JP3110394B2 - Fm多重デコーダ - Google Patents

Fm多重デコーダ

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JP3110394B2
JP3110394B2 JP10260327A JP26032798A JP3110394B2 JP 3110394 B2 JP3110394 B2 JP 3110394B2 JP 10260327 A JP10260327 A JP 10260327A JP 26032798 A JP26032798 A JP 26032798A JP 3110394 B2 JP3110394 B2 JP 3110394B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FM多重デコーダ
に関し、更に詳しくは、ビット同期ずれ検出及びビット
同期ずれ補正装置を有するFM多重デコーダに関する。
【0002】
【従来の技術】図15は、車載装置等に使用される従来
のFM多重デコーダのブロック図である。同図のFM多
重デコーダは、デジタルフィルタ部11、同期処理部1
2A、エラー訂正部13、及び、フレームバッファ14
を有する。デジタルフィルタ部11では、図16に示す
ように、コンポジット信号をA/D変換器20に入力し
てA/D変換を行い、そのデジタル出力に対して2次の
ΔΣフィルタ21、デシメーションフィルタ22、バン
ドパスフィルタ23、遅延検波24、及び、ローパスフ
ィルタ25の各種フィルタを介して信号処理を行い、1
ビット幅でデータ周期が16KHz(62.5μs)の
再生デジタルデータを出力する。
【0003】一般に、FM多重の受信データは、図17
に示すように、1ブロックが、16ビットのBICデー
タ、176ビットの情報データ、14ビットのCRCデ
ータ、及び、82ビットのパリティデータから成る28
8ビットのデータから構成される。このように、各デー
タブロックは、その先頭にBICと呼ばれる16ビット
のブロック識別データを持っており、BICには、BI
C1〜BIC4の4種類のビットパターンがある。27
2ブロックのデータが1フレームを構成する。
【0004】図18は、国内フレームフォーマットによ
る受信データの1フレームの構成を示している。各情報
ビットはパケットと呼ばれ、BIC1〜3には送信情報
であるパケットデータ、CRCデータ、及び、パリティ
データが後続し、BIC4にはパケットデータ、CRC
データ及びパリティデータを含むパリティパケットが後
続する。ここで、1フレームの最初の13ブロックには
BIC1のみが付属し、以下、これに後続する123ブ
ロックには順次にBIC3、BIC3及びBIC4が繰
り返し付属し、更に後続する13ブロックにはBIC2
のみが付属し、最後の123ブロックには、順次にBI
C3、BIC3及びBIC4が繰り返し付属する。
【0005】各BICのビットパターンは、伝送順に以
下のビット構成を有する。 BIC1:0001 0011 0101 1110、 BIC2:0111 0100 1010 0110、 BIC3:1010 0111 1001 0001、 BIC4:1100 1000 0111 0101。
【0006】図15に示す同期処理部12Aでは、デジ
タルフィルタ部11から出力される16KHz(62.
5μs)周期のデジタルデータのエッジ検出を行い、1
6KHz周期のサンプリングクロックを生成してデータ
を取り込みながらBICデータを検出することで、ブロ
ックの先頭を認識している。また、1ブロックのビット
数をカウントして、288ビット毎にBICデータを検
出することでブロック同期の認識を行い、更に、BIC
1〜BIC4の変化を検出することで、フレームの先頭
を認識し、フレーム同期処理をおこなう。
【0007】エラー訂正部13では、同期処理後の、B
ICを除く1ブロックのデータである272ビットのデ
ータを単位として横方向の1回目のエラー訂正を行い、
フレームバッファと呼ばれるメモリに1フレームのデー
タを溜める。次いで、この1フレームのデータに対し、
272ビット単位に縦方向のエラー訂正と、272ビッ
ト単位に横方向の2回目のエラー訂正とを行う。これに
よって、受信データの信頼性を向上している。
【0008】上記のように、FM多重デコーダにおいて
BICの検出は、同期処理およびエラー訂正に必要不可
欠である。特に、BICは、送信側のデータ周期16K
Hzに対して、受信側がより正確なビット単位のサンプ
リングクロックを作ることについて重要な要素となって
いる。
【0009】上記従来のFM多重デコーダでは、16k
Hz周期の再生データのエッジ検出に基づいて、16K
Hzのパルスの中央にサンプリングクロックを生成する
ことで、データのエッジに追従しながら送信側の16K
Hzクロックと受信側のFM多重デコーダの作る16K
Hzクロックとの周期誤差を調整して、データを取り込
んでいる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、FM多重デ
コーダ、特に、移動体、例えば車載で使用されるFM多
重デコーダは、移動しながら電波を受信するので、山や
建物の反射波により或いはトンネル内の通過などにより
電波の電界強度の変動を受けることから、安定した周期
でデータを受信することが不可能になる。ここで、受信
データに含まれるデータ誤りに対しては、BICの誤り
許容ビット数(最大3ビット)の設定やエラー訂正能力
でカバーしているが、電波の乱れなどによる周期ずれや
周期誤差から発生する受信データのビット同期ずれに対
しては、同期処理部12Aでの同期はずれの認識及び再
同期処理による対応以外の方法はない。
【0011】受信したデータに周期誤差が含まれると、
デジタルフィルタ部11から出力される16kHz周期
のデータは、正確に16kHz(62.5μs)単位の
データではなく、デューティ比にばらつきを持ったデー
タとなる。FM多重デコーダの同期処理では、データの
エッジ検出からビット単位の同期をとるので、図19に
示すように、例えば0が連続することでエッジのないデ
ータが連続すると、再生データとサンプリングクロック
との同期ずれが生じ易く、これによってビット同期ずれ
が発生する。図示の例では、エッジ検出によるデータサ
ンプリングでデータを1つ多く取り込んでしまう。
【0012】図20に示すように、ビット同期ずれが発
生すると、288ビット毎に検出されるBICの位置が
ずれ、情報データ部やCRCデータ、パリティデータま
でもがずれることとなる。この場合、1フレームに含ま
れる誤りビット数が許容誤りビット数(3)より多いた
め、縦訂正では訂正処理が不可能となり、ビット同期ず
れが発生したブロック以降の1フレームのブロックデー
タの全てが壊れてしまう。つまり、再同期処理が行われ
るまでに受信したフレームバッファ内のデータは、その
全てがエラー訂正不可能となり、廃棄されることにな
る。
【0013】本発明は、上記に鑑み、受信データのビッ
ト同期ずれ発生によるブロックデータの破壊を防止し、
フレームデータ内のビットの連続性を保つことが容易な
FM多重デコーダを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のFM多重デコーダは、所定のビット数を有
するブロック識別符号(BIC)が夫々付された複数の
ブロックデータを含む再生データから前記BICを検出
する同期処理部を備えるFM多重デコーダにおいて、前
記同期処理部が、本来BICが存在する位置のビット及
び該位置の前後n個のビットを含む所定のデータ区分か
ら特定のBICを検出するBIC検出部と、前記BIC
検出部で検出されたBICの位置に基づいてビット同期
ずれを補正する同期ずれ補正部とを備えることを特徴と
する。
【0015】本発明のFM多重デコーダによると、BI
C検出部でビット同期ずれを検出し、これに基づいて同
期ずれ補正部がビット同期ずれを補正することで、ビッ
ト同期ずれが素早く補正できるので、従来とは異なり、
ビット同期ずれが発生した以降の1ブロックのデータ全
てを廃棄することがなく、効率的なデータ転送が可能と
なる。
【0016】ここで、本発明のFM多重デコーダの好ま
しい実施形態では、前記BIC検出部が、前記所定のデ
ータ区分から抽出された、前記所定のビット数を含み連
続するビットから成る2n+1個の組合せデータと各B
ICデータとをビット毎に比較する比較手段を備えると
共に、該比較手段による各組合せデータとBICデータ
の各ビット毎の一致又は不一致を夫々カウントする2n
+1個のカウンタを各BIC毎に備える。本構成による
と、BIC検出部の構成が簡素である。
【0017】また、前記BIC検出部が、前記各カウン
タの出力に基づいて複数のBICを検出した際に多数決
論理で前記特定のBICを選択する多数決論理回路を有
することも本発明の好ましい態様である。この場合、B
IC検出の精度が向上する。
【0018】更に、前記多数決論理回路が特定のBIC
を決定できないときには、前記BIC検出手段はBIC
を検出しない旨を出力すること、或いは、前記比較手段
による比較結果が全てのBICデータについて誤りビッ
ト許容数を越えたときには、前記BIC検出部はBIC
を検出しない旨を出力することも本発明の好ましい態様
である。この場合、低い精度によるBIC検出を防止で
きる。
【0019】同期ずれ補正部は、ビット同期ずれを検出
すると、該ビット同期ずれが検出されたブロックの次の
ブロックのBICのタイミングで前記補正を行うことが
好ましい。この場合、ビット同期ずれが発生したブロッ
クデータについてはエラー訂正によって訂正できるの
で、1フレームのデータの連続性が確保できる。
【0020】本発明の一実施形態例のFM多重デコーダ
では、まず、BICの検出時に、288ビット毎の本来
BICがあるべき位置のビット及びその前後のnビット
をチェックすることで、ビット同期ずれを検出する。次
いで、コンパレートカウンタによって、2n+1個の組
み合わせをもつ16ビットデータからBICを検出す
る。多数決回路によって、2n+1個の組み合わせの中
に2つ以上のBICを検出した場合には、BICの誤り
許容ビット数(3)以内でビット誤りの少ない方を真の
BICと判断する。次いで、BICを検出した位置が本
来BICのあるべき位置より何ビットずれているかを認
識して、PNスクランブル解除部およびエラー訂正部へ
受け渡すブロックデータの先頭を決定する。つまり、ビ
ット同期ずれが発生した次のブロックからビット同期ず
れが修正できる。この様子を図21に示した。
【0021】図21に示すように、ビット同期ずれが発
生した次のブロックからそのずれを補正することで、ビ
ット同期ずれ発生ブロックのデータ誤りだけが残り、ビ
ット同期ずれ発生ブロック以降のブロックのデータは正
常に取り込むことが出来る。このため、1フレームの縦
訂正処理によってデータの訂正が可能である。つまり、
ビット同期ずれが発生してもエラー訂正で救済可能な連
続性のあるフレームデータが得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施形態
例に基づいて本発明を更に詳細に説明する。図1は、本
発明の一実施形態例のFM多重デコーダのブロック図で
ある。FM多重デコーダは、デジタルフィルタ部11、
同期処理部12、エラー訂正部13、及び、フレームバ
ッファ14を有する。このブロック構成自体、並びに、
デジタルフィルタ部11、エラー訂正部13、及び、フ
レームバッファ14の内部構成は従来のFM多重デコー
ダと同様である。
【0023】本実施形態例のFM多重デコーダにおける
同期処理部12は、図2に示すように、ビット同期処理
部26、BIC検出部27、ブロック同期フレーム同期
処理部28、PNスクランブル解除部29、受信バッフ
ァ30、及び、同期出力部31から構成される。本発明
のFM多重デコーダは、特に、ビット同期処理部26及
びBIC検出部27にその特徴を有する。なお、同期出
力部31は、ブロック同期フレーム同期処理部28から
出力許可を受けることによって受信データをエラー訂正
部に出力する。
【0024】ビット同期処理部26は、図3に示すよう
に、エッヂ検出回路32、基本クロック分周回路33、
16kHzサンプリングクロック生成回路34、及び、
BIC検出用レジスタ35を有する。エッジ検出回路3
2は、16kHzの再生データを基本クロックでサンプ
リングしてデータのエッジを検出し、基本クロックで切
り直したデータのエッジ検出のたびにワンショットパル
スを成すエッジ検出信号を出力する。クロック分周回路
33は、基本クロックを分周して、16kHzのクロッ
クを作るためのもとになる分周クロックを出力する。1
6kHzサンプリングクロック生成回路34は、エッジ
検出回路32から出力されるワンショットパルスのエッ
ジ検出信号でリセットをかけ、常にデータのエッジから
一定の位置に16KHz周期の再生クロックを出力す
る。BIC検出用シフトレジスタ35は、エッジ検出回
路32から出力される、基本クロックで切り直したデー
タを16kHzの再生クロックで取り込む。レジスタ5
3は、BIC検出用のデータをビットずれ幅nを含んで
スタックするため、16+nの個数からなる。
【0025】図4は、エッジ検出回路32の例を示して
いる。エッジ検出回路32は、フリップフロップFF1
(36)〜FF3(38)、AND回路39、40及び
OR回路41から構成される。図5に示すように、再生
データが入力するとFF1(36)は、基本クロックの
立ち上がりに同期して再生データを取り込み、これをビ
ット同期再生データとして出力し、FF2(37)は、
FF1の出力を基本クロックの同じクロックの立ち下が
りで取り込む。FF3(38)は、FF2(37)の出
力を基本クロックの次のクロックの立ち上がりで取り込
む。AND回路39には、ビット同期データ及びFF3
(38)の反転出力が入力され、AND回路40にはビ
ット同期データの反転信号及びFF3(38)の出力が
入力され、双方のAND回路39、40の出力はOR回
路41に入力される。OR回路41の出力は、ビット同
期データの立ち上がり及び立ち下がりに夫々同期したパ
ルスを有するワンショットパルス信号である。つまり、
エッヂ検出回路32は、16kHz再生データの立ち上
がりまたは立ち下がりのエッジを基本クロックでサンプ
リングして、そのエッジ検出毎にワンショットパルスを
出力し、同時に、再生データを基本クロックで切り直し
たビット同期データを出力する。
【0026】基本クロック分周回路33は、基本クロッ
クを分周して16kHzを作る元になる周波数の分周ク
ロックを生成し出力する。例としては、基本クロックが
9.728MHzの場合には、304KHzまでこの基
本クロックを分周し、後続する16KHzサンプリング
クロック生成回路34で更に19分周して、16kHz
のクロックとする。
【0027】16kHzサンプリングクロック生成回路
34は、図6に示すように、n段のシフトレジスタFF
1〜FFn(42、43、…)で構成され、基本クロッ
ク分周回路33から出力されるクロックの周波数をn分
周して、16kHzのサンプリングクロックを生成す
る。この16kHzサンプリングクロック生成回路34
では、エッジ検出回路32から出力されるワンショット
パルスでリセットをかけ、再生データのエッジに追従し
たサンプリングクロック(再生クロック)を生成する。
また、再生データに連続してエッジがない場合にも、図
7に示すように、16kHz周期でサンプリングクロッ
クを出力する。シフトレジスタn段の中で最初の1段だ
けがリセット付きのフリップフロップFF1になってお
り、基本クロック分周回路33から出力される分周クロ
ックの1周期分のパルス幅(Hレベル)をもった16k
Hzのサンプリングクロックを生成する。またシフトレ
ジスタn段の真ん中のフリップフロップFFn/2から1
6kHz再生クロックとしてサンプリングクロックを出
力するので、図8に示すように、常に16kHzで送ら
れてくる再生データの中央にサンプリングポイントが設
定される。このサンプリングクロック生成回路34は、
カウンタで構成することも可能であり、この場合には、
入力クロックのn回カウント毎に1クロックを生成して
n分周する。
【0028】BIC検出用シフトレジスタ35は、図9
に示すように、エッジ検出回路32から出力される、基
本クロックで切り直したビット再生データを、16kH
zサンプリングクロック生成回路34から出力される再
生クロックで取り込み、16+2nビット幅のデータを
BIC検出部21(図2)へ受け渡す。
【0029】BIC検出部27は、図10に示すよう
に、コンパレート・エラーカウンタ46と、ビット管理
カウンタ47と、多数決回路48と、ビットずれ補正用
のセレクタ49とを有する。コンパレート・エラーカウ
ンタは、BIC1〜BIC4のビットパターンと、BI
C検出用の16+2nビットデータとを16ビット単位
に1ビットづつ比較して、不一致の数を基本クロックに
同期してカウントし、不一致の数を出力する。このエラ
ーカウンタ46の個数は、ビットずれ幅に対応して設け
られる。ビット管理カウンタ47は、0〜287までを
16KHzの再生クロックでカウントし、ブロック同期
またはフレーム同期前の最初のBIC検出時にリセット
を解除することで、1ブロックのビット数を数え始め、
カウント値が0の時(288ビット周期)にBIC検出
期間信号を出力する。
【0030】多数決回路48は、BIC検出期間にコン
パレート・エラーカウンタ46の出力する不一致数の中
から、BIC誤りビット許容数の設定値以下の誤り数で
あることを前提として、BIC1〜BIC4の何れに合
致しているかを検出判定し、或いは、未検出の判定を行
い、BIC検出情報として出力する。同時に、2n+1
個のカウント値から誤り数の最小のものを選択し、本来
BICのあるべき位置から何ビットずれているかを検出
し、ビットずれ検出値を出力する。ビットずれ補正用の
セレクタ49は、ビットずれ検出値に基づいて、16+
2nビットのデータから、PNスクランブル解除部29
(図2)へ受け渡すデータの出力ビットを選択する。
【0031】コンパレート・エラーカウンタ46は、図
11に示すように、コンパレータ51、各BIC毎に2
n+1個が配設される5ビットカウンタ52、及び、コ
ンパレートタイミングカウンタ53から成り、BIC1
〜BIC4の各ビットパターンと、BIC検出用シフト
レジスタ35から出力される16+2nビットデータと
をコンパレータ51で夫々比較して、その不一致数を
(2n+1)×4個のエラーカウンタ52でカウント
し、比較結果を多数決回路48へ出力する。16+2n
ビットのデータには2n+1の組み合わせで連続した1
6ビットのデータが存在し、それぞれについてBIC1
〜BIC4の4種類のビットパターンと比較する。コン
パレートタイミングカウンタ53は、基本クロックの立
ち上がりに同期してタイミングパルスを発生し、コンパ
レータ51の比較タイミングを制御する。図12に示す
ように、コンパレートタイミングカウンタ53のタイミ
ングパルス1〜16の間の不一致数を、基本クロックの
立ち下がり同期でエラーカウンタ52がカウントする。
コンパレートタイミングカウンタ53は、BIC検出期
間のみ動作し、BIC検出期間以外はリセット状態とな
る。
【0032】図10のビット管理カウンタ47は、16
KHzサンプリングクロック生成回路34から出力され
る16KHz再生クロックの立ち上がり同期で0〜28
7までをカウントするカウンタで、そのビット数は再生
データの1ブロック分のビット数288に対応してい
る。ビット管理カウンタ47は、ブロック同期やフレー
ム同期がとれる前の最初のBIC検出時にリセットを解
除してカウント動作を開始する。つまり、ビット管理カ
ウンタ47が0である期間がBIC検出期間となり、コ
ンパレート・エラーカウンタ46や多数決回路48の動
作許可期間を制御している。
【0033】多数決回路48は、図13に示すように、
コンパレート・エラーカウンタ46から出力される5ビ
ットのBICビットパターン比較結果(0〜16)から
最小の誤り数を選択し、且つ、その誤り数がBIC誤り
許容数以下であった場合に、そのBICビットパターン
がBIC1〜BIC4の何れであるかの判定を行い、B
IC検出情報としてBICの値を出力する。多数決回路
48の出力は、288ビットごとのBIC検出情報とし
てブロック同期・フレーム同期の管理に使用される。更
に、選択した誤り数のビットパターンの位置が、本来B
ICのあるべき位置より何ビットずれているかによっ
て、ビットずれ検出値を出力する。多数決回路48は、
ビットずれ発生により複数のBICを検出した場合で
も、誤り数の少ない方を選択するため、より正確なBI
C検出およびビット検出が可能である。全てのBICビ
ットパターン比較結果で得られた誤り数が、BIC誤り
ビット許容数を超えた場合や、BICビットパターン比
較結果に同数のものが複数あった場合には、BIC未検
出とみなしビットずれ検出値も更新しない。つまり、比
較結果を示すカウント値が0、1、2、3であるものを
この順に優先的に選択し、全てのカウント値が4以上の
場合にはBICを未検出とする。この場合、ビットずれ
検出値も0とする。
【0034】出力ビット選択用セレクタ49は、図14
に示すように、多数決回路48から出力されるビットず
れ検出値が前方mビットである旨を受けて、16+2n
ビットデータ中の、本来BICがあるべき位置である0
から15ビット(16ビット)の内の15ビット目の出
力を、正しいブロックデータの先頭である15−mビッ
ト目に変更して、PNスクランブル解除部29へ出力す
る。
【0035】上記本実施形態例のFM多重デコーダの構
成によると、以下の利点が生まれる。 (1)フレームデータ内のビットの連続性を保つこと
で、ビット同期ずれ発生から再同期処理までのフレーム
データを救済可能にする。 (2)多数決回路48でBICビットパターン比較結果
の最小を選択することで、BIC検出の精度を向上して
安定した同期処理を可能にする。 (3)送信側の16KHzと受信側の16KHzの周期
誤差の問題を解決できる。
【0036】なお、上記実施形態例の構成に代えて、図
10のビット管理カウンタ47をプリセットカウンタに
変更し、多数決回路48から出力されるビットずれ検出
値により正常な受信ビット数をビット管理カウンタ47
にセットすることが出来る。この場合、ビットの連続性
を補正することによって、出力ビット選択用セレクタ4
9を削除することも可能である。BICの誤りビット数
が0の時だけ(つまり、確実なBIC検出とビットずれ
検出の時だけ)ビット管理カウンタ47の値を修正する
ことで、より確実なビットずれ補正を行うことが可能に
なる。
【0037】以上、本発明をその好適な実施形態例に基
づいて本発明を詳細に説明したが、本発明は、上記実施
形態例の構成にのみ限定されるものではなく、上記実施
形態例の構成から種々の修正及び変更を施したものも本
発明の範囲に含まれる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のFM多重
デコーダによると、発生したビット同期ずれを容易に補
正することができ、ビット誤りが発生するデータ数が少
ないため、エラー訂正機能によってこのビット誤りが訂
正できるので、信頼性が高く且つ連続性を有するデータ
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例のFM多重デコーダの構
成を示すブロック図。
【図2】図1のFM多重デコーダにおける同期処理部の
ブロック図。
【図3】図2の同期処理部におけるビット同期処理部の
ブロック図。
【図4】図3のビット同期処理部におけるエッヂ検出回
路のブロック図。
【図5】図4のエッヂ検出回路のタイミングチャート。
【図6】図3のビット同期処理部における16kHzサ
ンプリングクロック生成回路のブロック図。
【図7】図6のサンプリングクロック生成回路のタイミ
ングチャート。
【図8】図6のサンプリングクロック生成回路の出力再
生クロックと再生データのタイミングチャート。
【図9】図3のビット同期処理部におけるBIC検出用
シフトレジスタのブロック図。
【図10】図2の同期処理部におけるBIC検出部のブ
ロック図。
【図11】図10のBIC検出部におけるコンパレート
・エラーカウンタのブロック図。
【図12】図11のコンパレート・エラーカウンタのタ
イミングチャート。
【図13】多数決回路のブロック図。
【図14】出力ビット選択セレクタの信号を示すブロッ
ク図。
【図15】従来のFM多重デコーダのブロック図。
【図16】図15のFM多重デコーダにおけるデジタル
フィルタ部のブロック図。
【図17】一般的な受信データの構成を示す表。
【図18】一般的な受信データの1フレームの構成を示
す表。
【図19】周期誤差により生ずる受信データのビット同
期ずれを示すタイミングチャート。
【図20】従来のビット同期ずれにより発生する状態を
示す信号模式図。
【図21】本発明によって得られるビット同期ずれ補正
による効果を示す信号模式図。
【符号の説明】
11:デジタルフィルタ部 12:同期処理部 13:エラー訂正部 14:フレームバッファ 20:A/D変換器 21:2次ΔΣフィルタ 22:デシメーションフィルタ 23:バンドパスフィルタ 24:遅延検波 25:ローパスフィルタ 26:ビット同期処理部 27:BIC検出部 28:ブロック同期フレーム同期処理部 29:PNスクランブル解除部 30:受信バッファ 31:同期出力部 32:エッヂ検出回路 33:基本クロック分周回路 34:サンプリングクロック生成回路 35:BIC検出用シフトレジスタ 36〜38:フリップフロップ 39、40:AND回路 41:OR回路 42、44、45:フリップフロップ 46:コンパレート・エラーカウンタ 47:ビット管理カウンタ 48:多数決回路 49:出力ビット選択用セレクタ 51:コンパレータ 52:BICエラーカウンタ 53:コンパレートタイミングカウンタ 54:多数決回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−327687(JP,A) 特開 平7−143113(JP,A) 特開 平3−184439(JP,A) 特開 平10−112142(JP,A) 特開 平10−154974(JP,A) 特開 平2−34056(JP,A) 特開 昭57−9147(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04J 3/00 H04L 1/00 H04L 7/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のビット数を有するブロック識別符
    号(BIC)が夫々付された複数のブロックデータを含
    む再生データから前記BICを検出する同期処理部を備
    え、前記同期処理部が、本来BICが存在する位置のビ
    ット及び該位置の前後n個のビットを含む所定のデータ
    区分から特定のBICを検出するBIC検出部と、前記
    BIC検出部で検出されたBICの位置に基づいてビッ
    ト同期ずれを補正する同期ずれ補正部とを備えたFM多
    重デコーダにおいて、 前記BIC検出部が、前記所定のデータ区分から抽出さ
    れた、前記所定のビット数を含み連続するビットから成
    る2n+1個の組合せデータと各BICデータとをビッ
    ト毎に比較する比較手段を備えると共に、該比較手段に
    よる各組合せデータとBICデータの各ビット毎の一致
    又は不一致を夫々カウントする2n+1個のカウンタを
    各BIC毎に備えることを特徴とするFM多重デコー
    ダ。
  2. 【請求項2】 前記BIC検出部は、前記各カウンタの
    出力に基づいて複数のBICを検出した際に多数決論理
    で前記BICを選択する多数決論理回路を有する、請求
    項1に記載のFM多重デコーダ。
  3. 【請求項3】 前記多数決論理回路が特定のBICを決
    定できないときには、前記BIC検出手段はBICを検
    出しない旨を出力する、請求項2に記載のFM多重デコ
    ーダ。
  4. 【請求項4】 前記比較手段による比較結果が全てのB
    ICデータについて誤りビット許容数を越えたときに
    は、前記BIC検出部はBICを検出しない旨を出力す
    る、請求項1〜3の何れかに記載のFM多重デコーダ。
  5. 【請求項5】 前記同期ずれ補正部は、ビット同期ずれ
    を検出すると、該ビット同期ずれが検出されたブロック
    の次のブロックのBICのタイミングで前記補正を行
    う、請求項1〜4の何れかに記載のFM多重デコーダ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200480138Y1 (ko) * 2012-04-30 2016-04-18 대우조선해양 주식회사 착탈식 절연 구조를 포함하는 배기가스 파이프 시스템

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KR200480138Y1 (ko) * 2012-04-30 2016-04-18 대우조선해양 주식회사 착탈식 절연 구조를 포함하는 배기가스 파이프 시스템

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