JP4094888B2 - 車両用ロックのリモートコントロール装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のスライドドア、スウィングドア及びバックドア等に好適な車両用ロックのリモートコントロール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の車両用ロックのリモートコントロール装置としては、特開平10−317756号公報に開示されているようなものがある。
この装置は、スライドドアの車外側面に設けたアウトサイドハンドル、及び車内側面に設けたインサイドハンドルに連結され、各ハンドルの操作によって、スライドドアの後部に設けた全閉ロック機構及び前部に設けた全開ロック機構を制御しうるようになっている。
また、この装置のベースプレートに設けた第1の回動軸には、インサイドハンドルが連結され、さらに、第1の回動軸とは別にベースプレートに設けた第2の回動軸には、出力レバーが回動可能に支持されるとともに、アウトサイドハンドルが連結されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のような従来の技術においては、出力レバーが、同一平面上で第1の回動軸と別軸の第2の回動軸に回動可能に支持されているため、操作部材との連結点が同一平面上に2軸構成となり、装置自体が大型化する。
また、車両のレイアウトによっては、インサイドハンドル及びアウトサイドハンドルの取り付け位置が大きく離間する傾向がある。この場合、第1及び第2の回動軸を、インサイドハンドル及びアウトサイドハンドルのレイアウトに対応させると、操作部材との連結点が2軸構成となり、装置自体が大型化する。
【0004】
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、簡単な構成とするとともに、小型化を図ることを可能にした、車両用ロックのリモートコントロール装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のように解決される。
(1)前記ドアの車内側に設けたインサイドハンドルに連結され、かつ該インサイドハンドルの操作により、リリース方向へ回動可能なインサイドレバーと、前記ドアの車外側に設けたアウトサイドハンドルに連結され、かつ該アウトサイドハンドルの操作により、リリース方向へ回動可能なハンドルレバーと、前記ハンドルレバー及び前記インサイドレバーのリリース方向への回動に従動してリリース方向へ回動可能なアウトサイドレバーと、該アウトサイドレバーのリリース方向への回動を、前記ドアを全閉位置に保持するためのロック機構に伝達可能な全閉ロックリリースレバーと、を有する車両用ロックのリモートコントロール装置において、前記インサイドレバー、前記アウトサイドレバー及び前記全閉ロックリリースレバーを、前記ドア側に固定される車内側の第1ベースプレートに同軸によりそれぞれ回動可能に枢着するとともに、前記ハンドルレバーを、前記第1ベースプレートと別体で形成され、かつ前記第1ベースプレートの車外側に積層されて固定される第2ベースプレートに枢着し、さらに、前記インサイドレバー、前記アウトサイドレバー及び前記全閉ロックリリースレバーを前記第1ベースプレートと前記第2ベースプレート間に配置するとともに、前記アウトサイドハンドルの操作に基づいて前記ハンドルレバーがリリース方向へ回動した際、前記ハンドルレバーが前記アウトサイドレバーに設けた係合部に係合することによって、前記アウトサイドレバーがリリース方向へ回動するようにする
【0006】
(2)上記 ( ) 項において、第2ベースプレートを、ねじをもって、第1ベースプレートに固定する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における一実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態を適用したスライドドアを備える車両の斜視図、図2は、リモートコントロール装置の側面図、図3は、リモートコントロール装置の分解斜視図、図4は、図2におけるIV矢視図、図5は、図2におけるV−V線に沿う拡大縦断面図、図6〜図11は、リモートコントロール装置の各状態を示す作動説明図である。
なお、以下の説明では、図1〜図3における左方を「前方」、右方を「後方」、図4及び図5における左方を「車内側」、右方を「車外側」とし、図6〜図11における紙面手前を「車外側」、紙面奥を「車内側」とする。
【0008】
(1)は、車両の車体パネル(2)に前後方向へ開閉可能に支持されたスライドドアで、ドア開口の上下に配設された図示略の前後方向を向くアッパーレール及びロアレールと、後部の車体パネル(2)に固定された前後方向を向くセンターレール(3)とにより前後方向へ案内され、ドア開口を閉鎖した図1に示す全閉位置から、車体パネル(2)の外側面より若干外方に変位しつつ、車体パネル(2)に沿って後方へ移動した、図示略の全開位置との間を移動可能である。
【0009】
スライドドア(1)は、車体パネル(2)の内部に装着された電動式の開閉装置(2a)に連結され、この開閉装置(2a)により開閉移動させられるようになっている。なお、開閉装置(2a)については、本発明に直接関係しないので、詳細な説明は省略する。
【0010】
スライドドア(1)の内部には、全閉ロック機構(4)、全開ロック機構(5)、及びリモートコントロール装置(6)、並びにアクチェータ(15)が取り付けられている。なお、全閉ロック機構(4)、リモートコントロール装置(6)及びアクチュエータ(15)は、スライドドア(1)のインナーパネルに固定されている。
【0011】
全閉ロック機構(4)は、スライドドア(1)のインナーパネルの後端部に固定され、スライドドア(1)の全閉位置において、車体に固定されたストライカ(図示略)と係合して、スライドドア(1)を全閉位置に保持するようになっている。
【0012】
全開ロック機構(5)は、スライドドア(1)の前部の下部に装着され、スライドドア(1)の全開位置において、車体側の他のストライカ(図示略)と係合して、スライドドア(1)を全開位置に保持するようになっている。
【0013】
リモートコントロール装置(6)は、スライドドア(1)のインナーパネルの前端部に装着され、図3に示すように、インナーパネルに固定される第1ベースプレート(7)と、第1ベースプレート(7)の車外側に積層される第2ベースプレート(8)とを有し、図2〜図5に示すように、第1ベースプレート(7)と第2ベースプレート(8)とは、車両の幅方向、すなわち車内外方向に重合するように2本のねじ(締結部材)(30)によって固定されている。
【0014】
第2ベースプレート(8)には、スライドドア(1)の車外側に設けられたアウトサイドハンドル(9)に連係されるハンドルレバー(10)と、アウトサイドハンドル(9)及び全開ロック機構(5)に連係される全開ロックリリースレバー(11)とが設けられている。
【0015】
第1ベースプレート(7)の第2ベースプレート(8)に対向する側面には、ハンドルレバー(10)に連結されるアウトサイドレバー(12)と、全閉ロック機構(4)に連結される全閉ロックリリースレバー(13)と、スライドドア(1)の車内側に設けたインサイドハンドル(28)に連係されるインサイドレバー(14)と、アクチュエータ(15)に連結されるベルクランクレバー(16)とが設けられている。
【0016】
アウトサイドレバー(12)、全閉ロックリリースレバー(13)及びインサイドレバー(14)は、第1ベースプレート(7)と第2ベースプレート(8)との間に介在されており、部品輸送時または車両への組み付け時において、他部品と当接し合うことがないように覆われている。
【0017】
ハンドルレバー(10)は、車体の内外方向へ向く枢軸(17)をもって、第2ベースプレート(8)に枢着され、その下部には、アウトサイドハンドル(9)のアーム部(9a)(図6〜図11を参照)に当接可能な係合部(10a)が設けられている。
【0018】
アウトサイドハンドル(9)を開き操作すると、アーム部(9a)は全閉ロック解除方向(図6における矢視A方向)へ移動し、ハンドルレバー(10)の係合部(10a)に係合する。これにより、ハンドルレバー(10)は、図2及び図6に示す待機位置から、ばね(18)に抗して、図5における時計方向であるリリース方向へ回動させられる。
【0019】
全開ロックリリースレバー(11)は、ハンドルレバー(10)と独立して回動しうるように、第2ベースプレート(8)に枢軸(17)により枢着され、その後方を向くアーム部(11a)は、上下方向を向くケーブル(19)を介して、全開ロック機構(5)に連結されている。
【0020】
全開ロックリリースレバー(11)の前部には、上下方向を向く第1及び第2長孔(11b)(11c)が設けられ、また同じく下部には、アウトサイドハンドル(9)のアーム部(9a)に当接可能な係合部(11d)が設けられている。
【0021】
第1長孔(11b)には、上下方向を向く第1ロッド(20)の上端部が、摺動可能に係合されている。第2長孔(11c)には、上下方向を向く第2ロッド(21)の上端部が、摺動可能に係合されている。
【0022】
アウトサイドハンドル(9)の閉扉操作により、アウトサイドハンドル(9)のアーム部(9a)は、全開ロック解除方向(図6における矢示B方向)へ移動し、全開ロックリリースレバー(11)の係合部(11d)に係合する。これにより、全開ロックリリースレバー(11)は、待機位置から、ばね(18)に抗して反時計方向のリリース方向へ回動させられ、ケーブル(19)を介して、全開ロック機構(5)をラッチ解除させ、全開ロック機構(5)とストライカとを離脱させる。
【0023】
アウトサイドレバー(12)は、左右方向を向く枢軸(22)をもって、第1ベースプレート(7)に枢着され、その上部には、ハンドルレバー(10)の上端部(10b)が係合可能な係合部(12a)が設けられ、係合部(12a)の下方には、横向きL字状の制御孔(12b)が穿設されている。さらに、アウトサイドレバー(12)における前方を向くアーム部(12c)には、前後方向を向く長孔(12d)が穿設され、また下方を向くアーム部(12e)には、車外方向へ突出する係合ピン(12f)が植設されている。
【0024】
ハンドルレバー(10)をリリース方向へ回動させると、その上端部(10b)はアウトサイドレバー(12)の係合部(12a)に当接し、アウトサイドレバー(12)は、図2及び図6に示す待機位置から、リリース方向(図2及び図6において時計方向)へ回動させられる。
【0025】
アウトサイドレバー(12)の制御孔(12b)には、係脱ピン(23)が摺動可能に嵌合されている。係脱ピン(23)は、第1ベースプレート(7)の上部に取り付けられた電動式の施解錠用アクチュエータ(24)により、各図に示す解錠位置と、解錠位置から上方へ移動する施錠位置とに移動可能となっている。
【0026】
係脱ピン(23)が解錠位置にあるときは、アウトサイドレバー(12)のリリース方向の回動を全閉ロックリリースレバー(13)に伝達可能とし、また施錠位置にあるときは、アウトサイドレバー(12)のリリース方向の回動を全閉ロックリリースレバー(13)に伝達不能とする。すなわち、係脱ピン(23)が解錠位置にあるときは、アウトサイドレバー(12)と全閉ロックリリースレバー(13)は、一体的に回動しうるようになっている。
【0027】
アウトサイドレバー(12)の長孔(12d)には、係脱ピン(25)が摺動可能に嵌合されている。係脱ピン(25)は、第1ベースプレート(7)の前端部に枢着されたチャイルド操作レバー(26)に連結され、各図に示す解錠位置と、解錠位置から前方へ移動する施錠位置とに移動可能である。
【0028】
係脱ピン(25)が解錠位置にあるときは、インサイドレバー(14)の時計方向の回動をアウトサイドレバー(12)に伝達可能とし、また施錠位置にあるときは、インサイドレバー(14)の時計方向の回動をアウトサイドレバー(12)に伝達不能とする。
【0029】
全閉ロックリリースレバー(13)は、アウトサイドレバー(12)と独立して回動しうるように第1ベースプレート(7)に、枢軸(22)により枢着され、その下方を向くアーム部(13a)は、前後方向を向くケーブル(27)を介して、全閉ロック機構(4)に連結されている。全閉ロックリリースレバー(13)の上部に設けた上下方向を向く長孔(13b)には、係脱ピン(23)が摺動可能に嵌合されている。
【0030】
全閉ロックリリースレバー(13)は、アウトサイドレバー(12)のリリース作動により、制御孔(12b)、係脱ピン(23)及び長孔(13b)を介して、図2及び図6に示す待機位置から、リリース方向(図2及び図6において時計方向)へ回動させられることにより、ケーブル(27)を介して、全閉ロック機構(4)をラッチ解除させ、全閉ロック機構(4)とストライカとを離脱させる。
【0031】
インサイドレバー(14)は、図5に示すように、枢軸(22)の車外側を向く端部(22a)に止着され、アウトサイドレバー(12)及び全閉ロックリリースレバー(13)と独立して回動しうるように、第1ベースプレート(7)に枢着されており、その前端部には、係脱ピン(25)と係合可能な段部(14a)が設けられている。段部(14a)の下方には、全開ロックリリースレバー(11)に連結された第2ロッド(21)の下端部が連結されている。
【0032】
インサイドレバー(14)は、インサイドハンドル(28)の開き操作により、図2及び図6に示す待機位置から時計方向へ回動させられ、段部(14a)が係脱ピン(25)に係合することにより、アウトサイドレバー (12) を介して、全閉ロックリリースレバー(13)を待機位置からリリース方向へ回動させ、またインサイドハンドル(28)の閉じ操作により、待機位置から反時計方向へ回動させられ、第2ロッド(21)及び第2長孔(11c)を介して、全開ロックリリースレバー(11)をリリース方向へ回動させることができるようになっている。
【0033】
なお、インサイドハンドル(28)は、図5に示すように、枢軸(22)の車内側を向く端部(22a)に止着され、枢軸(22)を介して、インサイドレバー(14)と一体的に回動しうるように連結されている。
【0034】
ベルクランクレバー(16)は、車内外方向を向く枢軸(29)をもって、第1ベースプレート(7)の下部に枢着され、下方を向く第1アーム部(16a)と、上方を向く第2アーム部(16b)と、前方を向く第3アーム部(16c)とを有している。
【0035】
第1アーム部(16a)には、図2に示すように、アクチュエータ(15)の出カレバー(15a)が連結されている。第2アーム部(16b)は、ベルクランクレバー(16)のリリース方向(図2及び図6において反時計方向)の回動により、アウトサイドレバー(12)の係合ピン(12f)に係合可能となっている。第3アーム部(16c)には、全開ロックリースレバー(11)に連結された第1ロッド(20)の下端部が連結されている。
【0036】
アクチュエータ(15)は、モータ(図示略)、モータの回転を減速する減速ギヤ(図示略)、及び減速ギヤに連結されて、前後方向へ移動可能な出カレバー(15a)により構成され、遠隔操作スイッチまたは運転席等に設けられた操作スイッチを操作して、モータを回転制御し、出カレバー(15a)を図2において矢示方向へ移動させることにより、ベルクランクレバー(16)を、図2及び図6に示す待機位置からリリース方向へ回動させることができるようになっている。
【0037】
ベルクランクレバー(16)がリリース方向へ回動させられると、第2アーム部(16b)はアウトサイドレバー(12)の係合ピン(12f)に係合して、アウトサイドレバー(12)をリリース方向へ回動させ、これと同時に、第1ロッド(20)を介して、全開ロックリリースレバー(11)をもリリース方向へ回動させることができる。
【0038】
次に、本実施形態における車両用ロックのリモートコントロール装置の作用について説明する。
(I).スライドドア(1)が全閉位置または全開位置にある場合:
操作スイッチの操作により、アクチュエータ(15)を駆動させて、出カレバー(15a)を図2において矢示方向へ移動させると、ベルクランクレバー(16)が、待機位置からリリース方向へ回動させられる。これにより、第2アーム部(16b)がアウトサイドレバー(12)の係合ピン(12f)に係合して、アウトサイドレバー(12)をリリース方向へ回動させ、これと同時に、第1ロッド(20)を介して、全開ロックリリースレバー(11)をもリリース方向へ回動させる。
【0039】
これにより、ベルクランクレバー(16)、アウトサイドレバー(12)、全閉ロックリリースレバー(13)、及び全開ロックリリースレバー(11)は、待機位置から、図7に示すように、それぞれリリース位置に移動し、ケーブル(19)及びケーブル(27)を介して、全開ロック機構(5)及び全閉ロック機構(4)を、同時にラッチ解除させる。
【0040】
したがって、スライドドア(1)が全閉位置にある場合には、全閉ロックリリースレバー(13)のリリース方向の回動をもって、全閉ロック機構(4)をラッチ解除させた後、開閉装置(2a)により、スライドドア(1)を開けることができる。
【0041】
また、スライドドア(1)が全開位置にある場合には、全開ロックリリースレバー(11)のリリース方向の回動をもって、全開ロック機構(5)をラッチ解除させた後、開閉装置(2a)によりスライドドア(1)を閉じることができる。
【0042】
(II).スライドドア(1)が全閉位置にある場合:
アウトサイドハンドル(9)が開き操作されると、アウトサイドハンドル(9)のアーム部(9a)が、図6において矢示A方向へ移動して、ハンドルレバー(10)の係合部(10a)に当接し、ハンドルレバー(10)、アウトサイドレバー(12)及び全閉ロックリリースレバー(13)は、それぞれ待機位置からリリース方向へ回動させられ、図8に示すように、それぞれリリース位置へ移動する。
【0043】
全閉ロックリリースレバー(13)は、リリース位置に移動することにより、ケーブル(27)を矢示方向へ移動させて、全閉ロック機構(4)をラッチ解除させ、スライドドア(1)の開き操作を可能にする。
【0044】
なお、このとき、全開ロックリリースレバー(11)は、待機位置から移動することはない。したがって、アウトサイドハンドル(9)の開き操作の場合には、全開ロック機構(5)を作動させることなく、全閉ロック機構(4)のみを作動させ、軽い操作力で全閉ロック機構(4)をラッチ解除させることができる。
【0045】
(III).スライドドア(1)が全閉位置にある場合:
インサイドハンドル(28)が開き操作されると、インサイドレバー(14)は、枢軸(22)を介して、待機位置からリリース方向へ回動させられることにより、段部(14a)及び係脱ピン(25)を介して、アウトサイドレバー(12)及び全閉ロックリリースレバー(13)は、それぞれ待機位置からリリース方向へ回動させられて、図9に示すリリース位置へ移動する。
【0046】
全閉ロックリリースレバー(13)が、リリース位置に移動することにより、ケーブル(27)を矢示方向へ移動させて、全閉ロック機構(4)をラッチ解除させ、スライドドア(1)の開き操作を可能にする。
【0047】
なお、このとき、第2ロッド(21)の上端部が、第2長孔(11c)内を摺動するため、全開ロックリリースレバー(11)は、待機位置から移動することはない。したがって、インサイドハンドル(28)の開き操作の場合にも、全開ロック機構(5)を作動させることなく、全閉ロック機構(4)のみを作動させ、軽い操作力で全閉ロック機構(4)をラッチ解除させることができる。
【0048】
(IV).スライドドア(1)が全開位置にある場合:
アウトサイドハンドル(9)が閉じ操作されると、アウトサイドハンドル(9)のアーム部(9a)が、図6において矢示B方向へ移動して、全開ロックリリースレバー(11)の係合部(11d)に当接する。これにより、全開ロックリリースレバー(11)は、待機位置からリリース方向へ回動させられて、図10に示すリリース位置へ移動する。
【0049】
これにより、ケーブル(19)は、矢示方向へ引っ張られ、全開ロック機構(5)をラッチ解除させ、スライドドア(1)の閉じ操作を可能にする。
【0050】
なお、このとき、全閉ロックリリースレバー(13)は、待機位置から移動することはない。したがって、アウトサイドハンドル(9)の閉じ操作の場合には、全閉ロック機構(4)を作動させることなく、全開ロック機構(5)のみを作動させ、軽い操作力で全開ロック機構(5)をラッチ解除させることができる。
【0051】
(V).スライドドア(1)が全開位置にある場合:
インサイドハンドル(28)が閉じ操作されると、インサイドレバー(14)は、枢軸(22)を介して、待機位置から反時計方向へ回動させられる。これにより、全開ロックリリースレバー(11)は、第2ロッド(21)を介して、待機位置からリリース方向へ回動させられ、図11に示すように、リリース位置に移動する。
【0052】
これにより、ケーブル(19)は、矢示方向へ引っ張られ、全開ロック機構(5)をラッチ解除させ、スライドドア(1)の閉じ操作を可能にする。
【0053】
なお、このときも、全閉ロックリリースレバー(13)は、待機位置から移動することはない。したがって、インサイドハンドル(28)の閉じ操作の場合にも、全閉ロック機構(4)を作動させることはなく、全開ロック機構(5)のみを作動させ、軽い操作力で全開ロック機構(5)をラッチ解除させることができる。
【0054】
なお、本発明は、前記実施形態に特定されるものでなく、サイドドア、バックドアにも適用することができる。
【0055】
【発明の効果】
(a)請求項1記載の発明によると、アウトサイドレバー、インサイドレバー及び全閉ロックリリースレバーを同軸で枢着した第1ベースプレートと、ハンドルレバーを枢着した第2ベースプレートとを分離して、両ベースプレートを積層させて固定することにより、小型化が図れるとともに、第1及び第2ベースプレートの剛性が高められ、両ベースプレートの薄板化が図れる。
アウトサイドレバー、インサイドレバー及び全閉ロックリリースレバーが両ベースプレートにより覆われるため、部品輸送時または車両への組み付け時に他部品との当接が阻止され、損傷を防止することができる。
さらには、アウトサイドハンドルの操作に基づいてハンドルレバーがリリース方向へ回動した際、ハンドルレバーがアウトサイドレバーに設けた係合部に係合することによって、部品数を増加させることなく、ハンドルレバーとアウトサイドレバーとを連係することができる。
【0056】
)請求項記載の発明によると、第1ベースプレートと第2ベースプレートとを、簡単に脱着することができ、アウトサイドハンドル及びインサイドハンドルのレイアウトが異なる対応が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における一実施形態の適用したスライドドアを備える車両の斜視図である。
【図2】 同じく、リモートコントロール装置の側面図である。
【図3】 同じく、リモートコントロール装置の分解斜視図である。
【図4】 図2におけるIV矢視図である。
【図5】 図2におけるV−V線に沿う拡大縦断面図である。
【図6】 リモートコントロール装置における各レバーが待機位置にあるときの作動説明図である。
【図7】 アクチュエータが作動したときの、リモートコントロール装置の作動説明図である。
【図8】 アウトサイドハンドルが開き操作されたときの、リモートコントロール装置の作動説明図である。
【図9】 インサイドハンドルが開き操作されたときの、リモートコントロール装置の作動説明図である。
【図10】 アウトサイドハンドルが閉じ操作されたときの、リモートコントロール装置の作動説明図である。
【図11】 インサイドハンドルが閉じ操作されたときの、リモートコントロール装置の作動説明図である。
【符号の説明】
(1)スライドドア
(2)車体パネル
(2a)開閉装置
(3)センターレール
(4)全閉ロック機構
(5)全開ロック機構
(6)リモートコントロール装置
(7)第1ベースプレート
(8)第2ベースプレート
(9)アウトサイドハンドル
(9a)アーム部
(10)ハンドルレバー
(10a)係合部
(10b)上端部
(11)全開ロックリリースレバー
(11a)アーム部
(11b)第1長孔
(11c)第2長孔
(11d)係合部
(12)アウトサイドレバー
(12a)係合部
(12b)制御孔
(12c)アーム部
(12d)長孔
(12e)アーム部
(12f)係合ピン
(13)全閉ロックリリースレバー
(13a)アーム部
(14)インサイドレバー
(15)アクチュエータ
(15a)出力レバー
(16)ベルクランクレバー
(16a)第1アーム部
(16b)第2アーム部
(16c)第3アーム部
(17)枢軸
(18)ばね
(19)ケーブル
(20)第1ロッド
(21)第2ロッド
(22)枢軸
(22a)端部
(23)係脱ピン
(24)施解錠用アクチュエータ
(25)係脱ピン
(26)チャイルドレバー操作レバー
(27)ケーブル
(28)インサイドハンドル
(29)枢軸
(30)ねじ(締結部材)

Claims (2)

  1. ドアの車内側に設けたインサイドハンドルに連結され、かつ該インサイドハンドルの操作により、リリース方向へ回動可能なインサイドレバーと、前記ドアの車外側に設けたアウトサイドハンドルに連結され、かつ該アウトサイドハンドルの操作により、リリース方向へ回動可能なハンドルレバーと、前記ハンドルレバー及び前記インサイドレバーのリリース方向への回動に従動してリリース方向へ回動可能なアウトサイドレバーと、該アウトサイドレバーのリリース方向への回動を、前記ドアを全閉位置に保持するためのロック機構に伝達可能な全閉ロックリリースレバーと、を有する車両用ロックのリモートコントロール装置において、
    前記インサイドレバー、前記アウトサイドレバー及び前記全閉ロックリリースレバーを、前記ドア側に固定される車内側の第1ベースプレートに同軸によりそれぞれ回動可能に枢着するとともに、前記ハンドルレバーを、前記第1ベースプレートと別体で形成され、かつ前記第1ベースプレートの車外側に積層されて固定される第2ベースプレートに枢着し
    さらに、前記インサイドレバー、前記アウトサイドレバー及び前記全閉ロックリリースレバーを前記第1ベースプレートと前記第2ベースプレート間に配置するとともに、前記アウトサイドハンドルの操作に基づいて前記ハンドルレバーがリリース方向へ回動した際、前記ハンドルレバーが前記アウトサイドレバーに設けた係合部に係合することによって、前記アウトサイドレバーがリリース方向へ回動するようにしたことを特徴とする車両用ロックのリモートコントロール装置。
  2. 第2ベースプレートを、ねじをもって、第1ベースプレートに固定した、請求項に記載の車両用ロックのリモートコントロール装置。
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