JP3758365B2 - プロペラシャフトの脱落防止構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はプロペラシャフトの脱落防止構造に係り、特に、レバーケース用マウントブラケットの取付けに変更を要することなく、また、専用の脱落防止用ブラケットや取付ボルトを要することなく、レバーケース用マウントブラケットを利用してプロペラシャフトの脱落防止構造を低コストに実現し得て、レバーケース用マウントブラケットの強度を向上し得るプロペラシャフトの脱落防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両には、車両の前後方向に指向させて搭載したエンジンの発生する駆動力を車輪に伝達するために、トランスミッションに車両の前後方向に延設されるプロペラシャフトの一端側を連絡するとともにプロペラシャフトの他端側をデファレンシャルに連絡しているものがある。このような車両においては、車体に大きな衝撃力が作用した場合に、プロペラシャフトの脱落を生じることがある。
【0003】
このようなプロペラシャフトの脱落を防止する脱落防止構造としては、図8・図9に示すものがある。図において、102はトランスミッション、104はプロペラシャフト、106はデファレンシャルである。図示しない車両に搭載したエンジンに連結されるトランスミッション104は、出力軸108に車両の前後方向に延設されるプロペラシャフト104の一端側を連絡している。プロペラシャフト104の他端側は、デファレンシャル106の入力軸110に連絡している。
【0004】
前記プロペラシャフト104の脱落防止構造は、車両の幅方向に指向するフレーム112に脱落防止用ブラケット114を取付け、この脱落防止用ブラケット114に略U字形状に形成される帯形状の脱落防止部材116をプロペラシャフト104の下側に位置するように配設して取付ボルト118により取付けている。
【0005】
このようなプロペラシャフトの脱落防止構造としては、特開平7−40752号公報に開示されるものがある。この公報に開示されるものは、プロペラシャフトのジョイント部もしくはその近傍を軸支するセンターサポートにリンクの一端側を回転自在に連結し、このリンクの他端側を車体の下面に回転自在に取付け、衝撃によりセンターサポートが車体から脱落した場合にリンクにより保持してプロペラシャフトの脱落を防止するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のプロペラシャフトの脱落防止構造においては、前記図8・図9に示す如く、専用の脱落防止用ブラケット114に脱落防止部材116を取付ボルト118により取付け、あるいは、前記公報に開示されるように、プロペラシャフトのセンターサポートにリンクの一端側を回転自在に連結し、このリンクの他端側を車体の下面に回転自在に取付けている。
【0007】
ところが、従来の脱落防止構造は、専用の脱落防止用ブラケット114や取付ボルト118、あるいは、専用の脱落防止用のリンクを設けているため、部品点数や取付工数が増加する問題があり、コストの上昇を招く不都合があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、上述の不都合を除去するために、車両に搭載したエンジンにトランスミッションを連結して設け、このトランスミッションに前記車両の前後方向に延設されるプロペラシャフトを連絡して設け、前記トランスミッションのミッションケースにシフト装置のシフトレバーケースを連絡して設け、前記ミッションケースに取付けられるとともにミッション用マウント部材を介して前記トランスミッションを車体側に支持するミッション側マウントブラケットを設け、このミッション側マウントブラケットに一体的に設けられるとともにレバーケース用マウント部材と前記シフトレバーケースに取付けられるレバーケース側マウントブラケットとを介して前記シフト装置を前記トランスミッション側に支持するレバーケース用マウントブラケットを設け、このレバーケース用マウントブラケットは前記プロペラシャフトに対して車両の幅方向両側において対峙する一対の支持腕を設け、この一対の支持腕に前記プロペラシャフトの下側に位置されるように配設される脱落防止部材を連結して設けたことを特徴とする。
【0009】
前記脱落防止構造は、平板形状に形成される脱落防止部材を設け、この平板形状の脱落防止部材の車両の幅方向両側に前記一対の支持腕の各下縁に連結される連結部を夫々設けたことを特徴とし、また、前記脱落防止構造は、略U字平板形状に形成される脱落防止部材を設け、この脱落防止部材は車両の幅方向中央部位に車両の上方に開口するシャフト配設空間を有する湾曲部を設けるとともにこの湾曲部の車両の幅方向両側の各上縁に前記一対の支持腕のレバーケース用マウント取付部に連結される連結部を夫々設けたことを特徴とし、さらに、前記脱落防止構造は、略U字帯板形状に形成される脱落防止部材を設け、この脱落防止部材は車両の幅方向中央部位に車両の上方に開口するシャフト配設空間を有する湾曲部を設けるとともにこの湾曲部の車両の幅方向両側の各上縁に前記一対の支持腕の各上縁に連結される連結部を夫々設けたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
この発明のプロペラシャフトの脱落防止構造は、トランスミッションを車体側に支持するミッション側マウントブラケットを設け、このミッション側マウントブラケットに一体的に設けられてシフト装置をトランスミッション側に支持するレバーケース用マウントブラケットを設け、このレバーケース用マウントブラケットはプロペラシャフトに対して車両の幅方向両側において対峙する一対の支持腕を設け、この一対の支持腕にプロペラシャフトの下側に位置するように配設される脱落防止部材を連結して設けている。
【0011】
この脱落防止構造は、平板形状に形成される脱落防止部材の車両の幅方向両側に一対の支持腕の各下縁に連結される連結部を夫々設け、また、略U字形状に形成される脱落防止部材の車両の幅方向中央部位に車両の上方に開口するシャフト配設空間を設けるとともにこの湾曲部の車両の幅方向両側の各上縁に一対の支持腕のレバーケース用マウント取付部に連結される連結部を夫々設け、さらに、略U字帯板形状に形成される脱落防止部材の車両の幅方向中央部位に車両の上方に開口するシャフト配設空間を有する湾曲部を設けるとともにこの湾曲部の車両の幅方向両側の各上縁に一対の支持腕の各上縁に連結される連結部を夫々設けている。
【0012】
これにより、この脱落防止構造は、レバーケース用マウントブラケットが一体的に設けられたミッション側マウントブラケットをミッションケースに取付けることによって脱落防止部材がプロペラシャフトの下側に位置するように配設されてプロペラシャフトの脱落を防止することができ、連結した脱落防止部材によって一対の支持腕を補強することができる。
【0013】
【実施例】
以下図面に基づいてこの発明の実施例を説明する。図1〜図3は、この発明の第1実施例を示すものである。図3において、2は図示しない車両に搭載したエンジン、4はこのエンジン2に連結したトランスミッション、6はミッションケースである。トランスミッション4には、車両の後方に指向する出力軸8に車両の前後方向に延設されるプロペラシャフト10の一端側を自在継手12により連絡している。プロペラシャフト10の他端側は、図示しない自在継手によりデファレンシャルの入力軸に連絡している。
【0014】
このトランスミッション4は、図1に示す如く、ミッションケース6にシフト装置14のシフトレバーケース16をエクステンションロッド18により連絡して設けている。シフト装置14は、シフトレバーケース16にシフトレバー20をセレクト方向及びシフト方向に回動可能に枢支して設け、このシフトレバー16によりセレクト動作及びシフト動作されるギヤシフトロッド22を軸継手24を介してトランスミッション4内のギヤシフト機構(図示せず)に連絡して設けている。なお、符号26は、フロアパネルである。
【0015】
前記トランスミッション4は、ミッションケース6のミッション側取付ボス部28にミッション側マウントブラケット30を取付ボルト32により取付けて設けている。ミッション側マウントブラケット30は、ミッションケース6に取付けられる略L字形状のミッション用取付部34と、プロペラシャフト10に対して車両の幅方向両側において対峙し且つミッション用取付部34に連結される一対のミッション用マウント取付部36と、からなる。
【0016】
ミッション用マウント取付部36には、ミッション用マウント部材38を取付けて設ける。ミッション側マウントブラケット30は、ミッション用マウント部材38を介してトランスミッション4を車体(図示せず)側に支持する。
【0017】
このミッション側マウントブラケット30には、レバーケース用マウントブラケット40を一体的に設けている。レバーケース用マウントブラケット40は、図2に示す如く、プロペラシャフト10に対して車両の幅方向両側において対峙する一対の支持腕42を設けている。一対の支持腕42は、ミッション側マウントブラケット30の一対のミッション用マウント取付部36に一端側を連結され、他端側を車両の後ろ上方に延設し、レバーケース用マウント取付部44を設けている。
【0018】
前記シフトレバーケース16には、レバーケース側ボス部46にレバーケース側マウントブラケット48を取付ボルト50により取付けて設けている。レバーケース側マウントブラケット48は、レバーケース側マウント取付部52を設けている。このレバーケース側マウントブラケット48のレバーケース側マウント取付部52と前記レバーケース用マウントブラケット40のレバーケース用マウント取付部44とには、レバーケース用マウント部材54を取付ボルト56・取付ナット58により取付けて設ける。
【0019】
これにより、レバーケース用マウントブラケット40は、ミッション側マウントブラケット30に一体的に設けられるとともに、レバーケース用マウント部材54とシフトレバーケース16に取付けられるレバーケース側マウントブラケット48とを介してシフト装置14をトランスミッション4側に支持する。
【0020】
レバーケース用マウントブラケット40の一対の支持腕42には、プロペラシャフト10の下側に位置するように配設されて、プロペラシャフト10の脱落を防止する脱落防止部材60を連結して設けている。
【0021】
第1実施例のプロペラシャフト10の脱落防止構造は、図2に示す如く、平板形状に形成される脱落防止部材60を設け、この平板形状の脱落防止部材60の車両の幅方向両側に連結部62を夫々設けている。連結部62は、一対の支持腕42の各下縁64に溶接等により連結して設ける。
【0022】
次に第1実施例の作用を説明する。
【0023】
車両に搭載したエンジン2に連結されるトランスミッション4は、ミッションケース6に取付けられたミッション側マウントブラケット30によりミッション用マウント部材38を介してを車体(図示せず)側に支持される。
【0024】
このミッション側マウントブラケット30に一体的に設けられたレバーケース用マウントブラケット40は、レバーケース用マウント部材54とシフトレバーケース16に取付けられるレバーケース側マウントブラケット48とを介して、シフト装置14をトランスミッション4側に支持する。
【0025】
前記レバーケース用マウントブラケット40は、プロペラシャフト10に対して車両の幅方向両側において対峙する一対の支持腕42を設けている。この一対の支持腕42の各下縁64には、プロペラシャフト10の下側に位置するように配設される脱落防止部材60の連結部62を連結して設けている。
【0026】
レバーケース用マウントブラケット40が一体的に設けられたミッション側マウントブラケット30は、ミッションケース6に取付けると、レバーケース用マウントブラケット40の一対の支持腕42に連結した脱落防止部材60がプロペラシャフト10の下側に位置するように配設される。
【0027】
これにより、第1実施例のプロペラシャフト10の脱落防止構造は、レバーケース用マウントブラケット40が一体的に設けられたミッション側マウントブラケット30をミッションケース6に取付けることによって、脱落防止部材60がプロペラシャフト10の下側に位置するように配設されて、プロペラシャフト10の脱落を防止することができる。
【0028】
このため、このプロペラシャフト10の脱落防止構造は、レバーケース用マウントブラケット40の取付けに変更を要することなく、また、専用の脱落防止用ブラケットや取付ボルトを要することなく、レバーケース用マウントブラケット40を利用してプロペラシャフト10の脱落防止構造を実現することができ、部品点数を削減してコストの低減を果たすことができる。
【0029】
また、このプロペラシャフト10の脱落防止構造は、連結した脱落防止部材60によって一対の支持腕42を補強することができるため、この脱落防止部材60による補強作用によりレバーケース用マウントブラケット40の強度を向上することができる。
【0030】
図4・図5は、この発明の第2実施例を示すものである。この第2実施例において、前述第1実施例と同一機能を果す箇所には、同一符号を付して説明する。第2実施例のプロペラシャフト10の脱落防止構造は、略U字平板形状に形成される脱落防止部材66を設けている。この脱落防止部材66は、車両の幅方向中央部位に上方に開口するシャフト空間68を有する湾曲部70を設けるとともに、この湾曲部70の車両の幅方向両側の各上縁72に前記一対の支持腕42のレバーケース用マウント取付部44に連結される連結部74を夫々設けている。この連結部74は、レバーケース用マウントブラケット40の一対の支持腕42のレバーケース用マウント取付部44に溶接等により連結して設ける。また、湾曲部70は、下縁76をプロペラシャフト10の下側に位置するように配設される。
【0031】
次に第2実施例の作用を説明する。
【0032】
車両に搭載したエンジン2に連結されるトランスミッション4は、ミッションケース6に取付けられたミッション側マウントブラケット30によりミッション用マウント部材38を介してを車体(図示せず)側に支持される。
【0033】
このミッション側マウントブラケット30に一体的に設けられたレバーケース用マウントブラケット40は、レバーケース用マウント部材54とシフトレバーケース16に取付けられるレバーケース側マウントブラケット48とを介して、シフト装置14をトランスミッション4側に支持する。
【0034】
前記レバーケース用マウントブラケット40は、プロペラシャフト10に対して車両の幅方向両側において対峙する一対の支持腕42を設けている。この一対の支持腕42のレバーケース用マウント取付部44には、プロペラシャフト10の下側に位置するように配設される略U字平板形状の脱落防止部材66の連結部74を夫々連結して設けている。
【0035】
レバーケース用マウントブラケット40が一体的に設けられたミッション側マウントブラケット30は、ミッションケース6に取付けると、レバーケース用マウントブラケット40の一対の支持腕42に連結した略U字形状の脱落防止部材66のシャフト配設空間68にプロペラシャフト10が位置され、湾曲部70の下縁76がプロペラシャフト10の下側に位置するように配設される。
【0036】
これにより、第2実施例のプロペラシャフト10の脱落防止構造は、レバーケース用マウントブラケット40が一体的に設けられたミッション側マウントブラケット30をミッションケース6に取付けることによって、脱落防止部材66がプロペラシャフト10の下側に位置するように配設されてプロペラシャフト10の脱落を防止することができる。
【0037】
このため、このプロペラシャフト10の脱落防止構造は、レバーケース用マウントブラケット40の取付けに変更を要することなく、また、専用の脱落防止用ブラケットや取付ボルトを要することなく、レバーケース用マウントブラケット40を利用してプロペラシャフト10の脱落防止構造を実現することができ、部品点数を削減してコストの低減を果たすことができる。
【0038】
また、このプロペラシャフト10の脱落防止構造は、連結した脱落防止部材60によって一対の支持腕42を補強することができるため、この脱落防止部材60による補強作用によりレバーケース用マウントブラケット40の強度を向上することができる。
【0039】
なお、この第2実施例の脱落防止部材66は、連結部74をレバーケース用マウントブラケット40の一対の支持腕42のレバーケース用マウント取付部44に溶接等により連結して設けたが、レバーケース用マウント部材54の取付ボルト56・取付ナット58を利用して、連結部74を共締めにより連結することもできる。
【0040】
図6・図7は、この発明の第3実施例を示すものである。この第3実施例において、前述第1実施例と同一機能を果す箇所には、同一符号を付して説明する。第3実施例のプロペラシャフト10の脱落防止構造は、略U字帯板形状に形成される脱落防止部材78を設けている。この脱落防止部材78は、車両の幅方向中央部位に上方に開口するシャフト配設空間80を有する湾曲部82を設けるとともに、この湾曲部82の車両の幅方向両側の各上縁84に前記一対の支持腕42の各上縁86に連結される連結部88を夫々設けている。この連結部88は、レバーケース用マウントブラケット40の一対の支持腕42の各上縁86に溶接等により連結して設ける。また、湾曲部82は、下縁90をプロペラシャフト10の下側に位置するように配設される。
【0041】
次に第3実施例の作用を説明する。
【0042】
車両に搭載したエンジン2に連結されるトランスミッション4は、ミッションケース6に取付けられたミッション側マウントブラケット30によりミッション用マウント部材38を介してを車体(図示せず)側に支持される。
【0043】
このミッション側マウントブラケット30に一体的に設けられたレバーケース用マウントブラケット40は、レバーケース用マウント部材54とシフトレバーケース16に取付けられるレバーケース側マウントブラケット48とを介して、シフト装置14をトランスミッション4側に支持する。
【0044】
前記レバーケース用マウントブラケット40は、プロペラシャフト10に対して車両の幅方向両側において対峙する一対の支持腕42を設けている。この一対の支持腕42の各上縁86には、プロペラシャフト10の下側に位置するように配設される略U字帯板形状の脱落防止部材78の連結部88を夫々連結して設けている。
【0045】
レバーケース用マウントブラケット40が一体的に設けられたミッション側マウントブラケット30は、ミッションケース6に取付けると、レバーケース用マウントブラケット40の一対の支持腕42に連結した略U字帯板形状の脱落防止部材78のシャフト配設空間80にプロペラシャフト10が位置され、湾曲部82がプロペラシャフト10の下側に位置するように配設される。
【0046】
これにより、第3実施例のプロペラシャフト10の脱落防止構造は、レバーケース用マウントブラケット40が一体的に設けられたミッション側マウントブラケット30をミッションケース6に取付けることによって、脱落防止部材78がプロペラシャフト10の下側に位置するように配設されてプロペラシャフト10の脱落を防止することができる。
【0047】
このため、このプロペラシャフト10の脱落防止構造は、レバーケース用マウントブラケット40の取付けに変更を要することなく、また、専用の脱落防止用ブラケットや取付ボルトを要することなく、レバーケース用マウントブラケット40を利用してプロペラシャフト10の脱落防止構造を実現することができ、部品点数を削減してコストの低減を果たすことができる。
【0048】
また、このプロペラシャフト10の脱落防止構造は、連結した脱落防止部材60によって一対の支持腕42を補強することができるため、この脱落防止部材60による補強作用によりレバーケース用マウントブラケット40の強度を向上することができる。
【0049】
【発明の効果】
このように、この発明のプロペラシャフトの脱落防止構造は、レバーケース用マウントブラケットが一体的に設けられたミッション側マウントブラケットをミッションケースに取付けることによって脱落防止部材がプロペラシャフトの下側に位置するように配設されてプロペラシャフトの脱落を防止することができ、連結した脱落防止部材によって一対の支持腕を補強することができる。
【0050】
このため、このプロペラシャフトの脱落防止構造は、レバーケース用マウントブラケットの取付けに変更を要することなく、また、専用の脱落防止用ブラケットや取付ボルトを要することなく、レバーケース用マウントブラケットを利用してプロペラシャフトの脱落防止構造を実現することができ、部品点数を削減してコストの低減を果たし得て、脱落防止部材による補強作用によりレバーケース用マウントブラケットの強度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示すプロペラシャフトの脱落防止構造の要部拡大側面図である。
【図2】図1のII−II線による断面図である。
【図3】トランスミッションの側面図である。
【図4】この発明の第2実施例を示すプロペラシャフトの脱落防止構造の要部拡大側面図である。
【図5】図4のV−V線による断面図である。
【図6】この発明の第3実施例を示すプロペラシャフトの脱落防止構造の要部拡大側面図である。
【図7】図6のVII−VII線による断面図である。
【図8】従来例を示すプロペラシャフトの脱落防止構造の平面図である。
【図9】プロペラシャフトの脱落防止構造の側面図である。
【符号の説明】
2 エンジン
4 トランスミッション
6 ミッションケース
10 プロペラシャフト
14 シフト装置
16 シフトレバーケース
30 ミッション側マウントブラケット
38 ミッション用マウント部材
40 レバーケース用マウントブラケット
42 支持腕
48 レバーケース側マウントブラケット
54 レバーケース用マウント部材
60 脱落防止部材
Claims (4)
- 車両に搭載したエンジンにトランスミッションを連結して設け、このトランスミッションに前記車両の前後方向に延設されるプロペラシャフトを連絡して設け、前記トランスミッションのミッションケースにシフト装置のシフトレバーケースを連絡して設け、前記ミッションケースに取付けられるとともにミッション用マウント部材を介して前記トランスミッションを車体側に支持するミッション側マウントブラケットを設け、このミッション側マウントブラケットに一体的に設けられるとともにレバーケース用マウント部材と前記シフトレバーケースに取付けられるレバーケース側マウントブラケットとを介して前記シフト装置を前記トランスミッション側に支持するレバーケース用マウントブラケットを設け、このレバーケース用マウントブラケットは前記プロペラシャフトに対して車両の幅方向両側において対峙する一対の支持腕を設け、この一対の支持腕に前記プロペラシャフトの下側に位置するように配設される脱落防止部材を連結して設けたことを特徴とするプロペラシャフトの脱落防止構造。
- 前記脱落防止構造は、平板形状に形成される脱落防止部材を設け、この平板形状の脱落防止部材の車両の幅方向両側に前記一対の支持腕の各下縁に連結される連結部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のプロペラシャフトの脱落防止構造。
- 前記脱落防止構造は、略U字平板形状に形成される脱落防止部材を設け、この脱落防止部材は車両の幅方向中央部位に車両の上方に開口するシャフト配設空間を有する湾曲部を設けるとともにこの湾曲部の車両の幅方向両側の各上縁に前記一対の支持腕のレバーケース用マウント取付部に連結される連結部を夫々設けたことを特徴とする請求項1に記載のプロペラシャフトの脱落防止構造。
- 前記脱落防止構造は、略U字帯板形状に形成される脱落防止部材を設け、この脱落防止部材は車両の幅方向中央部位に車両の上方に開口するシャフト配設空間を有する湾曲部を設けるとともにこの湾曲部の車両の幅方向両側の各上縁に前記一対の支持腕の各上縁に連結される連結部を夫々設けたことを特徴とする請求項1に記載のプロペラシャフトの脱落防止構造。
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