記第2ピンと係脱する上方開口の切り欠きとからなる、請求項1記載の電動サッシ。
  9. 前記第1障子が閉位置にあるとき前記枠体の第1側に固定されて前記第1障子が屋外側から開方向に偏移されようとしたときに前記第1保持部材の回動を阻止する第1固定部材および前記第2障子が閉位置にあるとき前記枠体の第2側に固定されて前記第2障子が屋外側から開方向に偏移されようとしたときに前記第2保持部材の回動を阻止する第2固定部材を備えた、請求項記載の電動サッシ。
  10. 前記第1固定部材および前記第2固定部材は、夫々、前記第1シューおよび前記第2シューのストッパを兼ねている、請求項記載の電動サッシ。
  11. 前記枠体側から前記第1係脱機構側に延在する固定部および前記固定部の先端部にスプリングを介して装架された可動部とからなるレバーを備え、前記第1係脱機構が前記第障子の閉位置に対応する位置にあるとき、前記第1ピンが前記第1切り欠きから離脱するとき前記第1ピンが前記可動部を前記スプリングの付勢力に抗して押し上げ、その後、前記スプリングの付勢力により原位置に復帰した可動部上に前記第1ピンが支持されるようにしてなる、請求項記載の電動サッシ。
  12. 前記第1係脱機構は前記第1障子の下枠に固定された第1本体部、前記第1本体部に沿って設けられた固定突起および脱着可能突起との間に画成された第1溝ならびに前記第1シュー側から前記第1溝内に延在する第1ピンを備え、前記第2係脱機構は前記第2障子の下枠に固定された第2本体部、前記第2本体部に沿って設けられた固定突起および脱着可能突起との間に画成された第2溝ならびに前記第2シュー側から前記第2溝内に延在する第1ピンを備えた、請求項1記載の電動サッシ。
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