JP2002355008A - 酵母エキスの製造方法 - Google Patents
酵母エキスの製造方法Info
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Abstract
率なエキス抽出を行い、化学物質の添加を減らし、色合
いや酵母臭が薄いため食品の風味に影響を来たしにくい
酵母エキスを生産するものであり、生産された酵母エキ
スは、食品に添加することにより、甘味のあるうま味を
強くし、美味しさを増す。 【解決手段】 酵母エキスの製造法の一つである自己消
化法において、自己消化工程を0.5〜2Kg/cm3 加
圧下で行い、かつ濃縮過程をR.O.膜による膜濃縮法によ
り行い、かつ殺菌過程をメンブラン濾過による濾過殺菌
法により行う。
Description
方法に関するものである。
品などの安全性が大きなウエイトを占めてきた。それに
伴い食品の味を決める調味料も化学調味料から天然調味
料へシフトしてきている。天然調味料も、蛋白質加水分
解物からより安全性の高い畜肉系調味料、魚介系調味
料、野菜系エキス、酵素を用いた蛋白系調味料、酵母エ
キスなどへの訴求が集まっている。
クレオチド、ペプチド、有機酸、糖類などによって生じ
る、優れた呈味を持ち、コクや深みといった複雑な味を
付与するため食品工業において広く用いられている。
来あるタンパク質分解酵素などを利用して菌体成分を可
溶化してエキス分を得る自己消化法、微生物や植物など
から得られる酵素製剤を添加して菌体成分を可溶化する
酵素分解法、酸やアルカリにより可溶化する加水分解法
や、これらを組み合わせた各種方法が知られている。
予期されない化学反応等によって不純物が生成すること
がある。さらに、この方法は、反応後の中和によって多
量の食塩の生成が避けられず、脱塩等の工程が必要とな
る。また、酵素添加法は、高価な酵素を添加することが
必要であり、コストアップが避けられない。これに対し
て、自己消化法は、酵素添加法と同様に反応が穏やか
で、食塩の生成もなく、脱塩工程を設ける必要がないと
いうメリットがあり、しかも外部から酵素を添加する必
要もなく、作業が簡便で、比較的安価に製造できるとい
う利点を有している。
べると、まず、原料がビール酵母の場合、酵母の細胞壁
周辺に付着しているホップを苛性ソーダ等で洗い流す脱
苦味という工程を行う。一方、その他の酵母であるパン
酵母等が原料の場合、脱苦味は必要なくクリーム状の酵
母をそのまま原料として用いる。
ムのpH を自己消化工程に適したpH に調整する。pH
調整した酵母クリームは自己消化工程を45〜52℃常圧下
で15〜18時間行う。この工程で酵母は細胞内の酵素によ
って分解される。
の失活を行う。90℃以上の高温かけることにより、蛋白
質である酵母は熱変性を起こし、その活性を失う。
る。遠心分離とは酵母エキスを高速で回転させ、これに
より加わる遠心力によって、未分解の酵母の菌体や細胞
片等を沈殿させることである。遠心分離後、上清を回収
し、さらに濾紙によって濾過する。このとき、粒子を濾
紙に引っ掛け、かつ濾紙の目詰まり防ぐための濾過助材
として珪藻土やパーライトを添加して濾過を行う。
空減圧濃縮法によって行う。真空減圧濃縮法とは真空ま
で減圧した状態で酵母エキスに熱を加えることで、水分
を蒸発させ、濃縮させる方法である。
けて冷却する。濃縮時や冷却時に生じた凝固物は再度濾
過することにより除去する。このときの濾過も濾過助材
として珪藻土やパーライトを添加させ、濾紙によって行
う。
する。この濃縮も真空減圧濃縮法によって行う。
添加、混合する。ある程度の濃度の食塩を添加すること
により、酵母エキスは常温下でも腐敗しにくくなる。
状態に置くことにより殺菌をする。100 ℃程度の温度で
は充分に殺菌出来ない。しかし常圧下では100 ℃以上の
熱をかけると酵母エキスは沸騰してしまう。そこで一定
系内で酵母エキスに圧力をかけ、加圧することで沸騰を
防ぎ、120 〜130 ℃の熱を加える。これにより酵母エキ
スを沸騰させることなく充分な殺菌を行う。
れ製品となる。充填は特別な処置は行わず、通常状態下
で行う。また製品の保管・流通・販売は常温下で行う。
化法では自己消化工程は常圧下で行われていたため、酵
母量に対して抽出できるエキス量の割合が低かった。ま
た、常圧では自己消化工程の系外空気が系内に混入しや
すく、それにより雑菌の侵入のおそれがあった。
るが、真空減圧濃縮法は加熱が必要不可欠であった。し
かし、加えられる熱による酵母エキスの褐変による色調
や風味の変化などが起きてしまう。それにより、得られ
た酵母エキスを使用した食品に期待外の色合いや風味が
加わることがあった。これは食品の商品価値を下げるこ
とに繋がる。
エキスはそれぞれの原材料や使用した酵素から移行する
独特な臭いを有しているのが特徴となり、それが酵母臭
となる。この酵母臭が食品の風味に影響を来たすため、
酵母エキスの添加量を多く出来なかった。
加圧状態で殺菌するが、加えられる熱により濃縮工程と
同様の褐変が起きてしまった。
材や食塩等の化学物質の添加が必要不可欠である。その
為、酵母エキスは無添加調味料ではない。
消化法において雑菌の侵入を防ぎつつ高率な酵母エキス
抽出を行い、化学物質の添加を減らし、色合いや酵母臭
が薄いため食品の風味に影響を来たしにくい酵母エキス
を得ることができる酵母エキスの製造方法を提供するこ
とを目的とする。
するため、第1に、酵母エキスの製造法の一つである自
己消化法において、自己消化工程を0.5 〜2Kg/cm
3 加圧下で行い、かつ濃縮過程をR.O.膜による膜濃縮
法により行い、かつ殺菌過程をメンブラン濾過による濾
過殺菌法により行うこと、第2に、原料の酵母が海洋由
来のSaccharomyces cerevisiaeである海洋酵母であるこ
と、第3に、pH 調整に有機酸または果汁を使用するこ
と、第4に、菌体分離工程と凝固物除去工程における濾
過方法として膜濾過を用いること、第5に、pH 調整に
果汁を使用し、菌体分離工程と凝固物除去工程における
濾過方法において濾過補助材を使用せず膜濾過を用い、
食塩を添加せず、充填及び包装を無菌状態下で行い、冷
蔵または冷凍状態で保管及び流通させることを要旨とす
るものである。
工程を加圧下で行うことにより、従来の常圧下で行う場
合よりも抽出歩留りを5〜10%程度上昇させることがで
きる。しかも、抽出槽を陽圧にすることで、系外の空気
が抽出槽に侵入しないため、雑菌による汚染を防ぐこと
ができる。また、濃縮過程をR.O.膜による膜濃縮で行う
ことで、従来の真空減圧濃縮と違い加熱する必要が無
く、熱による酵母エキスの褐変による色調や風味の変化
などのデメリットを防止でき、風味のよい酵母エキスが
製造することができる。
母として海洋由来のSaccharomycescerevisiaeである海
洋酵母「三共イースト・M」(三共株式会社の商品名)
を使用することにより、従来の酵母を原料とした場合に
は生じる酵母臭が少なく、色調が薄く、味に伸びがある
酵母エキスを製造することができる。
に有機酸または果汁を使用することにより、従来のよう
に塩酸等の無機酸を使用する必要が無く、より自然に近
い安全な酵母エキスを生産することができる。
工程と凝固物除去工程における濾過方法として膜濾過を
用いることにより、濾過助材である珪藻土やパーライト
を使用する必要が無く、より自然に近い安全な酵母エキ
スを製造することができる。
に果汁を使用し、菌体分離工程と凝固物除去工程におけ
る濾過方法として濾過補助材を使用せず膜濾過を用い、
食塩を添加しないことにより、無添加酵母エキスを製造
することができる。なお、腐敗防止のため、充填及び包
装を無菌状態下で行い、保管及び流通は冷蔵または冷凍
によるものとする。
する。本発明に使用される原料の酵母としては、特に制
限はなく、酵母の生体内にあるプロテアーゼ等の酵素が
活性も持つものなら、パン酵母をはじめとして、ビール
酵母、醸造用酵母、トラル酵母など、通常、酵母エキス
の製造に用いられる酵母であれば、どのような酵母も利
用することができる。
しては、海洋由来のSaccharomycescerevisiaeである海
洋酵母「三共イースト・M」(三共株式会社の商品名)
が好適である。海洋酵母「三共イースト・M」は日本近
海から採集した13株の中からパン酵母として優れた特徴
をもつ三浦半島沖から採取、分離し、Saccharomycescer
evisiaeであることが確認された酵母のうち、パン酵母
として優れた特徴を持つものである。
けて、三浦半島の他に、牡鹿半島、房総半島、三浦半
島、伊豆半島、長島の磯において海水206lと海草や海産
小動物293 点の採集を行った。これを孔径0.45μmのメ
ンブランフィルター(Millipore 社製、HA型)で濾過
後、メンブランフィルターを分離用寒天培地に載せ、嫌
気条件下27℃10日間の培養で大きなコロニーを形成した
菌体を釣菌した。これら菌体のうちショ糖を強く発酵す
る酵母について、Van Der WaltとD.Yallowの方法により
形態学的性質と生理学的性質を調べ、The Yeastsに準じ
てSaccharomyces cerevisiaeと同定された16株を得た。
さらにSaccharomyces cerevisiaeの基準株とDNA-DNA の
相同性試験を行い、80%以上の相同性を示す13株を得
た。この13株を試供株とし、イースト工業会のパン酵母
試験法に準じ、市販パン酵母を対象株として比較した結
果、市販のパン酵母と焼き上げたパンと食感を持つパン
となる株を得た。これが海洋酵母「三共イースト・M」
である。
焼いたパンの評価をパネラーに行ってもらったところ、
風味があっさりしている、さわやかなイメージがすると
の結論が得られ、パン酵母としてすぐれた特徴を持つこ
とが確認された。
はそれぞれの原材料や使用した酵素から移行する独特な
臭いを有しているのが特徴となり、それが酵母臭とな
る。この酵母臭が食品の風味に影響を来たすため、酵母
エキスの添加量を多く出来ない。
ト・M」を使用した酵母エキスは、酵母エキス特有の酵
母臭が少ない、製品の色調がうすい、味に伸びがあるな
どの特徴がある。このことにより幅広い食品の味づくり
に最適となっている。
法としては酵母菌体内に本来あるタンパク質分解酵素な
どを利用して菌体成分を可溶化してエキス分を得る自己
消化法を用いる。
合、ビール酵母はビール用に育種されているため、ビー
ルの製造過程で生産される。ビール内に含まれるホップ
は樹脂化し酵母の細胞壁周辺に付着する。それを苛性ソ
ーダ等で洗い流す脱苦味という工程が必要である。
場合、脱苦味は必要ない。請求項2記載の本発明のよう
に海洋酵母「三共イースト・M」を使用した場合、海洋
酵母「三共イースト・M」はパン酵母であるため、ビー
ル酵母のような苦味質の洗浄除去は必要ない。
して存在する。これに自己消化工程において酵母菌体内
酵素を活性化状態にするため、pH 調節を行う。請求項
3記載の本発明によれば、pH 調節に有機酸や果汁を使
用する。具体的には有機酸として乳酸など、果汁として
はレモン果汁等かんきつ系果汁などを使用することが考
えられる。有機酸や果汁を使用すれば、酵母エキスをよ
り自然に近い状態で生産することが可能となる。これは
最近高まる自然食品への訴求に応えることにおいて重要
である。
内にある蛋白質分解酵素等の酵素により消化される自己
消化工程に進む。自己消化工程は45〜52℃で15〜18時間
行われる。本発明ではこの工程において抽出槽を0.5 〜
2Kg/cm3 の加圧下で行う。これにより、従来の常圧
下での工程と違い、万が一抽出槽に亀裂や隙間等の孔が
生じた場合も、抽出槽内の空気の方が抽出槽外の空気よ
り圧力が高いので、孔からは抽出槽内の空気が噴出すだ
けで、抽出槽外の空気は侵入しない。通常の空気は多量
の雑菌を含むため、抽出槽外の空気が特別な処置なくし
て系内に侵入することは、雑菌の混入を引き起こす。し
かし、本発明では抽出槽外の空気は侵入を防ぐことで、
雑菌の系内混入も防ぐことができる。
行うことで抽出歩留りを常圧下より5〜10%程度上昇さ
れることができる(下記表1参照)。つまり、常圧下よ
り効率よく抽出することができるので、産業的に有利で
ある。
達温で酵素の失活を行う。これは本発明も従来例とほぼ
同じである。酵素は蛋白質であり、熱を加えると変性
し、その活性を失う。
う。この工程において、通常では濾過助材として珪藻土
やパーライトを加える。これは珪藻土により粒子を濾紙
にひっかかりやすくし、パーライトにより粒子による濾
紙の目詰まりを防ぐ。しかし、請求項4記載の本発明で
は菌体分離工程の濾過において膜濾過を行うことで濾過
助材を使用しなくても酵母エキスの澄明度を高めること
が可能である。膜濾過を用いて濾過を行うことであり、
このことにより濾過助材が無くとも、効率よく酵母エキ
スを濾過することができ、濾過助材という化学物質を使
う必要が無くなる。これにより酵母エキスをより自然に
近い状態で生産することが可能となる。これは最近高ま
る自然食品への訴求に応えることにおいて重要である。
はこの濃縮過程をR.O.膜を使った膜濃縮を行う。R.O.膜
とは逆浸透(Reverse Osmotic )膜ともよばれ、孔径0.
0001ミクロンという非常に微細な孔を無数にもった人工
ないし天然の半透膜のことである。半透膜であるため、
水分子は通すが、水に溶けている物質は通さない。した
がって、R.O.膜に接触した状態で酵母エキス抽出液に圧
力をかけることにより、R.O.膜より水分のみが排出さ
れ、抽出された酵母エキス成分は系内に留まることにな
る。これにより酵母エキス抽出液を濃縮することができ
る。
である。一方、従来の真空減圧濃縮では加熱処理が必要
であった。酵母エキスを加熱した場合、熱により酵母エ
キス内の蛋白質が変性してしまい、褐変を起こし、色調
が濃くなったり、風味が変化してしまったりすることが
ある。これにより酵母エキスに期待外の色合いや風味が
付くことになる。これは食品に添加する上で大きなデメ
リットとなる。R.O.膜による膜濃縮は加熱処理を行わな
いため、酵母エキスに褐色による色調や風味の変化を起
こさせず、色合いも風味もマイルドな酵母エキスを生産
することができる。したがって本発明の酵母エキスは広
い範囲の食品に対して適したものである。
がこれは本発明も従来例とほぼ同じである。
する。通常はこの工程でも濾過助材として珪藻土やパー
ライトを加える。しかし、請求項4記載の本発明で菌体
分離工程と同様に濾過工程で膜濾過を行う。したがって
濾過助材を使用しないで凝固物除去が出来る。これによ
り酵母エキスをより自然に近い状態で生産することが可
能となる。
ではR.O.膜を使った膜濃縮を行う。その効果は前記濃縮
工程と同様である。
求項5記載の本発明では食塩の添加を行わない。これに
よる効果について後に詳しく語る。
ンブラン濾過により行う。メンブラン濾過とは、微細な
孔をもつ濾紙を用いて濾過することにより、細菌やウイ
ルス等の雑菌類を濾紙にひっかけ除去することである。
この工程には加熱処理が不必要である。従って従来の熱
殺菌と違って、メンブラン濾過による殺菌の場合、熱に
より酵母エキス内の蛋白質が変性してしまい、褐変を起
こし、色調が濃くなったり、風味が変化してしまったり
するおそれがない。
キスは冷凍または冷蔵下で保管・流通される。
菌体分離工程と凝固物除去工程における濾過方法におい
て膜濾過を用いることで、濾過補助材を使用しない。ま
た食塩を添加しない。これにより、一切の化学物質を添
加、接触させることなく酵母エキスの生産が可能であ
る。したがって、請求項5記載の本発明により生産され
た酵母エキスは無添加食品となる。自然食品や無添加食
品が多く望まれる現代において、大きな需要を生むこと
になるだろう。
を防ぐため、充填及び包装を無菌充填で行う。無菌充填
とは無菌状態下において、滅菌容器に充填することをい
う。メンブラン濾過により滅菌をした酵母エキスを無菌
充填した場合、酵母エキス内には一切の細菌を含まない
ため、酵母エキスを充填後密閉した状態を保てば、腐敗
は起こらない。
流通は冷蔵または冷凍状態でより行うものとする。これ
により予想外の雑菌の侵入が起きた場合にも腐敗を防ぐ
ことができる。
は調味料としての利用以外に、乳酸菌などの培地利用や
アミノ酸やミネラルなどの有効成分を取り入れた機能性
食品への利用などに展開できる。
るが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。
汁をpH が3〜5になるまで加える。これを45〜55℃、
0.5 〜2.0 Kg/cmに加圧した抽出槽で15〜24時間、自己
消化させる。その後90〜95℃、達温で酵素を失活させ
る。この液を遠心分離した後、フィルタープレスで珪藻
土、パーライトなどを用い濾過し、酵母菌体の完全分離
を行う。これをR.O.膜(日東電工、逆浸透膜装置)を用
い、膜濃縮を行う。このときの濃縮度をBrix(25〜35)
とする。この濃縮液をメンブラン濾過で殺菌する。これ
を充填及び包装を無菌充填で行い、製品とする。保管・
流通は常温で流通する。通常、酵母のpH 調整は、塩酸
などの無機酸や有機酸を用い、抽出は大気圧(常圧)で
行う。濃縮は、通常真空濃縮機を用いるが加熱によるエ
キスの褐変が起こる。
を述べる。 (4 人分)豚もも肉( カレー用)240g、タマ
ネギ 280g、ニンジン 160g、ジャガイモ 200g、サラ
ダ油22g、ニンニク8g、ショウガ8g、白ワイン4
g、本発明酵母エキス14.3g、水 770g、カレールーS-
01,80g、カレールーS-02,80g、カレー粉2g 、エバ
ーミルク8g、無塩バター4g、リンゴ1/8個
を述べる。(4 人分)茄でたまご2個、板こんにゃく1
枚、ごぼう巻き4個、ちくわ麩1本、はんぺん1本、結
び昆布8個、ダイコン1/2本、醤油12g、海洋酵母エ
キス10.8g、だし汁820 g、酒20g、塩1.2 g
は, 胴ガラ14.0kg、鶏骨14.0kg、本発明酵母エキス(Br
ix8.0 )2.6 kg、清水60.0kg、合計90.6kgで、沸騰後5
時間20分でBrix5.1 に達した。この際分離した抽出液は
23.9kgであった。また、分離したオイルは1kg、煮滓は
19kgであった。
は、無添加食品に比べ甘味のあるうま味が強く、美味し
さを感じた。
製造方法は、自己消化法において雑菌の侵入を防ぎつつ
高率なエキス抽出を行い、化学物質の添加を減らし、色
合いや酵母臭が薄いため食品の風味に影響を来たしにく
い酵母エキスを生産するものであり、生産された酵母エ
キスは、食品に添加することにより、甘味のあるうま味
を強くし、美味しさを増すものである。
Claims (5)
- 【請求項1】 酵母エキスの製造法の一つである自己消
化法において、自己消化工程を0.5〜2Kg/cm3 加
圧下で行い、かつ濃縮過程をR.O.膜による膜濃縮法によ
り行い、かつ殺菌過程をメンブラン濾過による濾過殺菌
法により行うことを特徴とする酵母エキスの製造方法。 - 【請求項2】 原料の酵母が海洋由来のSaccharomyces
cerevisiaeである海洋酵母である請求項1記載の酵母エ
キスの製造方法。 - 【請求項3】 pH 調整に有機酸または果汁を使用する
請求項1ないし請求項2記載の酵母エキスの製造方法。 - 【請求項4】 菌体分離工程と凝固物除去工程における
濾過方法として膜濾過を用いる請求項1ないし請求項3
のいずれかに記載の酵母エキスの製造方法。 - 【請求項5】 pH 調整に果汁を使用し、菌体分離工程
と凝固物除去工程における濾過方法において濾過補助材
を使用せず膜濾過を用い、食塩を添加せず、充填及び包
装を無菌状態下で行い、冷蔵または冷凍状態で保管及び
流通させる請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の
酵母エキスの製造方法。
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JP2001164559A JP3484428B2 (ja) | 2001-05-31 | 2001-05-31 | 酵母エキスの製造方法 |
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JP3484428B2 (ja) | 2004-01-06 |
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