JP6771220B2 - 引き戸扉用ロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、引き戸扉用ロック装置に関し、特に、引き戸扉を閉めたロック状態から当該ロック状態を解除して当該引き戸扉を開いた非ロック状態へ移行する際に用いられる引き戸扉用ロック装置に適用して好適なものである。
従来、食器棚、本棚、吊り戸棚又はキャビネット等の引き戸扉を有する家具に用いられ、当該引き戸扉が開かないようにロックするロック機構において、引き戸扉を開ける動作に伴って当該引き戸扉のロック状態を解除するものがある。
このようなロック機構として、例えば、扉の一端部に、使用者が操作する回動レバーと、回動レバーと連動する回動片と、回動片と連動する係止片と、回動片に設けられた付勢手段と、を具備する扉開閉手段を有し、扉を収容する枠部に設けられた隆起部に、係止片と係合可能である係止片受け部を有し、係止片と係止片受け部との係合により、扉が開放不能になり、扉の可動方向に回動レバーを押すことで、係止片と前記係止片受け部との係合が解除されるものが開示されている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2013−158517号公報
しかしながら、特許文献1のロック機構では、係止片を回動片と連動させるために、係止片と回動片とを複数の連結具で連結しているほか、回動片を操作するための回動レバーを設けており、全体として部品点数が多い。そのため、特許文献1のロック機構では、部品を配置するために多くのスペースが必要であるほか、製造コストも高くなっている。
そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、引き戸扉を開ける動作のみでロック状態を解除し得、部品点数が少なく、省スペース化と低コスト化を可能とした簡易な構成の引き戸扉用ロック装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明においては、前面に開口部(510a)を有する枠体(510)と、前記開口部(510a)において水平方向にスライドする引き戸扉(520)とを備える家具(500)に設けられる引き戸扉用ロック装置(300)であって、前記引き戸扉用ロック装置(300)は、前記枠体(510)の上端部及び下端部の少なくとも一方に取り付けられる受け部(100)と、前記引き戸扉(520)の左端部及び右端部の少なくとも一方に取り付けられる把手体(62)とを備え、前記把手体(62)は、回動部材(60)と、前記回動部材(60)の回動を支持する支持体(11)と、前記回動部材(60)と前記支持体(11)とを連結するとともに前記支持体(11)に対して前記回動部材(60)を回動させる回動軸(12)とを備え、前記回動部材(60)は、前記回動軸(12)の軸方向と平行に設けられ前記回動部材(60)から突出した係止凸部(63)を有し、前記支持体(11)は、前記回動軸(12)を軸支する軸支持孔(23)を有し、前記受け部(100)は、前記回動部材(60)の前記係止凸部(63)と係止される係止凹部(130)を有し、前記把手体(62)における前記回動部材(60)の前記係止凸部(63)が前記受け部(100)の前記係止凹部(130)に係止された係止状態において、前記回動部材(60)が前記回動軸(12)を中心として回動すると前記係止状態が解除されることを特徴とする。
本発明において、前記受け部(100)の前記係止凹部(130)を形成する係止端部(120)には、前記係止凸部(63)が前記係止凹部(130)に係止するまでの過程において接触する部分にC面取部分(120a)が形成され、前記係止凸部(63)のうち前記C面取部分(120a)と接触する部分には、R面取部分(63xy)が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、引き戸扉を開ける動作のみでロックが解除し得、部品点数が少なく、省スペース化と低コスト化を可能とした簡易な構成の引き戸扉用ロック装置を実現することができる。
本実施形態における引き戸扉用ロック装置を備えた食器棚の一部の構成を示す斜視図である。 本実施形態における引き戸扉用ロック装置の構成を示す分解斜視図である。 本実施形態における引き戸扉用ロック装置の本体部の構成を示す分解斜視図である。 本実施形態における引き戸扉用ロック装置の上蓋部の構成を示す背面図、上面図、および、下面図である。 本実施形態における引き戸扉用ロック装置の回動部材の構成を示す上面図である。 本実施形態における引き戸扉用ロック装置の収容部材の構成を示す斜視図である。 本実施形態における引き戸扉用ロック装置のバネ支持部材の構成を示す上面図、斜視図、および、下面図である。 本実施形態における引き戸扉用ロック装置の受け部の構成を示す斜視図である。 本実施形態において引き戸扉が閉められるときの引き戸扉用ロック装置の動作を説明するための図であり、(A)は引き戸扉が開いている状態を示す図であり、(B)は引き戸扉が閉まる途中の状態を示す図であり、(C)は引き戸扉が閉まった状態を示す図である。 本実施形態において引き戸扉が開けられるときの引き戸扉用ロック装置の動作を説明するための図であり、(A)は引き戸扉が閉まっている状態を示す図であり、(B)は引き戸扉を開ける途中の状態を示す図であり、(C)は引き戸扉が開いた状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
<引き戸扉用ロック装置を備えた食器棚>
図1に示すように、食器棚500は、開口部510aを有する枠体510、その開口部510aに配置される引き戸扉520、及び、引き戸扉用ロック装置300を備えている。
以下、説明の便宜上、引き戸扉用ロック装置300において、左側とは、食器棚500の開口部510aを正面として見たときの矢印a方向とし、右側とは、食器棚500の開口部510aを正面として見たときの矢印b方向とする。また、上側とは、食器棚500の開口部510aを正面として見たときの矢印c方向とし、下側とは食器棚500の開口部510aを正面として見たときのd方向とする。また、正面側とは、食器棚500の開口部510aをユーザが正面から目視するときの矢印e方向とし、背面側とは、食器棚500の開口部510aを正面として見たときの矢印f方向とする。
引き戸扉用ロック装置300は、枠体510の左側(矢印a方向)の上側(矢印c方向)の端部(以下、これを「上端部」ともいう。)に取り付けられる受け部100と、引き戸扉520の左側(矢印a方向)の端部(以下、これを「左端部」ともいう。)に取り付けられるロック機構付把手部200とを備えている。ここで、図1に示す太い白抜き矢印の方向は、引き戸扉520が閉まる方向である。したがって、白抜き矢印の反対方向は引き戸扉520の開く方向である。
<ロック機構付把手部の構成>
図2〜図7を参照して、本実施形態における引き戸扉用ロック装置300のロック機構付把手部200の構成について説明する。
ロック機構付把手部200は、図2に示すように、上蓋部10と、下蓋部30と、本体部50とを備え、上蓋部10と本体部50とがピン12を介して連結され、下蓋部30と本体部50とがピン12を介して連結された一体構成を有している。
<上蓋部>
上蓋部10は、図2および図3に示すように、略直方体形状の支持体11と、複数の固定ねじ13とを有する。下蓋部30は、略直方体形状の支持体31と、複数の固定ねじ13とを備えている。
図4(A)〜(C)に示すように、支持体11には、回動部材収容空間21、係止凸部貫通孔22、ピン支持孔23、および、ねじ固定孔24,25,26が形成されている。
回動部材収容空間21は、後述する本体部50の回動部材60の上側(矢印c方向)の端部である上端部を収容し、かつ、その回動範囲を規制する収容空間である。
回動部材収容空間21は、ピン12が回動部材60のピン支持部61のピン支持孔61aに支持された状態で、当該ピン12を回動軸として回動部材60が回動するときの回動角度範囲を規制することが可能な平面視略扇状の収容空間である。回動部材収容空間21は、支持体11の下面11bから所定の深さだけ凹んでいる。
具体的には、回動部材収容空間21は、回動部材60の回動角度範囲を規制することを目的としており、回動部材60に対するストッパとしての役割を担う平坦な第1内壁面21pおよび第2内壁面21q、回動部材60の外周面に沿った弧状の第3内壁面21r、弧状の第4内壁面21s、第3内壁面21rと対向した平坦な第5内壁面21u、第4内壁面21sと対向する平坦な第6内壁面21vによって画成されている。
第1内壁面21pは、ピン支持孔23に支持されるピン12を中心として回動部材60が回動する前のデフォルト状態において、当該回動部材60の側壁部分62q(図5)と当接するストッパ面として機能する。第2内壁面21qは、回動部材60が回動したときに当該回動部材60の側壁部分62pと当接するストッパ面として機能する。
第3内壁面21rは、ピン12を中心として回動部材60が回動するときに当該回動部材60の連結壁部分62r(図5)と沿う面であり、ピン支持孔23を中心として円弧状に形成されている。第4内壁面21sは、ピン12を中心として回動部材60の係止凸部63が回動する際の軌跡に沿う面であり、ピン支持孔23を中心として円弧状に形成されている。
係止凸部貫通孔22は、後述する回動部材60の係止凸部63が支持体11を貫通した状態で回動部材60の回動とともに回動するための貫通孔である。係止凸部貫通孔22は、ピン支持孔23の左側(矢印a方向)に、当該ピン支持孔23を中心として当該ピン支持孔23の外周面に沿って弧状に形成されている。
この係止凸部貫通孔22は、回動部材60の係止凸部63が支持体11の上面11aから下面11bまで貫通して挿通された状態において当該係止凸部63が干渉することなく回動することを目的として設けられている。
具体的には、係止凸部貫通孔22は、平坦な第1内壁面22pおよび第2内壁面22q、ピン支持孔23の外周面に沿った弧状の第3内壁面22rおよび第4内壁面22sによって画成されている。なお、第1内壁面22pから第2内壁面22qまでの回動角度範囲は、係止凸部63の回動角度範囲とほぼ同じか、或いは、それよりも僅かに大きく形成されている。
ピン支持孔23は、ピン12が挿入された状態で当該ピン12を回動部材60の回動軸として回動可能に軸支する円筒状の貫通孔である。ピン支持孔23の内径は、後述するピン12の縮径部12bの外径と略同一である。ねじ固定孔24,25,26は、上蓋部10の支持体11と本体部50の収容部材70とを3つのネジ13により取り付けて固定するための貫通孔である。
ねじ固定孔24は、支持体11の上面11aから下面11bにかけて貫通する貫通孔である。ねじ固定孔24は、支持体11と収容部材70とが正しい取り付け位置に配置された状態において第1ねじ受け部77と同軸上になるような位置に設けられている。ねじ固定孔24は、円筒状の筒状孔24aと、略円錐台形状の台形孔24bとを有する。
ねじ固定孔25,26は、ねじ固定孔24と同様の構成を有するため、説明を省略する。ねじ固定孔25は、支持体11と収容部材70とが正しい取り付け位置に配置された状態において第2ねじ受け部78と同軸上になるような位置に配置されている。ねじ固定孔26についても、支持体11と収容部材70とが正しい取り付け位置に配置された状態において第3ねじ受け部79と同軸上になるような位置に配置されている。
ピン12は、図3に示すように、円柱状の軸本体12aと、軸本体12aと同軸上に一体形成された円柱状の縮径部12bとを有する。縮径部12bの外径は、軸本体12aの外径より小さい。ピン12の縮径部12bが支持体11のピン支持孔23に軸支される。なお、後述する下蓋部30のピン12は、支持体31のピン支持孔(図示せず)に軸支される。
<下蓋部>
下蓋部30は、上蓋部10の支持体11とほぼ同一の直方体形状を有する支持体31と、ピン12と、複数の固定ねじ13とを有する。下蓋部30の支持体31は、支持体11と上下対称の部材であり、支持体11に設けられている係止凸部貫通孔22が支持体31には設けられていない以外、支持体11と同様の構成を有する。
具体的には、支持体31は、回動部材60の下側(矢印d方向)の端部を収容するとともに回動角度範囲を規制する回動部材収容空間41と、ピン支持孔(図示せず)と、3つのねじ固定孔44,45,46を有する。なお、回動部材収容空間41は、回動部材収容空間21と同じ回動角度範囲である。
<本体部>
本体部50は、図2に示すように、回動部材60と、収容部材70と、バネ支持部材80と、付勢部材90と、を備えている。
回動部材60は、図3および図5に示すように、ピン12が挿入されるピン支持孔61aを有する略円筒形状のピン支持部61と、引き戸扉520をスライドさせる際の取っ手となる略三角筒状の把手体62と、後述する受け部100(図8)の係止凹部130に係止される係止凸部63とを備え、ピン支持部61、把手体62および係止凸部63が一体に形成されている。
ピン支持部61は、上下方向(矢印cd方向)に沿った開口61hを有する平面視C字状の筒体部分であり、上側(矢印c方向)の端部(以下、これを「上端部」ともいう。)および下側(矢印d方向)の端部(以下、これを「下端部」ともいう。)にピン支持孔61a、61bを有する。ピン支持孔61a、61bの内径は、ピン12の外径よりも僅かに大きい。
把手体62は、図5に示すように、中空の略三角筒状部材であり、薄い板状の2つの側壁部分62p,62qと、側壁部分62p,62qとを連結した連結壁部分62rとを備え、側壁部分62p、62q、及び、連結壁部分62rが一体に形成されている。この把手体62の側壁部分62p、62qが交差した頂点に相当する部分にピン支持部61が設けられている。
係止凸部63は、略直方体であり、ピン支持部61のピン支持孔61a、61bに支持されるピン12と平行に設けられ、かつ、当該ピン支持部61と一体に設けられている。
係止凸部63は、ピン支持部61及び把手体62の上下方向(矢印cd方向)の長さよりも長く形成されており、ピン支持部61及び把手体62の上端面よりも上側(矢印c方向)へ所定の長さだけ突出している。
係止凸部63は、平面視略長方形状を有しており、背面側(矢印f方向)の側面63xと左側(矢印a方向)の側面63yとの角部については、R状に面取りが施されたR面取部分63xyが形成されている。
係止凸部63は、薄い板状部材からなる連結部64を介してピン支持部61と一体に連結されている。係止凸部63および把手体62の側壁部分62qは、ピン支持部61を中心として所定の角度だけ互いに離間している。係止凸部63および把手体62の側壁部分62pは、ピン支持部61を中心として約90度の角度だけ互いに離間している。
図3および図6に示すように、収容部材70は、正面側(矢印e方向)に開口70cを有する略筒状直方体であり、上側(矢印c方向)及び下側(矢印d方向)に開口70a、70bを有している。収容部材70は、組み立て時に開口70cから回動部材60を収容することが可能である。
収容部材70は、背面側(矢印f方向)の背板71と、当該背板71と連結する左側(矢印a方向)の左側板72及び右側(矢印b方向)の右側板73と、左側板72と連結する正面側(矢印e方向)の第1前板74aと、右側板73と連結する正面側(矢印e方向)の第2前板74bとを有する。
背板71の内壁面には、回動部材60のピン支持部61の外周面を摺動自在に支持する弧状の凹面75aを有する第1凹部75が上下方向(矢印cd方向)にわたって設けられている。
また、背板71の内壁面には、第1凹部75の左側(矢印a方向)に凹部空間76aが設けられている。凹部空間76aは、回動部材60が回動していないときに当該回動部材60の係止凸部63を収容可能なスペースであり、第1凹部75と後述する第1ねじ受け部77との間に、上下方向(矢印cd方向)にわたって設けられている。
さらに、背板71の内壁面には、凹部空間76aの左側(矢印a方向)に、固定ねじ13が挿入される第1ねじ受け部77が上下方向(矢印cd方向)にわたって設けられている。
第1ねじ受け部77は、平面視略C形状を有している。ただし、これに限るものではなく、平面視円筒形状を有していてもよい。第1ねじ受け部77の上端部内周面及び下端部内周面には、雌ネジ77a、77bが形成されている。
さらに、背板71と右側板73との角部、および、右側板73と第2前板74bとの角部には、第1ねじ受け部77と同様に第2ねじ受け部78及び第3ねじ受け部79が上下方向にわたって設けられている。第2ねじ受け部78及び第3ねじ受け部79についても、上端部内周面及び下端部内周面には、雌ネジ78a、78b、79a、79bがそれぞれ形成されている。
バネ支持部材80は、図3および図7(A)乃至(C)に示すように、薄板状の基部81と、筒状部82と、第1固定片83と、第2固定片84と、を有する。
基部81は、筒状部82の両側に矩形状の突出部分81a、81bを有している。したがって、回動部材60の把手体62の開口62aにバネ支持部材80を嵌合する際、把手体62の側壁部分62pにバネ支持部材80の突出部分81aが係止され、把手体62の側壁部分62qに突出部分81bが係止される。
筒状部82は、基部81上に立設された円筒状部分である。筒状部82の高さは、後述する付勢部材90の螺旋部分91の高さよりも高く、筒状部82の外径は、付勢部材90の螺旋部分91の直径よりも僅かに小さい。したがって、筒状部82の外周面に対して付勢部材90を装着し、基部81上に保持することが可能となる。
また、筒状部82の中央には、当該筒状部82および当該基部81を貫通する貫通孔82aが形成されている。貫通孔82aの内径は、ピン12の軸本体12aの外径より僅かに大きい。したがって、回動部材60の開口62aにバネ支持部材80が嵌合される際、ピン支持部61のピン支持孔61aと当該バネ支持部材80の筒状部82の貫通孔82aとが連通され、ピン12が筒状部82の貫通孔82aに挿通された後、ピン支持部61のピン支持孔61aに挿入される。
第1固定片83は、略直方体形状からなり、基部81の突出部分81bの上に一体に立設されている。第1固定片83は、平坦面83aと、当該平坦面83aのうち、筒状部82と対向する部分に円弧状に形成された円弧状面83bとを有する。
第1固定片83の平坦面83aは、付勢部材90の第1直線部分92と当接し、バネ支持部材80と一体に嵌合された回動部材60に対して付勢部材90による付勢力を付与する。円弧状面83bは、筒状部82に付勢部材90を配置した際、付勢部材90の螺旋部分91と緩衝しないために形成されている。
第2固定片84は、基部81の下面に突設された角柱部材であり、図3に示すように、回動部材60の把手体62の開口62aにバネ支持部材80が嵌合される際、把手体62の側壁部分62qと当接する傾斜当接面84aと、把手体62の側壁部分62pと当接する垂直当接面84bとを有する。
付勢部材90は、例えばコイルばねである。付勢部材90は、螺旋状に巻回された螺旋部分91と、当該螺旋部分91の両端で直線状に延ばされて形成された第1直線部分92及び第2直線部分93とを備えている。この場合、第1直線部分92と第2直線部分93とは、互いに略直角をなすように形成されている。
したがって、図7(A)に示すように、付勢部材90がバネ支持部材80の筒状部82に取り付けられた状態で、回動部材60の上端部が上蓋部10の回動部材収容空間21に収容されて取り付けられると、第1直線部分92がバネ支持部材80の第1固定片83の平坦面83aに当接され、第2直線部分93が上蓋部10の回動部材収容空間21を画成している第5内壁面21uに当接される。なお、付勢部材90は、下蓋部30に対しても、上蓋部10と同様に装着される。
<受け部>
図8に示すように、受け部100は、平面視矩形状の受け本体部110と、当該受け本体部110の右側(矢印b方向)へ腕部110aを介して突出した係止端部120と、受け本体部110と係止端部120との間に形成された係止凹部130とを有する。
係止端部120の正面側(矢印e方向)には、左側(矢印a方向)から右側(矢印b方向)へ向かって肉厚が次第に減少するような傾斜角度のC面取部分120aが形成されている。
C面取部分120aは、回動部材60の係止凸部63のR面取部分63xyと当接される部分であり、引き戸扉520に取り付けられる回動部材60が右側(矢印b方向)から左側(矢印a方向)へ移動する際に、係止凸部63が係止凹部130に係止するまでの過程において接触する部分である。
係止凹部130は、回動部材60の係止凸部63と係合する凹状溝であり、正面側(矢印e方向)が開口している。係止凹部130の左右方向(矢印ab方向)の幅は、係止凸部63の左右方向(矢印ab方向)の幅よりも大きい。
<使用方法>
図9(A)乃至(C)、及び、図10(A)乃至(C)を参照して、本実施形態における引き戸扉用ロック装置300の使用方法の一例について説明する。
まず、引き戸扉520が閉められた際にロック状態とする方法について説明する。図9(A)に示すように、引き戸扉520が開いている状態では、付勢部材90の付勢力によって回動部材60の把手体62の側壁部分62qが回動部材収容空間21の第1内壁面21pと当接されている。このとき、回動部材60の係止凸部63の側面63xは、係止凸部貫通孔22の第1内壁面22pと当接され、もしくは近接する位置に存在する。
次に、図9(B)に示すように、引き戸扉520が白抜き矢印の方向(左方向)へスライドされると、回動部材60の係止凸部63が受け部100における係止端部120のC面取部分120aに当接される。
さらに、引き戸扉520が白抜き矢印の方向(左方向)へスライドされると、回動部材60の係止凸部63が係止端部120のC面取部分120aの傾斜面に摺接しながら、ピン12を中心として回動部材60が黒矢印に示すように図中反時計回り方向へ回動するとともに、係止凸部貫通孔22内を係止凸部63が図中反時計回り方向へ回動する。
このとき、回動部材60の係止凸部63の側面63xと側面63yとの角部がR面取部分63xyとなっているため、係止凸部63を係止端部120のC面取部分120aに摺接させながら、回動部材60を円滑に回動させることができる。
回動部材60の把手体62と係止凸部63とは一体であるため、係止凸部63の回動と連動して、把手体62もピン12を中心として回動する。ただし、回動部材60には、付勢部材90を介して時計回り方向へ回転させようとする付勢力が作用しているため、係止凸部63が係止端部120のC面取部分120aを乗り越えると、図9(C)に示すように、係止凸部63は付勢部材90による付勢力によって受け部100の係止凹部130に係止される。これにより、引き戸扉520が閉められたロック状態が維持される。
次に、引き戸扉520を開けてロック状態を解除する方法について説明する。引き戸扉520が閉められたロック状態が維持されている場合、回動部材60の係止凸部63は受け部100の係止凹部130に係止された係止状態にある。
図10(A)に示すように、ユーザが把手体62を持って引き戸扉520を開ける方向へ引っ張ると、把手体62を介して回動部材60がピン12を中心に回動部材収容空間21内を反時計回り方向へ回動する。
回動部材60においては、把手体62と係止凸部63とが連結部64を介して一体となっているため、図10(B)に示すように、把手体62が回動部材収容空間21内において点線矢印に示すように回動するのに伴い、係止凸部63が係止凸部貫通孔22内において実線矢印に示すように反時計回り方向へ回動する。
これにより、図10(C)に示すように、回動部材60の係止凸部63が受け部100の係止凹部130に係止された係止状態が解除される。その結果、食器棚500では、白抜き矢印の方向(右方向)へ引き戸扉520をスライドさせることができるようになる。すなわち、ロック機構付把手部200を設けた引き戸扉520では、ユーザにロック解除動作を意識させることなく、引き戸扉520を開けようとする通常の動作だけでロック状態を解除することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記実施形態において示した態様に限定されるものではなく、例えば、以下のような実施形態も包含するものである。
上述した本実施形態では、受け部100が、枠体510の左側(矢印a方向)の上端部に取り付けられ、ロック機構付把手部200が、引き戸扉520の左側(矢印a方向)の左端部に取り付けられている例を示した。しかしながら、これに限るものではなく、受け部100が、枠体510の右側(矢印b方向)の上端部に取り付けられ、ロック機構付把手部200は、引き戸扉520の右側(矢印b方向)の右端部に取り付けられていてもよい。
また、受け部100が、枠体510の左側(矢印a方向)の上端部および右側(矢印b方向)の上端部の双方に取り付けられ、引き戸扉520の左側(矢印a方向)の左端部および右側(矢印b方向)の右端部の双方に取り付けられていてもよい。さらに、受け部100が、枠体510の上端部ではなく、枠体510の下端部に取り付けられ、回動部材60の係止凸部63が当該回動部材60の下端部から下側(矢印d方向)へ突出していてもよい。
また、上述した本実施形態では、付勢部材90を上下2箇所に配置するようにした場合について述べたが、これに限るものではなく、付勢部材90をいずれか一方に配置してもよい。
また、本実施形態では、係止凸部63が回動部材60と一体形成されている場合について述べたが、これに限るものではなく、係止凸部63のうち、回動部材60から突出している部分だけを別部材として取り付けるようにしてもよい。
本実施形態では、上蓋部10の支持体11と下蓋部30の支持体31とが略直方体形状である例を示したが、支持体11及び支持体31の形状はこれに限るものではない。
また、本実施形態では、把手体62が中空の略三角筒状部材である例を示したが、把手体62の形状はこれに限るものではない。
また、本実施形態では、収容部材70において、第1ねじ受け部77の上端部内周面及び下端部内周面に、雌ネジ77a、77bが形成されている場合を示したが、雌ネジ77a、77bは形成されていなくてもよい。固定ねじ13として、タッピングネジ等を用いることにより、雌ネジ77a、77bが形成されていなくても、支持体11と収容部材70、並びに、支持体31と収容部材70を締結させることができる。同様に、第2ねじ受け部78と第2ねじ受け部79においても、雌ネジ78a、78b、79a、79bは形成されていなくてもよい。
10……上蓋部、11、31……支持体、12……ピン、12a……軸本体、12b……縮径部、13……固定ねじ、21、41……回動部材収容空間、21p……第1内壁面、21q……第2内壁面、21r……第3内壁面、21s……第4内壁面、21u……第5内壁面、21v……第6内壁面、22……係止凸部貫通孔、22p……第1内壁面、22q……第2内壁面、22r……第3内壁面、22s……第4内壁面、23……ピン支持孔(軸支持孔)、24〜26、44〜46……ねじ固定孔、30……下蓋部、50……本体部、60……回動部材、61……ピン支持部、61a、61b……ピン支持孔、61h……開口、62……把手体、62p、62q……側壁部分、62r……連結壁部分、63……係止凸部、63x、63y……側面、63xy……R面取部分、64……連結部、70……収容部材、70a、70b、70c……開口、71……背板、72……左側板、73……右側板、74a……第1前板、74b……第2前板、75……第1凹部、75a……凹面、76a……凹部空間、77……第1ねじ受け部、78……第2ねじ受け部、79……第3ねじ受け部、80……バネ支持部材、81……基部、82……筒状部、82a……貫通孔、83……第1固定片、83a……平坦面、83b……円弧状面、84……第2固定片、84a……傾斜当接面、84b……垂直当接面、90……付勢部材、91……螺旋部分、92……第1直線部分、93……第2直線部分、100……受け部、110……受け本体部、110a……腕部、120……係止端部、120a……C面取部分、130……係止凹部、200……ロック機構付把手部、300……引き戸扉用ロック装置、500……食器棚、510……枠体、510a……開口部、520……引き戸扉。

Claims (3)

  1. 前面に開口部を有する枠体と、前記開口部において水平方向にスライドする引き戸扉とを備える家具に設けられる引き戸扉用ロック装置であって、
    前記引き戸扉用ロック装置は、
    前記枠体の上端部及び下端部の少なくとも一方に取り付けられる受け部と、前記引き戸扉の左端部及び右端部の少なくとも一方に取り付けられる把手体とを備え、
    前記把手体は、回動部材と、前記回動部材の回動を支持する支持体と、前記回動部材と前記支持体とを連結するとともに前記支持体に対して前記回動部材を回動させる上下方向に沿った回動軸とを備え、
    前記回動部材は、前記回動軸の軸方向と平行に設けられ、前記回動部材から突出した係止凸部を有し、
    前記支持体は、前記回動軸を軸支する軸支持孔を有し、
    前記受け部は、前記回動部材の前記係止凸部と係止される係止凹部を有し、
    前記把手体における前記回動部材の前記係止凸部が前記受け部の前記係止凹部に係止された係止状態において、前記回動部材が前記回動軸を中心として回動すると前記係止状態が解除される
    ことを特徴とする引き戸扉用ロック装置。
  2. 前記受け部の前記係止凹部を形成する係止端部には、前記係止凸部が前記係止凹部に係止するまでの過程において接触する部分にC面取部分が形成され、
    前記係止凸部のうち前記C面取部分と接触する部分には、R面取部分が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の引き戸扉用ロック装置。
  3. 前記把手体は、引き戸扉をスライドさせる際の取っ手となる略三角筒状である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の引き戸扉用ロック装置。
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