JP3793723B2 - 豆乳製品の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大豆粉を利用した豆乳製品の製造方法と、当該製造方法により製造した豆乳製品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、豆乳は、生大豆を十分に水に浸漬した後に磨砕することにより呉を調製し、得られた呉を100℃以上の高温で3〜5分程度加熱することにより一般に製造している。最近では、様々な改良された製造方法が提供されており、それに伴って豆乳を利用した多種多様な豆乳製品も提供されるようになっている。
【0003】
豆乳は、その組成の大半が水分であることから、比重が高く、運搬に労力や時間がかかるという問題があった。このため、ある工場で製造した豆乳を運搬して別の工場で最終製品に加工するにはコストがかかり、そのコストを削減することが求められていた。また、豆乳を利用して最終製品を製造する工程中に高温で十分な殺菌を行う必要があり、その殺菌工程に要する設備や操作を簡略化することも求められていた。さらに、最終製品の品質や嗜好性を改善することも求められていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は、このような従来技術の問題点に鑑みて、豆乳の原料となる粉末を用意しておき、その粉末を用いて豆乳製品を製造すれば問題を解決するためのステップになると考えるに至った。すなわち、豆乳の原料となる粉末を予め製造しておき、それを加工工場に運搬して最終製品を製造すれば、運搬のコストを大幅に削減することができるうえ、加工工場のスペース削減にも繋がることが期待できる。
【0005】
豆乳の原料となる粉末については、従来から幾つかの製造方法が提案されている。しかしながら、単に豆乳の原料となる粉末を用いて豆乳製品を製造しても、製品の品質や嗜好性は良くならない。また、豆乳製品を製造するために、依然として高温殺菌工程が必要であり、製造設備や操作の簡略化を実現することはできなかった。
【0006】
例えば、特開平9−248129号公報には、粉末豆乳の製造方法が開示されている。この公報に開示される方法は、呉に対して45〜65℃で瞬時〜20分の加熱を行った後、おからを分離して豆乳を得て、その豆乳を噴霧乾燥して粉末化することを特徴とするものである。当該方法によれば、弾力と風味に優れた豆腐を製造し得ることが記載されている。しかしながら、当該方法は、いったん豆乳を調製した後に乾燥して粉末化するものであり、豆乳製品の簡便な製造方法を提供することをねらいとしたものではない。また、豆乳製品製造段階において、高温殺菌工程が不可欠であり、必ずしも嗜好性が高い豆乳製品を提供するには至っていない。
【0007】
これらの従来技術の課題に鑑みて、本発明は、簡便な方法で安価に豆乳製品を製造することができる方法を提供することを目的とした。また、本発明は、品質や嗜好性が高い豆乳製品を製造する方法を提供することも目的とした。さらに、本発明は、従来必要とされていたような高温殺菌工程を必要としない豆乳製品の製造方法を提供することも目的とした。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は鋭意検討を重ねた結果、豆乳製品を製造する際にNSIが小さな大豆粉を用いれば優れた豆乳製品を製造し得ることを見出し、本発明を提供するに至った。
すなわち本発明は、NSIを50以下、好ましくは40以下に減じた大豆粉を大豆を100〜120℃で加熱した後に乾燥することにより製造し、当該大豆粉を水と混合して水溶液を調製しpHを4以下にする工程を含むことを特徴とする豆乳製品の製造方法を提供する。
【0009】
本発明の製造方法では、pHを4以下にするためにクエン酸を添加することが好ましい。また、本発明の製造方法では、大豆を100〜120℃、好ましくは100〜115℃に加熱した後に乾燥することにより調製した大豆粉を用いる。このときの大豆の加熱は蒸気を用いて行うことができる。また、大豆の加熱は加圧下で行うことが好ましい。
また、本発明は、上記の製造方法により製造した豆乳製品も提供する。上記の製造方法によれば、例えば、豆乳飲料または豆乳ゼリーを提供することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下において、本発明の豆乳製品の製造方法、およびその製造方法により製造した豆乳製品について詳細に説明する。なお、本明細書において「〜」とはその前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む意味で使用される。
【0011】
上記のように、本発明の製造方法は、NSIを50以下に減じた大豆粉を水と混合してpHを4以下にする工程を含むことを特徴とする。
脱皮大豆や生大豆粉は、NSIが通常80〜90である。本発明では、このような通常用いられている脱皮大豆や生大豆粉ではなく、NSIが50以下になるような処理を施した大豆粉を用いる点に1つの特徴がある。本発明の製造方法で用いる大豆粉のNSIは、好ましくは45以下であり、より好ましくは40以下である。
【0012】
本明細書において「NSI」とは、試料中に含まれる全窒素に占める水溶性窒素の割合(%)を示すもので、水溶性窒素指数とも呼ばれるものである。NSIは、試料の水抽出液に含まれる窒素をケルダール法で定量し、これを試料に含まれる全窒素を100としたときの相対量として表したものである。具体的な手順については、後述する試験例2に記載される方法を参考にすることができる。
【0013】
ケルダール法は、試料に分解促進剤としてとして水銀・酸化水銀(II)・硫酸銅を添加し、濃硫酸・硫酸カリウムまたは硫酸・発煙硫酸中で加熱分解を行って試料中の窒素を硫酸アンモニウムに変換し、これに強アルカリを加えて水蒸気蒸留し、遊離したアンモニアを規定量の酸に捕集し、過剰の酸を逆滴定することで捕集したアンモニア量を求め、この量から総窒素量を算出するものである。その詳細については、「工業分析化学概説[I]」(舟阪渡著、廣川書店発行)7.5.4を参考にすることができる。
【0014】
本発明の製造方法で用いるNSIが50以下の大豆粉は、例えば、大豆を100℃以上に加熱した後に乾燥することにより得ることができる。大豆は脱皮したものを用いることが好ましい。また、大豆は例えば半割にしておくことが好ましい。
加熱温度は、100〜120℃に設定することが好ましく、100〜115℃に設定することがより好ましい。加熱手段は特に制限されないが、通常はスチームから提供される蒸気を大豆にあてることにより加熱することが好ましい。
加熱時間は、通常1分〜5分程度であり、2分〜3分半にすることが好ましい。
【0015】
加熱を行った大豆は、粉砕して乾燥することにより大豆粉にすることができる。
粉砕は、大豆の粉砕に通常用いられている粉砕機を用いて行うことができる。粉砕は、後に行う乾燥を効率よく完全に行うことができる程度に行っておくことが好ましい。また、粉砕後または粉砕前におからを除去しておくことが好ましい。
乾燥は、粉砕した大豆に乾燥風をあてることにより行うことができる。乾燥風の温度は特に制限されない。
【0016】
このようにして調製した大豆粉は、そのまま直ちに豆乳製品の製造工程に供してもよいし、一旦保存した後に必要に応じて豆乳製品の製造工程に供してもよい。保存する場合は、袋詰めする等して作業性を良くしておくことが好ましい。大豆粉を充填した袋は、豆乳製品の製造工場に運搬し、保管しておくことができる。このとき、豆乳として運搬して保管する場合に比べると、容積も重さも大幅に小さくすることができるため、必要とされるコストも大幅に削減することができる。
【0017】
大豆粉から豆乳製品を製造するときには、大豆粉を水や他の成分と混合する。混合する際には、大豆粉をまず水に溶解した後に他の成分と混合してもよいし、大豆粉を他の成分を溶解させた水に溶解させてもよい。大豆粉と水との混合割合は、目的とする豆乳製品の商品コンセプトに応じて適宜調節することができる。典型的な混合比率は、大豆粉1に対して水9程度である。
【0018】
本発明の製造方法では、大豆粉を含む混合物のpHを4以下にする。大豆粉を水に溶解して得られる水溶液のpHは、通常4を超えている。このため、本発明では、酸を用いてpHを4以下に下げる工程を施す。酸の種類は、例えば、クエン酸、乳酸など、食品用に用いることができる酸であれば特に制限されない。好ましいのは、クエン酸である。pHは好ましくは3.9以下に調整する。
【0019】
本発明によってpHを4以下にすることにより、豆乳製品に菌が存在していてもその活動ができない状態にし、実質的に殺菌状態にすることができる。したがって、従来必要とされていた高温での大掛かりな殺菌工程が不要になる。もともと、本発明で用いる大豆粉は高温ですでに殺菌処理が施されているため、最終製品に菌が存在している可能性は低い。ただし、本発明においても、完全に殺菌するために短時間の加熱処理を行っても構わない。
【0020】
本発明の豆乳製品は、pHが4以下になっているにもかかわらず凝固成分が析出してくることはない。これは、本発明では、原料としてNSIが50以下の大豆粉を用いているためである。例えば、大豆を水に浸漬して粉砕した通常の大豆粉(NSIは80以上)を用いて豆乳製品を製造した場合は、pHを4以下に調整すると凝固成分が析出してしまい、著しく商品価値を損ねてしまう。このため、pHを中性域に維持せざるを得ず、結果として120℃程度に高温加熱して殺菌する工程が不可欠であった。
【0021】
このように、本発明の製造方法ではpHを4以下にすることにより、凝固成分を析出させることなく簡単に殺菌することができるため、品質を維持しながら安価に豆乳製品を製造することができる。また、本発明の製造方法により製造される豆乳製品は、従来の豆乳製品に比べて臭みが少なくて、嗜好性が高いことが確認されている。いかなる理論にも拘泥するものではないが、このような味の良さは、本発明の独特な製造方法により大豆の旨み成分が保存されているためと考えられる。
【0022】
本発明によれば、様々な豆乳製品を製造することが可能である。例えば、一般に豆乳として親しまれている豆乳飲料にすることができる。また、豆乳を入れたゼリー、アイスクリーム、シャーベット、ムース、プリン、ババロア、スープ、ソースなどに加工することもできる。その他にも、豆乳を利用した多用な製品に応用することができる。
【0023】
豆乳製品には、製造する豆乳製品のコンセプトにしたがって様々な成分を添加することができる。例えば、ピーチ、オンレジ、グレープなどの果汁やフレーバー、砂糖、乳化剤、ペクチン等の増粘多糖類などを目的に応じて適宜添加することができる。
【0024】
【実施例】
以下に実施例、比較例および試験例を挙げて本発明の特徴をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。
【0025】
(実施例1) 本発明の豆乳飲料の製造
大豆150gに60℃の乾熱風を2時間あてた後、脱皮した。脱皮した大豆に100〜120℃の蒸気を3分間あてた後、粉砕し、おからを除去した後に乾燥することにより大豆粉100gを調製した。
得られた大豆粉100gに水900gを加え、95℃で攪拌した後に50メッシュの布でろ過することにより大豆粉水溶液を得た。
【0026】
得られた大豆粉水溶液を含む以下の各成分を十分に均一になるように混合した。混合後のpHは4.4であった。混合物にクエン酸を添加してpHを4.0に調整した。その後、92℃で1〜3秒間殺菌して、87℃で容器に充填することによって豆乳飲料を得た。
【0027】
【表1】
Figure 0003793723
【0028】
(実施例2) 本発明の豆乳飲料の製造
実施例1で製造した大豆粉水溶液を用いて、別の豆乳飲料を製造した。
具体的には、50℃以下で大豆粉水溶液にペクチン溶液を添加し、さらに果汁、酸、フレーバー、その他の成分を添加して混合することにより混合物を得た。pHは3.98で、Brixは16.31であった。その後、実施例1と同様に殺菌と容器への充填を行って豆乳飲料を得た。
【0029】
【表2】
Figure 0003793723
大豆粉の固形分量は2.91%であった。
【0030】
(実施例3) 本発明の豆乳飲料の製造
実施例1で製造した大豆粉水溶液を用いて、さらに別の豆乳飲料を製造した。
具体的には、50℃以下で大豆粉水溶液にペクチン溶液を添加し、さらに果汁、酸、フレーバー、その他の成分を添加して混合することにより混合物を得た。pHは4.18で、Brixは13.19であった。その後、実施例1と同様に殺菌と容器への充填を行って豆乳飲料を得た。
【0031】
【表3】
Figure 0003793723
大豆粉の固形分量は2.56%であった。
【0032】
(比較例1〜3) 従来法による豆乳飲料の製造
比較のために、従来の製造方法にしたがって豆乳飲料を製造した。
ここでは、実施例1〜3で用いた大豆粉水溶液のかわりに、大豆150gに60℃の乾熱風を2時間あてた後、脱皮し、得られた脱皮した大豆を水に浸漬して粉砕した大豆粉を用いた。この大豆粉を用いた点を除いて、上記実施例1〜3と同じ方法を繰り返し、実施例1〜3にそれぞれ対応する比較例1〜3の豆乳飲料を得た。
【0033】
(試験例1) 官能試験
実施例1〜3と比較例1〜3で製造した各豆乳飲料について、5人のパネルによる官能試験を行った。
その結果、5人のパネルとも、比較例1〜3で製造した豆乳飲料よりも、実施例1〜3で製造した各豆乳飲料に旨みがあり、臭みが少なく、おいしいという評価を下した。
【0034】
(試験例2) NSIの測定
試料約5gを遠心分離機用ガラスチュ−ブに量りとり、これに20℃の水50mlを加えた。試料が固まりにならないようにガラス棒でかきまぜた後、ゴム栓をして振とう機に固定し、150往復/min、全振幅約60mmで60分間振とうした。次にチューブをとり出し、これを遠心分離機にかけ、2000rpmで10分間遠心分離した。チューブをとり出し、上澄み液を採取した。チューブ内の残分に新たに水50mlを加え、前と同様に60分間振とうし、10分間遠心分離を行って上澄み液を採取した。この操作を4回行って上澄み液(抽出液)を集め、少量の水で器具を洗い、洗液を採取した上澄み液と一緒にした。さらに適量の水を加えたうえでろ過して、ろ液を得た。
【0035】
得られたろ液をケルダールフラスコにとり、ケルダール法にしたがって分解、蒸留および滴定を行った。また、試料を入れないものについて、同様にケルダール法にしたがって分解、蒸留および滴定を行った。滴定には、0.1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液を用いた。
試料に対する水酸化ナトリウム水溶液の滴定量(B)、ブランクテストにおける水酸化ナトリウム水溶液の滴定量(A)、水酸化ナトリウム水溶液のファクター(F)、試料採取量(C)として、以下の式にしたがって試料の水溶性窒素量(Ns)を求めた。
【0036】
【数1】
Ns = (A−B)×0.0014×F×25/C×100
【0037】
また、同様にして試料の全窒素量(N)も求め、以下の式にしたがってNSIを算出した。
【0038】
【数2】
NSI = Ns/N×100
【0039】
脱皮大豆、上記の実施例で使用した大豆粉、上記の比較例で使用した大豆粉のそれぞれについてNSIを測定した結果を以下の表にまとめて示す。また、蛋白質の割合についても併せて示す。
【0040】
【表4】
Figure 0003793723
【0041】
上記の結果は、実施例の方法にしたがって大豆を処理することによって、NSIが50以下の大豆粉が得られることを示している。
【0042】
【発明の効果】
本発明の製造方法によれば、簡便な方法で安価に豆乳製品を提供することができる。また、本発明の製造方法によれば、従来必要とされていたような高温殺菌工程を必要とせずに、品質や嗜好性が高い豆乳製品を提供することができる。したがって、本発明は、多種多様な豆乳製品の製造方法に広く利用されうるものである。

Claims (9)

  1. 大豆を100〜120℃で加熱した後に乾燥することによりNSIを50以下に減じた大豆粉を得て、該大豆粉の水溶液を調製してそのpHを4以下にする工程を含むことを特徴とする豆乳製品の製造方法。
  2. 大豆を100〜120℃で加熱した後に乾燥することによりNSIを40以下に減じた大豆粉を得て、該大豆粉の水溶液を調製してそのpHを4以下にする工程を含むことを特徴とする豆乳製品の製造方法。
  3. 前記のpHを4以下にするためにクエン酸を添加することを特徴とする請求項1または2に記載の豆乳製品の製造方法。
  4. 前記大豆の加熱を1分〜5分行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の豆乳製品の製造方法。
  5. 前記の大豆の加熱を100〜115℃で行う請求項4に記載の豆乳製品の製造方法。
  6. 前記の大豆の加熱を蒸気を用いて行う請求項1〜5のいずれか1項に記載の豆乳製品の製造方法。
  7. 前記の大豆の加熱を加圧下で行う請求項〜6のいずれか1項に記載の豆乳製品の製造方法。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の製造方法により製造した豆乳製品。
  9. 豆乳飲料または豆乳ゼリーである請求項8に記載の豆乳製品。
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