JP3792534B2 - 情報受信機器 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は情報を受信する機能を有する情報受信機器の情報受信制御手段の構成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の情報受信機器に於て受信する情報の周波数を毎回使用者が設定するのではなく、予め使用者によって定められた周波数に自動的に設定するものとしては留守録機能付きのVTRなどがある。これらの従来の情報受信機器に録画時刻や受信周波数を使用者が設定するためには、情報受信機器に予め備え付けられているスイッチなどを操作する必要があり非常に面倒な物であった。そこでVTRに特殊なインターフェースを備え外部の情報機器でコントロールしたり、リモコンに依ってコントロールする機器も製品化されているが、汎用性が無いために特殊用途に限られ使用されている。
【0003】
一方、集積回路技術、高密度実装技術の目ざましい進歩に依って半導体メモリーをカード状のケースに実装して使用する事が可能となり、JEIDA(日本電子工業振興協会)によってICメモリーカードのインターフェースが標準化され国際的にも使用されつつある。これに依ってパーソナルコンピュータ等のメモリーカードが安価に供給されるようになり、このメモリーカードのインターフェースはパーソナルコンピューターの必須機能となりつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この様に従来の情報の受信機能を有する情報受信機器ではその受信信号の周波数などを本体のスイッチ等で入力し記憶するために、専用のスイッチ及び記憶回路が必要であった。そこで本発明は、このような情報受信機器に標準規格のICカードと互換性を持ったインターフェースを持たせる事により、専用スイッチ等の必要ない、使用者にとって有効な情報受信機器を提供する事を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の情報受信機器は、受信周波数を設定可能な受信手段を有する情報受信機器において、着脱可能なICカードインターフェースと互換性があり、かつ時刻計時回路と受信放送予定を記憶している記憶回路とを有し、当該情報受信機器以外の機器によって予め設定された前記記憶回路に記憶されている前記受信放送予定と、前記時刻計時回路とに基づいて、予定された時刻になると、情報交換手段を介して、受信情報を出力する受信制御カードと、前記予定された時刻になると、前記受信制御カードから出力される前記受信情報を前記情報交換手段を介して受け取り、前記受信情報に応じて前記受信手段へ制御信号を出力し、前記受信手段の受信周波数の設定を行う制御手段とを有し、前記受信手段は、前記制御信号が入力され、該制御信号に応じて設定される周波数の無線情報を受信することに関係する。
【0006】
【実施例】
以下、実施例により本発明の詳細を示す。
【0007】
図1は本発明の一実施例であるTV信号受信機器の外観図である。ICカードスロット1にはICカードと互換性のあるインターフェースを持つ無線選択呼出受信機2が挿入されている。無線選択呼出受信機2の無線部3によって受信された信号はICカード形状の信号処理回路4で処理される。無線選択呼出受信機の情報交換部5は標準的なICカードのコネターと互換性がある。情報交換部5はTV信号受信機の情報交換部6と接続される。例えば無線選択呼出受信機2から、新しいニュースの伝達情報を受け取るとTV信号受信機はTV信号受回路7を制御して関連するTVニュースの受信を開始する。これにより使用者は求めるニュースのみをTV信号の中から選択して受信でき、必要な時のみTV信号受信回路7の電源を供給する事ができる。
【0008】
図2は本発明の一実施例であるTV信号受信機の構成をブロック図であらわした図である。情報交換回路10を通して入力された信号は制御回路11に伝えられる。制御回路11は情報交換回路10を制御して入力情報を取り込み、情報に従って受信回路電源制御回路12を制御して受信回路13を動作状態とし、受信回路13を制御して指定された周波数の無線情報を受信する。
【0009】
図3に入力情報の具体例を示す。この情報は情報交換部10を通して読み込まれる物であるが制御回路11による制御方法は通常のICメモリーカードと同様であり、特定番地のメモリーデーターを読み込めば良いので特殊なプログラムは必要無い。情報内容指示部34は以下に続く情報の内容が、一般ニュースなのか、緊急ニュースなのか等の情報レベルを示す。周波数指示部30は受信すべき情報の信号周波数を求めるためのデーターである。信号形式指示部31は受信すべき無線信号の形式を示している。情報時間指示部32は求める情報が受信できる時刻に関する情報である。この例では91.25MHzのTV映像信号によって30分間、求める情報が受信可能というデータなので制御回路11は上記の手順で受信回路13より求める情報を受信する。この時、指示された周波数に於て情報が受信できない場合は周波数指示部33から続く同じ情報の得られる他の周波数指示に依って受信を行なう。他の周波数でも情報が受信できない時は情報時間指示部32が示す時間内に、定期的に情報受信を試みる。また、制御回路11は情報内容指示部34の内容によりその情報が文字情報である時はそれに続く情報交換回路10からの情報を文字として表示装置16に表示すると同時にスピーカー17等を制御して、情報の受信を使用者に伝えることができる。
【0010】
この様にして情報交換回路10からの信号に依って情報受信が自動的に行えるが自動受信時の動作については、自動受信動作指示記憶回路14に記憶されている使用者の指示にしたがう。すなわち、会議中などで一般的なニュースが必要ない時は、使用者は予めスイッチ回路15を操作して、情報指示部34に示される情報のレベル指示を行なう。制御回路11はスイッチ回路15よりこの情報を取り込み自動受信動作指示記憶回路14に記憶する。このレベル指示により、受信情報をすぐに表示装置16に表示するか、スピーカー17の音量はどの位にするか、他の情報を受信している時は、その受信を中止するか、新たな情報の受信を示すマーク類を表示装置16に表示するか、等の動作が制御される。この制御に依って緊急情報は会議中でも受信できるなど、使用者の情報選択が可能となる。信号形式指示部31の指示により文字多重信号の受信が指示されると制御回路11は文字多重信号復号回路18を制御して文字情報を得る。得られた文字情報は表示装置16に表示でき、また情報交換部10を通して接続された機器に出力できる。
【0011】
図4は本発明の一実施例であるラジオ信号受信機器の外観図である。ICカードスロット1にはICカードと互換性のあるインターフェースを持つ受信制御カード40が挿入されている。受信制御カード40内には時刻計時回路41と受信放送の予定を記憶している記憶回路42がある。受信制御カード40の情報交換部43は標準的なICカードのコネターと互換性がある。情報交換部43はラジオ信号受信機の情報交換部44と接続される。例えば受信制御カード40は予定された時刻になると情報交換部43から新しい受信情報を出力し、ラジオ信号受信機はラジオ信号受信回路45を制御して新しい周波数のラジオ電波の受信を開始する。これにより使用者は予め設定された予定に従って求めるラジオ電波のみを受信でき、必要な時のみラジオ信号受信回路45の電源を供給する事ができる。
【0012】
図5は本発明の一実施例であるビデオ信号記録機器の外観図である。ICカードスロット1にはICカードと互換性のあるインターフェースを持つ受信制御カード40が挿入されている。受信制御カード40内には時刻計時回路41と受信放送の予定を記憶している記憶回路42がある。受信制御カード40の情報交換部43は標準的なICカードのコネターと互換性がある。情報交換部43はビデオ信号記録機の情報交換部50と接続される。例えば受信制御カード40は予定された時刻になると情報交換部43から新しい受信情報を出力し、ビデオ信号記録機はビデオ信号記録回路51を制御して新しいビデオ信号の録画を開始する。これにより使用者は予め設定された予定に従って求めるビデオ信号みを記録でき、必要な時のみビデオ記録回路51の電源を供給する事ができる。具体的な動作は上述したTV信号受信機の場合と同様である。
【0013】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によって、情報受信制御をICカードインターフェースに接続された外部機器からの情報によって行える情報受信機器を提供できた。本発明の情報受信機器のICカードインターフェースに無線選択呼出受信機を接続することにより、外部で選択された番組を使用者の操作なしで自動的に選択受信することが可能となったので、情報受信機器の構成を簡素化できると同時に、必要とする情報の最適な受信制御が可能となった。本発明の情報受信機器のICカードインターフェースに計時管理機器を接続することにより、外部で予め設定されたスケジュール情報の割り込みによる受信制御が可能となり、情報受信機器にスケジュール管理機能が無くても高度なスケジュール受信が可能となった。この様に、ICカードインターフェースを付加するのみで、従来の情報受信機器には不可能な新しい機能を実現した効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の外観図。
【図2】 本発明の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の入力情報の具体例。
【図4】 本発明の一実施例の外観図。
【図5】 本発明の一実施例の外観図。
【符号の説明】
1 ICカードスロット
6 情報交換部
7 TV信号受信回路
10 情報交換回路
11 制御回路
12 受信回路電源制御回路
13 受信回路
14 自動受信動作指示記憶回路
15 スイッチ回路
16 表示装置
17 スピーカー
Claims (2)
- 受信周波数を設定可能な受信手段を有する情報受信機器において、
着脱可能なICカードインターフェースと互換性があり、かつ時刻計時回路と受信放送予定を記憶している記憶回路とを有し、当該情報受信機器以外の機器によって予め設定された前記記憶回路に記憶されている前記受信放送予定と、前記時刻計時回路とに基づいて、予定された時刻になると、情報交換手段を介して、受信情報を出力する受信制御カードと、
前記予定された時刻になると、前記受信制御カードから出力される前記受信情報を前記情報交換手段を介して受け取り、前記受信情報に応じて前記受信手段へ制御信号を出力し、前記受信手段の受信周波数の設定を行う制御手段と
を有し、
前記受信手段は、前記制御信号が入力され、該制御信号に応じて設定される周波数の無線情報を受信することを特徴とする情報受信機器。 - 受信周波数を設定可能な受信手段と前記受信手段の電源を制御する受信手段電源制御手段とを有する情報受信機器において、
着脱可能なICカードインターフェースと互換性があり、かつ時刻計時回路と受信放送予定を記憶している記憶回路とを有し、当該情報受信機器以外の機器によって予め設定された前記記憶回路に記憶されている前記受信放送予定と、前記時刻計時回路とに基づいて、予定された時刻になると、情報交換手段を介して、受信情報を出力する受信制御カードと、
前記予定された時刻になると、前記受信制御カードから出力される前記受信情報を前記情報交換手段を介して受け取り、前記受信情報に応じて前記受信手段電源制御手段を制御して前記受信手段を動作状態とするとともに、前記受信情報に応じて前記受信手段へ制御信号を出力し、前記受信手段の受信周波数の設定を行う制御手段と
を有し、
前記受信手段は、前記制御信号が入力され、該制御信号に応じて設定される周波数の無線情報を受信することを特徴とする情報受信機器。
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