JP3792643B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばコンパクト・ディスク(いわゆるCD)やディジタル・バーサタイル・ディスク(いわゆるDVD)等、情報記録媒体としての光ディスクに信号を記録し又は記録された信号を再生するための光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ディスク装置として、装置の前側パネルに開口部が形成されており、ディスクトレイが当該開口部から出入りする構成のものがある。この光ディスク装置では、開口部から出てきたディスクトレイ上に光ディスクが載置された後、該光ディスクがディスクトレイと共に装置内部の所定位置に引込まれるようになっている。
【0003】
この種のディスク装置では、光ディスクが装置内部に引込まれ収納された後、ターンテーブルが所定の下降位置から所定の上昇位置に上昇して、光ディスクが当該ターンテーブル上に載置されると共に該ターンテーブルとクランパとの間に挟込んで保持される。そして、この状態で、該ターンテーブルの回転により光ディスクが所定の回転数で回転されるようになっている。
【0004】
そして、例えば再生動作の場合には、この光ディスクに記録された信号を記録再生装置により再生する。すなわち、光ディスクの所定範囲に記録された信号のトラック位置に応じて、信号読み取りのための光ピックアップを光ディスクの外周側と内周側との間で往復移動させることにより、所定の情報信号の再生が行われるようになっている。
【0005】
ところで、上述したようなタイプの光ディスク装置では、モータ等による駆動力を要する基本的な動作として、ディスクトレイを装置の内外に往復移動させて光ディスクを装置内部又は外部に向けて搬送するディスク搬送動作と、ターンテーブルを所定の下降位置と所定の上昇位置との間で往復移動させるターンテーブル昇降動作と、ターンテーブルを回転駆動させて光ディスクを回転させるディスク回転動作と、光ピックアップを光ディスクの外周側と内周側との間で往復移動させるピックアップ送り動作と、計4つの動作が必要とされる。
【0006】
一般的には、上述した4つの動作に対しては、ディスク回転動作とピックアップ送り動作とがそれぞれ専用のモータで行われ、ディスク搬送動作とターンテーブル昇降動作とが1個のモータにより連続して行われていた。
【0007】
これに対して、従来技術として、上記ディスク搬送動作と上記ターンテーブル昇降動作と上記ピックアップ送り動作との計3つの動作が1個のモータで連続して行われ、上記のディスク回転動作を含めた全動作が合計2個のモータで行えるように光ディスク装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0008】
この光ディスク装置では、光ピックアップを光ディスクのデータエリアより更に内周側に移動させる動作に連動させて動力伝達機構切替機構を動作させて、モータの駆動力をピックアップ送り動作用の駆動機構とターンテーブル昇降動作用の駆動機構との間で切替えて伝達するようにしていた。
【0009】
【特許文献1】
特開2000−222803号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示の光ディスク装置では、動力伝達機構切替機構の動作自体が、光ピックアップ自体が光ディスクのデータエリアより更に内周側に移動する動作に連動して行われる。このため、ピックアップ送り動作とターンテーブル昇降動作とを切替えるためには、光ピックアップを光ディスクのデータエリアより更に大きく内周側に移動させる必要がある。ところが、光ディスクの側には、ディスク回転動作用のスピンドルモータが配設されている。
【0011】
このため、光ピックアップが光ディスクのデータエリアより内周側に移動する際、光ピックアップがスピンドルモータの外周部と干渉することを避けるため、スピンドルモータの取付面とターンテーブル背面との間に、光ピックアップが移動可能な空間を設ける必要がある。
【0012】
そのためには、例えば、スピンドルモータの取付面から約20mm程度と非常に長く突出した回転軸を持つスピンドルモータを用いると共に(一般には8mm程度)、光ピックアップ自体についてもその高さが20mm程度以下である比較的薄型のものを用いる構成が採用される。
【0013】
ところが、回転軸の軸ぶれは、スピンドルモータの取付面からターンテーブル背面(もしくはディスク載置面)までの距離(即ち、回転軸の長さ)に比例して増大してしまうため、当該距離が長くなってしまうと、ターンテーブルと一体的に回転する光ディスクの偏芯量(回転軸のぶれ)もそれに応じて増大し、場合によっては、光ディスクに対する信号の記録又は再生ができなくなってしまう恐れがある。
【0014】
また、高さが20mm程度の比較的薄型の光ピックアップでは、レーザの光路を光ディスクに対するレーザの照射方向に対して屈折させる必要があるため、屈折のないタイプと比べると光学部品の追加などが発生しコストが上昇する。つまり、安価な光ピックアップを使用できず、安価に装置を構成できないという問題を有していた。
【0015】
そこで、この発明の課題は、光ピックアップと光ディスクを回転駆動する回転駆動源との干渉を避けつつ、同じ駆動源を用いてピックアップ送り動作とターンテーブル昇降動作とが可能な光ディスク装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、本発明は、
光ディスクが収納及び排出自在で、収納された光ディスクに対して信号の記録又は再生を行うための光ディスク装置であって、
光ディスクを載置するためのディスクトレイを進出退避移動自在に設けたメインシャーシと、
前記メインシャーシに対して接近離隔移動自在である一端側である揺動変位側端部と、前記メインシャーシに揺動自在に取り付けられる他端側の揺動軸側端部とを有するトラバースシャーシと、
前記トラバースシャーシに設けられ、前記収納された光ディスクを回転可能に支持するターンテーブルと、
前記ターンテーブルを回転駆動する回転駆動源機構と、
収納又は排出される光ディスクとの干渉を回避した下降位置と、収納された光ディスクを支持可能な上昇位置との間で、前記ターンテーブルを昇降させるターンテーブル昇降機構と、
前記ターンテーブルに支持された光ディスクに対して信号の記録又は信号の再生を行う光ピックアップと、
前記光ピックアップを、前記ターンテーブルに支持された光ディスクの内周側と外周側との間で往復運動させるピックアップ駆動機構と、
前記ターンテーブル昇降機構及び前記ピックアップ駆動機構に対する駆動力を発生させる兼用駆動源機構と、
前記兼用駆動機構による駆動力を受けて移動可能なスライドラックと、前記トラバースシャーシに設けられ、かつ前記スライドラックの移動に応じて前記ディスクトレイの進出退避方向と直交する方向に沿って移動可能なトリガープレートとを有し、前記光ピックアップをその動作のストロークの内周側終端位置に配設した状態で前記スライドラックが移動することで、前記駆動力の伝達経路を、前記ピックアップ駆動機構に至る経路から前記ターンテーブル昇降機構に至る経路に、又は、その逆に、切り替える第一の切替動作を行う第一の動作切替機構と、
を備え、
前記ターンテーブル昇降機構は、前記トラバースシャーシの前記揺動変位側端部の端面に設けられた被駆動ボス部を備えるとともに、前記被駆動ボスが係合するカム溝を有し、前記メインシャーシの前記ディスクトレイの進出方向側端面に前記ディスクトレイの進出退避方向と直交する方向に沿って往復動可能に支持され、前記トリガープレートの移動に応じて前記ディスクトレイ進出退避方向と直交する方向を移動するスライダ部材を備え、前記スライダ部材が移動することで前記カム溝内を移動する前記被駆動ボスが前記メインシャーシに対して接近離隔移動することで、前記トラバースシャーシの前記揺動変位側端部が前記メインシャーシに対して接近離隔移動するとともに、
前記メインシャーシは、前記トラバースシャーシの前記揺動変位側端部の端面に対向する部分に設けられた縦溝部を有する案内溝をさらに有し、
前記トリガープレートは、前記案内溝と係合するボス部をさらに有し、
前記ターンテーブルの昇降時に、前記トリガープレートのボス部が前記メインシャーシの案内溝の縦溝部を移動する
ものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
<基本的構成>
まず、光ディスク装置全体の概略構成を説明する。図1は光ディスク装置のディスクトレイが進出した状態を上斜め方向より見た斜視図、図2は光ディスク装置のディスクトレイが進出した状態を下斜め方向より見た斜視図、図3は光ディスク装置のディスクトレイが退避した状態を上斜め方向より見た斜視図、図4は光ディスク装置のディスクトレイが退避した状態を下斜め方向より見た斜視図である。なお、本実施の形態全体において、説明の便宜上、ディスクトレイの進出退避方向に平行な軸をY軸(ディスクトレイの退避方向を(+)Y方向、進出方向を(−)Y方向とする)、ディスクトレイにおける光ディスクの載置面において上記Y軸と直交する軸をX軸(Y軸(+)方向に向いて右側を(+)X方向、左側を(−)X方向とする)、ディスクトレイにおける光ディスクの載置面に直交する軸をZ軸(光ディスクの載置面側を(+)Z方向、反対側を(−)Z方向とする)として説明する。
【0018】
この光ディスク装置1は、メインシャーシ11と、このメインシャーシ11に揺動自在に支持されたトラバースシャーシ51とを備えている。
【0019】
メインシャーシ11は、本光ディスク装置1の基体をなす構成要素であり、このメインシャーシ11に、進出退避移動自在なディスクトレイ12及びクランパ18が取付けられている。
【0020】
より具体的には、メインシャーシ11は、ディスクトレイ12を収容可能な方形枠状体11pを有している。この方形枠状体11pにディスクトレイ12を挿通可能な開口部11hが形成されている。
【0021】
上記ディスクトレイ12は、上記方形枠状体11p内に収容可能な概略方形板状体に形成されており、この一方主面側に、光ディスクを該ディスクトレイの所定位置に載置するための受皿部12fが設けられている。
【0022】
このディスクトレイ12は、Y軸方向に沿って往復動作することで、上記開口部11h内を通ってメインシャーシ11の方形枠状体11p内に退避し或は方形枠状体11p内より外部に進出移動する。ディスクトレイ12がメインシャーシ11の外部に進出した状態で受皿部12fに光ディスクが載置され、この後、ディスクトレイ12がメインシャーシ11内に退避移動することで、光ディスクが光ディスク装置1内に収納される。また、光ディスクが光ディスク装置1内に収納された状態からディスクトレイ12がメインシャーシ11の外部に進出移動することで、光ディスクが本光ディスク装置1より排出されることとなる。
【0023】
また、メインシャーシ11の両側片間に掛渡すようにして桟片11qが設けられており、この桟片11qに回転自在にクランパ18が支持されている。
【0024】
このクランパ18は、Y軸方向に沿って往復移動するディスクトレイ12及び光ディスクと干渉しないように、それらディスクトレイ12及び光ディスクの移動軌跡の高さ位置よりも上側((+)Z方向側)の位置に支持されている。また、クランパ18の内部にはマグネット17(図10参照)が収納されており、該マグネット17の磁力によってクランパ18と後述するターンテーブル52とが吸引し合うことによって、該クランパ18とターンテーブル52との間に光ディスクを圧着保持する。
【0025】
また、トラバースシャーシ51は、上記方形枠状体11p内に納る程度の平面視の大きさを有する基体であり、ディスクトレイ12の退避方向側((+)Y方向側)の揺動軸側端部が所定の揺動軸P1(図2及び図4参照)を中心にしてメインシャーシ11に回動自在に支持されている。
【0026】
例えば、次の構成により回動自在に支持されている。即ち、トラバースシャーシ51の揺動軸側端部の両側部にX軸方向に沿って延びる一対の回動軸51a,51bが突出形成されている。また、メインシャーシ11側に、略U字状の軸支支部11a,11bと弾性変形可能な軸保持部11c,11dとにより上記回動軸51a,51bを回動自在に保持可能な一対の軸受部が構成されている(図4参照)。そして、一対の回動軸51a,51bが上述の一対の軸受部に上記揺動軸P1を中心にして回動自在に軸受けされることで、トラバースシャーシ51が揺動自在に支持されることとなる。
【0027】
このトラバースシャーシ51のうち、ディスクトレイ12の進出方向側((−)Y方向側)の揺動変位側端部の先端部近傍には、ターンテーブル52が設けられている。このターンテーブル52は、鉄等の磁力により引寄せられる性質を持つ材料により形成されており、クランパ18との間で光ディスクを挟持する。この状態で、後述する回転駆動源機構としてのスピンドルモータ54(図5参照)の駆動力を受けて光ディスクと一体的に回転する。
【0028】
また、トラバースシャーシ51には、光ピックアップ57がY軸方向方向に沿って移動可能に支持されている。この光ピックアップ57は、光ディスクに信号を記録し又は光ディスクに記録された信号を再生する。
【0029】
以下の説明では、トラバースシャーシ51と、このトラバースシャーシ51に組込まれたターンテーブル52や光ピックアップ57等の諸部品により構成される部分をトラバースユニット50と称し、それ以外の諸部品、即ち、メインシャーシ11及びそのメインシャーシに組込まれたディスクトレイ12等を含む諸部品により構成される部分をローディングユニット10と称する(図10参照)。
【0030】
次に、本光ディスク装置1の概略動作について説明する。
【0031】
図2に示すように、ディスクトレイ12が本装置1の外部に進出した状態では、ターンテーブル52や光ピックアップ57等が配されたトラバースシャーシ51は、装置1内部に引込まれる光ディスクとターンテーブル52との干渉を避けるために、回動軸51a、51bを中心にトラバースシャーシ51の揺動変位側端部をターンテーブル52から離間させる方向に揺動し、メインシャーシ11に対して傾斜した状態となっている(図14参照)。
【0032】
そして、ディスク搬送機構(詳細は後述)によりディスクトレイ12が退避移動しメインシャーシ11内に引き込まれると、光ディスクがターンテーブル52の真上位置まで到達した時点で、トラバースシャーシ51はターンテーブル昇降機構(詳細は後述)により揺動軸P1を中心に揺動しメインシャーシ11に平行な状態となる(図13参照)。この動作によりターンテーブル52が上昇する。
【0033】
ターンテーブル52の上昇により、クランパ18はその内部のマグネット17の吸引力によりターンテーブル52に引きつけられ、光ディスクはクランパ18とターンテーブル52との間に挟持される。この状態で、ターンテーブル52に直結された後述のスピンドルモータ54の回転駆動により、光ディスクがターンテーブル52と共に所定の回転数で回転される。そして、光ピックアップ57がピックアップ駆動機構(詳細は後述)により光ディスクの所定半径方向(図中Y軸方向)に移動されて光ディスク上の所定のデータエリアに対して情報信号が記録され又は再生される。なお、情報信号の記録又は再生を終えた光ディスクは、上記の動作と逆方向の動作が順次行われることにより装置1外部に排出される。
【0034】
<トラバースユニットの説明>
トラバースユニット50の構成をより詳細に説明する。図5はトラバースユニット50を示す分解斜視図である。トラバースシャーシ51は、上述したようにトラバースユニット50の基体を成す構成要素であり、その揺動軸側端部の両側部に上記一対の回動軸51a,51bが突出形成されると共に、トラバースシャーシ51の揺動変位側端部の端面に被駆動ボス部51cが突出形成されている。この被駆動ボス部51cは、後に詳述するように、スライダ部材としてのカムスライダ15の第1のカム溝15a内に配設されており、ディスクトレイ12の進出退避移動に連動してトラバースシャーシ51が揺動する構成となっている。
【0035】
また、このトラバースシャーシ51のうち上記揺動変位側端部近傍に、ターンテーブル52及びスピンドルモータ54が設けられている。
【0036】
スピンドルモータ54は、その回転軸54aをディスクトレイ12側に指向させた姿勢で、トラバースシャーシ51に固定されている。この回転軸54aの先端部がターンテーブル52の中心孔に圧入されることで、ターンテーブル52がトラバースシャーシ51のうちディスクトレイ12側で回転可能に支持されている。そして、スピンドルモータ54の回転駆動により、ターンテーブル52が回転されるようになっている。
【0037】
光ピックアップ57は、トラバースシャーシ51のうちディスクトレイ12側であって、上記ターンテーブル52と揺動軸側端部との間に設けられている。なお、トラバースシャーシ51のうち、この光ピックアップ57の配設領域及びY軸方向における前後領域には、光ピックアップ57との干渉を避けるべく所要の開口が形成されている。
【0038】
この光ピックアップ57は、Y軸方向に沿って配設された主軸ガイド60によって、Y軸方向に沿って移動自在に案内支持されている。
【0039】
すなわち、主軸ガイド60は棒状に形成されている。この該主軸ガイド60の一端部((+)Y方向側端部)が皿ねじ61にてトラバースシャーシ51に固定されると共に、主軸ガイド60の他端部((−)Y方向側端部)の端部がトラバースシャーシ51に形成された軸受穴(図示省略)に嵌合支持固定されている。そして、光ピックアップ57の一側部が、主軸ガイド60の長手方向中間部分にスライド自在に挿通支持されることで、該光ピックアップ57がY軸方向に沿って移動自在に支持されている(図7〜図9参照)。なお、光ピックアップ57の他側部は、トラバースシャーシ51上を摺動可能な摺動部に形成されている。
【0040】
また、光ピックアップ57の一側部であって主軸ガイド60の外側部分に、ラック部57aが設けられている。さらに、このラック部57a上に、当該ラック部57aに対してY軸方向に沿って移動可能にスライドラック58が設けられている。
【0041】
このスライドラック58には、上記ラック部57aにおけるラック歯と同様配列及び同様形状のラック歯が形成されており、フィードギヤ64の小歯車部64bがラック部57a及びスライドラック58に噛合するようになっている。
【0042】
また、このスライドラック58の長手方向(移動方向)におけるラック歯の形成領域長は、上記ラック部57aにおけるラック歯の形成領域長よりも大きくなっている。このスライドラック58は、付勢手段としてのバネ59によりラック部57aに対してY軸方向に沿って付勢されている。具体的には、このバネ59の付勢力により、スライドラック58のラック歯形成領域における光ディスク内周側の端部がラック部57aのラック歯形成領域における光ディスク内周側の端部に略一致すると共に、スライドラック58のラック歯形成領域における光ディスクの外周側端部がラック部57aのラック歯形成領域における光ディスクの外周側端部より若干突出した状態となるように、付勢されている。これにより、光ディスクに対する情報の記録又は再生状態においては、フィードギヤ64の小歯車部64bが、ラック部57a及びスライドラック58の双方に噛合する状態となっている(図7参照)。また、光ディスクに対する情報の記録又は再生の前後における第1の切替動作段階(後述する)においては、ラック部57aが、上記情報の記録又は再生状態における移動範囲の内周側位置よりも光ディスクの内周側に移動して(即ち、情報の記録又は再生状態における移動範囲の内周側位置よりも僅かに内周側の最内周側位置に移動して)、ラック部57aのラック歯形成領域がフィードギヤ64の小歯車部64bよりも光ディスクの内周側に位置して当該ラック部57aと小歯車部64bとの噛合状態が解除され、かつ、スライドラック58と小歯車部64bとの噛合状態が維持された状態となる。
【0043】
また、ラック部57aのうちターンテーブル52側端部(即ち、本装置1内に収納された光ディスクの内周側端部)にスイッチ押圧部57bが設けられている。そして、ラック部57aが前述の最内周側位置に移動した状態で、当該スイッチ押圧部57bが後述する第2のスイッチ72を押圧する。この状態で、光ピックアップ57又はラック部57aがトラバースシャーシ51側の固定部材に当接し、光ピックアップ57又はラック部57aの(−)Y方向への移動は抑止されている。
【0044】
また、この状態で、フィードギア64が所定方向に回転を続けることで、ラック部57aを一定位置に維持した状態でバネ59に付勢力に抗してスライドラック58をラック部57aに対して(−)Y方向に移動させることができる。また、前述の状態で、フィードギア64を前記所定方向とは逆方向に回転させて、スライドラック58を(+)Y方向に移動させると、バネ59によりラック部57aが(+)Y方向に引き寄せられるように移動し、小歯車部64bがラック部57aと噛合するようになる。
【0045】
なお、バネ59は、スライドラック58とフィードギヤ64の小歯車部とが噛合する際のバックラッシュを防止する機能をも有している。また、スライドラック58のうちターンテーブル52側(光ディスクの内周側)の端部に、後述するトリガープレート69のカム溝69bに係合可能なボス部58aが突出形成されている。
【0046】
また、トラバースシャーシ51のうち光ピックアップ57の一側方部分に兼用モータ62が設けられている。この兼用モータ62は、ディスク搬送動作とターンテーブル昇降動作とピックアップ送り動作との駆動源として用いられる。この兼用モータ62はねじ73にてトラバースシャーシ51に固定されており、その回転軸はウオームギヤ63に圧入されている。
【0047】
さらに、トラバースシャーシ51にフィードギヤ64が回転可能に支持されている。フィードギヤ64は下側のハスバ歯車である大歯車部64aと上側の平歯車である小歯車部64bとを有している。大歯車部64aがウオームギヤ63と噛合すると共に、小歯車部64bが光ピックアップ57のラック部57a及びスライドラック58とガタ無く噛合うようになっている。
【0048】
また、トラバースシャーシ51には、第1のギヤ65、第2のギヤ66、第3のギヤ67及び第4のギヤ68が回転可能に支持されている。
【0049】
第1のギヤ65は、下側の平歯車である大歯車部65aと上側の平歯車である小歯車部65bとを有している。第2のギヤ66は、平歯車部66aを有している。第3のギヤ67は、所定径の円板部67cの上下に、歯数及び歯のモジュールが略同一の平歯車部67aを一対有している(下側の平歯車については図示省略)。第4のギヤ68は、平歯車部68aを有しており、その平歯車部68aの周方向の一部がトラバースシャーシ51の外周部をはみ出してその外形を超える位置に配されている。この平歯車部68aは後述するメインシャーシ11上のトレイギヤ13(後述する)と常時噛み合っている。
【0050】
そして、第1のギヤ65の大歯車部65aがフィードギヤ64の大歯車部64aと噛合し、第1のギヤ65の小歯車部65bが第2のギヤ66の平歯車部66aと噛合し、第2のギヤ66の平歯車部66aが第3のギヤ67の下側の平歯車部と噛合し、第3のギヤ67の下側の平歯車部はさらに第4のギヤ68の平歯車部68aに噛合している。これらフィードギヤ64,第1のギヤ65,第2のギヤ66,第3のギヤ67及び第4のギヤ68が兼用モータ62の回転駆動力を受けて駆動力を各機構に伝達する動力伝達機構を構成しており、また、この動力伝達機構と兼用モータ62が、各機構に対する駆動力を発生させる兼用駆動源機構を構成している。
【0051】
これら複数のギヤ64,65,66,67,68の適宜組合せにより、兼用モータ62による回転が所望の回転数に減速されて各ギヤ64,65,66,67,68に伝達されるようになっている。
【0052】
また、トラバースシャーシ51のうち揺動変位側端部に、おおよそX軸方向に沿って移動自在に、トリガープレート69が支持されている。図6はトリガープレート69を示す斜視図である。
【0053】
このトリガープレート69は、概略長尺全体形状に形成されており、その一端側の一方側側部に、後述するカムスライダ15と係合可能なボス部69aが突設されている。このボス部69aはメインシャーシ11側の案内溝11fにも挿入され、これにより、本トリガープレート69の案内支持がなされる。
【0054】
また、トリガープレート69の他端部に略U字状の凹部69gが形成されると共に、この凹部69gの一側部に一筋の突起状の歯部69dが形成されている。凹部69g内で上記第3のギヤ67の上側の平歯車部67aが回転することで、歯部69dが当該平歯車部67aと噛合する。これにより、トリガープレート69が前記兼用モータ62の駆動力を受けて所定方向に移動させられるようになっている。
【0055】
また、トリガープレート69の他端部であって上記凹部69gよりもトリガープレート69の中間部よりの他方側側部に、カム溝69bが形成されている。カム溝69bは、スライドラック58のボス部58aが係合可能な溝状に形成されており、その延在方向の途中部分で屈曲している。スライドラック58が(−)Y方向に移動して、ボス部58aがカム溝69b内を挿入されて該カム溝69b内を移動することで、当該ボス部58aがカム溝69bの屈曲形状に応じた方向にガイドされる。
【0056】
さらに、トリガープレート69の他端部であってカム溝69bの外側部分に誤作動防止壁69cが突出形成されている。この誤作動防止壁69cは、光ピックアップ57が情報の記録又は再生状態における移動範囲のうちディスク内周側に位置する状態、即ち、第2の切替動作を行う前の状態で、スライドラック58のボス部58aと当接し、トリガープレート69が(+)X方向に移動するのを阻止する役割を果す。
【0057】
また、トラバースシャーシ51のうちディスクトレイ12とは反対側に、中継基板70が取付けられている。中継基板70は、スピンドルモータ54や兼用モータ62からの接続線が接続される基板である。この中継基板70には、ディスクトレイ12が進出移動された状態を後述するカムスライダ15の変位により検出する第1のスイッチ71と光ピックアップ57がディスク内周に位置している状態或はターンテーブル52の上昇動作が完了した状態を光ピックアップ57のスイッチ押圧部57bの変位により検出する第2のスイッチ72が配されている。
【0058】
このように構成されたトラバースユニット50において、まず、ピックアップ送り動作を説明する。図7は、ピックアップ送り動作中において光ピックアップが光ディスクの外周側の位置にある状態におけるトラバースユニット50を示す斜視図である。
【0059】
まず、兼用モータ62の回転駆動力によりウオームギヤ63が回転すると、フィードギヤ64の大歯車部64aはウオームギヤ63により兼用モータ62による回転に応じた方向に回転させられる。フィードギヤ64の小歯車部64bと光ピックアップ57のラック部57aの噛合により、フィードギヤ64の回転が光ピックアップ57を主軸ガイド60に沿ってY軸方向に沿って移動させる駆動力として該光ピックアップ57に伝達される。このようにして、兼用モータ62の回転方向に応じて、光ピックアップ57がY軸に沿って往復移動する。そして、例えば再生動作の場合、光ピックアップ57は、光ディスク上において読出したい所望の情報信号が記録された所定位置に移動し、該情報信号を再生する。ラック部57aを含む機構が光ピックアップ57を光ディスクの内周側と外周側との間に往復移動させるピックアップ駆動機構を構成している。
【0060】
なお、この際、フィードギヤ64の小歯車部64bとスライドラック58との噛合により、該スライドラック58も光ピックアップ57と同じ方向にY軸に沿って往復移動する。
【0061】
本光ディスク装置1では、兼用モータ62の回転軸にウオームギヤ63を圧入し、該ウオームギヤ63とフィードギヤ64の大歯車部64aとを噛合させることで、フィードギヤ64を回転させているため、次の利点がある。
【0062】
すなわち、一般に、ピックアップ送り動作の駆動源としてのモータの回転軸には、平歯車が取付けられていることが多い。この場合、該回転軸の平歯車を、光ピックアップ送り動作用の別の平歯車に噛合させることとなる。
【0063】
ところが、光ディスク上のデータを高速に検索する場合などには、このモータの回転数は毎分数千回転に達し、このモータの回転軸側の平歯車とこの平歯車に噛合する平歯車の間で、歯のピッチ誤差による耳障りなたたき音が発生する。このため、後者の平歯車にはナイロン等を材料とする比較的柔らかい材料を用いて上記のたたき音を抑制するなどの措置がとられる。しかしながら、このナイロン等の材料は非常に高価なものであり、例えば、プラスチック歯車の材料として用いられる最も代表的なポリアセタール等に比べると5倍程度の材料費を要する。
【0064】
一方、この光ディスク装置1における兼用モータ62は、上述したような検索動作で兼用モータ62の回転数が毎分数千回転に達したような場合でも、ウオームギヤ63と噛み合うフィードギヤ64が毎分数百回転程度と十分減速されることとなるため、歯のピッチ誤差による耳障りなたたき音が発生し難い。したがって、フィードギヤ64にナイロン等の高価な材料を用いる必要なく一般的なプラスチック等の材料を用いても、非常に静粛なピックアップ送り動作が得られるという利点がある。
【0065】
次に、トラバースユニット50において、ピックアップ送り動作からターンテーブル昇降動作に移行する際の第1の切替動作について説明する。
【0066】
図8は光ピックアップ57が最内周側位置に移動した状態におけるトラバースユニット50を示す斜視図であり、図9は図8の状態の後さらにスライドラック58が(−)Y方向に移動した状態におけるトラバースユニット50を示す斜視図である。
【0067】
図7に示すように光ピックアップ57が光ディスクの外周側の位置にある場合、光ピックアップ57は兼用モータ62の回転により(−)Y方向に移動され、光ディスクのデータエリアの内周側位置に移動する。
【0068】
この後、光ピックアップ57がさらに(−)Y方向の最内周側位置に移動すると、当該最内周側位置付近で、スライドラック58のボス部58aがトリガープレート69のカム溝69b内に入り込むように係合する(図7の矢符Q1参照)。これにより、ボス部58aが(−)Y方向へ移動するのに合わせて、トリガープレート69が(+)X方向へ移動可能な状態となる(図8の矢符Q2参照)。
【0069】
そして、光ピックアップ57が動作ストロークの内周側終端位置に到達した状態では、光ピックアップ57の第2のスイッチ72がスイッチ押圧部57bを押圧し、これにより光ピックアップ57が動作ストロークの内周側終端位置に位置したことを検出される。同時に、光ピックアップ57のラック部57aとフィードギヤ64の小歯車部64bとの噛合が解除されると共に、スライドラック58と小歯車部64bとが噛合した状態に移行する。同時に、第3のギヤ67の上側の平歯車部67aがトリガープレート69の凹部69g内に配設された状態となる。
【0070】
これ以後の動作で第1の切替動作におけるピックアップ送り動作からターンテーブル昇降動作の切り替えが行われる。
【0071】
兼用モータ62が更に回転を続けると、光ピックアップ57は既に動作ストロークの内周側終端に位置し光ピックアップ57のラック部57aとフィードギヤ64の小歯車部64bの噛み合いが解除された状態にあるから、図9に示すように、光ピックアップ57を一定位置に配設した状態で、スライドラック58のみが上記小歯車部64bとの噛合によってばね59の付勢力に抗して(−)Y方向へ移動する。
【0072】
このスライドラック58の移動によって、ボス部58aがトリガープレート69のカム溝69bに駆動力を作用させトリガープレート69を(+)X方向に移動させる。このトリガープレート69の移動に連動して後述するカムスライダ15が動作することにより、ターンテーブル52の昇降動作が開始されることとなる。このカムスライダ15の動作については後に詳述する。
【0073】
また、フィードギヤ64の小歯車部64bとスライドラック58との噛合によりトリガープレート69が移動する途中で、そのトリガープレート69の歯部69dと第3のギヤ67の上側平歯車部67aとの噛み合いが開始される(図8参照)。これ以降、トリガープレート69側の歯部69dと第3のギヤ67の上側平歯車部67aとの噛合いによっても、トリガープレート69は(+)X方向に移動させられる(図8の矢符Q2参照)。すなわち、トリガープレート69は、その移動途中段階では、フィードギヤ64からスライドラック58及びボス部58a,カム溝69bを介して伝達される駆動力と、第3のギヤ67からその上側平歯車部67aと歯部69dを介して伝達される駆動力との双方により、(+)X方向に移動させられる。
【0074】
そして、トリガープレート69がさらに(+)X方向に移動させられる途中では、スライドラック58とフィードギヤ64との噛み合いが解除されて、第3のギヤ67からその上側平歯車部67aと歯部69dを介して伝達される駆動力によってトリガープレート69が(+)X方向に移動される(図9参照)。なお、トリガープレート69がさらに(+)X方向に移動されてその終端に達する手前で、歯部69dと第3のギヤ67との噛合いも解除される(図9参照)。これ以降の動作は後に説明する。
【0075】
上記スライドラック58と、トリガープレート69を含む諸要素により第1の動作切替機構が構成される。
【0076】
なお、ボス部58aとカム溝69bとの係合によってスライドラック58がトリガープレート69を移動させる速度と、第3のギヤ67の上側平歯車部67aのピッチ円上における速度(換言すると、第3のギヤ67がトリガープレート69を移動させる速度)は略一致するように設計されている。そして、フィードギヤ64からスライドラック58及びボス部58a,カム溝69bを介して伝達される駆動力による移動速度に応じて、トリガープレート69の歯部69dと上記第3のギヤ67の間欠的な噛み合いが滑らかに行われるようになっている。
【0077】
このトラバースユニット50において、ターンテーブル昇降動作からピックアップ送り動作に移行する際の切替動作は上記と逆の動作によって行われる。
【0078】
<ローディングユニットの説明>
次に、ローディングユニット10の構成をより詳細に説明する。図10は本光ディスク装置を示す分解斜視図である。このローディングユニット10は、メインシャーシ11とディスクトレイ12と、カムスライダ15と、クランパ18とを備えている。
【0079】
メインシャーシ11は、光ディスク装置1又はローディングユニット10の基体を成す要素である。図11は、メインシャーシを下斜め後方から見た状態を示す斜視図である。
【0080】
メインシャーシ11の方形枠状体11pのうちトラバースユニット50のトレイ進出方向((−)Y方向)側端面に対向する部分に、トラバースシャーシ51の被駆動ボス部51cと係合可能な案内溝11eと、トリガープレート69のボス部69aと係合可能な案内溝11fとが形成されている。被駆動ボス部51cが案内溝11e内を移動することで、トラバースシャーシ51の揺動側端部の移動案内がなされ、ボス部69aが案内溝11f内を移動することでトリガープレート69の案内がなされる。
【0081】
ディスクトレイ12の一方主面側には光ディスクを所定位置に保持する凹状の受皿部12fが形成されると共に、他方主面側には、該ディスクトレイ12の進出退避方向(Y軸方向)に沿ってラック部12a及びトレイガイド溝が形成されている(図2参照)。このディスクトレイは、ラック部12aを含むディスクトレイ搬出機構によって、メインシャーシ11に対してY軸方向に沿った往復動作を行って光ディスクの収納・排出動作を行う。
【0082】
上記トレイガイド溝は、ディスクトレイ12の進出方向側端部((−)Y方向側端部)に設けられた第1のガイド溝12bと、ディスクトレイ12の進出方向側端部から退避方向側端部((+)Y方向側端部)からに至る第3のガイド溝12dと、第1のガイド溝12bと第3のガイド溝12dとの間に設けられた第2のガイド溝12cと、ディスクトレイ12の退避方向側端部に設けられた第4のガイド溝12eとが連続的かつ一体的に設けられた構成となっている(図2参照)。上記第1のガイド溝12bはディスクトレイ12の進出退避方向に対して直交する方向に沿って設けられ、第3のガイド溝12dは前記進出退避方向に沿って設けられ、第2のガイド溝12cは前記第1のガイド溝12bと第3のガイド溝12dとの間に前記進出退避方向に対して斜交する方向に沿って設けられている。
【0083】
また、メインシャーシ11のうちトラバースユニット50のトレイ進出方向((−)Y方向)側端部の一側部に、トレイギヤ13が支軸部14によって回転可能に支持されている。トレイギヤ13は、トラバースユニット50上の第4のギヤ68と常時噛み合う小歯車部13bと、ディスクトレイ12側に形成されたラック部12aと間欠的に噛み合う大歯車部13aとを有してる。これら大歯車部13aの歯数と小歯車部13bの歯数とは、同数に構成されている。
【0084】
上記ディスクトレイ12は、そのラック部12aをトレイギヤ13の大歯車部13aに噛合させた状態で、メインシャーシ11の開口部11hを通って当該メインシャーシ11より進出移動或はメインシャーシ11内に退避移動可能なように、メインシャーシ11に組込まれている。
【0085】
カムスライダ15は、メインシャーシ11のうちトラバースユニット50のトレイ進出方向((−)Y方向)側端部に、ディスクトレイ12の進出退避方向と直交する方向(X軸方向)に沿って往復動可能に支持されている。図12はカムスライダ15を示す斜視図である。
【0086】
カムスライダ15は、概略長尺板形状の第1片15pの一側部に、略L字状に略板形状の第2片15qが延設された概略形状を有している。
【0087】
第2片15qには、トラバースシャーシ51の被駆動ボス部51cと係合する第1のカム溝15aと、トリガープレート69のボス部69aと係合する第2のカム溝15bが形成されている。第1のカム溝15a及び第2のカム溝15bは、カムスライダ15の一端側から他端側((−)X方向)に向かうに従って、第1片15pから漸次遠ざかる(メインシャーシ11に組み込まれた状態ではディスクトレイ12より順次遠ざかる)傾斜溝部分を有している。
【0088】
また、第2片15qには、X軸方向に沿った移動に応じて、トラバースシャーシ51上の第1のスイッチ71を押圧するスイッチ押圧部15eが突出形成されている。
【0089】
一方、第1片15pの一端部には、内部にトレイギヤ13の小歯車部13bを収容可能な略U字状の溝部15gが形成されると共に、この溝部15gの内周側一側部の先端部にトレイギヤ13の小歯車部13bに間欠的に噛合うラック部15dが形成されている。溝部15gの奥部には、ラック部15dが形成されておらず、従って、小歯車部13bは、溝部15gの先端部ではラック部15dと噛合し、溝部15gの奥部ではラック部15dと噛合せず空転するようになっている。
【0090】
また、第1片15pの一端部に、ディスクトレイ12のガイド溝12b,12c,12d,12eと順次係合するボス部15cが突出形成されている。
【0091】
このカムスライダ15は、トレイギヤ13の小歯車部13bを溝部15g内に配設すると共に、ボス部15cをディスクトレイ12のガイド溝12b,12c,12d,12e内に挿入配置した状態で、メインシャーシ11のトレイ進出方向側端部に、X軸方向に沿って往復動可能に支持されている。
【0092】
なお、メインシャーシ11のトレイ進出方向側端部には、付勢部材として捻りバネ16が取付けられており、捻りバネ16の片端がメインシャーシ11に固定されると共に、他端がカムスライダ15に固定されている(図15〜図17参照)。この捻りバネ16の付勢力により、カムスライダ15が(+)X方向側の動作ストローク始終端でその位置を保持できるようになっている。
【0093】
また、メインシャーシ11の桟片11qの略中央部に孔部が形成され、桟片11qのディスクトレイ12側主面の略中央部にクランパ18が取付けられている。このクランパ18は、ディスクトレイ12の進出退避移動軌跡から外れた位置に取付けられており、当該進出退避移動時にディスクトレイ12と干渉しないようになっている。このクランパ18の内部には、マグネット17が収納されており、マグネット17の吸引力により、クランパ18とターンテーブル52との間で光ディスクを挟持する。
【0094】
上記トラバースユニット50が本ローディングユニット10に組付けられた状態では、次のようになっている。
【0095】
すなわち、トラバースシャーシ51の一対の回動軸51a,51bが、メインシャーシ11側の一対の軸受部(軸支支部11a,11bと軸保持部11c,11dとにより構成されている)に回動自在に支持され、これによりトラバースシャーシ51がメインシャーシ11に対して揺動自在に支持されている。
【0096】
また、第4のギヤ68がトレイギヤ13の小歯車部13bに噛合っている。これにより、第4のギヤ68の回転に応じてディスクトレイ12がメインシャーシ11に対して進出移動又は退避移動するようになっている。
【0097】
さらに、トラバースシャーシ51の被駆動ボス部51cがカムスライダ15の第1のカム溝15aに係合している。これにより、カムスライダ15のX方向の移動に応じて、トラバースシャーシ51がディスクトレイ12に対して接近した姿勢(トラバースシャーシ51がディスクトレイ12に対して略平行な姿勢、この姿勢はターンテーブル上昇位置でもある)と、ディスクトレイ12から離隔した姿勢(トラバースシャーシ51のディスクトレイ12の進出方向側端部が離隔した傾斜姿勢、この姿勢はターンテーブル下降位置でもある)との間で揺動するようになっている。
【0098】
また、トリガープレート69のボス部69aがカムスライダ15の第2のカム溝15bに係合している。これにより、トリガープレート69のY軸方向の移動に応じて、カムスライダ15がX軸方向に往復移動するようになっている。
【0099】
次に、ターンテーブル昇降動作を説明する。
【0100】
上述したようにターンテーブル昇降動作はトリガープレート69がスライドラック58により移動を開始させられた時点から行われる。
【0101】
図13はターンテーブルが上昇した状態における光ディスク装置の主要部品の位置関係を示す斜視図であり、図14はターンテーブルが下降した状態における光ディスク装置の主要部品の位置関係を示す斜視図である。
【0102】
すなわち、トリガープレート69が移動を開始する直前の状態では、トリガープレート69のボス部69aはカムスライダ15の第2のカム溝15bの縦溝部(ディスクトレイ12側の端部)内に位置し、トラバースシャーシ51の被駆動ボス部51cはカムスライダ15の第1のカム溝15aの上方水平溝部(ディスクトレイ12側の端部)内に位置している。これにより、トラバースユニット50がディスクトレイ12に対して略水平姿勢、即ち、ターンテーブル52の上昇位置姿勢が保たれた状態となっている。
【0103】
この状態では、カムスライダ15は捻りばね16により(−)X方向に付勢され、その移動可能な範囲内において(−)X方向側に位置している。従って、トレイギヤ13の小歯車部(図示せず)はカムスライダ15の溝部15g外にあって、カムスライダ15のラック部15dがトレイギヤ13の小歯車部とは噛み合い状態には無い。
【0104】
この状態から、トリガープレート69が(+)X方向に移動すると、トリガープレート69のボス部69aがカムスライダ15の第2のカム溝15bの縦溝部に力を伝達させ、この力を受けてカムスライダ15が同じく(+)X方向に移動される。カムスライダ15がさらに移動すると、カムスライダ15のラック部15dはトレイギヤ13の小歯車部と噛み合い、しばらくの間、カムスライダ15はトリガープレート69とトレイギヤ13との両方からの駆動力を受けて、(+)X方向に移動される。
【0105】
そして、トリガープレート69が(+)X方向に移動し、トリガープレート69の歯部69dと第3のギヤ67の上側平歯車部67aとの噛み合いが外れると(図9参照)、それ以後は、トレイギヤ13を介した駆動力によって、カムスライダ15が(+)X方向に移動される。このカムスライダ15の(+)X方向の移動により、トラバースシャーシ51の被駆動ボス部51cがカムスライダ15の第1のカム溝15aの斜面によりディスクトレイ12から離隔する方向に案内される。これにより、トラバースシャーシ51が、回動軸51a,51bを中心にディスクトレイ12から離隔する方向に揺動し、ターンテーブル52が下降位置に移動する。
【0106】
上述した被駆動ボス部51cとカムスライダ15とを含む諸要素によりターンテーブル昇降機構が構成されている。
【0107】
上記動作の要部をより詳しく説明する。
【0108】
トラバースシャーシ51の被駆動ボス部51cがカムスライダ15の第1のカム溝15aの上方水平溝(ディスクトレイ12側の端部)内に配設されており、該被駆動ボス部51cが当該第1のカム溝15aの上方水平溝内でカムスライダ15を(+)X方向に移動させている状態では、トラバースシャーシ51は揺動していない。このため、カムスライダ15のラック部15dとトレイギヤ13の小歯車部とを、その噛合い初期段階で、比較的軽負荷で噛み合わせることができる。この区間では、トリガープレート69のボス部69aはメインシャーシ11の案内溝11fの横溝部(ディスクトレイ12側の端部)内を移動する。
【0109】
次に、カムスライダ15のラック部15dとトレイギヤ13の小歯車部とが完全に噛合い、トラバースシャーシ51の被駆動ボス部51cがカムスライダ15の第1のカム溝15aの中間部である斜行溝部分内を移動する段階で、トラバースシャーシ51が回動軸51a,51bを中心に揺動を開始する。これにより、ターンテーブル52がクランパ18側からの吸引力に抗して下降し始める。
【0110】
この区間では、まず、トリガープレート69のボス部69aは、カムスライダ15の(+)X方向の移動とトラバースシャーシ51の(−)Z方向への移動により、メインシャーシ11の案内溝11fの中間部である斜行溝部分内を移動する。そして、トリガープレート69と第3のギヤ67の上側歯車部との噛み合いが外れる位置で(図9参照)、トリガープレート69のボス部69aはメインシャーシ11の案内溝11fの縦溝部を移動する(図11参照)。したがって、トリガープレート69と第3のギヤ67の上側平歯車部67aとの噛み合いが外れる位置以後は、カムスライダ15は(+)X方向に移動するが、トリガープレート69のボス部69aはメインシャーシ11の案内溝11fの縦溝部を移動していることから、図9に示すトリガープレート69と第3のギヤ67の上側歯車部との噛み合いが外れた状態が維持される。
【0111】
これらの逆の動作により、ターンテーブル昇降動作からピックアップ搬送動作の切替えが行われる。
【0112】
次に、ターンテーブル昇降動作からディスク搬送動作に移行する際の第2の動作切替機構による動作を説明する。
【0113】
図15は第2の動作切替え前状態における光ディスク装置を示す斜視図であり、図16は第2の動作切替え後状態における光ディスク装置を示す斜視図であり、図17はディスクトレイ進出動作中における光ディスク装置を示す斜視図である。なお、図15及び図16において、理解を容易にするために、トレイ12をラック部12aとガイド溝12b,12c,12d,12eのみで示してある。
【0114】
まず、ターンテーブル52が上昇位置にあるとき、カムスライダ15はその動作ストローク範囲のうち(−)X方向よりの端部に位置し、捻りばね16により(−)X軸方向に付勢されている。また、カムスライダ15のボス部15cはトレイ12のガイド溝12bと係合している。これにより、ディスクトレイ12が、外力などで(−)Y方向に飛び出すことを阻止している。
【0115】
この状態では、トレイギヤ13の大歯車部13aとトレイ12のラック部12aは噛み合っていない。
【0116】
そして、ターンテーブル52の昇降動作における下降動作が開始されると、トリガープレート69の動作と連動してカムスライダ15が(+)X方向に移動され、まず、トレイギヤ13の小歯車部13bとカムスライダ15のラック部15dが噛み合う。この噛み合い後は、トレイギヤ13の小歯車部13bの回転によりカムスライダ15がさらに(+)X方向に移動される。カムスライダ15の移動に連動して、該カムスライダ15のボス部15cが(+)X方向に移動してガイド溝12bからガイド溝12cに達する。ボス部15cがX軸に対して斜行するガイド溝12cに達して該ガイド溝12c内を移動すると、ボス部15cの(+)X方向への移動がディスクトレイ12を(−)Y方向に移動させる力へと変換される。これにより、ディスクトレイ12が所定量だけメインシャーシ11内より進出移動されて、トレイギヤ13の大歯車部13aとトレイ12のラック部12aが噛み合うようになる。この後、カムスライダ15のラック部15dとトレイギヤ13の小歯車部13bの噛み合いが外れることにより第2の動作切り替えが完了する。
【0117】
つまり、上記ボス部15cがガイド溝12b,12c,12d内を移動する構成によって、第2の動作切替機構としての機能が実現されている。
【0118】
ディスク搬送動作からターンテーブル昇降動作への切替動作は、上述した内容と逆の動作により行われる。
【0119】
上記の第2の動作切替えが完了すると、ラック部12aとトレイギヤ13の大歯車部13aとの噛合により、ディスクトレイ12の進出動作(トレイの排出動作)、つまり、光ディスクの搬送動作が行われる。
【0120】
このディスクトレイ12の進出動作中、図17に示すように、カムスライダ15はボス部15cがトレイ12のガイド溝12dに係合案内される区間で、X軸方向における位置が規制されると共に、カムスライダ15が捻りばね16により(+)X軸方向に付勢されている。また、ディスクトレイ12の排出が完了する直前の位置で、カムスライダ15はボス部15cがトレイ12のガイド溝12eにより(+)X方向に移動させられ、この移動によりトラバースシャーシ51上の第1のスイッチ71はカムスライダ15のスイッチ押圧部15eに押圧されて、トレイ12の排出位置が検出され兼用モータ62の回転は停止される。
【0121】
ところで、上記第2の動作切替動作では、カムスライダ15とディスクトレイ12のラック部12aとの相対的な位置にずれが生じるような事態を防止する必要がある。すなわち、トレイギヤ13の大歯車部13aとディスクトレイ12のラック部12aとが噛み合いを開始する位置で、カムスライダ15の15dとトレイギヤ13の小歯車部13bとの噛合を解除可能な所定の位置に移動されている必要がある。トレイギヤ13の大歯車部とトレイ12のラック部12aと噛み合いを開始する位置で、カムスライダ15が前記所定の位置に到達していない、或は、所定の位置を越えてしまっている場合には、ボス部15cとガイド溝12c,12dとの干渉等が原因で、上記第2の動作切替えの動作は正常に動作しない。
【0122】
従って、カムスライダ15を駆動するトレイギヤ13の小歯車部13bとディスクトレイ12を駆動するトレイギヤ13の大歯車部13aの位相は任意の関係であってはならない。本実施の形態では、トレイギヤ13の大歯車部13aと小歯車部13bとについて、歯数を同数とし、かつ、歯のモジュールを異ならせている。従って、大歯車部13aと小歯車部13bの位相が変化することは無く、各第2の切替動作時毎において、カムスライダ15とディスクトレイ12のラック部12aとの間に相対的な位置ずれが生じることなく、第2の動作切り替えは常に正常動作する。
【0123】
一方、カムスライダ15はトレイギヤ13の小歯車部13bにより駆動されるので、ターンテーブルの昇降動作は比較的緩やかに行われる。したがって、動作異音が発生し易いターンテーブルの昇降動作を静粛に行うことができる。これに対して、ディスクトレイ12は大歯車部13aに駆動されるので、ディスクの搬送動作は比較的高速に行われる。
【0124】
次に、ディスクトレイ12が装置1内部に収納された後、光ディスク上の情報信号が再生されるまでの動作を説明する。
【0125】
すなわち、兼用モータ62は上述したディスク搬出動作の際の回転方向とは逆方向に回転し、ディスク搬送機構により、ディスクトレイ12が装置1内に収納される。
【0126】
ディスクトレイ12が装置1内の所定位置に達するのに連動してカムスライダ15が移動し、トレイギヤ13の大歯車部13aとトレイ12のラック部12aとの噛合が解除されると共に、カムスライダ15が移動してラック部15dとトレイギヤ13の小歯車部13bが噛合して、第2の切替動作が完了する。
【0127】
この後、兼用モータ62の駆動力がトレイギヤ13からカムスライダ15、被駆動ボス部51cを介して、ターンテーブル52を上昇させる力として伝達され、該ターンテーブル52が上昇する。ターンテーブル52の上昇により光ディスクがディスクトレイ12から持ち上げられると、クランパ18の磁力による吸引力により、光ディスクがターンテーブル52とクランパ18との間に挟持される。
【0128】
上記カムスライダ15がさらに移動を続けると、これに連動して、カムスライダ15のラック部15dとトレイギア13の小歯車部13bとの噛合が解除されると共に、スライドラック58が移動して該スライドラック58とフィードギア64の小歯車64bとが噛み合うようになる(第1の切替動作)。これにより、兼用モータ62の駆動力がフィードギア64からスライドラック58を介して光ピックアップ57を移動させる力として伝達されるようになる。これにより、光ピックアップ57は、光ディスク外周側方向に移動可能な状態となる。
【0129】
光ピックアップ57が光ディスクの外周側へ所定量移動すると、光ピックアップ57のスイッチ押圧部57bと第2のスイッチ72の押圧状態は解除され、光ピックアップ57が動作ストロークの内周側終端より外周側の位置に移動したことを検出される。この検出状態以降、光ピックアップ57によるディスクの情報信号が再生可能となり、この位置で兼用モータ62の回転は一時的に停止される。
【0130】
そして、光ディスクはターンテーブル52に直結されたスピンドルモータ54により所定の回転数で回転させられると共に、ピックアップ駆動機構により光ピックアップ57が所望のデータが存在する位置に向けてディスク半径方向に移動されて、光ディスク上に情報信号が再生される。
【0131】
なお、光ディスク収納後、光ピックアップ57が最初に情報信号を読取る位置は、光ピックアップ57のスイッチ押圧部57bと第2のスイッチ72の押圧状態が解除される押圧解除位置である。この押圧解除位置は、データエリアの最内周より外側、好ましくは僅かに外側の位置である。そして、光ピックアップ57は押圧解除位置で光ディスク上の位置情報を読取った後、この位置情報にもとづいて一旦光ディスクにおけるデータエリアの最内周位置に移動させられる。この最内周位置を基準として、光ピックアップ57は光ディスク上を移動して、光ディスクにおける任意の位置の情報信号を再生する。
【0132】
<光ディスク装置の電源オンオフ時の動作>
次に、この光ディスク装置の電源オンオフ時の動作について説明する。情報信号の再生を終えた後、例えば、本光ディスク装置1が組み込まれたシステムの電源がオフされると、本光ディスク装置の制御部に対して電源オフ信号が与えられる。これにより、兼用モータ62を回転駆動させて、光ピックアップ駆動機構により、第2のスイッチ72がスイッチ押圧部57bに押圧される位置まで光ピックアップ57を移動させる。この後、本光ディスク装置に対する電源もオフにされる。
【0133】
一方、例えば、本光ディスク装置1が組み込まれたシステムの電源がオフされると、本光ディスク装置1の駆動制御部82(後述する)に対して電源オン信号が与えられる。これにより、駆動制御部82が兼用モータ62を回転駆動させて、光ピックアップ駆動機構により、スイッチ押圧部57bと第2のスイッチ72の押圧状態が解除される押圧解除位置まで光ピックアップ57を移動させる。この押圧解除位置で、光ディスク上の位置情報を読み取った後、この位置情報にもとづいて光ピックアップ57がデータエリアの最内周位置に移動させられる。この、移動後の最内周位置を基準として光ピックアップ57が光ディスク上を移動し該光ディスク上の情報信号を再生する。
【0134】
なお、本光ディスク装置に対して電源オン信号が与えられたとき、第2のスイッチ72が光ピックアップ57のスイッチ押圧部57bに押圧されていない状態の場合は、駆動制御部82は、ピックアップ駆動機構により光ピックアップ57を光ディスク外周側に瞬間的に駆動させ、次に、第2のスイッチ72がスイッチ押圧部57bに押圧される位置まで移動させる。そして、スイッチ押圧部57bと第2のスイッチ72の押圧状態が解除される押圧解除位置まで移動させ、この位置でディスク上の位置情報を読み取らせた後、この位置情報にもとづいてデータエリアの最内周位置に移動させ、移動後の最内周位置を基準としてディスク上の情報信号を再生する。
【0135】
上述のように、第2のスイッチ72が光ピックアップ57のスイッチ押圧部57bに押圧されていない状態の場合に、光ピックアップ57を一旦光ディスク外周側に移動させているのは、光ピックアップ57の送り動作とターンテーブル52の下降動作が同時に行われることを防止して、動作の信頼性を増すためである。
【0136】
すなわち、第2のスイッチ72が光ピックアップ57のスイッチ押圧部57bに押圧されていない状態は、つまり、光ピックアップが光ディスクのデータエリア上にあって光ディスクの情報信号を再生可能な位置にある状態である。この状態で、何らかの理由によりトレイギヤ13の小歯車部13bとカムスライダ15のラック部15dが噛み合い可能な状態となってしまった場合を考える。この状態で、兼用モータ62の回転により光ピックアップ57が光ディスク内周側に駆動されると、当該兼用モータ62の回転によりターンテーブル52の下降動作も同時に行われることになっていまい、光ディスク装置の正常な動作が得られなくなる。
【0137】
しかしながら、このような状態の場合でも上記のように、光ピックアップ57が外周側に一旦瞬間的に駆動されることにより、トリガープレート69の歯部69dが第3のギヤ67により蹴飛ばされるように高速で移動し、トリガープレート69と連動するカムスライダ15はトレイギヤ13の小歯車部13bとカムスライダ15のラック部15dの噛み合い可能な位置から本来の噛み合い不能な位置に移動させられる共に捻りばね16により当該噛み合い不能な位置に付勢される。したがって、光ピックアップ57の送り動作とターンテーブル52の下降動作が同時に行われることはなく、動作の信頼性を増すことができる。
【0138】
<光ディスク装置に外力が加わった場合の動作>
次に、例えば、本光ディスク装置1が組み込まれたシステムの輸送途中等に、本光ディスク装置に振動や衝撃等の外力を受けた場合の動作について説明する。
【0139】
通常、この光ディスク装置1が組み込まれたシステムは、ディスクトレイ12が装置1内に収納されると共に光ピックアップ57がスイッチ押圧部57bにより第2のスイッチ72を押圧した状態で梱包・輸送される。
【0140】
この場合、輸送中の振動や衝撃により、カムスライダ15がトレイギヤ13の小歯車部とカムスライダ15のラック部15dが噛み合い可能な位置まで移動させるような力が作用してしまうことが予想される。この場合には、上述したように、光ピックアップ57の送り動作とターンテーブル52の下降動作が同時に行われるといった不都合を生じる。
【0141】
しかしながら、この光ディスク装置1では、カムスライダ15は捻りばね16により本来の位置(トレイギヤ13の小歯車部13bとカムスライダ15のラック部15dとが噛み合わない位置)に保持されるように付勢されている。上記のような不都合が防止されている。
【0142】
また、この光ディスク装置1では、第2のスイッチ72が光ピックアップ57のスイッチ押圧部57bに押圧されている状態では、誤作動防止壁69cがスライドラック58のボス部58aと当接してスライドラック58の移動が抑止されると共に、カムスライダ15が、トレイギヤ13の小歯車部13bとカムスライダ15のラック部15dと噛み合い可能な方向への移動を抑止された状態となっている。このため、上述したような光ピックアップ57の送り動作とターンテーブル52の下降動作が同時に行われるといった状態を防止できる。
【0143】
<光ディスク装置における電気部品の接続構成>
この光ディスク装置1では、電気部品として、光ピックアップ57の他に、スピンドルモータ54と兼用モータ62と第1のスイッチ71と第2のスイッチ72と中継基板70とを備えている。
【0144】
図18は、本光ディスク装置1を用いて構成されたシステムのブロック図である。同図に示すように、図18に示すように、光ピックアップ57で読取られた信号が信号処理部81を介して外部に出力され、又は、所定の信号が信号処理部81を介して光ピックアップ57に与えられる。また、第1のスイッチ71と第2のスイッチ72との各検出出力が駆動制御部82に与えられると共に、光ピックアップ57で読取られた位置情報が信号処理部81を介して駆動制御部82に与えられる。そして、駆動制御部82の制御により図示省略の駆動回路を介してスピンドルモータ54と兼用モータ62との駆動制御が行われる。なお、上記信号処理部81及び駆動制御部82は、後述するように、当該中継基板70を介して接続される外部の装置(基板)に組込まれていてもよいし、また、中継基板70自体に組込んであってもよい。
【0145】
スピンドルモータ54と兼用モータ62とはそれぞれ引き出された接続線が、トラバースシャーシ51背面(ディスクトレイ12の反対側)に取り付けられ中継基板70に直接半田付けされている。上記第1のスイッチ71と第2のスイッチ72とは、中継基板70上に直接実装されている。
【0146】
この光ディスク装置では、装置1全体を駆動制御するのに必要なモータ54,62とスイッチ71,72が全てトラバースユニット50上に配設され、そのトラバースユニット50に取付けられた中継基板70に集約して接続されている。このため、この中継基板70からまとめて電気配線を取り出して装置外部の電気回路に接続することで、光ピックアップ57を除き、本光ディスク装置における諸電気部品と外部の電気回路との接続を行うことができ、この光ディスク装置をシステムに組み込む際の電気的接続が容易になる。
【0147】
また、一般に、ディスクトレイ12の進出退避状態を検出する第1のスイッチ71は、ローディングユニット10側に取り付けられる場合が多い。この場合、この第1のスイッチ71と装置外部の電気回路とをコネクタ付の接続線で接続するか、もしくは、第1のスイッチ71より引き出した接続線をトラバースユニット50上の中継基板70に接続線で半田付けすることとなる。前者の場合は、装置外部側でコネクタ付きの接続線を電気回路に接続する箇所が2箇所必要となり、また、後者の場合はターンテーブル昇降動作によりトラバースユニット50が揺動するため接続線が屈曲力を受け、長期間の使用によって接続線が破断することがある。
【0148】
この光ディスク装置1では、第1のスイッチ71がトラバースユニット50上に配されており、該トラバースユニット50に取付けられた中継基板70と共に揺動することとなるため、それらの間を接続する電気的な配線に上述したような屈曲力が作用することはない。したがって、長期間の使用によって電気的な接続が絶たれるなどの問題も発生しない。
【0149】
しかも、第1のスイッチ71と第2のスイッチ72は、中継基板70上に直接配されているので接続線が不用となり装置を安価に構成するのに役立つ。
【0150】
以上のように構成された光ディスク装置によると、ピックアップ送り動作とターンテーブル昇降動作との切替は、光ピックアップ57とは独立した動作、即ち、スライドラック58が光ディスクの内周側に移動する動作によって行われ、光ピックアップ57を更に内周側へ動作させる必要はない。
【0151】
したがって、従来の光ディスク装置のような薄型の光ピックアップを用いる必要も無く、厚型の安価な光ピックアップを用いた光ディスク装置を構成できる。また、兼用モータ62の回転軸を比較的短くすることができるため、光ディスクの回転軸のぶれを少なくすることができる。
【0152】
また、トリガープレート69の移動は、その移動途中からスライドラック58と第3のギヤ67との双方を介した駆動により行われるので、トリガープレート69は十分な駆動力を受けることができ、第1の動作切替え及びターンテーブル昇降動作を確実に行える。
【0153】
また、上記スライドラック58によるトリガープレート69の変換速度と第3のギヤのピッチ円上の周速度は一致するように設計されており、トリガープレート69の歯部69dと上記第3のギヤの間欠的な噛み合いは滑らかに行われる。
【0154】
なお、この光ディスク装置1のトラバースユニット50は、第1のギヤ65、第2のギヤ66、第3のギヤ67、第4のギヤ68、トリガープレート69の5点の部品を取り除くと、ポータブルタイプの光ディスク装置やオートチェンジャ式の光ディスク装置のトラバースユニットとして用いることができる。
【0155】
また、この光ディスク装置1において、例えば、ウオームギヤとモータの2点の部品を追加してトレイギヤ13を直接駆動してディスクトレイ搬送機構及びターンテーブル昇降機構を駆動し、代わりに上記段落00154にて説明した第1のギヤ65、第2のギヤ66、第3のギヤ67、第4のギヤ68、トリガープレート69の5点の部品と捻りばね16の、合計6点の部品を省略した構成とすることもできる。この場合、非常に部品点数の少ない光ディスク装置を得ることができる。
【0156】
換言すれば、本実施の形態で説明した光ディスク装置は、駆動源として3つのモータを用いた上記段落0155の光ディスク装置に対して、4点(追加部品数6点(第1のギヤ65、第2のギヤ66、第3のギヤ67、第4のギヤ68、トリガープレート69、捻りばね16)−省略部品数2点(ウオームギヤとモータ))の部品追加が必要になり部品点数は増加するものの、2つのモータ光ディスク装置の全動作が行えるようになる。ここで、光ディスク装置を構成する部品の中で、モータのコストはギヤ等の機構部品に比べて非常に高い。生産数量にもよるが、通常、モータ1個のコストで、ギヤが30個程度を容易に調達できる。したがって、この発明の光ディスク装置は、駆動源として3つのモータを用いる上記段落0155のタイプのものに比べて非常に安価に構成できる。
【0157】
【発明の効果】
以上のように、この発明の光ディスク装置によると、第1の切替動作中に、光ピックアップを光ディスクのさらに内周側に移動させる必要はない。従って、光ピックアップと回転駆動源機構との干渉を避けつつ、同じ兼用駆動源を用いてピックアップ送り動作とターンテーブル昇降動作とを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態に係る光ディスク装置のディスクトレイが進出した状態を上斜め方向より見た斜視図である。
【図2】 同光ディスク装置のディスクトレイが進出した状態を下斜め方向より見た斜視図である。
【図3】 同光ディスク装置のディスクトレイが退避した状態を上斜め方向より見た斜視図である。
【図4】 同光ディスク装置のディスクトレイが退避した状態を下斜め方向より見た斜視図である。
【図5】 トラバースユニットを示す分解斜視図である。
【図6】 トリガープレート69を示す斜視図である。
【図7】 光ピックアップが光ディスクの外周側の位置にある状態におけるトラバースユニットを示す斜視図である。
【図8】 光ピックアップが最内周側位置に移動した状態におけるトラバースユニットを示す斜視図である。
【図9】 スライドラック58がさらに内周側に移動した状態におけるトラバースユニットを示す斜視図である。
【図10】 光ディスク装置を示す分解斜視図である。
【図11】 メインシャーシを示す斜視図である。
【図12】 カムスライダを示す斜視図である。
【図13】 ターンテーブルが上昇した状態における光ディスク装置の主要部品の位置関係を示す斜視図である。
【図14】 ターンテーブルが下降した状態における光ディスク装置の主要部品の位置関係を示す斜視図である。
【図15】 第2の動作切替え前状態における光ディスク装置を示す斜視図である。
【図16】 第2の動作切替え後状態における光ディスク装置を示す斜視図である。
【図17】 ディスクトレイ進出動作中における光ディスク装置を示す斜視図である。
【図18】 光ディスク装置を用いて構成されたシステムの一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 光ディスク装置、10 ローディングユニット、11 メインシャーシ、12 ディスクトレイ、12a ラック部、12b 第1のガイド溝、12c 第2のガイド溝、12d 第3のガイド溝、13 トレイギヤ、15 カムスライダ、15c ボス部、15d ラック部、16 バネ、18 クランパ、50 トラバースユニット、51 トラバースシャーシ、51c 被駆動ボス部、52 ターンテーブル、54 スピンドルモータ、57 光ピックアップ、57a ラック部、58 スライドラック、59 バネ、62 兼用モータ、64 フィードギヤ、65 第1のギヤ、66 第2のギヤ、67 第3のギヤ、68第4のギヤ、69 トリガープレート、69a ボス部、69b カム溝、69c 誤作動防止壁、69d 歯部、70 中継基板、71 第1のスイッチ、72 第2のスイッチ。

Claims (6)

  1. 光ディスクが収納及び排出自在で、収納された光ディスクに対して信号の記録又は再生を行うための光ディスク装置であって、
    光ディスクを載置するためのディスクトレイを進出退避移動自在に設けたメインシャーシと、
    前記メインシャーシに対して接近離隔移動自在である一端側である揺動変位側端部と、前記メインシャーシに揺動自在に取り付けられる他端側の揺動軸側端部とを有するトラバースシャーシと、
    前記トラバースシャーシに設けられ、前記収納された光ディスクを回転可能に支持するターンテーブルと、
    前記ターンテーブルを回転駆動する回転駆動源機構と、
    収納又は排出される光ディスクとの干渉を回避した下降位置と、収納された光ディスクを支持可能な上昇位置との間で、前記ターンテーブルを昇降させるターンテーブル昇降機構と、
    前記ターンテーブルに支持された光ディスクに対して信号の記録又は信号の再生を行う光ピックアップと、
    前記光ピックアップを、前記ターンテーブルに支持された光ディスクの内周側と外周側との間で往復運動させるピックアップ駆動機構と、
    前記ターンテーブル昇降機構及び前記ピックアップ駆動機構に対する駆動力を発生させる兼用駆動源機構と、
    前記兼用駆動機構による駆動力を受けて移動可能なスライドラックと、前記トラバースシャーシに設けられ、かつ前記スライドラックの移動に応じて前記ディスクトレイの進出退避方向と直交する方向に沿って移動可能なトリガープレートとを有し、前記光ピックアップをその動作のストロークの内周側終端位置に配設した状態で前記スライドラックが移動することで、前記駆動力の伝達経路を、前記ピックアップ駆動機構に至る経路から前記ターンテーブル昇降機構に至る経路に、又は、その逆に、切り替える第一の切替動作を行う第一の動作切替機構と、
    を備え、
    前記ターンテーブル昇降機構は、前記トラバースシャーシの前記揺動変位側端部の端面に設けられた被駆動ボス部を備えるとともに、前記被駆動ボスが係合するカム溝を有し、前記メインシャーシの前記ディスクトレイの進出方向側端面に前記ディスクトレイの進出退避方向と直交する方向に沿って往復動可能に支持され、前記トリガープレートの移動に応じて前記ディスクトレイ進出退避方向と直交する方向を移動するスライダ部材を備え、前記スライダ部材が移動することで前記カム溝内を移動する前記被駆動ボスが前記メインシャーシに対して接近離隔移動することで、前記トラバースシャーシの前記揺動変位側端部が前記メインシャーシに対して接近離隔移動するとともに、
    前記メインシャーシは、前記トラバースシャーシの前記揺動変位側端部の端面に対向する部分に設けられた縦溝部を有する案内溝をさらに有し、
    前記トリガープレートは、前記案内溝と係合するボス部をさらに有し、
    前記ターンテーブルの昇降時に、前記トリガープレートのボス部が前記メインシャーシの案内溝の縦溝部を移動することを特徴とする光ディスク装置。
  2. 請求項1記載の光ディスク装置であって、
    前記兼用駆動源機構は、
    兼用モータと、前記兼用モータの回転駆動力を受けて回転するギヤ体を含む動力伝達機構とを備え、
    前記ピックアップ駆動機構は、
    前記光ピックアップと一体的に設けられ、前記ギヤ体を介して前記兼用モータの回転駆動力を受けて前記光ピックアップを移動させるラック部を備え、
    前記スライドラックは、
    少なくとも前記ギヤ体からの駆動力伝達経路が断たれる位置に前記ラック部が移動した状態で、前記ギヤ体を介して前記兼用モータの回転駆動力を受けて移動可能である、光ディスク装置。
  3. 請求項1または2に記載の光ディスク装置であって、
    前記トリガープレートは歯部を有し、
    前記トリガープレートが移動する途中で、前記歯部を介して前記兼用駆動源機構からの駆動力が伝達される、光ディスク装置。
  4. 請求項1〜のいずれかに記載の光ディスク装置であって、
    前記スライダ部材をその移動可能範囲における一方端側に付勢する付勢部材を、さらに備えた光ディスク装置。
  5. 請求項1〜のいずれかに記載の光ディスク装置であって、
    前記兼用駆動源機構は、電源オン後に、一旦、収納された光ディスクの外周側に前記光ピックアップを移動させる、光ディスク装置。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載の光ディスク装置であって、
    前記トリガープレートは、
    前記光ピックアップが収納される光ディスクの内周側に配設されると共に前記兼用駆動源機構による駆動力の伝達経路が前記ピックアップ駆動機構に至る経路から前記ターンテーブル昇降機構に至る経路に切替える動作を行う前の状態で、前記スライドラックのボス部と当接して、自己の移動を抑止する誤作動防止壁を有する、光ディスク装置。
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