JP3796513B2 - サンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチ - Google Patents

サンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車のウインドガラスを通過する光を遮蔽するサンシェードを動かすサンシェード駆動機構に使用されるサンシェードアクチュエータに内蔵されてサンシェードがたるんだことを検出するサンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のサンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチとしては、サンシェードアクチュエータとは別体のサンシェード駆動機構に配置されているものが知られている。このサンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチは、サンシェードが巻取位置から引出位置に引き出される途中でサンシェードが障害物に衝突してたるむと、サンシェードの反アクチュエータ側軸受部が自重で脱落することによって作動される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のサンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチでは、サンシェードの反アクチュエータ側軸受部の脱落のみを検出しているため、例えば、サンシェードのアクチュエータ側がたるんだ場合、反アクチュエータ側軸受部が脱落せずに、たるみの検出が行われないという問題点があった。この場合、アクチュエータ側軸受部にサンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチを配置すると、アクチュエータ側軸受部の構造が複雑になるため現実的ではない。また、サンシェードアクチュエータとサンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチとが別所に配置されているため、それぞれをハーネスで電気的に接続しなければならず、その結果、組込み性とレイアウト性が悪いという問題点があった。
【0004】
【発明の目的】
この発明は、ハーネス等の接続手段を不要として組込み性およびレイアウト性の向上を図れるとともに、サンシェードのたるみ状態の検出を確実に行うことができるサンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチを提供することを目的としている。
【0005】
【発明の構成】
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係わるサンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチでは、巻取位置から引出位置まで引き出されることによりウインドガラスを通過する光を遮蔽するサンシェードを駆動し、戻しばねによりサンシェードを常時引出し側に所定の付勢力で付勢するようにしたサンシェード駆動機構に使用され、通電によって正回転、逆回転するアーマチュア軸に形成されたウオームと、このウオームに噛合されたホイールギヤと、このホイールギヤに連結され、サンシェード駆動機構の入力段に結合される出力軸とを有し、ホイールギヤは上記出力軸に回転可能に支持されているサンシェードアクチュエータに用いられるたるみ検出スイッチであって、たるみ検出スイッチは、サンシェードアクチュエ ータ内に配置されるとともに、ホイールギヤに形成されたばね収容部に収容され、サンシェード駆動機構に設けられた戻しばねの付勢力よりも充分小さな付勢力に設定された第1の付勢ばねと、出力軸に結合された回転板部と、ばね収容部に形成され、第1の付勢ばねの一端部を係止するばね係止部と、ホイールギヤの下面に形成されたばね係合突起遊挿孔と、回転板部の上面に突出形成され、ばね係合突起遊挿孔に挿入されて第1の付勢ばねの他端部に係合されるばね係合突起とを備え、更に、たるみ検出スイッチの回転板部には、サンシェードが駆動されている途中でサンシェードがたるんだときに、アーマチュア軸への電流供給を制御する制御回路部にたるみ検出信号を発生させる複数の接点が備えられ、出力軸は、該出力軸に結合された回転板部と第1の付勢ばねを介してホイールギヤに連結され、且つ、該出力軸は第1の付勢ばねの弾性反発力に抗してサンシェードを引出す方向に付勢せしめられている構成としたことを特徴としている。
【0007】
この発明の請求項2に係わるサンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチでは、請求項1に記載の構成に加え、たるみ検出スイッチには、ホイールギヤの下面に形成され、ホイールギヤと回転板部との互いの回動量を所定値に規制するための回動規制用切欠と、回転板部の上面に突出形成され、回動規制用切欠に配置される回動規制用突起とが備えられ、ホイールギヤと回転板部の相対的回動量は、回動規制用切欠の一方側面、他方側面に、回動規制用突起の一方側面、他方側面がそれぞれ係合する回動量に規制されている構成としたことを特徴としている。
【0008】
この発明の請求項3に係わるサンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチでは、請求項1または2に記載の構成に加え、たるみ検出スイッチには、出力軸に結合された回転板部と、回転板部の上面に配置された第3、第4の固定接点と、ホイールギヤの下面に、第3、第4の固定接点に対向して配置された第3の可動接点とが備えられ、サンシェードが駆動されている途中でサンシェードに外部からの力が作用して、出力軸が拘束されるか又は戻しばねによる出力軸への付勢力が無くなってサンシェードがたるんでホイールギヤと回転板部との回転方向の相対的な位置がずれた際に、第3の可動接点を介して第3の固定接点と第4の固定接点を電気的に接続させる如く構成したことを特徴としている。
【0009】
この発明の請求項4に係わるサンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチでは、請求項3に記載の構成に加え、たるみ検出スイッチには、更に、サンシェードアクチュエータのギヤケースに形成された底壁に配置された第1、第2の固定接点と、回転板部の下面に、第1、第2の固定接点に対向して配置された第1、第2の可動接点とが備えられ、第1の可動接点と第3の固定接点を導通させるとともに、第1の可動接点を第1の固定接点に常時接触させ、第2の可動接点と第4の固定接点を導通させるとともに、第2の可動接点を第2の固定接点に常時接触させ、第3、第4の固定接点が第3の可動接点を介して電気的に接続された際に、第1、第2の固定接点を電気的に接続させて、制御回路部にたるみ検出信号を発生させる構成としたことを特徴としている。
【0010】
この発明の請求項5に係わるサンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチでは、請求項3または4に記載の構成に加え、第3、第4の固定接点は、それぞれ第3、第4コンタクトプレートからなるとともに、第3の可動接点は、第3コンタクタからなる構成としたことを特徴としている。
【0011】
この発明の請求項6に係わるサンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチでは、請求項4に記載の構成に加え、第1、第2の固定接点は、それぞれ第1、第2コンタクトプレートからなるとともに、第1、第2の可動接点は、それぞれ第1、第2コンタクタからなる構成としたことを特徴としている。
【0012】
【発明の作用】
この発明の請求項1、2、3、4、5、6に係わるサンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチにおいて、サンシェードが駆動されている途中で、サンシェードがたるむと、サンシェードアクチュエータ内に配置されているたるみ検出スイッチがたるみ検出信号を発生する。それ故、サンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチは、サンシェードアクチュエータに内蔵されているから、出力軸の回転が直接検出され、サンシェードアクチュエータとは別所に配置する必要がなくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
【0014】
【実施例】
図1ないし図24には、この発明に係わるサンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチの一実施例が示されており、サンシェードアクチュエータに用いられる場合が示されている。
【0015】
この発明に係わるサンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチは、サンシェードアクチュエータに内蔵されている。図示するサンシェードアクチュエータ1は、主として、モータ2、ギヤケース3、減速機構4、出力軸5、位置検出スイッチ6、制御回路部8、そして、サンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチ7から構成されている。
【0016】
減速機構4は、ウオーム9、ホイールギヤ10からなる。
【0017】
モータ2には、モータヨーク11、第1のマグネット12、第2のマグネット13、アーマチュア14、第1のブラシ15、第2のブラシ16がそれぞれ備えられている。
【0018】
モータヨーク11は、開放側の端部がギヤケース3にねじ17、17によりねじ止めされている。モータヨーク11には、閉塞側の端部に第1の軸受18が取付けられている。
【0019】
第1、第2のマグネット12、13は、モータヨーク11の内周部に互いに対向して取付けられている。第1、第2のマグネット12、13は、相反する磁力をそれぞれ内側に発生している。
【0020】
アーマチュア14は、第1、第2のマグネット12、13の内側に配置されている。アーマチュア14には、アーマチュア軸19、アーマチュアコア20、コンミュテータ21、アーマチュアコイル22がそれぞれ備えられている。
【0021】
アーマチュア軸19は、モータヨーク11に取付けられた第1の軸受18と、ギヤケース3にそれぞれ取付けられた第2、第3の軸受23、24により回転可能に支持されている。アーマチュア軸19の一方の端部(図1の右方端部)は、ギヤケース3に形成された第1の収容部3a内に突出されており、ウオーム9が形成されている。
【0022】
アーマチュアコア20は、アーマチュア軸19に固定されている。
【0023】
第1、第2のブラシ15、16は、コンミュテータ21のまわりの対向位置にそれぞれ配置されており、制御回路部8に電気的に接続されている。
【0024】
アーマチュア14のアーマチュア軸19は、制御回路部8より第1のブラシ15から第2のブラシ16に電流が供給されることによって正回転され、ウオーム9が正回転される。アーマチュア14のアーマチュア軸19は、制御回路部8より第2のブラシ16から第1のブラシ15に電流が供給されることによって逆回転され、ウオーム9が逆回転される。
【0025】
ギヤケース3には、第1の収容部3aと、第2の収容部3bとが一体に形成されている。第1の収容部3aには、出力軸5、ホイールギヤ10、アーマチュア軸19のウオーム9、位置検出スイッチ6、たるみ検出スイッチ7がそれぞれ収容されている。第2の収容部3bには、制御回路部8が収容されている。
【0026】
図2に示すように、第1の収容部3aの底壁3cには、第4の軸受28が取付けられている。第1の収容部3aのほぼ中央部には、基板としてのベース板3d、ギヤケース3と該ギヤケース3を閉塞するカバー3eが取付けられている。
【0027】
ベース板3dのほぼ中央部には、第5の軸受29が取付けられている。ベース板3dの上面には、図3および図10に示されるように、矩形の位置検出用第1コンタクトプレート30と、矩形の位置検出用第2コンタクトプレート31と、円環形の位置検出用第3コンタクトプレート32とがそれぞれ取付けられている。位置検出用第1コンタクトプレート30は、制御回路部8に内蔵された中央処理回路CPUの巻取位置検出用入力ポートに電気的に接続されている。位置検出用第2コンタクトプレート31は、制御回路部8に内蔵された中央処理回路CPUの引出位置検出用入力ポートに電気的に接続されている。位置検出用第3コンタクトプレート32は、制御回路部8内の電源端子に電気的に接続されている。
【0028】
また、第1の収容部3aの底壁3cには、図3、図4に示されるように、円環形のたるみ検出用第1コンタクトプレート33と、該プレート33の内側に同芯的に配置された円環形のたるみ検出用第2コンタクトプレート34とがそれぞれ取付けられている。たるみ検出用第1コンタクトプレート33、たるみ検出用第2コンタクトプレート34は、それぞれ制御回路部8に内蔵された中央処理回路CPUのたるみ検出用入力ポートに電気的に接続されている。ベース板3dには、図1および図3に示されるように、アイドラ支持軸3d1が突出形成されている。
【0029】
出力軸5には、出力軸本体5aと、回転板部5bと、外部結合部5cと、カラー結合部5dとが一体に形成されている。出力軸5は、第4の軸受28と、第5の軸受29とにより回転可能に支持されている。
【0030】
出力軸本体5aでは、ホイールギヤ10を回転可能に支持している。
【0031】
ホイールギヤ10の下面外周縁には、図4および図19に示されるように、両端部が接点となる半円環形のたるみ検出用第3コンタクタ35と、両端部が接点となるもう1つの半円環形のたるみ検出用第3コンタクタ36とが同芯的に対向して取付けられている。
【0032】
また、ホイールギヤ10には、第1の付勢ばね37を収容するばね収容部10aが形成されている。ばね収容部10aの天部には、第1の付勢ばね37の一端部37aが係止されるばね係止部10bが形成されている。
【0033】
そして、ホイールギヤ10の下面には、図19に示されるように、円弧形の孔状にされたばね係止突起遊挿孔10cが形成されている。
【0034】
そしてまた、ホイールギヤ10の下面には、図19に示されるように、回転板部5bとの互いの回動量を所定値に規制するための一対の円弧形の回動規制用切欠10d、10eが対向して形成されている。ホイールギヤ10は、アーマチュア軸19のウオーム9に噛合されているため、制御回路部8から供給された電流により回転するウオーム9によって、位置検出スイッチ6が検出する巻取位置と引出位置との間で、正方向、逆方向にそれぞれほぼ6.5回転する。
【0035】
回転板部5bの上面には、図3および図20に示されるように、半円環形のたるみ検出用第3コンタクトプレート38と、半円環形のたるみ検出用第4コンタクトプレート39とが同芯的に対向して取付けられている。
【0036】
また、回転板部5bの上面には、ホイールギヤ10のばね係合突起遊挿孔10cに挿入されて第1の付勢ばね37の他端部37bが係合されるばね係合突起5b1が突出形成されている。
【0037】
そして、回転板部5bの上面には、ホイールギヤ10の回動規制用切欠10d、10e内にそれぞれ配置される一対の回動規制用突起5b2、5b3が対向して突出形成されている。
【0038】
そしてまた、回転板部5bの下面には、図4に示されるように、両端部が接点となる半円環形のたるみ検出用第1コンタクタ40と、両端部が接点となる半円環形のたるみ検出用第2コンタクタ41とがそれぞれ取付けられている。たるみ検出用第1コンタクタ40は、たるみ検出用第1コンタクトプレート33に常時接触し、たるみ検出用第2コンタクタ41は、たるみ検出用第2コンタクトプレート34に常時接触している。
【0039】
外部結合部5cは、ギヤケース3から突出して配置されている。この外部結合部5cは、図24に示されるサンシェード駆動機構80に結合される。
【0040】
サンシェード駆動機構80では、サンシェード81の先端部が支持部材82に結合されている。支持部材82は、図示しない車体パネルに固定される本体83との間で一対のリンク84により連結されている。リンク84は、図示しない戻しばねにより支持部材82をサンシェード81の引き出し側に常時付勢している。サンシェード駆動機構80は、サンシェード81が巻取位置Aにある際に、出力軸5が正回転することによって、戻しばねの付勢力とともに支持部材82をサンシェード81の引出位置Bまで引き出す。これに反して、サンシェード駆動機構80は、サンシェード81が引出位置Bにある際に、出力軸5が逆回転することによって、戻しばねの付勢力に抗し支持部材82をサンシェード81の巻取位置Aまで巻取る。
【0041】
カラー結合部5dには、カラー42が回り止めされて結合されている。カラー42には、クラッチばね43が外挿されている。クラッチばね43は、カラー42に巻き付いて、その一端部43a、他端部43bのそれぞれが位置検出用第1回転部材44に係止されている。カラー42は、出力軸5と一体で回転される。カラー42は、位置検出用第1回転部材44を回転可能に支承している。
【0042】
ベース板3dの上方には、位置検出用第1回転部材44が配置されている。ベース板3dのアイドラ支持軸3d1には、位置検出用アイドラ45が回転可能に支持されている。
【0043】
位置検出用第1回転部材44には、円板形にされた回転部材本体44aが備えられている。回転部材本体44aのほぼ中央には、カラー42に支承させるためのカラー挿通孔44bが形成されているとともに、図4に示されるように、クラッチばね43の一端部43a、他端部43bがそれぞれ係止される一対の係止溝44b1、44b2が形成されている。
【0044】
位置検出用第1回転部材44と出力軸5のカラー結合部5dは、該カラー結合部5dと一体で回転するカラー42に巻き付けたクラッチばね43を介して連結されている。
【0045】
クラッチばね43のカラー42への巻き付け力は、位置検出用第1回転部材44と出力軸5との相対的回転トルク差が所定の値になると、該クラッチばね43がカラー42の外周との間ですべりが発生するように設定されている。
【0046】
位置検出用第1回転部材44の下面には、図4および図5に示されるように、両端部が接点となる位置検出用第1コンタクタ46と、一端部が接点となる位置検出用第2コンタクタ47とがそれぞれ取付けられている。
【0047】
位置検出用第1回転部材44の上面には、図8に示されるように、矩形の位置検出用第4コンタクトプレート48と、一部を切り欠いた円環形の位置検出用第5コンタクトプレート49とが同一回動軌跡上に配置されるように取付けられている。
【0048】
位置検出用第1回転部材44には、歯部44c(ここでは38枚に選ばれている。)が形成されている。位置検出用第1回転部材44の歯部44cは、位置検出用アイドラ45の下段に配置された第1の歯部45bに噛合されている。
【0049】
位置検出用第1回転部材44の上面には、図3に示されるように、回動規制用突起44dが形成されている。
【0050】
位置検出用アイドラ45には、ほぼ中央部に支持軸孔45aが形成されている。そして、位置検出用アイドラ45の下段には、第1の歯部45b(ここでは12枚に選ばれている。)が形成されている。また、位置検出用アイドラ45の上段には、第2の歯部45c(ここでは13枚に選ばれている。)が形成されている。
【0051】
位置検出用第1回転部材44の上方には、位置検出用第2回転部材50が配置されている。位置検出用第2回転部材50には、円板形にされた回転部材本体50aが備えられている。回転部材本体50aのほぼ中央には、カラー42に支承させるためのカラー挿通孔50bが形成されている。
【0052】
位置検出用第2回転部材50の位置検出用第1回転部材44側の下面には、両端部が接点となり、一部を切り欠いた円環形の単一の位置検出用第3コンタクタ51が取付けられている。
【0053】
位置検出用第2回転部材50には、歯部50c(ここでは37枚に選ばれている。)が形成されている。位置検出用第2回転部材50の歯部50cは、位置検出用アイドラ45の上段に配置された第2の歯部45cに噛合されている。
【0054】
位置検出用第2回転部材50の下面には、図6に示されるように、位置検出用回転部材44の回動規制用突起44dに係合可能な回動規制用突起50dが形成されている。
【0055】
位置検出用第2回転部材50は、位置検出用アイドラ45を介し位置検出用第1回転部材44の回転が増速されて回転する。この場合、位置検出用アイドラ45の第1の歯部45bが12枚に選ばれ、位置検出用アイドラ45の第2の歯部45cが13枚に選ばれ、位置検出用第1回転部材44の歯部44cが38枚に選ばれ、位置検出用第2回転部材50の歯部50cが37枚に選ばれているため、位置検出用第2回転部材50が位置検出用第1回転部材44に対して増速するようにされているが、例えば、位置検出用アイドラ45の第1の歯部45bが12枚に選ばれ、位置検出用アイドラ45の第2の歯部45cが11枚に選ばれ、位置検出用第1回転部材44の歯部44cが36枚に選ばれ、位置検出用第2回転部材50の歯部50cが37枚に選ばれて、位置検出用第2回転部材50が位置検出用第1回転部材44に対して減速するようにしても良い。
【0056】
出力軸5の外部結合部5cは、第1のスペーサ53が通されて、ギヤケース3の第4の軸受28に挿入される。
【0057】
出力軸5の出力軸本体5aに、第2のスペーサ54が挿通される。出力軸5のカラー結合部5dは、ベース板3d上に突出して配置される。
【0058】
そして、ベース板3dの上面上で、クラッチばね43が外挿されたカラー42が出力軸5のカラー結合部5dに結合され、カラー42の外周で位置検出用第1回転部材44、位置検出用第2回転部材50がそれぞれ支承され、第3のスペーサ55を介してねじ56が出力軸5のカラー結合部5dにねじ込まれる。
【0059】
位置検出用スイッチ6は、ベース板3dの上面にそれぞれ配置され、位置検出用第1、第2、第3の固定接点となる位置検出用第1、第2、第3コンタクトプレート30、31、32と、位置検出用第1回転部材44の下面にそれぞれ配置され、位置検出用第1、第2の可動接点となる位置検出用第1、第2コンタクタ46、47と、位置検出用第1回転部材44の上面にそれぞれ配置され、位置検出用第4、第5の可動接点となる位置検出用第4、第5コンタクトプレート48、49と、位置検出用第2回転部材50の下面に配置され、位置検出用第3の可動接点となる位置検出用第3コンタクタ51とからなる。これら固定接点、可動接点は、特に、図3、図4に示すように、出力軸5と同軸に配置されている。
【0060】
ベース板3dの上面にそれぞれ配置された位置検出用第1、第2、第3コンタクトプレート30、31、32と、位置検出用第1回転部材44の下面にそれぞれ配置された位置検出用第1、第2コンタクタ46、47とは、対向して配置されている。そのため、位置検出用第1回転部材44が回転することにより、位置検出用第3コンタクトプレート32と位置検出用第1コンタクトプレート30とが位置検出用第1、第2コンタクトプレート46、47を介して導通されるか、あるいは、位置検出用第3コンタクトプレート32と位置検出用第2コンタクトプレート31とが位置検出用第1、第2コンタクトプレート46、47を介して導通されるかによって導通経路が変更される。
【0061】
位置検出用第1回転部材44の下面に配置された位置検出用第1コンタクタ46は、位置検出用第1回転部材44の上面に配置された位置検出用第4コンタクトプレート48に電気的に接続されている。位置検出用第1回転部材44の下面に配置された位置検出用第2コンタクタ47は、位置検出用第1回転部材44の上面に配置された位置検出用第5コンタクトプレート49に電気的に接続されている。
【0062】
位置検出用第1回転部材44の上面にそれぞれ配置された位置検出用第4、第5コンタクトプレート48、49と、位置検出用第2回転部材50の下面に配置された位置検出用第3コンタクタ51は、対向して配置されている。尚、この位置検出用第3コンタクタ51は、位置検出用第5コンタクトプレート49に常時接触している。そのため、位置検出用第1回転部材44および位置検出用第2回転部材50がそれぞれ回転することにより、位置検出用第3コンタクタ51が、位置検出用第4コンタクトプレート48に接続されるか、または接続されないかによって導通経路が変更される。
【0063】
位置検出スイッチ6では、位置検出用第1回転部材44、位置検出用第2回転部材50のそれぞれが複数回転することにより変更される導通経路により、巻取位置Aおよび引出位置Bが検出される。もちろん、複数回転される位置検出用第1回転部材44、位置検出用第2回転部材50のそれぞれは、サンシェード81の巻取位置Aと引出位置Bと間でそれぞれのコンタクタがコンタクトプレートに導通されたり、遮断されたりするが、その間は、位置検出用第3コンタクトプレート32から位置検出検出用第1コンタクトプレート30へ、または、位置検出用第3コンタクトプレート32から位置検出検出用第2コンタクトプレート31へのそれぞれの導通経路は形成されない。
【0064】
サンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチ7は、ギヤケース3の底壁3c上にそれぞれ配置され、第1、第2の固定接点となるたるみ検出用第1、第2コンタクトプレート33、34と、回転板部5bの下面にそれぞれ配置され、第1、第2の可動接点となるたるみ検出用第1、第2コンタクタ40、41と、回転板部5bの上面にそれぞれ配置され、第3、第4の固定接点となるたたるみ検出用第3、第4コンタクトプレート38、39と、ホイールギヤ10の下面にそれぞれ配置され、第3の可動接点となるたるみ検出用第3コンタクタ35、36からなる。サンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチ7は、位置検出スイッチ6の上方で出力軸5と同軸に配置されている。
【0065】
回転板部5bの下面に配置されたたるみ検出用第1コンタクタ40は、回転板部5bの上面に配置されたたるみ検出用第3コンタクトプレート38に電気的に接続されている。回転板部5bの下面に配置されたたるみ検出用第2コンタクタ41は、回転板部5bの上面に配置されたたるみ検出用第4コンタクトプレート39に電気的に接続されている。
【0066】
回転板部5bの下面に配置されたたるみ検出用第1コンタクタ40は、ギヤケース3の底壁3c上に配置されたたるみ検出用第1コンタクトプレート33に対向して配置されているため、常時電気的に接続されている。回転板部5bの下面に配置されたたるみ検出用第2コンタクタ41は、ギヤケース3の底壁3c上に配置されたたるみ検出用第2コンタクトプレート34に対向して配置されているため、常時電気的に接続されている。
【0067】
制御回路部8には、図23に示されるように、中央処理回路CPU(マイコン)、第1のリレーRL1、第2のリレーRL2、電流検出抵抗Rなどの制御素子が内蔵されている。
【0068】
次に、位置検出用第1回転部材44と位置検出用第2回転部材50との相対的な位置合わせについて説明する。
【0069】
サンシェードアクチュエータ1の出力軸5をサンシェード駆動機構80の入力段に結合させない状態において、手動スイッチ(図示せず)によりアーマチュア軸19を逆回転させる。アーマチュア軸19の逆回転により、ホイールギヤ10および位置検出用第1回転部材44が逆回転し、位置検出用アイドラ45を介して位置検出用第2回転部材50も逆回転する。
【0070】
ここで、位置検出用第1回転部材44が1回転すると、位置検出用第2回転部材50が同一回転方向にほぼ1.1回転する。このため、回転を続行すると、回動規制用突起50dが回動規制用突起44dに係合し、位置検出用第1回転部材44、位置検出用アイドラ45、位置検出用第2回転部材50が拘束される。このとき、ホイールギヤ10と出力軸5は、なおも回転を続行するため、位置検出用第1回転部材44と出力軸5との相対的回転トルク差が所定の値以上となり、クラッチばね43がカラー42の外周との間ですべりが生ずる。手動スイッチをオフすることにより、アーマチュア軸19が停止し、位置検出用第1回転部材44と位置検出用第2回転部材50との相対的な位置合わせが完了する。
【0071】
このようなサンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチ7を内蔵したサンシェードアクチュエータ1は、出力軸5がサンシェード駆動機構80の入力段に結合され、制御回路部8が電源回路に電気的に接続されて車両に搭載される。制御回路部8には、車両の前席に配置された前席スイッチSW1と車両の後席に配置された後席スイッチSW2とが並列に接続されている。
【0072】
サンシェード81が巻取位置Aにあると、位置検出用第2回転部材50は、図7に示されるように、位置C1にあり、位置検出用第1回転部材44は、図8、図9に示されるように、位置D1にある。
【0073】
位置C1と位置D1とは一致している。また、ホイールギヤ10は、図19に示されるように、位置E1にあり、出力軸5の回転板部5bも図20に示されるように位置E1にある。
【0074】
ここで、サンシェード駆動機構80に設けられた図示しない戻しばねの付勢力は、第1の付勢ばね37の弾性反発力より充分大きく設定されているので、戻しばねの付勢力により、出力軸5は、図19および図20の左回転(正回転)方向に付勢される。
【0075】
従って、第1の付勢ばね37は、図19に示されるように、回動規制用切欠10d、10eの一方側面に回転板部5bの回動規制用突起5b2、5b3の一方側面がそれぞれ係合する位置まで左回転方向に撓ませられている。
【0076】
このとき、図7、図8、図9、図10に示されるように、位置検出用第3コンタクトプレート32が、位置検出用第1コンタクタ46、位置検出用第4コンタクトプレート48、位置検出用第3コンタクタ51、位置検出用第5コンタクトプレート49、位置検出用第2コンタクタ47、位置検出用第1コンタクトプレート30に電気的に接続されて導通経路が形成されているため、位置検出用第1コンタクトプレート30に与えられた電気信号が中央処理回路CPUの巻取位置検出用入力ポートに与えられている。このことは、位置検出スイッチ6が巻取位置信号を発生したことを意味する。
【0077】
前席スイッチSW1(後席スイッチSW2)が引き出し側(UP)にオンされると、中央処理回路CPUにより第1のリレーRL1がオンされ、アーマチュア軸19が正回転される。アーマチュア軸19の正回転によりホイールギヤ10が正回転を始める。
【0078】
ホイールギヤ10の正回転により、回動規制用切欠10d、10eの一方側面に回転板部5bの回動規制用突起5b2、5b3の一方側面がそれぞれ係合されて回転板部5bがホイールギヤ10に連結されて正回転され、出力軸5が正回転される。
【0079】
出力軸5が正回転されることにより、サンシェード駆動機構80によりサンシェード81が巻取位置Aから引出位置Bに向け引き出されていく。
【0080】
このとき、サンシェード81の引き出し側に障害物がなければ、サンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチ7は、図24に示されるように、たるみ検出用第3コンタクタ35がたるみ検出用第4コンタクトプレート39に、たるみ検出用第3コンタクタ36がたるみ検出用第3コンタクトプレート38に電気的に接続される。従って、たるみ検出用第1コンタクトプレート33と、たるみ検出用第2コンタクトプレート34は非導通状態であり、中央処理回路CPUのたるみ検出用入力ポートに電気信号が与えられない。
【0081】
出力軸5が第2の回転方向である正回転することにより、サンシェード81が引出位置Bに向けて引き出されていくと、位置検出用第2回転部材50は、図11に示されるように、位置C2を経由して回転され、位置検出用第1回転部材44は、図12、図13に示されるように、第2の回転方向に、位置D2を経由して回転される。
【0082】
このとき、図11、図12、図13、図14に示されるように、位置検出用第3コンタクタ51が、位置検出用第5コンタクトプレート49に電気的に接続されているのみで、位置検出用第3コンタクトプレート32は、位置検出用第1コンタクトプレート30、位置検出用第2コンタクトプレート31のいずれにも非導通状態であり、中央処理回路CPUの巻取位置検出用入力ポート、引出位置検出用入力ポートのいずれにも電気信号が与えられない。
【0083】
出力軸5がさらに正回転することにより、サンシェード81が引出位置Bに到達すると、位置検出用第2回転部材50は、図15に示されるように、位置C3に至り、位置検出用第1回転部材44は、図16、図17に示されるように、位置D3に至る。
【0084】
このとき、図15、図16、図17、図18に示されるように、位置検出用第3コンタクタ51が、位置検出用第4コンタクトプレート48および位置検出用第5コンタクトプレート49に電気的に接続されているので、位置検出用第3コンタクトプレート32が、位置検出用第1コンタクタ46、位置検出用第4コンタクトプレート48、位置検出用第3コンタクタ51、位置検出用第5コンタクトプレート49、位置検出用第2コンタクタ47、位置検出用第2コンタクトプレート31に電気的に接続されて通電経路が形成され、その結果、位置検出用第2コンタクトプレート31に与えられた電気信号が中央処理回路CPUの引出位置検出用入力ポートに与えられる。このことは、位置検出スイッチ6が引出位置信号を発生したことを意味する。
【0085】
制御回路部8は、引出位置検出用入力ポートに電気信号が与えられることにより、中央処理回路CPUにより第1のリレーRL1がオフされ、アーマチュア軸19が停止されホイールギヤ10が停止される。
【0086】
ホイールギヤ10が正回転され、サンシェード81が巻取位置Aから引出位置Bまで引き出される間、サンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチ7では、図19、図20に示されるように、ホイールギヤ10と回転板部5bとがともに位置E1にある状態で正回転するため、たるみ検出用第3コンタクタ35がたるみ検出用第4コンタクトプレート39に、たるみ検出用第3コンタクタ36がたるみ検出用第3コンタクトプレート38にそれぞれ電気的に接続されている。従って、たるみ検出用第1コンタクトプレート33と、たるみ検出用第2コンタクトプレート34は非導通状態であり、中央処理回路CPUのたるみ検出用入力ポートに電気信号が与えられない。
【0087】
前席スイッチSW1(後席スイッチSW2)が巻き取り側(DOWN)にオンされると、中央処理回路CPUにより第2のリレーRL2がオンされ、アーマチュア軸19が逆回転され、アーマチュア軸19の逆回転によりホイールギヤ10が逆回転され、出力軸5が第1の回転方向である逆回転することにより、上記と反対にして、サンシェード81が巻取位置Bまで巻き取られる。
【0088】
サンシェード81が巻取位置Aまで巻き取られると、位置検出用第2回転部材50は、図7に示されるように、位置C1で停止され、位置検出用第1回転部材44は、図8、図9に示されるように、位置D1で停止される。
【0089】
そして、図7、図8、図9、図10に示されるように、位置検出用第3コンタクトプレート32が、位置検出用第1コンタクタ46、位置検出用第4コンタクトプレート48、位置検出用第3コンタクタ51、位置検出用第5コンタクトプレート49、位置検出用第2コンタクタ47、位置検出用第1コンタクトプレート30に電気的に接続されて導通経路が形成されるため、位置検出用第1コンタクトプレート30に与えられた電気信号が中央処理回路CPUの巻取位置検出用入力ポートに与えられる。
【0090】
制御回路部8は、巻取位置検出用入力ポートに電気信号が与えられることにより、中央処理回路CPUにより第2のリレーRL2がオフされ、アーマチュア軸19が停止されホイールギヤ10が停止される。
【0091】
前席スイッチSW1(後席スイッチSW2)が引き出し側(UP)にオンされ、サンシェード81が巻取位置Aから引出位置Bに向け引き出されている途中で、サンシェード81に障害物が引っ掛かると、すなわち、外部からの力がサンシェード81に作用すると、出力軸5が回転を拘束される。すると、回転板部5bが出力軸5とともに回転を拘束される。しかし、ホイールギヤ10は正回転を続けるため、図21、図22に示されるように、ホイールギヤ10の位置E1を基準にすると回転板部5bが位置E1から位置E2だけ相対的にずれる。位置E2で回動規制用切欠10d、10eの他方側面に回転板部5bの回動規制用突起5b2、5b3の他方側面がそれぞれ係合する。従って、位置E2でホイールギヤ10も回転を拘束される。その結果、たるみ検出スイッチ7では、たるみ検出用第3コンタクタ35、36の2つのコンタクタが、たるみ検出用第3コンタクトプレート38とたるみ検出用第4コンタクトプレート39にそれぞれ電気的に接続される。
【0092】
このため、たるみ検出用第1コンタクトプレート33が、たるみ検出用第1コンタクタ40、たるみ検出用第3コンタクトプレート38、たるみ検出用第3、コンタクタ35、36、たるみ検出用第4コンタクトプレート39、たるみ検出用第2コンタクタ41、たるみ検出用第2コンタクトプレート34に電気的に接続されて導通経路が形成され、中央処理回路CPUのたるみ検出用入力ポートに電気信号が与えられる。このことは、たるみ検出スイッチ7がたるみ検出信号を発生したことを意味する。尚、本実施例においては、たるみ検出用第3コンタクタを2つのコンタクタ35、36としたが、1つのコンタクタでもよい。
【0093】
制御回路部8は、たるみ検出用入力ポートに電気信号が与えられることにより、中央処理回路CPUにより第1のリレーRL1がオフされ、アーマチュア軸19が停止されホイールギヤ10が停止される。
【0094】
次に、前席スイッチSW1(後席スイッチSW2)が巻き取り側(DOWN)にオンされ、サンシェード81が引出位置Bから巻取位置Aに向け巻き取られている途中で、サンシェード駆動機構80の支持部材82が急激に巻き取り方向に押された場合、すなわち、外部からの力がサンシェード81に作用した場合について説明する。
【0095】
その場合、サンシェード81が瞬時にたるみ、図示しない戻しばねによる出力軸5への付勢力は無くなる。そのため、第1の付勢ばね37の弾性反発力により回転板部5bは図20に示す位置E1から、図21、図22に示す位置E2まで回転させられる。
【0096】
従って、たるみ検出用第1コンタクトプレート33とたるみ検出用第2コンタクトプレート34が導通状態となり、中央処理回路CPUのたるみ検出用入力ポートに電気信号が与えられる。このため、第2のリレーRL2がオフされ、アーマチュア軸19が停止され、ホイールギヤ10が停止される。
【0097】
上述したように、このようなサンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチ7は、サンシェードアクチュエータ1内に配置され、サンシェード81が駆動されている途中で、サンシェード81がたるむと、たるみ検出信号を発生する。それ故、サンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチ7は、サンシェードアクチュエータ1に内蔵されていてサンシェードアクチュエータ1にハーネス等の接続手段を介して接続されないから、組込み性およびレイアウト性に優れる。また、サンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチ7は、出力軸5の回転を直接検出するから、サンシェード81のたるみ状態の検出が確実に行なわれる。
【0098】
また、このようなサンシェードアクチュエータ1では、該サンシェードアクチュエータ1に内蔵した位置検出スイッチ6、たるみ検出スイッチ7のそれぞれが、出力軸5の回転を直接検出することによって、サンシェード81の巻取状態、引出状態、たるみ状態の検出が行われる。
【0099】
尚、本実施例においては、一対の回動規制用切欠10d、10eと、一対の回動規制用突起5b2、5b3を設けたが、1個の回動規制用切欠と1個の回動規制用突起で構成しても良い。
【0100】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の請求項1、2、3、4、5、6に係わるサンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチによれば、サンシェードが駆動されている途中で、サンシェードがたるむと、サンシェードアクチュエータ内に配置されているサンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチがたるみ検出信号を発生する。それ故、サンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチは、サンシェードアクチュエータに内蔵されているから、サンシェードアクチュエータとは別所に配置する必要がなくなる。よって、ハーネス等の接続手段を不要として組込み性およびレイアウト性の向上を図れるとともに、サンシェードのたるみ状態の検出を確実に行うことができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるサンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチの一実施例を用いたサンシェードアクチュエータの一部破断平面図である。
【図2】図1に示したサンシェードアクチュエータの(I−I)線断面図である。
【図3】図1に示したサンシェードアクチュエータにおける位置検出スイッチとサンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチの各部品の組付関係を説明する斜め上方から見た外観斜視図である。
【図4】図1に示したサンシェードアクチュエータにおける位置検出スイッチとサンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチの各部品の組付関係を説明する斜め下方から見た外観斜視図である。
【図5】図1に示したサンシェードアクチュエータにおける位置検出スイッチに用いられた位置検出用第1回転部材の底面図である。
【図6】図1に示したサンシェードアクチュエータにおける位置検出スイッチに用いられた位置検出用第2回転部材の底面図である。
【図7】図1に示したサンシェードアクチュエータにおける位置検出スイッチの動きを説明する位置検出用第2回転部材の平面図である。
【図8】図1に示したサンシェードアクチュエータにおける位置検出スイッチの動きを説明する位置検出用第1回転部材の平面図である。
【図9】図1に示したサンシェードアクチュエータにおける位置検出スイッチの動きを説明する位置検出用第1回転部材の平面図である。
【図10】図1に示したサンシェードアクチュエータにおける位置検出スイッチの動きを説明するベース板の平面図である。
【図11】図1に示したサンシェードアクチュエータにおける位置検出スイッチの動きを説明する位置検出用第2回転部材の平面図である。
【図12】図1に示したサンシェードアクチュエータにおける位置検出スイッチの動きを説明する位置検出用第1回転部材の平面図である。
【図13】図1に示したサンシェードアクチュエータにおける位置検出スイッチの動きを説明する位置検出用第1回転部材の平面図である。
【図14】図1に示したサンシェードアクチュエータにおける位置検出スイッチの動きを説明するベース板の平面図である。
【図15】図1に示したサンシェードアクチュエータにおける位置検出スイッチの動きを説明する位置検出用第2回転部材の平面図である。
【図16】図1に示したサンシェードアクチュエータにおける位置検出スイッチの動きを説明する位置検出用第1回転部材の平面図である。
【図17】図1に示したサンシェードアクチュエータにおける位置検出スイッチの動きを説明する位置検出用第1回転部材の平面図である。
【図18】図1に示したサンシェードアクチュエータにおける位置検出スイッチの動きを説明するベース板の平面図である。
【図19】図1に示したサンシェードアクチュエータのサンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチの動きを説明するホイールギヤの底面図である。
【図20】図1に示したサンシェードアクチュエータのサンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチの動きを説明する回転板部の平面図である。
【図21】図1に示したサンシェードアクチュエータのサンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチの動きを説明するホイールギヤの底面図である。
【図22】図1に示したサンシェードアクチュエータのサンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチの動きを説明する回転板部の平面図である。
【図23】図1に示したサンシェードアクチュエータの制御回路部のブロック図である。
【図24】図1に示したサンシェードアクチュエータのサンシェード駆動機構への組付状態の外観斜視図である。
【符号の説明】
1 サンシェードアクチュエータ
3c 底壁
5 出力軸
5b 回転板部
5b1 ばね係合突起
5b2 回動規制用突起
5b3 回動規制用突起
7 サンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチ
8 制御回路部
9 ウオーム
10 ホイールギヤ
10a ばね収容部
10b ばね係止部
10c ばね係合突起遊挿孔
10d 回動規制用切欠
10e 回動規制用切欠
19 アーマチュア軸
33 (接点)(第1の固定接点)(第1コンタクトプレート)たるみ検出用第1コンタクトプレート
34 (接点)(第2の固定接点)(第2コンタクトプレート)たるみ検出用第2コンタクトプレート
35 (接点)(第3の可動接点)(第3コンタクタ)たるみ検出用第3コンタクタ
36 (接点)(第3の可動接点)(第3コンタクタ)たるみ検出用第3コンタクタ
37 第1の付勢ばね
38 (接点)(第3の固定接点)(第3コンタクトプレート)たるみ検出用第3コンタクトプレート
39 (接点)(第4の固定接点)(第4コンタクトプレート)たるみ検出用第4コンタクトプレート
40 (接点)(第1の可動接点)(第1コンタクタ)たるみ検出用第1コンタクタ
41 (接点)(第2の可動接点)(第2コンタクタ)たるみ検出用第2コンタクタ
80 サンシェード駆動機構

Claims (6)

  1. 巻取位置から引出位置まで引き出されることによりウインドガラスを通過する光を遮蔽するサンシェードを駆動し、戻しばねにより該サンシェードを常時引出し側に所定の付勢力で付勢するようにしたサンシェード駆動機構に使用され、通電によって正回転、逆回転するアーマチュア軸に形成されたウオームと、このウオームに噛合されたホイールギヤと、このホイールギヤに連結され、上記サンシェード駆動機構の入力段に結合される出力軸とを有し、上記ホイールギヤは上記出力軸に回転可能に支持されているサンシェードアクチュエータに用いられるたるみ検出スイッチであって、上記たるみ検出スイッチは、上記サンシェードアクチュエータ内に配置されるとともに、上記ホイールギヤに形成されたばね収容部に収容され、上記サンシェード駆動機構に設けられた上記戻しばねの付勢力よりも充分小さな付勢力に設定された第1の付勢ばねと、上記出力軸に結合された回転板部と、上記ばね収容部に形成され、上記第1の付勢ばねの一端部を係止するばね係止部と、上記ホイールギヤの下面に形成されたばね係合突起遊挿孔と、上記回転板部の上面に突出形成され、上記ばね係合突起遊挿孔に挿入されて上記第1の付勢ばねの他端部に係合されるばね係合突起とを備え、更に、上記たるみ検出スイッチの上記回転板部には、上記サンシェードが駆動されている途中で該サンシェードがたるんだときに、上記アーマチュア軸への電流供給を制御する制御回路部にたるみ検出信号を発生させる複数の接点が備えられ、上記出力軸は、該出力軸に結合された上記回転板部と上記第1の付勢ばねを介して上記ホイールギヤに連結され、且つ、該出力軸は上記第1の付勢ばねの弾性反発力に抗してサンシェードを引出す方向に付勢せしめられていることを特徴とするサンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチ。
  2. 上記たるみ検出スイッチには、上記ホイールギヤの下面に形成され、該ホイールギヤと上記回転板部との互いの回動量を所定値に規制するための回動規制用切欠と、回転板部の上面に突出形成され、上記回動規制用切欠に配置される回動規制用突起とが備えられ、上記ホイールギヤと上記回転板部の相対的回動量は、上記回動規制用切欠の一方側面、他方側面に、上記回動規制用突起の一方側面、他方側面がそれぞれ係合する回動量に規制されていることを特徴とする請求項1に記載のサンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチ。
  3. 上記たるみ検出スイッチには、上記出力軸に結合された上記回転板部と、回転板部の上面に配置された第3、第4の固定接点と、上記ホイールギヤの下面に、上記第3、第4の固定接点に対向して配置された第3の可動接点とが備えられ、上記サンシェードが駆動されている途中で該サンシェードに外部からの力が作用して、上記出力軸が拘束されるか又は上記戻しばねによる出力軸への付勢力が無くなって上記サンシェードがたるんで上記ホイールギヤと上記回転板部との回転方向の相対的な位置がずれた際に、上記第3の可動接点を介して上記第3の固定接点と上記第4の固定接点を電気的に接続させる如く構成したことを特徴とする請求項1または2に記載のサンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチ。
  4. 上記たるみ検出スイッチには、更に、上記サンシェードアクチュエータのギヤケースに形成された底壁に配置された第1、第2の固定接点と、上記回転板部の下面に、上記第1、第2の固定接点に対向して配置された第1、第2の可動接点とが備えられ、上記第1の可動接点と上記第3の固定接点を導通させるとともに、該第1の可動接点を上記第1の固定接点に常時接触させ、上記第2の可動接点と上記第4の固定接点を導通させるとともに、該第2の可動接点を上記第2の固定接点に常時接触させ、第3、第4の固定接点が第3の可動接点を介して電気的に接続された際に、上記第1、第2の固定接点を電気的に接続させて、制御回路部にたるみ検出信号を発生させることを特徴とする請求項3に記載のサンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチ。
  5. 上記第3、第4の固定接点は、それぞれ第3、第4コンタクトプレートからなるとともに、上記第3の可動接点は、第3コンタクタからなることを特徴とする請求項3または4に記載のサンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチ。
  6. 上記第1、第2の固定接点は、それぞれ第1、第2コンタクトプレートからなるとともに、上記第1、第2の可動接点は、それぞれ第1、第2コンタクタからなることを特徴とする請求項4に記載のサンシェードアクチュエータ用たるみ検出スイッチ。
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