JP3121541B2 - Cdma移動通信システムにおける同期確立方法および基地局装置と移動局装置 - Google Patents

Cdma移動通信システムにおける同期確立方法および基地局装置と移動局装置

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JP3121541B2
JP3121541B2 JP10271796A JP10271796A JP3121541B2 JP 3121541 B2 JP3121541 B2 JP 3121541B2 JP 10271796 A JP10271796 A JP 10271796A JP 10271796 A JP10271796 A JP 10271796A JP 3121541 B2 JP3121541 B2 JP 3121541B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、符号分割多元接続
方式(以下、CDMAと略称する)の移動通信システム
において発着信接続時およびソフトハンドオーバ時にお
ける無線回線の同期を確立するCDMA移動通信システ
ムにおける同期確立方法および基地局装置と移動局装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】移動通信システムでは、無線回線の同期
確立に時間がかかり、同期確立時間中に通信が途絶える
ことがある。同期確立に時間を要した場合には、ユーザ
に対して通話不可能な時間を無意味に与えることにな
り、サービス性上容認することはできない。そこで、無
線回線の同期確立時間を監視するための同期確立待ちタ
イマを設け、このタイマが満了しても、同期が確立でき
ない場合には同期確立処理を停止し、即座に終話処理ま
たはハンドオーバ処理の中断を行うようにしている。
【0003】CDMA以外の従来の移動通信システムで
は、発着信接続時の無線回線設定とハンドオーバ時の無
線回線設定における無線回線の同期確立時間を監視する
ための同期確立待ちタイマとして同一のものを使用し、
そのタイマの時間を数秒程度とし、この数秒の間に無線
回線の同期確立を完了しない場合には、同期確立処理を
停止し、即座に終話処理またはハンドオーバ処理の中断
を行うようにしている。
【0004】ところで、CDMA移動通信システムにお
けるソフトハンドオーバでは、ソフトハンドオーバ元無
線回線は維持されているため、ソフトハンドオーバ先無
線回線が同期確立できない間も通信は維持され、サービ
ス性上、同期確立待ちタイマを短くする必要はない。
【0005】また、CDMA移動通信システムのソフト
ハンドオーバでは、その送信電力制御によりソフトハン
ドオーバ先無線回線の同期確立に長い時間を必要とす
る。更に詳しく、図5を参照して説明する。
【0006】図5は、ダイバーシティハンドオーバ実行
前において、送信電力制御を行わず一定の最大送信電力
で送信した場合と送信電力制御を行った場合の各基地局
における希望波受信レベルと干渉波受信レベルの比であ
る受信SIRの時間変動例を示す図である。同図におい
ては、まず基地局1と通信しており、基地局2に対して
ダイバーシティハンドオーバを起動する場合を考える。
送信電力制御を行っている場合、同図の下部で示すよう
に、基地局1の受信SIRは常時基準SIRに維持され
ているため、基地局2の受信SIRは基地局1との受信
SIR差だけ基準SIRに対して変動することになる。
【0007】このような環境下でダイバーシティハンド
オーバを起動した場合、基地局2の受信SIRが基準S
IRに対して大きく劣化している場合には同期確立を実
行することは不可能である。基準SIRに対して基地局
2の受信SIRが良好な状態で維持されれば、同期確立
を完了することができる。しかしながら、同期確立処理
はチップ同期〜フレーム同期と段階を経る必要があり、
その一連の処理を行う間、受信SIRの良好な状態を維
持できなければ同期確立は失敗する。これに対して、移
動局の移動に伴う無線環境の変動、特に瞬時変動によ
り、良好な状態をこの間維持できる確率は低い。以上の
ような状況により、送信電力制御中のソフトハンドオー
バ先基地局での上り通信チャネルの同期確立には時間を
要する。
【0008】従って、上述した従来の移動通信システム
のように、ソフトハンドオーバ時における同期確立待ち
タイマとして、発着信接続時と同一の数秒の同期確立待
ちタイマを使用した場合には、タイマ満了によりソフト
ハンドオーバ処理が中断されることが頻繁に起こりうる
ことになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、発着
信接続時とソフトハンドオーバ時とで同一の数秒の同期
確立待ちタイマを使用した場合には、通信品質に影響を
与えないにも関わらず、ソフトハンドオーバ処理を数秒
で中断することが頻繁に起こりうるため、ソフトハンド
オーバを実行しにくいという問題がある。
【0010】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、ソフトハンドオーバ時におけ
る同期確立待ちタイマ時間を長く設定し、ソフトハンド
オーバ時の無線回線の同期確立を確実に行い得るCDM
A移動通信システムにおける同期確立方法および基地局
装置と移動局装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、移動局および基地局は発
着信接続に伴う無線回線設定かまたはソフトハンドオー
バに伴う無線回線設定か識別し、発着信接続に伴う無線
回線設定の場合には第1の所定の時限以内に該無線回線
の同期確立を行い、該第1の所定の時限以内に同期確立
が行われない場合には同期確立を中止し、ソフトハンド
オーバに伴う無線回線設定の場合には前記第1の所定の
時限よりも長い第2の所定の時限以内に該無線回線の同
期確立を行い、該第2の所定の時限以内に同期確立が行
われない場合に同期確立を中止することを要旨とする。
【0012】請求項1記載の本発明にあっては、発着信
接続に伴う無線回線設定時には第1の所定の時限以内に
無線回線の同期確立を行い、第1の所定の時限以内に同
期確立が行われない場合には同期確立を中止し、ソフト
ハンドオーバに伴う無線回線設定時には第1の所定の時
限よりも長い第2の所定の時限以内に無線回線の同期確
立を行い、第2の所定の時限以内に同期確立が行われな
い場合に同期確立を中止し、これによりソフトハンドオ
ーバ時の無線回線の同期確立を確実に行うことができる
ようにしている。
【0013】また、請求項2記載の本発明は、請求項1
記載の発明において、前記第1の所定の時限は数秒程度
であり、前記第2の所定の時限は数十秒程度であること
を要旨とする。
【0014】請求項2記載の本発明にあっては、ソフト
ハンドオーバ時の無線回線の同期確立待ち時限である第
2の所定の時限を数十秒と長く設定し、ソフトハンドオ
ーバ時における無線回線の同期確立を確実に行うことが
できる。
【0015】更に、請求項3記載の本発明は、移動局か
らの発信要求信号、上位局からの着信要求信号、ソフト
ハンドオーバ元基地局からのソフトハンドオーバ起動通
知信号に基づいて発着信接続に伴う無線回線設定かまた
はソフトハンドオーバに伴う無線回線設定かを識別する
識別手段と、該識別手段により発着信接続に伴う無線回
線設定であると識別された場合に起動され、第1の所定
の時限を計数する第1のタイマと、前記識別手段により
ソフトハンドオーバに伴う無線回線設定であると識別さ
れた場合に起動され、前記第1の所定の時限よりも長い
第2の所定の時限を計数する第2のタイマと、発着信接
続に伴う無線回線設定の場合には前記第1の所定の時限
以内に無線回線の同期確立を行い、ソフトハンドオーバ
に伴う無線回線設定の場合には前記第2の所定の時限以
内に無線回線の同期確立を行い、該第1および第2の所
定の時限以内に同期確立が行われない場合には同期確立
を中止するように制御する制御手段とを有することを要
旨とする。
【0016】請求項3記載の本発明にあっては、発着信
接続に伴う無線回線設定では第1のタイマを起動し、ソ
フトハンドオーバに伴う無線回線設定では第2のタイマ
を起動し、各タイマの時限以内に無線回線の同期確立を
行い、各時限以内に同期確立が行われない場合には同期
確立を中止し、ソフトハンドオーバ時の第2のタイマの
時限を長く設定することにより、ソフトハンドオーバ時
における無線回線の同期確立を確実に行うことができ
る。
【0017】請求項4記載の本発明は、請求項3記載の
発明において、前記第1の所定の時限は数秒程度であ
り、前記第2の所定の時限は数十秒程度であることを要
旨とする。
【0018】請求項4記載の本発明にあっては、ソフト
ハンドオーバ時の無線回線の同期確立待ち時限である第
2の所定の時限を数十秒と長く設定し、ソフトハンドオ
ーバ時における無線回線の同期確立を確実に行うことが
できる。
【0019】また、請求項5記載の本発明は、発着信接
続に伴う無線回線設定かまたはソフトハンドオーバに伴
う無線回線設定かを識別する識別手段と、該識別手段に
より発着信接続に伴う無線回線設定であると識別された
場合に起動され、第1の所定の時限を計数する第1のタ
イマと、前記識別手段によりソフトハンドオーバに伴う
無線回線設定であると識別された場合に起動され、前記
第1の所定の時限よりも長い第2の所定の時限を計数す
る第2のタイマと、発着信接続に伴う無線回線設定の場
合には前記第1の所定の時限以内に無線回線の同期確立
を行い、ソフトハンドオーバに伴う無線回線設定の場合
には前記第2の所定の時限以内に無線回線の同期確立を
行い、該第1および第2の所定の時限以内に同期確立が
行われない場合には同期確立を中止するように制御する
制御手段とを有することを要旨とする。
【0020】請求項5記載の本発明にあっては、発着信
接続に伴う無線回線設定では第1のタイマを起動し、ソ
フトハンドオーバに伴う無線回線設定では第2のタイマ
を起動し、各タイマの時限以内に無線回線の同期確立を
行い、各時限以内に同期確立が行われない場合には同期
確立を中止し、ソフトハンドオーバ時の第2のタイマの
時限を長く設定することにより、ソフトハンドオーバ時
における無線回線の同期確立を確実に行うことができ
る。
【0021】更に、請求項6記載の本発明は、請求項5
記載の発明において、前記第1の所定の時限は数秒程度
であり、前記第2の所定の時限は数十秒程度であること
を要旨とする。
【0022】請求項6記載の本発明にあっては、ソフト
ハンドオーバ時の無線回線の同期確立待ち時限である第
2の所定の時限を数十秒と長く設定し、ソフトハンドオ
ーバ時における無線回線の同期確立を確実に行うことが
できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。
【0024】図1および図2は、それぞれ本発明の一実
施形態に係わるCDMA移動通信システムにおける同期
確立方法を実施する基地局および移動局の構成を示すブ
ロック図である。
【0025】図1に示す基地局は、移動局からの無線信
号を受信するとともに、移動局への無線信号を送信する
アンテナ1を有し、該アンテナ1で受信した移動局から
の信号は送受分配回路3、受信回路5を介して復調回路
7に供給され、ここで同期確立が行われるとともに、拡
散コードを用いた逆拡散および通常の復調が行われる。
復調された信号は復号化回路9に供給され、伝送信号と
制御信号の復号が行われ、制御信号は制御回路11に供
給され、伝送信号は有線回線送信回路13を介して上位
局に送信される。また、上位局からの伝送信号は有線回
線受信回路15で受信され、制御信号と伝送信号とに分
解され、制御信号は制御回路11に供給され、伝送信号
は制御回路11からの制御信号とともに符号化回路17
で符号化され、変調回路19で一次変調および拡散コー
ドを用いた拡散変調を施されてから、送信回路21およ
び送受分配回路3を介してアンテナ1から移動局に送信
される。
【0026】更に、制御回路11は、移動局から受信し
た発信要求信号、上位局から有線回線受信回路15を介
して受信した着信要求信号、ソフトハンドオーバ元基地
局から上位局を介して受信したソフトハンドオーバ起動
通知信号に基づいて発着信接続に伴う無線回線設定かま
たはソフトハンドオーバに伴う無線回線設定かを識別す
る識別機能を有するとともに、該制御回路11には第1
のタイマ23および第2のタイマ25が接続されてい
る。
【0027】第1のタイマ23は、制御回路11の前記
識別機能が発着信接続に伴う無線回線設定であると識別
した場合に起動され、発着信接続時の無線回線設定にお
ける無線回線の同期確立時間を監視するための同期確立
待ち時限である第1の所定の時限、例えば数秒を計数す
るタイマである。また、第2のタイマ25は、制御回路
11の前記識別機能がソフトハンドオーバに伴う無線回
線設定であると識別した場合に起動され、ハンドオーバ
時の無線回線設定における無線回線の同期確立時間を監
視するための同期確立待ち時限である第2の所定の時
限、例えば数十秒を計数するタイマである。
【0028】図2に示す移動局装置は、基地局からの無
線信号を受信するとともに、基地局への無線信号を送信
するアンテナ31を有し、該アンテナ31で受信した基
地局からの信号は送受分配回路33、受信回路35を介
して復調回路37に供給され、ここで同期確立が行われ
るとともに、拡散コードを用いた逆拡散および通常の復
調が行われる。復調された信号は復号化回路39に供給
され、伝送信号と制御信号の復号が行われ、制御信号は
制御回路41に供給され、伝送信号はマンマシンインタ
フェースに供給される。
【0029】また、マンマシンインタフェースからの音
声信号などの伝送信号は符号化回路45で制御回路41
からの制御信号とともに符号化され、変調回路47で一
次変調および拡散コードで拡散変調を行われてから、送
信回路49、送受分配回路33を介してアンテナ31か
ら基地局に向けて送信される。
【0030】更に、制御回路41は、基地局からの着信
要求信号、マンマシンインタフェースからの発信要求信
号、ソフトハンドオーバ移行判定情報に基づいて発着信
接続に伴う無線回線設定かまたはソフトハンドオーバに
伴う無線回線設定かを識別する識別機能を有するととも
に、該制御回路41には第1のタイマ53および第2の
タイマ55が接続されている。
【0031】第1のタイマ53は、制御回路41の前記
識別機能が発着信接続に伴う無線回線設定であると識別
した場合に起動され、発着信接続時の無線回線設定にお
ける無線回線の同期確立時間を監視するための同期確立
待ち時限である第1の所定の時限、例えば数秒を計数す
るタイマである。また、第2のタイマ55は、制御回路
41の前記識別機能がソフトハンドオーバに伴う無線回
線設定であると識別した場合に起動され、ハンドオーバ
時の無線回線設定における無線回線の同期確立時間を監
視するための同期確立待ち時限である第2の所定の時
限、例えば数十秒を計数するタイマである。
【0032】以上のように構成されるCDMA移動通信
システムにおいて、基地局装置および移動局装置は、無
線回線の同期確立を行うに際して、発着信接続に伴う無
線回線設定であるかまたはソフトハンドオーバに伴う無
線回線設定であるかを識別し、発着信接続に伴う無線回
線設定の場合には第1のタイマ23,53を起動し、こ
のタイマの第1の所定の時限である数秒以内に無線回線
の同期確立を行い、この第1の所定の時限である数秒以
内に同期確立が行われない場合には同期確立を中止し、
これにより通話不可能な時間を短くし、またソフトハン
ドオーバに伴う無線回線設定であることを識別した場合
には、第2のタイマ25,55を起動し、このタイマの
第2の所定の時限である数十秒以内に無線回線の同期確
立を行い、この第2の所定の時限である数十秒以内に同
期確立が行われない場合に同期確立を中止するように制
御している。
【0033】このように制御する結果、発着信接続時に
はサービス性を考慮して、同期確立できない場合には数
秒で終話させ、ソフトハンドオーバ時には同期確立が可
能となる程度の数十秒にタイマの同期確立待ち時間を長
くして、ソフトハンドオーバ先無線回線の品質が回復す
るのを待つことができ、ソフトハンドオーバを実行しに
くいという問題を回避している。なお、ソフトハンドオ
ーバ時には、長い同期確立待ちタイマを用いてもソフト
ハンドオーバ元無線回線で通話可能であるため、サービ
ス性上で問題はない。
【0034】次に、図3を参照して、移動局からの発信
接続動作について説明する。
【0035】図3において、移動局が発信要求信号を基
地局に送信すると、基地局はこの発信要求信号に応答し
て使用する拡散コードおよび周波数を選択するととも
に、同期確立待ちタイマとして数秒の第1の所定の時限
X1を有する第1のタイマ23を選択し、移動局への下
り無線回線を送信開始し、時限X1の第1のタイマ23
を起動する。また、基地局は移動局に対して無線回線指
定信号を送信し、使用する拡散コードおよび周波数を通
知する。
【0036】移動局は、無線回線指定信号を受信する
と、同期確立待ちタイマとして数秒の第1の所定の時限
X2を有する第1のタイマ53を選択し、下り無線回線
の同期確立処理を開始し、選択した第1のタイマ53を
起動する。第1のタイマ53の満了前に下り無線回線の
同期確立を完了した場合には、上り無線回線を送信す
る。第1のタイマ53の満了前、すなわち数秒の時限以
内に無線回線の同期確立を完了しない場合には、該同期
確立処理を停止し、終話処理を行う。
【0037】基地局は、移動局からの上り無線回線の同
期確立処理を行い、第1のタイマ23の満了前に同期確
立を完了した場合には基地局は移動局と通信を開始する
が、第1のタイマ23の満了前、すなわち数秒の時限以
内に無線回線の同期確立を完了しない場合には、同期確
立処理を停止し、即座に終話処理を行う。
【0038】なお、上記処理は移動局からの発信接続処
理であるが、移動局への着信接続処理の場合には、上記
処理の最初の発信要求信号の送出の代わりに、上位局か
ら着信要求信号が基地局に送信され、これに応答して基
地局が着信信号を移動局に送信する。そして、移動局は
これに対して着信応答信号を基地局に返送するという点
が変更されるのみであり、以降は図3の処理と同じよう
に、基地局はこの着信応答信号に応答して使用する拡散
コードおよび周波数を選択し、同期確立待ちタイマとし
て数秒の第1の所定の時限X1を有する第1のタイマ2
3を選択するというように以下同様に行われる。
【0039】次に、図4を参照して、ソフトハンドオー
バ時の動作について説明する。
【0040】図4において、移動局がセル移行判定情報
をソフトハンドオーバ元基地局に送信すると、ソフトハ
ンドオーバ元基地局はソフトハンドオーバ起動通知をソ
フトハンドオーバ先基地局に通知する。ソフトハンドオ
ーバ先基地局はソフトハンドオーバ起動通知に応答して
使用する拡散コードおよび周波数を選択するとともに、
同期確立待ちタイマとして数十秒の第2の所定の時限Y
1を有する第2のタイマ25を選択する。それから、ソ
フトハンドオーバ先基地局は移動局への下り無線回線を
送信し、同期確立処理を開始し、時限Y1の第2のタイ
マ25を起動する。また、ソフトハンドオーバ先基地局
はソフトハンドオーバ元基地局に対して無線回線指定信
号を送出し、使用する拡散コードおよび周波数を通知す
る。
【0041】ソフトハンドオーバ元基地局は、この無線
回線指定信号を移動局に転送する。移動局は、無線回線
指定信号を受信すると、同期確立待ちタイマとして数十
秒の第2の所定の時限Y2を有する第2のタイマ55を
選択し、下り無線回線の同期確立処理を開始し、選択し
た第2のタイマ55を起動する。第2のタイマ55の満
了前に下り無線回線の同期確立を完了した場合には、上
り無線回線をソフトハンドオーバ先基地局に送信する。
第2のタイマ55の満了前、すなわち数十秒の時限以内
に無線回線の同期確立を完了しない場合には、該同期確
立処理を停止し、終話処理を行う。
【0042】ソフトハンドオーバ先基地局は、移動局か
らの上り無線回線の同期確立処理を行い、第2のタイマ
25の満了前に同期確立を完了した場合にはソフトハン
ドオーバ先基地局は移動局と通信を開始するが、第2の
タイマ25の満了前、すなわち数十秒の時限以内に無線
回線の同期確立を完了しない場合には、同期確立処理を
停止し、即座に終話処理を行う。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
発着信接続に伴う無線回線設定時には第1の所定の時限
以内に同期確立が行われない場合には同期確立を中止
し、ソフトハンドオーバに伴う無線回線設定時には第1
の所定の時限よりも長い第2の所定の時限以内に無線回
線の同期確立を行い、この第2の所定の時限以内に同期
確立が行われない場合に同期確立を中止しているので、
ソフトハンドオーバ時の無線回線の同期確立を確実に行
うことができる。すなわち、発着信接続時にはサービス
性を考慮して、同期確立できない場合には比較的短い第
1の所定の時限の数秒で終話させ、ソフトハンドオーバ
時には同期確立が可能となる程度の比較的長い第2の所
定の時限の数十秒にタイマの同期確立待ち時間を長くし
て、ソフトハンドオーバ先無線回線の品質が回復するの
を待ち、ソフトハンドオーバを実行しにくいという問題
を回避している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わるCDMA移動通信
システムにおける同期確立方法を実施する基地局の構成
を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係わるCDMA移動通信
システムにおける同期確立方法を実施する移動局の構成
を示すブロック図である。
【図3】図1,2に示す基地局および移動局による発信
接続動作を示すシーケンス図である。
【図4】図1,2に示す基地局および移動局によるソフ
トハンドオーバ時の動作を示すシーケンス図である。
【図5】ダイバーシティハンドオーバ実行前において送
信電力制御を行わず一定の最大送信電力で送信した場合
と送信電力制御を行った場合の各基地局における受信S
IRの時間変動例を示す図である。
【符号の説明】
7 基地局の復調回路 9 基地局の復号化回路 11 基地局の制御回路 23 基地局の第1のタイマ 25 基地局の第2のタイマ 37 移動局の復調回路 39 移動局の復号化回路 41 移動局の制御回路 53 移動局の第1のタイマ 55 移動局の第2のタイマ

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動局および基地局は発着信接続に伴う
    無線回線設定かまたはソフトハンドオーバに伴う無線回
    線設定か識別し、 発着信接続に伴う無線回線設定の場合には第1の所定の
    時限以内に該無線回線の同期確立を行い、該第1の所定
    の時限以内に同期確立が行われない場合には同期確立を
    中止し、 ソフトハンドオーバに伴う無線回線設定の場合には前記
    第1の所定の時限よりも長い第2の所定の時限以内に該
    無線回線の同期確立を行い、該第2の所定の時限以内に
    同期確立が行われない場合に同期確立を中止することを
    特徴とするCDMA移動通信システムにおける同期確立
    方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の所定の時限は数秒程度であ
    り、前記第2の所定の時限は数十秒程度であることを特
    徴とする請求項1記載のCDMA移動通信システムにお
    ける同期確立方法。
  3. 【請求項3】 移動局からの発信要求信号、上位局から
    の着信要求信号、ソフトハンドオーバ元基地局からのソ
    フトハンドオーバ起動通知信号に基づいて発着信接続に
    伴う無線回線設定かまたはソフトハンドオーバに伴う無
    線回線設定かを識別する識別手段と、 該識別手段により発着信接続に伴う無線回線設定である
    と識別された場合に起動され、第1の所定の時限を計数
    する第1のタイマと、 前記識別手段によりソフトハンドオーバに伴う無線回線
    設定であると識別された場合に起動され、前記第1の所
    定の時限よりも長い第2の所定の時限を計数する第2の
    タイマと、 発着信接続に伴う無線回線設定の場合には前記第1の所
    定の時限以内に無線回線の同期確立を行い、ソフトハン
    ドオーバに伴う無線回線設定の場合には前記第2の所定
    の時限以内に無線回線の同期確立を行い、該第1および
    第2の所定の時限以内に同期確立が行われない場合には
    同期確立を中止するように制御する制御手段とを有する
    ことを特徴とするCDMA移動通信システムにおける基
    地局装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の所定の時限は数秒程度であ
    り、前記第2の所定の時限は数十秒程度であることを特
    徴とする請求項3記載のCDMA移動通信システムにお
    ける基地局装置。
  5. 【請求項5】 発着信接続に伴う無線回線設定かまたは
    ソフトハンドオーバに伴う無線回線設定かを識別する識
    別手段と、 該識別手段により発着信接続に伴う無線回線設定である
    と識別された場合に起動され、第1の所定の時限を計数
    する第1のタイマと、 前記識別手段によりソフトハンドオーバに伴う無線回線
    設定であると識別された場合に起動され、前記第1の所
    定の時限よりも長い第2の所定の時限を計数する第2の
    タイマと、 発着信接続に伴う無線回線設定の場合には前記第1の所
    定の時限以内に無線回線の同期確立を行い、ソフトハン
    ドオーバに伴う無線回線設定の場合には前記第2の所定
    の時限以内に無線回線の同期確立を行い、該第1および
    第2の所定の時限以内に同期確立が行われない場合には
    同期確立を中止するように制御する制御手段とを有する
    ことを特徴とするCDMA移動通信システムにおける移
    動局装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の所定の時限は数秒程度であ
    り、前記第2の所定の時限は数十秒程度であることを特
    徴とする請求項5記載のCDMA移動通信システムにお
    ける移動局装置。
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