JP3794210B2 - 制御情報表示入力装置およびその制御方法 - Google Patents

制御情報表示入力装置およびその制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば生産設備、監視設備、プロセス設備、加工設備等の各種制御情報の表示および設定入力を行う場合等に好適な制御情報表示入力装置およびその制御方法に関し、詳しくは、プログラマブルロジックコントローラ等の制御ユニットを介さずに直接生産設備等の制御構成装置にアクセスすることができるようにしてシステム構築費用の低減化を可能にするとともに、制御ユニットにおけるプログラム作成工数の削減を可能にした制御情報表示入力装置およびその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種の生産設備等においては、コンポ商品といわれる温度調節器、光調節器等の各種制御構成装置が設けられている。これらコンポ商品は、通常、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)等の制御ユニットにシリアル通信ケーブルを介して接続され、また、この制御ユニットには、同じくシリアル通信ケーブルを介して制御情報表示入力装置(表示ユニット)が接続されている。
【0003】
この表示ユニットは、タッチパネルを組み込んだ表示パネルを具備しており、この表示ユニットを用いてあるコンポ商品の制御情報の表示および設定入力を行う場合は、制御ユニットとの間のシリアル通信ケーブルを介して、まず、制御ユニットにアクセスし、制御ユニットは、該制御ユニット内の制御プログラムを用いてコンポ商品との間のシリアル通信ケーブルを介して所望のコンポ商品と通信を行うことにより、当該コンポ商品の制御情報を収集して制御ユニット内のメモリに記憶する。
【0004】
そして、表示ユニットは、制御ユニット内のメモリに記憶された制御情報を用いて表示ユニットの表示パネルに所望のコンポ商品の制御情報を表示し、また、表示パネルのタッチパネルを用いて所望のコンポ商品の制御情報を設定入力して制御ユニット内のメモリに記憶された制御情報を書き換えることで、当該コンポ商品の設定入力を行うように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記表示ユニットを用いて、生産設備の各種コンポ商品の制御情報の表示および設定入力を行うシステムを構築する場合は、これらコンポ商品がPLC等の制御ユニットに接続されることを前提に設計されているため、PLCが必ず必要になる。
【0006】
そして、このコンポ商品が、例えば、多接点温度調節器などである場合は、その設定値データが非常に多いため、PLCとしてもメモリ容量が大きい高機能なPLCが必要となる。
【0007】
図6は、従来の生産システムの一例を示すブロック図である。
【0008】
図6において、この生産システムは、コンポ商品10として多接点温度調節器が設けられており、このコンポ商品10はコンポ商品用PLC(制御系コントローラ)20−1にシリアル通信ケーブル50−1を介して接続される。また、このコンポ商品用PLC20−1には表示ユニット(プログラマブル表示器)30がシリアル通信ケーブル50−2を介して接続される。
【0009】
そして、この生産システムにおいては全体システムのコントローラ(IN/OUT制御用)として更にPLC(制御系コントローラ)20−2が設けられ、このPLC20−2は、シリアル通信ケーブル50−3を介してコンポ商品用PLC20−1に接続されるとともに、IN/OUTユニット40にシリアル通信ケーブル50−4を介して接続される。
【0010】
このような構成によると、コンポ商品10の制御ために使用するコンポ商品用PLC20−1と全体システムのコントローラとして使用するPLC20−2が必要になりシステムの構築費用が高価になるとともに、コンポ商品10の制御ために使用する制御プログラムを作成する必要があるので、プログラムの作成の工数が多くなくるという問題が生じる。
【0011】
そこで、この発明は、システム構築費用の低減化を可能にするとともに、制御ユニットにおけるプログラム作成工数の削減を可能にした制御情報表示入力装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の制御情報表示入力装置は、制御構成装置に接続され、該制御構成装置の制御情報の表示および設定入力を行う制御情報表示入力装置において、前記制御構成装置へ形式読み出しコマンドを送信し、前記制御構成装置から応答されたレスポンスデータの受信を行う通信手段と、前記通信手段による前記制御構成装置からのレスポンスデータ受信有無に基づき前記制御構成装置の接続確認を行い、接続確認された前記制御構成装置のユニット番号と形式情報とを前記レスポンスデータから読み出し、さらに、前記ユニット番号毎に接続の有無を示す接続有無情報と形式情報とを含めたテーブルを自動的に作成する接続機種確認手段と、前記接続機種確認手段により接続確認後、前記テーブルを参照して接続されている制御構成装置のみに選択的にアクセスして該前記制御構成装置の制御情報を表示するとともに該表示された制御情報の設定入力を行う表示入力制御手段とを具備することを特徴とする。
【0013】
また、本発明の制御情報表示入力装置の制御方法は、制御構成装置に接続され、該制御構成装置の制御情報の表示および設定入力を行う制御情報表示入力装置の制御方法において、前記制御構成装置へ形式読み出しコマンドを送信し、前記制御構成装置から応答されたレスポンスデータの受信を行い、受信後、前記レスポンスデータからユニット番号と接続機種形式とを読み出すことにより前記制御構成装置の接続機種確認を行う第1のステップと、前記第1のステップの接続確認に基づき、接続された制御構成装置の接続有無情報と、前記接続機種形式とを含めたリストを自動的に作成する第2のステップと、前記第2のステップにより作成された前記制御構成装置のリストを参照して、接続されている制御構成装置のみに選択的にアクセスして該前記制御構成装置の制御情報を表示する第3ステップと、該表示された制御情報の設定入力を行う第4のステップとを具備することを特徴とする。
【0014】
本発明において、前記通信手段は、前記制御構成装置と直接通信を行うことが好ましい。
【0015】
前記接続機種確認手段は、電源投入時等のイニシャル処理において前記制御構成装置の接続機種確認を行い、該制御構成装置の接続機種確認結果に基づき接続された制御構成装置のリストを作成して記憶することが好ましい。
【0016】
表示入力制御手段は、前記接続機種確認手段により作成された前記制御構成装置のリストに基づき所望の制御構成装置に選択的にアクセスして該前記制御構成装置の制御情報を表示するとともに該表示された制御情報の設定入力を行うことが好ましい。
【0017】
ここで、制御情報表示入力装置はPLC等の制御ユニットを介さずに直接制御構成装置と通信可能となるので、制御構成装置の制御ために使用する制御ユニットが不用になるのでコストの低減化を図ることができ、また、制御ユニットとの間の通信は不要になり、更に、制御ユニットに制御構成装置の制御ために使用する制御プログラムを作成する必要がなくなるので、プログラム作成工数の削減が可能になる。
【0018】
尚、上記の発明において「制御構成装置」とは、例えば生産設備、監視設備、プロセス設備、加工設備等の制御を司る構成装置をいう。
【0019】
また、ここでいう制御構成装置とは、次のようなものを含む。
【0020】
[1]それ自体で、物理量の測定を行い、その測定結果に基づいて任意の制御(調節とも言える)を行うもの
[2](外部の物理量計器から)それ自体で物理量データを入力し、そのデータに基づいて任意の制御(調節とも言える)を行うもの。
【0021】
一例として、温度調節器がある。それは熱電対などの温度測定媒体を接続し、それから対象物(空間)の温度を測定し、その結果から予め記録したプログラムに基づいてマイコン制御されるものである。
【0022】
マイコン制御として、例えばある空間の温度をT°Cに一定にする場合がある。このとき、測定温度がT°C以下になれば、温度調節器に接続された熱ヒータに電流を流す制御をし、T°C以上になれば、ヒータ電流を切る制御をするわけである。尚、温度以外に、湿度を制御する湿度調節器や、光量を制御する光調節器などがある。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係わる制御情報表示入力装置およびその制御方法の実施の形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
図1は、この発明に係わる制御情報表示入力装置およびその制御方法を適用して構成した生産システムの一実施の形態の概略構成を示すブロック図である。同図において、この生産システムは、コンポ商品である温調器100と制御情報表示入力装置であるプログラマブル表示器200をシリアル通信ケーブル300を介して接続して構成される。
【0025】
ここで、温調器100は、温度センサを構成する熱電対の測定値をアナログ/ディジタル変換するA/D変換部101、プログラマブル表示器200との間の通信を制御する通信コントローラ102、この温調器100の動作を統括制御する演算装置(MPU)03、必要な情報を記憶するメモリ104を具備して構成される。
【0026】
また、プログラマブル表示器200は、温調器100との間の通信を制御するコンポ商品用通信コントローラ201、このプログラマブル表示器200の各種データの処理を行うデータ処理用プログラム部202、表示部207の画面上に設けられ情報の設定入力を行うタッチスイッチ203、各種情報の記憶を行うメモリ204、表示部207の表示を制御する表示コントローラ205、表示コントローラ205の表示制御に必要な情報を記憶する画面データ用メモリ206、表示部207を具備して構成される。
【0027】
なお、上述した生産システムにおいては、コンポ商品である温調器100のみをプログラマブル表示器200に接続するように構成したが、実際は、複数のコンポ商品がプログラマブル表示器200に接続されている。
【0028】
図2は、図1に示した生産システムにおけるプログラマブル表示器200の動作を示すフローチャートである。
【0029】
図2において、このプログラマブル表示器200の電源が投入されると、まず、イニシャル処理が実行される(ステップ211)。このステップ211のイニシャル処理においては、後に詳述するように、
1)プログラマブル表示器200の内部のメモリ204の初期化
2)コンポ商品の接続機種確認の準備(送信データをメモリ204の送信バッファアドレスにセット)
等の処理が行われる。
【0030】
次に、接続機種確認処理が実行される(ステップ212)。この接続機種確認処理の詳細も後に詳述するが、ここでは、
1)ユニット番号00〜0Fに形式読み出しコマンド(Mxコマンド)を送信して、コンポ商品(温調器100)からのレスポンスを受け取る
2)コンポ商品(温調器100)からのレスポンスがなければ「接続有無情報」に「0」をセットし、「接続機種名」に「None」をセットする(ここで、Mxコマンドは2回送信し、2回ともレスポンスが時間内に来なければ接続なしと判断する)
3)レスポンスがあれば「接続有無情報」に「1」をセットし、レスポンスデータを「接続機種名」にセットする
等の処理を行う。
【0031】
すなわち、次に、折返しモードかを調べ(ステップ213)、ここで、折返しモードであると判断された場合は(ステップ213でYES)、所定の出荷検査モード処理を実行する。
【0032】
また、ステップ213で、折返しモードでないと判断された場合は(ステップ213でNO)、接続機種なしかを調べ(ステップ215)、ここで、接続機種ありと判断されると(ステップ215でNO)、ステップ219に進むが、接続機種なしと判断された場合は(ステップ215でYES)、接続なしエラー処理を実行する(ステップ216)。この接続なしエラー処理は、接続なしエラーであることを表示部207の画面上に表示することにより行われる。
【0033】
表示部207の画面上では、ここで、停止(電断)の選択(ステップ217)若しくは、保守画面の処理の選択(ステップ218)が行われ、保守画面の処理の選択(ステップ218)が行われた場合はステップ219に進む。
【0034】
ステップ219では、画面制御処理が実行される。そして、表示内容通信処理が実行され(ステップ220)、次に、通信エラーありかの判断が行われる(ステップ221)。
【0035】
ここで、通信エラーありと判断されると(ステップ221でYES)、所定の通信エラー処理が行われる(ステップ222)。この通信エラー処理は、通信エラーの状態を表示部207の画面上に表示することにより行われ、この状態は表示部207の画面上の図示しない確認キーの押下により復帰する。
【0036】
ステップ221で、通信エラーなしと判断されると(ステップ221でNO)、まず、上位リンク通信処理が実行され(ステップ223)、次に、サイクリック通信処理が実行される(ステップ224)。
【0037】
次に、通信エラーありか調べられ(ステップ225)、ここで、通信エラーありと判断されると(ステップ226でYES)、通信エラー処理が行われる(ステップ226)。この通信エラー処理は、通信エラーの状態を表示部207の画面上に表示することにより行われる。
【0038】
また、ステップ225で、通信エラーなしと判断されると(ステップ225でNO)、次に、コンポ商品である温調器100に異常ありかを調べる(ステップ227)。
【0039】
ここで、温調器100に異常ありと判断されると(ステップ227でYES)、温調器100の異常処理が実行される(ステップ228)。この温調器100の異常処理は、温調器100の異常状態を表示部207の画面上に表示することにより行われる。
【0040】
なお、ステップ228の通信エラー処理およびステップ228の温調器100の異常処理は、表示部207の画面上の図示しない確認キーの押下により復帰する。
【0041】
また、ステップ227で、温調器100に異常なしと判断されると(ステップ227でNO)、次に、I/Fボード異常ありかが調べられる(ステップ229)。ここで、I/Fボード異常ありありと判断されると(ステップ229でYES)、表示部207の画面上に内部異常表示を表示してこの処理を停止する。
【0042】
また、ステップ229で、I/Fボード異常なしと判断されると(ステップ229でNO)、ステップ219に戻る。
【0043】
さて、この実施の形態のプログラマブル表示器200においては、コンポ商品である温調器100とコンポ商品用通信コントローラ201を用いて通信を行うことによりコンポ商品の接続機種確認を行い、この接続確認に基づき、接続されたコンポ商品のリストを作成し、この作成されたコンポ商品のリストに基づき所望のコンポ商品に選択的にアクセスして該コンポ商品の制御情報を表示するとともに該表示された制御情報の設定入力を行うように構成される。
【0044】
ここで、この実施の形態のプログラマブル表示器200はPLC等の制御ユニットを介さずに直接コンポ商品である温調器100と通信可能となるので、コンポ商品10の制御ために使用するコンポ商品用PLCを設ける必要がなくなり、また、PLCにコンポ商品の制御ために使用する制御プログラムを作成する必要がなくなるので、プログラム作成工数の削減が可能になる。
【0045】
ここで、プログラマブル表示器200は、コンポ商品と接続するための制御プログラムとコンポ商品のデータを読み書きするために必要な容量を有するメモリを有し、電源ON時に、接続されているコンポ商品の形式、ユニット番号を読み出し、接続されているコンポ商品の形式、ユニット番号のテーブルを自動的に作成し、以後は、このコンポ商品の形式、ユニット番号のテーブルを参照して接続されているコンポ商品のみに自動的にアクセスして測定値データ、設定値データ等の読み出し、書き込みを行う。
【0046】
図3は、図1に示したプログラマブル表示器200から送信される形式読み出しコマンドを示すフレームフォーマット図およびこの形式読み出しコマンドに対するレスポンスを示すフレームフォーマット図ある。
【0047】
図3において、図3(a)は、図1に示したプログラマブル表示器200からコンポ商品である温調器100に送信される形式読み出しコマンドを示している。この形式読み出しコマンドには、温調器100のユニット番号(ユニットNo)および形式読み出しであることを示すコマンド「Mx」が含まれている。
【0048】
また、図3(b)は、図3(a)の形式読み出しコマンドに応答してコンポ商品である温調器100から返送されるレスポンスを示している。このレスポンスには、温調器100のユニット番号(ユニットNo)および形式読み出しであることを示すコマンド「Mx」、コンポ商品である温調器100の形式を示す情報が含まれている。
【0049】
図4は、図3に示した形式読み出しコマンドおよびそのレスポンスに基づき作成されるコンポ商品の形式、ユニット番号のテーブルの一例を示す図ある。
【0050】
図4において、このコンポ商品の形式、ユニット番号のテーブルは、「コンポ商品のユニット番号」、「接続有り無しの情報」「接続機種名」からなる。ここで、「接続有り無しの情報」は、「1」が接続有りを示し、「0」が接続無しを示す。
【0051】
図5は、図2に示した接続機種確認処理に関するプログラマブル表示器200側および温調器100側の処理の詳細を示すフローチャートである。
【0052】
図5において、まず、プログラマブル表示器200の内部のメモリ204の初期化を行う(ステップ241)。次に、コンポ商品の接続機種確認の準備(送信データをメモリ204の送信バッファアドレスにセット)を実行する(ステップ242)。
【0053】
次に、ユニット番号00〜0Fのコンポ商品に対して形式読み出しコマンド(Mxコマンド)を送信する(ステップ243)。この形式読み出しコマンド(Mxコマンド)の送信は、図3(a)に示した形式読み出しコマンドのデータフォーマットにしたがい行われる。
【0054】
プログラマブル表示器200からMxコマンドを受信した温調器100は、メモリ104の受信バッファにデータをセットし(ステップ244)、演算装置(MPU)103が受信データの処理を実行する(ステップ245)。
【0055】
そして、温調器100の形式をメモリ104の送信バッファにセットし(ステップ246)、通信コントローラ102の制御により形式名をプログラマブル表示器200に送信する(ステップ247)。この形式名の送信は、図3(b)に示したレスポンスのデータフォーマットにしたがい行われる。
【0056】
次に、プログラマブル表示器200は、受信データが帰ってこないかを調べる(ステップ248)。ここで、受信データが帰ってこないと判断されると(ステップ248でYES)、すなわち、温調器100からのレスポンスがなければ、図4に示したコンポ商品の形式、ユニット番号のテーブルの「接続有無情報」に「0」をセットし(ステップ249)、「接続機種名」に「None」をセットし(ステップ250)、ステップ253に進む。
【0057】
また、ステップ248で、受信データが帰ってきたと判断されると(ステップ248でNO)、すなわち、温調器100から応答があれば、図4に示したコンポ商品の形式、ユニット番号のテーブルの「接続有無情報」に「1」をセットし(ステップ251)、レスポンスデータを「接続機種名」にセットし(ステップ252)、ステップ253に進む。
【0058】
ステップ253では、16台(この実施の形態においてはコンポ商品が16台であるとしいる)のユニット全てアクセスしたかを調べる。ここで、16台のユニット全てアクセスしていないと判断されると(ステップ253でNO)、ステップ243に戻るが、16台のユニット全てアクセスしたと判断されると(ステップ253でYES)、次に、「接続有無情報」が全て「0」かを調べる(ステップ254)。ここで、「接続有無情報」が全て「0」であると判断されると(ステップ254でYES)、コンポ商品との通信を停止し、表示部207の表示画面を接続なしエラーの表示に切替る(ステップ255)。
【0059】
また、ステップ254で、「接続有無情報」が全て「0」でないと判断されると(ステップ254でNO)、表示部207に表示している画面の項目に関するデータを温調器100にアクセスしてデータを読み出す。また、設定値を変更した場合は、温調器100のデータを変更させるコマンドを送信し正常終了したことを確認する。
【0060】
以上の実施形態によれば、次のような効果が得られる。すなわち、生産現場で複数台のコンポ商品があるとき、必ずしも同一機種でない。このとき機種ごとに通信プロトコルや、設定コマントが異なることがある。このようなとき、発明のプログラマブル表示器では、自動的にコンポ商品に対しアクセスできるようにしているので、ユーザにとって接続が楽であり、ともなってコンポ商品への設定も楽になる。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば、制御構成装置に接続され、該制御構成装置の制御情報の表示および設定入力を行う制御情報表示入力装置の制御方法において、前記制御構成装置と通信を行うことにより前記制御構成装置の接続機種確認を行い、この接続確認に基づき、接続された制御構成装置のリストを作成し、この作成された前記制御構成装置のリストに基づき所望の制御構成装置に選択的にアクセスして該前記制御構成装置の制御情報を表示するとともに該表示された制御情報の設定入力を行うように構成したので、システム構築費用の低減化を可能にするとともに、制御ユニットにおけるプログラム作成工数の削減を可能にした制御情報表示入力装置およびその制御方法を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係わる制御情報表示入力装置およびその制御方法を適用して構成した生産システムの一実施の形態の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示した生産システムにおけるプログラマブル表示器200の動作を示すフローチャートである。
【図3】 図1に示したプログラマブル表示器200から送信される形式読み出しコマンドを示すフレームフォーマット図およびこの形式読み出しコマンドに対するレスポンスを示すフレームフォーマット図ある。
【図4】 図3に示した形式読み出しコマンドおよびそのレスポンスに基づき作成されるコンポ商品の形式、ユニット番号のテーブルの一例を示す図ある。
【図5】 図2に示した接続機種確認処理に関するプログラマブル表示器200側および温調器100側の処理の詳細を示すフローチャートである。
【図6】 従来の生産システムの一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
100 温調器(コンポ商品)
101 A/D変換部
102 通信コントローラ
103 演算装置(MPU)
104 メモリ
200 プログラマブル表示器
201 コンポ商品用通信コントローラ
202 データ処理用プログラム部
203 タッチスイッチ
204 メモリ
205 表示コントローラ
206 画面データ用メモリ
207 表示部
300 シリアル通信ケーブル

Claims (2)

  1. 制御構成装置に接続され、該制御構成装置の制御情報の表示および設定入力を行う制御情報表示入力装置において、
    前記制御構成装置へ形式読み出しコマンドを送信し、前記制御構成装置から応答されたレスポンスデータの受信を行う通信手段と、
    前記通信手段による前記制御構成装置からのレスポンスデータ受信有無に基づき前記制御構成装置の接続確認を行い、接続確認された前記制御構成装置のユニット番号と形式情報とを前記レスポンスデータから読み出し、さらに、前記ユニット番号毎に接続の有無を示す接続有無情報と前記形式情報とを含めたテーブルを自動的に作成する接続機種確認手段と、
    前記接続機種確認手段により接続確認後、前記テーブルを参照して接続されている制御構成装置のみに選択的にアクセスして該前記制御構成装置の制御情報を表示するとともに該表示された制御情報の設定入力を行う表示入力制御手段と
    を具備することを特徴とする制御情報表示入力装置。
  2. 制御構成装置に接続され、該制御構成装置の制御情報の表示および設定入力を行う制御情報表示入力装置の制御方法において、
    前記制御構成装置へ形式読み出しコマンドを送信し、前記制御構成装置から応答されたレスポンスデータの受信を行い、受信後、前記レスポンスデータからユニット番号と接続機種形式とを読み出すことにより前記制御構成装置の接続機種確認を行う第1のステップと、
    前記第1のステップの接続確認に基づき、接続された制御構成装置の接続有無情報と、前記接続機種形式とを含めたリストを自動的に作成する第2のステップと、
    前記第2のステップにより作成された前記制御構成装置のリストを参照して、接続されている制御構成装置のみに選択的にアクセスして該前記制御構成装置の制御情報を表示する第3ステップと、
    該表示された制御情報の設定入力を行う第4のステップと
    を具備することを特徴とする制御情報表示入力装置の制御方法。
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