JP2987273B2 - 同期信号処理回路 - Google Patents

同期信号処理回路

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JP2987273B2
JP2987273B2 JP5115861A JP11586193A JP2987273B2 JP 2987273 B2 JP2987273 B2 JP 2987273B2 JP 5115861 A JP5115861 A JP 5115861A JP 11586193 A JP11586193 A JP 11586193A JP 2987273 B2 JP2987273 B2 JP 2987273B2
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政幸 高田
徹 黒田
健一 土田
忠 磯部
宰 山田
洋 中島
隆彦 増本
義数 富田
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Sanyo Denki Co Ltd
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Nippon Hoso Kyokai NHK
Sanyo Denki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は同期信号処理回路に関
し、特にたとえば1フレームが複数のパケット(データ
ブロック)によって構成されるようなデータ構造の移動
体FM多重放送用の受信機に用いられる、同期信号処理
回路に関する。
【0002】
【従来の技術】移動体FM多重放送のデータ構造は、図
4に示すように、複数のパケットにより1フレームのデ
ータを構成しており、各パケットの先頭に同期信号であ
るブロック識別符号(BIC)が付加され、このブロッ
ク識別符号の変化点(BIC1→BIC3,BIC4→
BIC2,BIC2→BIC3,BIC4→BIC1)
を検出することによってフレーム同期がとられる。
【0003】ブロック識別符号としては、BIC1〜B
IC4の4種類があり、図5に示す従来の受信側の同期
分離回路1では、それぞれのブロック識別符号と受信デ
ータとの一致を検出して同期分離を行う。このとき、比
較器2で、BICデータ誤り数検出回路3から出力され
るブロック識別符号と受信データとの不一致数が、誤り
許容ビット数設定回路4によって設定される誤り許容ビ
ット数以下であることを検出すれば、受信データをブロ
ック識別符号とみなして、ブロック同期の外れを検出し
たりブロック同期のロックを行うために、後続のブロッ
ク同期再生回路(図示せず)に同期タイミング信号を出
力する。
【0004】そして、ブロック同期再生回路では、入力
された同期タイミング信号が正しいタイミングで検出さ
れない状態がn回連続するまで同期状態を保存する(前
方保護n回)とともに、正しいタイミングで検出されな
い状態がn回連続すれば、受信データから検出された同
期タイミング信号によってブロック同期再生回路をリセ
ットする。その後入力される同期タイミング信号がm回
続けて正しいタイミングであるならば、ブロック同期を
かけるように働く(後方保護m回)。ここで、従来技術
では、同期分離に際しての誤り許容ビット数は、前方保
護および後方保護の両方に同じ値が共用されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、前方保護
を重要視して誤り許容数を大きくし、同期外れが起こり
にくくしようとすると、ブロック識別符号と違う受信デ
ータを誤ってブロック識別符号と判断する確率が高くな
り、同期外れ状態から同期をとりにいこうとする際に、
本来のブロック同期がかかる位置を誤って判断し、ブロ
ック同期をロックするのが遅れる。
【0006】一方、後方保護を重要視して誤り許容数を
小さくし、間違ったタイミングで同期がかからないよう
にしようとすると、たとえば伝送中に少しでもブロック
識別符号にエラーが起こると正しくブロック識別符号を
検出できず、今度はロックが外れやすくなり、ノイズに
弱いシステムとなる。そのため、多少の弊害は許容し
て、どちらにも極端に影響が出ないように、誤り許容ビ
ット数を決定しなければいけないという問題点があっ
た。
【0007】それゆえに、この発明の主たる目的は、良
好にブロック同期がとれる同期信号処理回路を提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載発明は、1
フレームが複数のデータブロックによって構成されかつ
各データブロックの先頭に同期タイミング信号であるブ
ロック識別符号が付加されたデータ構造を有する移動体
FM多重放送信号用受信機に用いられ、第1誤り許容ビ
ット数に基づいて受信データから分離した同期タイミン
グ信号を前方保護動作に用い、第2許容ビット数に基づ
いて受信データから分離した同期タイミング信号を後方
保護動作に用いる同期信号処理回路において、一定時間
内で生じるブロック同期はずれの回数をカウントするカ
ウント手段、および前記第1許容ビット数および前記第
2許容ビット数を前記カウント手段のカウント値に応じ
て独立に制御する誤り許容ビット数制御手段をさらに設
けたことを特徴とする、同期信号処理回路である。
【0009】
【作用】前方保護動作用の同期タイミング信号検出のた
めに用いられる第1誤り許容ビット数および後方保護動
作用の同期タイミング信号検出のために用いられる第2
誤り許容ビット数の設定値が、それぞれ第1誤り許容ビ
ット数設定手段および第2誤り許容ビット数設定手段に
よって独立に設定される。たとえば、第1誤り許容ビッ
ト数を第2誤り許容ビット数より大きく設定し、また、
とえば一定時間内に生じるブロック同期外れの回数
カウント手段によってカウントし、そのカウント値によ
て、誤り許容ビット数制御手段によって第1誤り許容
ビット数および第2誤り許容ビット数をそれぞれ独立し
変更する
【0010】
【発明の効果】この発明によれば、第1および第2誤り
許容ビット数をそれぞれ独立して設定することができる
ので、良好にブロック同期を行うことができる。特に、
前方保護に関する第1誤り許容ビット数を大きくするこ
とによって、受信条件の悪い場所でもブロック同期のロ
ックが外れにくくなり、後方保護に関する第2誤り許容
ビット数を小さくすることによって、信頼性の高いシス
テムとなる。
【0011】さらに、受信状況を考慮すれば、第1誤り
許容ビット数を大きくすることにより、受信条件の悪い
場所でもブロック同期のロックが外れにくくなり、受信
条件の良いところでは第1誤り許容ビット数を小さくす
ることによって信頼性の高いシステムとなる。一方、後
方保護に関する第2誤り許容ビット数を大きくすること
により、受信条件の悪い場所でもブロック同期のロック
がかかりにくくなるのを抑えることができ、受信条件の
良いところでは第2誤り許容ビット数を小さくすること
により信頼性の高いシステムとなる。このように、受信
状況によってそれぞれ独立に第1および第2誤り許容ビ
ット数の設定値を自動的に設定し直すことによって、よ
り良好にブロック同期を行うことができる。
【0012】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0013】
【実施例】図1を参照して、この実施例の同期信号処理
回路10は、前方保護用同期分離回路12および後方保
護用同期分離回路14を含む。前方保護用同期分離回路
12のBICデータ誤り数検出回路16には、入力端子
18から受信データが入力され、誤り許容BIT数設定
回路20には、入力端子22から前方保護に関する誤り
許容ビット数が入力され、誤り許容ビット数が設定され
る。また、後方保護用同期分離回路14の誤り許容ビッ
ト数設定回路24には、入力端子26から後方保護に関
する誤り許容ビット数が入力され、誤り許容ビット数が
設定される。
【0014】BICデータ誤り数検出回路16では、受
信データとブロック識別符号との一致が検出され、両者
の不一致数が誤り数として比較器28に入力される。そ
して、誤り許容ビット数設定回路20に設定された誤り
許容ビット数と比較器28で比較される。BICデータ
誤り数検出回路16からの誤り数が誤り許容ビット数よ
りも小さければ、その受信データはブロック識別符号と
判断され、前方保護用のブロック識別符号を検出したこ
とを示す同期タイミング信号が、ブロック同期検出回路
30に入力される。同様に、BICデータ誤り数検出回
路16からの誤り数は比較器32に与えられ、比較器3
2で、誤り許容ビット数設定回路24に設定された誤り
許容ビット数と比較される。このとき、BICデータ誤
り数検出回路16からの誤り数が誤り許容ビット数より
も小さければ、後方保護用のブロック識別符号を検出し
たことを示す同期タイミング信号が、ブロック同期検出
回路30に入力される。
【0015】そして、ブロック同期再生回路30では、
比較器28および比較器32からそれぞれ出力される同
期タイミング信号を用いて、受信データとのブロック同
期をとり、ブロック同期がロックしたか否かを示すLO
CK/UNLOCK信号が出力端子34から出力され
る。また、ブロック同期再生回路30では、ロック状態
のときには、比較器28からの同期タイミング信号によ
って前方保護動作を行い、アンロック状態のときには、
比較器32からの同期タイミング信号によって後方保護
動作を行う。さらに、ブロック同期再生回路30から
は、誤り許容ビット数制御回路36にブロック同期UN
LOCKパルスが出力される。このブロック同期UNL
OCKパルスは、たとえばブロック同期がUNLOCK
期間にパケット周期で出力されるパルスである。
【0016】誤り許容ビット数制御回路36は、たとえ
ば図2に示すように構成される。図2に示す誤り許容ビ
ット数制御回路36はカウンタ回路38を含み、カウン
タ回路38には、端子40を介してブロック同期再生回
路30からのブロック同期UNLOCKパルスが与えら
れ、ブロック同期UNLOCKパルスが時間TB内に何
回発生したかがカウントされる。すなわち、カウンタ回
路38には、時間TB周期のカウンタであるカウンタ回
路42から時間TB毎に1回クリアパルスが与えられ、
時間TB内に何回ブロック同期が外れたかがカウントさ
れる。カウンタ回路42には、マスタクロック入力端子
44から与えられたマスタクロックが分周回路46で適
当な周波数に分周されて、クロックとして入力される。
分周回路46の分周比は、分周比設定入力端子48から
の入力によって設定される。また、カウンタ回路42の
周期は、端子50からの入力によって設定または変更で
きる。そして、カウンタ回路38での時間TB内のカウ
ント値は、比較器52に与えられる。
【0017】そして、前方保護用同期分離回路12の誤
り許容ビット数の制御の場合には、比較器52に、たと
えば入力端子54から時間TB内にブロック同期外れが
何回まで許せるかというブロック同期UNLOCK回数
の期待値(NおよびM)が入力される。この期待値とカ
ウンタ回路38からのカウント値とが比較器52で比較
される。
【0018】比較器52では、数1ないし数3の比較が
行われ、その結果が誤り許容数変更回路56に入力され
る。
【0019】
【数1】UNLOCK回数<N回
【0020】
【数2】N回<UNLOCK回数<M回路
【0021】
【数3】M回<UNLOCK回数 誤り許容数変更回路56では、今までの誤り許容ビット
数に対して、数1の場合では「1」を減算し、数2の場
合ではそのままにしておき、数3の場合では「1」を加
算して、誤り許容ビット数設定回路20の値を設定し直
し、そして前方保護動作が行われる。
【0022】すなわち、誤り許容数変更回路56は図3
に示すように、たとえばマルチプレクサ56aおよび加
算器56bを含み、マルチプレクサには「+1」,
「0」および「−1」が入力される。そして、数1ない
し数3の比較結果がマルチプレクサ56aの選択信号と
して与えられ、「+1」,「0」および「−1」のいず
れかを選択し、加算器56bに出力する。そして、端子
58を介して与えられる今までの誤り許容ビット数に加
算して、加算値を出力端子60から誤り許容BIT数設
定回路20に与え、誤り許容ビット数を設定し直す。
【0023】後方保護用同期分離回路14の誤り許容B
IT数の制御も、誤り許容ビット数制御回路36で行わ
れる。このとき、ブロック同期UNLOCK回数の期待
値(TN,TM)が入力端子54から比較器52に入力
される。比較器52では、数4ないし数6の比較が行わ
れ、その結果が誤り許容数変更回路56に入力される。
【0024】
【数4】UNLOCK回数<TN
【0025】
【数5】TN<UNLOCK回数<TM
【0026】
【数6】TM<UNLOCK回数 そして、誤り許容数変更回路56では、端子58を介し
て誤り許容ビット数設定回路24から与えられる今まで
の誤り許容ビット数に対して、数4の場合では「1」を
減算し、数5の場合ではそのままにしておき、数6の場
合では「1」を加算して、誤り許容ビット数設定回路2
4の値を設定し直し、そして後方保護動作が行われる。
【0027】このように、時間TB内のUNLOCK回
数がカウントされ、そのUNLOCK回数によって誤り
許容ビット数が設定・変更されることで、受信状況に応
じた誤り許容ビット数を適宜設定・変更できる。なお、
誤り許容ビット数制御回路36は、他の構成要素ととも
にIC内に組み込んでもよく、また、CPUを用いたハ
ードウェアによってIC外部に構成し、プログラミング
によって制御動作を行うようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】この実施例の誤り許容ビット数制御回路の一例
を示すブロック図である。
【図3】この実施例の誤り許容数変更回路の一例を示す
ブロック図である。
【図4】FM多重放送における一般的なデータ構造を示
す図解図である。
【図5】従来の同期分離回路を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 …同期信号処理回路 12 …前方保護用同期分離回路 14 …後方保護用同期分離回路 16 …BICデータ誤り数検出回路 20,24 …誤り許容ビット数設定回路 28,32,52 …比較器 30 …ブロック同期再生回路 36 …誤り許容ビット数制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土田 健一 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本 放送協会放送技術研究所内 (72)発明者 磯部 忠 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本 放送協会放送技術研究所内 (72)発明者 山田 宰 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本 放送協会放送技術研究所内 (72)発明者 中島 洋 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 増本 隆彦 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 富田 義数 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−79180(JP,A) 特開 平5−48597(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04L 7/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1フレームが複数のデータブロックによっ
    て構成されかつ各データブロックの先頭に同期タイミン
    グ信号であるブロック識別符号が付加されたデータ構造
    を有する移動体FM多重放送信号用受信機に用いられ、
    第1誤り許容ビット数に基づいて受信データから分離し
    た同期タイミング信号を前方保護動作に用い、第2許容
    ビット数に基づいて受信データから分離した同期タイミ
    ング信号を後方保護動作に用いる同期信号処理回路にお
    いて、 一定時間内で生じるブロック同期はずれの回数をカウン
    トするカウント手段、および 前記第1許容ビット数およ
    び前記第2許容ビット数を前記カウント手段のカウント
    値に応じて独立に制御する誤り許容ビット数制御手段を
    さらに設けたことを特徴とする、 同期信号処理回路。
  2. 【請求項2】前記誤り許容ビット数制御手段は、前記第
    1誤り許容ビット数を前記第2誤り許容ビット数よりも
    大きく設定する、請求項1記載の同期信号処理回路。
JP5115861A 1993-05-18 1993-05-18 同期信号処理回路 Expired - Lifetime JP2987273B2 (ja)

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JPH0379180A (ja) * 1989-08-23 1991-04-04 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> フレーム同期再生回路
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