JPH10184145A - ドアロック装置 - Google Patents

ドアロック装置

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JPH10184145A
JPH10184145A JP34692796A JP34692796A JPH10184145A JP H10184145 A JPH10184145 A JP H10184145A JP 34692796 A JP34692796 A JP 34692796A JP 34692796 A JP34692796 A JP 34692796A JP H10184145 A JPH10184145 A JP H10184145A
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JP
Japan
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lever
latch
cancel
pin
close
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Application number
JP34692796A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Minami
達男 南
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Nissan Shatai Co Ltd
Original Assignee
Nissan Shatai Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動ロック作動中のドアハンドル開操作時に
は自動ロック作動をキャンセルできるようにした装置に
おいて、自動ロック作動の途中でモータが停止しても容
易に手動ロック解除可能とすること。 【解決手段】 ラッチ2と一体回動するラッチレバー8
と、回動中心の回動ピン22に対してラッチレバー8に
係合する基本位置と係合しないキャンセル位置とにスラ
イドするクローズレバー21と、回動ピン22を中心に
回動してクローズレバー21にモータ26の駆動力を伝
達可能にキャンセルピン23で連結されたプッシュレバ
ー20と、ドアハンドルの開操作によりクローズレバー
21を基本位置からキャンセル位置にスライドさせるキ
ャンセルレバー30と、クローズレバースライド時のキ
ャンセルピン23の移動を許容する長溝20bと、プッ
シュレバー回動時のキャンセルピン23の移動を許容す
る長穴30cとを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、自動車のドアロ
ック装置に関し、特に、ドアロックのラッチがハーフラ
ッチ位置となるまでドアを閉じたら自動的にフルラッチ
位置となるまで作動させるようにした装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、上述のようなドアロック装置と
して、例えば、特開平5−280238号公報に記載の
ものが知られている。この従来のドアロック装置は、モ
ータが駆動してハーフラッチ位置からフルラッチ位置へ
自動ロックを行っている最中にドアハンドルを開方向に
手動操作したときに生じる不具合を解決することを目的
としてなされたもので、この従来装置は、自動ロック中
にドアハンドルを開操作すると、モータの駆動力がラッ
チに伝達されないようにして、作動をキャンセルできる
よう構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上述
の従来のドアロック装置にあっては、モータの駆動によ
りラッチをハーフラッチ位置からフルラッチ位置に移動
させるまで作動した後、初期状態に戻る作動を行うが、
この作動中に断線などにより電気の供給が停止されてモ
ータが停止すると、ラッチを作動させる部材がラッチの
ロック開放方向への作動を妨げる位置に停止してしま
い、このような場合、ロック解除を行うことがし辛くな
るという問題があった。具体的には、従来装置ではこの
ような場合にロック解除するには、ドアに設けられたリ
ッドを開けて内部の駆動力の伝達機構の部分を露出させ
た後、レバーなどの結合部分の結合を解除してラッチを
作動させる部材にモータ側の規制がかからないようにし
たり、あるいはモータの駆動軸や駆動ギヤを手動で回転
させて初期の状態に戻すなどの操作を行う必要がある。
さらに、上述のモータ駆動による自動ロックの作動中に
ドアハンドルの手動操作時に作動をキャンセルさせる構
成が、複数のレバー部材、ならびに複数のリターンスプ
リングを有しており、操作時に抵抗となる部分が多く操
作力が重くなるという問題があった。
【0004】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、自動ロック作動を行っている最中にド
アハンドルを操作した時に自動ロック作動をキャンセル
できるようにした装置において、自動ロック作動の途中
でモータが停止する不具合が生じても、手動によりロッ
ク解除を容易に行うことができるようにし、さらに、手
動操作時の操作力低減を図ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上述の目的を達成する
ため請求項1記載の発明は、車体に設けられたストライ
カと、ドアに設けられて前記ストライカと係合するラッ
チと、このラッチがストライカとの係合が浅いハーフラ
ッチ位置とこの係合が深いフルラッチ位置とに位置する
ときにそれぞれ係合してラッチとストライカとが係合し
た状態を維持させるポールと、によりロック本体が構成
され、前記ポールは、ドアハンドルの開操作に連動して
前記ラッチとの係合を解除するよう構成され、前記ラッ
チには、モータの駆動力をハーフラッチ位置からフルラ
ッチ位置への回動方向に伝達させる伝達機構が設けら
れ、前記モータの駆動を制御する制御手段が設けられ、
前記制御手段は、前記ラッチのハーフラッチ位置を検出
すると、伝達機構によりラッチをフルラッチ位置とする
までモータを駆動させ、ラッチのフルラッチ位置を検出
すると伝達機構がラッチと係りのない初期状態に戻るま
でモータを逆転駆動させるよう構成されたドアロック装
置において、前記伝達機構が、ラッチと同軸で一体回動
するラッチレバーと、回動ピンを中心に回動可能に支持
されてこの回動途中でラッチレバーと係合してラッチを
ハーフラッチ位置からフルラッチ位置へ移動させるクロ
ーズレバーと、前記回動ピンと同軸で回動可能に支持さ
れているとともに前記クローズレバーと同期回動可能に
一端部がクローズレバーに連結され、他端部にモータの
駆動力が入力可能に形成されたプッシュレバーとを備
え、前記クローズレバーが、前記回動ピンに対して、前
記ラッチレバーと係合可能な基本位置と、前記ラッチレ
バーと係合不可能なキャンセル位置との間でスライド可
能に支持され、前記プッシュレバーとクローズレバーの
一端部との前記連結は、前記クローズレバーの基本位置
とキャンセル位置間のスライドを許容する構造に形成さ
れ、前記クローズレバーに連結されてドアハンドルの開
操作に伴いクローズレバーを基本位置からキャンセル位
置にスライドさせるキャンセルレバーが設けられている
ことを特徴とする。なお、請求項2に記載のように、前
記ドアハンドルの開操作の伝達経路の途中に、開操作後
にドアハンドルを元の位置に戻すリターンスプリングが
設けられている構造において、前記キャンセルレバー
を、前記リターンスプリングの付勢力によるドアハンド
ルの戻りに伴ってクローズレバーを基本位置に戻すよう
構成してもよい。また、請求項3に記載のように、前記
クローズレバーとキャンセルレバーとの連結をキャンセ
ルピンを介して成し、前記プッシュレバーには、前記ク
ローズレバーのスライドに伴うキャンセルピンの移動を
許容する長溝を形成し、前記キャンセルレバーには、前
記クローズレバーが回動ピンを中心とした回動に伴うキ
ャンセルピンの移動を許容する長穴を形成してもよい。
【0006】
【作用】 ドアを閉じたときには、ラッチがストライカ
と係合してハーフラッチ位置に回動すると制御手段がモ
ータを駆動させる。このモータの駆動力が伝達機構に伝
達されて、すなわち、プッシュレバーに伝達されてプッ
シュレバーが回動ピンを中心に回動され、さらに、この
プッシュレバーに連結されているクローズレバーが回動
ピンを中心に回動する。このクローズレバーは、ドアハ
ンドルを操作していない状態では基本位置に配置されて
おり、この位置では回動ピンを中心に回動すると、ラッ
チレバーに係合してラッチレバーを回動させ、それに伴
ってラッチレバーと一体回動するラッチもハーフラッチ
位置からフルラッチ位置へ向けて回動する。こうしてラ
ッチがフルラッチ位置まで回動すると、制御手段により
モータが逆転駆動され、クローズレバーならびにプッシ
ュレバーは元の位置に戻る。ちなみに、これらレバーの
戻りはリターンスプリングにより成されるのが一般的で
ある。
【0007】次に、モータが駆動してラッチをハーフラ
ッチ位置からフルラッチ位置へ回動させる自動ロック作
動の最中にドアハンドルを開操作したときの動作につい
て説明する。ドアハンドルの開操作を行うと、これに連
動してキャンセルレバーがスライドし、さらに、このキ
ャンセルレバーに連結されたクローズレバーが、基本位
置からキャンセル位置にスライドする。したがって、ク
ローズレバーは回動ピンを中心に回動してもラッチレバ
ーとは係合しなくなり、すなわち、いわゆる空振り状態
となってラッチレバーに対してモータの駆動力が入力さ
れなくなる。よって、上述のドアハンドルの開操作に応
じてポールが作動すると、ラッチに対する規制が無くな
りロック解除できる。さらに、上述のモータの駆動途中
で断線などによりモータの駆動が停止するというような
不具合が生じた場合、ラッチレバーとクローズレバーと
が係合して、ラッチがハーフラッチ位置からフルラッチ
位置までの範囲の途中に維持されることになるが、この
ような場合でも、ドアハンドルの開操作を行うと、キャ
ンセルレバーがスライドしてクローズレバーをスライド
させ、基本位置からキャンセル位置に移動し、クローズ
レバーとラッチレバーとの係合が外れるためラッチはス
トライカとの係合が外れる開放位置方向に回動してロッ
ク解除を行うことができる。すなわち、ドアロック装置
の伝達機構側に不具合が生じていても、ドアハンドルの
操作により簡単にロック解除できる。
【0008】請求項2記載の発明にあっては、前記ドア
ハンドルの開操作によりキャンセルレバーがスライドし
た後に、開操作力を取り除くとドアハンドルはリターン
スプリングの付勢力により元の位置に戻るが、それに伴
ってキャンセルレバーも元の位置に戻るとともに、クロ
ーズレバーが基本位置に戻る。
【0009】請求項3記載の発明では、モータの駆動に
伴ってプッシュレバーならびにクローズレバーが回動し
た時には、クローズレバーとキャンセルレバーとを連結
するキャンセルピンは、キャンセルレバーに対して長穴
を空走する。このため、キャンセルレバーがクローズレ
バーに連れ回ることはない。また、ドアハンドルの開操
作に伴ってキャンセルレバーならびにクローズレバーが
スライドした時には、クローズレバーとプッシュレバー
とを連結しているキャンセルピンはプッシュレバーに対
して長溝を空走する。このため、プッシュレバーがクロ
ーズレバーのスライドに伴ってスライドすることはな
い。
【0010】
【発明の実施の形態】 以下に、本発明の実施の形態を
図面に基づいて説明する。図6は実施の形態のドアロッ
ク装置を適用した自動車の斜視図であって、本実施の形
態は、この自動車の後面に上端を車体に回動可能に取り
付けられたバックドアBDに適用されている。そして、
実施の形態のドアロック装置は、このバックドアBDの
下端部中央と車体との間に設けられている。また、バッ
クドアBDの中央部にはロック解除操作を行うドアハン
ドルDHが設けられている。
【0011】以下、図1〜図5によりドアロック装置に
ついて詳細に説明する。実施の形態のドアロック装置
は、図2に示すように車体に設けられたストライカ1
と、前記バックドアBDに設けられたラッチ2との係合
によりドアロックを行うものである。すなわち、前記ラ
ッチ2はバックドアBDの下端部に内蔵されたロック本
体3の内部に回動軸4を中心に回動自在に設けられてい
る。そして、このラッチ2には、ストライカ1と係合す
るロック溝2aと、ラッチ2に隣接されたポール5の係
合爪5aと係合する第1爪部2bおよび第2爪部2cと
が形成されている。なお、前記回動軸4には、前記ロッ
ク溝2aがストライカ1を迎える方向を向くように(矢
印Aと逆方向に)ラッチ2を回動付勢するリターンスプ
リング6が設けられており、また、前記ポール5には、
係合爪5aが係合する方向(矢印B方向)に回動付勢す
るリターンスプリング7が設けられている。したがっ
て、前記ラッチ2は、バックドアBDを開くと、リター
ンスプリング6の付勢力によりロック溝2aがストライ
カ1を迎える方向を向く位置(以下、この位置を開放位
置という)に回動し、その後、バックドアBDを閉じた
時にはストライカ1がロック溝2aに矢印C方向から進
入し、それにより生じる回転モーメントで矢印A方向に
回動して、まず、図において想像線で示すように第1爪
部2bがポール5の係合爪5aと係合するもので、以
下、この時のラッチ2の位置をハーフラッチ位置とい
う。そして、さらにストライカ1が深く進入すると図に
おいて実線で示すようにラッチ2の第2爪部2cとポー
ル5の係合爪5aとが係合するもので、以下、この時の
ラッチ2の位置をフルラッチ位置といい、この状態でド
アロック装置が完全なロック状態となる。なお、ラッチ
2の近傍位置には、図示を省略するがラッチ2のハーフ
ラッチ位置を検出するハーフラッチスイッチが設けられ
ている。また、図3に示すように、前記ラッチ2の回動
軸4の上端部には、ラッチ2と一体回転するラッチレバ
ー8が設けられており、このラッチレバー8の先端部に
はプッシュロッド8aが突設されている。また、前記ポ
ール5の先端部は上方に折曲されてポールレバー5bが
形成されている。なお、ポールレバー5bは、図4に示
すようにロック本体3の外部に配設されており、また、
前記ラッチレバー8も、図1に示すようにロック本体3
の外部に配設されている。また、このラッチレバー8の
プッシュロッド8aには、カラーを設けたりあるいは潤
滑油を設けたりして摩擦抵抗を小さくしておくのが好ま
しい。
【0012】上記ドアロック装置のロック解除は、ポー
ル5をリターンスプリング7(図2参照)の付勢力に抗
して矢印Bの逆方向に回動させることで成される。この
ロック解除を行う構成について説明すると、図4に示す
ように、前記ポールレバー5bに隣接してオープンレバ
ー9が設けられている。このオープンレバー9は、一端
のレバー部9aがポールレバー5bに近接され、かつ、
中間部に長穴9bが形成され、この長穴9bには、ロッ
ク本体3の立片3aに回動軸10を中心に回動可能に取
り付けられたキーレバー11の一端に設けられた支持ピ
ン11aを挿通させることでロック本体3にスライド自
在に支持され、かつ、他端は、前記回動軸10を中心に
回動可能に取り付けられたドアハンドルレバー12に連
結軸12aにより連結されている。また、前記ドアハン
ドルレバー12は、ドアハンドルDHに対しドアハンド
ルロッド13を介して連結されている。なお、前記ドア
ハンドルレバー12は、ドアハンドルロッド13を押し
上げる方向(矢印Eと反対方向)に回動付勢するリター
ンスプリング14が設けられている。すなわち、ドアハ
ンドルDHを、矢印D方向に回動させる開操作を行う
と、ドアハンドルロッド13が下方に押され、これに伴
ってドアハンドルレバー12がリターンスプリング14
の付勢力に抗して矢印E方向に回動し、さらに、これに
連結されたオープンレバー9が矢印F方向にスライドす
る。したがって、ポールレバー5bがオープンレバー9
のレバー部9aに押されて図2の矢印Bとは反対方向に
回動されてラッチ2との係合が外れ、ロック解除が成さ
れる。なお、前記キーレバー11は、キーロッド15を
介してキー16に連結されており、キー16をキーロッ
ク状態にした時には、キーレバー11が矢印G方向に回
動して、オープンレバー9が持ち上げられ、ドアハンド
ルDHを開操作しても前記オープンレバー9のレバー部
9aがポールレバー5bに対して空振りしてドアロック
を解除できないキーロック状態となる。また、キーレバ
ー11には、上記キーロック状態と図示のキーロック解
除状態とでそれぞれの状態を保持するクリックスプリン
グ17が設けられている。
【0013】以上、ドアロック装置の基本構造について
説明したが、次に、ハーフラッチ状態からフルラッチ状
態へ自動的に締め上げる構造について説明する。図1に
示すように、前記ラッチ2と一体回転するラッチレバー
8の近傍位置にはプッシュレバー20とクローズレバー
21が設けられている。前記プッシュレバー20は、図
4にも示すように一端に前記立片3aを貫通して配置さ
れている入力部20aが設けられ、図5にも示すように
他端には、長溝20bが形成され、かつ、中間部にはロ
ック本体3に立設された回動ピン22が貫通されてい
る。また、前記クローズレバー21は、中間部に前記回
動ピン22を挿通させる長穴21aが形成され、かつ、
一端にはキャンセルピン23が立設され、かつ、他端に
は前記ラッチレバー8のプッシュロッド8aを図中矢印
H方向に押す押圧作動部21bが設けられている。な
お、前記キャンセルピン23は、プッシュレバー20の
長溝20bに挿入されてプッシュレバー20と連結され
ており、クローズレバー21が長穴21aの分だけ回動
ピン22に対してスライドしてもプッシュレバー20と
クローズレバー21の連結状態が維持されるよう構成さ
れている。さらに、図1あるいは図4に示すように、前
記プッシュレバー20の入力部20aの近傍位置には、
回動軸24を中心にクローズギヤ25が回動自在に設け
られている。このクローズギヤ25は、一端のギヤ部2
5aがモータ26により回転される駆動ギヤ27に噛合
されており、この駆動ギヤ27の回転に伴って揺動され
る。また、クローズギヤ25の他端部には作動レバー部
25bが設けられており、クローズギヤ25が矢印J方
向に揺動した時にはこの作動レバー部25bがプッシュ
レバー20の入力部20aを押してプッシュレバー20
を回動させるよう構成されている。なお、前記プッシュ
レバー20には、プッシュレバー20を図5の矢印Kと
反対方向に回動付勢して、図1に示すように入力部20
aが作動レバー部25bに近接した初期位置に戻すリタ
ーンスプリング28が設けられている。したがって、モ
ータ26が駆動してクローズギヤ25が矢印J方向に揺
動した時には、クローズギヤ25の作動レバー部25b
がプッシュレバー20の入力部20aを押してプッシュ
レバー20が図5の矢印K方向に回動ピン22を中心に
回動し、さらに、この回動がキャンセルピン23を介し
てクローズレバー21に伝達され、クローズレバー21
が回動ピン22を中心に回動する。そして、クローズレ
バー21の押圧作動部21bがラッチレバー8のプッシ
ュロッド8aを押し、これに伴い、ラッチレバー8が図
1において矢印L方向に回動軸4を中心に回動し、これ
と同軸のラッチ2も図2において矢印A方向に回動す
る。よって、ラッチ2はハーフラッチ位置からフルラッ
チ位置に自動的に回動してロックされる。なお、前記ク
ローズギヤ25の近傍位置には、クローズギヤ25がラ
ッチ2をフルラッチ位置となるのに充分なストロークだ
け揺動したのを検出する図示を省略したフルラッチスイ
ッチが設けられているとともに、図1あるいは図4に示
すようにプッシュレバー20の入力部20aから僅かに
離れた初期位置に戻ったのを検出する図示を省略したニ
ュートラルスイッチが設けられている。
【0014】次に、本実施の形態における上述の自動ロ
ックをキャンセルする機構について説明する。図1に示
すように、前記クローズレバー21に立設されているキ
ャンセルピン23にキャンセルレバー30が連結されて
いる。すなわち、前記キャンセルレバー30は、水平板
部30aと垂直板部30bとで構成されて中間部が断面
略L字形状に形成され、水平板部30aの先端部には前
記長溝20bと略直交する方向に長穴30cが形成さ
れ、この長穴30cに前記キャンセルピン23が挿通さ
れてクローズレバー21とキャンセルレバー30とが連
結されている。そして、前記垂直板部30bの先端部が
前記ドアハンドルレバー12に回動自在に軸着されてい
る。したがって、ドアハンドルDHの開操作を行った時
には、図4に示すようにドアハンドルレバー12が矢印
E方向に回動されるが、その回動に伴ってキャンセルレ
バー30が図1において矢印M方向にスライドする。よ
って、キャンセルレバー30にキャンセルピン23で連
結されたクローズレバー21も、矢印M方向にスライド
し、ラッチレバー8のプッシュロッド8aと係合しなく
なる。この時、プッシュレバー20には長溝20bが形
成されているため、上述のキャンセルレバー30,キャ
ンセルピン23,クローズレバー21が矢印M方向にス
ライドした時に、キャンセルピン23は、プッシュレバ
ー20に対しては長溝20bを移動して空振り状態とな
り、このスライドを妨げることはない。なお、前記モー
タ26の駆動によりクローズレバー21およびプッシュ
レバー20が回動している時には、キャンセルピン23
は前記キャンセルレバー30に対して長穴30cを移動
することで空振り状態となり、この回動を妨げることは
ない。
【0015】次に、実施の形態の主要な作用を説明す
る。まず、基本的なロック動作を説明する。バックドア
BDを閉じると、図2に示すようにラッチ2のロック溝
2aに対してストライカ1が、矢印C方向から進入して
ラッチ2をハーフラッチ位置に回動させる。この状態で
は、ポール5の係合爪5aがラッチ2の第1爪部2bに
係合する。そして、ラッチ2がハーフラッチ位置に位置
することが図外のハーフラッチスイッチで検出されると
図外の制御手段の制御によりモータ26が駆動して図
1,4に示すクローズギヤ25を矢印J方向に揺動さ
せ、このクローズギヤ25の作動レバー部25bがプッ
シュレバー20の入力部20aを押して、プッシュレバ
ー20を図5の矢印K方向に回動させ、それに伴って、
このプッシュレバー20とキャンセルピン23で連結さ
れているクローズレバー21が矢印H方向に回動ピン2
2を中心に回動する。それにより、クローズレバー21
の押圧作動部21bがラッチレバー8のプッシュロッド
8aを押して、ラッチレバー8ならびにラッチ2が、図
1の矢印L方向に回動軸4を中心に回動する。したがっ
て、ラッチ2はハーフラッチ位置からフルラッチ位置ま
で回動する。そして、このようにラッチ2がフルラッチ
位置に回動するまでクローズギヤ25が揺動すると図外
のフルラッチスイッチが投入され、制御手段の制御に基
づいてモータ26が逆転駆動される。なお、この逆転駆
動はクローズギヤ25が図外のニュートラルスイッチを
投入するまで成される。
【0016】次に、上述の自動ロックを行うにあたりモ
ータ26が駆動している途中でドアハンドルDHを開操
作した時の動作について説明する。ドアハンドルDHを
開操作した時には、ドアハンドルロッド13に押されて
ドアハンドルレバー12が図4の矢印E方向に回動し、
それに伴ってキャンセルレバーが図1の矢印M方向にス
ライドする。したがって、キャンセルピン23も矢印M
方向にスライドすることにより、キャンセルピン23が
プッシュレバー20に対して長溝20bにより空走しな
がらクローズレバー21を矢印M方向に引っ張る。した
がって、クローズレバー21の押圧作動部21bがラッ
チレバー8のプッシュロッド8aと係合しなくなり、ク
ローズレバー21はプッシュロッド8aに対して空振り
する。よって、ラッチ2に対してモータ26の駆動力が
作用しなくなり、上述のドアハンドルDHの開操作によ
りポール5がオープンレバー9に押されてラッチ2と係
合しない位置に回動されると、ラッチ2はリターンスプ
リング6の付勢力により開放位置に戻ることが可能な状
態となり、バックドアBDを開くのに伴ってストライカ
1との係合が外れる。以上のように、ドアロック装置が
自動ロック作動を行っている途中でもドアハンドルDH
を開操作すればロック解除できる。
【0017】また、このロック解除後にドアハンドルD
Hに対する開操作を終了すると、リターンスプリング1
4の付勢力でドアハンドルレバー12が図4の矢印Eと
反対方向に回動してドアハンドルDHを元の位置に戻す
とともに、キャンセルレバー30が、図1の矢印Mと反
対方向にスライドさせ、それによりクローズレバー21
はキャンセル位置から基本位置に戻る。さらに、自動ロ
ックの途中で断線などによりモータ26への通電が絶た
れて、クローズレバー21が作動途中の位置で停止する
という不具合が生じる可能性があるが、このような時で
も、ドアハンドルDHを開操作した時には、上述したよ
うにキャンセルレバー30がスライドしてクローズレバ
ー21が基本位置からキャンセル位置に移動するため、
ラッチレバー8およびラッチ2が開放位置方向に回動す
るのをクローズレバー21が妨げることがなくロック解
除できる。したがって、従来のようにドアに設けられた
蓋を開いて駆動力の伝達部分の結合を解除したり、ある
いは手動によりモータの駆動軸を回転させるような面倒
な手間が不要であり、非常に使い勝手がよい。
【0018】以上説明したように、ロック解除に伴う自
動ロックをキャンセルするにあたりスライドさせるキャ
ンセルレバー30ならびにクローズレバー21にはリタ
ーンスプリングが設けられておらず、これらを元に戻す
機能は従来から設けられているドアハンドルレバー12
のリターンスプリング14が果たすので、キャンセルの
ための構造が抵抗にならず操作力が軽く操作性に優れて
いる。加えて、このキャンセルのための構造はスライド
する構造であるから、これらの部材を元の初期位置に戻
すためのリターンスプリングをその付勢力がスライド方
向にきちんと作用するのに設けるのが難しいが、本実施
の形態では、このようにドアハンドルレバー12に設け
られているリターンスプリング14を利用することによ
りこのような困難性を回避している。
【0019】以上、図面により実施の形態について説明
したが、本発明は、この実施の形態に限定されるもので
はない。例えば、実施の形態ではバックドアに適用した
ものを示したが、車両側面のヒンジドアやスライドドア
にも適用することができる。
【0020】
【発明の効果】 以上説明してきたように請求項1記載
のドアロック装置にあっては、ラッチと一体回動するラ
ッチレバーと、回動ピンを中心に回動可能であるととも
に、この回動ピンに対してラッチレバーに係合する基本
位置と係合しないキャンセル位置とにスライドするクロ
ーズレバーと、前記回動ピンを中心に回動可能に設けら
れてクローズレバーに対してモータの駆動力を伝達可能
に連結されたプッシュレバーと、ドアハンドルの開操作
によりクローズレバーを基本位置からキャンセル位置に
スライドさせるキャンセルレバーとを備えた構成とした
ため、ドアハンドルの開操作を行った時には、クローズ
レバーがキャンセル位置にスライドしてモータの駆動力
がラッチ側へ伝達されず、装置が自動ロックを行ってい
る途中でドアハンドルを開操作した時にはロック解除す
ることができ、しかも、自動ロックを行っている途中で
モータの駆動が停止するといった不具合が生じている場
合でも、ドアハンドルを操作した時にはラッチレバーと
クローズレバーとの関係が絶たれて容易にロック解除が
成されるもので、従来に比べて非常に使い勝手が向上す
るという効果が得られる。さらに、請求項2記載の発明
にあっては、クローズレバーがキャンセル位置から基本
位置に戻るのが、ドアハンドルを元の位置に戻すリター
ンスプリングの付勢力によりなされるため、キャンセル
レバーあるいはクローズレバーに本来必要なリターンス
プリングを設ける必要がなく、キャンセルレバーを操作
する際の抵抗が小さくなり手動操作力の軽減を図ること
ができる。また、請求項3記載の発明では、クローズレ
バーとキャンセルレバーとの連結がキャンセルピンを介
して成され、プッシュレバーには、前記クローズレバー
のスライドに伴うキャンセルピンの移動を許容する長溝
が形成され、キャンセルレバーには、クローズレバーが
回動ピンを中心とした回動に伴うキャンセルピンの移動
を許容する長穴が形成されている構成としたため、モー
タ駆動時に、キャンセルレバーがクローズレバーに連れ
回ることのないようにする構成、ならびに、ドアハンド
ルの開操作時に、プッシュレバーがクローズレバーのス
ライドに伴ってスライドすることのないようにする構成
を、それぞれ別個に設けることなしに一本のキャンセル
ピンを利用して簡易に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態のドアロック装置を示す斜視
図である。
【図2】実施の形態の要部の平面図である。
【図3】実施の形態の要部の分解斜視図である。
【図4】図1の裏側から見たドアロック装置の斜視図で
ある。
【図5】実施の形態の要部の分解斜視図である。
【図6】実施の形態を適用した自動車の要部の斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 ストライカ 2 ラッチ 3 ロック本体 4 回動軸 5 ポール 6 リターンスプリング 7 リターンスプリング 8 ラッチレバー 8a プッシュロッド 9 オープンレバー 10 回動軸 11 キーレバー 12 ドアハンドルレバー 13 ドアハンドルロッド 14 リターンスプリング 15 キーロッド 16 キー 17 クリックスプリング 20 プッシュレバー 20a 入力部 20b 長溝 21 クローズレバー 21a 長穴 21b 押圧作動部 22 回動ピン 23 キャンセルピン 24 回動軸 25 クローズギヤ 26 モータ 27 駆動ギヤ 28 リターンスプリング 30 キャンセルレバー 30c 長穴 BD バックドア DH ドアハンドル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に設けられたストライカと、ドアに
    設けられて前記ストライカと係合するラッチと、このラ
    ッチがストライカとの係合が浅いハーフラッチ位置とこ
    の係合が深いフルラッチ位置とに位置するときにそれぞ
    れ係合してラッチとストライカとが係合した状態を維持
    させるポールと、によりロック本体が構成され、 前記ポールは、ドアハンドルの開操作に連動して前記ラ
    ッチとの係合を解除するよう構成され、 前記ラッチには、モータの駆動力をハーフラッチ位置か
    らフルラッチ位置への回動方向に伝達させる伝達機構が
    設けられ、 前記モータの駆動を制御する制御手段が設けられ、 前記制御手段は、前記ラッチのハーフラッチ位置を検出
    すると、伝達機構によりラッチをフルラッチ位置とする
    までモータを駆動させ、ラッチのフルラッチ位置を検出
    すると伝達機構がラッチと係りのない初期状態に戻るま
    でモータを逆転駆動させるよう構成されたドアロック装
    置において、 前記伝達機構が、ラッチと同軸で一体回動するラッチレ
    バーと、回動ピンを中心に回動可能に支持されてこの回
    動途中でラッチレバーと係合してラッチをハーフラッチ
    位置からフルラッチ位置へ移動させるクローズレバー
    と、前記回動ピンと同軸で回動可能に支持されていると
    ともに前記クローズレバーと同期回動可能に一端部がク
    ローズレバーに連結され、他端部にモータの駆動力が入
    力可能に形成されたプッシュレバーとを備え、 前記クローズレバーが、前記回動ピンに対して、前記ラ
    ッチレバーと係合可能な基本位置と、前記ラッチレバー
    と係合不可能なキャンセル位置との間でスライド可能に
    支持され、 前記プッシュレバーとクローズレバーの一端部との前記
    連結は、前記クローズレバーの基本位置とキャンセル位
    置間のスライドを許容する構造に形成され、 前記クローズレバーに連結されてドアハンドルの開操作
    に伴いクローズレバーを基本位置からキャンセル位置に
    スライドさせるキャンセルレバーが設けられていること
    を特徴とするドアロック装置。
  2. 【請求項2】 前記ドアハンドルの開操作の伝達経路の
    途中には、開操作後にドアハンドルを元の位置に戻すリ
    ターンスプリングが設けられ、 前記キャンセルレバーは、前記リターンスプリングの付
    勢力によるドアハンドルの戻りに伴ってクローズレバー
    を基本位置に戻すよう構成されていることを特徴とする
    請求項1に記載のドアロック装置。
  3. 【請求項3】 前記クローズレバーとキャンセルレバー
    との連結がキャンセルピンを介して成され、 前記プッシュレバーには、前記クローズレバーのスライ
    ドに伴うキャンセルピンの移動を許容する長溝が形成さ
    れ、 前記キャンセルレバーには、前記クローズレバーが回動
    ピンを中心とした回動に伴うキャンセルピンの移動を許
    容する長穴が形成されていることを特徴とする請求項1
    または2に記載のドアロック装置。
JP34692796A 1996-12-26 1996-12-26 ドアロック装置 Pending JPH10184145A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103089089A (zh) * 2011-11-02 2013-05-08 昆山麦格纳汽车系统有限公司 汽车侧门锁电动解锁机构
CN114080484A (zh) * 2019-07-01 2022-02-22 开开特股份公司 机动车门锁

Cited By (3)

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CN114080484A (zh) * 2019-07-01 2022-02-22 开开特股份公司 机动车门锁
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