JP4428047B2 - 車両用開閉体のラッチ作動装置 - Google Patents

車両用開閉体のラッチ作動装置 Download PDF

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本発明は、車両ボデーに形成されたドア開口を閉状態とすべくサイドドアやバックドア(テールゲート)などの開閉体を車両ボデーに対して保持する複数のラッチ機構を電動モータなどの電気的駆動源によって駆動させる車両用開閉体のラッチ作動装置に関する。
従来、この種のラッチ作動装置は、車両ボデーに形成されたドア開口を開閉するスライドドアを車両ボデーに対して保持するラッチ状態及びスライドドアの車両ボデーに対する保持が解除されたアンラッチ状態を成すフロントラッチ機構及びリヤラッチ機構と、フロントラッチ機構及びリヤラッチ機構を作動させるオープンレバーと、フロントラッチ機構及びリヤラッチ機構をラッチ状態からアンラッチ状態へと変遷させるべくオープンレバーを介してフロントラッチ機構及びリヤラッチ機構を作動するリリースアクチュエータとを有するものである。そして、オープンレバーには、スライドドアのインナパネル及び室内側のドアトリムに形成された開口と対向する非常用の操作部が設けられており、リリースアクチュエータの故障時など、リリースアクチュエータによりフロントラッチ機構及びリヤラッチ機構を作動させることが困難となったときには、この非常用の操作部を操作することで、フロントラッチ機構及びリヤラッチ機構を作動させることができるようになっている。
特開2001−098819号公報
しかし、上記した従来装置では、非常用の操作部を操作するには、室内側のドアトリムを外したりしなければならず、作業性が著しく劣るものである。特に、ドア開口の開状態においては、室内側のドアトリムが車両ボデーとスライドドアとの間にあって隠れているので、フロントラッチ機構及びリヤラッチ機構のアンラッチ状態でリリースアクチュエータが外的要因で固着しフロントラッチ機構及びリヤラッチ機構がアンラッチ状態に変遷したままとなった場合には、非常用の操作部を操作することも困難となってしまう。
故に、本発明は、ドア開口の開状態でアクチュエータを用いることなくフロントラッチ機構及びリヤラッチ機構をアンラッチ状態からラッチ状態へと復帰させることができるようにすることを、その技術的課題とする。
上記した技術的課題を解決するために講じた技術的手段は、アクチュエータとレバー機構との間に設けられラッチ機構をラッチ状態からアンラッチ状態へと変遷させるべく前記レバー機構を介して前記ラッチ機構を作動する第1出力リンクと、前記ドア開口の閉状態において前記車両ボデーによって覆われ且つ前記ドア開口の開状態おいて開放される前記開閉体の室外側面に形成された孔と対向すると共に、前記開閉体の開状態において前記第1出力リンクの初期位置への復帰を可能とすべく前記アクチュエータと前記第1出力リンクとの連係を解除する操作レバーを有した、ことである。
より好ましくは、前記アクチュエータは、駆動源となる電動モータと、該電動モータの駆動により回動自在なドリブンギヤとを有して構成され、さらに、前記アクチュエータの前記ドリブンギヤに回動自在に支持され前記ドリブンギヤの回動により前記第1出力リンクを回動させる第2出力リンクと、前記ドリブンギヤに回動自在に支持され前記第2出力リンクに対して相対回動自在な第3出力リンクとを有し、前記操作レバーは、前記第2出力リンクに回動自在に支持され前記第2出力リンクと前記第3出力リンクを前記ドリブンギヤに対して一体で回動させるべく前記第3出力リンクと係合する、と良い。
本発明によれば、ドア開口の開状態でフロントラッチ機構及びリヤラッチ機構がアンラッチ状態に変遷したままとなったとしても、開閉体の室外側面に形成された孔より操作レバーを操作することができる。これにより、従来装置のように室内側のドアトリムを外すなどの作業も必要なく、簡単にフロントラッチ機構及びリヤラッチ機構をラッチ状態へと復帰させることができる。
図1に示されるように、車両1には、側部ボデー11に形成された乗降口11Aを開閉するスライドドア12が車両前後方向にスライド自在に支持されている。このスライドドア12は、図3に示されるように、ドアインナパネル12a及びドアアウタパネル12bよりなる袋状のものであって、内部には、スライドドア12を乗降口11Aの完全閉状態又は半閉状態で側部ボデー11に対して保持するリヤラッチ機構2及びフロントラッチ機構3、スライドドア12を乗降口11Aの全開状態で側部ボデー11に対して保持する全開ラッチ機構4及びリヤ、フロント及び全開ラッチ機構2、3、4を作動させる操作装置5が配設されている。
図2、図3及び図4に示されるように、リヤラッチ機構2は、スライドドア12内に配置されスライドドア12のドアインナパネル12aにて形成されるリヤ側面12cに取付けられた既知の構造体である。このリヤラッチ機構2は、スライドドア12への取付け基体となるベースプレート21に回転自在に支持され側部ボデー11に固定されたストライカ(図示ぜず)と係脱するラッチ22、ベースプレート21に回転自在に支持されストライカとラッチ22の係合状態においてラッチ22と係脱するポール23とを備えるものである。そして、ストライカとラッチ22の係合状態において、ラッチ22に対するポール23の係合位置によって乗降口11Aの完全閉状態を作り出すラッチ状態及び乗降口11Aの半閉状態を作り出すハーフラッチ状態を成し、ラッチ22からポール23が係合解除されることによって乗降口11Aの開可能状態を作り出すアンラッチ状態を成す。フロントラッチ機構3は、詳細は図示しないが、リヤラッチ機構と同様に、ラッチ及びポールを備え、ラッチ状態、ハーフラッチ状態及びアンラッチ状態を成す既知の構造体であって、スライドドア12内に配置されスライドドア12のフロント側面に取付けられている。又、全開ラッチ機構4は、詳細は図示しないが、ポール及びラッチを備える既知の構造体であって、ラッチ及びポールを備え、乗降口11Aの全開状態を作り出すラッチ状態及び乗降口11Aの閉可能状態を作り出すアンラッチ状態を成す。
図1に示されるように、操作装置5は、リヤラッチ機構2にブラケット51にてユニット化されたアクチュエータ6と、アクチュエータ6とリヤ、フロント及び全開ラッチ機構2、3、4との間に配設されアクチュエータ6の駆動力をリヤ、フロント及び全開ラッチ機構2、3、4に選択的に伝達するリモートコントロール機構7よりなる。
図5に示されるように、リモートコントロール機構7は、スライドドア12内に配置されており、スライドドア12のドアインナパネル12aに固定されたブラケット71にて支持されている。このリモートコントロール機構7は、リフトレバー72、オープンレバー73及び全開オープンレバー74を主として備えたレバー構造体であって、これらリフトレバー72、オープンレバー73、全開オープンレバー74は、シャフト71aによりブラケット71に同軸で回動自在に支持されている。
リフトレバー72は、その一端にケーブル52が連結され、このケーブル52及び後述するリリースレバー体53を介してリヤラッチ機構2に連係されており、且つ、他端でケーブル54を介してフロントラッチ機構3に連係されている。そして、リフトレバー72の図5示時計方向の回動でリヤラッチ機構2及びフロントラッチ機構3をアンラッチ状態とすべく作動させる。オープンレバー73は、両者間を係脱自在に連係するロック部材75を介してリフトレバー72に連係されている。このオープンレバー73には、ケーブル56が連結され、このケーブル56及び後述する出力リンク体57を介して後述するアクチュエータ6のドリブンギヤ61に連係されており、ドリブンギヤ61の後述する図2示反時計方向の回動で、リフトレバー72を図5示時計方向に回動させるべく図5に示す初期位置から図5示時計方向に回動する。
全開オープンレバー74は、その一端でケーブル55を介して全開ラッチ機構4に連係されている。そして、全開オープンレバー74が図5に示す所期位置から図5示時計方向に回動することで、全開ラッチ機構4をアンラッチ状態とすべく作動させる。又、オープンレバー73及び全開オープンレバー74には、オープンレバー73の図5示時計方向の回動で互いに係合するフランジ部73a、74aがそれぞれ形成されており、このフランジ部73aとフランジ部74aとの係合でオープンレバー73の図5示時計方向の回動を全開オープンレバー74に伝え、これにより、全開オープンレバー74を図5に示す初期位置から図5示時計方向に回動させる。尚、オープンレバー73及び全開オープンレバー74は、シャフト71a周りに配設されたスプリング79によって図5に示す初期位置に保持されている。
図2に示されるように、アクチュエータ6は、スライドドア12内に配置されており、ブラケット51にピン61aにより回動自在に支持されたドリブンギヤ61を備えている。このドリブンギヤ61は、電動モータ62aを駆動源とした駆動ユニット62の出力ピニオンギヤ62bと噛合しており、電動モータ62aの正逆回転駆動により図2示時計方向及び反時計方向に回転する。
ドリブンギヤ61には、クローズレバー63がその長手方向中央部でピン63aにより回転自在に支持されている。ドリブンギヤ61を支持するブラケット51は、リヤラッチ機構2のベースプレート21に固定されており、ドリブンギヤ61に支持されたクローズレバー63の一端には、リヤラッチ機構2のラッチ22に形成された腕部分22aに対して対向して配置されたラッチ当接部63dが形成されている。又、クローズレバー63の他端には、規制ローラ63bがピン63cにより取付けられている。更に、ブラケット51には、ドリブンギヤ61の図2に示す所期位置から図2示反時計方向の回動時においてクローズレバー63の一端側と当接するストッパ壁51aが形成されている。
リリースレバー体53は、ピン53aによりブラケット51に同軸で回動自在に支持された第1リリースレバー53A及びL字状の第2リリースレバー53Bよりなる。第1リリースレバー53は、その先端にリフトレバー72に連結されたケーブル52が連結されており、このケーブル52を介してリフトレバー72に連係されている。第2リリースレバー53Bは、その一端にリヤラッチ機構2のポール23と一体回転するポールレバー23aに対して対向して配置されたポール当接部53bを形成している。そして、第1リリースレバー53Aと第2リリースレバー53Bとは、第1リリースレバー53Aに形成された当接壁53cと第2リリースレバー53Bに形成されたフランジ部53dとの当接により図2示反時計方向において一体に回動するようになっている。この第1リリースレバー53A及び第2リリースレバー53Bの図2示反時計方向の回動により、ポール当接部53bがポールレバー23aと当接して、これにより、リヤラッチ機構2をラッチ状態からアンラッチ状態へと変遷させるべくリヤラッチ機構2を作動させる。第2リリースレバー53Bの他端は、ドリブンギヤ61の図2に示す初期位置から図2示時計方向の回動時において規制ローラ63bと当接可能となるようにドリブンギヤ61の図2示時計方向の回動時における規制ローラ63bの移動軌跡上に配置されるべく延在され、規制壁53eを形成している。
出力リンク体57は、ピン57aによりブラケット51に回転自在に支持されたL字状の第1出力リンク57Aとピン57bによりドリブンギヤ61に回動自在に支持された第2出力リンク57B及び第3出力リンク57Cとよりなる。第1出力リンク57Aは、その一端にオープンレバー73に連結されたケーブル56が連結されており、このケーブル56を介してオープンレバー73に連係されている。又、第1出力リンク57Aの他端には、作動ピン57cが立設けられている。そして、図2に示す初期位置から図2示反時計方向の回動でケーブル56を介してオープンレバー73を図5に示す初期位置から図5示時計方向に回動させる。尚、第1出力リンク57Aは、ピン57a周りに配設されたスプリング57Dによって図2に示す初期位置に保持されている。第2出力リンク57Bの先端は、ドリブンギヤ61の図2に示す初期位置から図2示反時計方向の回動時において作動ピン57cを押圧すべく配置されるよう延在され、押圧腕57dを形成している。第3出力リンク57Cの先端は、ドリブンギヤ61の図2に示す初期位置から図2示反時計方向の回動時において規制ローラ63bと当接可能となるようにドリブンギヤ61の図2示反時計方向の回動時における規制ローラ63bの移動軌跡上に配置されるべく延在され、当接腕57eを形成している。
第2出力リンク57Bには、キャンセルレバー57Eがピン57fにより回動自在に支持されている。このキャンセルレバー57Eには、第3出力リンク57Cに形成された段部57gと係合する係合爪57hが形成されている。そして、この段部57gと係合爪57hとの係合によって、第2出力リンク57Bと第3出力リンク57Cとは、ピン57b周りでの図2示反時計方向の回動時において常に一体に回動するようになっている。キャンセルレバー57Dは、ピン57f周りに配設されたスプリング57Fにより段部57gと係合爪57hとを常に係合させるべくピン57f周りで図2示時計方向に常時回動付勢されており、キャンセルレバー57Dがこのスプリング57Fの付勢力に抗してピン57f周りで図2示反時計方向に回動することによって段部57gと係合爪57hとの係合が解除されるようになっている。これにより、第2出力リンク57Bと第3出力リンク57Cとが相対回動自在となる。又、キャンセルレバー57Dの先端には、操作フランジ57iが形成されている。図3及び図4に示されるように、スライドドア12のリヤ側面12cには、スライドドア12の内部に開口した作業穴12dが形成されており、キャンセルレバー57Dの操作フランジ57iは、キャンセルレバー57Dをピン57f周りで図2示反時計方向に回動させるべく作業穴12dと対向して配置されている。尚、作業穴12dは、通常、ゴムブッシュなどで水密的に閉じられている。
次に作動について説明する。
乗降口11Aの全開状態において、乗降口11Aを完全閉状態とすべくスライドドア12を閉動作させるために、スライドドア12のドアインナパネル12aに取付けられたドアインサイドハンドル13(図1示)又はドアアウタパネル12bに取付けられたドアアウトサイドハンドル14(図1示)を操作すると、これらハンドル13、14の操作が既知の検知手段により検知され、アクチュエータ6の電動モータ62aが逆転駆動してドリブンギヤ61が図2に示す初期位置から図2示反時計方向に回動する。このドリブンギヤ61の図2示反時計方向の回動は、図6に示されるように、ピン57bを図2示反時計方向へと移動させ、これにより、第2出力リンク57Bの押圧腕57dが第1出力リンク57Aの作動ピン57cを押圧して第1出力リンク57Aを図2に示す初期位置から図2時計方向に回動させる。第1出力リンク57Aが図2示時計方向に回動すると、ケーブル56を介してリモートコントロール機構7のオープンレバー73が図5に示す初期位置から図5示時計方向に回動して全開オープンレバー74を図5に示す初期位置から図5示時計方向に回動する。これにより、ケーブル55を介して全開ラッチ機構4がラッチ状態からアンラッチ状態へと変遷すべく作動し、スライドドア12の側部ボデー11に対する保持が解除される。この結果、乗降口11Aが閉可能状態となる。乗降口11Aが開可能状態となったことが既知の検知手段によって検知されると、電動モータ62aは、ドリブンギヤ61を図5に示す初期位置へと復帰させるべく正転駆動した後に停止する。このドリブンギヤ61の初期位置への復帰は、第2出力リンク57Bの押圧腕57dによる第1出力リンク57Aの作動ピン57cの押圧を解除し、これにより、第1出力リンク57Aは、スプリング57Dの付勢力により図2に示す初期位置に回動復帰する。この結果、次にスライドドア2を開動作にさせる際における全開ラッチ機構4のラッチ状態へと変遷が可能となる。ドリブンギヤ61が前述の如く図2示反時計方向に回動している際、ドリブンギヤ61の図2示反時計方向の回動に伴いピン63aも図2示反時計方向に移動する。このピン63aの図2示反時計方向の移動によりクローズレバー63の一端側がストッパ壁51aに当接してクローズレバー63がドリブンギヤ61に対してピン63a周りで図2示時計方向に回動する。これにより、クローズレバー63の規制ローラ63bが第3出力リンク57Cの当接腕57eと当接して第2出力リンク57B及び第3出力リンク57Cをピン57b周りで図2示反時計方向に回動させる。この結果、第2出力リンク57Bの押圧腕57dによる第1出力リンク57Aの作動ピン57cの押圧が促進され、ドリブンギヤ61の少ない回動量で第1出力リンク57Aが回動させられることになる。このことは、ドアインサイドハンドル13又はドアアウトサイドハンドル14の操作により瞬時に全開ラッチ機構4を作動させることになり、乗降者の操作フィーリング向上につながる。
乗降口11Aの閉可能状態でスライドドア12を閉作動させると、側部ボデー11に固定されているストライカによりリヤラッチ機構2及びフロントラッチ機構3がアンラッチ状態からハーフラッチ状態へと作動して乗降口11Aが半閉状態となる。乗降口11Aが半閉状態となったことが既知の検知手段で確認されると、アクチュエータ6の電動モータ62aが正転駆動してドリブンギヤ61が図2に示す初期位置から図2示時計方向に回動する。このドリブンギヤ61の図2示時計方向の回動は、ピン63aを図2示時計方向へと移動させ、これにより、クローズレバー63のラッチ当接部63dがリヤラッチ機構2のラッチ22の腕部分21aと当接してリヤラッチ機構2をハーフラッチ状態からフルラッチ状態へと変遷させる作動させる。この時、クローズレバー63の規制ローラ63bが第2リリースレバー53Bの規制壁53eと当接するので、クローズレバー63のドリブンギヤ61に対するピン63a周りでの回動が規制され、これにより、ドリブンギヤ61の回動はクローズレバー63を介してラッチ22へと確実に伝達される。この結果、乗降口11Aが完全閉状態となる。尚、フロントラッチ機構3は、上記したリヤラッチ機構2の作動がスライドドア12を介してフロントラッチ機構3に伝えられることで、フルラッチ状態へと変遷すべく作動する。乗降口11Aが完全閉状態となったことが周知の検知機構によって検知されると、電動モータ62aは、ドリブンギヤ61を図5に示す初期位置へと復帰させるべく逆転駆動した後に停止する。
乗降口11Aの全閉状態において、乗降口11Aを全開状態とすべくスライドドア12を開動作させるために、ドアインサイドハンドル13又はドアアウトサイドハンドル14を操作すると、これらハンドル13、14の操作が既知の検知手段により検知され、アクチュエータ6の電動モータ62aが逆転駆動してドリブンギヤ61が図2に示す初期位置から図2示時計方向に回動する。このドリブンギヤ61の図2示時計方向の回動は、ピン57bを図2示反時計方向へと移動させ、これにより、第2出力リンク57Bの押圧腕57dが第1出力リンク57Aの作動ピン57cを押圧して第1出力リンク57Aを図2に示す初期位置から図2時計方向に回動させる。第1出力リンク57Aが図2示時計方向に回動すると、ケーブル56を介してリモートコントロール機構7のオープンレバー73が図5に示す初期位置から図5示時計方向に回動してリフトレバー72をロック部材75を介して図5示時計方向に回動する。これにより、ケーブル52及びリリースレバー体53(第1リリースレバー53A及び第2リリースレバー53Bの図2示反時計方向の回動)を介してリヤラッチ機構2が、ケーブル54を介してフロントラッチ機構3がラッチ状態からアンラッチ状態へと作動し、スライドドア12の側部ボデー11に対する保持が解除される。この結果、乗降口11Aが開可能状態となる。乗降口11Aが開可能状態となったことが既知の検知手段によって検知されると、電動モータ62aは、ドリブンギヤ61を図5に示す初期位置へと復帰させるべく逆転駆動した後に停止する。このドリブンギヤ61aの初期位置への復帰は、第2出力リンク57Bの押圧腕57dによる第1出力リンク57Aの作動ピン57cの押圧を解除し、これにより、第1出力リンク57Aは、スプリング57Dの付勢力により図2に示す初期位置に回動復帰する。この結果、次にスライドドア2を閉動作にさせる際におけるリヤラッチ機構2のラッチ状態へと変遷が可能となる。ドリブンギヤ61が前述の如く図2示反時計方向に回動している際、ドリブンギヤ61の図2示反時計方向の回動に伴いピン63aも図2示反時計方向に移動する。このピン63aの図2示反時計方向の移動によりクローズレバー63の一端側がストッパ壁51aに当接してクローズレバー63がドリブンギヤ61に対してピン63a周りで図2示時計方向に回動する。これにより、クローズレバー63の規制ローラ63bが第3出力リンク57Cの当接腕57eと当接して第2出力リンク57B及び第3出力リンク57Cをピン57b周りで図2示反時計方向に回動させる。この結果、第2出力リンク57Bの押圧腕57dによる第1出力リンク57Aの作動ピン57cの押圧が促進され、ドリブンギヤ61の少ない回動量で第1出力リンク57Aが回動させられることになる。このことは、ドアインサイドハンドル13又はドアアウトサイドハンドル14の操作により瞬時にリヤラッチ機構2及びフロントラッチ機構3を作動させることになり、乗降者の操作フィーリング向上につながる。
電動モータ62aを逆転駆動させてリヤラッチ機構2をアンラッチ状態に作動させた際、電気系統の故障などでドリブンギヤ61が図2に示す初期位置に復帰しない場合、第2出力リンク57Bにて第1出力リンク57Aの図2に示す初期位置への復帰が規制され、この結果、第2リリースレバー53Bのポール当接部53bがポールレバー23aと当接したままとなり、リヤラッチ機構2がアンラッチ状態のまま、ラッチ状態へと変遷することができず、このため、スライドドア12を全閉状態で保持することができなくなる。この場合には、図6に示されるように、スライドドア12のリヤ側面12cの作業穴12dから工具8をスライドドア12内に挿入し、キャンセルレバー57Eの操作フランジ57iを押してキャンセルレバー57Eをスプリング57Fの付勢力に抗して第2出力リンク57Bに対して図6示反時計方向に回動させる。これにより、キャンセルレバー67Eの係合爪67hと第3出力リンク57Cの段部57gとの係合が解除され、第2出力リンク57B及び第3出力リンク57Cがピン57b周りで相対回転自在となって、第2出力リンク57Bによる第1出力リンク57Bの規制が解除される。この結果、第1出力リンク57Aは、スプリング57Dの付勢力により図2に示す初期位置へと復帰し、リヤラッチ機構2及び全開ラッチ機構4がラッチ状態へと変遷できるようになる。
上述した形態では、リヤラッチ機構2、フロントラッチ機構3及び全開ラッチ機構4の3つをアクチュエータ6で作動させているが、リヤラッチ機構2及びフロントラッチ機構3の2つをアクチュエータ6で作動させる形態や、リヤラッチ機構2及び全開ラッチ機構4の2つをアクチュエータ6で作動させる形態であっても良い。又、上述した形態において、リモートコントロール機構7のオープンレバー73及び全開オープンレバー74をロッドやケーブルを介してドアインサイドハンドル13及びドアアウトサイドハンドル14に連係することで、手動操作によりリヤラッチ機構2、フロントラッチ機構3及び全開ラッチ機構4を作動させることもできる。
本発明に係るラッチ作動装置の車両用開閉体への搭載状態を示す図である。 本発明に係るラッチ作動装置のアクチュエータを示す図である。 本発明に係るラッチ作動装置を搭載した車両用開閉体の一部断面である。 本発明に係るラッチ作動装置を搭載した車両用開閉体の側面図である。 本発明に係るラッチ作動装置のレバー機構を示す図である。 本発明に係るラッチ作動装置のアクチュエータの作動を示す図である。
符号の説明
1 車両
2 リヤラッチ機構(ラッチ機構)
3 フロントラッチ機構(ラッチ機構)
4 全開ラッチ機構(ラッチ機構)
6 アクチュエータ
7 リモートコントロール機構(レバー機構)
11 側部ボデー(車両ボデー)
12 スライドドア(開閉体)
61 ドリブンギヤ
62a 電動モータ
11A 乗降口(ドア開口)
57A 第1出力リンク
57B 第2出力リンク
57C 第3出力リンク
57E キャンセルレバー(操作レバー)

Claims (2)

  1. 車両ボデーに形成されたドア開口を開閉する開閉体を前記車両ボデーに対して保持するラッチ状態及び前記開閉体の前記車両ボデーに対する保持を解除するアンラッチ状態を成す複数のラッチ機構と、前記開閉体内に配設され該複数のラッチ機構を作動させるレバー機構と、前記開閉体内に配設され前記レバー機構に連係されると共に一方向への駆動で少なくとも一つのラッチ機構をラッチ状態からアンラッチ状態へと変遷させるべく前記レバー機構を介して前記ラッチ機構を作動するアクチュエータとを有する車両用開閉体のラッチ作動装置において、前記アクチュエータと前記レバー機構との間に設けられ前記ラッチ機構をラッチ状態からアンラッチ状態へと変遷させるべく前記レバー機構を介して前記ラッチ機構を作動する第1出力リンクと、前記ドア開口の閉状態において前記車両ボデーによって覆われ且つ前記ドア開口の開状態おいて開放される前記開閉体の室外側面に形成された孔と対向すると共に、前記開閉体の開状態において前記第1出力リンクの初期位置への復帰を可能とすべく前記アクチュエータと前記第1出力リンクとの連係を解除する操作レバーを有する車両用開閉体のラッチ作動装置。
  2. 前記アクチュエータは、駆動源となる電動モータと、該電動モータの駆動により回動自在なドリブンギヤとを有して構成され、さらに、前記アクチュエータの前記ドリブンギヤに回動自在に支持され前記ドリブンギヤの回動により前記第1出力リンクを回動させる第2出力リンクと、前記ドリブンギヤに回動自在に支持され前記第2出力リンクに対して相対回動自在な第3出力リンクとを有し、前記操作レバーは、前記第2出力リンクに回動自在に支持され前記第2出力リンクと前記第3出力リンクを前記ドリブンギヤに対して一体で回動させるべく前記第3出力リンクと係合する、請求項1記載の車両用開閉体のラッチ作動装置。
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