JP2000284002A - ピーク検出装置、および、ピーク検出方法 - Google Patents

ピーク検出装置、および、ピーク検出方法

Info

Publication number
JP2000284002A
JP2000284002A JP11086773A JP8677399A JP2000284002A JP 2000284002 A JP2000284002 A JP 2000284002A JP 11086773 A JP11086773 A JP 11086773A JP 8677399 A JP8677399 A JP 8677399A JP 2000284002 A JP2000284002 A JP 2000284002A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
sampling
timing
frequency
division ratio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11086773A
Other languages
English (en)
Inventor
Emiko Fujiwara
恵美子 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ando Electric Co Ltd
Original Assignee
Ando Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ando Electric Co Ltd filed Critical Ando Electric Co Ltd
Priority to JP11086773A priority Critical patent/JP2000284002A/ja
Priority to US09/537,221 priority patent/US6342849B1/en
Publication of JP2000284002A publication Critical patent/JP2000284002A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R19/00Arrangements for measuring currents or voltages or for indicating presence or sign thereof
    • G01R19/04Measuring peak values or amplitude or envelope of ac or of pulses
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R19/00Arrangements for measuring currents or voltages or for indicating presence or sign thereof
    • G01R19/25Arrangements for measuring currents or voltages or for indicating presence or sign thereof using digital measurement techniques
    • G01R19/2506Arrangements for conditioning or analysing measured signals, e.g. for indicating peak values ; Details concerning sampling, digitizing or waveform capturing

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)
  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アナログ信号のピークを検出する際に、サン
プリング周波数を高速化することなく、短時間で効率よ
く、より小さい誤差でピークを検出できるピーク検出装
置を提供する。 【解決手段】 分周器3により生成されたサンプリング
クロック信号3aに同期するタイミングでアナログ入力
信号1aをサンプリングしてディジタルデータ4aを生
成するA/D変換器4と、ディジタルデータ4aを保持
するサンプリングデータメモリ5と、サンプリングデー
タメモリ5内のデータをディジタルデータ5aとして読
み出して処理するデータ処理装置6と、を備え、さら
に、外部から入力される基準クロック信号1bを、分周
比設定信号2aにより設定された分周比で分周してサン
プリングクロック信号3aを生成する分周器3と、分周
器3における分周比を設定する分周比設定信号2aを生
成する分周比設定装置2と、を備えたアナログ信号処理
装置1である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力されたアナロ
グ信号のピークを検出するピーク検出装置、および、ピ
ーク検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】外部から入力されたアナログ信号に関す
る各種測定を行う装置においては、A(Analog)/D
(Digital )変換器により、アナログ信号を所定のサン
プリング周波数でサンプリングしてデジタルデータに変
換する処理が行われる。そして、得られたデジタルデー
タはサンプリングデータメモリと呼ばれる記憶装置に一
時的に記憶され、その後の各種処理に利用される。
【0003】しかし、上記のような従来のA/D変換器
による処理では、アナログ信号のレベル変化とは無関係
にサンプリング周波数が決定されるため、サンプリング
を行うタイミングがアナログ信号のピークに一致すると
は限らない。このため、アナログ信号のピークを小さい
誤差で検出するために様々な工夫が施されてきた。
【0004】例えば、上記の例においてサンプリング周
波数をより高速にし、単位時間あたりのサンプリングの
回数を多くする方法が知られていた。この場合、より細
かくサンプリングが行われるので、アナログ信号のレベ
ルのピークが検出されやすくなる。
【0005】また、特願平10−160507号公報に
開示されたように、サンプリングにより得られたデジタ
ルデータをもとにして、所定の補間関数による演算を実
行して補間データを算出し、算出されたデータと、サン
プリングにより得られたデータとをもとにアナログ信号
のピークを演算して求める方法が知られていた。この方
法によれば、サンプリング周波数を高速化することな
く、より正確にアナログ信号のピークを検出することが
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
方法では、より高性能のハードウェアを用いる必要があ
り、コストの増加を招くという問題点があった。
【0007】即ち、上記のサンプリング周波数を高速化
する方法では、サンプリングの回数が飛躍的に大きくな
るために、サンプリングされたデジタルデータの量が増
大する。このため、得られたデジタルデータをもとに各
種処理を行う場合には、多量のデータを保持可能な大容
量のサンプリングデータメモリが必要であり、サンプリ
ングデータメモリに係るコストが増大してしまう。さら
に、この方法では、高速でサンプリングを行うA/D変
換器が必要になり、その他の各部も高速なサンプリング
に耐えうる構成にするため、コストの増大を招いてい
た。
【0008】また、特願平10−160507号公報に
開示された方法では、サンプリングにより得られたデジ
タルデータをもとに補間関数による演算を行うので、演
算量が著しく増加し、測定に長い時間を要していた。測
定時間を短縮するためには高速な演算処理を行うハード
ウェアを用いる必要があり、コストの増加を招いてい
た。
【0009】本発明は、上記問題点を解決するため、ア
ナログ信号のピークを検出する際に、サンプリング周波
数を高速化することなく、短時間で効率よく、より小さ
い誤差でピークを検出できるピーク検出装置を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明のピーク検出装置は、所定の周
波数のクロック信号を出力するクロック信号出力手段
と、このクロック信号出力手段から出力されたクロック
タイミングで、外部から入力されたアナログ信号の信号
レベルを検知する検知手段と、この検知手段により前記
アナログ信号の信号レベルが検知されるタイミングをシ
フトさせるタイミングシフト手段と、を備えることを特
徴としている。
【0011】この請求項1記載の発明のピーク検出装置
によれば、クロック信号出力手段によって所定の周波数
のクロック信号を出力し、検知手段により、クロック信
号出力手段から出力されたクロックタイミングで外部か
ら入力されたアナログ信号の信号レベルを検知するとと
もに、検知手段によりアナログ信号の信号レベルが検知
されるタイミングをタイミングシフト手段によってシフ
トさせる。
【0012】また、請求項4記載の発明のピーク検出方
法は、所定の周波数のクロック信号を出力する第1工程
と、この第1工程で出力されたクロックタイミングで、
外部から入力されたアナログ信号の信号レベルを検知す
る第2工程と、この第2工程で前記アナログ信号の信号
レベルが検知されるタイミングをシフトさせる第3工程
と、を含むことを特徴としている。
【0013】従って、アナログ信号の信号レベルを検知
するタイミングをシフトさせるので、このタイミングが
アナログ信号のピークと大きくずれていた場合にも、タ
イミングをシフトさせることでアナログ信号のピークに
より近いタイミングで信号レベルを検知できる。特に、
アナログ信号をサンプリングしてデジタルデータを生成
するA/D変換器に適用した場合、サンプリング周波数
がアナログ信号の周波数の整数倍であっても、サンプリ
ングを行うタイミングを容易にシフトさせることがで
き、サンプリングする信号レベルとアナログ信号のピー
ク値との差をより小さくすることができる。従って、サ
ンプリング周波数の高速化や複雑な演算処理を行うこと
無く、アナログ信号のピーク値をより正確に反映した信
頼性の高いデジタル信号を、容易に、短時間で得ること
ができ、コストの増大を抑えることができる。
【0014】請求項2記載の発明のピーク検出装置は、
請求項1記載のピーク検出装置において、前記クロック
信号出力手段は、外部から入力される基準クロック信号
を所定の分周比で分周することにより前記クロック信号
を生成する分周手段を備え、前記タイミングシフト手段
は、前記分周手段における分周比を変化させることによ
って前記アナログ信号の信号レベルが検知されるタイミ
ングをシフトさせること、を特徴としている。
【0015】この請求項2記載の発明のピーク検出装置
によれば、請求項1記載のピーク検出装置において、ク
ロック信号出力手段は、分周手段によって、外部から入
力される基準クロック信号を所定の分周比で分周するこ
とにより発振信号を生成するとともに、タイミングシフ
ト手段は、分周手段における分周比を変化させることに
よってアナログ信号の信号レベルが検知されるタイミン
グをシフトさせる。
【0016】また、請求項5記載の発明のピーク検出方
法は、請求項4記載のピーク検出方法であって、前記第
1工程では、外部から入力される基準クロック信号を所
定の分周比で分周することによって前記クロック信号を
生成するとともに、前記第3工程では、前記第1工程に
おける分周比を変化させることによって前記アナログ信
号の信号レベルが検知されるタイミングをシフトさせる
こと、を特徴としている。
【0017】従って、外部から入力される基準クロック
信号を分周することで発振信号を生成するとともに、分
周比を変化させることによってアナログ信号の信号レベ
ルを検知するタイミングをシフトさせるので、タイミン
グをシフトさせるための装置構成を簡略化することがで
きる。これにより、低コストで実現可能なピーク検出装
置によって、アナログ信号をより正確に反映した信頼性
の高いデジタル信号を、さらに容易に得ることができ
る。
【0018】請求項3記載の発明のピーク検出装置は、
請求項2記載のピーク検出装置において、前記タイミン
グシフト手段は、前記分周手段における分周比を一時的
に変化させることによって前記アナログ信号の信号レベ
ルを検知するタイミングをシフトさせること、を特徴と
している。
【0019】この請求項3記載の発明のピーク検出装置
によれば、請求項2記載のピーク検出装置において、タ
イミングシフト手段は、分周手段における分周比を一時
的に変化させることによってアナログ信号の信号レベル
を検知するタイミングをシフトさせる。
【0020】従って、分周比を一時的に変化させること
によってアナログ信号の信号レベルを検知するタイミン
グをシフトさせるので、このタイミングがシフトした後
は、もとの周波数の発振信号に基づいてアナログ信号の
信号レベルが検知される。これにより、アナログ信号を
サンプリングしてデジタルデータを生成するA/D変換
器に適用した場合には、得られるデジタルデータのデー
タ量が著しく増大する等の事態を防止し、さらに、アナ
ログ信号をサンプリングする際のサンプリング周波数を
一時的に変化させるだけで済み、得られるデータの処理
を複雑化させることがない。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図1〜図3の図面を参照しながら説明する。
【0022】図1は、本発明の実施の形態におけるアナ
ログ信号処理装置1の概略構成を示すブロック図であ
る。なお、本実施の形態におけるピーク検出装置として
のアナログ信号処理装置1においては、分周比設定装置
2は請求項記載のタイミングシフト手段として機能し、
同様に、分周器3はクロック信号出力手段およびその分
周手段として機能し、A/D変換器4は検知手段として
機能する。さらに、分周器3における動作は請求項記載
の第1工程に対応し、同様に、A/D変換器4における
動作は第2工程に対応し、分周比設定装置2における動
作は第3工程に対応する。
【0023】図1に示すように、本発明の実施の形態に
おけるアナログ信号処理装置1は、分周比設定装置2、
分周器3、A(Analog )/D(Digital)変換器4、サ
ンプリングデータメモリ5およびデータ処理装置6等に
よって構成されている。また、アナログ信号処理装置1
には、その外部に接続された各種測定装置(図示略)や
通信装置(図示略)等からアナログ信号としてのアナロ
グ入力信号1aが入力されるとともに、外部接続された
発振器(図示略)等から基準クロック信号1bが入力さ
れる。
【0024】分周比設定装置2は、分周器3における分
周比を指定する分周比設定信号2aを生成し、分周器3
に対して出力する。この分周比設定装置2が生成する分
周比設定信号2aによれば、後述するA/D変換器4に
よるサンプリングが実行中であっても、分周器3におけ
る分周比を変更させることが可能である。
【0025】分周器3は、分周比設定装置2から入力さ
れる分周比設定信号2aにより指定された分周比で、ア
ナログ信号処理装置1の外部より入力される基準クロッ
ク信号1bを分周してサンプリングクロック信号3aを
生成し、このサンプリングクロック信号3aをA/D変
換器4に対して出力する。また、分周器3は、分周比設
定装置2から入力される分周比設定信号2aにより指定
される分周比を随時検知して、分周比設定信号2aによ
り指定される分周比が変化した場合には、A/D変換器
4におけるサンプリングが実行中であっても分周比を変
更する。従って、A/D変換器4のサンプリングが実行
中でもサンプリングクロック信号3aの発振周波数を変
化させることができる。
【0026】A/D変換器4は、分周器3から入力され
るサンプリングクロック信号3aに同期したタイミング
で、アナログ信号処理装置1の外部より入力されるアナ
ログ入力信号1aをサンプリングしてその信号レベルを
検出し、検出結果をデジタルデータ4aとしてサンプリ
ングデータメモリ5へ順次出力する。
【0027】図2は、A/D変換器4によりサンプリン
グが行われるサンプリング区間と、サンプリングクロッ
ク信号3aの変化との対応関係の一例を示す図である。
ここで、サンプリング区間とは、A/D変換器4により
アナログ入力信号1aのサンプリングが行われる時間で
あり、図2に示す例では、T0〜T2の間、A/D変換
器4によるサンプリングが行われるものとして説明す
る。
【0028】図2に示すサンプリング区間T0〜T2の
うち、前半のT0〜T1においては、サンプリングクロ
ック信号3aの発振周波数は「fs1」である。この発
振周波数のサンプリングクロック信号3aは、分周器3
における分周比が「N」の場合に生成される。また、図
2に示すサンプリング区間の内、後半のT1〜T2にお
いては、サンプリングクロック信号3aの発振周波数が
「fs2」となっている。この発振周波数「fs2」
は、分周器3における分周比が「N+1」の場合に生成
される。
【0029】つまり、図2に示すサンプリング区間の途
中、T1で分周器3における分周比が「N」から「N+
1」に変化し、この変化に伴って、サンプリングクロッ
ク信号3aの発振周波数が「fs1」から「fs2」に
変化している。このように、アナログ信号処理装置1に
おいては、A/D変換器4におけるサンプリングが実行
中であってもサンプリングクロック信号3aの発振周波
数を変化させることができる。
【0030】なお、図2に示す例では、サンプリング区
間の途中、T1で分周器3の分周比が「N」から「N+
1」に変化していたが、T1〜T2の間に再び「N」に
変化させることも可能であり、分周器3に設定される分
周比および分周比の変化の回数は任意である。
【0031】サンプリングデータメモリ5は、A/D変
換器4から入力されるデジタルデータ4aを一時的に保
持する記憶媒体であり、半導体記憶素子等により構成さ
れる。そして、このサンプリングデータメモリ5内に保
持されたデジタルデータ4aは、デジタルデータ5aと
してデータ処理装置6に対して出力される。
【0032】データ処理装置6は、サンプリングデータ
メモリ5から入力されるデジタルデータ5aに基づいて
各種処理を行う演算処理装置である。このデータ処理装
置6は、A/D変換器4における一連のサンプリングが
終了し、デジタルデータ4aが全てサンプリングデータ
メモリ5に保持された後で、サンプリングデータメモリ
5内のデータを順次デジタルデータ5aとして読み出
す。そして、読み出したデータの中で最大の値および最
小の値を求め、これら最大値および最小値を、アナログ
入力信号1aのピーク値として判別する。
【0033】ここで、以上のように構成されるアナログ
信号処理装置1におけるアナログ入力信号1aのピーク
検出の様子について説明する。
【0034】図3は、アナログ信号処理装置1に入力さ
れるアナログ入力信号1aのピーク検出の様子を示す図
であり、アナログ入力信号1aの信号波形と、アナログ
信号処理装置1によるサンプリングのタイミングとの対
応関係を示している。なお、図3において、縦軸はアナ
ログ入力信号1aの信号レベル(電圧値)を示し、横軸
は時間を示す。
【0035】この図3に示す例では、アナログ入力信号
1aの信号波形は所定の発振周波数の一般的な正弦波で
あり、このアナログ入力信号1aについて、時刻t0〜
t3の間、A/D変換器4によってサンプリングを行っ
てピークを検出する。
【0036】図3に示すサンプリングが開始された直
後、時刻t0からのサンプリングクロック信号3aの発
振周波数は「fs1」である。従って、A/D変換器4
によってサンプリング周波数「fs1」のサンプリング
が実行されると、時刻t1までの間に符号A1〜A6で
示すタイミングでアナログ入力信号1aの信号レベルが
検知され、検知結果を示すディジタルデータ4aがサン
プリングデータメモリ5に保持される。
【0037】しかしながら、図中、符号A1〜A6で示
すタイミングは、いずれもアナログ入力信号1aのピー
ク(極大値および極小値)からずれてしまっている。特
に、サンプリングクロック信号3aの発振周波数がアナ
ログ入力信号1aの発振周波数の整数倍になっている場
合には、アナログ入力信号1aのピークとサンプリング
のタイミングとの位相がずれないので、アナログ入力信
号1aのピークとサンプリングのタイミングとが一定の
ずれを保ったままになる。
【0038】例えば、図3中、符号A1で示すタイミン
グと符号A5で示すタイミングとは、アナログ入力信号
1aのピークから同じ時間だけずれてしまっている。従
って、時刻t0〜t1の間で、符号A1〜A6のタイミ
ングでサンプリングされた信号レベルの最小値は符号A
5,A6で検出された信号レベルとなり、アナログ入力
信号1aのピーク値から一定のずれを生じたままにな
る。
【0039】そこで、時刻t1で、A/D変換器4によ
るサンプリングの実行中に分周器3の分周比が「N」か
ら「N+1」へと変化すると、分周器3から出力される
サンプリングクロック信号3aの発振周波数が「fs
2」に変化する。このため、A/D変換器4におけるサ
ンプリングのタイミングが変化し、図3中、符号B1〜
B6で示すタイミングでサンプリングが行われ、サンプ
リングクロック信号3aの発振周波数が変化すること
で、サンプリングのタイミングが変化して位相がシフト
する。
【0040】例えば、時刻t1でサンプリングクロック
信号3aの発振周波数が変化しなかったならば、符号A
6で示すタイミングの次に、符号A7で示すタイミング
でサンプリングが行われることになる。しかし、サンプ
リングクロック信号3aの発振周波数の変化により、符
号B1で示すタイミングは、符号A7で示すタイミング
から位相がシフトしているので、検知されるタイミング
とアナログ入力信号1aのピークとのずれが異なってく
る。
【0041】即ち、符号B2で示すタイミングでサンプ
リングが行われると、検知されるアナログ入力信号1a
の信号レベルはアナログ入力信号1aのピーク値付近の
値となる。これは、符号A3,A4或いはA7で検知さ
れる信号レベルよりも、よりアナログ入力信号1aのピ
ーク値に近い信号レベルである。
【0042】その後、さらに時刻t2で分周器3の分周
比が「N」に変化すると、サンプリングクロック信号3
aの発振周波数が「fs1」に戻り、時刻t3までの間
に符号C1〜C5に示すタイミングでサンプリングが行
われる。この符号C1〜C6で示すタイミングは、時刻
t0〜t1の間に行われたサンプリングと同じ発振周波
数のサンプリングクロック信号3aに同期して行われ
る。
【0043】ところが、時刻t1〜t2の間に、発振周
波数が「fs2」のサンプリングクロック信号3aに同
期したタイミングでサンプリングが行われたため、符号
C1〜C5で示すタイミングでサンプリングすると、符
号A1〜A6で示すタイミングとは異なる位相でサンプ
リングすることになり、検知される信号レベルも異なっ
ている。
【0044】例えば、符号A7で示すタイミングでのア
ナログ入力信号1aの信号レベルと、符号C1で示すタ
イミングでの信号レベルとは、いずれもアナログ入力信
号1aのピーク付近の値でありながら、図中、符号Dで
示す差が生じている。つまり、符号C1で示すタイミン
グで検知される信号レベルは、符号A7で示すタイミン
グで検知される信号レベルよりも、符号Dで示す分だ
け、よりアナログ入力信号1aのピーク値に近い値であ
る。
【0045】従って、時刻t1〜t2の間、分周器3の
分周比を「N+1」に変化させることにより、A/D変
換器4におけるサンプリングのタイミングの位相をシフ
トさせ、サンプリングのタイミングがアナログ入力信号
1aのピークに近くなり、よりアナログ入力信号1aの
ピーク値に近い信号レベルを検知する事ができる。ま
た、時刻t2以後、分周器3の分周比が元の値「N」に
戻されても、位相がシフトしているために、時刻t1以
前とは異なるタイミングでサンプリングを行うことがで
きる。
【0046】そして、時刻t0〜t3の間に検知された
信号レベルは、サンプリングデータメモリ5によって保
持され、データ処理装置6により、その最大値と最小値
とが判別されるので、アナログ入力信号1aのピーク値
に最も近い値を判別することができる。このため、分周
器3の分周比を変化させることによって、かえってアナ
ログ入力信号1aのピーク値から離れた信号レベルを検
知した場合であっても、アナログ入力信号1aのピーク
値に近い信号レベルを得ることができる。また、分周器
3の分周比が「N」から「N+1」へと変化する際に、
A/D変換器4におけるサンプリングのタイミングがシ
フトすればよいので、サンプリングクロック信号3aが
極端に大きく変化する必要がない。このため、特に高速
のサンプリングに対応する構成としなくても良く、コス
トの増大を抑えることができる。
【0047】なお、以上の実施の形態における「N」は
任意の整数であり、その具体的数値については限定され
ない。また、分周器3における分周比は、「N」から
「N+1」に変化するだけでなく、例えば「N」から
「N+3」に変化する構成であっても良いし、特に限定
されるものではない。
【0048】以上のように、本発明の実施の形態におけ
るアナログ信号処理装置1によれば、分周器3の分周比
を設定する分周比設定信号2aを出力する分周比設定装
置2と、分周比設定信号2aにより設定される分周比で
基準クロック信号1bを分周することによりサンプリン
グクロック信号3aを生成する分周器3と、サンプリン
グクロック信号3aに同期したタイミングでアナログ入
力信号1aのサンプリングを行うA/D変換器4と、A
/D変換器4によるサンプリングで得られたデジタルデ
ータ4aを保持するサンプリングデータメモリ5と、サ
ンプリングデータメモリ5内に保持されたデータをデジ
タルデータ5aとして読み出して判別するデータ処理装
置6と、を備えたアナログ信号処理装置1であって、ア
ナログ入力信号1aのサンプリングを実行中に、分周器
3の分周比を変化させることによってサンプリングクロ
ック信号3aの発振周波数をシフトさせ、A/D変換器
4におけるサンプリングのタイミングの位相をシフトさ
せる。
【0049】これによって、A/D変換器4におけるサ
ンプリングのタイミングがアナログ入力信号1aのピー
クのタイミングとずれていた場合には、よりアナログ入
力信号1aのピークに近づくようにサンプリングのタイ
ミングをシフトさせることができる。従って、サンプリ
ングの周波数を高速化したり、複雑な演算処理を行うこ
と無く、アナログ入力信号1aのサンプリングの精度を
容易に向上させ、短時間で、アナログ入力信号1aの信
号レベルをより正確に反映したデジタルデータを得るこ
とができる。また、サンプリングクロック信号3aの変
化の度合いが比較的小さくても、十分に本発明の効果が
得られるので、アナログ信号処理装置1の各部を、高速
のサンプリング周波数に対応させる必要が無く、容易
に、かつ低コストで実現可能である。
【0050】特に、サンプリングクロック信号3aの発
振周波数が、アナログ入力信号1aの発振周波数の整数
倍に該当するような場合には、従来はA/D変換器4に
より得られるデータの質の向上は望めないのに対して、
サンプリングクロック信号3aの発振周波数を僅かに変
化させて位相をシフトさせることにより、よりアナログ
入力信号1aの信号レベルを正確に反映したデジタルデ
ータを、容易に得ることができる。
【0051】さらに、アナログ信号処理装置1において
は、分周比設定信号2aによって分周器3の分周比を一
時的に変化させ、その後、もとの分周比に戻した場合で
あってもA/D変換器4でアナログ信号をサンプリング
するタイミングをシフトさせることができるので、デー
タ処理装置6における処理をさらに簡略化し、より短時
間で処理することができる。
【0052】また、アナログ信号処理装置1において
は、分周器3における分周比を「1」増加させるだけで
十分に上記の効果を得ることができるので、分周比設定
装置2についても非常に簡単な構成とすることができ、
より低コストで実現可能である。
【0053】なお、上記実施の形態におけるアナログ信
号処理装置1においては、分周比設定装置2から出力さ
れる分周比設定信号2aによって分周器3の分周比を変
化させることにより、A/D変換器4におけるサンプリ
ングのタイミングの位相をシフトさせる構成としたが、
本発明はこれに限定されるものではなく、分周器3を一
定の分周比で分周を行う分周器として構成し、A/D変
換器4におけるサンプリングのタイミングをシフトさせ
る位相シフト器を、請求項記載のタイミングシフト手段
として用いる構成としても良い。つまり、A/D変換器
4におけるサンプリングの周波数を変化させることな
く、サンプリングのタイミングの位相をシフトさせるこ
とによって、上記実施の形態と同様の効果を奏するもの
である。また、上記実施の形態におけるアナログ信号処
理装置1においては、その他の細部構成についても適宜
変更可能である。
【0054】
【発明の効果】請求項1記載の発明のピーク検出装置、
および、請求項4記載の発明のピーク検出方法によれ
ば、アナログ信号の信号レベルを検知するタイミングを
シフトさせるので、このタイミングがアナログ信号のピ
ークと大きくずれていた場合にも、タイミングをシフト
させることで、アナログ信号のピークにより近いタイミ
ングで信号レベルを検知できる。特に、アナログ信号を
サンプリングしてデジタルデータを生成するA/D変換
器に適用した場合、サンプリング周波数がアナログ信号
の周波数の整数倍であっても、サンプリングを行うタイ
ミングを容易にシフトさせることができ、サンプリング
する信号レベルとアナログ信号のピーク値との差をより
小さくすることができる。従って、サンプリング周波数
の高速化や複雑な演算処理を行うこと無く、アナログ信
号のピーク値をより正確に反映した信頼性の高いデジタ
ル信号を、容易に、短時間で得ることができ、コストの
増大を抑えることができる。
【0055】請求項2記載の発明のピーク検出装置、お
よび、請求項5記載の発明のピーク検出方法によれば、
外部から入力される基準クロック信号を分周することで
発振信号を生成するとともに、分周比を変化させること
によってアナログ信号の信号レベルを検知するタイミン
グをシフトさせるので、タイミングをシフトさせるため
の装置構成を簡略化することができる。これにより、低
コストで実現可能なピーク検出装置によって、アナログ
信号をより正確に反映した信頼性の高いデジタル信号
を、さらに容易に得ることができる。
【0056】請求項3記載の発明のピーク検出装置によ
れば、分周比を一時的に変化させることによってアナロ
グ信号の信号レベルを検知するタイミングをシフトさせ
るので、このタイミングがシフトした後は、もとの周波
数の発振信号に基づいてアナログ信号の信号レベルが検
知される。これにより、アナログ信号をサンプリングし
てデジタルデータを生成するA/D変換器に適用した場
合には、得られるデジタルデータのデータ量が著しく増
大する等の事態を防止し、さらに、アナログ信号をサン
プリングする際のサンプリング周波数を一時的に変化さ
せるだけで済み、得られるデータの処理を複雑化させる
ことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるアナログ信号処理
装置1の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すA/D変換器4によりサンプリング
が行われるサンプリング区間と、サンプリングクロック
信号3aの変化との対応関係の一例を示す図である。
【図3】図1に示すアナログ信号処理装置1により実行
されるアナログ入力信号1aのピーク検出の様子を示す
図である。
【符号の説明】
1 アナログ信号処理装置(ピーク検出装置) 2 分周比設定装置(タイミングシフト手段) 3 分周器(クロック信号出力手段;分周手段) 4 A/D変換器(検知手段) 5 サンプリングデータメモリ 6 データ処理装置 1a アナログ入力信号(アナログ信号) 1b 基準クロック信号 2a 分周比設定信号 3a サンプリングクロック信号(クロック信号) 4a,5a デジタルデータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の周波数のクロック信号を出力するク
    ロック信号出力手段と、 このクロック信号出力手段から出力されたクロックタイ
    ミングで、外部から入力されたアナログ信号の信号レベ
    ルを検知する検知手段と、 この検知手段により前記アナログ信号の信号レベルが検
    知されるタイミングをシフトさせるタイミングシフト手
    段と、 を備えることを特徴とするピーク検出装置。
  2. 【請求項2】前記クロック信号出力手段は、外部から入
    力される基準クロック信号を所定の分周比で分周するこ
    とにより前記クロック信号を生成する分周手段を備え、 前記タイミングシフト手段は、前記分周手段における分
    周比を変化させることによって前記アナログ信号の信号
    レベルが検知されるタイミングをシフトさせること、を
    特徴とする請求項1記載のピーク検出装置。
  3. 【請求項3】前記タイミングシフト手段は、前記分周手
    段における分周比を一時的に変化させることによって前
    記アナログ信号の信号レベルを検知するタイミングをシ
    フトさせること、を特徴とする請求項2記載のピーク検
    出装置。
  4. 【請求項4】所定の周波数のクロック信号を出力する第
    1工程と、 この第1工程で出力されたクロックタイミングで、外部
    から入力されたアナログ信号の信号レベルを検知する第
    2工程と、 この第2工程で前記アナログ信号の信号レベルが検知さ
    れるタイミングをシフトさせる第3工程と、 を含むことを特徴とするピーク検出方法。
  5. 【請求項5】前記第1工程では、外部から入力される基
    準クロック信号を所定の分周比で分周することによって
    前記クロック信号を生成するとともに、 前記第3工程では、前記第1工程における分周比を変化
    させることによって前記アナログ信号の信号レベルが検
    知されるタイミングをシフトさせること、 を特徴とする請求項4記載のピーク検出方法。
JP11086773A 1999-03-29 1999-03-29 ピーク検出装置、および、ピーク検出方法 Pending JP2000284002A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11086773A JP2000284002A (ja) 1999-03-29 1999-03-29 ピーク検出装置、および、ピーク検出方法
US09/537,221 US6342849B1 (en) 1999-03-29 2000-03-29 Method and apparatus for peak detection of an analog signal

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11086773A JP2000284002A (ja) 1999-03-29 1999-03-29 ピーク検出装置、および、ピーク検出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000284002A true JP2000284002A (ja) 2000-10-13

Family

ID=13896084

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11086773A Pending JP2000284002A (ja) 1999-03-29 1999-03-29 ピーク検出装置、および、ピーク検出方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6342849B1 (ja)
JP (1) JP2000284002A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013036928A (ja) * 2011-08-10 2013-02-21 Denso Corp データ解析装置、レーダ装置、およびデータ解析方法
WO2019189059A1 (ja) * 2018-03-29 2019-10-03 パイオニア株式会社 制御装置および制御方法
CN110320405A (zh) * 2019-07-05 2019-10-11 厦门高瑞特电气自动化有限公司 一种超幅工频模拟量信号的采样方法和采样系统

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3790163B2 (ja) * 2000-01-12 2006-06-28 三菱電機株式会社 移動通信端末
US7274746B2 (en) * 2003-12-24 2007-09-25 Spirent Communications Of Rockville, Inc. System and method for mitigating noise associated with information communication
US7602325B2 (en) * 2007-12-28 2009-10-13 General Electric Company Sigma delta analog to digital converter with internal synchronous demodulation

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3311889B2 (ja) * 1995-02-10 2002-08-05 株式会社日立国際電気 サンプリング信号発生回路

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013036928A (ja) * 2011-08-10 2013-02-21 Denso Corp データ解析装置、レーダ装置、およびデータ解析方法
WO2019189059A1 (ja) * 2018-03-29 2019-10-03 パイオニア株式会社 制御装置および制御方法
CN110320405A (zh) * 2019-07-05 2019-10-11 厦门高瑞特电气自动化有限公司 一种超幅工频模拟量信号的采样方法和采样系统
CN110320405B (zh) * 2019-07-05 2021-07-09 厦门高瑞特电气自动化有限公司 一种超幅工频模拟量信号的采样方法和采样系统

Also Published As

Publication number Publication date
US6342849B1 (en) 2002-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20030058144A1 (en) Input delay correcting system and method for a/d converter and storage medium
US20060202875A1 (en) Triggered data generator
JP2000284002A (ja) ピーク検出装置、および、ピーク検出方法
KR101067580B1 (ko) 위상 오차 판정 방법 및 디지털 pll 장치
JP2000230947A (ja) デジタル位相制御ループにおける周波数検出方法
JP2001309312A (ja) ジッタ検出回路
JP2001136073A (ja) 圧縮方法及び装置、圧縮伸長システム、記録媒体
US7501861B2 (en) Phase-difference detecting apparatus and method
JPH10160507A (ja) ピーク検出装置
US20030090403A1 (en) Data reproduction device with simplified circuit structure
JPH08146160A (ja) 時間測定装置
JPS5997077A (ja) 時間電圧変換器
JP2001166882A (ja) 表示装置
JPH11112440A (ja) サンプリングレートコンバータ
JPS62188483A (ja) 時間軸誤差補正装置
JP3567869B2 (ja) サンプリングレートコンバータ
JP2627758B2 (ja) 信号発生装置
JPH11340789A (ja) サンプルレートコンバータ
JP2007010347A (ja) タイムインターバル測定装置、タイムインターバル測定方法
JP3196183B2 (ja) 時間測定装置
JP3945389B2 (ja) 時間電圧変換器及び方法
JPH02138877A (ja) 波形記憶装置
JP3204175B2 (ja) クロック位相同期回路
JP2531437B2 (ja) ビデオ信号検査装置
JPH01194709A (ja) 位相判別回路