JP4261230B2 - 車両用ドアラッチ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のスライドドアに好適な車両用ドアラッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用ドアラッチ装置においては、スライドドアが半ドア状態となって、スライドドア側に設けたラッチユニットが、車体側に設けたストライカとハーフラッチ状態で係合すると、駆動ユニットのモータにより、ラッチユニットをハーフラッチ状態からフルラッチ状態に強制的に変位させて、スライドドアを全閉状態に閉め込むようになっている。また、ドアを開けるときには、ラッチユニットに連結された電動式のアクチュエータを駆動させることによって、ラッチユニットをリリース作動させ、ラッチユニットとストライカとの係合を解除させるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、スライドドアにおいては、ドアを閉止状態に保持する上述のラッチユニット以外に、スライドドアを全開状態に保持するための全開用ラッチ装置が設けられる。
【0003】
【特許文献】
特開2001−98819号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のような従来の車両用ドアラッチ装置においては、ドアを半ドア状態から全閉状態までクローズさせるためのクロージャ用のモータと、ラッチユニットをリリース作動させるためのリリース用アクチュエータのモータと、さらには全開用ラッチ装置をリリース作動させるための他のリリース用アクチュエータのモータが必要となり、ドア内に配置するための配置スペースが大きくなり、またコストの上昇を招くこととなる。
【0005】
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、1個のモータをもって、ラッチユニットのクローズ作動と、ラッチユニットのリリース作動と、全開用ラッチ装置のリリース作動とを行うことができるようにした車両用ドアラッチ装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のように解決される。
(1)車体に開閉可能に設けられたスライドドアを全開状態に保持するための全開用ラッチ装置を、前記スライドドアの前部に設けたものを前提とし、前記スライドドアの後端部に取り付けられ、前記スライドドアを閉止状態に保持可能なラッチユニットと、モータにより、前記ラッチユニットをハーフラッチ状態からフルラッチ状態へ変位させ、前記スライドドアを半ドア状態から全閉状態に移動させる駆動ユニットとを備えた車両用ドアラッチ装置において、前記駆動ユニットは、前記ラッチユニットに固定され、前記スライドドアの前方へ向けて延出するベースプレートと、前記ベースプレートに取り付けられる前記モータと、前記ベースプレートに枢支され、前記モータの正逆転により、中立位置からクローズ方向とリリース方向との2方向へ回動可能なセクタギヤと、前記ベースプレートに枢支され、前記セクタギヤのクローズ方向への回動により、前記ラッチユニットをハーフラッチ状態からフルラッチ状態へ変位させるクローズ手段と、前記ベースプレートにおける前記セクタギヤの歯部よりも前方位置に枢支され、かつケーブルを介して前記全開用ラッチ装置に連係されるとともに、前記セクタギヤのリリース方向への回動により、前記ケーブルを介して、前記全開用ラッチ装置をリリース作動させ、前記ドアの閉扉を可能とする全開用リリースレバーと、前記ベースプレートに枢支され、前記セクタギヤのリリース方向への回動により、前記ラッチユニットをリリース作動させ、前記スライドドアの開扉を可能とする全閉用リリース手段とを有する。
【0007】
(2)上記(1)項において、駆動ユニットにおけるベースプレートの一側面側に、セクタギヤと、クローズ手段と、全開用リリースレバーと、全閉用リリース手段とをそれぞれ配置するとともに、前記ベースプレートの他側面側に、モータを配置する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における一実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態を適用したスライドドア(2)を備える車両の斜視図、図2は、ドアラッチ装置の正面図、図3は、ドアラッチ装置における要部の正面図、図4〜図10は、各状態を示す駆動ユニット(4)の要部の作動説明図である。
【0009】
(1)は、車両の車体パネルに前後方向へ開閉可能に支持されたスライドドア(以下、ドアと記す)(2)の後部内側に装着されるドアラッチ装置で、車体側に固着される図示略のストライカと係合し、ドア(2)を閉止状態に保持するラッチユニット(3)と、ラッチユニット(3)を、ハーフラッチ状態からフルラッチ状態に変位させるクローズ機能と、ラッチユニット(3)及び全開用ラッチ装置(40)をリリース作動させるリリース機能を有する駆動ユニット(4)とを備えて形成される。
【0010】
全開用ラッチ装置(40)は、図1に示すように、ドア(2)の前部の下部に装着され、ドア(2)の全開状態において、車体側に設けられた図示略のストライカと噛合して、ドア(2)を全開状態に保持するものである。また、ドア(2)の内部には、ドア(2)の車外側に設けられた開扉操作用のドアハンドル(41)に連結される種々のレバー等から形成されるリモートコントロール装置(42)が装着されている。
【0011】
ラッチユニット(3)は、ドア(2)に図示略のボルトにより固定されるボディ(31)に噛合機構を収容している。噛合機構は、図3に示すように、ボディ(31)に枢着され、かつストライカと係脱可能なラッチ(32)と、ラッチ(32)に係合し、ラッチ(32)のオープン方向(図3において矢示方向)への回動を阻止するポール(33)等とから形成される。
【0012】
ラッチ(32)は、ドア(2)の閉じ移動に伴って、ストライカと離脱したオープン位置(ドア(2)の開き状態に相当)、ストライカと辛うじて係合するハーフラッチ位置(ドア(2)の半ドア状態に相当)、ストライカと完全に係合するフルラッチ位置(ドア(2)の全閉状態に相当)へ回動可能となっている。
【0013】
駆動ユニット(4)は、図2に示すように、ラッチユニット(3)のベースプレート(34)に固定され、かつドア ( ) の前方(図2において左方)へ向けて延出するベースプレート(7)を有しており、このベースプレート(7)の車外側(図2において紙面奥側)には、正逆回転可能なモータ(8)が取り付けられている。また、ベースプレート(7)の車内側(図2において紙面手前側)には、枢軸(9)により枢着される回動部材をなすセクタギヤ(10)と、セクタギヤ(10)と同軸(9)上に枢着されるクローズ手段をなす出力レバー(11)と、枢軸(12)により枢着されるハンドルレバー(13)と、枢軸(14)により枢着される全開用リリース手段をなす全開用リリースレバー(15)と、全開用リリースレバー(15)と同軸(14)上に枢着される全閉用リリース手段をなす全閉用第1リリースレバー(16)と、枢軸(17)により枢着され、かつ左右方向の連結レバー(18)を介して、全閉用第1リリースレバー(16)に連結される全閉用リリース手段をなす全閉用第2リリースレバー(19)とが設けられている。このように、ベースプレート(7)の車外側にモータ(8)、また車内側に上述の各種レバーを配置することにより、モータ(8)と各種レバーとの干渉を避けることができるとともに、駆動ユニット(4)の薄型化を図ることができる。なお、主に図3に示されるように、全開用リリースレバー (15) は、セクタギヤ (10) の歯部 (10a) よりも前方位置に枢軸 (14) により枢着される。
【0014】
モータ(8)は、ドア(2)が半ドア状態となって、ラッチ(32)がオープン位置からハーフラッチ位置に回動すると、その位置をラッチユニット(3)のボディ(31)内に設けられたハーフラッチ検出スイッチ(35)により検出されると、正転制御され、また、運転席等に設けられた図示略の操作スイッチが操作されると、逆転制御されるようになっている。
【0015】
セクタギヤ(10)は、その外周縁に設けられた歯部(10a)が、モータ(8)の回転を減速する減速機構の出力ギヤ(20)に噛合し、図2〜図4、図9及び図10に示す中立位置から、モータ(8)の正転によって、図5及び図6に示すクローズ位置と、図7及び図8に示すリリース位置とに回動されるようになっている。
【0016】
セクタギヤ(10)には、枢軸(9)を中心とする円弧状の空振り部(21a)と、空振り部(21a)のほぼ中央から遠心方向へ延出する係合部(21b)とを有するほぼT字状の係脱孔(21)が設けられている。
【0017】
出力レバー(11)は、セクタギヤ(10)の係脱孔(21)と重合する遠心方向を向く長孔(11a)を有し、この長孔(11a)と係脱孔(21)とには、係合ピン(22)が摺動可能に嵌合されている。
【0018】
出力レバー(11)は、係合ピン(22)が係脱孔(21)の係合部(21b)に嵌合しているときには、セクタギヤ(10)とともに、図2〜図4、図9及び図10に示す中立位置から、図5及び図6に示すクローズ位置と、図7及び図8に示すリリース位置とに回動し、また、係合ピン(22)が空振り部(21a)に嵌合しているときには、係合ピン(22)が空振り部(21a)に対して空動し、セクタギヤ(10)がいずれの位置にあっても、ばね(25)により中立位置に復帰させられるようになっている。
【0019】
出力レバー(11)は、セクタギヤ(10)により中立位置からクローズ位置へ回動させられると、端部に設けられた係合部(11b)が、ボディ(31)に上下方向へ摺動可能に支持されたクローズレバー(36)、ラッチ(32)と一体的に回動可能な回動レバー(37)を介して、ラッチ(32)をハーフラッチ位置からフルラッチ位置に回動させるようになっている。
【0020】
出力レバー(11)がセクタギヤ(10)とともに中立位置からリリース位置へ回動すると、全開用リリースレバー(15)に設けられた当接部(15b)に、出力レバー(11)が当接することにより、全開用リリースレバー(15)は、図2〜図6、図9及び図10に示す待機位置からリリース方向(矢示A方向)へ回動して、図7及び図8に示すリリース位置に回動させられるようになっている。
【0021】
全開用リリースレバー(15)は、上端で、かつセクタギヤ (10) の歯部 (10a) よりも前方位置に設けられた連結部(15a)が、ケーブル(43)を介して、全開用ラッチ装置(40)のリリース機構に連結され、待機位置からリリース位置へ回動させられることにより、ケーブル(43)を介して全開用ラッチ装置(40)をストライカから離脱させるようにリリース作動させるとともに、全閉用第1リリースレバー(16)の上端に設けられた係合部(16a)に対して係合することにより、全閉用第1リリースレバー(16)を、図2〜図6に示す待機位置から図7〜図10に示すリリース位置へ回動させる。
【0022】
全閉用第1リリースレバー(16)は、リリース位置に回動させられると、連結レバー(18)を介して、全閉用第2リリースレバー(19)を、図2〜図6に示す待機位置から図7〜図10に示すリリース位置に移動させる。(26)は、全閉用第1、2リリースレバー(16)(19)を待機位置に付勢するばねである。
【0023】
全閉用第2リリースレバー(19)は、リリース位置に移動させられると、ボディ(31)の下方に枢着された連結レバー(38)を介して、ポール(33)をリリース方向へ回動させてラッチ(32)から離脱させ、ラッチユニット(3)をリリース作動させる。
【0024】
ハンドルレバー(13)は、ドアハンドル(41)が開扉操作されると、図2〜図8に示す待機位置から図9及び図10に示すリリース位置へ回動するように、上端に設けられた連結部(13a)が、ケーブル(44)を介して、リモートコントロール装置(42)に連結される。
【0025】
ハンドルレバー(13)がリリース位置へ回動すると、下端側に設けられた押部(13b)が係合ピン(22)に当接し、係合ピン(22)を、係合ピン(22)と出力レバー(11)との間に作用するばね(24)の付勢力に抗して、係脱孔(21)の係合部(21b)に嵌合した位置から空振り部(21a)に嵌合する位置に移動させるとともに、押部(13b)の近傍に設けられた係合部(13c)が、全閉用第1リリースレバー(16)に設けられた当接部(16b)に係合することにより、全閉用第1リリースレバー(16)をリリース位置に回動させることができる。
【0026】
次に、上述の実施形態における各作動について説明する。
(クローズ作動)
開放状態にあるドア(2)を閉じると、ラッチユニット(3)のラッチ(32)は、先ずストライカと辛うじて係合するハーフラッチ位置に回動する。ハーフラッチ検出スイッチ(35)がラッチ(32)のハーフラッチ位置を検出すると、モータ(8)が正転制御され、セクタギヤ(10)及び出力レバー(11)は、中立位置から、図5及び図6に示すように、クローズ位置に回動させられる。
【0027】
出力レバー(11)がクローズ位置へ回動させられると、クローズレバー(36)、回動レバー(37)を介して、ラッチ(32)がハーフラッチ位置からフルラッチ位置へ強制的に回動させられることにより、ドア(2)は半ドア状態から全閉状態に移動させられる。ドア(2)が全閉状態になると、ボディ(31)の内部に設けられたフルラッチ検出スイッチ(39)により、ラッチ(32)のフルラッチ位置が検出されることにより、モータ(8)が反転制御され、セクタギヤ(10)及び出力レバー(11)は中立位置に復帰して、その位置に停止する。
【0028】
(モータ駆動によるリリース作動)
リモートコントロールキーあるいはドアに設けられたリリース用の操作スイッチが操作されると、モータ(8)が逆転制御され、セクタギヤ(10)及び出力レバー(11)は、中立位置から、図7及び図8に示すように、リリース位置に回動させられる。
【0029】
出力レバー(11)がリリース位置へ回動させられると、図7及び図8に示すように、全開用リリースレバー(15)をリリース位置へ回動させるとともに、全開用リリースレバー(15)を介して、全閉用第1リリースレバー(16)をも待機位置からリリース位置に移動させる。これにより、ドア(2)が全開状態、すなわち全開用ラッチ装置(40)がストライカと係合している状態の場合には、全開用リリースレバー(15)をもって、全開用ラッチ装置(40)をリリース作動させることにより、全開用ラッチ装置(40)とストライカとの係合を解除させ、ドア(2)を閉じることができる。また、ドア(2)が全閉状態、すなわち、ラッチユニット(3)のラッチ(32)がストライカと係合している場合には、全閉リリース手段(全閉第1リリースレバー(16)、連結レバー(18)及び全閉用第2リリースレバー(19))をもって、ラッチユニット(3)をリリース作動させて、ポール(33)をラッチ(32)から離脱させることにより、ドア(2)を開けることができる。
【0030】
(ドアハンドル操作によるリリース作動)
ドア(2)が全閉状態にあるとき、ドアハンドル(41)が開扉操作されると、リモートコントール装置(42)及びケーブル(44)を介して、ハンドルレバー(13)が待機位置から図9及び図10に示すリリース位置に回動させられる。
【0031】
ハンドルレバー(13)がリリース位置へ回動させられると、この回動をもって、全閉用第1リリースレバー(16)を待機位置からリリース位置に回動させ、連結レバー(18)、全閉用第2リリースレバー(19)及び連結レバー(38)を介して、ラッチユニット(3)をリリース作動させることにより、全閉状態にあるドア(2)を開けることができる。
【0032】
また、ドア(2)が全開状態のときには、ドアハンドル(41)が閉扉操作されると、リモートコントロール装置(42)と全開用ラッチ装置(40)のリリース機構とを連結するケーブル(45)を介して、全開用ラッチ装置(40)がリリース作動させられ、全開状態にあるドア(2)を閉じることができる。
【0033】
開扉操作の際、ハンドルレバー(13)は、上述のように、ラッチユニット(3)をリリース作動させるとともに、係合ピン(22)を、セクタギヤ(10)に設けられた係脱孔(21)の係合部(21b)から空振り部(21a)に移動させて、セクタギア(10)と出力レバー(11)との連結関係を解除することができるようになっている。
【0034】
したがって、例えば、前述のように、モータ(8)によりラッチ(32)がハーフラッチ位置からフルラッチ位置に強制的に移動させられている最中、ドア(2)と車体との間に異物が挟まる等した場合には、ドアハンドル(41)を開扉操作して、ハンドルレバー(13)をリリース位置へ回動させることにより、出力レバー(11)とセクタギヤ(10)との連係を解除して、クローズ作動をキャンセルさせるとともに、ドア(2)を開けることができる。
【0035】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、上記実施形態に種々の変形や変更を施すことが可能である。
例えば、ドアハンドル(41)の開扉操作により、モータ(8)によるクローズ作動をキャンセルさせる構成を必要としない場合には、セクタギヤ(10)と出力レバー(11)とを一体的に形成すること等が挙げられる。
【0036】
【発明の効果】
(a)請求項1記載の発明によると、1個のモータによって、ラッチユニットのクローズ作動と、ラッチユニット及び全開用ラッチ装置のリリース作動を行うことができる。したがって、ドア内への配置スペースが有利になるとともに、コストの削減を図ることができる。
【0037】
(b)請求項2記載の発明によると、請求項1に係わる発明の効果に加えて、駆動ユニットの薄型化を図ることができ、ドア内への配置スペースがより有利になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における一実施形態の適用したスライドドアを備える車両の斜視図である。
【図2】ドアラッチ装置の正面図である。
【図3】中立状態にあるときのドアラッチ装置における要部の正面図である。
【図4】図3の状態を後側(紙面奥側)から見た状態の駆動ユニットにおける要部の後面図である。
【図5】クローズ作動しているときの駆動ユニットにおける要部の正面図である。
【図6】図5の状態を後側(紙面奥側)から見た状態の後面図である。
【図7】モータによりリリース作動しているときの駆動ユニットにおける要部の正面図である。
【図8】図7の状態を後側(紙面奥側)から見た状態の後面図である。
【図9】ドアハンドルによりリリース作動しているときの駆動ユニットにおける要部の正面図である。
【図10】図9の状態を後側(紙面奥側)から見た状態の後面図である。
【符号の説明】
(1)ドアラッチ装置
(2)スライドドア(ドア)
(3)ラッチユニット
(4)駆動ユニット
(7)ベースプレート
(8)モータ
(9)枢軸
(10)セクタギヤ(回動部材)
(10a)歯部
(11)出力レバー(クローズ手段)
(11a)長孔
(11b)係合部
(12)枢軸
(13)ハンドルレバー
(13a)連結部
(13b)押部
(13c)係合部
(14)枢軸
(15)全開用リリースレバー(全開用リリース手段)
(15a)連結部
(15b)当接部
(16)全閉用第1リリースレバー(全閉用リリース手段)
(16a)係合部
(16b)当接部
(17)枢軸
(18)連結レバー(全閉用リリース手段)
(19)全閉用第2リリースレバー(全閉用リリース手段)
(20)出力ギヤ
(21)係脱孔
(21a)空振り部
(21b)係合部
(22)係合ピン
(24)(25)(26)ばね
(31)ボディ
(32)ラッチ
(33)ポール
(34)ベースプレート
(35)ハーフラッチ検出スイッチ
(36)クローズレバー
(37)回動レバー
(38)連結レバー
(39)フルラッチ検出スイッチ
(40)全開用ラッチ装置
(41)ドアハンドル
(42)リモートコントロール装置
(43)(44)(45)ケーブル

Claims (2)

  1. 車体に開閉可能に設けられたスライドドアを全開状態に保持するための全開用ラッチ装置を、前記スライドドアの前部に設けたものを前提とし、前記スライドドアの後端部に取り付けられ、前記スライドドアを閉止状態に保持可能なラッチユニットと、モータにより、前記ラッチユニットをハーフラッチ状態からフルラッチ状態へ変位させ、前記スライドドアを半ドア状態から全閉状態に移動させる駆動ユニットとを備えた車両用ドアラッチ装置において、
    前記駆動ユニットは、前記ラッチユニットに固定され、前記スライドドアの前方へ向けて延出するベースプレートと、
    前記ベースプレートに取り付けられる前記モータと、
    前記ベースプレートに枢支され、前記モータの正逆転により、中立位置からクローズ方向とリリース方向との2方向へ回動可能なセクタギヤと、
    前記ベースプレートに枢支され、前記セクタギヤのクローズ方向への回動により、前記ラッチユニットをハーフラッチ状態からフルラッチ状態へ変位させるクローズ手段と、
    前記ベースプレートにおける前記セクタギヤの歯部よりも前方位置に枢支され、かつケーブルを介して前記全開用ラッチ装置に連係されるとともに、前記セクタギヤのリリース方向への回動により、前記ケーブルを介して、前記全開用ラッチ装置をリリース作動させ、前記ドアの閉扉を可能とする全開用リリースレバーと、
    前記ベースプレートに枢支され、前記セクタギヤのリリース方向への回動により、前記ラッチユニットをリリース作動させ、前記スライドドアの開扉を可能とする全閉用リリース手段とを有することを特徴とする車両用ドアラッチ装置。
  2. 駆動ユニットにおけるベースプレートの一側面側に、セクタギヤと、クローズ手段と、全開用リリースレバーと、全閉用リリース手段とをそれぞれ配置するとともに、前記ベースプレートの他側面側に、モータを配置した請求項1記載の車両用ドアラッチ装置。
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