JP3789647B2 - キャブティルト機構 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャブの前傾角度を増減可能にしたキャブティルト機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の一般的なキャブティルト機構は図5で示すように、シャシフレーム1に固設されたキャブマウントブラケット2に車両の前後方向に回動可能に軸4によって軸支したリンクレバー3を介してキャブを前傾可能とした構造である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のティルト機構におけるキャブの前傾角度は、キャブマウントブラケットに形成されている当接部6に当接するリンクレバー3の先端の傾斜面5によって前傾角度θ1に規制するようになっている。エンジンの重整備等でキャブの前傾角度θ1より大きなオーバティルトして作業性をよくしたいことがあるが、従来の機構では前傾角度θ1で制約されており作業性の問題があった。
【0004】
本発明の目的は、キャブを在来の前傾角度と、それ以上の前傾角度とに増減調節を可能とし、作業性を向上したティルト機構を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため本発明は、シャシフレームに固設されたキャブマウントブラケットに車両の前後方向に回動可能に軸支したリンクレバーを介してキャブを前傾可能としたキャブティルト機構において、前記キャブマウントブラケットに形成されている前記リンクレバーの先端が当接する当接部にキャブの前傾角度を増減調節するストッパ部材を着脱可能に設けたことを特徴とするものである。
【0006】
また、シャシフレームに固設されたキャブマウントブラケットに車両の前後方向に回動可能に軸支したリンクレバーを介してキャブを前傾可能とし、前記キャブマウントブラケットと前記リンクレバーとを連結しキャブの前傾角度を規制する屈伸リンクレバーを備えたティルト機構において、前記屈伸リンクレバーの屈伸連結点をピンによって屈伸リンクレバー比を変更可能とし、キャブの前傾角度を増減調節するようにしたことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の第1実施形態を示すものである。この図1において、1はシャシフレームであり、前記シャシフレーム1に固設されたキャブマウントブラケット2に車両の前後方向に回動可能に軸4によって軸支したリンクレバー3を介してキャブを前傾可能としている。前記キャブマウントブラケト2には当接部6が形成されており、この当接部6にリンクレバー3の先端の傾斜面5が当接して前記キャブの前傾角度を規制するようになっている。
【0008】
そこで本発明は、前記当接部6の当接面を従来の位置よりも下方に下げて形成し、この当接部6上にストッパ部材7をボルト8によって着脱可能に設けたものである。
【0009】
前記ストッパ部材7は、当接部6上に装着したときキャブの前傾角度が在来の前傾角度θ1で規制する厚みである。
【0010】
上記第1実施形態の構造では、図1で示すように、ストッパ部材7を当接部6に装着した状態ではリンクレバー3の先端の傾斜面5が当接するキャブの前傾角度は在来の前傾角度θ1で規制する。
【0011】
キャブを前記在来の前傾角度θ1以上の角度で前傾してエンジンの重整備等の作業を必要とするときは、図2で示すように、ストッパ部材7を当接部6から取り外すことにより、リンクレバー3の先端の傾斜面5は直接当接部材6に当接し、前傾角度θ1+θ2の角度で増大する。
【0012】
図3は本発明の第2実施形態を示すものである。この第2実施形態のキャブティルト機構は、キャブマウントブラケット2に車両の前後方向に回動可能に軸4により軸支したリンクレバー3を介してキャブを前傾可能とし、前記キャブマウントブラケット2と前記リンクレバー3とを第1リンク9と第2リンク10とがピン11で屈伸可能に連結しキャブの前傾角度を規制する屈伸リンクレバーを備えた構造のものである。
【0013】
このようなキャブティルト機構において、図4にも示すように、前記第2リンク10の下方を延長し、この延長端にピン穴12を設けたものである。
【0014】
上記第2実施形態の構造では、図3及び図4で示すように、上方のピン穴によって第1リンク9と第2リンク10とをピン11で連結している状態では、キャブの前傾時は屈伸する第1リンク9と第2リンク10において、上方のピン穴を連結点とする第1リンク9と第2リンク10のレバー比により在来の前傾角度で規制される。つまり、上方のピン穴を連結点とする第1リンク9と第2リンク10が一直線に伸長した最大長さによる第1リンク9と第2リンク10の長さの和によりキャブは在来の前傾角度で規制される。
【0015】
キャブを前記在来の前傾角度以上の角度で前傾してエンジンの重整備等の作業を必要とするときは、下方のピン穴12によって第1リンク9と第2リンク10とをピン11で連結して第2リンク10の連結点を変更する。これにより、下方のピン穴12を屈伸連結点とする第1リンク9と第2リンク10のレバー比により在来の前傾角度以上の前傾角度に増大して規制される。すなわち、ピン11による第1リンク9と第2リンク10の屈伸連結点を下方のピン穴12に変更することにより、第1リンク9と第2リンク10が一直線に伸長した最大長さによる第1リンク9と第2リンク10の長さの和は上方のピン穴から下方のピン穴12までの距離だけ長くなり、それだけキャブは在来の前傾角度以上の前傾角度に増大して規制される。
【0016】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によると、第1及び第2実施形態の何れにおいても、従来のキャブティルト機構を大幅に設計変更することなく、簡単な改良構造によってキャブの前傾角度を増減調整することができ、エンジン点検等の作業性を向上する利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の側面図
【図2】本発明の第1実施形態の前傾角度を増大した側面図
【図3】本発明の第2実施形態の側面図
【図4】本発明の第2実施形態の要部拡大図
【図5】従来機構の側面図
【符号の説明】
1 シャシフレーム
2 キャブマウントブラケット
3 リンクレバー
4 軸
5 傾斜面
6 当接部
7 ストッパ部材
8 ボルト
9 第1リンク
10 第2リンク
11 ピン
12 ピン穴
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャブの前傾角度を増減可能にしたキャブティルト機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の一般的なキャブティルト機構は図5で示すように、シャシフレーム1に固設されたキャブマウントブラケット2に車両の前後方向に回動可能に軸4によって軸支したリンクレバー3を介してキャブを前傾可能とした構造である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のティルト機構におけるキャブの前傾角度は、キャブマウントブラケットに形成されている当接部6に当接するリンクレバー3の先端の傾斜面5によって前傾角度θ1に規制するようになっている。エンジンの重整備等でキャブの前傾角度θ1より大きなオーバティルトして作業性をよくしたいことがあるが、従来の機構では前傾角度θ1で制約されており作業性の問題があった。
【0004】
本発明の目的は、キャブを在来の前傾角度と、それ以上の前傾角度とに増減調節を可能とし、作業性を向上したティルト機構を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため本発明は、シャシフレームに固設されたキャブマウントブラケットに車両の前後方向に回動可能に軸支したリンクレバーを介してキャブを前傾可能としたキャブティルト機構において、前記キャブマウントブラケットに形成されている前記リンクレバーの先端が当接する当接部にキャブの前傾角度を増減調節するストッパ部材を着脱可能に設けたことを特徴とするものである。
【0006】
また、シャシフレームに固設されたキャブマウントブラケットに車両の前後方向に回動可能に軸支したリンクレバーを介してキャブを前傾可能とし、前記キャブマウントブラケットと前記リンクレバーとを連結しキャブの前傾角度を規制する屈伸リンクレバーを備えたティルト機構において、前記屈伸リンクレバーの屈伸連結点をピンによって屈伸リンクレバー比を変更可能とし、キャブの前傾角度を増減調節するようにしたことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の第1実施形態を示すものである。この図1において、1はシャシフレームであり、前記シャシフレーム1に固設されたキャブマウントブラケット2に車両の前後方向に回動可能に軸4によって軸支したリンクレバー3を介してキャブを前傾可能としている。前記キャブマウントブラケト2には当接部6が形成されており、この当接部6にリンクレバー3の先端の傾斜面5が当接して前記キャブの前傾角度を規制するようになっている。
【0008】
そこで本発明は、前記当接部6の当接面を従来の位置よりも下方に下げて形成し、この当接部6上にストッパ部材7をボルト8によって着脱可能に設けたものである。
【0009】
前記ストッパ部材7は、当接部6上に装着したときキャブの前傾角度が在来の前傾角度θ1で規制する厚みである。
【0010】
上記第1実施形態の構造では、図1で示すように、ストッパ部材7を当接部6に装着した状態ではリンクレバー3の先端の傾斜面5が当接するキャブの前傾角度は在来の前傾角度θ1で規制する。
【0011】
キャブを前記在来の前傾角度θ1以上の角度で前傾してエンジンの重整備等の作業を必要とするときは、図2で示すように、ストッパ部材7を当接部6から取り外すことにより、リンクレバー3の先端の傾斜面5は直接当接部材6に当接し、前傾角度θ1+θ2の角度で増大する。
【0012】
図3は本発明の第2実施形態を示すものである。この第2実施形態のキャブティルト機構は、キャブマウントブラケット2に車両の前後方向に回動可能に軸4により軸支したリンクレバー3を介してキャブを前傾可能とし、前記キャブマウントブラケット2と前記リンクレバー3とを第1リンク9と第2リンク10とがピン11で屈伸可能に連結しキャブの前傾角度を規制する屈伸リンクレバーを備えた構造のものである。
【0013】
このようなキャブティルト機構において、図4にも示すように、前記第2リンク10の下方を延長し、この延長端にピン穴12を設けたものである。
【0014】
上記第2実施形態の構造では、図3及び図4で示すように、上方のピン穴によって第1リンク9と第2リンク10とをピン11で連結している状態では、キャブの前傾時は屈伸する第1リンク9と第2リンク10において、上方のピン穴を連結点とする第1リンク9と第2リンク10のレバー比により在来の前傾角度で規制される。つまり、上方のピン穴を連結点とする第1リンク9と第2リンク10が一直線に伸長した最大長さによる第1リンク9と第2リンク10の長さの和によりキャブは在来の前傾角度で規制される。
【0015】
キャブを前記在来の前傾角度以上の角度で前傾してエンジンの重整備等の作業を必要とするときは、下方のピン穴12によって第1リンク9と第2リンク10とをピン11で連結して第2リンク10の連結点を変更する。これにより、下方のピン穴12を屈伸連結点とする第1リンク9と第2リンク10のレバー比により在来の前傾角度以上の前傾角度に増大して規制される。すなわち、ピン11による第1リンク9と第2リンク10の屈伸連結点を下方のピン穴12に変更することにより、第1リンク9と第2リンク10が一直線に伸長した最大長さによる第1リンク9と第2リンク10の長さの和は上方のピン穴から下方のピン穴12までの距離だけ長くなり、それだけキャブは在来の前傾角度以上の前傾角度に増大して規制される。
【0016】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によると、第1及び第2実施形態の何れにおいても、従来のキャブティルト機構を大幅に設計変更することなく、簡単な改良構造によってキャブの前傾角度を増減調整することができ、エンジン点検等の作業性を向上する利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の側面図
【図2】本発明の第1実施形態の前傾角度を増大した側面図
【図3】本発明の第2実施形態の側面図
【図4】本発明の第2実施形態の要部拡大図
【図5】従来機構の側面図
【符号の説明】
1 シャシフレーム
2 キャブマウントブラケット
3 リンクレバー
4 軸
5 傾斜面
6 当接部
7 ストッパ部材
8 ボルト
9 第1リンク
10 第2リンク
11 ピン
12 ピン穴
Claims (2)
- シャシフレームに固設されたキャブマウントブラケットに車両の前後方向に回動可能に軸支したリンクレバーを介してキャブを前傾可能としたキャブティルト機構において、
前記キャブマウントブラケットに形成されている前記リンクレバーの先端が当接する当接部にキャブの前傾角度を増減調節するストッパ部材を着脱可能に設けたことを特徴とするキャブティルト機構。 - シャシフレームに固設されたキャブマウントブラケットに車両の前後方向に回動可能に軸支したリンクレバーを介してキャブを前傾可能とし、前記キャブマウントブラケットと前記リンクレバーとを連結しキャブの前傾角度を規制する屈伸リンクレバーを備えたティルト機構において、
前記屈伸リンクレバーの屈伸連結点をピンによって屈伸リンクレバー比を変更可能とし、キャブの前傾角度を増減調節するようにしたことを特徴とするキャブティルト機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19099998A JP3789647B2 (ja) | 1998-06-23 | 1998-06-23 | キャブティルト機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19099998A JP3789647B2 (ja) | 1998-06-23 | 1998-06-23 | キャブティルト機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000006852A JP2000006852A (ja) | 2000-01-11 |
JP3789647B2 true JP3789647B2 (ja) | 2006-06-28 |
Family
ID=16267189
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19099998A Expired - Fee Related JP3789647B2 (ja) | 1998-06-23 | 1998-06-23 | キャブティルト機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3789647B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
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---|---|---|---|---|
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CN102923202B (zh) * | 2012-11-27 | 2016-08-24 | 东风柳州汽车有限公司 | 重型载重汽车驾驶室悬挂装置 |
CN102923201A (zh) * | 2012-11-27 | 2013-02-13 | 东风柳州汽车有限公司 | 重型载重汽车驾驶室前悬挂装置 |
CN109765063B (zh) * | 2019-03-11 | 2023-09-15 | 桂林电子科技大学 | 一种商用车驾驶室悬置布置优化试验装置及其优化方法 |
-
1998
- 1998-06-23 JP JP19099998A patent/JP3789647B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JP2000006852A (ja) | 2000-01-11 |
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Legal Events
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