JP3790163B2 - 移動通信端末 - Google Patents
移動通信端末 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3790163B2 JP3790163B2 JP2001552668A JP2001552668A JP3790163B2 JP 3790163 B2 JP3790163 B2 JP 3790163B2 JP 2001552668 A JP2001552668 A JP 2001552668A JP 2001552668 A JP2001552668 A JP 2001552668A JP 3790163 B2 JP3790163 B2 JP 3790163B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mobile communication
- communication terminal
- unit
- sector
- main
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W48/00—Access restriction; Network selection; Access point selection
- H04W48/16—Discovering, processing access restriction or access information
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04B—TRANSMISSION
- H04B7/00—Radio transmission systems, i.e. using radiation field
- H04B7/02—Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
- H04B7/022—Site diversity; Macro-diversity
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W88/00—Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
- H04W88/02—Terminal devices
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W48/00—Access restriction; Network selection; Access point selection
- H04W48/20—Selecting an access point
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Computer Security & Cryptography (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
- Circuits Of Receivers In General (AREA)
- Radio Transmission System (AREA)
Description
技術分野
本発明は、符号分割多重方式によって通信を行なう移動通信端末に関し、特に、受信レベルが最大のパスを追尾して受信する移動通信端末に関する。
背景技術
近年、携帯電話や自動車電話等の移動通信端末が広く普及しており、移動通信端末において使用される多重化方式も種々開発されている。その中でも、マルチパスに強い、スペクトル利用効率が高い(加入者容量を増やせる)等の理由により、CDMA(Code Division Multiple Access)方式が携帯電話等に採用されている。このCDMA方式が採用された携帯電話等の移動局が移動したりして、基地局との通信状態が劣化する場合には、よりよい通信状態を維持するために別の基地局の通信チャネルに切り替える動作いわゆるハンドオーバが行なわれる。
図13は、ハンドオーバの発生を説明するための図である。一般に、複数の基地局(BS1〜5)は規則的に配置されており、サービスエリアを複数の基地局でなるべく高い電界でカバーすると、図13に示すように各基地局のセルが正多角形となることが知られている。移動通信端末(MS)が通信を行なう際に、各基地局からの複数の電波を受信することとなるが、MSがセルの境界またはセクタの境界を移動する場合、特にフェージングが発生している場合には、最大レベルのパスが頻繁に切り替わるため、頻繁にハンドオーバが行なわれることになる。
また、移動通信端末において、タイミング追尾を行なうのにサンプリングクロックのタイミングを変更する方法が一般に用いられている。しかし、デジタル回路によるサンプリングクロックのタイミング制御は、変更の精度が粗くなる。したがって、上述したハンドオーバが頻繁に行なわれる場合には、データ受信における品質が劣化するという問題点があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、第1の目的は、メインセクタが頻繁に切り替えられて受信品質が低下するのを防止した移動通信端末を提供することである。
第2の目的は、メインパスが頻繁に切り替えられて受信品質が低下するのを防止した移動通信端末を提供することである。
第3の目的は、タイミングが異なるサンプリングクロックの生成を簡単な構成で実現した移動通信端末を提供することである。
発明の開示
本発明のある局面に従えば、移動通信端末は、基地局からの電波を受信する受信機と、受信機によって受信された信号をサンプリングするサンプリング部と、サンプリング部によってサンプリングされた信号を復調する復調部と、復調部によって復調されたデータに基づいてメインセクタを選択する選択部と、サンプリング部によってサンプリングされたデータに基づいて、メインパスを検出するパス検出部と、パス検出部によって検出されたメインパスに基づいて、サンプリングクロックに異なる周波数のクロックを挿入し、タイミングが変更されたサンプリングクロックを生成してサンプリング部に入力するクロック生成部とを含む。
クロック生成部は、サンプリングクロックに異なる周波数のクロックを挿入し、タイミングが変更されたサンプリングクロックを生成するので、サンプリング部のサンプリングのタイミングを容易に変更することが可能となる。
好ましくは、クロック生成部は、異なる周波数のクロックを1クロック挿入して、サンプリングクロックのタイミングを変更する。
クロック生成部は、異なる周波数のクロックを1クロック挿入するだけなので、さらに容易にサンプリングのタイミングを変更することが可能となる。
さらに好ましくは、移動通信端末は、CDMA方式の移動通信端末である。
本発明の別の局面に従えば、移動通信端末は、基地局からの電波を受信する受信機と、受信機によって受信された信号をサンプリングするサンプリング部と、サンプリング部によってサンプリングされた信号を復調する復調部と、復調部によって復調されたデータに基づいてメインセクタを選択する選択部と、サンプリング部によってサンプリングされた信号に基づいて、複数のパスを検出するパス検出部と、パス検出部によって検出されたパスの中からメインパスを検出し、当該メインパスの前方保護および後方保護の状態に基づいて、メインパスを変更するか否かを判定する判定部と、判定部による判定結果に基づいて、タイミングを変更したサンプリングクロックを生成してサンプリング部に入力するクロック生成部とを含む。
判定部は、パス検出部によって検出されたパスの中からメインパスを検出し、当該メインパスの前方保護および後方保護の状態に基づいて、メインパスを変更するか否かを判定するので、メインパスが頻繁に切り替えられて受信品質が低下するのを防止することが可能となる。
好ましくは、判定部は、メインパスがない状態である第1の状態と、メインパスが後方保護の状態である第2の状態と、メインパスが確立された状態である第3の状態と、メインパスが前方保護の状態である第4の状態とを含む複数の状態を遷移させて、メインパスを変更するか否かを判定する。
判定部は、4つの状態を遷移させてメインパスを変更するので、メインパスの変更を適切に行なうことが可能となる。
さらに好ましくは、判定部は、メインパスを検出した場合に、第1の状態から前記第2の状態へ遷移させてメインパスを変更すると判定する。
判定部は、第1の状態から前記第2の状態へ遷移したときにのみメインパスを変更するので、メインパスが頻繁に切り替えられて受信品質が低下するのを防止することが可能となる。
さらに好ましくは、判定部は、メインパスを所定回数連続して検出した場合に、第2の状態から第3の状態へ遷移させる。
判定部は、メインパスを所定回数連続して検出した場合に、第2の状態から第3の状態へ遷移させるので、メインパスが頻繁に切り替えられて受信品質が低下するのを防止することが可能となる。
さらに好ましくは、判定部は、メインパスを所定回数連続して検出しなかった場合に、第4の状態から第1の状態へ遷移させる。
判定部は、メインパスを所定回数連続して検出しなかった場合にのみ、第4の状態から第1の状態へ遷移させるので、メインパスが頻繁に切り替えられて受信品質が低下するのを防止することが可能となる。
さらに好ましくは、クロック生成部は、所定時間経過毎に、判定部による判定結果に基づいて、タイミングを変更したサンプリングクロックを生成する。
クロック生成部は、所定時間経過しなければ、サンプリングクロックのタイミングを変更しないので、メインパスが頻繁に切り替えられて受信品質が低下するのを防止することが可能となる。
さらに好ましくは、移動通信端末は、CDMA方式の移動通信端末である。
CDMA方式の移動通信端末に適用することにより、パスの追尾を適切に行なうことが可能となる。
本発明のさらに別の局面に従えば、移動通信端末は、基地局からの電波を受信する受信機と、受信機によって受信された信号をサンプリングするサンプリング部と、サンプリング部によってサンプリングされた信号を復調する復調部と、復調部によって復調されたデータに基づいて、少なくとも異なる2つの閾値を用いてメインセクタを選択する選択部と、サンプリング部によってサンプリングされた信号に基づいて、メインパスを検出するパス検出部とを含む。
選択部は、復調部によって復調されたデータに基づいて、少なくとも異なる2つの閾値を用いてメインセクタを選択するので、メインセクタが頻繁に切り替えられて受信品質が低下するのを防止することが可能となる。
好ましくは、選択部は、メインセクタの受信レベルが第1の閾値よりも小さく、受信レベルが最大のセクタの受信レベルが、第1の閾値よりも大きい第2の閾値以上の場合に、メインセクタを受信レベルが最大のセクタに変更する。
選択部は、メインセクタの受信レベルが第1の閾値よりも小さく、受信レベルが最大のセクタの受信レベルが、第1の閾値よりも大きい第2の閾値以上の場合にのみメインセクタを切り替えるので、メインセクタが頻繁に切り替えられて受信品質が低下するのを防止することが可能となる。
好ましくは、選択部は、メインセクタの回線品質が第1の閾値よりも小さい状態が第2の閾値以上続いた場合に、回線品質が最大のセクタにメインセクタを変更する。
選択部は、メインセクタの回線品質が第1の閾値よりも小さい状態が第2の閾値以上続いた場合にのみメインセクタを切り替えるので、メインセクタが頻繁に切り替えられて受信品質が低下するのを防止することが可能となる。
好ましくは、選択部は、回線品質が最大のセクタの回線品質とメインセクタの回線品質との差分が、第1の閾値よりも大きい状態が第2の閾値以上続いた場合に、メインセクタを回線品質が最大のセクタに変更する。
選択部は、回線品質が最大のセクタの回線品質とメインセクタの回線品質との差分が、第1の閾値よりも大きい状態が第2の閾値以上続いた場合にのみメインセクタを切り替えるので、メインセクタが頻繁に切り替えられて受信品質が低下するのを防止することが可能となる。
好ましくは、移動通信端末は、CDMA方式の移動通信端末である。
CDMA方式の移動通信端末に適用することにより、パスの追尾を適切に行なうことが可能となる。
発明を実施するための最良の形態
本発明をより詳細に説明するために、添付の図面にしたがってこれを説明する。
(実施例1)
図1は、本発明の第1実施例における移動通信端末の概略構成を説明するためのブロック図である。この移動通信端末は、アンテナ1と、アンテナ1を介して基地局からの微弱な電波を受信する受信機2と、受信されたアナログ信号をデジタル信号に変換して出力するA/D(Analog/Digital)コンバータ3と、移動通信端末の全体的な制御を行なう制御部4と、A/Dコンバータ3から出力された受信信号を復調する復調器5と、追尾するパス(メインパス)を検出するパス検出器6と、タイミングが変更されたサンプリングクロックを生成するクロック生成部7とを含む。制御部4は、パス検出器6によって検出されたメインパスに応じてクロック生成器7を制御し、サンプリングクロックのタイミングを変更する。また、A/Dコンバータ3は、クロック生成部7から出力されたサンプリングクロックで受信信号をサンプリングする。
図2A〜2Cは、サンプリングクロックのタイミング変更の概念を説明するための図である。図2Aは、通常タイミングのサンプリングクロックを示しており、この一定周期のサンプリングクロックがA/Dコンバータ3に入力される。制御部4がフレームに対してサンプリングクロックのタイミングが遅れていると判定した場合には、図2Bに示すようにフレームの最後のサンプリングクロックにおいてパルス幅の短いクロックが1クロックだけ挿入されて、サンプリングクロックのタイミングが進むように制御される。また、制御部4がフレームに対してサンプリングクロックのタイミングが進んでいると判定した場合には、図2Cに示すようにフレームの最後のサンプリングクロックにおいてパルス幅の長いクロックが1クロックだけ挿入されて、サンプリングクロックのタイミングが遅れるように制御される。
図3は、クロック生成部7の概略構成を示す図である。このクロック生成部7は、スイッチ71と、原クロックを分周して周波数が1/3のクロックを出力する1/3分周回路72、原クロックを分周して周波数が1/4のクロックを出力する1/4分周回路73および原クロックを分周して周波数が1/5のクロックを出力する1/5分周回路74と、OR回路75とを含む。なお、分周回路72〜74の分周の比率は、説明を簡単にするために1/3〜1/5としており、これに限られるものではない。
図2Aに示すように、通常タイミングのサンプリングクロックを生成する場合には、スイッチ71を切り替えて1/4分周回路53に原クロックが入力される。
また、図2Bに示すように、サンプリングクロックのタイミングを進める場合には、スイッチ71を切り替えて1/3分周回路72に原クロックが入力され、1/3分周回路72から1クロックだけ出力されると、スイッチ71を切り替えて再び1/4分周回路73に原クロックが入力される。
また、図2Cに示すように、サンプリングクロックのタイミングを遅らせる場合には、スイッチ71を切り替えて1/5分周回路74に原クロックが入力され、1/5分周回路74から1クロックだけ出力されると、スイッチ71を切り替えて再び1/4分周回路73に原クロックが入力される。
図4は、本実施の形態における移動通信端末の処理手順を説明するためのフローチャートである。まず、制御部4は、メインセクタの選択を行なう(S1)。一般に、セルは複数のセクタゾーンに分割されており、セクタ間でハンドオーバの制御が行なわれる。従来と同様に、受信レベルが最も強いセクタがメインセクタとして選択される。そして、制御部4は、メインパスを選択する(S2)。
図5は、メインパスの選択を説明するための図である。状態1は、メインパスがない状態を示しており、通信の開始時やメインパスの変更時における状態を示している。状態2〜4はそれぞれ、メインパスが後方保護の状態、メインパスが確立されている状態およびメインパスが前方保護の状態にあることを示している。
一般に、移動通信端末のタイミングが受信信号のフレームの並びに正しく調整されるように、受信データの一部にフレームの境目を識別するための信号が付加されている。この制御信号によって移動通信端末と受信信号との間の同期化が行なわれる。
たとえば、メインパスがない状態(状態1)の場合に、受信レベルが最大のパスがメインパスに設定されて、状態2へ遷移する。メインパスの後方保護の状態(状態2)にある場合に、メインパスがNr回連続して検出されれば状態3へ遷移し、メインパスが検出されなければ状態1へ遷移する。また、メインパスが確立している状態(状態3)にある場合に、メインパスが検出されなければ状態4へ遷移する。また、メインパスの前方保護の状態(状態4)にある場合に、メインパスが検出されれば状態3へ遷移し、メインパスがNf回連続して検出されなければ状態1へ遷移する。このようにして、メインパスが確立された後は、メインパスがNf回連続して検出されない場合にのみメインパスが変更され、頻繁にメインパスが変更されるのを防止できる。
再び、図4に示すフローチャートの説明に戻る。ステップS3において、メインパスの変更があり、変更後のメインパスが変更前のメインパスよりも進んでいる場合には(S3,▲1▼)、制御部4はクロック生成部7を制御して、図2Bに示すようにクロックの進み制御を行なう(S4)。また、メインパスの変更がない場合には(S3,▲2▼)、そのまま処理が終了する。また、メインパスの変更があり、変更後のメインパスが変更前のメインパスよりも遅れている場合には(S3,▲3▼)、制御部4はクロック生成器7を制御して、図2Cに示すようにクロックの遅れ制御を行なう(S5)。
以上説明したように、本実施例における移動通信端末によれば、メインパスの選択において、メインパスが前方保護または後方保護の状態にあることを検出し、メインパスが前方保護の状態にあり、連続してNf回メインパスが検出されない場合にのみメインパスを変更するようにしたので、メインパスが短周期で切り替えられて受信品質が劣化することを防止することが可能となった。
また、サンプリングクロックの制御方法において、周波数の異なるクロックを1クロックだけ挿入することによって、サンプリングクロックのタイミングを制御するようにしたので、クロックの制御を簡単に行なえるようになった。
(実施例2)
本発明の実施例2における移動通信端末は、図1に示す実施例1における移動通信端末と比較して、制御部の処理手順が異なる点のみが異なる。また、実施例2における移動通信端末の処理手順は、図4に示す実施例1における移動通信端末の処理手順と比較して、ステップS1に示すメインセクタの選択処理のみが異なる。したがって、重複する構成および機能の詳細な説明は繰り返さない。なお、本実施例における制御部の参照符号を4aとし、ステップS1をステップS1aとして説明する。
図6は、本実施例における移動通信端末のメインセクタ選択(S1a)の処理手順をさらに詳細に説明するためのフローチャートである。なお、閾値1および閾値2は、それぞれ異なる受信レベルの閾値を示しており、閾値1<閾値2の関係にある。
まず、制御部4aはメインセクタの受信レベルを復調器5から取得し(S11)、その受信レベルが閾値1よりも小さいか否かを判定する(S12)。メインセクタの受信レベルが閾値1以上であれば(S12,No)、制御部4aは処理を終了する。また、メインセクタの受信レベルが閾値1よりも小さければ(S12,Yes)、制御部4aは受信レベルが最大のセクタの受信レベルを復調器5から取得し、その受信レベルが閾値2以上であるか否かを判定する(S13)。
受信レベルが最大のセクタの受信レベルが閾値2よりも小さい場合には(S13,No)、制御部4aは処理を終了する。また、受信レベルが最大のセクタの受信レベルが閾値2以上であれば(S13,Yes)、制御部4aはメインセクタをその受信レベルが最大のセクタに切り替えて(S14)、処理を終了する。
図7Aおよび7Bは、メインセクタが切り替わる場合の受信レベルを示す図である。図7Aに示すように、メインセクタ(セル/セクタ1)の受信レベルが閾値1以上の場合には、そのメインセクタが切り替わることはない。メインセクタ(セル/セクタ1)の受信レベルが低下して、図7Bに示すようにその受信レベルが閾値1より小さくなると、受信レベルが最大のセル/セクタ2の受信レベルが閾値2以上であるので、メインセクタがセル/セクタ2に切り替わる。なお、図7Bにおいて、セル/セクタ2およびセル/セクタ3の受信レベルがともに閾値2よりも小さく、かつセル/セクタ1の受信レベルよりも小さければ、メインセクタはセル/セクタ1のままとなる。
以上説明したように、本実施例における移動通信端末によれば、メインセクタの受信レベルが閾値1よりも小さく、最大レベルのセクタの受信レベルが閾値2以上である場合のみメインパスを切り替えるようにしたので、メインセクタが短周期で切り替えられて受信品質が劣化することを防止することが可能となった。
(実施例3)
本発明の実施例3における移動通信端末は、図1に示す実施例1における移動通信端末と比較して、制御部の処理手順が異なる点のみが異なる。また、実施例3における移動通信端末の処理手順は、図4に示す実施例1における移動通信端末の処理手順と比較して、ステップS1に示すメインセクタの選択処理のみが異なる。したがって、重複する構成および機能の詳細な説明は繰り返さない。なお、本実施例における制御部の参照符号を4bとし、ステップS1をステップS1bとして説明する。
図8は、本実施例における移動通信端末のメインセクタ選択(S1b)の処理手順をさらに詳細に説明するためのフローチャートである。なお、閾値1は回線品質の閾値を、閾値2はカウンタの閾値を示している。また、回線品質は、所定時間に計数されたビット誤り数によって決定される。
まず、制御部4bはメインセクタの受信時における回線品質を検出し(S21)、その回線品質が閾値1よりも小さいか否かを判定する(S22)。メインセクタの回線品質が閾値1以上であれば(S22,No)、制御部4bはカウンタに“0”をセットして(S26)、処理を終了する。また、メインセクタの回線品質が閾値1よりも小さければ(S22,Yes)、制御部4bはカウンタをインクリメントし(S23)、カウンタの値が閾値2以上であるか否かを判定する(S24)。
カウンタの値が閾値2よりも小さい場合には(S24,No)、制御部4bは処理を終了する。また、カウンタの値が閾値2以上であれば(S24,Yes)、制御部4bはメインセクタを回線品質が最良のセクタに切り替え、カウンタに“0”をセットして(S25)、処理を終了する。
図9Aおよび9Bは、メインセクタが切り替わる場合の回線品質を示す図である。図9Aに示すように、メインセクタ(セル/セクタ1)の回線品質が低下して、回線品質が閾値1よりも小さくなると、カウンタがインクリメントされる。しかし、カウンタの値が閾値2よりも小さい場合には、そのメインセクタが切り替わることはない。
メインセクタ(セル/セクタ1)の回線品質が閾値1よりも小さい状態が続き、カウンタの値がインクリメントされて閾値2以上となると、図9Bに示すようにメインセクタが回線品質が最良のセル/セクタ2に切り替わる。なお、カウンタの値が閾値2以上になる前に、メインセクタ(セル/セクタ1)の回線品質が閾値1以上となると、カウンタに“0”がセットされてカウンタが初期状態に戻る。
以上説明したように、本実施例における移動通信端末によれば、メインセクタの回線品質が閾値1よりも小さい状態が所定時間続いた場合にのみ、メインセクタを回線品質が最良のセクタに切り替えるようにしたので、メインセクタが短周期で切り替えられて受信品質が劣化することを防止することが可能となった。
(実施例4)
本発明の実施例4における移動通信端末は、図1に示す実施例1における移動通信端末と比較して、制御部の処理手順が異なる点のみが異なる。また、実施例4における移動通信端末の処理手順は、図4に示す実施例1における移動通信端末の処理手順と比較して、ステップS1に示すメインセクタの選択処理のみが異なる。したがって、重複する構成および機能の詳細な説明は繰り返さない。なお、本実施例における制御部の参照符号を4cとし、ステップS1をステップS1cとして説明する。
図10は、本実施例における移動通信端末のメインセクタ選択(S1c)の処理手順をさらに詳細に説明するためのフローチャートである。なお、閾値1は回線品質差分の閾値を、閾値2はカウンタの閾値を示している。また、回線品質差分は、回線品質が最良のセル/セクタの回線品質と、メインセクタの回線品質との差分を示している。
まず、制御部4cはメインセクタの回線品質と、他のセル/セクタの回線品質とを検出して回線品質差分を検出し(S31)、その回線品質差分が閾値1よりも大きいか否かを判定する(S32)。回線品質差分が閾値1以下であれば(S32,No)、制御部4cはカウンタに“0”をセットして(S36)、処理を終了する。また、回線品質差分が閾値1よりも大きければ(S32,Yes)、制御部4cはカウンタをインクリメントし(S33)、カウンタの値が閾値2以上であるか否かを判定する(S34)。
カウンタの値が閾値2よりも小さい場合には(S34,No)、制御部4cは処理を終了する。また、カウンタの値が閾値2以上であれば(S34,Yes)、制御部4cはメインセクタを回線品質が最良のセクタに切り替え、カウンタに“0”をセットして(S35)、処理を終了する。
図11Aおよび11Bは、メインセクタが切り替わる場合の回線品質差分を示す図である。図11Aに示すように、メインセクタ(セル/セクタ1)の回線品質が低下して、回線品質差分が閾値1よりも大きくなると、カウンタがインクリメントされる。しかし、カウンタの値が閾値2よりも小さい場合には、そのメインセクタが切り替わることはない。
メインセクタ(セル/セクタ1)の回線品質差分が閾値1よりも大きい状態が続き、カウンタの値がインクリメントされて閾値2以上となると、図11Bに示すようにメインセクタが回線品質が最良のセル/セクタ2に切り替わる。なお、カウンタの値が閾値2以上になる前に、回線品質差分が閾値1以下となると、カウンタに“0”がセットされてカウンタが初期状態に戻る。
以上説明したように、本実施例における移動通信端末によれば、回線品質差分が閾値1よりも大きい状態が所定時間続いた場合にのみ、メインセクタを回線品質が最良のセクタに切り替えるようにしたので、メインセクタが短周期で切り替えられて受信品質が劣化することを防止することが可能となった。
(実施例5)
本発明の実施例5における移動通信端末は、図1に示す実施例1における移動通信端末と比較して、制御部の処理手順が異なる点のみが異なる。また、実施例5における移動通信端末の処理手順は、図4に示す実施例1における移動通信端末の処理手順と比較して、ステップS3〜S5に示すクロック制御の処理が、後述する図12に示すステップS41〜S47に置換された点のみが異なる。したがって、重複する構成および機能の詳細な説明は繰り返さない。なお、本実施例における制御部の参照符号を4dとして説明する。
図12は、本実施例における移動通信端末のクロック制御の処理手順を説明するためのフローチャートである。まず、制御部4dはカウンタの値をデクリメントし(S41)、カウンタの値が“0”以上であるか否かを判定する(S42)。カウンタの値が“0”以上であれば(S42,Yes)、制御部4dは処理を終了する。また、カウンタの値が“0”より小さければ(S42,No)、制御部4dはメインパスのタイミングを判定する(S43)。
メインパスの変更があり、変更後のメインパスが変更前のメインパスよりも進んでいる場合には(S43,▲1▼)、制御部4dはクロック生成部7を制御して、図2Bに示すようにクロックの進み制御を行ない(S44)、カウンタに制約段数を設定して(S45)、処理を終了する。また、メインパスの変更がない場合には(S43,▲2▼)、そのまま処理が終了する。また、メインパスの変更があり、変更後のメインパスが変更前のメインパスよりも遅れている場合には(S43,▲3▼)、制御部4dはクロック生成器7を制御して、図2Cに示すようにクロックの遅れ制御を行ない(S46)、カウンタに制約段数を設定して(S47)、処理を終了する。
以上説明したように、本実施例における移動通信端末によれば、制約段数がカウンタに設定され、カウンタの値が“0”以下になるまでクロックの制御を行なわないようにしたので、クロックのタイミングが頻繁に変更されて受信品質が劣化することを防止することが可能となった。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の実施例1における移動通信端末の概略構成を示すブロック図である。
図2A〜2Cは、サンプリングクロックのタイミング変更の概念を説明するための図である。
図3は、クロック生成部7の概略構成を示す図である。
図4は、本発明の実施例1における移動通信端末の処理手順を説明するためのフローチャートである。
図5は、メインパスの選択を説明するための図である。
図6は、本発明の実施例2における移動通信端末のメインセクタ選択の処理手順を説明するためのフローチャートである。
図7Aおよび7Bは、メインセクタが切り替わる場合の受信レベルを示す図である。
図8は、本発明の実施例3における移動通信端末のメインセクタ選択の処理手順を説明するためのフローチャートである。
図9Aおよび9Bは、メインセクタが切り替わる場合の回線品質を示す図である。
図10は、本発明の実施例4における移動通信端末のメインセクタ選択の処理手順を説明するためのフローチャートである。
図11Aおよび11Bは、メインセクタが切り替わる場合の回線品質差分を示す図である。
図12は、本発明の実施例5における移動通信端末のクロック制御の処理手順を説明するためのフローチャートである。
図13は、ハンドオーバの発生を説明するための図である。
本発明は、符号分割多重方式によって通信を行なう移動通信端末に関し、特に、受信レベルが最大のパスを追尾して受信する移動通信端末に関する。
背景技術
近年、携帯電話や自動車電話等の移動通信端末が広く普及しており、移動通信端末において使用される多重化方式も種々開発されている。その中でも、マルチパスに強い、スペクトル利用効率が高い(加入者容量を増やせる)等の理由により、CDMA(Code Division Multiple Access)方式が携帯電話等に採用されている。このCDMA方式が採用された携帯電話等の移動局が移動したりして、基地局との通信状態が劣化する場合には、よりよい通信状態を維持するために別の基地局の通信チャネルに切り替える動作いわゆるハンドオーバが行なわれる。
図13は、ハンドオーバの発生を説明するための図である。一般に、複数の基地局(BS1〜5)は規則的に配置されており、サービスエリアを複数の基地局でなるべく高い電界でカバーすると、図13に示すように各基地局のセルが正多角形となることが知られている。移動通信端末(MS)が通信を行なう際に、各基地局からの複数の電波を受信することとなるが、MSがセルの境界またはセクタの境界を移動する場合、特にフェージングが発生している場合には、最大レベルのパスが頻繁に切り替わるため、頻繁にハンドオーバが行なわれることになる。
また、移動通信端末において、タイミング追尾を行なうのにサンプリングクロックのタイミングを変更する方法が一般に用いられている。しかし、デジタル回路によるサンプリングクロックのタイミング制御は、変更の精度が粗くなる。したがって、上述したハンドオーバが頻繁に行なわれる場合には、データ受信における品質が劣化するという問題点があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、第1の目的は、メインセクタが頻繁に切り替えられて受信品質が低下するのを防止した移動通信端末を提供することである。
第2の目的は、メインパスが頻繁に切り替えられて受信品質が低下するのを防止した移動通信端末を提供することである。
第3の目的は、タイミングが異なるサンプリングクロックの生成を簡単な構成で実現した移動通信端末を提供することである。
発明の開示
本発明のある局面に従えば、移動通信端末は、基地局からの電波を受信する受信機と、受信機によって受信された信号をサンプリングするサンプリング部と、サンプリング部によってサンプリングされた信号を復調する復調部と、復調部によって復調されたデータに基づいてメインセクタを選択する選択部と、サンプリング部によってサンプリングされたデータに基づいて、メインパスを検出するパス検出部と、パス検出部によって検出されたメインパスに基づいて、サンプリングクロックに異なる周波数のクロックを挿入し、タイミングが変更されたサンプリングクロックを生成してサンプリング部に入力するクロック生成部とを含む。
クロック生成部は、サンプリングクロックに異なる周波数のクロックを挿入し、タイミングが変更されたサンプリングクロックを生成するので、サンプリング部のサンプリングのタイミングを容易に変更することが可能となる。
好ましくは、クロック生成部は、異なる周波数のクロックを1クロック挿入して、サンプリングクロックのタイミングを変更する。
クロック生成部は、異なる周波数のクロックを1クロック挿入するだけなので、さらに容易にサンプリングのタイミングを変更することが可能となる。
さらに好ましくは、移動通信端末は、CDMA方式の移動通信端末である。
本発明の別の局面に従えば、移動通信端末は、基地局からの電波を受信する受信機と、受信機によって受信された信号をサンプリングするサンプリング部と、サンプリング部によってサンプリングされた信号を復調する復調部と、復調部によって復調されたデータに基づいてメインセクタを選択する選択部と、サンプリング部によってサンプリングされた信号に基づいて、複数のパスを検出するパス検出部と、パス検出部によって検出されたパスの中からメインパスを検出し、当該メインパスの前方保護および後方保護の状態に基づいて、メインパスを変更するか否かを判定する判定部と、判定部による判定結果に基づいて、タイミングを変更したサンプリングクロックを生成してサンプリング部に入力するクロック生成部とを含む。
判定部は、パス検出部によって検出されたパスの中からメインパスを検出し、当該メインパスの前方保護および後方保護の状態に基づいて、メインパスを変更するか否かを判定するので、メインパスが頻繁に切り替えられて受信品質が低下するのを防止することが可能となる。
好ましくは、判定部は、メインパスがない状態である第1の状態と、メインパスが後方保護の状態である第2の状態と、メインパスが確立された状態である第3の状態と、メインパスが前方保護の状態である第4の状態とを含む複数の状態を遷移させて、メインパスを変更するか否かを判定する。
判定部は、4つの状態を遷移させてメインパスを変更するので、メインパスの変更を適切に行なうことが可能となる。
さらに好ましくは、判定部は、メインパスを検出した場合に、第1の状態から前記第2の状態へ遷移させてメインパスを変更すると判定する。
判定部は、第1の状態から前記第2の状態へ遷移したときにのみメインパスを変更するので、メインパスが頻繁に切り替えられて受信品質が低下するのを防止することが可能となる。
さらに好ましくは、判定部は、メインパスを所定回数連続して検出した場合に、第2の状態から第3の状態へ遷移させる。
判定部は、メインパスを所定回数連続して検出した場合に、第2の状態から第3の状態へ遷移させるので、メインパスが頻繁に切り替えられて受信品質が低下するのを防止することが可能となる。
さらに好ましくは、判定部は、メインパスを所定回数連続して検出しなかった場合に、第4の状態から第1の状態へ遷移させる。
判定部は、メインパスを所定回数連続して検出しなかった場合にのみ、第4の状態から第1の状態へ遷移させるので、メインパスが頻繁に切り替えられて受信品質が低下するのを防止することが可能となる。
さらに好ましくは、クロック生成部は、所定時間経過毎に、判定部による判定結果に基づいて、タイミングを変更したサンプリングクロックを生成する。
クロック生成部は、所定時間経過しなければ、サンプリングクロックのタイミングを変更しないので、メインパスが頻繁に切り替えられて受信品質が低下するのを防止することが可能となる。
さらに好ましくは、移動通信端末は、CDMA方式の移動通信端末である。
CDMA方式の移動通信端末に適用することにより、パスの追尾を適切に行なうことが可能となる。
本発明のさらに別の局面に従えば、移動通信端末は、基地局からの電波を受信する受信機と、受信機によって受信された信号をサンプリングするサンプリング部と、サンプリング部によってサンプリングされた信号を復調する復調部と、復調部によって復調されたデータに基づいて、少なくとも異なる2つの閾値を用いてメインセクタを選択する選択部と、サンプリング部によってサンプリングされた信号に基づいて、メインパスを検出するパス検出部とを含む。
選択部は、復調部によって復調されたデータに基づいて、少なくとも異なる2つの閾値を用いてメインセクタを選択するので、メインセクタが頻繁に切り替えられて受信品質が低下するのを防止することが可能となる。
好ましくは、選択部は、メインセクタの受信レベルが第1の閾値よりも小さく、受信レベルが最大のセクタの受信レベルが、第1の閾値よりも大きい第2の閾値以上の場合に、メインセクタを受信レベルが最大のセクタに変更する。
選択部は、メインセクタの受信レベルが第1の閾値よりも小さく、受信レベルが最大のセクタの受信レベルが、第1の閾値よりも大きい第2の閾値以上の場合にのみメインセクタを切り替えるので、メインセクタが頻繁に切り替えられて受信品質が低下するのを防止することが可能となる。
好ましくは、選択部は、メインセクタの回線品質が第1の閾値よりも小さい状態が第2の閾値以上続いた場合に、回線品質が最大のセクタにメインセクタを変更する。
選択部は、メインセクタの回線品質が第1の閾値よりも小さい状態が第2の閾値以上続いた場合にのみメインセクタを切り替えるので、メインセクタが頻繁に切り替えられて受信品質が低下するのを防止することが可能となる。
好ましくは、選択部は、回線品質が最大のセクタの回線品質とメインセクタの回線品質との差分が、第1の閾値よりも大きい状態が第2の閾値以上続いた場合に、メインセクタを回線品質が最大のセクタに変更する。
選択部は、回線品質が最大のセクタの回線品質とメインセクタの回線品質との差分が、第1の閾値よりも大きい状態が第2の閾値以上続いた場合にのみメインセクタを切り替えるので、メインセクタが頻繁に切り替えられて受信品質が低下するのを防止することが可能となる。
好ましくは、移動通信端末は、CDMA方式の移動通信端末である。
CDMA方式の移動通信端末に適用することにより、パスの追尾を適切に行なうことが可能となる。
発明を実施するための最良の形態
本発明をより詳細に説明するために、添付の図面にしたがってこれを説明する。
(実施例1)
図1は、本発明の第1実施例における移動通信端末の概略構成を説明するためのブロック図である。この移動通信端末は、アンテナ1と、アンテナ1を介して基地局からの微弱な電波を受信する受信機2と、受信されたアナログ信号をデジタル信号に変換して出力するA/D(Analog/Digital)コンバータ3と、移動通信端末の全体的な制御を行なう制御部4と、A/Dコンバータ3から出力された受信信号を復調する復調器5と、追尾するパス(メインパス)を検出するパス検出器6と、タイミングが変更されたサンプリングクロックを生成するクロック生成部7とを含む。制御部4は、パス検出器6によって検出されたメインパスに応じてクロック生成器7を制御し、サンプリングクロックのタイミングを変更する。また、A/Dコンバータ3は、クロック生成部7から出力されたサンプリングクロックで受信信号をサンプリングする。
図2A〜2Cは、サンプリングクロックのタイミング変更の概念を説明するための図である。図2Aは、通常タイミングのサンプリングクロックを示しており、この一定周期のサンプリングクロックがA/Dコンバータ3に入力される。制御部4がフレームに対してサンプリングクロックのタイミングが遅れていると判定した場合には、図2Bに示すようにフレームの最後のサンプリングクロックにおいてパルス幅の短いクロックが1クロックだけ挿入されて、サンプリングクロックのタイミングが進むように制御される。また、制御部4がフレームに対してサンプリングクロックのタイミングが進んでいると判定した場合には、図2Cに示すようにフレームの最後のサンプリングクロックにおいてパルス幅の長いクロックが1クロックだけ挿入されて、サンプリングクロックのタイミングが遅れるように制御される。
図3は、クロック生成部7の概略構成を示す図である。このクロック生成部7は、スイッチ71と、原クロックを分周して周波数が1/3のクロックを出力する1/3分周回路72、原クロックを分周して周波数が1/4のクロックを出力する1/4分周回路73および原クロックを分周して周波数が1/5のクロックを出力する1/5分周回路74と、OR回路75とを含む。なお、分周回路72〜74の分周の比率は、説明を簡単にするために1/3〜1/5としており、これに限られるものではない。
図2Aに示すように、通常タイミングのサンプリングクロックを生成する場合には、スイッチ71を切り替えて1/4分周回路53に原クロックが入力される。
また、図2Bに示すように、サンプリングクロックのタイミングを進める場合には、スイッチ71を切り替えて1/3分周回路72に原クロックが入力され、1/3分周回路72から1クロックだけ出力されると、スイッチ71を切り替えて再び1/4分周回路73に原クロックが入力される。
また、図2Cに示すように、サンプリングクロックのタイミングを遅らせる場合には、スイッチ71を切り替えて1/5分周回路74に原クロックが入力され、1/5分周回路74から1クロックだけ出力されると、スイッチ71を切り替えて再び1/4分周回路73に原クロックが入力される。
図4は、本実施の形態における移動通信端末の処理手順を説明するためのフローチャートである。まず、制御部4は、メインセクタの選択を行なう(S1)。一般に、セルは複数のセクタゾーンに分割されており、セクタ間でハンドオーバの制御が行なわれる。従来と同様に、受信レベルが最も強いセクタがメインセクタとして選択される。そして、制御部4は、メインパスを選択する(S2)。
図5は、メインパスの選択を説明するための図である。状態1は、メインパスがない状態を示しており、通信の開始時やメインパスの変更時における状態を示している。状態2〜4はそれぞれ、メインパスが後方保護の状態、メインパスが確立されている状態およびメインパスが前方保護の状態にあることを示している。
一般に、移動通信端末のタイミングが受信信号のフレームの並びに正しく調整されるように、受信データの一部にフレームの境目を識別するための信号が付加されている。この制御信号によって移動通信端末と受信信号との間の同期化が行なわれる。
たとえば、メインパスがない状態(状態1)の場合に、受信レベルが最大のパスがメインパスに設定されて、状態2へ遷移する。メインパスの後方保護の状態(状態2)にある場合に、メインパスがNr回連続して検出されれば状態3へ遷移し、メインパスが検出されなければ状態1へ遷移する。また、メインパスが確立している状態(状態3)にある場合に、メインパスが検出されなければ状態4へ遷移する。また、メインパスの前方保護の状態(状態4)にある場合に、メインパスが検出されれば状態3へ遷移し、メインパスがNf回連続して検出されなければ状態1へ遷移する。このようにして、メインパスが確立された後は、メインパスがNf回連続して検出されない場合にのみメインパスが変更され、頻繁にメインパスが変更されるのを防止できる。
再び、図4に示すフローチャートの説明に戻る。ステップS3において、メインパスの変更があり、変更後のメインパスが変更前のメインパスよりも進んでいる場合には(S3,▲1▼)、制御部4はクロック生成部7を制御して、図2Bに示すようにクロックの進み制御を行なう(S4)。また、メインパスの変更がない場合には(S3,▲2▼)、そのまま処理が終了する。また、メインパスの変更があり、変更後のメインパスが変更前のメインパスよりも遅れている場合には(S3,▲3▼)、制御部4はクロック生成器7を制御して、図2Cに示すようにクロックの遅れ制御を行なう(S5)。
以上説明したように、本実施例における移動通信端末によれば、メインパスの選択において、メインパスが前方保護または後方保護の状態にあることを検出し、メインパスが前方保護の状態にあり、連続してNf回メインパスが検出されない場合にのみメインパスを変更するようにしたので、メインパスが短周期で切り替えられて受信品質が劣化することを防止することが可能となった。
また、サンプリングクロックの制御方法において、周波数の異なるクロックを1クロックだけ挿入することによって、サンプリングクロックのタイミングを制御するようにしたので、クロックの制御を簡単に行なえるようになった。
(実施例2)
本発明の実施例2における移動通信端末は、図1に示す実施例1における移動通信端末と比較して、制御部の処理手順が異なる点のみが異なる。また、実施例2における移動通信端末の処理手順は、図4に示す実施例1における移動通信端末の処理手順と比較して、ステップS1に示すメインセクタの選択処理のみが異なる。したがって、重複する構成および機能の詳細な説明は繰り返さない。なお、本実施例における制御部の参照符号を4aとし、ステップS1をステップS1aとして説明する。
図6は、本実施例における移動通信端末のメインセクタ選択(S1a)の処理手順をさらに詳細に説明するためのフローチャートである。なお、閾値1および閾値2は、それぞれ異なる受信レベルの閾値を示しており、閾値1<閾値2の関係にある。
まず、制御部4aはメインセクタの受信レベルを復調器5から取得し(S11)、その受信レベルが閾値1よりも小さいか否かを判定する(S12)。メインセクタの受信レベルが閾値1以上であれば(S12,No)、制御部4aは処理を終了する。また、メインセクタの受信レベルが閾値1よりも小さければ(S12,Yes)、制御部4aは受信レベルが最大のセクタの受信レベルを復調器5から取得し、その受信レベルが閾値2以上であるか否かを判定する(S13)。
受信レベルが最大のセクタの受信レベルが閾値2よりも小さい場合には(S13,No)、制御部4aは処理を終了する。また、受信レベルが最大のセクタの受信レベルが閾値2以上であれば(S13,Yes)、制御部4aはメインセクタをその受信レベルが最大のセクタに切り替えて(S14)、処理を終了する。
図7Aおよび7Bは、メインセクタが切り替わる場合の受信レベルを示す図である。図7Aに示すように、メインセクタ(セル/セクタ1)の受信レベルが閾値1以上の場合には、そのメインセクタが切り替わることはない。メインセクタ(セル/セクタ1)の受信レベルが低下して、図7Bに示すようにその受信レベルが閾値1より小さくなると、受信レベルが最大のセル/セクタ2の受信レベルが閾値2以上であるので、メインセクタがセル/セクタ2に切り替わる。なお、図7Bにおいて、セル/セクタ2およびセル/セクタ3の受信レベルがともに閾値2よりも小さく、かつセル/セクタ1の受信レベルよりも小さければ、メインセクタはセル/セクタ1のままとなる。
以上説明したように、本実施例における移動通信端末によれば、メインセクタの受信レベルが閾値1よりも小さく、最大レベルのセクタの受信レベルが閾値2以上である場合のみメインパスを切り替えるようにしたので、メインセクタが短周期で切り替えられて受信品質が劣化することを防止することが可能となった。
(実施例3)
本発明の実施例3における移動通信端末は、図1に示す実施例1における移動通信端末と比較して、制御部の処理手順が異なる点のみが異なる。また、実施例3における移動通信端末の処理手順は、図4に示す実施例1における移動通信端末の処理手順と比較して、ステップS1に示すメインセクタの選択処理のみが異なる。したがって、重複する構成および機能の詳細な説明は繰り返さない。なお、本実施例における制御部の参照符号を4bとし、ステップS1をステップS1bとして説明する。
図8は、本実施例における移動通信端末のメインセクタ選択(S1b)の処理手順をさらに詳細に説明するためのフローチャートである。なお、閾値1は回線品質の閾値を、閾値2はカウンタの閾値を示している。また、回線品質は、所定時間に計数されたビット誤り数によって決定される。
まず、制御部4bはメインセクタの受信時における回線品質を検出し(S21)、その回線品質が閾値1よりも小さいか否かを判定する(S22)。メインセクタの回線品質が閾値1以上であれば(S22,No)、制御部4bはカウンタに“0”をセットして(S26)、処理を終了する。また、メインセクタの回線品質が閾値1よりも小さければ(S22,Yes)、制御部4bはカウンタをインクリメントし(S23)、カウンタの値が閾値2以上であるか否かを判定する(S24)。
カウンタの値が閾値2よりも小さい場合には(S24,No)、制御部4bは処理を終了する。また、カウンタの値が閾値2以上であれば(S24,Yes)、制御部4bはメインセクタを回線品質が最良のセクタに切り替え、カウンタに“0”をセットして(S25)、処理を終了する。
図9Aおよび9Bは、メインセクタが切り替わる場合の回線品質を示す図である。図9Aに示すように、メインセクタ(セル/セクタ1)の回線品質が低下して、回線品質が閾値1よりも小さくなると、カウンタがインクリメントされる。しかし、カウンタの値が閾値2よりも小さい場合には、そのメインセクタが切り替わることはない。
メインセクタ(セル/セクタ1)の回線品質が閾値1よりも小さい状態が続き、カウンタの値がインクリメントされて閾値2以上となると、図9Bに示すようにメインセクタが回線品質が最良のセル/セクタ2に切り替わる。なお、カウンタの値が閾値2以上になる前に、メインセクタ(セル/セクタ1)の回線品質が閾値1以上となると、カウンタに“0”がセットされてカウンタが初期状態に戻る。
以上説明したように、本実施例における移動通信端末によれば、メインセクタの回線品質が閾値1よりも小さい状態が所定時間続いた場合にのみ、メインセクタを回線品質が最良のセクタに切り替えるようにしたので、メインセクタが短周期で切り替えられて受信品質が劣化することを防止することが可能となった。
(実施例4)
本発明の実施例4における移動通信端末は、図1に示す実施例1における移動通信端末と比較して、制御部の処理手順が異なる点のみが異なる。また、実施例4における移動通信端末の処理手順は、図4に示す実施例1における移動通信端末の処理手順と比較して、ステップS1に示すメインセクタの選択処理のみが異なる。したがって、重複する構成および機能の詳細な説明は繰り返さない。なお、本実施例における制御部の参照符号を4cとし、ステップS1をステップS1cとして説明する。
図10は、本実施例における移動通信端末のメインセクタ選択(S1c)の処理手順をさらに詳細に説明するためのフローチャートである。なお、閾値1は回線品質差分の閾値を、閾値2はカウンタの閾値を示している。また、回線品質差分は、回線品質が最良のセル/セクタの回線品質と、メインセクタの回線品質との差分を示している。
まず、制御部4cはメインセクタの回線品質と、他のセル/セクタの回線品質とを検出して回線品質差分を検出し(S31)、その回線品質差分が閾値1よりも大きいか否かを判定する(S32)。回線品質差分が閾値1以下であれば(S32,No)、制御部4cはカウンタに“0”をセットして(S36)、処理を終了する。また、回線品質差分が閾値1よりも大きければ(S32,Yes)、制御部4cはカウンタをインクリメントし(S33)、カウンタの値が閾値2以上であるか否かを判定する(S34)。
カウンタの値が閾値2よりも小さい場合には(S34,No)、制御部4cは処理を終了する。また、カウンタの値が閾値2以上であれば(S34,Yes)、制御部4cはメインセクタを回線品質が最良のセクタに切り替え、カウンタに“0”をセットして(S35)、処理を終了する。
図11Aおよび11Bは、メインセクタが切り替わる場合の回線品質差分を示す図である。図11Aに示すように、メインセクタ(セル/セクタ1)の回線品質が低下して、回線品質差分が閾値1よりも大きくなると、カウンタがインクリメントされる。しかし、カウンタの値が閾値2よりも小さい場合には、そのメインセクタが切り替わることはない。
メインセクタ(セル/セクタ1)の回線品質差分が閾値1よりも大きい状態が続き、カウンタの値がインクリメントされて閾値2以上となると、図11Bに示すようにメインセクタが回線品質が最良のセル/セクタ2に切り替わる。なお、カウンタの値が閾値2以上になる前に、回線品質差分が閾値1以下となると、カウンタに“0”がセットされてカウンタが初期状態に戻る。
以上説明したように、本実施例における移動通信端末によれば、回線品質差分が閾値1よりも大きい状態が所定時間続いた場合にのみ、メインセクタを回線品質が最良のセクタに切り替えるようにしたので、メインセクタが短周期で切り替えられて受信品質が劣化することを防止することが可能となった。
(実施例5)
本発明の実施例5における移動通信端末は、図1に示す実施例1における移動通信端末と比較して、制御部の処理手順が異なる点のみが異なる。また、実施例5における移動通信端末の処理手順は、図4に示す実施例1における移動通信端末の処理手順と比較して、ステップS3〜S5に示すクロック制御の処理が、後述する図12に示すステップS41〜S47に置換された点のみが異なる。したがって、重複する構成および機能の詳細な説明は繰り返さない。なお、本実施例における制御部の参照符号を4dとして説明する。
図12は、本実施例における移動通信端末のクロック制御の処理手順を説明するためのフローチャートである。まず、制御部4dはカウンタの値をデクリメントし(S41)、カウンタの値が“0”以上であるか否かを判定する(S42)。カウンタの値が“0”以上であれば(S42,Yes)、制御部4dは処理を終了する。また、カウンタの値が“0”より小さければ(S42,No)、制御部4dはメインパスのタイミングを判定する(S43)。
メインパスの変更があり、変更後のメインパスが変更前のメインパスよりも進んでいる場合には(S43,▲1▼)、制御部4dはクロック生成部7を制御して、図2Bに示すようにクロックの進み制御を行ない(S44)、カウンタに制約段数を設定して(S45)、処理を終了する。また、メインパスの変更がない場合には(S43,▲2▼)、そのまま処理が終了する。また、メインパスの変更があり、変更後のメインパスが変更前のメインパスよりも遅れている場合には(S43,▲3▼)、制御部4dはクロック生成器7を制御して、図2Cに示すようにクロックの遅れ制御を行ない(S46)、カウンタに制約段数を設定して(S47)、処理を終了する。
以上説明したように、本実施例における移動通信端末によれば、制約段数がカウンタに設定され、カウンタの値が“0”以下になるまでクロックの制御を行なわないようにしたので、クロックのタイミングが頻繁に変更されて受信品質が劣化することを防止することが可能となった。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の実施例1における移動通信端末の概略構成を示すブロック図である。
図2A〜2Cは、サンプリングクロックのタイミング変更の概念を説明するための図である。
図3は、クロック生成部7の概略構成を示す図である。
図4は、本発明の実施例1における移動通信端末の処理手順を説明するためのフローチャートである。
図5は、メインパスの選択を説明するための図である。
図6は、本発明の実施例2における移動通信端末のメインセクタ選択の処理手順を説明するためのフローチャートである。
図7Aおよび7Bは、メインセクタが切り替わる場合の受信レベルを示す図である。
図8は、本発明の実施例3における移動通信端末のメインセクタ選択の処理手順を説明するためのフローチャートである。
図9Aおよび9Bは、メインセクタが切り替わる場合の回線品質を示す図である。
図10は、本発明の実施例4における移動通信端末のメインセクタ選択の処理手順を説明するためのフローチャートである。
図11Aおよび11Bは、メインセクタが切り替わる場合の回線品質差分を示す図である。
図12は、本発明の実施例5における移動通信端末のクロック制御の処理手順を説明するためのフローチャートである。
図13は、ハンドオーバの発生を説明するための図である。
Claims (15)
- 基地局からの電波を受信する受信機(2)と、
前記受信機(2)によって受信された信号をサンプリングするサンプリング部(3)と、
前記サンプリング部(3)によってサンプリングされた信号を復調する復調部(5)と、
前記復調部(5)によって復調されたデータに基づいて、メインセクタを選択する選択部(4)と、
前記サンプリング部(3)によってサンプリングされた信号に基づいて、メインパスを検出するパス検出部(6)と、
前記パス検出部(6)によって検出されたメインパスに基づいて、サンプリングクロックに異なる周波数のクロックを挿入し、タイミングが変更されたサンプリングクロックを生成して前記サンプリング部(3)に入力するクロック生成部(7)とを含む移動通信端末。 - 前記クロック生成部(7)は、前記異なる周波数のクロックを1クロック挿入して、前記サンプリングクロックのタイミングを変更する、請求項1記載の移動通信端末。
- 前記移動通信端末は、CDMA方式の移動通信端末である、請求項1記載の移動通信端末。
- 基地局からの電波を受信する受信機(2)と、
前記受信機(2)によって受信された信号をサンプリングするサンプリング部(3)と、
前記サンプリング部(3)によってサンプリングされた信号を復調する復調部(5)と、
前記復調部(5)によって復調されたデータに基づいて、メインセクタを選択する選択部(4)と、
前記サンプリング部(3)によってサンプリングされた信号に基づいて、複数のパスを検出するパス検出部(6)と、
前記パス検出部(6)によって検出されたパスの中からメインパスを検出し、当該メインパスの前方保護および後方保護の状態に基づいて、メインパスを変更するか否かを判定する判定部(4)と、
前記判定部(4)による判定結果に基づいて、タイミングを変更したサンプリングクロックを生成して前記サンプリング部(3)に入力するクロック生成部(7)とを含む移動通信端末。 - 前記判定部(4)は、メインパスがない状態である第1の状態と、
メインパスが後方保護の状態である第2の状態と、
メインパスが確立された状態である第3の状態と、
メインパスが前方保護の状態である第4の状態とを含む複数の状態を遷移させて、メインパスを変更するか否かを判定する、請求項4記載の移動通信端末。 - 前記判定部(4)は、メインパスを検出した場合に、前記第1の状態から前記第2の状態へ遷移させてメインパスを変更すると判定する、請求項5記載の移動通信端末。
- 前記判定部(4)は、メインパスを所定回数連続して検出した場合に、前記第2の状態から前記第3の状態へ遷移させる、請求項5記載の移動通信端末。
- 前記判定部(4)は、メインパスを所定回数連続して検出しなかった場合に、前記第4の状態から前記第1の状態へ遷移させる、請求項5記載の移動通信端末。
- 前記クロック生成部(7)は、所定時間経過毎に、前記判定部(4)による判定結果に基づいて、タイミングを変更したサンプリングクロックを生成する、請求項4記載の移動通信端末。
- 前記移動通信端末は、CDMA方式の移動通信端末である、請求項4記載の移動通信端末。
- 基地局からの電波を受信する受信機(2)と、
前記受信機(2)によって受信された信号をサンプリングするサンプリング部(3)と、
前記サンプリング部(3)によってサンプリングされた信号に基づいて、少なくとも異なる2つの閾値を用いてメインセクタを選択する選択部(4)と、
前記サンプリング部(3)によってサンプリングされた信号に基づいて、メインパスを検出するパス検出部(6)とを含む移動通信端末。 - 前記選択部(4)は、メインセクタの受信レベルが第1の閾値よりも小さく、受信レベルが最大のセクタの受信レベルが、前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値以上の場合に、メインセクタを受信レベルが最大のセクタに変更する、請求項11記載の移動通信端末。
- 前記選択部(4)は、メインセクタの回線品質が第1の閾値よりも小さい状態が第2の閾値以上続いた場合に、回線品質が最大のセクタにメインセクタを変更する、請求項11記載の移動通信端末。
- 前記選択部(4)は、回線品質が最大のセクタの回線品質とメインセクタの回線品質との差分が、第1の閾値よりも大きい状態が第2の閾値以上続いた場合に、メインセクタを回線品質が最大のセクタに変更する、請求項11記載の移動通信端末。
- 前記移動通信端末は、CDMA方式の移動通信端末である、請求項11記載の移動通信端末。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP2000/000102 WO2001052576A1 (fr) | 2000-01-12 | 2000-01-12 | Terminal de communications mobiles |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3790163B2 true JP3790163B2 (ja) | 2006-06-28 |
Family
ID=11735568
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001552668A Expired - Fee Related JP3790163B2 (ja) | 2000-01-12 | 2000-01-12 | 移動通信端末 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US7039436B1 (ja) |
EP (1) | EP1161108B1 (ja) |
JP (1) | JP3790163B2 (ja) |
CN (1) | CN1175695C (ja) |
DE (1) | DE60023663T2 (ja) |
WO (1) | WO2001052576A1 (ja) |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6680925B2 (en) | 2001-10-16 | 2004-01-20 | Qualcomm Incorporated | Method and system for selecting a best serving sector in a CDMA data communication system |
JP3679089B2 (ja) * | 2002-11-20 | 2005-08-03 | 松下電器産業株式会社 | 基地局装置および再送パケットの送信電力制御方法 |
JP4283644B2 (ja) * | 2003-11-19 | 2009-06-24 | 株式会社日立コミュニケーションテクノロジー | 無線通信システム及び無線チャネル制御方法 |
US7421271B2 (en) * | 2004-04-12 | 2008-09-02 | Lucent Technologies Inc. | Sector switching detection method |
US6990324B2 (en) * | 2004-04-15 | 2006-01-24 | Flarion Technologies, Inc. | Methods and apparatus for selecting between multiple carriers using a single receiver chain tuned to a single carrier |
US7936793B2 (en) * | 2005-04-01 | 2011-05-03 | Freescale Semiconductor, Inc. | Methods and apparatus for synchronizing data transferred across a multi-pin asynchronous serial interface |
US20080168565A1 (en) * | 2007-01-09 | 2008-07-10 | Nokia Corporation | Method, system, mobile device, apparatus and computer program product for validating rights objects |
US7602325B2 (en) * | 2007-12-28 | 2009-10-13 | General Electric Company | Sigma delta analog to digital converter with internal synchronous demodulation |
EP2302970A1 (en) * | 2009-09-28 | 2011-03-30 | ST-Ericsson (France) SAS | Devices and methods for evaluating for a user equipment the suitability of a cell in a network |
KR20130055392A (ko) * | 2011-11-18 | 2013-05-28 | 한국전자통신연구원 | 점 대 다점 네트워크에서의 보호 절체 방법 및 장치 |
WO2020217294A1 (ja) * | 2019-04-23 | 2020-10-29 | 三菱電機株式会社 | 無線通信装置及び無線通信方法 |
JP7289514B2 (ja) * | 2019-07-08 | 2023-06-12 | 株式会社オーディオテクニカ | 制御装置、プログラム及びマイクロホンシステム |
Family Cites Families (27)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0295015A (ja) * | 1988-09-30 | 1990-04-05 | Kyocera Corp | デジタルpll回路 |
JPH03107228A (ja) | 1989-09-20 | 1991-05-07 | Mitsubishi Electric Corp | 拡散符号追尾回路 |
US5109390A (en) * | 1989-11-07 | 1992-04-28 | Qualcomm Incorporated | Diversity receiver in a cdma cellular telephone system |
GB2240696B (en) * | 1990-01-31 | 1993-11-24 | Nec Corp | Method of controlling handoff in cellular mobile radio communications systems |
JPH03268697A (ja) * | 1990-03-19 | 1991-11-29 | Fujitsu Ltd | 移動無線通信方式 |
US5991901A (en) * | 1993-02-11 | 1999-11-23 | Motorola, Inc. | Indication of coverage area limits within digital communication systems |
JP2987273B2 (ja) | 1993-05-18 | 1999-12-06 | 日本放送協会 | 同期信号処理回路 |
KR0124379B1 (ko) * | 1993-07-12 | 1997-12-01 | 김광호 | 디지탈 데이타 수신기 |
US5363376A (en) * | 1993-07-30 | 1994-11-08 | Bell Communications Research, Inc. | Method and apparatus for synchronizing timing among radio ports in wireless communications systems |
US5509051A (en) * | 1993-09-09 | 1996-04-16 | Hughes Aircraft Company | Prioritization of neighboring cells |
FR2722628B1 (fr) * | 1994-07-13 | 1996-08-09 | Tabbane Sami | Selection de cellule dans un reseau radiotelephonique cellulaire multicouche |
JP3467888B2 (ja) * | 1995-02-08 | 2003-11-17 | 三菱電機株式会社 | 受信装置及び送受信装置 |
JP3311889B2 (ja) * | 1995-02-10 | 2002-08-05 | 株式会社日立国際電気 | サンプリング信号発生回路 |
GB2303024B (en) * | 1995-07-01 | 2000-04-12 | Motorola Ltd | Method for determining handover in a multicellular communications system |
JPH0936799A (ja) * | 1995-07-21 | 1997-02-07 | Toshiba Corp | 無線通信装置 |
JP3223078B2 (ja) * | 1995-07-21 | 2001-10-29 | 株式会社日立国際電気 | 受信機 |
JPH0993517A (ja) * | 1995-09-22 | 1997-04-04 | Toshiba Corp | 液晶表示装置 |
JP3274337B2 (ja) * | 1995-12-27 | 2002-04-15 | 株式会社東芝 | Cdmaセルラ無線システム |
JP3121541B2 (ja) | 1996-04-24 | 2001-01-09 | 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ | Cdma移動通信システムにおける同期確立方法および基地局装置と移動局装置 |
US6067292A (en) | 1996-08-20 | 2000-05-23 | Lucent Technologies Inc | Pilot interference cancellation for a coherent wireless code division multiple access receiver |
JP3076762B2 (ja) * | 1996-08-30 | 2000-08-14 | 日本無線株式会社 | 基地局検出回路 |
US5844436A (en) * | 1996-11-06 | 1998-12-01 | Northern Telecom Ltd. | Method of recovering a sampling clock in a framed data communications format with reduced phase jitter and wander |
US6574211B2 (en) * | 1997-11-03 | 2003-06-03 | Qualcomm Incorporated | Method and apparatus for high rate packet data transmission |
US6208871B1 (en) * | 1998-02-27 | 2001-03-27 | Motorola, Inc. | Method and apparatus for providing a time adjustment to a wireless communication system |
US6456606B1 (en) * | 1999-03-24 | 2002-09-24 | Qualcomm Incorporated | Handoff control in an asynchronous CDMA system |
JP2000284002A (ja) * | 1999-03-29 | 2000-10-13 | Ando Electric Co Ltd | ピーク検出装置、および、ピーク検出方法 |
JP3412689B2 (ja) * | 1999-08-26 | 2003-06-03 | 日本電気株式会社 | 携帯電話機 |
-
2000
- 2000-01-12 CN CNB00807416XA patent/CN1175695C/zh not_active Expired - Fee Related
- 2000-01-12 DE DE60023663T patent/DE60023663T2/de not_active Expired - Fee Related
- 2000-01-12 WO PCT/JP2000/000102 patent/WO2001052576A1/ja active IP Right Grant
- 2000-01-12 EP EP00900343A patent/EP1161108B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2000-01-12 US US09/936,293 patent/US7039436B1/en not_active Expired - Fee Related
- 2000-01-12 JP JP2001552668A patent/JP3790163B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE60023663T2 (de) | 2006-05-24 |
DE60023663D1 (de) | 2005-12-08 |
US7039436B1 (en) | 2006-05-02 |
EP1161108A1 (en) | 2001-12-05 |
WO2001052576A1 (fr) | 2001-07-19 |
CN1175695C (zh) | 2004-11-10 |
EP1161108A4 (en) | 2003-01-02 |
CN1350755A (zh) | 2002-05-22 |
EP1161108B1 (en) | 2005-11-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3790163B2 (ja) | 移動通信端末 | |
US8059584B2 (en) | Inter-frequency neighbor list searching | |
US7209728B2 (en) | Mobile communication terminal apparatus which performs intermittent reception | |
US6556834B1 (en) | CDMA mobile terminal apparatus | |
US20040017777A1 (en) | Radio interface synchronization | |
CN1216420A (zh) | 用于扩频通信的瑞克接收机及指管理方法 | |
US7006468B1 (en) | Page monitoring method and apparatus | |
JP2928224B1 (ja) | アンテナ切替ダイバーシティ受信装置及び受信方法 | |
JPH09270734A (ja) | スペクトラム拡散方式受信装置 | |
JP4089245B2 (ja) | 移動通信端末装置及びそのセルサーチ制御方法並びにプログラム | |
JP4255601B2 (ja) | 移動通信システムにおける移動局の同期確立方法 | |
EP0938242A2 (en) | Mobile wireless terminal and power controlling method | |
JPH10271034A (ja) | Cdma移動体通信受信装置 | |
JP3686547B2 (ja) | 受信装置 | |
KR100334815B1 (ko) | 직접 확산 - 코드분할 다중접속방식 시스템에서 초기동기 획득을 위한 탐색 장치 및 방법 | |
JP4267805B2 (ja) | Cdma受信装置及びパス検出制御方法 | |
JP3367475B2 (ja) | 無線通信機および無線通信機の消費電力制御方法 | |
JP3678972B2 (ja) | 受信装置 | |
KR20060025740A (ko) | 비동기 단말기의 셀 별 복조 타이밍 관리 방법 | |
JP3781717B2 (ja) | セルサーチ方法および移動局 | |
JPH0758665A (ja) | スペクトル拡散通信用受信方法及び装置 | |
JP3675446B2 (ja) | Cdma受信装置、そのパス管理方法、及びパス管理プログラム | |
JP3815275B2 (ja) | パス・サーチ窓設定装置 | |
JP2003179588A (ja) | フレーム同期回路及び方法 | |
JP2005304068A (ja) | 移動通信システムにおける移動局の同期確立方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060322 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060330 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |